お熱いのがお好き(59)

監督 ビリー・ワイルダー

 1929年。シカゴ。スパッツ(ジョージ・ラフト)が経営する闇酒場が摘発され、
バンドマンのジョー(トニー・カーチス)とジェリー(ジャック・レモン)は失業。
再就職しようにも、女の子のバンドの仕事はあっても、男のはない。
だが、スパッツらが密告者を処刑するのを目撃。追われる羽目になり、女装して参加。
ジョーはジョセフィン、ジェリーはダフネと称して、フロリダへ。
歌手のシュガー(マリリン・モンロー)は、フロリダで金持ちと結婚する計画だ。
富豪のオズグッドは、ダフネを気に入り、さかんに言い寄る。
ジョーは金持ちのフリをして、シュガーに接近。彼女も関心を持つ。
オズグッドの船を拝借して、食事。結婚に失敗して以来、女性に関心ないと称すると、
シュガーはさかんにキスして迫る。一方、ジェリーはオズグッドに求婚される。
オペラ同好会と称して、スパッツらギャングが集合。
気づいたジョーらは、シュガーに電話で別れを言い、逃走。だが、見つかる。
パーティ会場へ逃げ込むが、そこでスパッツらは処刑され、別のギャングに追われる。
再び女装、オズグッドの船で逃げる計画。
落ち込んで「もう恋はしない」と歌うシュガーに気づき、ジョーはキス。
2人はボートに乗り込むが、事情を知ったシュガーも追ってくる。
ジェリーはオズグッドに結婚をあきらめさせようと、いろいろと欠点をあげ、
最後には男だと白状。しかし、オズグッドは「完璧な者はいない」と許してしまう。

 というわけで、ラストのセリフが有名な、モンロー主演のコメディ。
とはいうものの、実質的な主役は男2人だろう。
ホモネタばかりで展開するのかと思いきや、意外に恋の要素もあってよかった。

TV放送 92/07/03  BS11  22:00-00:05
 

追いつめられて(87)

 海軍中佐トム(ケビン・コスナー)は、スーザン(ショーン・ヤング)に接近。
彼はスコットの紹介で、ブライス国防長官(ジーン・ハックマン)の下で働く事に。
トムはスーザンと2人で旅行から戻る。
実は愛人だったブライスが現れたため、トムは裏から帰宅。
しかし、ブライスは嫉妬してスーザンを殴り、階段から転落死させてしまう。
スコットは、週末一緒にいた男を、伝説のKGBスパイ、ユーリに仕立てようと計画。
トムはユーリの捜索を担当する事になり、愕然とする。
友人サムが、スーザンの部屋にあったネガをコンピュータで解析。
スーザンの友人ニーナは、恋人について、ペンタゴン勤務になった男だと言う。
スコットが殺し屋を送ったのを知り、トムはあわててニーナを逃がす。
サムに真相を話し、写真の解析を遅らせる。
旅行中に会った、ホテルのボーイらが現れ、職員全員のチェックを始める。
ブライスがスーザンに送った宝石箱を、国務省の贈答品リストに入力。
サムは心配になり、スコットに相談。射殺される。
トムは殺し屋に追われ、長官の所へ逃げ込む。
実はブライスを愛していたスコットが現れ、トムをユーリとして処分しようとする。
ブライスが彼を止め、スコットは自殺。ブライスは彼をユーリという事にする。
だが、トムは贈答品リストをCIA長官に送る。その頃、写真解析でトムの顔が。
トムは本当にユーリで、スージーに接触する作戦だった。

 というわけで、防衛費削減でブライスとデュバル上院議員が対立するという話や、
トムが命がけで友人を嵐の中救ったと言う話は、ほとんど本筋には関係なく、
ショーン・ヤングがHを待ちきれず、友人宅に入る前に全裸になるのはギョッ!としたが
えんえんと展開した後で、ようやくトムが窮地に追い込まれて面白くなる。
しかし、あいかわらずデュバル議員とかが出てきて、いただけない。
スーザンに送った宝石箱と言うのが重要かのようにしているが、そうは思えない。
ゲスト出演的なジーン・ハックマンが妙に良心的なのには驚いたが、
最後にきて、スコットがホモだと言う事がわかったり、
ユーリが実はKGBだと言う事がわかったり急転回し過ぎ。
全体として、思いつきで、いろんなエピソードをひっつけすぎた感がある。
トムがKGBなら、違う展開になっていた気がするが。

TV放送 92/03/22  10CH  01:40-03:35
 

黄金(48)

監督 ジョン・ヒューストン

 1925年。メキシコ。失業中のドッブス(ハンフリー・ボガート)とカーテンは、
安宿で、老人ハワード(ウォルター・ヒューストン)から黄金で儲ける話を聞く。
仕事探しを断念した2人は、何とか資金を作り、ハワードと組んで黄金探しに。
遠い道のりを経て、山奥で金鉱を発見。
だが、掘り続けるうち、ドッブスは他の2人が黄金を盗むのではと警戒し始める。
掘り終わり、3人は山を降りる事に。子供を助けたハワードは、歓迎され、村に残る。
ドッブスとカーテンはにらみ合いになり、ついにドッブスは撃ってしまう。
生きていたカーテンは村へ。ハワードと共にドッブスを追う。
帰り道で疲労していたドッブスは、山賊に殺され、黄金は捨てられてしまう。
山賊は見つかり銃殺。かけつけたハワードらは、苦労した黄金がなくなった事を知る。

 というわけで、インディ・ジョーンズのモデルになったと言うので見た。
でも、ハンフリー・ボガートが心配症で、けっこう早めに死んでしまうのでまいった。
山賊とか、山中の村とかも、何かそれらしくない。

TV放送 92/05/31  10CH  03:35-05:23
 

チャップリンの黄金狂時代(25)

監督 チャールズ・チャップリン

 アラスカに金鉱を求めて大勢の者が集まる。
ジムは金鉱を見つけるが、猛吹雪で小屋に避難。
そこには、指名手配中のラーセンと、男が(チャールズ・チャップリン)いた。
食料がなくなり、クジでラーセンが探す事に。
残された2人は靴を食べたりするが、熊をしとめて何とか生き延びる。
2人は出発。ジムは金鉱へ戻るが、発見したラーセンに撃たれる。
雪が崩れ、ラーセンは谷底に。男は山を降り、酒場の娘ジョージアに恋する。
彼女を大晦日に食事に誘うが、彼女は忘れ、すっぽかされる。
ジョージアは男の本気な気持ちを知り、ショックを受ける。
ジムは登記官の所へ行くが、金鉱の場所が思い出せない。
男を見つけ、再び小屋へ。猛吹雪で小屋は流され、崖へ。間一髪脱出。
そこで金鉱を発見。2人は大金持ちになり、豪華船で旅行。
ジョージアもその船に乗っていた。男は彼女を招待する。

 と言うわけで、靴を食べるシーンとか、パンにダンスさせるシーンが印象的。
金鉱と言われても、どうもそれらしく感じられないセット。
ジョージアはおまけみたいで、招待するに値しない気がするが。

TV放送 93/03/07  BS11  22:00-23:13
 

黄金の腕(55)

 麻薬中毒から立ち直ったフランキー(フランク・シナトラ)は、
凄腕のカードディーラーだったが、バンドマンとして稼ぐ事を決意。
だが、事故が原因で足が不自由になった恋人ザッシュのおかげで、自由にならない。
苦悩から再び麻薬に手を出し、胴元にそそのかされ、ディーラーの仕事もやるハメに。
しかし、イカサマがばれ、禁断症状でオーディションも失敗。
ザッシュは、実は歩ける事を借金取りルイに気づかれ、彼を殺してしまう。
警察に疑われたと知ったフランキーは、別の恋人モリーの協力で禁断症状を克服。
街を出る事を決意するが、すがるザッシュは歩ける事を警察に気づかれ、
追い込まれて飛び降りて死ぬ。

 と言うわけで、シナトラが麻薬中毒のドラマーに扮すると言うので、
さぞ激しいドラムさばきが見れるのかと思いきや、それはほとんど皆無。
禁断症状のシーンはそれなりの迫力だが、やっぱりだまされたような気が。
音楽はエルマー・バーンスタイン。

TV放送 97/06/15  12CH  02:40-04:50
 

黄金の七人(65)

 教授と名乗る男は、腕利きを集め、銀行の金塊を強奪。
パスポート偽造の一団が銀行を狙ったと考え、警察が急行するが捕まえられず。
教授は仲間を警察に捕まえさせ、自らは金塊を持ち逃げする気だ。
恋人ジョルジアが横取りを企むが、教授はそれも計算のうち。
仲間は教授を捕らえるが、金塊を乗せたトラックが暴走。
金塊は人々の前に散乱し、もはや取り戻す事は無理だった。

 と言うわけで、7人のプロが特技を生かして金塊を強奪すると言いたげだが
ちょっとプロっぽいのは教授だけで、他の6人は振り回されるばかり。
その教授の作戦も、それほど周到とは思えず、結局失敗するわけだし。

TV放送 97/12/12  12CH  01:55-03:40
 

新・黄金の七人 7×7(68)

 とある刑務所で囚人たちがストを起こす。最後までがんばったのは6人。
彼らは所長(アドルフォ・チェリ)の命令で、殴られ病棟へ。
そこにいた老人(ライオネル・スタンダー)を伴って脱走。
軽い罪で刑務所に入り、犯罪に対するアリバイを作ろうと言う計画だ。
しかも、看守たちはサッカーの試合に夢中だ。
まず紙幣用の紙を盗み出し、続いて造幣局へ。
しかし、大量の紙幣に興奮して彼はショック死。
刑務所用の石炭に紛れて戻り、老人も息を吹き替えす。
出獄した彼らは金を取り戻すが、インクが違って使いものにならない。
そこで今度はダイヤ強奪を計画。再び刑務所へ向かう。

 というわけで、あざやかには見えない計画の話。
7人の特色が全くなく、誰が誰やら。
ライオネル・スタンダーがやたら足を引っ張るのは、困りものだ。
最初の頃は、どういう話なのかさっぱりわからなかった。

TV放送 91/11/11  12CH  14:00-15:30
 

王様と私(56)

 1862年シャム国。夫を失った英国女性アンナは、息子と共に
国王の子供たちの英語家庭教師として訪問する。
国王(ユル・ブリンナー)は、近代化を主張して彼女を呼んだのだが、
ビルマ王室から貢ぎ物の娘タプティム(リタ・モレノ)を贈られたりする。
契約に反して、王妃たちにも教育しろとか、宮殿に住めと言うので反発。
67名もいる子供たちは、シャムが世界一の大国でないと聞き、信じられない。
国王もまた、真実を知る者と言われながら、知識に確信が持てない。
アンナは召使いと言われ激怒。だが、列強国の侵略の対象になり、国王は窮地に。
そこで、野蛮人でないと証明するため、英国大使を歓迎する事を提案。
晩餐会で、タプティムがシャム風に翻案した「アンクルトムの小屋」の芝居をやる。
客は喜ぶが、国王は、奴隷を追う王が溺死するシーンが気に入らない。
タプティムは恋人と逃亡。国王は貞節を守れと怒るが、英国では夫婦以外も踊れる。
アンナは国王と踊るが、タプティムが捕まる。首を切ろうとする国王を制止。
自分のやり方を通したい国王だが、近代化は水の泡だ。
この国が理解できないアンナは、帰国する事に。だが、国王は悲しみのため死の床に。
宮殿に戻ったアンナは、子供たちの願いを聞き、残る事に。
不安げだった皇太子も、自分の意志で国政を帰る決意。国王は静かに息を引き取った。

 と言うわけで、ユル・ブリンナーの当たり役のミュージカル。
有名な曲は少ないが、シャム風に翻案した「アンクルトム」が傑作。
もっとも、準備に一週間では、あんなにうまくはできまい。

TV放送 93/02/07  BS05  20:00-22:15
 

王子と踊り子(1957年米英)

エルシー・マリーナ 踊り子(マリリン・モンロー)
大公 国王の父で摂政(ローレンス・オリビエ)
ニコラス国王
ノースブルック 侍従長
皇太后

 小国カルパチアの国王とその実父である摂政の大公が米国を訪問。
劇を見物した大公は、端役の踊り子エルシーを気に入り、大使館に招く事に。
だが大公は相手をせず、電話ばかりしているので、
エルシーは腹を立て退散しようとする。
大公は何とか引き止めるが、エルシーは寝てしまい、
今度はスキャンダルになりかねないとあわてる。
しかも、エルシーはいつの間にか極秘にした戴冠の話を聞き出していた。
国際情勢に影響しかねない話で、これにも大公はあわてる。
だが彼女は国王や皇太后にも気に入られ、大公は勲章を与える事に。
エルシーに見送られ、大公らは帰国していった。

 と言う訳で、マリリン・モンローの主演作。
「マリリン 7日間の恋」で舞台裏が描かれた映画。
某国の若き国王と、その実父である摂政(ローレンス・オリビエ)が米国を訪問。
摂政は見物した劇の端役モンローを気に入り、大使館に招く。
頭の弱そうなモンローは、実は結構賢くて、摂政を翻弄すると言う訳。
今で言えば、おバカキャラを演ずるしたたかな悪女と言う感じ。
そんなに否定的な描写ではないけど。
ざっくり言うと終始そういう話で、それが原因で大事件が起こったりはしない。
結構物足りないかも。

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王になろうとした男(75)

監督 ジョン・ヒューストン

 英国の退役軍人ダニエル(ショーン・コネリー)とカナハン(マイケル・ケイン)は
密輸、横領、脅迫等で稼いでいるが、気ままで楽しい連中だ。
ある時、山奥の未開の国カフィリスタン王となり、財宝を奪う事を計画。
不毛の地や極寒の山岳地帯を越え、カフィリスタンへ到着。
英国人を神の使いと信ずる彼らを訓練し、戦闘で勝利をおさめる。
弓がベルトに刺さり、血を流さなかったダニエルは、
紀元前のアレクサンダーがよこすと言った息子、すなわち神と思われる。
彼は周囲の民族を征服し、仲間にし、やがて敵がなくなる。
最高の権限を持つ高僧カフ・サリムも、ダニエルをアレクサンダーと認め、
莫大な財宝を見せ、持ち出すのも自由と言う。彼らは春を待つ事にする。
ダニエルは国を治めるが、自らに運命を感じ、
アレクサンダーの妻と同じ名のロクサーヌとの結婚を決意。
僧侶の反対を押して、強引に結婚式に。だが、彼女に頬を噛まれ、血を流してしまう。
そのため、気づいた僧らに追われ、追いつめられたダニエルは釣り橋から転落死。
磔にされたカナハンは生き延び、放免され、
新聞記者キプリング(クリストファー・プラマー)にこの話をする。

