イーオン・フラックス」(2005年)を見た。

 この映画はまた出た女性が主人公のアメコミの実写版。
ジョリーやミラジョボなんかに先を越された感じだが、
今回の主役はシャーリーズ・セロン。
アカデミー賞を受賞し、今年もノミネートされたくらいだから、
こんな仕事しなくてもいいのではと言う気もするのだが
(ジョリーもアカデミー女優だけど、何となく住む世界が違ってアレはあり?)
まあ、シャーリーズ・セロンは好きなので、とりあえず見る事に。

 2011年。品種改良にて生まれた麦により、
ウイルスが生まれ、人類の99%が死滅してしまう。
その後、科学者トレバーはワクチンを開発し、
わずかに生き延びた500万人の人々は、
高い壁に隔離された都市ブレーニャに住むようになる。
それから数百年。(数十年だったかな?)
病気も飢えも戦争もない平和な社会。
トレバーの子孫と弟オーレンらが統率する社会に、疑問を持つ者も生まれていた。
反政府組織「モニカン」の殺し屋であるイーオン(シャーリーズ・セロン)は
毎回、特殊な方法で指令を受ける。(薬を飲むと映像が見えたり)
彼女の妹ユナは、政府に逆らう姉に反発していたが、やがて何者かに始末される。
指令ハンドラーの次の指令は、トレバーの暗殺だった。
イーオンは、両足を手と同じ形に改造した戦士シサンドラと共に、
トレバーのいる施設への潜入する。
そこは、普通の庭に見えるが、芝がナイフのようになったり、
木の実が銃弾のように襲ってきたりする、人工の防衛設備が完備されていた。
だが、訓練を受けた2人は、体操の選手のような身のこなしでそれをかわし
施設へ潜入する事に。シサンドラが待機し、イーオンが中へ入る。
やがて、トレバーの部屋へたどり着くイーオンだったが、彼を見てハッとする。
初対面のはずなのに、彼に見覚えがあるのだ。
そしてトレバーもまた、イーオンに対して別の名前で呼ぶ。
動揺するイーオンは、暗殺をためらってしまい捕らわれる。

 牢屋に入れられたイーオンは、侵入した際に仕掛けた仕掛けでまんまと脱出。
だが、トレバーの正体が気になり、なかなか暗殺に踏み切ろうとしない。
それを報告したシサンドラは、イーオンに代わって指令を受ける事になる。
イーオンはいろいろ調査する内、意外な事実を知る。
(そこまでつかむために、いろいろ行ったり来たりしていた気もするが)
実は上空を飛ぶ飛行船レリカルは、トレバーの研究所だった。
そこで彼はワクチンの研究をしているとされていたが、
実際はクローンの研究をしていたのだ。
ワクチンの開発により、人類は生き延びたが、生殖能力を失い、
クローンによってしか次世代を生み出す事が出来なくなっていたのだ。
トレバー自身、最初の科学者の何世代目かのクローンで、
イーオンは封印されたはずの、科学者の妻のクローンだったのだ。
一方、トレバーの弟オーレンは、兄に代わって政権を取ろうと画策していた。
そして、そのためにモニカンにも通じていたのだ。
オーレンはトレバーが指導者としての能力に欠けていると主張し、
新たに自らが指導者の地位につくが、それでは物足らず
トレバーとイーオンの2人を始末しようとしていた。
にらみ合う2人を、さらに遠方よりシサンドラのチームが狙っていた。
イーオンは、シサンドラが狙っていると察知し、
体内に埋め込まれていた通信機で、シサンドラへ事態を連絡する。
迷ったシサンドラだが、結局イーオン側につく事に。
一味と撃ち合いに。シサンドラらもやられ、
どうやったか肝心な所忘れたけど、イーオンらがオーレンを倒す。
イーオンは最後の仕事をしたいと、飛行船に乗り込む。
飛行船の番人は、イーオンが飛行船を破壊する事に賛成だと言う。
実際は、生殖能力は復活していたと言う話だったと思う。
番人によると、トレバーの妻を殺したのもオーレンで、その遺体は隠されたが
ひそかに番人が持ち出して、この日が来るために、クローンを作ったのだ。
イーオンは飛行船を墜落させる。
飛行船は壁を破壊し、外の世界が見えるように。
外での生存は不可能と知らされていた人々にとって、新たな世界が開けたのである。

 と言うわけで、物語はウイルスで壊滅した人類の、わずかな生き残りの社会が舞台で
統制された社会に不満を持つ一団が。
主人公のイーオンは殺し屋だが、標的である社会のリーダーに対面した時
なぜか彼に見覚えがと言う展開。
何かトータルリコールとかバイオハザードとかクローンとか
いろんな映画のええとこ取りのごった煮風。
そこそこ派手目の見せ場があり、退屈とは言わないものの
それほど面白いとも思えず、わざわざ劇場で見る事もなかったのではと言う感じ。
物語的には完結してる感じで、ありがちな続編思わせぶりのエンディングもない。
 

イーグル・アイ(2008年米)

ジェリー・ショー コピー屋店員(シャイア・ラブーフ)
ジェリーの父 (ウイリアム・サドラー)
イーサン ジェリーの双子の兄。交通事故で死亡した
レイチェル・ホロマン マリアに操られる女性
サム レイチェルの息子
トム・モーガン FBIテロ対策捜査官(ビリー・ボブ・ソーントン)
カリスター国防長官

 コピー店で働くジェリーは、双子の兄イーサンの葬式に出る。
そんな中、彼の口座には大金が振り込まれ、部屋には最新式の兵器が届く。
携帯に逃げろと連絡が入り、訳がわからないでいるとFBIに逮捕される。
だがそこへも電話で指示が入り、クレーンが建物を破壊。
逃げ出すとネオンなどに逃走経路が次々指示される。
息子を人質に取られ、同じように指示されていた女性レイチェルと知り合う。
2人は車で逃走。協力者は指示に逆らうと始末されてしまう。
2人は指示に従い、貨物機に誘導されイーグルアイ中枢部へ。
イーグルアイとは対テロ活動の計画で、膨大な情報を管理。
イーサンは国防長官の下、計画に参加するが、
システムマリアを止めようとして、国家の敵と見なされたのだ。
対テロ作戦は、イーサンが音声ロックしてしまったが、ジェリーならば解除可能だ。
ジェリーがロックを解除。再びロックされないよう、ジェリーの始末を指示するが
レイチェルは撃てず、次の指示を受ける。
ジェリーはFBIに捕らわれるが、戦闘機の攻撃を受ける。
マリアは大統領を含む12名を爆殺し、国防長官を新大統領とし
意のままにしようとしていた。爆撃でFBIはやられ、ジェリーは単身国会議事堂へ。
大統領の前で、レイチェルの息子たちが演奏。
楽器に起爆装置があり、曲のある部分が来ると爆発する仕掛けだ。
気づいたレイチェルは警備員に止められ、警備員に扮したジェリーが発砲。
ジェリーは撃たれ、騒ぎとなり演奏は中断。
ジェリーは無事で、マリア計画は解散となる。

 と言うわけで、
インディやトランスフォーマーで人気が出たシャイア・ラブーフ主演で
彼がいろんな手段で監視されつつ、何か巨大な計画の一部として利用されると言う話。
何となく「エネミー・オブ・アメリカ」的な展開を想像していたが
中盤、それもやや遅いタイミングで敵の正体が判明。
何の事はない「デモンシード」「地球爆破作戦」等と同じ、昔ながらの設定で、
個人的にそう言うのが結構好きなので、
そう言う事なら、もっと序盤からそういう風に描いてくれたらと言う気がする。
クライマックスは「知りすぎていた男」のいただきで
コンピュータ目線で作戦決行のタイミングがわかるのが、
面白いような、そうでもないような微妙な感じ。
お約束とは言え、ラブーフが死ななかったのはちょっと都合良すぎる。
あの場面で的確に射殺出来ない、護衛の腕を疑ってしまう。

TV放送 2009/11/29 WOWOW 1600-1800
 

イージー・ライダー(69)

監督 デニス・ホッパー

 キャプテン・アメリカ(ピーター・フォンダ)とビリー(デニス・ホッパー)は
麻薬で金を稼ぐため、気ままな旅に出る。
パレードに乱入して逮捕され、弁護士ハンソン(ジャック・ニコルソン)と意気投合。
3人で娼館へ行く事になるが、途中の閉鎖的な町で、
彼らは敵視され暴行を受けて、ハンソンが死ぬ。
やがて、2人もトラック運転手に撃たれる。

 と言うわけで、ニューシネマの先駆的作品と言われた映画だが、
正直言って、見せ場もほとんどなく退廃的で退屈だ。
自由が嫌われたと言う時代背景も理解しづらい。娼婦役にカレン・ブラック。

TV放送
 

イーストウィックの魔女たち(87)

監督 ジョージ・ミラー

 イーストウィックに住む離婚等で独身中の3人の女性
人形を作るアレックス(シェール)、音楽教師ジェーン(スーザン・サランドン)、
記者スーキー(ミシェル・ファイファー)は、互いに魔力を持つ事に気づく。
彼女らの祈りか、レノックス館をバン・ホーン(ジャック・ニコルソン)が買う。
3人は彼の魅力に惹かれ、館でバカ騒ぎをやる。
堅物のフェリシア(ベロニカ・カートライト)は、彼らを悪魔と呼び、
夫クライドの新聞にこの記事を書き立てる。3人は窮地に追い込まれるが、
フェリシアの体に異変が起こり、見かねたクライドが殺してしまう。
3人は自分らのせいと考え、館への出入りをやめる。
怒ったバン・ホーンは、彼女らを苦しめる魔法を。
そこで、仲直りしたフリをして、バン・ホーンの悪魔の手引き書を見る。
人形に針を刺し、追い出そうとする。怒った彼は巨大になり屋敷を破壊。
人形は火の中に投げ込まれ、怪物は消える。
18カ月後、3人は館に住み、バン・ホーンの子供も生まれていた。
彼はテレビの中に現れ、子供たちと会おうとするが、3人はテレビを切る。

 と言うわけで、3人の魔女と、実はこいつも悪魔だったバン・ホーンの対決。
3人を次々攻略するくだりが、代わりばえがせず退屈。
口説き文句の、「万物は不変ではないから、ハプニングは起こる」と言うのは
妙に印象に残ったが。
音楽は、ジョン・ウイリアムス。「フック」と同じフレーズ。もっと努力しろ。

TV放送 93/03/05 BS05 22:00-00:00
 

E.T.(82)

監督 スティーブン・スピルバーグ

 両親が離婚して父がいない少年エリオット(ヘンリー・トーマス)は
庭に何かいる事に気づき、怪物だと大騒ぎする。
家族はバカにするが、エリオットは怪物を部屋におびき寄せる事に成功。
兄マイケル、妹ガーティ(ドリュー・バリモア)に紹介。
宇宙から来て家族に置き去りにされたらしい。エリオットはETと呼ぶ。
ETにはエリオットと連動する能力があるらしく、ビールを飲むと
学校でエリオットがカエルを逃がして大騒ぎを起こす。
ETは言葉を覚え、故郷へ帰りたいと言う。そこで無線機を作り交信を試みる。
だが応答はなく、ETは衰弱し始める。
母メアリー(ディー・ウォーリス)に助けを求めるが、謎の一団に捕らわれる。
一団は家の前に基地を作り、ETの治療を試みるが失敗。ETは死ぬ。
だが、エリオットはETが生き返った事に気づき、兄らと自転車で逃走。
一味が追跡するが、ETの力で空を飛ぶ。迎えの宇宙船が到着。
ETはずっと一緒にいるよと言い残して去る。

 と言うわけで、ピーターパンをモデルにしたと言う大ヒットした作品。
ちょっと気恥ずかしい面もあるが、ジョン・ウイリアムスの音楽が盛り上げ
ちょっと鳥肌もののシーンも結構ある。
エリオットの恋人役にエリカ・エレニアク。兄の友人にトーマス・ハウエル。

TV放送 2000/01/01 12CH 1600-1815
 

EVEイヴ(91)

 科学者イブ博士は、軍事用に自らに似せたアンドロイドを開発。
だがテスト中に銀行強盗に遭遇し、故障したイブは、勝手に動き出した。
しかも体内の核爆弾が作動し、24時間で自爆するのだ。
危険な存在だと、軍はジム(グレゴリー・ハインズ)に処理を指示する。
イブは博士の記憶をもとに動くため、暴力的な父親の所へ行くと推理。
ジムと博士が急行するが、説得に失敗。父親が殺される。
続いて離婚した夫から息子を奪い、イブは逃走。地下鉄の駅へ。
イブは地下鉄にひかれるが、まだ生きていて、間一髪博士が倒す。

 と言うわけで、女ターミネーターものと言うべき作品。
でも人殺しを嫌う博士が、軍用に自分そっくりのアンドロイドを作る神経はわからん。
イブの持っている機関銃は、いつまでも弾が出るし。

TV放送 97/02/19  12CH  13:00-15:00
 

イエロー・ハンカチーフ(2008年米)

ブレット・ハンセン (ウイリアム・ハート)
ゴーディ 若者(マリリン7日間の恋のコリン)
マーティン 若者(クリスチン・スチュアート)
メイ ブレットの妻(ハムナプトラ3の奥さん)
モーテルの主人 (桃井かおり)

 刑務所を出たブレットは、南へ向かう事に。
ゴーディとマーティンと言う若者の車に同乗する。
マーティンは家出中だが、家族にも心配されていない。
ゴーディがマーティンに強引にキスした為、別行動する事になるが、
雨で他の交通機関はなく、結局同行。
絡んできたカップルを叩きのめした事から警察沙汰になり、
ゴーディらはブレットに前科があると知る。
やむなくブレットは昔話をする事に。彼は船を修理してやったメイと親密になり結婚。
メイは妊娠するが流産。中絶した過去があると知り、ブレットはショックを受ける。
飲み屋でケンカになり、止めに入った男を倒し、死なせてしまったのだ。
一度だけ面会に来たメイに離婚届を渡したブレットは、以来彼女に会っていない。
実はメイに手紙を出したブレットは、
もし会ってくれるなら目印に黄色い帆を張ってくれと頼んでいた。
目印がなければ立ち去り、二度と会わないと。
ブレットは見に行くのをためらうが、ゴーディらに説得されて向かう事に。
見えてきたメイの船には大量の黄色いハンカチが飾られていた。
ブレットは出てきたメイと抱き合うのだった。

 と言う訳で、まだあった日本映画のリメイク作。
シャル・ウィ・ダンス、南極物語、ハチ公物語と来て
幸せの黄色いハンカチのあちら版リメイクが登場。(製作順は知らないけど)
すべてオリジナル見てません。が、話はだいたい知ってる状態。
高倉健にあたるウイリアム・ハートは、刑務所を出たばかりで影がありそう。
知り合った男女と旅をする事に。
この男女も恋人と言う訳ではなくて、若干問題を抱えていて、何となく同行する。
ハートには妻がいたのだが、人を死なせてしまい刑務所へ。
その前後で夫婦間はすれ違い始め、妻と会いたいが待っていてくれるか自信がない。
ドタバタを経て妻のところへ行くと。。。と言う訳で
あれって、オリジナルもそうだけど、皆結末を知ってて見てるんですよね。
それで感動させるには、もう派手にチャーンとやらかすしかないはずで
(実はオリジナルもそこだけ見た事がある)
本作みたいに、あるじゃんてな感じの地味な見せ方では、
そこまでも淡々としてたから、ちょっと物足りないかも。

TV放送 2011/09/18 WOWOW 1750-1925
 

硫黄島からの手紙(2006年米)

栗林中将 (渡辺謙)
西竹中佐 乗馬で五輪に出場(伊原剛志)
伊藤大尉 (中村獅童)
西郷一等兵 (二宮和也)
西郷の妻 (裕木奈江)