 と言うわけで、19世紀末くらいの近代で、国王になる事が可能だと言う夢物語。
しっぺ返しを食うラストまでけっこういい雰囲気。
音楽はモーリス・ジャール。

TV放送 93/10/18  BS05  13:30-15:57
 

大いなる陰謀(2007年米)

議員 (トム・クルーズ)
ジャニーン 記者(メリル・ストリープ)
教授 (ロバート・レッドフォード)
生徒 (アメイジングスパイダーマンのピーター)
ロドリゲスとフィンチ 戦地に行った生徒

 記者ジャニーンは、かつて共和党のホープと報じた議員に呼ばれる。
彼はアフガン攻撃が実行されたと、まずジャニーンに明かしたのだ。
ジャニーンは、プロパガンダになるのではと報道をためらう。
 大学教授は生徒に面接。
彼の生徒で無欠席だったロドリゲスらが、金に困ったと言う理由で軍を志願。
かつては反戦活動に参加する者もいたが、
今の生徒は現実から目をそらしており、連中につけこまれると語る。
 ロドリゲスらは、戦地で撃ち合いを続けるが、やがて応答がなくなる。
生徒はアフガンの戦闘を報道で知るが、同級生が関心ない事を複雑に思うのだった。

 と言うわけで、ロバート・レッドフォード監督作で、自身も出演。
トム・クルーズやメリル・ストリープも出ると言う豪華な布陣。
よく見るとアメイジングなスパイダーマンも出てる。
トムはアフガンに作戦を仕掛ける議員。
批判されるのを避け、記者メリルに正当化する記事を書かせようとする。
未公表の作戦を知り、上司は色めきたつが、メリルはプロパガンダになる事に反発。
かつて反戦運動に参加したレッドフォード教授は、
自分の生徒が兵士に志願した事を複雑に思う。
それを聞いたスパイダーマンは、作戦が報じられても無関心の同級生に複雑な気持ち。
そして、戦地の兵士たちは、激しい戦闘で非業の死を遂げる。
人々が反戦に関心を失ってる間に、
危険な政治家が功績を上げようと、若者を戦地へ送ってしまう。
俳優レッドフォード自身が、かつて反戦運動に参加したかは知らないけど、
最近の風潮はけしからんと言いたいのかな。
サスペンスとかではないし、架空の作戦をめぐる人間模様で、
真剣に見れてなかったかも知れないけど、あまり面白くはない。

TV放送 2009/03/22 WOWOW 2000-2131
 

大いなる西部(58)

監督 ウイリアム・ワイラー

 ジム(グレゴリー・ペック)は、パット(キャロル・ベイカー)と結婚するため、
テキサスへ。腰抜けとバカにされ、パットや彼女の父テリル少佐も失望する。
少佐らは敵対するヘネシー一家の村を襲撃。ジムは口実に利用される。
パットの友人ジュリー(ジーン・シモンズ)の土地は水源になり、双方が狙う。
ジムは争いを止めるため、独断でこの土地を買い取る。
だが、無断外出を牧童頭リーチ(チャールトン・ヘストン)に責められ、
失望したパットは婚約を解消。ジムはリーチとひそかに殴りあいのあいさつをする。
ヘネシーはジュリーをさらい、土地を譲るよう要求。だがすでにジムの物だ。
彼女がさらわれたと知り、少佐らは襲撃を計画。しかし、ジムが単身向かう事に。
ヘネシーの息子バック(チャック・コナーズ)と決闘する事になるが、
合図の前に撃ったため、ヘネシーが彼を射殺する。
ヘネシーは2人の戦いだと、単身向かい、少佐と同士討ちに。共に死ぬ。

 と言うわけで、ヘストンやキャロル・ベイカーが後半あまり出ないのが気になる。
中盤の殴りあいは有名だが、ペック自身はまったく撃ち合いに参加していない。

TV放送 94/02/10  12CH  21:02-23:29
 

大いなる眠り(1978年イギリス)

 探偵フィリップ・マーロウ(ロバート・ミッチャム)は、
将軍(ジェームズ・スチュアート)から仕事を依頼される。
次女カミラ(キャンディ・クラーク)の夫リーガンが誘拐されたのだ。
長女シャーロット(サラ・マイルズ)の夫ラスティも行方不明らしい。
マーロウは脅迫状に名前のあった古書店主ガイガーを追跡。
ガイガーは射殺され、部屋には裸で薬物をやっていたカミラが見つかる。
将軍の車が海で見つかり、運転手テイラーの死体。カミラと駆け落ちした過去がある。
ガイガー殺害の疑いがあるブロディ(エドワード・フォックス)に会う。
一緒にいたのは、古書店の店員アグネス(ジョーン・コリンズ)。
ブロディはカミラの裸の写真を持っており、一家から金を取った事は認める。
ガイガーを見張っていたが、何者かが射殺したと言う。
ブロディは現れたカールに射殺され、ガイガー殺しはテイラーだと言われる。
カジノのオーナーマーズは、シャーロットを脅しているらしい。
ブロディは、マーズの懐刀カニーノを尾行し、将軍とマーズ双方を脅そうとしていた。
ブロディの友人ハリーは、カニーノに毒殺され、
マーロウは恋人アグネスに金を渡して姿を消させる。
カニーノの襲撃を受けるが、反撃して射殺。マーズは証拠がなく無罪放免となる。
将軍は好感を持っていたリーガンが脅しの黒幕と恐れており、調査してほしいと言う。
カミラは精神を病んでいて、マーロウを撃とうとするが空砲で無事。
リーガンを撃った時は実弾で彼は死んでしまったのだ。彼女を施設へ入れさせる事に。
将軍は、リーガンと同様いずれ大いなる眠りにつくだろう。

 と言うわけで、フィリップ・マーロウ物で
スタローンがでてるヤツと思って見たが、これではなかった。
ちょっと古くさい感じと思っていたが、
意外にマイク・ハマー程度には今風の闇の部分も含んでる感じ。
当時活躍した男女俳優がボチボチ出ていて、
ダーティハリーを思わせる音楽なんかもあって、それなりに楽しめる。
それにしても、キャンディ・クラークはいつも似たようなキャラ。
音楽はジェリー・フィールディング。

TV放送 2004/08/26 BS11 2000-2145
 

狼たちの午後(1975年アメリカ)

シドニー・ルメット 監督

 トニー(アル・パチーノ)とサム(ジョン・カザール)は銀行の支店へ乱入。
支店長に銃を向けるが、仲間のジミーはびびって逃げ出す。
だが支店には1100ドルしかない。銀行員のトニーは金をかき集め出納簿を燃やす。
しかし通報で市警察が包囲。モレッティ警部(チャールズ・ダーニング)が交渉に。
250名が包囲し、出てこいと言うが、観客はむしろ声援を上げる。
おまけに人質も彼らに同情的になる。
トニーの同性愛の恋人レオンが性転換するため、事件を起こしたのだが、
マスコミはサムも同性愛と報じ、訂正させる。
FBIが現れて、事件は引き継がれる事に。
トニーの女性の妻アンジーと話をする事になるが、グチばかり言われて逆効果。
車が到着し、空港へ移動する事に。だが空港で撃ち合いになりサムが射殺され、
トニーは逮捕される。
トニーは20年服役し、レオンは女性としてニューヨークで生活している。

 と言うわけで、銀行の立てこもり事件をドラマ化したもので
計画的な犯行と言うよりは、場当たり的で、人質とも親しくなったりして、
その危なげな感じが面白い。
次第に周囲の人々の声援を浴びるようになったりして、
どう収束するかが最大の関心事となるが、案外当たり前な終わり方で拍子抜け。
しかし、実は実話らしい。
空港へ行く時に車に乗ってる刑事にランス・ヘンリクセン。

TV放送 2003/01/25 25ch 0110-0303
 

狼たちの街(96)

 ロス市警のマックス(ニック・ノルティ)は、違法行為も辞さない正義感だ。
別れた恋人アリソン(ジェニファー・コネリー)の死体が見つかり、
男友達ジミー(アンドリュー・マッカーシー)が、彼女を隠し撮りしていた。
彼女の恋人にはテイムズ将軍(ジョン・マルコビッチ)もいる事が判明。
軍やFBIがフィルムを狙い、ジミーも殺される。
基地を調査したマックスは、原爆の影響でガンになった人を目撃。将軍も患者だった。
大佐(トリート・ウイリアムズ)は国家の秘密を守るため、アリソンらを殺害した。
マックスは格闘の末大佐を倒す。

 と言うわけで、ニック・ノルティ主演の刑事物で、
悪人を処刑するあたり、悪徳警官ものかとも思えたが、後半は原爆の話に早変わり。
夫の浮気を知った妻ケイ(メラニー・グリフィス)がいつまでも傷ついていたり
相棒の刑事が格闘で死んだりとか、何が主題なのかよくわからない。
仲間の刑事にクリス・ペンがいる等、キャストはかなり豪華。
中でもコネリーとマッカーシーの扱いは贅沢で、コネリーは生きてるシーンなし。
音楽はデーブ・グルーシン。

TV放送 97/10/25  BS05  22:05-24:00
 

狼の挽歌(70)

 殺し屋ジェフ(チャールズ・ブロンソン)は、信用していたクルーガーに撃たれ、
恋人のバネッサ(ジル・アイアランド)と逃げられてしまった。
出所したジェフは、クルーガーをレース中に射殺。
続いてバネッサに会うが、彼女は脅されて仕方がなかったと言う。
ジェフは空港で、クルーガー射殺の現場写真を受け取る。
撮ったのは暗黒街の黒幕ウェーバー(テリー・サバラス)だった。
彼はバネッサを妻にしており、ジェフを雇おうとする。
バネッサに手を焼いたウェーバーが、ジェフに処分させようとしていたと知り、
写真を取り戻して彼を射殺する。
だが、バネッサは顧問弁護士のスティーブと結託しており、
ウェーバーの会社を乗っ取ろうとする。
ジェフは警察に包囲されるが、逃走に成功。
バネッサとスティーブは、展望エレベーターで重役会議に向かうが、
向かいのビルからジェフが射殺。
かけつけた新人警官によって、ジェフは射殺される。

 というわけで、この話の前が見えないので何なのだが、
ちょっと裏切られたくらいで殺していれば、最後に射殺されても仕方がないか。
最初に男たちに尾行されたり、
クルーガーに裏切られてのは何だったのかという気がするが。
エレベーターの射殺はなかなかかっこいい。
ジル・アイルランドのいいかげんさにはまいる。魔性の女か。

TV放送 91/10/26  BS11  22:00-23:37

狼よさらば(74)

 ニューヨークの建築家ポール・カージー(チャールズ・ブロンソン)は、
暴漢に妻を殺され、娘は強姦されたショックで廃人になってしまう。
カージーは事件を忘れるため、地方へ出張。
そこで仕事相手に西部劇のアトラクションを見せられ、銃を撃たされる。
カージーは戦争でも戦闘拒否者だったが、父親の影響で銃は天才的だった。
ニューヨークに戻ると、もらった銃を持って街を徘徊。
街に現れる暴漢を次々と射殺するようになる。
警察はこの連続殺人が、社会の悪への復讐だとにらみ、容疑者を洗い始める。
やがてカージーが犯人だと断定されるが、
彼のおかげで犯罪が激減した事は否定できず、警察としては逮捕できない。
警部はそれとなく暗殺をやめるよう警告。
だが、カージーは監視をかわしてまたも街へ出る。
暴漢たちを射殺されるが、自身も撃たれて病院へ。
警部は彼にニューヨークを立ち去るよう警告し、事件は闇に葬られる。

 というわけで、妻子を襲う暴漢の1人が、ジェフ・ゴールドブラムだった。
だが、こいつらは結局、ブロンソンにはやられなかったわけだ。
シリーズ化され、後半では大変な奴になってしまったカージーだが、
第1作では割とおとなしめだったわけだ。
しかし、してやったりという快感と言うほどではなく、ちと物足りない。
ブロンソンも暗殺がやめられないと言う病的な性格と言うわけでもなく
どちらかというと、楽しんでやっているようなのが気に入らない。

TV放送 91/10/29  BS11  22:00-23:32
 

ロサンゼルス(82)

 4年前、ニューヨークで妻を殺され、娘をレイプされた
設計技師ポール・カージー(チャールズ・ブロンソン)。
今はロスで恋人ジェリー(ジル・アイアランド)の勤めるラジオ局の設計をしていた。
カージーの家へ男たちが侵入し、家政婦をレイプして撲殺。
帰宅したカージーを気絶させ、娘キャロルをレイプ。彼女は窓から飛び降りて死ぬ。
カージーは警察に協力せず、拳銃を持って夜の町へ。
犯人を見つけ、1人ずつ処分していく。警察は自警団と考える。
ニューヨーク警察は、かつて彼をかばった事を秘密にするため、フランクを送る。
彼はジェリーにやめさせるよう忠告。だが、カージーは頭がおかしいとごまかす。
彼は犯人3人を発見。撃ち合いになり、つけてきたフランクが死ぬ。
カージーは警察無線を傍受。1人逃げたウイルソンを追うが、逃げられ警察が逮捕。
ウイルソンは麻薬中毒のため、無罪となり、入院。
カージーは医師に扮し、病院に侵入。ウイルソンと格闘。電気ショック装置で殺す。
監視は事情を知り、見逃す。ジェリーはカージーが自警団だと知り、町を出ていく。

 というわけで、「狼よさらば」シリーズ第2弾。
本作では、娘をレイプした連中に標的をしぼっているので、自警団とはちと違う。
結構無謀な行動が目立つようだが。今後、カージーはただの危険な奴となる。
フランクは前作にも出ていたらしい。

TV放送 92/05/15  04CH  21:00-22:52
 

スーパー・マグナム(85)

 ポール・カージー(チャールズ・ブロンソン)はニューヨークの知人宅へ。
だが、彼は暴徒に殺され、警察はカージーを犯人として逮捕。
署長(エド・ローター)はカージーが、12年前のミスター自警団だと気づく。
彼は無法状態を打破するため、カージーのダニ退治黙認を約束して釈放。
弁護士キャサリン(デボラ・ラフィン)は、警察を告訴できると言うが、断る。
アパートの住人ベネット(マーチン・バルサム)と接触。
付近はフレイカーをボスとしたストリートギャングが、横暴の限りを尽くしている。
ギャングの処刑を開始。だが、ギャングの犯罪もエスカレートする。
キャサリンまでもが殺される。ベネットの店にも火がつけられ、
怒ったベネットは戦争時代の機関銃を持ち出すが、故障のため逆に負傷させられる。
フレイカーは仲間を集結させる。カージーは機関銃で暴徒を次々射殺。
暴徒はエスカレート。住民も立ち上がり、警察も急行。戦争のような状態になる。
弾切れで家に戻ったカージーの前に、フレイカーが現れる。
カージーはロケットランチャーで吹き飛ばし、一味は引き上げ、カージーも立ち去る。

 というわけで、「狼よさらば」シリーズ第3弾。
町のダニ退治をすると言う、夜の処刑者と言う感じだったが、
今回は住民も仲間についたり、警察の手先になったり、ちと違う感じだ。
なぜ、警察がギャング一掃計画を起こさなかったのか不明。
最後の銃撃戦はずいぶん退屈な感じ。
若いギャングが、年寄りのカージーと真剣に対決するあたり、無理を感じる。

TV放送 92/03/29  10CH  21:02-22:54
 

バトルガンM−16(87)

 監督 J・リー・トンプソン

 ミスター自警団ことポール・カージー(チャールズ・ブロンソン)は
今は新聞記者のカレンとつき合っている。
だが、彼女の娘が麻薬中毒死し、恋人が売人に殺された。
カージーは売人を射殺。しかし、目撃者がいて警察はカージーをマークする。
自分も娘を失った新聞王ホワイトは、麻薬撲滅のためにカージーに力を貸す事を約束。
カージーは、休戦中のロスの2大組織の殺し屋や売人を次々と殺害。
殺し屋をビルからつき落とすが、逃走するところをノザキ刑事に目撃される。
組織と通じていたノザキは、カージーを殺害しようとし、逆に射殺される。
ついに2大組織を対決させ、共倒れにする。
しかし、ホワイトはカージーを殺害しようとしてきた。
ホワイトと思っていた人物は、新しく出てきたロス最大の組織のボスだったのだ。
カージーがまだ生きていると知り、偽ホワイトはカレンを誘拐。
スケートリンクで一味を次々と射殺。
逃げだしたカレンは偽ホワイトに射殺されるが、カージーも偽ホワイトを射殺。
かけつけたノザキの同僚は、カージーを見逃すのであった。

 というわけで、「狼よさらば」シリーズ第4弾。
しかし、街のダニを退治するはずが、途中から組織との対決ばかりになって
何だかそらぞらしくなった。
ブロンソンは過激に撃つだけで、アクションとかはないので、ただの乱暴な奴だ。
偽ホワイトにはめられたあたりから、多少面白くなるが、
カレンの安全も考えない行動は無謀そのもの。
自分の命が狙われているのに、自分の車や家をそのまま使用するのは不注意。
70歳にもなってあんな事しているブロンソン自体が、いちばん危ない。
この手の話はそれなりに面白いが、他に演じられる役者がいないのが残念。

TV放送 91/10/27  10CH  21:02-22:54
 

狼よさらば 地獄のリベンジャー デス・ウィッシュ(93)(未公開)

 ミスター自警団ことポール(チャールズ・ブロンソン)の恋人オリビアは
ファッションデザイナーだが、元夫トミーにファッション業界は牛耳られていた。
友人の地方検事ホイルとトミーの追い出しをはかるが、一味はオリビアを射殺する。
意を決したポールは、一味を1人ずつ殺害。一味だった検事バスケスも倒す。
待ち伏せするトミーを襲撃。格闘の末、トミーを倒す。

 と言うわけで、老人になっても続く「狼よさらば」シリーズ。
こんな老人に簡単にやられていく殺し屋たちにも困ったものだ。

TV放送 99/02/14  25CH  14:00-16:00
 

OK牧場の決斗(57)

監督 ジョン・スタージェス

 病持ちのドク・ホリディ(カーク・ダグラス)は、ベイリーを決闘の末倒す。
ドクをリンチからかくまったワイアット・アープ(バート・ランカスター)は、
ダッジ・シティの保安官に赴任。ドクの滞在を許可、人手不足のため助手に任命。
ドクの恋人ケイトは、ドクがかまってくれないため、ならず者のリンゴに接近。
だが、ドクは挑発にも関わらず、ワイアットを気遣って決闘しない。
シャンハイ・ピアースと言う集団の逮捕に成功。
ワイアットはケイトという女性との結婚引退を決意するが、
兄バージルから助けを求める電報が来たため、結婚をあきらめトゥームストンへ。
メキシコから牛を盗み出しているクラントン一家が、
邪魔者のアープ一家を亡き者にしようとしているのだ。
クラントンは買収等を求めるが、連邦保安官となったワイアットは聞く耳を持たない。
弟ジミーが殺害されたため、ワイアットはOK牧場での決闘を承諾。
敵はクラントン兄弟3人、リンゴ、マクローリ兄弟の6人。自警団は呼ばない約束だ。
味方は病気を押したドクを加えた4人。敵は保安官のウイルソンを加え7人。
撃ち合いが始まり、兄モーガンとバージルが負傷。
次々と敵を倒し、ドクがリンゴを射殺。末弟のビリーも倒す。
ワイアットはバッチを捨て、クラントン一家はブートヒルの墓地に眠った。

 というわけで、実際の出来事であるOK牧場の決闘のかなり忠実な映画化。
場面の合間に、「ワイアットはドクを助けた〜」等と歌うのがなかなかいい。
保安官制度や、人物関係等、ちょっとわかりにくい部分もあった。
モーガン役デフォレスト・ケリーは、スタートレックのドクターだが、
TVでクラントン一家を演じる事になってしまったドクターと言うのをやっている。

TV放送 92/02/21  08CH  02:10-04:22
 

オーシャン・オブ・ファイヤー(2004年米)

フランク・ホプキンス (ビゴ・モーテンセン)
リヤド首長 (オマー・シャリフ)
ジャジーラ 首長の娘
レディ・アン
ダデンポート氏 アンの夫(マルコム・マクダウェル)

 19世紀末。騎兵隊のフランクは、
原住民が大量に殺害される事態にショックを受ける。
軍を辞め、カウボーイショーで細々と稼いでいた彼は、
アラビアのリヤド首長からレースに招かれる。
オーシャン・オブ・ファイヤーと呼ばれる耐久レースで、
千年以上の歴史があるが、外国人が出場するのは初めてだ。
負け犬のままではいられないとフランクは出場するが、
外国人の出場を快く思わない者もいて、妨害を受ける。
リヤドの娘ジャジーラは、王子が勝てば結婚させられると、
フランクに食事を与えて応援。だが、娘に恥をかかせたとされ、リヤドは激怒。
その時、敵対する部族の襲撃を受け、ジャジーラがさらわれてしまう。
彼女を救出したため、フランクの罪は不問となる。
ライバルに賭けるレディアンは、金を渡して棄権を求めるが拒否。
一味の罠で愛馬ヒダルゴが負傷。
砂漠で立ち往生するが、奇跡的に立ち直ったヒダルゴが疾走。フランクは優勝する。
リヤドはフランクを称え、帰国したフランクは賞金で原住民の居留地を買い取る。
その後彼は、400回以上優勝し、野生馬の飼育に力を注いだ。

 と言うわけで、ビゴは砂がよく似合うと言う話。
騎兵隊にいたビゴ・モーテンセンは、落ちぶれてカウボーイショーで稼いでいた。
だが馬の扱いの評判を聞き付けたアラビアの部族に招かれ、
1000年続くと言うレースに、外国人として初めて参加する事に。
外国人を快く思わない連中とか、賭けで勝とうとする連中の妨害を受けると言う訳。
負傷して砂漠に倒れた馬が、
手当てもしていないのに急に立ち上がって激走の末優勝する展開は、
「根性」以外では説明がつかない。

TV放送 2005/09/10 WOWOW 2000-2216
 

オーシャンと十一人の仲間(1960年アメリカ)

 アシーボス氏の呼びかけで、ダニー・オーシャン(フランク・シナトラ)が立案。
歌手のサム(ディーン・マーチン)、ゴミ収集のジョシュ(サミー・デイビスJr)
電気技師のトニー、コーニール(ヘンリー・シルバ)ら戦争時代の仲間を集める。
大晦日にラスベガスの5軒のカジノから数百万ドルを奪う計画。
町中を停電にし、一斉に襲撃するのだ。
計画は成功するが、トニーが発作で死んでしまう。
ジョシュのゴミ回収車に奪った金を隠し、検問も回避される。
オーナーのストレーガー(ジョージ・ラフト)らが集合。探偵サントスに追跡を依頼。
トニーの遺体に注目。ダニーらの戦友で、サントスの恋人の息子ジミーも仲間だ。
ダニーらは動揺。奪った金をトニーの棺に隠すが、軍人会が火葬してしまう。

 と言うわけで、シナトラ一家が登場する映画で、
後にオーシャンズ11としてリメイクされた作品。
ルパン三世とかスパイ大作戦風の面白さを期待する所だが、
何となく作戦も、最後のどんでん返しもあっさりした感じ。
リメイクもいまいちだったが、オリジナルはさらに。。。
ヘンリー・シルバが珍しくいい役。

TV放送 2004/08/17 BS11 1440-1650
 


オーシャンズ11」(2001)を見た。

 昔「オーシャンと11人の仲間」と言う映画があったらしく
タイトルは聞いた事があるのだが未見。今回はそのリメイクで
そう言う事なら、近い内に衛星とかでやりそうな気もする。
で、11人組がカジノを襲う話で、スパイ大作戦のような展開も期待できるが
何と言っても、その豪華キャストが目玉で
ジョージ・クルーニ、ブラッド・ピット、マット・デイモン、
ジュリア・ロバーツ、アンディ・ガルシアと言う面々。
あと7人は誰かと言うのも気になるところ。
アンディ・ガルシアが久々に持ち上げられてるのも気になる。
何にせよ、きっとワクワクするようなアクションに違いないと思って見た。

 仮釈放になるダニー・オーシャン(ジョージ・クルーニ)。
だが、反省するわけでもなく、すぐに次の計画を立ててるらしい。
カードディーラーをする旧友フランクを無理矢理仲間に。
続いて、トランプが得意なラスティー(ブラッド・ピット)と再会。
ラスティーは、今はハリウッド俳優相手にカードを教える仕事をしているが、
彼らは知ったぶって、オール・レッドとか存在しない役で上がったりするが
ラスティーはあきらめ気味だ。彼らを演ずるのは有名なテレビ俳優らしいが
どうも私にはなじみのない顔だった。
ダニーによる今度の計画は、ラスベガスにある3つの巨大カジノの収益が
1箇所に集められる地下200フィートの金庫。
ここから1億5000万ドルの現金を盗み出すと言う計画だ。
監視カメラがあちこちにあり、12時間ごとに暗証番号が変わる。
そしてセンサーが張り巡らされてる。
難攻不落の砦だが、この手の話は良くあるので今さら驚かされない。
ダニーは各ジャンルのプロを集める。主にラスティーが見つけて回る
これが11人になるくらいだから、かなり多い。多い上に人の区別がつきづらい。
爆破のプロのバシャー。狙うカジノのオーナーであるベネディクトに
カジノを奪われたルーベン(エリオット・グールド)は、スポンサーに。
車両のプロ、バージルとタークの兄弟。引退した元詐欺師ソール。
配線のプロ、リビングストン。
中国系でサーカスでアクロバットしているイエン。これで10人と言われて驚いた。
あれ?有名系俳優があと3人いるはず。いったいどうなるのであろうか。
と思っていたら、スリの達人が必要だとしてライナス(マット・デイモン)を
見つける。とは言え、ダニーに簡単に見破られるくらいだから
それほど凄腕ではないのではと言う気もするが。
ダニーは彼のポケットに、ひそかに手紙を入れて呼び出しスカウトする。

 問題のカジノのオーナーはベネディクト(アンディ・ガルシア)。
やり手で、日本人客にも怪しい日本語で話すが、冷血漢だ。
そんな彼に、なぜか美術館長の恋人テス(ジュリア・ロバーツ)が。
実は、テスはダニーの妻だったのだが、泥棒稼業から足を洗わない夫に
愛想を尽かしていたのだった。
ダニーがカジノ襲撃に狙ったのは、警備が手薄になるボクシングの試合の当日だ。
だが、それでも安心はできない。彼らは金庫室のセットを作り練習する。
イエンが箱から床につかずに、壁に飛び移る練習をする。
監視装置を防ぐには、ラスベガス中を停電にする必要がある。
そのためには、007シリーズでは何度も出てきた話だが
核爆発による電磁波が発生すると、周囲の電気製品の機能がストップするらしい。
しかし、研究所には、これに似たような電磁波を出す装置があるらしい。
そこで皆でこれを盗みに行くが、ラスティーは留守番にされる。
しかし、一緒に残されたバージルとタークの兄弟があまりにも変わり者だったので
たまらず飛び出し、後を追うが、その頃にはダニーらが装置を奪いだしていた。
おかげで、ラスティだけが警備員に追われる羽目になり
あわててバンに飛び込むが、その時に閉めたドアでイエンが負傷。
何か浮いた感じのドタバタ劇だが、イエンの負傷が後で影響するのかと言うと
包帯がちょっと引っかかったりする程度で、たいして影響しない。
一同は、ダニーの狙いがテスにあると気づき、私情を挟めば失敗すると
彼をはずす事に。元々はダニーが乗り込む予定だったが、
代わりに、ライナスが乗り込む事になる。