 硫黄島に栗林中将が到着。ここを本土防衛の拠点とすると言うのだ。
栗林は上官が部下に体罰する事を禁ずる。
英語も話せる彼は、戦前に米国と戦争する事はありえないが、
もしそうなったら信念に従うと話していた。
一方、西郷一等兵は、妻とまだ見ぬ子供を残して召集される。
米軍の爆撃が始まり、一同は洞窟に避難。やがて大軍が上陸して撃ち合いとなる。
敗色が濃いと、西郷の目の前で仲間が次々自爆。
たまらず西郷は逃げ出し、上官にいさめられるが、栗林が止める。
五輪に出場して英語も話せる西竹中佐は、
捕虜の米兵と親しげに話すが、やがて米兵は死ぬ。
絶望的な状況で待機する西郷は、届く事のないだろう家族への手紙を書く。
ついに栗林は観念し自決。
西郷は捕らわれるが、米兵が栗林の拳銃を戦利品として奪ったのに気付いて暴れる。
結局、叩きのめされた彼は、野戦病院で呆然とするのだった。

 と言う訳で、クリント・イーストウッド監督の硫黄島2部作の1作。
本作は日本側の視点で描かれていると言う訳。
渡辺謙らの部隊は、本土防衛の為硫黄島を死守しろと言う事に。
彼は英語も話せて、部下への暴力にも反対。
いわゆる「日本兵」と言うタイプではない。
そんな彼らが、日本の為に絶望的な戦いに臨むと言う展開。
硫黄島の戦いのエピソードに詳しい訳ではない上に、
字幕なし(ほぼ日本語)ゆえにセリフが聞き取りにくかったり、
暗くて登場人物の見分けがつかなかったり。
家で気楽に見る分には、何かやってんなーとしか感じられず。
鑑賞姿勢が良くないのかもね。
監督:クリント・イーストウッド

TV放送 2007/12/23 WOWOW 2000-2219
 

怒りの葡萄(40)

監督 ジョン・フォード

 乾燥地帯の小作農トム(ヘンリー・フォンダ)は仮出所で自宅へ戻る。
砂嵐のため一家は土地を追われ、カリフォルニアに立つ事になる。
親戚や説教師ケイシーと共に長い旅に。疲れで祖父母が死ぬ。
町では仕事はなく、キャンプに多くのあてのない人々が集まる。
低賃金の仕事に抗議する者は、扇動屋として逮捕される。
キーン農場で仕事を得るが、賃金を下げられケイシーはストを計画。
彼は用心棒に殺され、怒ったトムは相手を死なせてしまう。
農務省のキャンプにたどりつき、自営のキャンプに驚かされる。
警察等はここを敵視し、暴動を誘発するが、彼らは静かに抑え込む。
殺人が発覚したトムは1人去る事を決意。ケイシーの意志を継ぎ、活動する事に。

 と言うわけで、貧農を描いたスタインベックの小説の映画化。
ラストの「女は変わり身が早く、男はいちいち立ち止まる。
金持ちは子供が弱いと滅ぶが、民衆はしぶとい」と言うママのセリフが印象的だ。
音楽はアルフレッド・ニューマン。

TV放送 93/03/23  BS05  20:00-22:10
 

イグジステンズ(1999年アメリカ)

デビッド・クローネンバーグ監督

 アレグラ(ジェニファー・ジェーソン・リー)による新しいゲームのテストのため
12名を集めるが、アンテナ社に死をと言う男の襲撃を受ける。
宣伝係テッド(ジュード・ロウ)と逃走。流行のゲームは、脊髄に穴を開け
コードを直接接続する物で、ゲームが無事かを確認するにはプレイするしかない。
テッドを説得し、非合法の接続を請け負うピヌカー(ウイレム・デフォー)により
手術を頼むが、ピヌカーは実は賞金稼ぎで、テッドが倒す。
キリ(イアン・ホルム)の山荘へ逃げ込む。ここでゲームをテスト。
実体験しているかのようだ。カエルを作っている工場で、
同僚に怪しい中華料理屋に誘われる。皿が生物に変化。骨を組み合わせて銃にし、
ウエイターを射殺。ゲームをやめると現実に戻るが、いまだ現実感がわかない。
ポッドが病気に感染し、カーローと言う男がポッドを破壊しまくる。
いまだゲームの中にいると気づき、カーローは射殺される。
キリが助けに来るが、スパイだとしてアレグラは射殺。
そしてテッドも敵だったとして爆弾で倒す。ここでゲームが終了。
アレグラとテッドは恋人で、共にゲームの試作発表会に参加した客だった。
彼らは現実をゆがめた罪人としてデザイナーを射殺。これもゲームなのかも知れない。

 と言うわけで、クセのある女優ジェニファー・ジェーソン・リーは
ちょっとひいきで見逃せないが、クローネンバーグ作となるとだいぶ気色悪い。
ゲームと現実の区別がつかなくなると言う物語自体は、決して目新しくないのだが
体にコードをつなぐという描写は面白い。が、痛そう。

TV放送 2001/04/07 BS05 1810-1955
 

生きてこそ(93)

 72年。南米ラグビーチームと家族は飛行機でチリへ向かう途中、悪天で機が墜落。
アンデス山中に突っ込み、多数の死傷者を出す。無線は通じず、寒さに震える。
いったんは死んだと思われたナンド(イーサン・ホーク)は、息を吹き返す。
主将アントニオが指揮をとり、食料を集める。生存者は27名だった。
5日目。ラジオで捜索中止が伝えられ、尾翼部に無線用電池を探すため出発。
だが、体力がもたず断念。アントニオは責任の重圧にまいる。
妹を失ったナンドは、自力で脱出するには、死人の肉を食うしかないと提案。
生き延びるため、一同はこの決断に従う。雪崩でアントニオら8人が死亡。
50日目。再び電池を探すため出発。だが、無線の修理は失敗に終わる。
61日目。ナンドら3名が出発し、多くの山を越えてついに緑の谷に到達。
救援ヘリが到着。29名が死亡、16名が生還した。

 と言うわけで、実際にあったと言う、アンデスの聖餐事件の映画化。
人肉を食うシーンはあまり描かれず、もっぱら雪山の大変さが中心。
もう少し、脱出への行動を起こしてもよさそうな気もするが。
それにしても、尾翼部から本体へ、よく戻ってこれたと感心させられる。

TV放送 94/12/17  BS05  20:00-22:12
 

イコライザー(2014年米)

ロバート・マッコール ホームセンターで働く(デンゼル・ワシントン)
テリー 娼婦(クロエ・グレース・モレッツ)
テディ 組織の男
スーザン CIA。マッコールの知人(ザファイターの母親)
スーザンの夫 (ビル・プルマン)
ラルフィ 警備員

 ホームセンターで働くマッコールは、カフェで知り合った娼婦テリーと親しくなる。
ある時、テリーがポン引きに殴られたと知り、
彼らを痛めつけ、抵抗された為殺してしまう。
 組織のボスであるプーシキンは、部下テディに調査を指示。
テディは見舞いに来た男の存在を知り、マッコールに目をつける。
手下がマッコールを襲撃するが返り討ちにあう。
 マッコールは、CIAの知人スーザンにテディの素性を調べさせる。
元KGBのテディは、プーシキンの組織のトラブル処理係だと言う。
マッコールは組織の麻薬工場を閉鎖し、タンカーを爆破。
その道から足を洗ったが、お前は例外だとテディに警告する。
 怒ったテディ一味はホームセンターを襲撃。
反撃するマッコールは、対決の末テディを倒す。
さらにプーシキンの屋敷を襲撃。手下を一網打尽にし、プーシキンを感電死させる。
 マッコールは、退院したテリーと再会。
彼女は定職について、再出発すると言うのだった。

 と言う訳で、デンゼル・ワシントン主演のアクション。
ホームセンターで働くデンゼルは、
カフェで娼婦クロエ・グレース・モレッツと親しくなるが、
彼女がポン引き連中に痛め付けられたと知る。
そこで乗り込んだデンゼルがポン引き連中を痛め付けるが、上の組織に狙われる。
だが、過去にCIAにいたデンゼルの敵ではなかったと言う訳。
例えば家族がひどい目に遭ったとかではないので、
わざわざ争いに飛び込んでいったと言う印象。
あちら版ハングマン、あるいは必殺仕掛人と言う趣で、
凄腕ぶりは面白いが、物語としてハラハラするかと言うと、そうでもない。
ところで、クロエの娼婦ぶりにも期待がかかったが、期待はずれ。
友情出演みたいな登場の仕方で、
ラストに再会した際には、そう言えば出てたなーと思い出させられた。

TV放送 2015/07/20 WOWOW 2100-2311
 

遺産相続は命がけ!?(94) (未公開)

 富豪ジョー(カーク・ダグラス)の遺産を狙い、甥フランクらは画策。
遺産目当てとしか思えない愛人モリーの存在を知り、
ジョーのお気に入りダニー(マイケル・J・フォックス)を調停役に呼ぶ。
遺産を期待したダニーは、モリーを邪魔に感じ、ジョーの機嫌を取るように。
だが、ジョーは破産で借金しかないと知り、甥たちは愛想を尽かす。
強欲だった事を反省し、ジョーを引き取る決意するダニーに対し、
ジョーは破産はダニーの本心を知るための芝居だったと語る。

 と言うわけで、自分勝手なカーク・ダグラスに周囲が振り回される話で
マイケル・J・フォックスが毎度同じ様なあわてぶりを見せる。
ジョーの周囲の出来事がすべて彼の演技と言うのは、強引で苦笑させられるが
車いすも演技だったと言うのは笑える。

VHS
 

泉のセイレーン(1993年オーストラリア・イギリス合作)

 オーストラリアのリンゼイ(サム・ニール)が描いた教会の絵に
裸婦などが描かれている事が問題視され、
英国の牧師アンソニー(ヒュー・グラント)は妻と共に、改めるよう説得に向かう。
リンゼイは、絵の評価は見る人が決めるべきと変更を拒否。
モデルのシーラらは裸で泳ぎ、酒場へ乗り込んだりする。
初なモデルのギディを解放しようとしたりする。
アンソニーの妻エステラは困惑するが、次第に彼女たちに影響されるように。
ギディは盲目のギディに処女を捧げる気でいるが、
それを知りつつエステラは彼との関係を妄想する。
結局、依頼主が絵に妥協しアンソニーらは帰る事に。
リンゼイがエステラをモデルにしていると知り激怒するが、
エステラはいい絵だと言う。
帰りの列車でも、エステラは周囲の客の目をよそにアンソニーを誘惑するのであった。

 と言うわけで、ヒュー・グラントが出ていてもラブコメにあらず。
「ウェールズの山」のようなコメディぽい作品でもなく、
そもそも主役はどちらかと言うと彼の妻。
お堅い牧師夫妻が裸婦モデルに影響されていくと言う話だが、
割にあっさり影響されてしまうので、ピンと来ない。

TV放送 2002/10/24 BS11 0230-0410
 

1941(79)

監督 スティーブン・スピルバーグ

 1941年。日米が開戦し、西海岸は日本軍の攻撃に神経質になった。
潜水艦艦長(三船敏郎)は、戦闘意欲を喪失させるため、ハリウッド攻撃を計画。
食堂店員のウォーリーは、恋人ベティと軍人のダンスパーティに出るつもり。
だが、シタルスキー伍長(トリート・ウイリアムス)と、ベティの取り合いに。
トゥリー軍曹(ダン・エイクロイド)は、ベティの家に高射砲を設置。
ウォーリーとシタルスキーのケンカは、やがて陸軍と海軍のケンカに。
将軍(ロバート・スタック)は、ダンボに感激。劇場だけは守れと指示。
飛行機に乗ると欲情する秘書ドナ(ナンシー・アレン)は、
昔の恋人バークヘッド大尉(ティム・マシスン)と、基地へ向かう事に。
日本兵を過剰に警戒するマドックス大佐(ウォーレン・オーツ)から飛行機を借りる。
だが、通信機がなかったために、敵機と誤解されて、攻撃を受ける。
いかれた飛行機乗りケルソー(ジョン・ベルーシ)は、これを追う。
2機はそれぞれ不時着。ケルソーが潜水艦を見たため、一同は海へ向かう。
ベティの父(ネット・ビーティ)は、高射砲を撃ち、家が無茶苦茶に。
潜水艦は、遊園地の観覧車の攻撃に成功。ハリウッドを破壊したと誤解して帰還。
ウォーリーらも、沈む潜水艦を見て、敵を沈めたと誤解する。

 というわけで、ずらりと豪華なメンバーだが、
「ジョーズ」と「未知との遭遇」のヒットだけで、
自分のパロディを作るスピルバーグの神経はどうかしている。しかもしらけ気味。
後の「レイダース」を思わせる、都合のいい展開と、金をかけたバカなセット。
ロバート・ゼメキスの脚本。
日本軍潜水艦の、独軍見学者にクリストファー・リー。
トゥーリーの部下に、ジョン・キャンディ。
ベティの母にロレイン・ゲイリー。
遊園地を守る男に、ライオネル・スタンダー。でも、必要のない出演。
観覧車に乗ってたのは、「ジョーズ」の市長マーレイ・ハミルトン。

TV放送 92/06/16  04CH  02:35-04:55
 

1492コロンブス(92)

監督 リドリー・スコット

 500年前のスペイン。地球は丸いと信ずるコロンブス(ジェラード・ドパルディ)
は、西の海路からインドへ行けると主張。大学は彼の説を否定するが、
サンチェス(アーマンド・アサンテ)が女王(シガニー・ウィーバー)に進言。
黄金の話に惹かれ、それを承認。1492年10月。3隻が陸地を発見。
サンサルバドルと名づけ、原住民に歓迎されるが、金は出なかった。
93年。17隻で再上陸。町を建設するが、貴族や原住民の反発で町は崩壊。
1500年。新総督が赴任し、本土はアメリゴ・ベスプッチが発見したと知る。
新大陸は彼の成果とされ、コロンブスは牢獄へ。
02年。出獄して最後の航海へ。この時住民から太平洋の存在を知った。

 と言うわけで、新大陸発見したコロンブスが、
なぜ大陸に名前を残せなかったかのいきさつを紹介。
物語的には新大陸発見までが妙に早いので、拍子抜け。
10年島にいながら、1週間の地にある本土を発見できなかったのは皮肉。
彼を援助する神父に、フェルナンド・レイ。音楽はバンゲリス。

TV放送 94/12/20  04CH  01:55-05:00
 

ICHIGEKI 一撃(2004年ポーランド=イギリス)

 かつて政府の仕事をしていたウイリアム(スティーブン・セガール)は
孤児院の少女イレーナと文通していたが、突然手紙が途絶えたため不審に思う。
女刑事カシアと共に施設を調べるが、院長は殺される。
イターラと言う団体が、ネットを通じて人身売買していると知り、
一味のアジトである娼館へ乗り込む。
ボスであるファイサルと刀で対決。ファイサルを倒し、イレーナと暮らす事にする。

 と言うわけで、セガールの暴走特急以降のパッとしないアクション作の1つ。
今回は、人身売買組織に乗り込むという話だが、
セガールのアクションも一味の陰謀もパッとしない。あいかわらずだ。

TV放送 2006/02/11 BS05 1310-1440
 

いちご白書(70)

 大学の公園を軍用に利用し、黒人生徒を戦争に行かせた事がきっかけでストに。
政治オンチのサイモンも関心を持ち、リンダ(キム・ダービー)と接近。
学長室を占拠し、公園でも警察ともみ合いに。逮捕されるが、お祭気分だ。
真剣でないとリンダに責められ別れるが、後によりを戻す。
女の子にもてるために参加した友人が負傷し、無関心の者が多い事に怒りを覚える。
やがて、学長は最後通告をし、警察と州軍が突入。強制退去のため、引き裂かれる。