 ここから作戦開始。とは言え、細かいトリックは忘れた。
と言うか、それほど巧妙な事はやっていないように思える。
詐欺師は、富豪に扮して、ベネディクトに金属製の箱を預ける。
一番安全なところへと頼むと、これは予想通り金庫室へ。
だが、そこにはイエンが隠れていて、練習通り、ドアに飛びつく。
一方、税務監査か何かのフリをして乗り込むライナス。
ベネディクトと資料を見つつ、こっそりスリの腕で胸ポケットに入れた
暗証番号のメモを盗み出す。
一方、ベネディクトはカジノに来ているダニーを怪しみ、
彼を捕らえて取調室みたいな所へ連れて行き、部下に殴らせて目的を聞き出させる。
だが、その部下は実はダニーの仲間で、こっそりダニーは天井裏から移動。
ライナスもこっそり引き返し、エレベータシャフトに入ると
そこでダニーと再会。こっそり参加したかった等と称する。
その後、順番は忘れたが、停電を起こしたり、
富豪に扮した詐欺師が発作のフリして、医師に扮したラスティーがかけつけたり。
でも、たいして役には立っていない気がする。
例の兄弟が係員に扮して、監視カメラに細工。
一味は金庫を爆破し、仲間へ侵入。ベネディクトも事態に気づき、警察がかけつける。
一味は金を人質に立てこもるが、警察が突入して、全員射殺した?
だが気がつくと、監視カメラの映像が、金庫のセットを写した物だった。
あわてて金庫室へかけつけると、そこはもぬけの殻。
警察に扮していたのも一味で、まんまと金を持ち出していたのだった。
ダニーが一味だと考え、あわてて部屋へ戻るが、
ひそかに戻っていたダニーは、まだ取り調べられていて動いた様子もない。
仕方なく解放するが、金が大切なベネディクトは
ケスなんかより金の方が重要だと、どのタイミングだかで言ってしまい
それをひそかに録音。ケスが聞いて、簡単に怒って愛想を尽かす。
ダニーは、仮釈放中に州外へ出た事により、再び刑務所へ。
だが、再び出所した彼を、ラスティーとケスが出迎える。
その背後には、なぜか彼らを監視する2人組の姿があった。
こいつらの正体は、よくわからない。

 と言うわけで、豪華キャストによって金庫を襲うと言う映画なので期待して見たが
まず、アンディ・ガルシアとジュリア・ロバーツが一味でない点で
だまされた気がする。
仲間が11人いるわけだが、それぞれの特徴があまり明確でなく
例えば、爆破のプロと電気のプロは別だが、
スパイ大作戦なら同じ人が担当しそうで、そこらも区別しづらい。
一味のブラッド・ピットとマット・デイモンは5大俳優の内だが
こいつらがまたまた活躍しない。
マット・デイモンは金庫に入るからまだましだが
それにしても、作戦通りに動いただけ。
ブラッド・ピットに至っては、作戦室みたいなところで指示したり
医師に扮して乗り込んだりするが、ほとんど成功に影響していない気がする。
ジョージ・クルーニ対アンディ・ガルシアと言う印象は強い。
ジュリア・ロバーツがまたおまけで、簡単に心変わりするのも納得いかない。
アンディ・ガルシアに愛想を尽かすあたりまでは作戦通りに行くかも知れないが
それにしてもきっかけとしては弱いし、彼がダメならジョージ・クルーニと言う
都合の良い展開になる事は奇跡に近い。
肝心の作戦の方も、スパイ大作戦やルパン三世的な面白さが期待されるが
何か意外に簡単に片付いてしまう。
全体として、作戦はそこそこ面白いが、
豪華キャストを期待すると、一人一人の出番は少ないので失望させられると言う感じ。
 


オーシャンズ12」(2004)を見た。

 もともとは「オーシャンと11人の仲間」と言う映画のリメイクの
「オーシャンズ11」の続編。
ジョージ・クルーニ、ブラッド・ピッド、マット・デイモン、
ジュリア・ロバーツ、アンディ・ガルシアなんて豪華な布陣で
さらに本作ではキャサリン・ゼータ・ジョーンズらが加わり、
さらにカメオ出演もあるらしいと言うわけで
本当は前作はいまいちだったのだが、
やはりこれだけ豪華だと期待して見てしまう。

 3年前。ラスティ(ブラッド・ピット)は
イザベル(キャサリン・ゼータ・ジョーンズ)と恋仲だった。
だが実はユーロポールと言うところの捜査官であるイザベルは、
カジノ襲撃事件の証拠をつかみつつあると寝物語に語る。
そうかいと気のないようなフリをするラスティだが
まさに一味であるので、そのまま姿を消してしまった。
そして現在。前作でダニー・オーシャン(ジョージ・クルーニ)と
寄りを戻したテス(ジュリア・ロバーツ)のところへ
元恋人でもあるベネディクト(アンディ・ガルシア)が現れる。
3年かけて居場所を突き止めたと言うベネディクトは、
一味に盗んだ金1億6000万ドルに利子を付けて2週間以内に返せと脅す。
ベネディクトは一味の居場所を次々突き止めて脅して回り、
ラスティは愛車を爆破される始末。
これは大変だと、まだ小僧と言われているライナス(マット・デイモン)ら
かつてのオーシャン一味が大集合。
脚本家に都合のいい事には、
今回はベネディクトには逆らわず、金を返す事にする一同。
まあ2作続けて対ガルシアでは面白くないからと言う事か。
一同は金を使ってしまい、返す事など無理だ。
そのため、どこか他から金を調達する事に。
オーシャンがリーダーと決めたわけではないという声も出るが、結局彼に任せる事に。
しかし、ブルームだけはもう老いたから脅しには乗らんと、一味から離れる。
全員がアメリカでは手配されているので、ヨーロッパで仕事をする事にする。

 一方、出世したイザベルは、関係者の前で演説する。
かつて世界一の泥棒とされた何とかと言う泥棒がいたが、今は消息不明。
それに代わったのが、彼の弟子だったナイトフォックスという怪盗で、
イザベルは彼の逮捕に全力を尽くすと言う。
オーシャンらはアムステルダムでマツイ(ロビー・コルトレーン)と言う男の仲介で
金庫から最古の証文を盗むと言う仕事を受け、とりあえず一部の足しにする事に。
この金庫でさえ厳重な警備をしていて、金庫を破るにはセンサーを破る必要がある。
隣のビルから矢を利用してセンサーを止める手があるが、角度の関係で無理。
だが、ラスティは下水道に潜り、ビルを持ち上げると言う奇抜な手を使う事に。
作戦はまんまと成功し、センサーを止め、金庫を開ける事に成功するが、
既に中の物は何者かに盗まれていた。
この事件を捜査するイザベルは、ナイトフォックスの関与を疑いながら、
ビルを持ち上げる手口から、ラスティの存在を感じる。
なぜなら彼女はかつて、その手口を彼に教えた事があるからだ。
オーシャンは出し抜いたのが、ナイトフォックスの仕業だと考える。
マツイの仲介も怪盗が手を回した物とにらみ、
ナイトフォックスの正体である富豪フランソワ(ヴァンサン・カッセル)の所へ。
実はフランソワはオーシャンのカジノでの手際を知り、
世界一の泥棒は自分だと言うプライドから、
わざわざベネディクトに彼らの居場所を知らせて、誘い出したのだ。
双方は次の狙いを、ローマ美術館にあるファベルジュエッグに定める。
フランソワは先に盗んでみせると豪語する。
しかも例によってルパン三世式のレーザーで守られていて、
夜間でも近づく事もままならない。
もしオーシャンが盗めば、ベネディクトへの金を返してやると言うフランソワ。

 イザベルもまた、一味の居場所を突き止めていた。
彼女はラスティと再会するが、互いの正体を知っているので腹を探り合うような状態。
イザベルはひそかにラスティの携帯を奪うが、
ラスティは元恋人が刑事だとは仲間に言えず、情報が筒抜けに。
それを隠して一味の計画も危うくなってしまう。
イザベルは一味の逮捕のため、警察の手配を上司に依頼するが、
過去に失態をしているイザベルの話を取り合わない上司。
そこで、彼女は上司のサインをマネして、命令書をでっち上げてしまう。
オーシャンらはホログラムでファベルジュエッグを再現し、すり替える事を計画。
美術館にメンバーはバラバラになって乗り込む事にするが、
イザベルの手配で、一味は次々捕らわれてしまう。
助かったのはイザベルの動きに気づいたライナスら3人だけ。
もはや絶体絶命かに思えたが、
ライナスは三連単作戦と称して、起死回生の作戦を実行する事に。
そのためには、もはやオーシャンが泥棒稼業から足を洗ったと思っている
テスの協力が必要だった。彼女がジュリア・ロバーツに似ている事を利用。
有名女優が現れたとあれば、ファベルジュエッグを手に触れる事も許可されるはず。
テスは泥棒に協力する事に怒るが、夫のためと協力する事に。
だが、演技をしなければならないとわかり動揺。
しかし、もはや後には引けないと、それらしい衣装を用意し、
ライナスらはマネージャに扮して乗り込む事に。
まずホテルへ行き美術館に連絡を入れる事にするが、
そこで偶然にも本物のブルース・ウイリスに出くわしてしまう。
彼女に不信感を抱くブルースだが、具合が悪いとか言ってごまかす。
だが、ブルースはお節介にも、ジュリアと同行して美術館に着いてきてしまう。
何とか美術館で直接ファベルジュエッグに触れる事を許されるが
監視カメラで見ているイザベルは、最初から彼女に疑いの目を向ける。
突然、めまいがしたようなフリをして、周囲の注目を受けている内に
仲間がホログラムとすり替える事に成功。
1人だけ抜けていたブルームが、医師に扮してかけつけ、それっぽく見せる。
怪しいと感じたイザベルがかけつけるが、
そこへ現れた女刑事らが、一同を逮捕してしまう。
イザベルは私の事件だと言うが、命令書に問題ありとされて捜査からはずされる事に。
尋問を受けるライナスは、オーシャンらの犯行を証言する事で釈放される事に。
オーシャンらは車に乗せられ移動させられるが、なぜか空港へ。
実は女刑事はライナスの母親だったのだ。
驚くイザベルを、ラスティは某所へ連れて行く事にする。
一方、オーシャンとテスの夫婦はフランソワの所へ。
フランソワは、実はすでにファベルジュエッグを盗んでいたと言う。
前の夜に、レーザーをすり抜けて盗み出したと言うのだ。
だが、オーシャンはそれを聞いても、ベネディクトへ返すための金を出せと言う。
そこでフランソワは、自分が盗み出したのがニセ物だと気づく。
実はフランソワの師匠だった怪盗が、彼を懲らしめるために
オーシャンらに手を貸したのだった。
そして、ラスティがイザベルを連れて行った場所こそ、
その怪盗が隠居していた屋敷だった。
この怪盗はイザベラの死んだかと思っていた父(アルバート・フィニー)だったのだ。
感激の再会をしたイザベラは、
テスを含めたオーシャンらと何のわだかまりもなく仲間となるのであった。

 と言うわけで、まあ11人いても、クルーニとブラピが中心で、
今回もマット・デイモンは脇役。
ジュリア・ロバーツとアンディ・ガルシアは出番が少なく
その他の連中はその他大勢という感じだから、交通整理はされていて
その意味では物語はわかりやすいのだが、
クルーニとブラピさえ、何かあっさりしていて物足りない感じ。
ルパンみたいな怪盗やブラピを追うキャサリンに時間を取られ、
肝心の主役の印象が薄くなった感じだ。
デイモンは脇役なのだが、知名度がアップしたせいか、後半で見せ場あり。
そこからがこの映画で割に面白いところで、
カメオ出演ばかりしているブルース・ウイリスが出てきたりするのだが
アメリカだと大受けしそうな楽屋落ちも、日本ではシーンとしていて盛り上がらず。
その後、事件が解決した後で、どんでん返しが続いたりするが、
基本的に事件は解決しているので、口であれこれ派手な事を言われてもパッとせず。
前作もいまいちだったんだけど、今回も何か拍子抜け。
アンディ・ガルシアにやられっぱなしと言う感も否めないし。
 


オーシャンズ13」(2007年)を見た。

 オーシャンズと言えば、もともとはシナトラ主演の「オーシャンと11人の仲間」
と言う作品をリメイクしたのが「オーシャンズ11」。
それがシリーズ化して、「12」と続いて本作が3作目の「13」。
ジョージ・クルーニ、ブラッド・ピッド、マット・デイモンと言うところが共演で
その他にもいろいろ有名な人や、それほどでもない人を集めていて
この人たちがそれぞれの特技を生かして敵をギャフンと言わせる展開。
シリーズを重ねるごとにメンバーが増えると言うポリスアカデミー方式で
それにしては、本作にはジュリア・ロバーツが出ていないみたいだし
もともとこのシリーズ、期待したほど面白くなかったりして
何としても見なければという意欲がなかったりするが、
そこはそこ出演陣は豪華だし、ここまで見続けているとノルマ的なところもあり見る。

ダニー・オーシャン チームのリーダー
ラスティ・ライアン オーシャンの腹心
ライナス・コールドウェル オーシャンのbRくらい
ルーベン・ティシュコフ オーシャンのメンバー。ホテルに投資
ウイリー・バンク ホテル王
アビゲイル・スポンダー バンクの腹心
テリー・ベネディクト かつてのライバル
5つダイヤホテルの審査員

 強盗中のラスティ・ライアン(ブラッド・ピット)は緊急事態だと呼び出され、
強盗の方を他の連中に任せて退散。
空港でダニー・オーシャン(ジョージ・クルーニ)と合流。
基本的にはこちらのメンツの方が重要らしく
プライベートジェットで飛びながら、状況を話し合う。
オーシャンのメンバーであるルーベン(エリオット・グールド)が発作で倒れたのだ。
なぜそんなことになったかと言うと、
ルーベンがホテル王ウイリー・バンク(アル・パチーノ)に投資したためだ。
悪評のあるバンクで、周囲の反対もあったが
ここらでまた一山当てたいと考えたルーベンは、ホテル建設の権利取得などに奔走。
ホテルの土地まで譲渡するが、そんな彼に対しバンクは
おいしいところだけいただいて、用済みだからと幹部として残したりはせず
いきなりクビだと言われる。
飛び降りてもかまわないぞと言われ、ショックで倒れたのだ。