 と言うわけで、「いちご白書をもう一度」等と歌になったほどの作品。
「いちごが好き」と言うのと変わらない主張だと言う、学長の文句が題名の語源。
歌になるほどだが、あまり面白くなく、共感するもなにもない。
警察嫌いで、食料調達を協力する店員に、ジェームズ・ココ。

TV放送 94/04/18  BS11  21:00-22:51
 

イット・ケイム・フロム・アウター・スペース(53)(未公開)

 サンドロックの町に光る物体が墜落。科学者ジョンは宇宙人を目撃したと主張。
人々は信じないが、次第に周囲の人々が宇宙人にすり替わる。
事故で墜落した彼らは、宇宙船の修理の間、奇怪な姿を見せまいと隠れていたのだ。
信用しない保安官らは攻撃を企てるが、ジョンが妨害し、宇宙船は飛び去る。

 と言うわけで、良心的な宇宙人に疑心暗鬼になると言う話で
一昔前のSFにしてはマトモだが、それにしては宇宙人の現れ方が思わせぶり。

TV放送 98/08/19  BS05  22:00-23:30
 

いつも心に太陽を(1967年英米)

マーク・サッカレー 教師(シドニー・ポアチエ)
ジリアン 新人教師
デナム 生徒
パメラ 生徒
バーバラ 生徒(ルル)

 英領ギニアから来たと言うサッカレーは、技師の仕事がなく学校教師となる。
生徒は落ちこぼればかりで、いたずらを続けてサッカレーを追い出そうとする。
耐えかねたサッカレーは、もうすぐ大人となる君らは、
大人にふさわしい行動をとれと叱る。
それからはどんな話題にも答え、見識を深めるため博物館へ生徒たちを連れ出す。
やがて、サッカレーにも苦労した経験があると知り、生徒たちは共感するように。
だが、生徒のポターが体育教師とケンカになった際は
暴力に頼るのは良くないと謝罪させ、生徒たちの反発を受ける。
黒人と白人のハーフであるシールズの母が死に、葬儀のためにお金を集めるが、
白人の女生徒が届けると噂になると言われ、サッカレーはショックを受ける。
女生徒パメラはサッカレーを慕っていたが、母親に帰宅が遅いと相談される。
パメラは、離婚した母が恋人と過ごすために自分が邪魔になったと言い出し
仲直りをするよう求めると、パメラは反発する。
一番のワルであるデナムは、拳闘でサッカレーに挑戦。
サッカレーは一発でデナムを倒すが、深追いはせず、拳闘の教師となる事を勧める。
改心したデニムは、サッカレーの言う事はすべて正しいと思うと認める。
シールズの母の葬儀に向かったサッカレーは、結局生徒たち全員が来ていると知る。
技師の仕事が得られ、サッカレーは卒業パーティを最後に学園を去る事に。
皆に感謝の贈り物を贈られ、感激するサッカレー。
だが、一年下には新たな悪ガキがいると知り、辞表を破るのだった。

 と言う訳で、シドニー・ポアチエ主演の学園もの。
失業中のポアチエは、やむなく教師の仕事を受ける事に。
(今の日本では考えられない話)
そこは悪ガキばかりの学校で、他の教師たちは適当に流すが、
ポアチエ先生はあくまで穏やかに1人1人に接し続け、
やがて生徒たちの心を開くと言う訳。
タイプは違えど、金八先生の先輩と言う感じです。
今見ると、悪ガキたちもただの反抗期と言う程度。
窃盗や傷害などの警察沙汰は起こらず、黒人教師なのに人種問題もほぼ起こらない。
最終的に全生徒が1人残らず慕ってくるのも、ちょっと気持ち悪い。
ラストのポアチエの感激した姿(あくまでクールを装う)は良かったけど。
ちなみに、生徒の1人を演じた歌手ルル(黄金銃を持つ男)の歌が
スタンダードだと聞いてたから見た。
まあ、何か聞いた事あるような、ないようなと言う感じでした。

TV放送 2014/10/08 イマジカ 0630-0815
 

偽りのスウィートホーム 暴かれた経歴(94)(TV作品)

 ジェーンは元警官のボナーと離婚し、息子エリックの養育権を得る。
パトリック(ピアース・ブロスナン)と再婚するが、ボナーにつきまとわれる。
一家で州外へ引っ越す事になるが、途中何者かにエリックが誘拐されてしまう。
ボナーもかけつけ共同で捜査。実はジェーンも知らなかったのだが、息子は死産で、
ボナーが内緒で養子をもらったのだ。そしてパトリックこそ実の父親だった。
跡継ぎを探す父カーキンの遺産を狙い、エリックを人質にしたのだ。
彼は2人の命を狙うが、ボナーに射殺される。

 と言うわけで、再婚した夫婦がつきまとわれる話かと思いきや
実は再婚した夫の方が、前の夫より悪い奴だったと言う話。
ブロスナンももう少し役柄は選んだ方がいいのでは。

TV放送 96/08/26  BS05  13:00-14:35
 

愛しのローズマリー(2001年アメリカ)

 牧師のラーソンは死に、息子ハルにつまらない女で妥協するなと言い残す。
成長したハル(ジャック・ブラック)は、美女ばかり狙ってうまく行かず。
近所のジルにも相手にされず、友人マウリシオに批判され、昇進も逃す。
ある時、有名なカウンセラートニーとエレベータに閉じこめられ、
身の上話をする事に。トニーはハルが外見でしか女性を見ていないと指摘し、
本当の美しさが見えるようにと暗示をかける。
以来、ハルはいろんな美女と親しくなるが、マウリシオはその相手を見てビックリ。
デブやブスばかりで、ジルもハルの行動に驚かされる。
ある時、ハルは理想的な美女ローズマリー(グウィネス・パルトロウ)を見かけ、
彼女に声をかける。平和部隊にいたと言う彼女に惹かれるが、意外な大食い。
実は彼女はものすごいデブだった。そして、彼女の父は社長スティーブだと知る。
スティーブは彼の企画を気に入り重役に。ハルは娘を悪く言う父を批判する。
ハルの異変に困惑するマウリシオは、トニーから暗示の解き方を聞く。
ハルが本気で彼女に惹かれていると知るが、彼女の真の姿を見ると元へは戻れない。
そこでローズマリーを避けるように。ジルと食事しているのを目撃された上、
素顔のローズマリーに気がつかず、怒った彼女は平和部隊に行く事に。
彼女が恋人ラルフと寄りを戻したのがウソと知り、壮行会へかけつける事に。
どれがローズマリーかわからず戸惑うが、本物に会うとそれがローズマリーと気づく。
愛してると言い、平和部隊にも一緒に行くと言い出すハル。
後悔しないと二人はキスし、皆に見送られて空港へ行くのであった。

 と言うわけで、ジャック・ブラックと言う人は独特のテンポで
最近出てきたコメディ中心の人らしいが、
この作品はいわばラブコメで、しかもちょっとSFテイストの味付けあり。
理想的なグウィネス・パルトロウが、実はデブでと言う展開で、
パルトロウがちゃんとデブメイクもしているので感心する。
外見か心かなんて永遠のテーマみたいな話で、そう言う意味ではあり来たりだが
彼女の真の姿がわからず、右往左往する様は面白い。
ただ、「心の美しい人」が、誰も彼もボランティアをしていると言うのは
ちょっと脚本家の発想が足らない気がするが。

TV放送 2003/10/11 BS05 2000-2157
 

愛しのロクサーヌ(87)

 鼻が妙にでかい消防署長チャーリー(スティーブ・マーチン)は、
夏だけ下宿しているロクサーヌ(ダリル・ハンナ)と言う女性と知り合う。
彼女は、新入りの署員クリスが気にいる。
町の人気者のチャーリーに、意気投合したロクサーヌは、クリスの事を告白。
彼女を愛していたチャーリーだが、クリスのために奮戦。
気のきいた事のできないクリスに代わり、ラブレターを代筆し、愛の言葉をささやく。
おかげで、クリスとロクサーヌは接近。
だが、クリスはサンディと言う女性に親近感を感じていた。
チャーリーの親友ディギー(シェリー・ディバル)は、
手紙を書いたのがチャーリーだとロクサーヌに知らせる。
怒るロクサーヌだが、クリスに惹かれたのはチャーリーの知性ゆえと気づく。
チャーリーの顔には、人にはない個性の鼻がある。

 というわけで、チャーリーの鼻のでかさが重要かに見せるが、
その実、必然性を感じない。けっこう間延びした展開。
すぐにも、チャーリーに惹かれるのが筋だと思うが。

TV放送 92/06/10  06CH  21:30-23:24
 

イノセント・ライズ(94)

 アランは友人ジョーの自殺を調査するため仏国へ。ジョーの愛人一家に会う。
息子ジェレミーと娘セリア(ガブリエル・アンウォー)。
セリアの婚約者は、ジェレミーに衝突されて事故死したと言う。
やがてセリアの母が殺される。セリアと近親相姦関係のジェレミーは
彼女を独占しようとし、幼い頃兄を殺し、婚約者を殺し、母も殺したのだ。
母殺しにはセリアも協力していて、逮捕されるが、
彼女を愛するようになったアランは見逃す。
だが、駅でジェレミーと合流。ジェレミーは彼女を殺そうとするが、逆に刺殺する。

 と言うわけで、ガブリエル・アンウォーの妖しい話と言うから
当然裸ありかと思えばそれはなく、あまり好きでない近親相姦的な話で
だいたい話が見えているのに、まだるこしい展開で困りものだ。

TV放送 98/12/31  35CH  02:30-04:26
 

イベント・ホライゾン(97)

 2047年。ウェアー博士(サム・ニール)らは
クラーク号で海王星付近で消息を絶ったイベント・ホライゾン号を調査に。
ホライゾン号は時間のひずみを利用し、光速以上の速度が出せる実験船だった。
ホライゾン号を発見。中には何らかの生命反応があるが、中は死体だらけ。
謎の衝撃で救助船が損傷。ホライゾン号へ避難するが、酸素はわずかしかない。
乗員たちはそれぞれ幻影を見て、生命反応が強くなる。
ミラー船長は救助船で帰還する事を決定するが、ウエアーはこれに反発。
彼は何かに導かれ、救助船を爆破。自らの目をくりぬき、乗員たちを殺害。
実はホライゾン号は混沌の世界へ到達し、別次元から邪悪な物を持ち帰ったのだ。
ミラーは通路を爆破し救命艇にする事にするが、ウエラーが妨害。
ミラーは自爆し、スタークらだけが救助される。

 と言うわけで、エイリアンのバリエーションだが
邪悪な物にとりつかれたとか言う説明では、何だか納得できない。
音楽はマイケル・ケイメン。

TV放送 99/06/10  BS05  00:15-02:00
 

今のままでいて(78)

 造園家のジュリオ(マルチェロ・マストロヤンニ)は、
庭園でフランチェスカ(ナスターシャ・キンスキー)と言う少女に出会う。
だが、旧友ロレンツォらによれば、彼女はかつての恋人フローラの娘で、
ジュリオの娘の可能性もあるのだ。
2人は次第に愛し合うようになり、ジュリオは戸惑う。
妻ルイザは、夫に若い恋人ができたと知りショック。
フランチェスカに父親がいると知り、安心するジュリオだが、養父とわかる。
公証人に会うが、父親の名前が書かれた封書は破棄されていた。
ジュリオはいきさつをフランチェスカに説明。
だが、彼女にはジュリオこそ理想の恋人なのだ。
妊娠した娘アレクサンドラは、若い者は別れるのも簡単だと忠告。
愛し合う2人だが、フランチェスカは最高の時こそ別れ時だと言う。
そして、フローラの同じように、2人で映画を見に行き、いつのまにか去っていった。

 というわけで、親子かも知れない仲で愛し合うようになると言う、
ちょっと変わった感じの恋愛もの。
ナスターシャ・キンスキーの魅力だけで運んでいるわけで、それ以外はちと退屈。

TV放送 92/03/20  08CH  02:10-04:05
 

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年英米)

アラン・チューリング教授 数学者(ベネディクト・カンバーバッチ)
ジョーン・クラーク メンバー(キーラ・ナイトレイ)
ヒュー 当初のリーダー
ジョン・ケアンクロス メンバー
デニストン中佐 作戦を指揮(チャールズ・ダンス)
ミンギス少将 作戦総指揮

 1951年。数学者アラン・チューリングは、男娼との関係で取調べを受ける。
実際にはソ連のスパイとしての容疑もかけられていたのだ。

 1928年。寄宿学校にいたアランは、
いじめから助けた友人クリストファーに恋愛感情を抱く。
暗号で恋文を書くが、クリストファーが結核で死んだと知りショックを受ける。

 1939年。英国は独国との戦争に突入。
デニストン中佐指揮の下、独軍の暗号機エニグマ解読の為の極秘チームが組まれる。
アランは単独行動を取りたがり、解読機の為の高額な予算をチャールズに直訴。
予算が認められ、アランはチームのリーダーとなる。
難解なパズルを出題し、正解したジョーンらをメンバーに追加。
クリストファーと名付けたデジタル計算機を作り上げるが、成果が出ない。
中佐はアランの解雇を決めるが、
かつてのリーダーであるヒューがかばい、継続される事に。
ジョーンが独身である事を案じた両親に呼び戻された為、アランは彼女と婚約。
自身が同性愛者である事は隠し通す覚悟だ。
そんな中、無線係の言葉がヒントになり、
暗号の中に共通する言葉「ハイルヒトラー」がある事に気付く。
そこに限定して考えれば、検索する言葉は激減するのだ。
ついに独軍の暗号解読に成功するが、
Uボートによる船団撃沈を阻止すれば、解読が敵に知られてしまう。
兄を見殺しにされたジョンはアランに反発する。
一方、ジョンがソ連のスパイと気付き、ミンギス少将に報告。
だがミンギスは、ソ連嫌いのチャーチルに内緒でソ連へ情報を流す為、
最初からジョンの正体は承知していたと言う。
作戦に失望したアランはジョーンに同性愛を告白し、婚約解消する。
だが、意に介さないジョーンはチームに留まると言う。
解読機のおかげで各地の戦闘で勝利し、ついに戦争は終結する。
ミンギスは極秘だったとして、作戦について語る事を禁じてチームは解散する。

 アランの告白を聞いた刑事はその内容に驚かされる。
やがて、彼がわいせつ罪で有罪になったと知ったジョーンはアランを訪ねる。
アランは投獄を避ける為に、ホルモン投与による科学的去勢を受け入れていた。
研究を奪われない為の決断だったが、それによりアランは能力を著しく損なっていた。
ジョーンは、今平和なのもあなたのおかげだと言うが、
1951年にアランは自殺してしまう。
彼は1400万人以上の命を救ったとして、エリザベス女王は死後恩赦を与えた。

 と言う訳で、独軍の暗号機エニグマ解読チームの実話を描く。
エニグマの解読が戦争終結を早めると、
ベネディクト・カンバーバッチやキーラ・ナイトレイらのチームが組まれる。
彼らは巨大な解読機を開発するが、
解読に時間がかかり、成果が出ないと批判されると言う訳。
面白いのは、解読のヒントを得る展開とキーラと婚約する展開。
解読に絡んで、次々謎を解いていくかと言うと、そうでもない。
キーラが同性愛の話を聞いても、それがどうしたとあっさりしているのは、
ウルトラセブンの最終回を思わせる。

TV放送 2016/02/28 WOWOW 1545-1739
 

インディアン・ランナー(1991年米)

ジョー 保安官(デビッド・モース)
フランク ジョーの弟(ビゴ・モーテンセン)
マリア ジョーの妻(バレリア・ゴレノ)
ドロシー フランクの恋人(パトリシア・アークエット)
ジョーの父 (チャールズ・ブロンソン)
シーザー バーの店長(デニス・ホッパー)
お手伝い (ベニチオ・デルトロ)

 保安官のジョーは、ベトナムから帰還した弟フランクと再会。
母の死を知らせるが、フランクはなかなか家に戻ってこない。
さらに父が自殺し、ようやく家に戻る事に。
妊娠した恋人ドロシーと結婚を決めるが、家には落ち着かない。
フランクが暴力事件を起こし、ジョーは自らの無力さを感じる。
ドロシーの出産が近づくが、フランクは飲んだくれて暴れる。
ジョーがかけつけるが、フランクは車で走り去った。
それが彼を見た最後だった。彼は自分と家族に背を向けたのだ。

 と言う訳で、ショーン・ペンの初監督作。ペンは出てない。
主人公はデビッド・モースで、保安官である彼の所へ、
ベトナムから弟ビゴ・モーテンセンが帰還。
戦争の影響か、家に居着かない弟に困り果てると言う訳。
チャールズ・ブロンソン、デニス・ホッパー、
ベニチオ・デルトロなんて面々が端役で出演。(無名時代のデルトロは一瞬だけ)
そのメンツで初監督作ゆえの意気込みはひしひしと感じるが、
物語の方はそんなに目新しくない。
監督:ショーン・ペン

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イヤー・オブ・ザ・ガン(91)を見た。

 これはジョン・フランケンハイマー監督による作品。
話の内容は「赤い旅団」というイタリアに実在するテロ組織を扱ったもの。
とくれば、フランケンハイマーが「黒い九月」を扱った
「ブラックサンデー」を思い出さないわけにはいかない。
フランケンハイマーという人は、作品の出来にムラがあるが、評判も悪くない。
出てくるのが、アンドリュー・マッカーシーとシャロン・ストーン。
アンドリュー・マッカーシーは若手俳優で、青春映画等によく出ているが
他の連中に比べてどこかマジメという役が多い。
シャロン・ストーンは、「トータル・リコール」でシュワのニセの妻役。
脱ぐのも平気なスタイルのいい、何かやってくれそうな女優だ。
こりは期待できるのではないか?

 1978年。イタリアは「赤い旅団」というテロ組織によって革命直前だった。
アメリカ人のデビッド(アンドリュー・マッカーシー)は、
労働ビザを持たずに、かつて働いた新聞社に戻ってきた。
彼は友人の大学教授のビアンキや、恋人のリアと再会。
デビッドの目的は、リアと結婚するため、その資金集めに
「赤い旅団」を題材にした小説を書くための取材で、
すでにニューヨークの出版社と契約ができていた。
ビアンキを旅団のメンバーに、新聞社の編集長をCIAに仕立てる。
もちろん、出版の際には別名に変えるのだ。
編集長が、「赤い旅団」の次の目的は、元首相のモロ氏の誘拐だと推理したため
それも題材に入れる。
ビアンキは教え子たちが分断していくのを複雑な心境で見る。
女性カメラマン、アリソン(シャロン・ストーン)は、
偶然「赤い旅団」による銀行強盗に遭遇し、その写真を撮る。
写真はタイム誌を飾り、アリソンは一躍有名になる。
ビアンキは、アリソンがたまたま現場にいた事を不審に思い
「赤い旅団」と通じているのではと考える。
新聞社のパーティで、デビッドとアリソンは知り合う。
アリソンは、デビッドがかつてアメリカのデモ活動に参加した事を知っていた。
彼女は、デビッドが「赤い旅団」を題材に本を書いていると推理。
デビッドは否定するが、アリソンは内情に詳しいと決めつける。
彼の本に自分の写真をのせれば、売れ行きは抜群だ。
アリソンは危険を恐れぬ女性で、デモの中にも平気で入っていくので
デビッドは気が気でない。
やがてデビッドはアリソンと立ったままエッチ。
アリソンを残して仕事へ行くが、これは家の中を探すための計画だった。
彼女は隠された小説を見つけ、それを事実だと考える。
アリソンは続いてビアンキと接触。彼に、小説の話をしてかまをかけてみる。
だが、ビアンキも実は「赤い旅団」の一味だったのだ。
彼は、アリソンの事を幹部であるジョバンニに報告。
その質問の内容から、CIAとは思えない。
ところが、ビアンキがモロ氏の誘拐の話をしたので愕然とする。
「赤い旅団」は本当に誘拐を計画していたのだ。
小説から、編集長がCIAと誤解した「赤い旅団」は、編集長を殺害。
デビッドらは、かけつけた警察に、労働ビザの不携帯によって
国外退去させられそうになる。
だが、ビアンキから電話がかかり、会いたいとの話があったため逃走。
待ち合わせ場所でビアンキと会う。
ビアンキは、「赤い旅団」が怪しい連中はすべて処分しにかかっているので
デビッドもアリソンも、デビッドの恋人リアも危険だと警告する。
しかし、デビッドは捕まり、ジョバンニの所へ連れていかれる。
ジョバンニはデビッドを殺害しようとするが、ビアンキがかばって自らの命を落とす。
デビッドが銃を取ったため、ジョバンニは逃走。
デビッドはアリソンの所へ急行する。
アリソンは呼び出されて出かけようとしていたが、デビッドが助け出す。
追っ手は2人をしつこく追い回すが、何とか倒す。
続いて、今度は恋人のリアに連絡。
リアの車で2人は逃げるが、なぜか捕まってしまう。
リアも実は「赤い旅団」の一味で、ビアンキを監視する係だったのだ。
デビッドは、小説の中身はすべて作り話だと主張。
モロ氏の誘拐が成功し、これは信用される。
一方、一味はリアが今まで楽な活動をしていた事に反発する。
やがてデビッドとアリソンは知りすぎた者として、連行される。
国外へ追い出されるだけのはずだったが、機関銃を向けられる。
だが、彼らが撃ったのはリアだった。
彼女を裏切り者として処分し、その写真をアリソンに撮らせて
公表しようと言う考えだ。
やがて帰国したデビッドによる小説は、ベストセラーとなり
アリソンは戦場カメラマンとしてなおも各地を転々とする。
モロ氏は50日後に死体で発見された。

 というわけで、周囲が全部一味だったと言う設定は、
安っぽいスパイものみたいだが、実話だと言うのだから仕方がない。
激しいアクションを期待したのだが、そんなものはほとんどない。
シャロン・ストーンのエッチを期待して、立ったままの奴が出てきたが時間は短い。
最初の頃は、デビッドの小説の話なんだか、
実際の事件なんだか区別がつかなかった。
実際はAなんだが、Bと人には言っておくというのが多すぎて
かなり混乱したぞ。
それにしても、最後のあたりで2人が射殺されそうになった時は
何てこったいと思ったが、実際に殺されたのは一味の女。
裏切り者として殺されたが、何も裏切っていない気がするぞ。
いずれにせよ、フランケンハイマーらしい及第点の出来だが、
無茶苦茶面白いわけではない。
 

イヤー・オブ・ザ・ドラゴン(85)

監督 マイケル・チミノ

 チャイナタウンの新署長スタンリー(ミッキー・ローク)は組織抗争を取り締まる。
ハリー一家のジョーイ(ジョン・ローン)は襲撃事件を起こさせ、
ハリーに責任をとらせ、新しいボスに収まる。彼は麻薬取引を牛耳ろうとする。
スタンリーは彼を監視するが、妻コニーが殺され、強引な捜査に仲間にも被害が。
麻薬取引現場で撃ち合いの末、ジョーイを射殺するが、解任される。

 と言うわけで、チャイナタウンのボスに収まろうとする男に対するのが、
ただの警官では、格が違うと言う感じだが、それほど彼自身は窮地に追い込まれない。

TV放送 96/12/19  10CH  02:10-04:02
 

依頼人(94)

 11歳のマークは、森でジェローム弁護士の自殺を目撃。
ジェロームは、組織のマルダーノの弁護士で、ボイエット議員殺害の証人だった。
ロイ検事(トミー・リー・ジョーンズ)は、マークが死体の場所を聞いたと断定。
報復を恐れるマークは、弁護士レジー(スーザン・サランドン)に弁護を依頼。
彼女は1ドルでこの仕事を受ける。マークはFBIの追及にも、口を閉ざす。
レジーは浮気した夫に、有能な弁護士を使って、養育権を奪われた過去があった。
組織の手がマークに及び、FBIは保護のため牢に拘留する。
ウソをつけば有罪という審問会で、マークは黙秘権を行使。発作の演技で脱走する。
レジーと共に、ボート小屋で死体を確認。レジーはロイと取引。
マーク一家を保護し、母に仕事を与える条件で、死体の場所を教えるのであった。

 と言うわけで、ジョン・グリシャム原作の映画化の1作。
「ペリカン文書」等と比べると、ずいぶんわかりやすくて面白い。
しかし、最後の方はやや拍子抜けだ。

VHS
 

イルカの日(73)

 テリル博士(ジョージ・C・スコット)は、イルカの研究をしていた。
彼らは高度な伝達能力を持ち、研究所育ちのアルファは、50の単語を話すまでに。
異性ベータを与えると話さなくなるが、隔離すると「返して」と話す。
記者と称するマホーニーによって露見し、援助する財団の上層部に公表する事に。
彼らがウソをつくのでアルファらは困惑。記者会見に向かうが、なぜか中止に。
戻ると、職員のデビッドが2匹をつれ去ったとわかる。
財団の監視役だったマホーニーによれば、デビッドは財団と何かを企んでいると言う。
デビッドは、船底に磁石を取りつける訓練をイルカたちに行う。
目標は、釣りをする大統領だ。だが、アルファは逃げ出し、研究所へ。
テリルの指示で、ベータは作戦を中止して、一味の船を爆破。
2匹は研究所に戻るが、テリルは人間は悪い、もう会わないと彼らを逃がす。

 と言うわけで、前半はイルカが話したり話さなくなったりと言う展開だが、
後半はスパイものぽい。それはそれで面白いが、前半の雰囲気を維持してほしかった。
音楽はジョルジュ・ドルリュー。

TV放送 94/04/12  BS05  21:00-22:57
 

イルマーレ(2006年米)

ケイト・フォスター 女医(サンドラ・ブロック)
アレックス・ワイラー 建築家(キアヌ・リーブス)
ワイラー氏 有名建築家。アレックスの父(クリストファー・プラマー)
ヘンリー アレックスの弟
モーガン ケイトの恋人
モナ アレックスの彼女

 湖畔の家を出る事になったケイトは、次の住人の為にポストに手紙を残す。
しばらくするとアレックスと言う男から返事があり、
自分の前には誰も住んでいないと言う。
やりとりする内、アレックスの手紙はなぜか2年前から届いているとわかる。
互いに文通をする様になり、
アレックスはケイトがかつて本を忘れたと言う駅へ行き、ケイトの姿を見かける。
アレックスはモーガンと言う男と知り合うが、
その恋人がケイトだと気付き、誕生パーティに出席。
ケイトと対面し、互いに惹かれた2人はキスするが、モーガンらに引き離される。
それを思い出したケイトは、文通する相手があの時の男だと知る。
有名建築家であるアレックスの父が急逝。
ケイトは2年後に出版される彼の本をアレックスに贈る。
感激したアレックスは、2年後にイルマーレと言う店でケイトと会う事を約束。
ケイトは店を訪れるが、アレックスは現れなかった。
アレックスはもう一度試そうと言うが、
ケイトは現実は厳しい事を思い出し、以後接触を絶ってしまう。
ケイトはモーガンと寄りを戻し、同居する事に。
改装の為、建築事務所を訪ねるが、応対したヘンリーがアレックスの弟だと気付く。
彼によると、アレックスは2年前のバレンタインデーに、事故で死んだのだと言う。
ケイトは、その日に目の前で男が車にひかれて死んだのを思い出す。
あれはアレックスで、ケイトに気付いて歩み寄ってひかれたのだ。
湖畔の家にかけつけたケイトは、
愛しているなら探さずに待つだけでいいと手紙で伝える。
そして、2年たったら湖畔の家に来てと。
手紙のおかげで事故を回避したアレックスは、無事な姿で現れ、
二人は熱くキスするのだった。

 と言う訳で、韓国映画のリメイク作で、
キアヌ・リーブスとサンドラ・ブロックと言うスピードコンビ。
湖畔の家を出る事になったサンドラは、次の住人の為にポストに手紙を残す。
だがそれに返事が来て、やりとりする内、相手が2年前の住人キアヌだと知る。
なぜかそのポストでは2年前とやりとりする事が可能で、
文通を続ける内、お互いに見知らぬまま惹かれ合うと言う訳。
サンドラお得意のラブコメみたいなドタバタとは違うが、
この見知らぬままと言う雰囲気はなかなか良い。
2年前のキアヌが、そうとは知らずにサンドラとすれ違うあたりは絶妙。
ところが、中盤で2年前のキアヌとサンドラが実際に出会ったあたりから
雲行きが怪しくなる。
互いに知らない仲ではなくなって、前半のいい雰囲気は失われる。
両方の時代が交互して描写されるのだが、
サンドラはどちらにも出ていて、見ていてどっちの時代の話か混乱。
終盤に、「実は」と言う展開があるが、
これは序盤からそういう事だろうと思ってたので、意外性は低い。
決着の付け方はSF的で面白いんだけど、
え?これで良かったんだっけ?と言う疑問を残す。
2つの時代の差はジャスト2年ではなくて、あと半日くらいずれてたみたいです。

TV放送 2007/10/21 WOWOW 2000-2137
 


イレイザー」(96)を見た。

 シュワちゃんが久々に本格的アクション映画に復活したと評判のこの作品。
夏の映画で、竜巻とスパイ大作戦を向こうに大健闘したと言われる。
彼の任務は、FBIの証人保護プログラムに従って、
証人の存在を完全に消し去ると言うもので、通称イレイザーだ。
その証人役がバネッサ・ウイリアムズで、
シュワちゃんの上司役で、ジェームズ・カーンとジェームズ・コバーンが登場。
そんな事はさておいて、シュワちゃんの不死身ぶりは今回も健在で
飛行機から落ちようと、ワニに襲われても平気らしい。
ワニと言えば、バナナワニ園にも行ってみたい気がするし、(関係ないか)
この映画もやっぱり見逃すわけにはいくまい。

 FBIの証人である夫婦は、証人保護プログラムにより、
別の身分を与えられて生活していた。
ところが、夫がうまいイタリア料理が食べたいと、勝手に外出したため
居場所がばれ、殺し屋に狙われるハメに。2人は痛めつけられ、今も殺されそうだ。
そこへ、とある人物が現れ、たちまち殺し屋を殺してしまう。
彼は、イレイザーことジョン・クルーガー(アーノルド・シュワルツェネッガー)。
どこかから用意した男女の死体を並べ、2人の死体のようにして写真を撮る。
そして、殺し屋たちに弾を撃ち込み、その手に銃を持たせる。さらには家に火を。
ポケットには死体の写真を入れ、殺しには成功したが、
仲間割れで2人が死んだように見せるのだ。
さらに近所で撃ち合いだと言って、警察に電話。かけつける前に退散だ。
車は川へ捨てる。助けるのはここまで。もし、またヘマしたらもう助けないと言う。
そんな彼に、証人たちはいつか恩返しすると言う。これが後で役に立つのだ。
先輩ドゥゲラン(ジェームズ・カーン)や上司ベラー(ジェームズ・コバーン)は
彼の手際の良さをほめる。とっさに死体置き場の死体を利用する機転の良さだ。
ジョンはドゥゲランの指導がよいのだと言う。2人は信頼関係にあるらしい。
一方ベラーは、ジョンに新しい証人の保護を指示する。
それは、FBIが調査する国家を揺るがす大事件に関係していた。
武器製造会社の何者かが、最新技術の武器を外国へ流しているらしい。
おまけに政府の大物も、この密売行為に参加しているようだ。
それに気づいた社員のリー(バネッサ・ウイリアムズ)は、
FBIの捜査に協力し、証拠をつかむと言う。
彼女は関係者しか入れないと言うコンピュータールームへ。
暗証番号をFBIが知らせていて、部屋へ侵入。
(そこまでわかっているなら、彼女がやる必要もない気がするが)
ここまでは、ボタンに仕掛けたカメラで監視できるが、
部屋の中は電波が届かず、彼女が何をしているのかわからない。
リーは新型銃密輸の情報を光ディスクに保存。さらにもう1枚保存する。
だが、この模様は監視カメラで、彼の上司にばれていた。
リーはすかさず上司の部屋へ。しかし、隠しカメラで撮られていると知り観念。
彼は自殺してしまう。リーはそのどさくさに紛れて、逃走する。
彼女は光ディスクをFBIへ渡す。危機に助けに来なかった事に不満だが
それほど危険な立場にあるとは思っておらず、証人保護は不要だと言う。
身分を変えて生きていくのは、許せないと言うのだ。
その話を聞いたジョンは、捜査のために証人に危険を侵させた事に怒りを覚える。