 そこで、オーシャンはいつものメンバーを集める。と言うか簡単に集まる。
ライナス(マット・デイモン)とか、毎度毎度の11名だ。
オーシャンはバンクを懲らしめるため、
まもなくバンクが完成させるカジノを持ったホテルを失敗させようと計画。
バンクはホテルオープンから何日間やらで、何億ドルだか儲けないとまずい。
良いホテルには「5つダイヤ賞」と言うミシュランみたいなのがもらえるらしく
バンクがやってきたホテルはすべてこれを受賞してきた。
今回も、どんな手を打ってでも受賞しようとしているらしい。
賞を受賞すると、その記念に本物のダイヤを集めて飾っているらしい。
そこで、・ホテルが儲からないようにする。
    ・5つダイヤ賞を取れないようにする。
    ・飾っているダイヤをいただく
の3点を計画する事に。

 そこで。カジノのルーレットやスロットなどに仕掛けをして、
ホテルが損するように画策。
だが、ホテルには最新式の万能コンピュータが装備されていて
客がイカサマをしていないか監視していると言う。
これは破る事が不可能と言われいる。止める事もできない。天災でもなければだ。
そこで、オーシャンらはトンネルを掘るための掘削機を調達。
海峡トンネルを掘ったヤツとかで、その金額を考えると
そんな金があるなら、何か他の手が使えそうな気もするが。。。
これでホテルの下まで掘り進め、人工の地震を起こそうと言う計画だ。
さらに、サイコロを作る際、特殊なポリマーを混入すると、
遠隔操作で好きな数字が出せるようになると言う。
そこでメキシコの工場にメンバーを潜入させるが、ストが発生。
ストの原因が賃金が安いためとわかるが、
その要求している賃金たるや恐ろしく安いと判明。
そこでその賃金を払う事にして、ストを中止させ、サイコロが完成。
5つダイヤ賞の審査員が来るのだが、バンクはそれが誰か知らない。
そこでそれっぽいニセ者を作り、ホテル側にはそちらを接待させる。
一方、本物の方は、オーシャンらの作戦により
何かと後回しにされたり、部屋にいやな匂いを充満させられたり
ダニ?をベットに仕込まれて全身発疹だらけに。
挙げ句の果てには、ニセ従業員に出て行けと言われたりする始末。
これでいい点数がつくはずもない。
資金不足になった(掘削機がまずいんじゃないか?)オーシャンらは
これは作戦中止かに思えたが、
いいところを見せたいライナスがアイデアを持ち出す。それは。。。
かつてのライバルベネディクト(アンディ・ガルシア)に金を借りると言う案だ。
それには抵抗を示す一同だったが、背に腹は代えられない。
ベネディクトもまたバンクの台頭には腹を立てており、出資する事に。
最後の問題は、ダイヤが飾られている部屋への侵入だが、
ここへ入れるにはバンクか、腹心の女性アビゲイルだけだ。
(最新型コンピュータは何とかなるくせに)
そこで、中国人の秘書に扮したライナスが、媚薬でアビゲイルを誘惑する事に。
2人きりになれる部屋と言われ、アビゲイルはダイヤを飾っている部屋へ。

 そしてついにプレオープンの日。
オーシャンの計画が順調にいき、あちこちで問題が発生。
バンクはオーシャンの仕業と気づく。
掘削機のおかげで地震が発生。客はあわてて逃げ出して大騒ぎに。
屋上からつり上げてダイヤもいただく。
ベネディクトも手を打っていて、ダイヤは横取りするが
オーシャンの方がさらに上手で、ベネディクトの儲けを寄付しておいたと言う。
悔しがるベネディクトだが、寄付の事がテレビで取り上げると
まんざらでもない様子で語る。
ひどい目にあった5つダイヤの審査員も、空港のスロットで大当たりして大満足。
もちろんスロットにはオーシャンらが仕掛けをした事は間違いない。
オーシャンらはまた会おうと約束して別れるのであった。

 と言うわけで、まあ、見ていると気取ったスパイ大作戦という感じだが、
気取ってばかりでテンポが悪い。悪い点を列挙すると、
・メンバーを集める面白みがない。最初からフルメンバーが簡単に集まってくる。
しいて言えば、アンディ・ガルシアが仲間になる点がポイントだが
もともとレギュラーだし、憎しみあっているわけでもないから、面白さはいまいち。
前作までのジュリア・ロバーツもおらず、キャサリン・ゼータ・ジョーンズのような
大物が仲間になったり絡んだりする面白みもない。
と言うか、メンバーどれだけ数えても13人いないんだけど。
・これは前作までもそうだけど、10人以上もいると、
それぞれの使い分けがよくわからず、今回もブラピがあまり活躍しない。
・ホテルの審査員をだまして悪い点をつけさせるあたりはともかく、
カジノのルーレットやスロットなどを操作して、大損させるあたりは、
それぞれの作戦が似たような感じで、どれがどこを目指しているのかわかりにくい。
・通常、この手の映画では少なからず予想外の展開があるはずだが、まったくない。
タイムリミットが迫るハラハラ感さえない。
・この手の作戦は、相手を有頂天にさせて、どん底に突き落とすのが面白いんだけど
してやられたと悔しがるような描写がない。
と言うわけで、大物が大勢出ると言う点を除くと、ほめられる点がまったくない。
続編はもう勘弁してください。
 

オースティン・パワーズ

 英国情報部員パワーズは、宿敵ドクターイーブルを追いつめるが
イーブルは自らを冷凍して宇宙へ。30年後、イーブルが帰還してくる。
この危機に情報部は、これまた冷凍冬眠させていたパワーズを解凍蘇生させる。
かつての相棒の娘バネッサと組むが、30年のギャップは隠せない。
一方、イーブルも再度様々な手段で世界征服を企むが、どれも時代遅れに。
仕方なく核兵器で1000億ドルを要求する。パワーズはイーブルの関連企業を調査。
一味は身代金に関わらず、核ミサイルで火山を噴火させ、都市を壊滅させる気だ。
パワーズは捕らわれるが、逃げ出し味方と突入。間一髪ミサイル爆破を阻止。
だが、イーブルは再度ロケットで逃走し、パワーズはバネッサと結婚する。

 と言うわけで、60年代風スパイが90年代に甦ると言う物語で
全般に明らかに007のパロディの色が。
イーブルはブロフェルドとドクター・ノーの混合で、
ローザ・クレブ風女傑や、オドジョブ風殺し屋ランダム・タスクも登場。
ラルゴにあたるbQ(ロバート・ワグナー)は活躍せずイーブルに始末される。
「カジノ・ロワイヤル」のバート・バカラックが出演していて
「恋の面影」他の音楽が聴けるのも魅力の内。
バネッサ他女性キャストの魅力もいけるのだが、パワーズはちょっと波長が合わない。
元相棒ケンジントンはミミ・ロジャース。
イーブルが息子との関係で悩み相談するのがキャリー・フィッシャー。
秘密基地の守衛でクリスチャン・スレーター。
ここまで来たら、たぶん警備員の友人役はトーマス・ハウエルだと思う。

VHS
 



エピソード1を抜いた映画「オースティン・パワーズ・デラックス」(99)を見た。

 オースティン・パワーズと言うのは、マーク・マイヤーズと言う男が主演で
明らかに007をモデルにパロディにしたような映画で
60年代の時代遅れのスパイが、現代に来てしまって一騒動と言う展開。
ボンドがモデルとは言い難い、オースティンと言う男が主役で
実はここが一番引っかかるのだが、何かと言うと踊りだして
60年代風原色の衣装で、やたらヘラヘラしてそれでなぜか女性にもてる。
陰謀とかそう言うことには、全然才能を発揮せず
何となく敵が自滅していくという展開。
それに対して、敵側はブロフェルドをモデルにしたドクター・イーブル。
サンダーボール作戦のbQをモデルにしたbQ。これをロバート・ワグナーが演ずる。
さらにはロシアより愛をこめてのローザ・クレブ風の女傑。
ゴールドフィンガーのオッドジョブ(よろず屋)を思わせるランダムタスク。
そう言う連中が出てきて、これは007ファンを喜ばせるものだった。
そんな中、意外にも主演のマイヤーズが、
オースティンとイーブルの1人2役をしているとわかり、これは驚き。
今回はさらに3役に挑戦。今度は60年代へ戻ると言う展開で
前作が地味な公開だったのに対し、今回は派手に公開。
米国では「エピソード1」を1位から落とした映画として騒がれ
日本ではどこまで受けるか怪しいところもあるが、とりあえず見てしまえ。

 冒頭はスターウォーズ風のあらすじ説明。
前作でオースティン・パワーズ(マイク・マイヤーズ)は、
宿敵ドクター・イーブルを倒し、共に戦ったバネッサと結婚し、新婚旅行に。
くつろいでいるオースティンは、テレビで好きだと言う映画「電撃フリント」を見る。
もちろん、ジェームズ・コバーン主演の007亜流シリーズだ。
ところが、彼がリモコンを操作すると、
なぜかバネッサが早送りになったり、バックしたり。
声にポーズがかかったり、男の声に切り替わったりする始末。
ようやく異変に気づくと、胸からマシンガンが飛び出す。
もっと早く気がつく予定だったのだが、オースティンが前技をしないからだと言う。
彼女はフェムボットと言うロボットだった。
フェムボットと言うと、バイオニック・ジェミーに出た敵ロボットと同じ名前だが
前作に出ていたのやらどうやら、そこまでは覚えがない。
胸のマシンガンを、左右に揺すりながら撃ちまくるマヌケなシーン。やがて爆発。
せっかく結婚したバネッサが、実はロボットで自爆すると言う展開に
ショックを受けたかに思えたオースティンは、独身に戻ったと大喜び。
裸になってホテルを歩き回り、なぜか股間は前の障害物で隠れる前作と同じシーン。
バックで流れる曲は、ソオル・ボサノバ。かつてモード学園のCMに使われた曲だ。
ここでタイトルシーン。原題は「私をシャグしたスパイ」
シャグとはHを意味するらしく、もちろん「私を愛したスパイ」のパクリ。
ただ、タイトルシーンは007とは似ても似つかず
あまりにバカっぽくねり歩き、最後にはプールで水中ショーのようになる。

 その頃、宇宙ステーションでは、巨大な看板が近くを通過。
そこではドクター・イーブルが冷凍冬眠され、カプセルが地球に向けて発射される。
世界中の異変を探査しているはずの当局は、係員がサボってテレビ番組を見ている。
そこでは、あちらにもある、離ればなれの家族を見つけてくれると言う番組。
出てきたのはスコットと言う男。イーブルの息子だが、どう見ても普通の兄ちゃん。
彼の父は世界征服を企んでいて、かつては憎んでいたが、最近は理解できるように
等とマジメ口調でおかしな話を始める。
それでは、その父上に登場していただきましょうと称して、現れるイーブル。
だが、悪漢の登場に抗議する観客。それに対抗するイーブル。
放送禁止用語の連発で、ピーピー音で消されて、何を言ってるのやら見当もつかない。
一方、当局では労せずしてイーブルの復活を知り大騒ぎ。
と言うか、当局も気づかないイーブルの所在を、どうやってテレビ局が知ったのか。
実のところ、このバカバカしい展開が、この映画では一番おもしろい点か。
前作で死んだかに思えたbQ(ロバート・ワグナー)は、
何の説明もなく生きていて秘密基地を築いていた。
bQは、イーブルが復活しなかった場合を想定して、彼のクローンを作成していた。
なぜか、すべてがイーブルの1/8サイズのクローンを、彼はミニ・ミーと名付ける。
ミニ・ミーはスコットに対抗心を抱き、イーブルも後を継ぐ気のない息子よりも
ミニ・ミーの方が好きだとか言い出す始末だ。
bQの計画では、オースティンが冬眠中の60年代へ戻り
オースティンのパワーの源と言うべきモゾを奪い、弱体化させろと言う。
モゾとは、そんな物は存在しないが、精力の固まりのようなモノだと言うのだ。

 TV「タイムトンネル」風タイムマシンで過去へ行くイーブルとミニ・ミー。
どう連絡があったのか、過去で待つ若きbQ(ロブ・ロー)。
一方、ローザ・クレブ風のフラウは、30年さかのぼっても全然変わらない婆さんだ。
彼らは、スコットランドだかの衣装で、なぜか当局の警備に出入りできる
ファットバスターズと言う巨漢を仲間につける。
このファットバスターズも、マイク・マイヤーズが扮しているらしいが、
派手な特殊メイクで、ほとんどわからない。
見張りのスキをついた彼は、基地で冷凍中のオースティンの股間へ注射器を突き刺し
モゾを抜き取る事に成功。
イーブルは、持ち帰られたモゾを精力剤のように飲み、すると突然精力絶倫に。
たちまち婆さんのフラウといい仲になり、仕事中は普段通りでいいのとか言い出す。
一方、90年代のオースティンは、それまで派手に遊び回っていたが
突然元気がなくなり異変に気づく。
上司(マイケル・ヨーク)の指示で、過去へ戻りモゾを取り戻せと言われる。
バック・トゥ・ザ・フューチャー風ワーゲンのタイムマシンだ。
もちろん、設定的な矛盾はいろいろあるだろうが、
今回はそこを難しく考えず見てみようと、最初に釘をさされてしまう。
この時代では人気のあるオースティンは(スパイのくせに)、
モゾのない事も忘れて店でハシャいでいると、殺し屋に狙われる。
だがフェリシティ・シャグウェル(ヘザー・グラハム)と言う女性に助けられる。
ロスト・イン・スペースの長女役の女優で、
彼女も局員だが、シャグがHだからさしずめ床上手と言う意味の名前だ。