 一方、リーは、知人のジャーナリストと電話で連絡。
彼女は予備の光ディスクは、自分の身を守る保険にもなるとアドバイスした。
ところが、FBIの内部にも一味がいて、
せっかくリーが入手した光ディスクは、一味の手に入ってしまう。
そして、もう1枚の光ディスクの存在も発覚。彼女を処分し、回収しろと指示が。
当然のように、知人のジャーナリストも始末されてしまう。
殺し屋がリーの家に迫る。その事態に気づいたジョンが急行。
風船の宅配プレゼントを持ってきたような顔をして、先回りして部屋へ。
そこへ敵の攻撃が。それは最新鋭の武器レールガン。
まさに、外国へ密売されている銃だ。
これは、高性能X線センサーで、壁越しでも敵の居場所を察知。(骨まで見える)
そして、アルミだかの弾を撃ち込んできて、家の中でも殺傷できるのだ。
この銃は現実に開発中とかで、絵空事ではないらしい。
何しろ、こんな物で狙われたので、さしものシュワちゃんも大変だ。
彼はとっさに、倒れた冷蔵庫の陰に隠れる事を思いつく。これで見られないのだ。
だが、敵はとどめに弾を撃ち込み、そこから釘が四方八方へ飛び散る。
冷蔵庫のドアを開けていたジョンの手に、釘が刺さり、彼も痛そうだ。
しかしこれで敵も安心したのか、それともジョンが反撃して敵を倒したのか忘れたが
何しろ彼らは無事脱出する事に成功。
ジョンはリーを、過去の証人である老婆の所へ預ける。
彼女が持つ身分証の類をすべて廃棄し、ペンダントまで捨てさせる。
その上で、別の身分証を発行するが、万一のためで外出はするなと言う。
これで彼女とはお別れで、普通ならば裁判まで会う事はない。
もし万が一の事があって、彼女の身に危険な事があったならば、
必ず連絡するので、人の多い動物園へ逃げろと言う。
ジョンは1匹狼なので、敵がジョンの使いだと称するかも知れないが、
その場合は銃で撃っていいと指示して去った。

 ジョンはドゥゲランと一連の事件の捜査をする事になる。
FBI内部に裏切り者がいて、重要事件の証人が次々殺されていると言うのだ。
そこで証人の移動をする事になり、リーの居場所も教えろと言われるが、
ジョンはかたくなに教えようとしない。
では仕方ないと、他の証人の移動のための作戦に参加する事に。
この作戦には、CIAまで参加していて、ジョンはやや違和感を感じる。
専用機で彼らはとある家へ。そこは何者かが侵入した形跡がある。
確かに敵がいて、彼らは撃ち合いに。
ドゥゲランは敵を射殺し、証人を助けたかに見えたが、彼女を射殺してしまう。
早くも裏切り者が誰か判明したわけだが、味方を殺してるムダが気になる。
かけつけたジョンは、まさかドゥゲランが裏切り者とは思わず、それを信じてしまう。
(後で考えると、この芝居にはほとんど意味がないのだが)
帰りの飛行機で、ジョンは一味にコーヒーに混ぜて薬を飲まされてしまう。
だまされたと気づいたジョンは、あわててリーへ電話で逃げろと指示。
しかし、その後で薬が効いて寝てしまう。
ドゥゲランらは電話した先を追跡。ニューヨークにリーがいる事を突き止める。
気がついたジョンは、ドゥゲランが戦争中の仲間であるCIAの連中と手を組み
芝居をうったと知る。
ドゥゲランは目をかけたジョンも、仲間になれと誘うが、彼は拒否。
それならば死ねと、わざわざ起きるまで待っていたのが失敗になるような事に。
ジョンは薬もどこへやらと、暴れ出す。
彼はそこらの何かをエンジンへ投げ込み、飛行機の片方のエンジンが故障。
さらにパラシュートを奪って逃げようとするが、撃たれてパラシュートを落とす。
さらに撃たれて、出口にしがみついた状態に。
それも耐えきれず、燃えるエンジンの炎の中を通過して落下。
パラシュートのないジョンは、先に落としたパラシュートを追う。
これは、「007/ムーンレイカー」の冒頭シーンと同じ発想だ。
急降下でパラシュートを身につけ、開く事に成功。
だが、ドゥゲランはジョンを殺せと、飛行機を体当たりさせようとする。
ジョンは迫りくる飛行機の操縦席に、銃を撃ち込み、何とか正面衝突を回避。
しかしこれでパラシュートがもつれ、再びジョンは急降下。
これだけシュワちゃんが暴れたのに、飛行機は無事着陸してしまう。
一方、ジョンはからまったパラシュートをほどくのに必死。
何とかほどけるが、もはや地面寸前。役に立つのかどうかわからない高度だ。
そのままスクラップ工場の、廃車の上へ落下。
見ていた子供たちに、「地球へようこそ」と言われる。

 飛行場に着いたドゥゲランらは、リーが動物園に逃げたとにらみ急行。
一方、ジョンもスクラップ工場の車を拝借して、急行する。
ドゥゲラン一味は動物園を封鎖させ、リーを探す。
警官の1人がリーを見つけ、ジョンの使いだと言うが、彼女は信用しない。
それでは約束の握手をしろと言うと、警官は適当にごまかそうとするが
リーは彼女の足を撃って逃走。待ちに待ったワニ園へ逃げ込む。
ジョンは車を動物園へ突入させ、彼女のいる場所を探す。
ドゥゲランらに追いつめられ、危機一髪のリーの前へジョンがかけつける。
遅刻だと言う彼女に、渋滞だったと言うジョン。
撃ち合いするが、多勢に無勢で、弾も残り少ない。
残りの弾を有効に使おうと、ジョンはワニ園の水槽のガラスを撃つ。
「ミッション:インポッシブル」の水槽のシーンそっくりだ。
たちまち、大量のワニが外へ。このワニはバナナワニ園のワニとは違い、かなり凶暴。
もたもたする敵が、次々と食われてしまうほどだ。
この驚異はジョンらにとっても同じで、弾のないジョンらは逃げるしかない。
近くのイスで戦っても、簡単に壊されてしまう。
何とか敵の死体の銃を奪い、ワニを一撃で倒して逃走する事に成功。
ドゥゲランは上司ベラーに対し、ジョンとリーが裏切り者だと報告。
ベラーは優秀なジョンの裏切りを、にわかには信じられないでいる。
とにかく、2人を殺さずにつれてこいと言う。
そして、ヘリで現場を立ち去るベラーに、ジョンは携帯電話で連絡する。
裏切り者はドゥゲランだと告げる。ベラーはどっちが本当か様子を見る事にする。
それにしても、こんなに簡単に、こっそり連絡できるとは、携帯電話は便利な代物だ。

 ジョンらをかくまうのは、これまた元証人だった神父。
ジョンはリーが持つ光ディスクが保険になると考えるが、すでにリーは調べていて、
会社のコンピューターで見なければ、何の役にも立たないデータだと言う。
それでは会社に忍び込むしかないが、それはドゥゲランの思うつぼだ。
そこで、これまた元証人であるマフィアのボスに協力を求める。
ドゥゲランは、ジョンらが必ずディスクの内容を調べるため、会社に来るとにらむ。
そこでコンピューター室を徹底監視するが、
まんまと何者かがデータにアクセスしてしまう。
ドゥゲランらは、会社にジョンらが侵入し、遠隔操作でアクセスしていると気づく。
その場所を探すには、社内の端末をしらみつぶしに当たるしかない。
その間にもリーはディスクの内容を調査。密売の取引の場所を突き止める。
そして事件の黒幕は、国務次官か何からしい。
ついに、ドゥゲラン一味はジョンらの居場所を突き止める。
それは、自殺した上司の部屋で、今は警察に閉鎖されていたのだ。
ジョンらは情報は得たと、立ち去ろうとするが、ドゥゲランはリーを捕らえて逃走。
ジョンは追うが、防弾ガラスで封鎖されてしまい、火災報知器を鳴らすと開いたが
すでに逃げた後であった。

 ジョンはマフィアのボスと協力し、取引現場の襲撃を計画する。
ドゥゲランもそれは予想していて、リーはそのための保険でもあるのだ。
マフィアのボスとその仲間は、港湾労働組合だと称して、
組合を通さない船積みは許さないと、見張りと一騒動起こす。その間にジョンは中へ。
しかし、見張り台でジョンを待っていた男は、レールガンで彼を狙う。
激しい攻撃にジョンもたじたじだ。ジョンは目立つ形の銃を投げ捨て
それを拾った敵は、見張りにジョンと誤解されて射殺される。
さらに床下に潜ったジョンは、上の敵を射殺し、2丁のレールガンを入手。
マフィアたちも撃ち合いに参加するが、
レールガンを持ったジョンはまさに鬼に金棒状態。
激しく抵抗する敵一味も、軽くあしらってしまう。
リーは見張りを倒して逃げようとするが、ドゥゲランに捕らわれてしまう。
ドゥゲランは船に積まれようとするコンテナに乗り、リーに銃を突きつける。
やむなくジョンも銃を捨てるが、ドゥゲランは彼の片腕を撃つ。
コンテナはクレーンで持ち上げられるが、ジョンは負傷してない片腕で飛び移る。
そしてコンテナの上でドゥゲランと格闘に。不安定でドゥゲランも銃を落とす。
リーが奪おうとするが、勢い余ってコンテナから落ちそうに。
すると、ジョンは片腕でワイヤーをつかみ、もう片腕でリーをつかむ。
どちらが負傷した腕か忘れたが、いずれにせよ負傷はたいした事ないらしい。
その間にドゥゲランは銃を奪い、絶体絶命。
ジョンはさらばと言って、リーをかかえてワイヤーにしがみつき、
ワイヤーをコンテナからはずしたため、コンテナはドゥゲランを乗せて真っ逆様。
下敷きになったドゥゲランは、ジョンに助けを求め、
なおもスキを見てジョンを撃とうとするが、そんな手にかかる彼ではない。
ベラーらがかけつけるが、ドゥゲランらの処分は公聴会で決まる事になりそうだ。
ドゥゲランや国務長官の反逆行為の公聴会が行われるが、
彼らは権力に物を言わせて、裏で手を回しており、無罪放免されそうだ。
彼らにはジョンやリーが目の上のたんこぶだが、
次回は確実に始末すると断言するドゥゲラン。
ところが、彼らを乗せたリムジンは途中で止まり、ドアロックされ降りられない。
運転手は立ち去るが、実は彼はジョンに協力していたマフィアのボスだ。
やがて彼らに電話がかかる。かけたジョンは、「君らは消された」と告げる。
気づくと、リムジンが止まっているのは、線路の上。
あわてて降りようとするが、もはや手遅れ。列車に激突し、彼らは一巻の終わり。

 と言うわけで、証人保護が任務と言う発想で、
奇抜な手口を連発するならそれなりに見応えがあったとは思うが、
結局の所、シュワちゃんお得意の不死身アクションの連発で、
後は、他の映画と区別のつかない状態。
ジェームズ・カーンかジェームズ・コバーンのどちらかが、
敵と言うのは予想がついたし、展開的には奇抜とは言い難い。
強力銃も面白いが、物語を面白くするほどには至っていない。
「ミッション:インポッシブル」と比べれば、見せ場が多いだけマシと言う事か。
 

11ミリオン・ジョブ(2013年米)

クリス・ポタミティス 警備員(エクスペンダブルズ2のビリー)
エディ クリスの悪友(ドラゴンキングダムの若僧)
マイク 仲間
ジミー 仲間
スピロ マイクらのボス
ジェームズ・ランソン刑事 (ドウェイン・ジョンソン)

 1982年。仕事を探していたクリスは、警備会社の警備員になる。
2500万ドルが倉庫に保管されているが、ずさんな管理だと知る。
強盗に襲われる事件が発生し、相棒のトニーが殺される。
クリスは無事だったが、夜勤に回される事に。
トニーの家族にはわずかな保証金しか支払われないと知り、
倉庫からいただいた札束を家族に渡す。
その話を悪友エディが言い触らし、
組織のマイクとジミーが加わり、根こそぎいただく計画が進められる。
ジミーは尻込みしてはずれ、3人で計画を進めていた所、別の強盗に襲われる。
たれ込みがあったと言うランソン刑事がかけつけて撃退。
マイクはジミーがたれ込んだと考え、彼を射殺してしまう。
クリスは計画を諦めるが、エディは勝手に屋根を突き破って侵入。
やむなく史上最高額の1000万ドル以上を盗み出す。
クリスは強盗に襲われた事にするが、
1カ月に3回の事件とあって、マスコミも自宅前で大騒ぎ。
FBIはマフィアの仕業として、大規模な捜査をする。
金はクリスとエディで山分けするが、マイクは勝手に計画を進めたと怒る。
さらに、その背後にいるスピロの組織も計画について知る。
実は生きていたジミーが知らせたのだ。
金を奪われたエディは、クリスの所へ現れ、残った金を要求。
もめている所を見かねた父がいさめ、一同は逮捕される。
91年にクリスとエディは出所したが、金の行方は謎のままだ。

 と言う訳で、実際にあった1100万ドル強奪事件を描く。
ドウェイン・ジョンソンが出てるようなので見たが、彼は一味を追う刑事役。
主役はエクスペンダブルズ2で殺された若造を演じた人で、マイティソーの人の弟。
彼が演ずるクリスは、警備会社の警備員の仕事につく。
会社の金の管理はかなりずさんで、いきなり新人に夜の番を任せる始末。
それを知った悪友らが勝手に強奪計画を進め、
クリスは抜けるに抜けられなくなると言う訳。
緻密な強盗計画を描く訳ではなく、ついつい勢いで犯罪を犯す連中の話。
中でも悪友エディの考えてなさはイライラする程で、
頼むから10分考えろと言ってやりたくなる調子。

TV放送 2015/02/11 WOWOW 1345-1518
 

インカ王国の秘宝(1954年米)

 ハリー(チャールトン・ヘストン)は観光客のガイドをしているが、
ひそかにインカ王国の秘宝を狙っていた。
アメリカへ行きたいと言う女性イレナを同行させ、古代都市マチュピチュへ。
そこにはモーヘッド博士らが、伝説のマンクの墓を発掘していた。
カルドサ大佐は盗掘に目を光らせている。
ハリーらは不時着したと称して、補給隊が来るまで滞在する事に。
イレナは腹黒いハリーに愛想を尽かし、博士と接近。
玄室で日輪が見つかるが、伝説のように黄金ではなく石製だった。
原住民は黄金がどこかにあり、それでインカが再興できると言う。
ハリーはひそかに洞窟へ。石の日輪に陽の光が当たると、真の場所を指す。
そしてついに黄金の日輪を発見。モーガンが横取りして逃走。
原住民に追われ、崖から転落。ハリーは日輪を持ち帰り、
発見する事こそが喜びだったと、神殿にまつる事に。結局ハリーとイレナがくっつく。

 と言うわけで、「ハイジャック」に続きチャールトン・ヘストン主演の映画を見る。
今回はペルーでガイドをしつつ、インカの秘宝を狙うインチキくさい男の役柄で
インディ・ジョーンズとかのモデルになったとも思える雰囲気もあり。
だが、なぜかヒロインが簡単に博士寄りになったり、
結局ヘストンに落ち着いたりするのもわからないし、
肝心の秘宝の方も、博士たちが見つけられないのに、
ヘストンだけが簡単に見つけてしまうのもひっかかる。

TV放送 2001/08/23 BS11 1545-1730
 

インサイダー(1999年アメリカ)

 マイケル・マン監督

 ニュース番組のプロデューサーバーグマン(アル・パチーノ)は、
キャスターのウォーレス(クリストファー・プラマー)と組んで、危険な取材もする。
彼の所へ匿名で資料が届く。それはタバコ会社の研究資料らしい。
そこでB&W社を解雇されたジェフリー博士(ラッセル・クロウ)に取材。
だが、彼は会社との守秘契約をしており、破れば退職金が得られなくなる。
金に困るジェフリーは、尾行や嫌がらせに悩まされるが、収録を決意。
ニコチンは無害と言うサンドファー社長の証言を否定する。
会社は契約を盾に証言を阻止しようとするが、裁判所でも同様の証言をする。
しかし、CBSは巨大産業との対立を避け、収録を編集せよと指示。
ジェフリーの妻子も家を出て行く。さらに前妻やかつての小さな犯罪歴まで暴かれる。
バーグマンは通信局に、CBSのもみ消しの件を流し、休暇を取らされる。
ウォーレスはもみ消しの件を放送しようとするが、それもカットされる。
ジェフリーはだまされたと怒る。バーグマンは何とかもみ消しの件を新聞に載せる。
新聞がジェフリーの中傷を疑うようになり、インタビューがついに放送される事に。
バーグマンは局を去り、学校でジャーナリズムを教える事に。
タバコ会社は訴訟で和解。ジェフリーは最も優秀な教師として表彰される。

 と言うわけで、インサイダー取引の話かと思ったが、
どうも内部情報を告発する人の話で、実話らしい。
実話でなければ、もっと派手な題材を使いそうだが
タバコの害あたりをテーマにしている所が、妙にリアルで、
それだけに、テレビ局に圧力をかけるあたりの怖さを感じさせられる。
最後に一応は逆転を見せるのだが
何だか、主人公たちにさほど得にもならなかったと言う感じでスッキリしない。

TV放送 2002/01/20 BS05 2000-2240
 

インサイド・ヘッド(2015年米)

ライリー 11歳の少女

[ライリーの感情]
ヨロコビ
カナシミ
ビビリ
ムカムカ
イカリ

 11歳の少女ライリーの頭の中には、
ヨロコビやカナシミなど様々な感情が共存していた。
ライリー一家はミネソタから都会へ引っ越す事になるが、新天地になじめない。
記憶にカナシミが触れると、悲しい記憶となって、ライリーは落ち込んでしまう。
カナシミは、ヨロコビらに厄介がられていたのだ。
 ヨロコビは、ライリーが落ち込むのを止めようとするが、
カナシミと共に本部から遠くへ飛ばされてしまう。
残された感情は何とか対応しようとするが、
ライリーは不安定になり、両親とケンカしてしまう。
 ヨロコビらは本部へ戻ろうと悪戦苦闘。途中で、空想の象ビンボンと出会う。
残った感情は、ライリーを家出させて、ミネソタに戻そうとする。
 ヨロコビは、記憶のごみ捨て場に落ちてしまう。
そこで、カナシミの為に、今まで励まし合ってきたのだと気付く。
何とか脱出するが、取り残されたビンボンは姿を消す。
 ヨロコビは、自信を失っていたカナシミを見付け、あなたが必要だと説得。
残された感情にはライリーを制御できず、
ついに彼女はミネソタ行きのバスに乗ってしまう。
ヨロコビは、カナシミと共に何とか本部にたどり着く。
思い直したライリーは、家に戻り、泣きながらミネソタに戻りたかったと告白。
両親も彼女の気持ちを理解し、戻る事を決意する。
ライリーの頭の中では、破壊されていた様々な島が復活。
ヨロコビは、いろいろあったけど、この娘が好きだと感じるのだった。

 という訳で、頭の中の感情の活躍を描いたアニメ。
魚や虫や動物を擬人化した作品が乱発されたが、ついに感情を擬人化してきた訳。
11歳の少女ライリーは引っ越しする事になり、その揺れ動く各感情に焦点を当てる。
頭の中ではヨロコビがリーダー的な一方、カナシミは不要かにも思える扱いを受ける。
この両者が司令室から遠くへ飛ばされ、混乱する展開。
カナシミも必要なんだと言う結論は、見る前からわかってたけど、
宇宙大作戦の二人のカークを連想させる。
2つの感情以外にもいろいろ出てくるが、目立った個性を発揮しないのが拍子抜け。
一方で、潜在意識とか抽象化とか、心理学の講義みたいな設定は、
物語をややこしくしてて、逆効果かも。

TV放送 2016/05/07 WOWOW 2000-2134
 

インサイド・マン(2006年米)

キース・フレイジャー 刑事(デンゼル・ワシントン)
ミッチェル 相棒
ダリウス警部 上司(ウイレム・デフォー)
アーサー・ケイス 銀行の会長(クリストファー・プラマー)
マデリーン・ホワイト 会長の弁護士(ジョディ・フォスター)
ダントン・ラッセル 犯人のリーダー(クライブ・オーウェン)

 ラッセル一味はマンハッタン信託銀行を襲撃。
人質をとって立てこもる。
14万ドルを紛失したとして謹慎中のフレイジャー刑事が対応する事に。
一味は、用意したスーツを人質全員に着せたため、
人質にも誰が犯人か見分けがつかない。
警察は盗聴目的でピザを差し入れるが、
一味は盗聴を承知していてアルバニア語の演説を聞かせて混乱させる。
一方、銀行の会長ケイス氏の弁護士ホワイトは、犯人と直接取引。
犯人が知りえた情報を口外しなければ、
逮捕されても出所時に200万ドルを渡すと約束。
実はケイスにはナチスに関与した過去があり、貸金庫に証拠となる封筒があるのだ。
一味はジェット機を要求し、交渉に失敗したフレイジャーは担当をはずされる。
ついに警官隊が突入するが、一味は人質を一気に解放。
銀行内に一味はおらず、人質に紛れているようだが、見分けがつかない。
さらに金庫の金も手付かずとわかる。
壁の裏に隠れていた主犯ラッセルも、騒ぎが収まるのを待って退散。
フレイジャーは記録のない貸金庫に注目するが、ケイスは何も知らないと言う。
やがて彼が紛失したとされた金が見つかり、フレイジャーは昇進する事に。
だが、真相に気付いた彼は、戦争犯罪として追及すると市長に警告。
ポケットにダイヤが入っている事に気付いたフレイジャーは、
銀行ですれ違った男が犯人だと気付くのだった。

 と言うわけで、デンゼル主演の刑事もの。
クライブ・オーウェン一味が銀行強盗をし、人質を取って立てこもると言うもの。
一味は人質に覆面をさせて、一斉に解放したため、
人質にも誰が犯人で、誰が人質か見分けがつかない。
さらに一味が退散した後、金庫の金が手つかずだったと判明。目的は何?という訳。
何だかデンゼル主演の刑事ものって、どれも似たような雰囲気で
さらに本作の場合、どこかで聞いたような謎と、どこかで聞いたような真相。
本作ならではの見せ場があまり感じられない。

TV放送 2007/09/15 WOWOW 1520-1727
 

イン・ザ・カット(2003年米)

フラニー・エヴリー 教師(メグ・ライアン)
マロイ 刑事(アベンジャーズのハルク)
ロドリゲス マロイの相棒
ポーリーン フラニーの腹違いの妹(ジェニファー・ジェイソン・リー)
コーネリアス フラニーの生徒
ジョン・グラハム フラニーの元恋人(ケビン・ベーコン)

 教師のフラニーは黒人のスラングを取材し、怪しげな店へ出入り。
男が女に強引に迫るのを目撃。
しばらくしてマロイ刑事が訪問。
アンジェラと言う女性が殺されてバラバラにされたと言う。
フラニーはタトゥーから店で見かけた男がマロイだと考える。
マロイは否定する一方で、その相手の女がアンジェラだと言うのだ。
フラニーは元恋人グラハムに付きまとわれ、義妹ポーリーンの家に移る事に。
だが、ポーリーンが新たな犠牲者となってしまう。
マロイが心配してかけつけるが、彼が犯人だと確信し手錠をかけて立ち去る。
マロイの同僚ロドリゲスに助けを求めると、彼は灯台へ避難させる。
だが、ロドリゲスにもマロイと同じタトゥーがあった。
ロドリゲスは結婚しろと迫り、フラニーは彼を射殺。
血だらけになって家に戻り、まだそこにいたマロイの腕に横たわるのだった。

 と言うわけで、メグ・ライアン主演のドラマ。
メグのHな話と言う印象で、ジャンルもわかってなかったが、サスペンスじゃん。
 ・主人公の周囲で連続殺人が発生する
 ・主人公は捜査の過程で、知り合った異性と親密になる
 ・だが、捜査が進むとその異性が犯人ではと疑うようになる
 ・最後に判明する真犯人は、そう言えばこんな奴もいたなと言う脇役。
。。。と言う訳で、どこかで見た事あるよなと言う印象が強い。
ラブコメの女王たるメグが脱いだ訳ではなく
序盤からくたびれた感じのメグだったから、感慨も今一つ。

TV放送 2008/01/02 テレビ東京 0200-0338
 

インシデント(2000年アメリカ)

 ロドとステイシーのカップルが惨殺される。
ジョディ(ブリタニー・マーフィ)は強引に迫るケニーを避けてふられる。
父の保安官ブレント(マイケル・ビーン)は事件を捜査。
さらにアネットも惨殺され、ブレントは犠牲者が皆性経験がない事に注目。
保護者会で処女狩りの可能性もあると発表したため、騒然となる。
保護者会を盗み見ていたティミーも殺害され、ジョディも狙われる。
何とか逃げ、目撃した顔を証言するが、
ブレントはロラリーに似ていると言って、旧友である校長と動揺する。
生徒たちは、処女を捨てるべく乱交パーティを企画。大騒ぎとなる。
ジョディは、母からロラリーについて聞く。
実はロラリーは若い頃の校長らにレイプされたが、襲ったのが裕福な家の出身なので
おとがめなしになったと言う。その犯人こそ、校長やブレントらだったのだ。
ショックを受けたジョディは、よりを戻そうとするケニーともうまく行かず
マーリストン先生に相談。だが彼はブレントを拘束しており、
女性のマスクでロラリーに扮して犯行に及んでいたと知る。
彼はロラリーの息子で、ブレントの子だと言う。
子供の頃から虐待を受け、ウソばかりの世界から純潔を守ると言うのだ。
ケニーがかけつけるが、ブレントが殺害される。マーリストンはパーティ会場へ乱入。
次々生徒たちを襲うが、ジョディが護身術で2階から投げ落とし、警官に射殺される。
ジョディは母と共に、動機は不明だった事にする。

 と言うわけで、最近出てきたブリタニー・マーフィと言う人が主演で、
そうでなくてもマイケル・ビーンの出ている作品なので見る。
物語は何かよくありそうな、バカをした若者が惨殺される系の話のようで、
ホラーというかスリラーの要素もあるのだが、
どうにも展開にふざけた感じがあって、半端な感じ。
この手の物語の鉄則として、怪しくなさそうな人が犯人だし、
途中で戦った時に、声が男だったから、犯人は先生しかないと見え見え。

TV放送 2003/12/08 BS05 1020-1157
 

インセプション(2010年米)

コブ (レオナルド・デカプリオ)
アーサー コブの相棒(ジョゼフ・ゴードン・レヴィット)
サイトウ 実業家(渡辺謙)
イームス 仲間(トム・ハーディ)
モル コブの死んだ妻(マリオン・コティヤール)
教授 (マイケル・ケイン)
アリアドネ 女学生(エレン・ペイジ)
ロバート・フィッシャー ライバル会社社長の息子(キリアン・マーフィー)
ピーター・ブラウニング ライバル会社重役(トム・ベレンジャー)

 コブらは、他人の記憶の中に潜入する技術を利用し、
重要情報を探り出す仕事をしていた。
ある時、実業家サイトウから新たな依頼を受ける。
記憶を探る事が出来るならば、植え付ける事も可能と考えた彼は、
ライバル会社社長の息子ロバートに帝国をつぶさせたいと言う。
コブは恩師の助手アリアドネの協力を得て、取り組む事に。
アリアドネは、コブが死んだ妻モルと夢の中で会い続け、現実逃避していると知る。
フィッシャー会長が急死した為、コブらはロバートを拉致。
鎮痛剤で眠らせるが、ロバートは潜在意識を守る訓練を受けており、
聞き出すまでの間、追っ手から逃げ切るのは困難だ。
コブはロバートの夢の中で彼に会い、協力して重役ブラウニングの夢を探る事に。
雪山の施設で一味を迎え撃つが、廃墟の様な場所に移動し、モルが現れる。
モルに一緒に留まれと言われ戸惑うが、現実の世界の子供を育てねばと拒絶。
施設が爆破されたり、撃たれたりするが、それは現実ではないと理解。
コブは無事目覚め、子供たちと再会するのだった。

 と言う訳で、クリストファー・ノーラン監督によるSFアクション。
レオナルド・デュカプリオらは、
標的の夢に侵入して極秘情報をいただく仕事をしていた。
ある時、日本人実業家渡辺謙の依頼で、
ライバル会社のトップにニセの記憶を植え付ける事になると言う訳。
この辺で留めておけば、まあまあ面白い設定のサスペンスだったが、それでは済まず。
標的も夢に入られるのを阻止する技術を身につけていたり、
夢の中の夢とか出てきたり。
さらにレオの死んだ妻が、レオを夢から覚ますまいと妨害したり。
てな感じの話が入り乱れた結果、
今やばい状況なのか、予定通りなのかもわからなくなる始末。
やりすぎは良くないっす。
監督:クリストファー・ノーラン

TV放送 2011/06/18 WOWOW 1500-1728
 

インソムニア(2002年アメリカ)

監督:クリストファー・ノーラン

 ベテラン刑事ドーマー(アル・パチーノ)は相棒ハップと共に、
白夜で夜のない田舎町を、捜査のため訪れる。女性刑事エリーは彼を敬愛している。
被害者ケイは撲殺。レイプはされず、他人が髪を洗い爪を切った形跡が。
顔見知りの犯行らしく、激情型ではないが、もはや後戻りができない。
恋人の高校生ランディは暴力は認めるが殺害は否定。
内部監察を恐れたハップは取引を考えていると言い、ドーマーを怒らせる。
彼には犯人を追いつめるため、証拠をねつ造した過去があるのだ。
ケイのカバンが見つかるが、バックを探していると報じ、犯人を待ち伏せる事に。
張り込みの結果、犯人が現れ、霧の中追跡。誤ってハップを射殺してしまう。
動揺したドーマーは、犯人の仕業と報告。
証拠の弾をすり替えるが、エリーは弾道の違いに気がつく。
不眠症になったドーマーに、犯人は相棒殺しを知っていると電話で脅す。
ケイの友人タニヤは、ランディとの浮気を告白。
それを知ったケイは、ブロディという男と親しくなっていたと言う。
ケイの愛読書ブロディミステリーの著書フィンチ(ロビン・ウイリアムズ)を追う。