 モゾを得て調子に乗ったイーブルは、ラシュモア山みたいに巨大な顔の島で会議。
そこで彼が考え出したのは、アラン・パーソンズ博士の理論を利用した
アラン・パーソンズ・プロジェクトだと言うが、
どうもそう言う名前のバンドが実在するらしく、後を追ったスコットに批判される。
上空の衛星から、地球のあらゆる場所が攻撃可能になり
前作で100万ドルを要求して笑われたイーブルは、今回は1000億ドルを要求。
だが大統領(ティム・ロビンズ)は、この時代にそんな額は存在しないと大笑い。
こんなネタも繰り返しでは笑えず。
衛星は各地を攻撃。オースティンらは手がかりを探して回るが、
正直言って、くだらないギャグばかりでほとんど記憶にない。
シャグウェルは、オースティンはあてとにならないと、
巨漢ファリシティバスターズに接近。体を張って真相を聞き出す。
イーブルらの島を突き止めるが、オースティンは自力で突き止めたと思いこむ。
ドクター・ノオのハニー・ライダー風水着で上陸するシャグウェル。
続いて同じ水着で上陸するオースティン。イーブル一味は察知するが、気づかず。
用意したテントの中で荷物の整理をするが、
かけつけた敵兵たちは、影を見て、四つん這いのオースティンのお尻から
傘とかいろんな物を取り出しているように見え、変態行為とあきれつつ捕らえる。
イーブルは巨大ペニス型ロケットを発射。あちこちで人々が驚き、
ウディ・ハレルソン、ウイリー・ネルソンと言う連中が登場。
実はウディもウイリーも巨根のことらしい。
どうやって脱出したかもちろん忘れたが、
オースティンらはアポロ11に便乗して、イーブルの宇宙ステーションへ。
待ち受けていたミニ・ミーと格闘になるが、トイレから宇宙へ廃棄。
続いて現れたイーブルは、オースティンに「おまえは私の息子だ」と言う。
彼らが1人2役だと言う事を考えると、意味ありげだが、ただ言っただけらしい。
ついでに言うと、この映画の監督の奥さんは元バングルスのスザンナ・ホフスらしい。
イーブルはフェリシティを捕らえ、毒ガスのタンクに閉じこめる。
その一方で、レーザーで地球を攻撃。
オースティンはレーザーの方は阻止するが、フェリシティは間に合わず死んでしまう。
落ち込むオースティンだが、ふと考えタイムマシンで数分前へ。
そこには数分前のオースティンもいるため、2人がかりでレーザーも阻止しつつ
フェリシティを助け出す。だが、イーブルはロケットで基地を脱出。
2人のオースティンとフェリシティは、タイムマシンで現代へ帰還。基地は爆発する。
ロケットのイーブルは、宇宙を飛び続けるミニ・ミーを回収する。
現代に戻ったオースティンは、フェリシティが浮気しているのに気づくが
正体を見ると、それは数分前のオースティン。
3人の方が楽しいが、どちらもオースティンだから浮気ではないと言うフェリシティ。
ラストは長いエンドタイトルの後、ありがちだが途中で帰ると残念と言われるおまけ。
途中で崖下に突き落とした敵の男が、まだ苦しんでいたと言うものだが
残念とは思えないほど面白くない。

 と言うわけで、おとぼけのスパイの活躍を描く話だが
いかんせん笑いのネタは前回の繰り返しで笑えない。
個人的に一番おかしかったのは、当局の連中がテレビでイーブル復活を知った所。
SWのパロディと言うべき、イーブルが息子だと言うシーンがCMでは
メインの笑いのようにされたが、ありきたりで面白くなく
しかも、CMで何度も見せられたのでは笑えるはずもない。
ちょっと期待はずれと言うところか。
 



オースティン・パワーズ ゴールドメンバー」(2002)を見た。

 シリーズも3作目に。物語的に何が目新しいんだかわからないが
ゲストが豪華と言う事ばかりが評判になり
トム・クルーズとかトラボルタとかブリトニーとかも出ているらしい。
「オープニングが凄い」とCMでも言っており、
そこにトムが絡むのは間違いないと思うが、どう出るのかが気になる。
どうにもオースティンのキャラはなじめないのだが、
本家007が日本で受けなくなってきたのに対し
こちらは日本でも受けているようだし、どういう風に見せるかは気になるところ。
そろそろ007新作の予告編が見れるかも知れないし。

 冒頭はMI2風の荒野。飛ぶ戦闘ヘリ。逃げるバイクの女性。それを追う車。
そして上空にはスカイダイビングをする男。ベルトにはパワーズの文字。
スピーディな展開で、映画のタイトルシーンが始まる。
よく見ると、バイクを追う車は無人。
男はイギリスの国旗のパラシュートで降下。「私を愛したスパイ」のパクリだ。
無人で走っていた車に着地し、何事もなかったかのように運転する男。
バイクに追いつくが、そこへヘリからの攻撃を受ける。
車には防弾ガラスが現れて、銃弾をはじく。車は向きを変えて正面からヘリへ向かう。
ボタンを押すと、ゴールドフィンガー風に座席が飛び出してジャンプ。
ヘリの上を飛び越し、上空から両手の機関銃を撃ちまくるとヘリは爆発。
ヘリの残骸が落ちる中、道路へ着地するオースティン。足はくじかない。
その素顔が初めてアップに。それはトム・クルーズだった。
オースティン・パワーズ役トム・クルーズと字幕が。
そしてバイクの女は、「偶然の恋人」他のグウィネス・パルトロウ。
しかし、そうはさせじと、丘の上から見下ろすドクター・イーブルらが現れる。
丘の様子がどうも書き割りっぽい。
イーブルは「交渉人」等のケビン・スペイシー。
そしてミニ・ミーはダニー・デビートだ。
その時、カットの声が入り、実は映画撮影だったとわかる。
題名は「オースティンプッシー」。オクトパシーのパクリだ。
山の書き割りを片づけると、そこには撮影スタジオの町並みのセットが。
(町のセットの中で、山の撮影はしないと思うが)
撮影しているのはスピルバーグ。こんな物でどうと振り返る。
すると、見物していたオースティン・パワーズ(マイク・マイヤーズ)は
僕の事が映画になるなんてうれしいが、一言だけ言いたい事があると語る。
オスカー受賞の僕に意見するのかと、オスカー像を持ち出して不満げ。
立ち上がったオースティンには、いつの間にか取り巻きがついていて
「モジョ」が足らないと言い、踊り出す。
モジョとは性欲のような物だと、前作で語られていた。
途端に、「ソウル・ボサノバ」こと、モード学園のテーマが流れ始める。
つられてスピルバーグもバク転したりするが、もちろん人は変わっているはず。
雨に唄えば風に、傘をして踊ったり。
スクリーンを前に、曲をつけているクインシー・ジョーンズ。
ブリトニー・スピアーズも歌い出すが、胸から機関銃が飛び出して撃ちまくる。
これは、フェムボットと言うロボットだったと言う展開で、前作にもあった物。

 ハリウッドの看板の裏には、ドクター・イーブル(マイク・マイヤーズ)の基地が。
前作で宇宙に残されたイーブルは無事帰還する。
彼を迎えたbQ(ロバート・ワグナー)は、芸能プロダクションを作り、
取り分を今までよりも増やすと言うあくどい事を思いつき、成功していた。
そのために、bRも雇ったと言うが、彼のほくろが妙に大きくて皆気になる。
実は、彼は情報部から潜入していたスパイなのだが、
たいして活躍しなかったような気がする。
イーブルはbQの計画には関心なく、新たなアイデアを説明する。
「プレパレーションH」と言う計画で、
錬金術師ゴールドメンバーの協力を得て、
牽引ビームで小惑星を地球へ落下させ、地球を水没させる計画だ。
だが、イーブルのクローンであるミニ・ミーはこの計画の説明にも寝ており
さらに、息子スコットは、その計画の名前は痔の薬の名前だとバカにする。
計画は実行に移されようとするが、オースティンが現れて逮捕されてしまう。い
女王は、イーブル逮捕の功績を評価し、オースティンに勲章を授与。
オースティンはこれを、当然来ているはずの父ナイジェルに捧げようとするが、
父の座席は空席だった。呆然とするオースティンは、皆に笑われる。
掃除のおじさんにまで笑われる。
思えば、オースティンがスパイ学校を卒業した時。
彼はこの時代も女の子と寝ていたのだが、同室のイーブルはきまじめで最優秀。
成績も一番で、今年の何とか賞をもらえるはずだとはしゃぐ。
彼に取り入ろうとする、若き日のbQ。
若き日のオースィンの上司バジル(マイケル・ヨーク)もここにいた。
だが予想外に、何とか賞をもらったのは、オースティンだった。
喜ぶオースティンは、父に捧げようとするが、
来ているはずの父ナイジェルは、この時も来ていなかった。
皆に笑われたあの時。今回と同じ掃除のおじさんもなぜかいて笑っていた。
愛されていなかったと落ち込むオースティン。
だが、パーティが開かれ、日本人の双子フクミとフクユに言い寄られる。
フクミはありそうだが、フクユとはちょっと強引。しかも日本人でない気がする。
フクミがFUCK MEと聞こえ、フクユがFUCK YOUと聞こえるネタだが
当人たちもちょっとHぽくて、ベットに誘われまんざらでもないオースティン。
メモを取り出し、「死ぬまでにやりたい事リスト」にチェック。
そこにはちゃんと「日本人の双子の女の子と3Pする」とあり、これを消す。
ところが、そこへ上司バジルが現れ、父ナイジェルが誘拐されたと言う。
どうしていいかわからないオースティンは、悪の事は悪に聞けと
刑務所の特別房にいるイーブルに会う。「羊たちの沈黙」風だ。
イーブルは一般房に移すという条件で語る。
イーブルは父親にコンプレックスを感じているらしい。
彼自身は、子供の頃に車で両親を爆殺され、拾われて悪の道へ走ったのだ。
イーブルによると、ゴールドメンバー(男根の意味)と言う男が、
父ナイジェルを連れて70年代へ行ったらしい。助けるためには過去へ行け。
答えがわかってかけ出すオースティン。
ドアを開けて見送るイーブルは、ドアが開いててはまずい事に気づいて元へ戻る。

 バジルが車型タイムマシンを70年代風に改造。それで過去へ向かう。
オースティンはゴールドメンバー(マーク・マイヤーズ)の店へ。
そこでは、クレオパトラという女性が歌っていたが、
実は彼女はオースティンの元恋人で、
オースティンが冷凍冬眠したため、彼女にしてみたら数年間音沙汰なしだったのだ。
彼女が現れると、なぜか「黒いジャガー」のシャフトのテーマが流れる。
ついでに言うと、オースティンの無線機の音は、
「電撃フリント」の無線と同じ音らしい。
直接話すのは危険だと、間におかまを座らせ、おかまがしゃべっているように見せる。
裏の部屋に父ナイジェルは捕らわれていると言い、
おかまがクレオパトラの代わりに熱烈キスする。
裏の部屋へ行くと、父ナイジェル(マイケル・ケイン)は女性に囲まれていた。
オースティンが無理矢理連れ出す。
だが、妙に足が上に上がるゴールドメンバーは、ナイジェルを奪って逃走。
自身のタイムマシンで未来へ。
手下の銃弾をかわして、オースティンはクレオパトラを連れて、
タイムマシンで未来へ追う。
一般房に移動したイーブルとミニ・ミー。
若作りの衣装で面会する部下のフラウは、熱烈キスするフリをしてカギを渡す。
彼女によると、息子スコットも悪の道へのやる気を出し、頭も薄くなったと言う。
イーブルは囚人たちに脱走を手助けしてくれと言うが、荒くれ者たちはバカにする。
そこで、イーブルと取り巻きは、ラップ調でアニーの歌を歌う。
すると歌に感激したか、皆協力的に。
囚人が騒ぎを起こしている間にイーブルらは脱走。
壁の横を走っていると、サーチライトを当てられるが、ちゃんと大小のサイズあり。
見事生還するが、スコットはかなり悪になっており
イーブルが望んでいた、レーザーを付けたサメを実現し、失敗した者を始末。
彼の変わり様に感激し、ミニ・ミーを邪魔者扱いするようになる。

 脱走したイーブルが日本にいると知り、オースティンらは日本へ。
東京国際空港を降りると、すぐそばに高層ビルがあり、その向こうには大きな富士山。
アサヒスモウアリーナと言う所へ行くが、
構内放送では日本語で「国技館」と言っている。
桟敷席なのにイスになっていて、やはりおかしい。
かつての悪役ファット・バスタード(マイク・マイヤーズ)は力士に。
取組では勝つが、人目につく花道で男に金を渡してる。怪しいと感じるオースティン。
クレオパトラが掃除の女性に扮し、洗濯物入れに潜むオースティン。
力士たちが回しを投げ込むので臭くてたまらない。
最後には、ファットが強烈なのを投げ込んだので思わず飛び出し、格闘に。
控え室の中央に湯があり、そこに力士たちが浮いているのだが、
彼らの体の上をオースティンは走って飛び移る。
「死ぬのは奴らだ」のワニのシーンのパクリだが、
力士たちが、なぜか口から水を吹き出す。泳いでいたわけでもないのに。
そもそも湯の脇を走ってはどうか。
ファットは大声でわざわざワイヤーアクションだと言い、
影絵で見える関係者が引っ張る中、宙を飛ぶようにして向かってくる。
だが、重すぎてワイヤーが切れ、宙づりに。
観念したファットは、太りすぎて仕事がなく、
悪の道へ戻った事を後悔していると語る。
金を渡していたのは、ロボト産業社長の日本人ロボト氏だと言う。
演じているのは、デニーロに気に入られて日本レストランをやっているという男性だ。
壁にはなぜか「見」と言う感じがたくさん書かれていて
「007は二度死ぬ」のオートモ社長のオフィスを思わせる。
オースティンらは実業家に扮し、片言の日本語で会話。
ロボト氏が日本語で語ると、英語の字幕が出るのだが
背景が白いと違う(だいたいHに)意味にとれて、オースティンがびっくりするが
白い物を移動すると、本当の意味がわかって安心。
と言うネタがあるが、ちょっとわかりづらい。
途中でロボト氏に英語ができるとわかり一安心。
例によって、細かい順序は忘れたが、ここで父ナイジェルを助けたはず。
父は足を開かされた状態で、溶けた黄金が股間に迫ってくる
ゴールドフィンガー風の攻めを受けていたが、オースティンが救出。
ナイジェルは平然としていて、クレオパトラと挨拶してから装置を止める。
小便小僧の電源を抜いてしまい、見張りの目をごまかすために自前で小便したり、
見張りを倒して、電源を入れるが、監視カメラを見た男には
オースティンの小便を見張りが飲んでいるように見えるシーンもあり。
ナイジェルの小さな車で逃走。ゴジラ風の怪獣の張り子に突っ込み
張り子が動き出して、人々は大あわて。
ゴジラだと叫ぶ人もいるが、「著作権がないからゴジラじゃない」と否定。
でもゴジラだと叫び続ける。

 ミニ・ミーはイーブルのいじめを受けて、bRの仲介もあって寝返る。
だがホテルでミニ・ミーを見つけたオースティンは徹底的に痛めつけ
寝返ったと知りあわてる。
それでもオースティンの衣装になって大はしゃぎ。
巨大なイーブルの形になってる潜水艦では、
牽引ビームで小惑星を落下させようとする計画が進んでいた。
潜水艦に乗り込む一同。クレオパトラの髪が濡れてパンチパーマ風になるが
一振りすると、水が飛んで再びアフロに。
彼らはそれぞれ艦内を調査。
ミニ・ミーとオースティンは肩車して係員に扮しようとするが
なぜかミニ・ミーが下なのでフラフラしている。
おまけに身体検査を受けるハメになり、次の順番の男は影絵を見て愕然。
股間から手が出たりしたあげくに、ミニ・ミーが落ちて生まれたように見える。
結局一味に見つかり捕らわれる。
クレオパトラはまたもゴールドメンバーの、妙に上に上がる足で倒される。
イーブルと対面し、捕らえようとするが、そこへ現れるナイジェル。
息子を殺すのは許せないと言い、立場が違うと反論するオースティン。
だが、ナイジェルは、実はイーブルとオースティンが兄弟だったと語る。
車が爆破された時、オースティンと父は無事で
父はイーブルが死んだと思っていたのだった。
真相を知り、オースティンと和解するイーブル。
しかし、せっかく悪の道に入ったのにと、怒ったスコットは飛び出す。
ゴールドメンバーも改める気はなく、衛星を作動させようとする。
オースティンとイーブルはそれを止めようと、装置の電極を入れ替える。
昔のガメラでもあった作戦だ。
光線は逆流し、ゴールドメンバーを直撃してボロボロに。
再び映画シーンに戻り、ゴールドメンバーをジョン・トラボルタが演じていた。
再びトム・クルーズ、ケビン・スペイシー、ダニー・デビート等という連中も登場。
オースティンはイーブルらと試写会を見ている。
やせて皮がたるんだファットとも再会。
bQ以下、悪の連中もみなつられていい人になり、よかったよかった。
と思いきや、無人になったはずのハリウッド基地で笑っているスコットの姿があった。

 と言うわけで、シリーズも早くも3作目。
ちょっと品のないギャグが気になるものの、
米国ではヒットしているからこそのシリーズだし
豪華ゲストが出てくるのも、そこらへんを裏打ちしているのかも。
トム・クルーズやジョン・トラボルタが出ているという噂は事前にあったし
CMではオープニングが凄いと言っていたから、
そこに出るのはある程度予想がついた。
毎度、オースティンが踊っているから
その中に参加するのだろうと思っていたが、さにあらず。
今風の派手なアクションを見せ、
トムらがそれを演じていたと言うのはちょっと不意打ち。
その気になれば、こういうアクションも撮れるけど、
あえてそれをしないと言う意味かも知れない。
しかし、ちょっと違うと言って、毎度のオースティンのペースに持っていってからは
いつもの通りの展開に。
「オープニングが凄い」との日本での感想は、
裏を返すと、「オープニング以外は、ちょっといただけない」と言う事かも。
MI2とか、本家007とか、電撃フリントあたりのパロディをまじえるが
パロディはパロディに過ぎないし、3作目にもなるとマンネリは否めない。
マイケル・ケインをゲストにしたのはユニークな人選だし
必ず富士山が見える日本を舞台にした珍妙な光景は、そこそこ面白いが
スマッシュヒットと言うには至らず。
下品なネタも、あまり引っ張られると苦痛にも思える。
オースティンとドクター・イーブルが兄弟だったと言う強引な展開もあり
この後、どうするつもりか知らないが、一応息子のスコットも残してあるし
たぶんまだ続けるつもりに違いない。
 

オータム・イン・ニューヨーク(2000年アメリカ)

 高級レストランのオーナーウイル(リチャード・ギア)は
誕生日パーティをするシャーロット(ウイノナ・ライダー)を
祖母ドリーに紹介される。ドリーの娘ケイティとは恋人だったが、その後別れ
ケイティは死んだらしい。ウイルとシャーロットは、親子ほど歳が離れていたが接近。
だが、シャーロットは危険な腫瘍で、長くて1年だと知る。
ウイルが前の彼女リンと寝たと知り、シャーロットは怒るが
ウイルは残された時間を僕と過ごすべきでないと言う。
彼はかつてケイティの友達ミリーを妊娠させたが、その娘リサがウイルの前に現れる。
ウイルはシャーロットと仲直りするが、シャーロットの病気は悪化。
リサも協力して、優秀な医師を見つけ出す。
シャーロットもウイルの説得で手術を決意。だが手術は失敗してシャーロットは死ぬ。
ウイルはシャーロットが遺した時計を見つけ、リサが産んだ孫を抱く。

 と言うわけで、お約束のような難病もので
ライダーが死ぬ事は当たり前として
前半で、ギアの時計を取り上げ、「忘れた頃に返す」というセリフが
「それが死んだ後になって泣かせる気だな」と読めてしまった。
ギアはまさにプレイボーイで、それが真の恋で改心するという展開はいいのだが
いかにもあちらこちらに女がいて、
実の娘も出てくるのだが、これさえも恋人なのではと勘違いさせられてしまった。
おまけに、彼の元恋人とかいろいろ大勢死んだりしてるみたいだし
もう少し、人物関係をすっきりさせた方が良かったのでは。

TV放送 2001/10/07 BS5WOWOW 1550-1750
 

オーバー・ザ・トップ(87)

 トラック運転手リンカーン・ホーク(シルベスター・スタローン)は、
別居している病気の妻クリスティーヌの希望で、卒業した息子マイケルを迎えに行く。
マイケルは母を捨てた父に反感。だが、2人はトラックで病院まで行く事に。
マイケルを自分の子と思う祖父ジェイソンは、長年ホークを悪く言ってきた。
ホークは腕相撲で圧倒的な強さを誇り、ベガスの世界選手権にも出場する予定だ。
トラックで生活するうち、マイケルは次第に打ち解けていく。
ジェイソンはマイケルをさらわせるが、ホークが取り戻す。
病院へ到着するが、母は死んだ後。ショックを受けたマイケルは、祖父の屋敷へ戻る。
ホークはマイケルを連れ出そうとジェイソンの屋敷に侵入。逮捕される。
マイケルをあきらめれば、告訴しないと約束される。
ホークはベガスへ。会社を作るため、有り金を自分に賭け、次々勝ち続ける。
マイケルはホークの手紙を祖父が隠していた事を知り、ベガスへ急行。
ホークは決勝で無敵のブルと対決。マイケルの励ましで優勝。
親子のつながりにジェイソンはあきらめる。

 というわけで、スタローンのロッキー別バージョンかと思うような話。
子供をめぐる確執は面白いが、肝心の腕相撲が退屈。
あんなバカな大会で優勝したくらいで、引き下がる祖父もマヌケだ。

TV放送 92/05/31  10CH  21:32-23:24
 

オーバードライヴ(2013年米)

ジョン・マシューズ 運送業者(ドウェイン・ジョンソン)
ジェイソン・コリンズ ジョンの息子
シルビー ジョンの元妻(CSINYのステラ)
アナリサ ジョンの妻
イザベラ ジョンの娘
ジョアン 地方検事(スーザン・サランドン)
クルーザー ジョンの従業員
マリーク 麻薬の売人
エル・トポ  ボス(ベンジャミン・ブラット)

 運送会社を持つジョンは、元妻シルビーに呼ばれ、
息子ジェイソンが逮捕されたと知らされる。
売人のクレイグが、減刑の為にジェイソンが売人であると証言したのだ。
検事のジョアンは、新たな売人の逮捕に協力できなければ刑の軽減はできないと言う。
だが、ジェイソンは仲間を売る事を嫌がる。
そこでジョンは、かつて組織に関わっていた従業員クルーザーに相談。
クルーザーは協力に難色を示すが、結局、売人のマリークに引き合わせる。
当初マリークは怪しむが、ジョンはトレーラーを使用して麻薬を運んで信頼を得る。
一方でジョンは、妻子を危険にさらしかねないと、避難させる。
マリークは黒幕エル・トポとの仕事を持ちかけ、それを知ったジョアンも色めきたつ。
だが、ジェイソンとの関係が漏れたと感じたジョンは、
クルーザーと協力してマリークを襲撃。エル・トポの居場所を聞き出して追跡。
トレーラーをぶつけて、かけつけた捜査官がエル・トポを逮捕。
一味も逮捕され、ジェイソンは釈放される事に。
ジョンはクルーザーに退職金だと金を渡し、
自身は証人保護プログラムを受ける事となるのだった。

 と言う訳で、ドウェイン・ジョンソン主演のアクション。
ドウェインと前妻の間の息子が、麻薬取引で逮捕される。
実は彼の友人が、自身の罪を軽減するため、息子を売人と報告したのだ。
他の友人をはめる気はないと言う息子を救う為
ドウェイン自身が麻薬組織に接触する羽目となる訳。
新たな売人が見つかるが、その背後の黒幕に通じると考えた検事は
さらに危険な仕事を指示する展開。
終始理不尽な感じだが、ドウェインの暴れっぷりはもう一つとすっきりしない。

TV放送 2015/01/04 WOWOW 2315-0107
 

オー・ブラザー!(2000年米)

エバレット 脱走した囚人(ジョージ・クルーニ)
デルマー 囚人仲間
ピート 囚人仲間
トミー ギターが得意な黒人
ペニー エバレットの元妻(ホリー・ハンター)
ウォルドリップ ペニーの婚約者
ジョージ・ネルソン 銀行強盗
ビッグ・ダン 聖書売りの男(ジョン・グッドマン)
ハピー 政治家(チャールズ・ダーニング)
ストークス ハピーの対立候補

 囚人エバレットは、鎖につながれたデルマー、ピートと共に脱走。
エバレットが隠したお宝が、あと数日でダムに沈んでしまうのだ。
途中でギターの達人と言う黒人トミーと知り合い、
ラジオ局で歌うと、ずぶ濡れブラザーズとして評判に。
銀行強盗のネルソンと知り合い、一緒に強盗に入るハメに。
水浴びする女性を見かけ、歓待されるが、気がつくとピートが姿を消していた。
デルマーは彼がカエルになったと信じる。
聖書売りと言うビッグ・ダンに誘われピクニックへ。
だが彼の目的は金を巻き上げる事だった。
選挙戦で有利なストークスの演説会に、エバレットの娘たちが出ている事に気づく。
実は妻ペニーは、ストークスの支援者ウォルドリップと再婚する気で、
エバレットは死んだと娘たちに知らせていたのだ。
映画を観に来た囚人たちの中にピートを発見。彼を連れ出す。
ピートは女たちにだまされて逮捕され、お宝の事を白状したと言う。
だがエバレットは、実際にはお宝はなく、
ペニーが再婚すると知り、ピートらを道連れにしたと告白。
まもなく出所予定だったピートには、人生を狂わされた形だ。
捕われたトミーを処刑しようとするKKKの集会に遭遇。
一味にはストークスやビッグ・ダンもいる。エバレットらはトミーを連れ出し退散。
ペニーの結婚式に楽団として参加する。
観客はずぶ濡れブラザーズと気づき大騒ぎに。
ストークスは黒人がいるとか犯罪者だと非難するが、観客の反感を買い締め出される。
ストークスの対立候補ハピーは、人気を得るため彼らに恩赦を与え顧問団に入れる。
ウォルドリップは失業し、ペニーはエバレットと寄りを戻す事に。
彼女が指輪を求めたため、かつて住んでいた小屋へ向かうが、
彼らを追って、恩赦を無視した保安官が現れる。
その時放水が始まり、一同は難を逃れる。
南部も発電により変わるはずだがペニーはあくまで指輪を欲しがる。指輪は湖の底だ。

 というわけで、コーエン兄弟と言うちょっとひねった作品を作ってる人たちの映画で
ジョージ・クルーニ主演。
お宝を取り戻すために脱走した3人組の珍道中で、
珍道中とくれば3人組がしっくりくる感じ。
結構極端な展開がいくつかあるが、脱走した主人公が、囚人とニアミスしても、
彼らを知ってるはずの囚人たちが騒いだりしないなど、
全体として寓話的な現実離れしてる感じで、
そういうものだと割り切ってしまえばそこそこ面白い。

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オープン・ウォーター(2003年米)

ダニエル 夫
スーザン 妻

 お互い仕事に忙しいダニエルとスーザンの夫婦は、たまの休暇を取りダイビングへ。
だがガイドの数え違いで海に置き去りにされる。
気付いた夫婦は助けを求めるが、誰にも気づかれない。
クラゲに刺され、脱水症状になった上、サメも集まってくる。
ストレスで険悪な雰囲気に。ダニエルがサメに襲われ足を負傷する。
翌朝ガイドが事態に気づき、ようやく捜索を開始する。
ダニエルは弱って動かなくなり、観念してスーザンは自ら海に沈む。

 と言うわけで、ダイビングをグループで楽しみに出た夫婦が、
ガイドが2人が戻っていないのに気づかず船を戻してしまい
海に取り残されてしまったと言う、「実話」をモデルにした話らしいのだが
結果的に全滅したらしいので、「パーフェクトストーム」と同様全部作り話かも。
主な登場人物は2人だけで、派手な見せ場があるわけでもなく
小さな異変が次々襲い来るのは面白いけど、
2人が死んだような死んでいないような終わり方で
そこまでも地味なまま行ってしまうと、ちょっとスッキリしない感じ。

TV放送 2007/07/03 BS05 2200-2325
 

Oh!ベルーシ絶体絶命(81)

 やり手の新聞記者アーニー(ジョン・ベルーシ)は、組織に脅されたため、
町を出て分水嶺に1人で生活する女性鳥類学者ポーターの取材へ。
彼女は記者嫌いで取材を拒否。仕事ぶりを見るうち、記事にする事だけは承諾。
しかし、アーニーの接近は拒絶する。
転落で負傷した彼を看病するうち、ポーターは彼を愛するように。
記者に復帰したアーニーは、彼女の事が頭が離れずスランプに。
しかし、情報屋が殺されたのをきっかけに、再び記者活動に集中する。
ポーターを吹っ切ったかに思えたが、講演で再会。
互いに離れられず、結婚を決意する。

 と言うわけで、ジョン・ベルーシの遺作となり、名前が題名にまで登場。
しかし、絶体絶命とは見当違い。別れたりくっついたりするあたりも、もどかしい。

TV放送 93/12/03  BS05  19:00-21:00
 

オーメン(76)