 フィンチはケイ殺しについて犯人を仕立ててれば、ハップ殺しは秘密にすると言う。
そこでランディを犯人にする事に。ケイはランディの事を相談され、
フィンチは抱きしめようとしたら笑われ、怒って殺したと言う。
フィンチを取り調べし、そこからランディの名前を引き出した事にし、
部屋に銃を隠してランディを逮捕させる。
不眠症の続くドーマーは自首を考えるが、手遅れだとフィンチは止める。
エリーはハップ殺しの現場でドーマーの弾を発見。
フィンチとの密約を察知し、彼の別荘へ急行するが襲われる。
ドーマーがかけつけ格闘に。エリーにはハップに対して殺意があったか
今となってはわからないと言う。
撃ち合いでフィンチを倒すが、ドーマーも負傷。
エリーは故意ではあり得ないと、ハップ殺しの弾を捨てようとするが、
ドーマーは道を見失うなと止め、眠りたいと言って死ぬ。

 と言うわけで、メメントで話題になった監督の作品で、
ロビン・ウイリアムズが悪役に挑戦しているのも気になるし、
何か心理サスペンスみたいな物かと思って見るが、
ロビン・ウイリアムズはいかにも悪そうで、
「そうは見えないのに悪い」と言う意外性を狙ったわけでもないよう。
そして物語は、犯人を追う事よりも、別の問題の方を中心に展開。
主人公が悩まされて不眠症になるのだが、
ただ延々と悩み続けるのでなく、犯人の方もいろいろ動いているので
どうなっていくのか、危なっかしさを感じさせて面白い。
とは言え、最後には犯人は捕まるだろうとか、
女刑事はパチーノを許すだろうとか、想像できてしまうところもあり、
してやられたと言うほどの、展開とも言えない。

TV放送 2003/09/21 BS05 2000-2200
 

インターステラー(2014年米)

クーパー 農夫。元飛行士(マシュー・マコノヒー)
マーフ クーパーの娘(ゼロ・ダーク・サーティの主役)
トム クーパーの息子(ケイシー・アフレック)
ドナルド クーパーの父(ジョン・リスゴー)

アメリア・ブランド博士 (アン・ハサウェイ)
教授 アメリアの父(マイケル・ケイン)
ウィリアムズ NASA職員(ウィリアム・ディヴェイン)
ロミリー 飛行士
ドイル 飛行士
マン博士 先発隊(マット・デイモン)
マーフの相棒 (ベノムの人)

 地球環境に異変が生じ、人類が絶滅の危機に陥る。
元宇宙飛行士の農夫クーパーは、
どこかから呼ぶ声を感じて、人類の移住先を探す探索計画に参加する事に。
残された娘マーフは、見捨てられたと感じる。
ワームホールを通過して、先発隊12名が旅立ったが、いまだ連絡はない。
もし移住計画が失敗と判断された場合には、
受精卵のカプセルを宇宙に発射し、人類は見捨てられるのだ。
 隊員は冷凍冬眠しながらミラーが向かった惑星へ。
そこは1時間の滞在で地球上の7年が経過すると言う星で、生存には適さないと判明。
残りの燃料では、1つの惑星にしか到達できず、マン博士の惑星へ向かう事に。
そこも生存には適さなかったが、
孤独に耐えかねたマンが助けを呼んでしまったとわかる。
マンが奪った宇宙船は、母船へのドッキングを強行して爆発。
母船にドッキングしたクーパーらは、
重力を利用して、残るエドマンズの惑星へ向かう事に。
途中でブラックホールに接近した為、クーパーはブラントを残して、単身突入する。
 5次元の世界に入ったクーパーは、少女時代のマーフの本棚にいた。
クーパーは必死にマーフにメッセージを伝えようとする。
あの時、呼んでいたのはクーパー自身で、呼ばれたのはマーフだったのだ。
やがてマーフがそれに気付く。
 クーパーの宇宙船が回収され、彼は自分が124歳になっていると知る。
土星の軌道に基地が作られ、人類はそこに住んていた。
その功績者である老いたマーフと再会。
マーフは、パパが約束したから信じていたと言う。
クーパーは、ブラントが待っていると、
宇宙船を拝借してエドマンズの惑星に向かうのだった。

 と言う訳で、クリストファー・ノーラン監督のSF作。
勝手にクリスチャン・ベイルが主役と思ってたけど、マシュー・マコノヒーだった。
環境の変化で地球が人類の生存に適さなくなる。
移住先を探す為、先発隊が信号が送ってきた3つの惑星を訪れる事に。
その役目に元宇宙飛行士マコノヒーが抜擢される。
だが、そこは遥かかなたで、
通信は出来るみたいだけど、到達するには何十年もかかるのだ。
その間、冷凍冬眠やら相対性理論やらで、
地上の人と時間の経過が違う点は、メメントを彷彿させて面白い。
だが終盤になって、さらに五次元とやらが加わり、理解しづらくなったのは難。
2001年ぽいものを作りたかったって事かな。
ちなみに、先発隊の生存者としてマット・デイモンが登場。
新作でも置き去りにされた宇宙飛行士を演ずるから、ちょっと被ってる感じ。

TV放送 2015/10/10 WOWOW 2100-2349
 

インターセプター(92)

 ステルス戦闘機のテスト飛行で、クリス大尉は操縦を誤り、機を失う羽目に。
審問会のため、極秘任務の輸送機に便乗する事に。
フィリップス(ユルゲン・プロホノフ)一味は、給油機に扮して、
空中から輸送機への潜入に成功。乗員を殺害し、機内を制圧する。
唯一存在が知られていないクリスは、1人ずつ一味を倒す。
一味の目的は、積み荷であるステルスを奪取する事だった。
機の燃料を奪い、輸送機は燃料切れに。フィリップスは貨物室より発進。
クリスももう1機を奪って追跡。だが、この機には武器が搭載されていなかった。
フィリップスはミサイル攻撃するが、クリスは巧みにかわし、逆に敵機を撃破させる。

 と言うわけで、ステルスを登場させた異色の空中戦もの。
冒頭、これ1機で世界を制圧できる等と言うのは、エアーウルフみたいだが、
それほどの物とは思えない。バーチャルリアリティを利用した
誘導装置が故障するシーンもあるが、本筋にはあまり関係なし。
ちょっと「ダイ・ハード」みたいで面白かった。

VHS
 

インターセプター2(94)(未公開)

 旅客機墜落が続発。さらに最新鋭機オーロラ1が奪われてしまう。
電子工学のプロが、電波を利用してコントロールを奪っているらしく、
ゴーディ少佐(ブルース・ベイン)は敵の基地を探すため、オーロラ2で囮になる。
だが、人質を取られ逆に捕らわれる。実は一味の黒幕は科学者フランチェスカで、
彼女の父である博士を政府が始末したとして、復讐を計画していたのだ。
副長官(ランス・ヘンリクセン)は偽情報を流し、ゴーディに罪を着せようとする。
フランチェスカはオーロラ1で、ホワイトハウス空爆へ発進。
オーロラ2を奪ったゴーディが撃墜。実は博士は副長官のもとで研究を続けていた。

 と言うわけで、ステルスが登場したインターセプターの続編かと思えば、
ステルスもどきしか出てこないし、シリーズではなさそうだ。
「パッセンジャー57」で愛想なしが魅力だったブールス・ペインも笑ったりするし
それほど強いわけでもなく、ランス・ヘンリクセンは予想通り悪い奴だし。
もう少し、バカバカしくてもかまわないから、派手な話にしてほしいものだ。

VHS
 

インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア(94)

インタビュアー(クリスチャン・スレーター)は、バンパイアと称する
ルイ(ブラッド・ピッド)の話を聞く。1791年。彼は妻を失い自暴自棄に。
バンパイアのレスタト(トム・クルーズ)に出会い、仲間にされる。
ルイは人間を襲えず悩むが、ペストで母を失った娘クローディアを仲間に。
彼女はすぐに順応するが、成長しない事に気づき、レスタトに反発。
ルイと協力しレスタトを倒し、同類を探すためパリへ。
アーマンド(アントニオ・バンデラス)はバンパイアを集めて劇場を開いていた。
クローディアは娘を失ったマデリーンを仲間にするが、
アーマンドは2人を陽にさらし灰に。彼はルイを仲間にしたかったが、ルイは拒否。
彼は放浪し米国へ戻る。インタビュアーは彼の境遇に興味を持ち仲間になりたがる。
だがルイは人を食いたいかと拒否。だが生きていたレスタトが彼を襲い若返る。

 と言うわけで、バンパイアの歴史を描いた話。
成長しない娘とか、ネズミを食べたりと、細かい描写も興味深い。
トム・クルーズは出番が少ないが、なかなか倒せない。

TV放送 97/01/03  BS05  21:00-23:30
 

クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア(2002年アメリカ)

 100年ぶりに復活したレスタト(スチュアート・タウンゼント)は
ロックグループを仲間にし、公然とバンパイアだと発表し、人々の熱狂を受ける。
バンパイアを研究する研究生ジェシーは、レスタトの存在に驚かされる。
日記によると、400年前彼はマリウスと言う男に吸血鬼にされるが、
彼は失われた女王アカーシャを味方につけ、マリウスは姿を消したと言う。
好奇心を持ったジェシーはレスタトが本物だと知り、彼を追い回すように。
一方、現れたマリウスは、レスタトの暴露に仲間が腹を立てていると警告。
コンサートを仲間が襲撃するがレスタトは撃退。アカーシャが復活する。
バンパイア仲間は、人間が滅ぶのを阻止するため女王を倒す事に。
アカーシャは次々撃退するが、1人がその血を飲み尽くし倒す。
だが彼女もまた像になってしまう。
グループからレスタトは脱退し、バンパイアとなったジェシーと共に立ち去る。
日記はジェシーの上司デビッドに返されるが、そこへマリウスが現れる。

 と言うわけで、インタビュー・ウイズ・ヴァンパイアの続編で
舞台は現代へ。しかも俳優は交替。
スチュアート・タウンゼントは、トム・クルーズよりも妖艶な感じだが
肝心のクイーンが、何か出てくるや暴れる怪物みたいな存在で、
ちょっと妖しい雰囲気がない。
物語はヴァンパイアの存在を知らそうとするレスタトと、
それを隠そうとする一味の対決と言う構図になるが、
不死になりたがる人間のヒロインを除いて、敵の一味がパッとせず、
何だかよくわからない内に、レスタトが寝返ったりして
結局何か展開したの?と言いたくなる感じ。

TV放送 2004/05/16 BS05 2000-2150
 



「スターウォーズ」「ET」以来の大騒ぎ、「インデペンデンス・デイ」(96)を見た。

 と言うわけで、昨年の独立祭の日に全米で公開され、史上最高級の大ヒットとなった
この作品は、その後も各国でヒットし、日本でも公開以来立ち見の続く大ヒット。
何しろ、深夜の先行ロードショーで立ち見が出たのは、史上初らしい。
こんな状態なので、年末に見るのは混みすぎると考え、
新春を待ってようやく行く事にしたのだが、それでも超満員。立ち見のいる混み方だ。
物語は宇宙人が地球に侵略してきて、それに対して抵抗すると言うもの。
若い米大統領が演説で、これは地球の独立記念日だと叫ぶ
ちょっと恥ずかしいシーンも受けたようで、似たような若いクリントン大統領も絶賛。
漏れた情報によれば、そこかしこに「宇宙戦争」のパクリが感じられ
今さら何で宇宙人の侵略もの?と言う気もするが、何しろ受けているから仕方がない。
これほど受けている映画となると、見逃せば後悔するわけだし、見るしかあるまい。

 冒頭は月のシーン。宇宙飛行士が残した足跡は、空気のない月では今も残っている。
ところが、何か巨大なものが近くを通過したため、
その振動で足跡の周囲の砂が動き、次第に足跡が消えていく……。
おいおい。空気がなければ、振動は伝わらないだろうが。
ニューメキシコにあると言う衛星アンテナは、この異変を察知していた。
地球に接近する巨大な宇宙船。その半径は何キロもある想像を絶するでかさだ。
事態はアメリカ大統領のホイットモア(ビル・プルマン)にも伝えられる。
クリントンを思わせる若き大統領も、この事態にはどうしていいかわからない。
ホワイトハウスには娘がいるが、妻マリリンは仕事でロスにいた。
一方、その頃ケーブルテレビ局で仕事をするデビッド(ジェフ・ゴールドプラム)は
異常な電波障害を調査していた。
彼はもともと、電子工学の天才らしいのだが、今はこの修理工に甘んじていた。
その原因がわからないでいたが、しばらくしてそれはわかった。
巨大な宇宙船は、分裂して中型の無数の宇宙船に。そうは言ってもまだ巨大だ。
これは世界各地の大都市へ向かった。そして各都市上空で停止する。
米軍のヒラー大尉(ウイル・スミス)は、何事もない普通の朝と思い起きるが
新聞を取りに行って、目の前に巨大な宇宙船が来ているのに愕然とする。
農薬散布の仕事をしているラッセル(ランディ・クエイド)は、
家族と生活しているが、今はアル中のような生活をしている。
飲み屋では、ラッセルがかつて宇宙人に捕まり、体を調べられたと言う話を
ホラ話だとバカにする。
そんな彼も、宇宙船に気づくと、ついに来たかとおびえる。
大統領は、この事態にどう対処していいかわからず、
人類初の経験だが、冷静にしろとスピーチ。
しかし、その放送も電波障害でテレビはモヤモヤだ。
そうは言っても、未知の相手に対して人々は逃げまどう。
大統領も関係者の一部は避難させるが、自分はホワイトハウスに残る。
とにかくロスにいる妻にだけは避難しろと言うが、仕事優先と逃げようとしない。
ラッセルは、宇宙人が攻めてきたぞと叫び、テレビニュースのネタに。
だが、その反対に友好に来たと信じ、エンパイヤビルの展望台で待つ人々も。
ヒラー大尉は国家の一大事と、休暇にも関わらず出動する事に。
子供がいるが、結婚はしていない恋人ジャスミンはヒラーと基地で会う約束。
車で避難するが、大渋滞で立ち往生だ。
デビッドは電波障害の状況を調べ、ある事に気づく。
彼は、別れた妻であるコンスタンスに伝えようとする。
何とも都合のよい事に、彼女は現大統領の補佐官をしているのだ。
だが、かつてデビッドは若き大統領を浮気相手と誤解し、殴った過去があった。
何度もコンスタンスに電話をかけるが、また痴話話だと相手にしない。
そこでデビッドの父ジュリアスを伴い、非難する人々に逆流してワシントンへ向かう。
こんな事が起こったら、大変なパニックで、
ワシントンへ到着する事など不可能に思えるが、何とか彼らはホワイトハウスへ。
厳重な警戒の中、どうにかして中へ入り、まず元妻コンスタンスを説得。
彼をよく思わない大統領も何とかなだめて説明。
デビッドによれば、宇宙船は地球の衛星の電波を利用していると言う。
だから電波障害が起きているのだ。
そして、これは地球侵略の意図がある証明になると、何の脈略もなく言い出し
攻撃はあと30分で始まるとか、どういう計算だかわからんが言い出す。
これはいかんと、大統領も納得し、スタッフに避難命令を出す。
妻マリリンにも連絡し、避難するよう指示。
直ちにヘリが用意され離陸。他のメンバーのヘリも離陸しようとする。
だが、デビッドが予告した時間まで後わずか。
ついに宇宙船の下部が静かに開き、そこから光線が発射された。
歓迎すると言って待つ人々がいるエンパイアビルが破壊され、
ホワイトハウスも破壊。離陸寸前のヘリが巻き込まれる。
大統領やデビッドらは、空港で小型専用機に乗り換え、緊急離陸。
宇宙船の攻撃はとどまるところを知らず、渋滞で立ち往生した人々は
車を降りて走って逃げるが、たちまち炎に包まれてしまう。
ジャスミンはトンネルの中で立ち往生。後ろから炎が迫り、人々は逃げまどう。
彼女は間一髪、係員用の通路へ逃げ込み、炎をかわす。
一方、大統領夫人のマリリンは、避難が遅れて重傷を負ってしまう。
大統領専用機は、ワシントンを覆った炎から間一髪逃れる。