監督 リチャード・ドナー

 妻が死産したソーン氏(グレゴリー・ペック)は、妻に内緒で養子をもらう事に。
彼はやがてイギリス大使に。息子ダミアンもすくすくと成長する。
しかし、5歳の誕生日に、乳母がとりつかれたように首吊り自殺。
母キャシーは、動物が逃げ出し、教会におびえるダミアンに不安を覚える。
ブレナン神父は、ダミアンを黙示録の予言にある悪魔と警告。
だが、神父は落雷で避雷針が突き刺さり死ぬ。キャシーは階段から転落して流産。
一連の事件を調べるカメラマンのジェニングス(デビッド・ワーナー)は、
5年前の6月6日に星に異変があったと言う。ブレナンの体にも3つの6のあざが。
ソーンらはダミアンが生まれた病院へ。火事で当時の神父は大やけどしていた。
6は悪魔の数で、悪魔・反キリスト・ニセ予言者の三位一体を意味した。
母親の墓場へ行き、棺で見たのは山犬だった。
妻キャシーを呼び出すが、彼女は新しい乳母ベイロックに窓から突き落とされ死ぬ。
ブレナンが言ったメギドへ行き、ダミアンを殺せる唯一の剣を受けとる。
ジェニングスは、トラックの荷台から落ちたガラスで首を飛ばされて死に、
ソーンはついに決断。家に戻り、ダミアンの頭髪の中に666のあざを発見。
取りまきのベイロックと格闘の末刺し殺し、ダミアンを連れて教会へ。
だが、かけつけた警察にソーンは射殺され、ダミアンだけが生き残ってしまった。

 と言うわけで、ヒットしたオカルトシリーズの第1作。
幽霊とか殺人鬼ではなく、黙示録をもとにしたあたりがなかなかよくできている。
音楽はジェリー・ゴールドスミス。

TV放送 94/06/19  12CH  02:20-04:10
 

オーメン2 ダミアン(78)

 ダミアンは大使である叔父リチャード(ウイリアム・ホールデン)の家へ。
会社社長が氷の池で死に、取り巻きが新社長となり、開発計画を推進する。
ダミアンは黙示録に書かれた自らの出生の秘密を知り愕然。
だが、彼の正体に気づく者は次々事故死し、いとこマークまでも死ぬ。
リチャードはダミアンを処分しようとするが、妻アン(リー・グラント)も取り巻きで
彼を刺殺。彼女も火事に巻き込まれて死ぬ。

 と言うわけで、666と言う不気味な数字が出てくる人気シリーズ。
ダミアンの正体に気づく者が次々死ぬのはお約束だが、
次第に王国を作っていく過程はそれなりに面白い。
取り巻きのネフ軍曹にランス・ヘンリクセン。音楽はジェリー・ゴールドスミス。

TV放送 95/08/22  BS05  23:00-01:00
 

オーメン 最後の闘争(81)

 ダミアン(サム・ニール)は大使の拳銃自殺により、英国大使に。
彼はキリストの再来を恐れ、使徒を集め、乳児を次々と抹殺し始める。
一方、神父らはダミアン殺害を計画。刺客を送り込むが、次々と返り討ちに。
ダミアンの恋人ケイトの息子ピーターまでも使徒となり、
ピーターはダミアンの身代わりになって死ぬが、ケイトがダミアンを刺殺する。

 と言うわけで、黙示録の予言をもとにしたシリーズ第3弾。
徐々に権力を手にしたダミアンが、キリストの再来を恐れるのだが、
別にキリストと激しい戦いがあったりはしないので拍子抜け。
ダミアンの秘書ディーン役にドン・ゴードン。
彼も使徒だが、息子まで殺されそうになって寝返り、殺される。
音楽はジェリー・ゴールドスミス。

TV放送 95/08/23  BS05  23:00-01:00
 

オーメン4(91)

 子供のいないジーンとカレン(フェイ・グラント)の夫婦は、
孤児院から娘を引き取り、ディーリアと名づける。やがてジーンは下院議員に。
成長したディーリアは、ケンカで男友達を負かし、怒った父親は交通事故死。
8歳にして生理が始まり、乳母ジョーを雇う事に。
実はジョーは霊能者の仲間とディーリアを監視していた。
超能力フェアで火事を起こすのを目撃。追及するが、犬に襲われてジョーは死ぬ。
やがて、カレンは妊娠。だが、ディーリアに対する不安が高まる。
黙示録には反キリストが42カ月台頭し、数百万を統制するとある。
悪の面を持つ人間たちも、反キリストを支援。ディーリアがそれではと言う疑惑が。
私立探偵に依頼し、真の母親イボンヌを探させる。
イボンヌは予言者になっていたが、探偵が訪ねると毒蛇に噛まれて死ぬ。
彼女のノートを見て、おびえる探偵もクレーンに引かれ死ぬ。
郵送されたノートから真実を知るカレン。ディーリアはダミアンの遺児だったのだ。
彼女の胎内に双子の弟がいると気づいた友人の医師は、カレンに移植。
反キリストは必要だと言う彼を刺殺。新しい乳母ロゼリも取りまきだったが射殺。
弟アレクサンダーに悪魔の印666があるのを見て、ショックのカレンは自殺する。

 と言うわけで、黙示録をもとにしたダミアンシリーズの第4弾。
人が次々死ぬ方は、それほど派手ではない。いくらでも続けられそうな展開。
でも、ダミアンとかを知る者が、そう言う可能性を考えないのだろうか。

TV放送 93/06/18  BS05  10:00-11:50
 

オーメン(2006年米)

ロバート・ソーン 駐英大使(リーヴ・シュレイバー)
ケイト ロバートの妻(ボーンシリーズのニッキー)
ダミアン ロバートの息子
キース・ジェニングス カメラマン(ハリー・ポッターのリーマス)
ベイロック 乳母(ミア・ファロー)
ブーゲンハーベン (マイケル・ガンボン)
ブレナン神父
スピレット神父

 イタリアの米大使館に勤めるロバートは、妻ケイトが死産したと知る。
スピレット神父はケイトには二度と赤ん坊が産めないと伝え、
同時刻に産まれたが、母親が死んだ赤ん坊を引き取るよう勧める。
ロバート夫婦は赤ん坊をダミアンと名付け、自分の子供の様に可愛がる。
やがて駐英大使が事故死したため、ロバートが代役に。
2年後。誕生パーティの最中に、乳母がダミアンの為だと叫んで首吊り自殺する。
代わりに、新しい乳母ベイロックが世話する事に。
教会を嫌がり、動物園では動物が暴れ出すため、ケイトはダミアンを気味悪がる。
ブレナン神父は、ダミアンを危険だと警告。
ブーゲンハーベンが殺し方を知っていると言われ、ロバートは取り合わないが、
落雷で折れた避雷針が刺さり、ブレナンは死ぬ。

 産めないはずのケイトが妊娠するが、ダミアンがぶつかり、階下に落ちて流産。
ブレナンの死を調べていたカメラマンのキースは、
ダミアンが6月6日の6時に産まれた事に意味があると言う。
キースの写真には、ブレナンと同様に謎の線が写っており、身の危険を感じたのだ。
ロバートらはローマの病院が火事で焼けたと知る。
大火傷を負ったスピレット神父に会い、母親の居場所を聞き出す。
母親の墓にはジャッカルの骨が。そして隣には赤ん坊の骨があった。
予言にある悪魔の子ダミアンを育てさせるため、取り巻きが赤ん坊を殺したのだ。
入院したケイトを見舞うベイロックは、血液に空気を注射して殺害。
妻の死を知ったロバートは、地下遺跡メギドにいるブーゲンハーベンに会う。
彼は短剣を渡し、教会で刺せと言う。
ダミアンが獣である証拠は、頭髪に隠された6の印だと言う。
そしてベイロックは地獄の使者なのだ。
ロバートが弱気になると、キースが短剣を持って飛び出すが、
落ちてきたハシゴで頭を切り落とされる。
意を決したロバートは、帰宅するとダミアンの頭を調べ、6の印を見つける。
襲ってきたベイロックを車で跳ねとばし、ダミアンを連れて教会へ急行。
短剣を振り上げるが、パパと言われて一瞬躊躇し、かけつけた警官に射殺される。
両親を失ったダミアンは、大統領の養子となるのだった。

 と言うわけで、ご存じオーメンのリメイク。
駐英大使になったソーン氏は、
妻が死産した為、同日に母親が死んだ赤ん坊を息子ダミアンとして育てる事に。
妻はその事を知らないはずだが、周囲の異変に気付く。
ダミアンの邪魔になった者は不可解な死を遂げ、ついには妻も変死。
ダミアンの正体を知ったソーン氏は。。。と言う訳。
旧作とほぼ同じです。犠牲者の死に方まで同じ。
「そのシーン」は旧作では作り物ぽかったけど、本作では結構リアルで逆に怖くない。
作り物ぽい方が効果的な事もあるって事です。
ミア・ファローが不気味な感じで、殺される奥さんは可愛そう。

TV放送 2007/08/26 WOWOW 2220-0008
 

オーメン18エンジェル

 記者のノラは娘ルーシーを連れて教会を取材。だがその後ノラは自殺。
ルーシーが登校拒否になったため、父は彼女が希望するモデル活動のためローマへ。
だが、撮影舞台となった古城はどうも雰囲気がおかしい。
父は学者ペーナから、18人の天使がそろうと悪魔が復活する伝説を聞かされる。
人体の複製を作ったと言う雑誌記事の人物が、丘の上の教会のシメオン神父と気づく。
さらに彼の教会は英米にもあり、ノラが取材した教会だった。
父は神父を追求するが、その間に一味はルーシーが落馬で脳死したとして病院へ。
医師の友人はまだ助かると病院を移せと指示。しかしルーシーは連れ去られる。
修道院へ急行。そこには17人の女の子が安置されていた。
18は666の合計。悪魔の甦る数字で、ルーシーでそれが完成するのだ。
神の世界は不完全で、悪魔を呼び出して完全な世界を作ろうとする一味。
手術されかかるルーシーを救出。修道院は炎に包まれるが、ルーシーは死ぬ。
生き延びた神父らが祈りを捧げるとルーシーは甦り、父は喜ぶが、
その正体は人間ではなかった。

 と言うわけで、オーメンとは関係のない作品。
オーメンが悪魔のパワーで次々人が死ぬのが見せ場であるのに対し
こちらは悪魔のパワーを得るため、人間が人を殺す話がメインで拍子抜け。

TV放送 2000/08/19 BS05 2340-0110
 

オール・イズ・ロスト 〜最後の手紙〜(2013年米)

男 (ロバート・レッドフォード)

 8日前。スマトラ沖をヨットで航海する男は、目覚めると船内の異変に気付く。
漂流したコンテナに接触し、船体に開いた穴から浸水していたのだ。
何とか穴をふさぎ、水を出すが、電気は使えない。
嵐で再び浸水した為、救命ボートに避難。
ヨットは損傷がひどく、やがて沈んでしまう。
飲み水がなくなり、雨水をためる事に。
遠くに貨物船が見えた為、発煙筒をたくが、気がつかない。
再び船が通りかかった為、本に火をつけるが、ボートまで燃えてしまう。
観念した彼は、海に沈んでいくが、
救助のボートに気付き、再び泳いで浮上するのだった。

 と言う訳で、ロバート・レッドフォード主演のドラマ。
レッドフォードは1人で気ままなヨットの旅をしていたが、
漂流していたコンテナと衝突。そこから浸水し、危険な状態となる。
修理したり、嵐にあったりで、次第に状況は悪くなっていくと言う訳。
似たような境遇の話は、オープンウォーターとか、
ジェームズ・フランコが腕はさむやつとかあった。
本作含めて、いずれも実験的な作品である事は間違いない。
かの作品では仲間がいたり、回想があったりで時間をつないでいたが、
本作ではそれがない。レッドフォードは独り言すら言わないのだ。
黙々と作業する彼を見て、たぶんこういう事をしたかったが、
うまく行かなかったんだろうな等と想像するしかない。
普通なら退屈そうな作品で、緊張感を維持して見させるのは、
レッドフォードの演技力って事すかね。

TV放送 2015/04/13 WOWOW 2100-2245
 

オールウェイズ(89)

監督 スティーブン・スピルバーグ

 山火事の消火を任務とするピート(リチャード・ドレイファス)は、
恋人ドリンダ(ホリー・ハンター)に頼まれて引退。養成学校の教官となる。
しかし、結局出動し、彼は事故死してしまう。
天使ハップ(オードリー・ヘップバーン)は残された人にアドバイスしろと言う。
ピートはドリンダの新しい恋人テッドに嫉妬。だがつきまとえば彼女の重荷になる。
任務で溺れた彼女を救出し、ピートは彼女のために姿を消した。

 と言うわけで、スピルバーグが死んだ人への想いを描いた作品。
この手の映画が乱発して、設定がそれぞれ違うので戸惑ってしまう。
ヘップバーンの遺作。ピートの友人アル役にジョン・グッドマン。
音楽はジョン・ウイリアムズ。

TV放送 95/01/27  04CH  21:03-22:50
 

オール・ザット・ジャズ(79)

 監督 ボブ・フォッシー

 ブロードウェーの優れた振り付け師ジョー(ロイ・シャイダー)は、
女・酒・薬をやめず、体をむしばまれていた。
幻想に出てくる女神(ジェシカ・ラング)に、自分の人生について語る。
彼は離婚しているが、別れた妻も彼の舞台に出演している。
ケイティ(アン・ラインキング)と言う恋人がいるが、特定の相手ではない。
映画の編集は長引き、舞台の官能シーンにプロデューサーは難色を示す。
狭心症の発作で倒れ入院。舞台は延期。
プロデューサーたちは、早期に死ねば利益が上がるなどと算段。
バカ騒ぎするため回復が遅れる。幻想の中で、自分の病室を舞台に演出し始める。
生き方を変えろと歌う家族たち。
いったん回復するが、突然病状が悪化。バイバイ、ライフと歌って死んでいく。

 というわけで、ボブ・フォッシー自身をモデルにした映画。
これと言ったストーリーはなく、女神が出てきたりする幻想シーンがあって
ウカウカしていると、意味がわからない。
いろんな女と相手するので、混同してしまう。
自分の病気まで舞台にしてしまうと言うのは、悲しい業だが、だからどうした。

TV放送 91/12/27 12CH 02:50-05:25