 世界の主要都市は破壊され、自由の女神も横たわっていた。
観光名所的建造物から破壊するのは、ゴジラと同じ習性だ。
難を逃れたジャスミンは、トラックを拾って廃墟となった町から負傷者を助けて回る。
その中には、大統領夫人であるマリリンもいた。
ジャスミンは彼女に気づくが、特別扱いはしない。
一方、昨日の攻撃が激しかった割には、米軍基地はまだ無傷だった。
ヒラー大尉らは宇宙船との戦闘を指示され、エイリアン野郎をやっつけろと出動する。
無数の戦闘機が出動し、わざわざレベルを合わせて宇宙人側も小さな戦闘機で交戦。
戦闘機同士飛び交うが、こちらの攻撃はほとんど効果ない。
これは歯がたたんと撤退命令が出るが、仲間は次々やられていく。
ヒラー大尉はグランドキャニオンみたいな所を低空飛行で逃げ、それを追う敵戦闘機。
もはや逃げられんと感じ、脱出装置で脱出。
パラシュートが追跡する敵戦闘機にかぶさると、宇宙人も有視界飛行らしく、
前が見えなくなって墜落。ヒラー大尉は黒人なので、得意の悪態をつきながら、
敵戦闘機のハッチを開け、中のプレデターを思わせる宇宙人をパンチで気絶させる。
ヒラー大尉は、宇宙人をひっぱりながら、自分の基地へ歩いて帰ろうとする。
途中、トラックで移動する一団と出くわし、これに便乗する事に。
一方、大統領専用機は小型の基地になっているので、
世界がひどい目にあっていると、それなりに把握する。
大統領らの対策会議に、デビッドが何か言おうとすると、部外者は口を出すなと言う。
怒った父ジュリアスは、命の恩人に何を言うんだと言う。
ジュリアスは政府は信用できん。かつて宇宙人を捕獲し、
エリア51と言う秘密基地で研究しているそうじゃないかと言う。
大統領は、いやそれは東スポ的な眉唾ニュースで
宇宙人を捕獲した事もなければ、エリア51も存在しないと断言。
ところが、同行する国防長官は、それは誤りだと言う。
どの点が?と不思議がる一同を、長官は、実在したエリア51へ案内する。

 そこは秘密基地なので、宇宙人の攻撃対象にはなっていなかった。
地下にある研究所では、戦争など他人事のように宇宙人の研究をしていた。
そこには何十年も前に墜落した宇宙船があり、
さらにはホルマリン漬けされた宇宙人の死体があった。
責任者のオークン博士(ブレント・スパイナー)は、マッドサイエンティストタイプ。
死んだばかりの宇宙人の死体を持ってきたヒラー大尉ら一行が到着。
さっそく、死体は解剖に回される事になる。
ヒラー大尉は基地へ戻りたいと言うが、基地は宇宙人の攻撃で全滅したと言う。
そんな頃、ヒラー大尉の恋人ジャスミンの一行は、約束の基地へ到着するが、
そこは攻撃されて全滅していた。愕然とするが、そこへヘリでヒラーが到着。
おかげで負傷した人々も、エリア51へ運ばれる事に。
そんな中には、大統領夫人もいたが、彼女はもはや手のつけようがなかった。
息を引き取り、さしもの大統領も落ち込む。
一方、オークン博士らは研究室で宇宙人を解剖。
宇宙人の体の表面はヌルヌルしているが、それはバイオ何とかと言う服だった。
これをメスで切って調査しようとするが、死んでいるはずの宇宙人が動き出した。
大統領らは解剖の様子を見に来るが、研究室は蒸気で曇っていて、
ガラスに襲われた博士たちの死体がビタッと貼りつく、ありがちなシーン。
続いて現れた宇宙人は、「勝ち目はない。降伏しろ」と英語で話す。
ガラスは防弾ではないため、ここにいた連中が一斉に銃で撃つ。
宇宙人は鉛の弾に弱いと言う点でも地球人に似ていて、これで倒される。
大統領は、宇宙船への攻撃に核爆弾を使う事に抵抗を示すが、
もはや万策尽きた感があり、核攻撃を許可する。
だが戦闘機からの攻撃に対しても、宇宙船はバリアーで防御してしまい効果がない。
やむなく、大統領は攻撃中止を指示した。
そして、やや八つ当たり的に、国防長官を解任する。

 7月4日。有効な手が打てない軍に対し、もどかしさを感じたデビッドは、
父ジュリアスの言葉をヒントに、病気で宇宙人を倒すと言う事を思いつく。
彼は大統領ら関係者を集め、実験をしてみせる。
何年も前に回収した宇宙船に銃で弾を撃つと、バリアーで跳ね返されてしまう。
ところが、宇宙船の上に空き缶を置く事は可能なのだ。
そこでデビッドは、コンピュータウイルスを利用してバリアーの除去に成功。
その上で、空き缶を撃つと、今度は撃ち抜く事ができたのだ。
だが、全部の宇宙船のバリアーを解除するのは困難なので、
母船へ乗り込み、破壊すれば、連鎖反応的に各船のバリアーが解除されると言う。
宇宙人のコンピュータの構造が、地球と全く同じと言うのも困りものだが、
母船を倒せば、他の船は一気にやられると言うのも、何とも御都合主義的だ。
これで敵船にスキができたら、一気に攻撃をかければいいと言うアイデアだ。
大統領らは、最後の手段としてこの作戦に賭けてみる事にする。
よほど作戦に自信があったのか、通信が途絶えた諸外国では、
どうせ大した作戦もないだろうと決めつけ、この作戦に従えと無電を打つ。
各国はこの無電を受けるまで何も対策を立てていなかったらしく、
待ってましたとばかりに、この作戦に便乗。同じ時間に攻撃する事に。
もちろん、その中には日本も。電報を見ると驚きもせず、「8時攻撃だ」とか言う。
母船に乗り込むのは、デビッドとヒラー大尉と言う事になる。
回収した宇宙船を整備したので、飛べるはずだと言うわけだが
地球の戦闘機等と同じ構造とも思えないし、
そこまで研究できているのなら、同型のものができていてもよさそうだ。
さらに、彼らがバリアーを除去しても、攻撃用の人員が圧倒的に不足している。
そこで、飛行機を飛ばせられる者なら誰でもと言う事で人を集める。
その結果、かつて宇宙人に捕らわれたと言うラッセルらが集まる。
かつて軍にいた大統領自身も出現する覚悟だ。彼は、集まった人々の前で演説をぶつ。
今日、7月4日はアメリカの独立記念日と言うだけではない。
人類にとっての独立記念日(インデペンデンス・デイ)にするのだ。
ヒラー大尉は死を覚悟して、その前に恋人ジャスミンと結婚する事に。
牧師しかいない教会に立会人として、デビッドとコンスタンスも参加。
2人の愛も再燃と言う感じだ。

 ヒラー大尉らの乗った宇宙船は出発。
残された人々は祈る気持ちで、残された元国防長官は心細そう。
すると、デビッドの父ジュリアスはこっちへ来て祈れと言う。
だがユダヤ教じゃないと言うと、誰にでも欠点はあると言うジュリアス。
母船に接近すると、仲間と思われてか誘導されて母船内へ。
デビッドは中が見えないようにフィルターみたいなのを降ろす。
それでばれないのだから、どこからどこまでも地球人にそっくりだ。
デビッドはコンピュータウイルスを作動させる。
ファイル転送のように、何%と言うゲージが100%になると、ウイルスが侵入。
ただちに攻撃が開始し、大統領機を戦闘に核攻撃が始まるが、
バリアーは解除されず効果がない。しかも敵戦闘機が出てきて、やられ始める始末。
これはいかんと撤退命令が出るが、大統領は再度挑戦する気。
彼のミサイルは、ようやくバリアーが解除されたため、宇宙船に命中。
それ攻撃だと、激しい攻撃が始まる。
一方、デビッドらはそろそろ撤退しようとするが、
母船に係留されてしまい、出発する事ができない。
爆弾を仕掛けて脱出する気だが、脱出できなくても爆破をやめるわけにはいかない。
もはやこれまでかと断念。おまけのようなウイルスを流すと、
母船のモニターのあちこちにドクロマークが映し出される。
ヒラー大尉が、敵を倒すと必ず吸ったと言う葉巻を2人はくわえ、
ミサイルを発射すると、爆破の衝撃で係留がはずれ、今なら脱出できるかも。
一方、バリアーが解除されても、敵の攻撃に苦戦している大統領たち。
しかも、このままでは宇宙船の下側が2日ぶりに開き、光線で皆やられてしまう。
その時、ラッセルが開いた下側から宇宙船内に侵入。
宇宙人のくせにあわてている連中をよそに、ラッセルは「またおれだぜ!」と叫び
お約束の特攻。これが効果あって、宇宙船内に多大な被害が。
それ今だと、大統領らは攻撃を続け、ついに宇宙船を墜落させる。
わきたつ一同は、このやり方(特攻を含むと言う事か?)を無電で各国へ連絡。
おかげで、1国の例外もなく、宇宙船を撃墜する事に成功。
母船も爆発し、間一髪ヒラー大尉らは脱出。地球へ向けて帰還した。

 と言うわけで、大統領の演説が米国人を熱狂させたと言うのは想像がつくが
あまりにも御都合主義的な展開で閉口させられた。
前半の都市破壊シーンは圧倒的な迫力で、これは評価すべきだと思うが、
その後は破壊する物がなくなったせいか、
2日間もボンヤリ待っていた宇宙人には困りもの。
宇宙人が何から何まで地球人にそっくりで、
地球人が思いつくありきたりの方法が、効果あったりするわけだし。
ウイルスが効果ありと言うのは「宇宙戦争」と同じで、
今回はコンピュータウイルスだと言うのが目新しいところだが、
「あんな物にやられるわけ?」と言う「宇宙戦争」のSF的おかしさがない。
初期のコンピュータウイルスに弱かったとか、そう言う展開ならまだよかったかも。
何にせよ、2時間半と言うのは長すぎる。
 

イントゥ・ザ・ウッズ(2014年米)

魔法使い ラプンツェルの母(メリル・ストリープ)
パン屋
パン屋の妻 (エミリー・ブラント)
シンデレラ
赤ずきん
ラプンツェル
ジャック
シンデレラの王子 (クリス・パイン)
赤ずきんのオオカミ (ジョニー・デップ)

 子供を授からないパン屋夫婦は、
魔法使いから4つの品を集めれば願いが叶うと言われる。
赤い頭巾、ガラスの靴、白い牡牛。金色の髪だ。
 シンデレラが亡き母の墓に祈るとドレスが現れ、舞踏会へ行ける事に。
赤ずきんは狼に声をかけられるが、パン屋が助ける。
そうこうして3つの品を入手し、残りは靴だけとなる。
 金を手に入れようと、ジャックは再びツルを登って天空へ。
追ってきた巨人が落下して死亡する。
シンデレラは舞踏会から退散するが、片方の靴を失う。
パン屋の妻は、豆と交換で靴を入手。
王子は靴が合う女性を探し、義姉たちがかかとを切り落としたりするが、
結局シンデレラと再会する。
 魔法使いは、牛が死んだと知って生き返らせるが、なぜか赤ん坊は産まれない。
金髪はラプンツェルの物だったが、
実は魔法使いは彼女の母親で、彼女が触れた物は効果を発揮しないのだ。
そこで、ジャックが持っていた金髪を使うと、
魔法使いは若返り、パン屋の妻は妊娠する。
シンデレラは王子と結婚し、ジャックは牛を買い戻す。
すべての不都合が解決したのだ。
 国中が幸せになったかに思えたが、夫を殺された巨人が、ジャックを追って現れる。
巨人と戦うには、皆が力を合わせねばならない。
だが、ラプンツェルは、母に幽閉されていたと気付いて立ち去ってしまう。
シンデレラの王子は、パン屋の妻に言い寄る様に。
木が倒れて、シンデレラの母の墓を破壊。
パン屋は妻が死んだと思ってショックを受け、シンデレラに赤ん坊を委ねる。
シンデレラは王子と再会するが、王子の浮気を知って失望。
賢く生きろという父の声を聞いたパン屋は改心し、
皆と協力し、巨人をタールの沼に沈める。
パン屋は、物語には気を付けてと言う声を聞く。魔法の力があるからと。

 という訳で、おとぎ話をミックスさせたミュージカル。
登場するのはシンデレラ、赤ずきん、ジャックと豆の木、ラプンツェル。
おとぎ話界のアベンジャーズ的発想で、それだけ聞くと面白そう。
だけどあまり面白くない。
おとぎ話の後日談として各キャラが合流すると言うよりは、
おとぎ話を同時進行で描き直してる印象が強いからか。
個々のキャラ同士の絡みもあまりない。
最後に巨人を悪役に共闘する展開になるが、ハッピーエンドかと言うとそうでもない。

TV放送 2016/05/04 WOWOW 2100-2304
 

イントゥ・ザ・サン(2005年)

 トラビス ヤクザに詳しいCIA
 CIA東京支部長
 鷹山 暗殺された東京都知事候補
 マック FBI捜査官
 マツダ 財閥の長
 ナヤコ トラビスの情報員。トラビスと結婚を約束
 不動明王 ヤクザに詳しい彫り師
 コジマ ヤクザの幹部
 クロダ 台頭している若手ヤクザ
 チェン クロダと組んだ中国人

 東京都知事候補の鷹山が、襲撃を受けて殺される。
FBIが捜査に乗り出し、CIA東京支部長(ウイリアム・アサートン)は
ヤクザに詳しいトラビス(スティーブン・セガール)をマック捜査官と組ませる。
財閥の長マツダ(寺尾聰)によると、
若いヤクザが台頭し、中国の結社と手を組んだらしい。
また彫り師不動明王は、ヤクザのクロダ(大沢たかお)が暗躍していると言う。
ヤクザの幹部コジマ(伊武雅刀)も、クロダとはいずれ衝突すると言う。
トラビスは諜報員として使うナヤコと親密になり、結婚を約束する。
テロ組織の犯行声明が出るが、分析の結果築地で録音されたと判明。
マックが乗り込むが、見つかり一味に殺される。
一味は鷹山暗殺で注意をそらし、ミャンマーへの麻薬を独占しようとしているらしい。
コジマはクロダ一味を襲撃。怒ったクロダは、トラビスとコジマの始末を命ずる。
一味はナヤコを殺害。トラビスは不動明王と組み、一味のチェンを襲撃。
続いてクロダを襲撃。対決の末倒し、CIAは事件の痕跡を始末。
コジマが二代目組長となる。

 と言うわけで、日本通のセガールが日本で暴れる話だけど
ヤクザとか中国マフィアとか入り組んだりしてわかりづらい。
セガールは日本語うまいはずなんだけど、映画のセリフとして見るとつらい感じ。
日本を舞台にしていると言っても、何か舞台は路地みたいなところばかりで
Vシネマとかを見せられた感じ。
音楽はスタンリー・クラーク。都知事候補の秘書みたいな感じで栗山千明チョイ役。
ナヤコの店の舞台で延々とコロッケが演じている。
テレビでは、セガールの娘が出るガメラが放送中。

TV放送 2007/01/21 BS05 2200-2350
 

イントゥ・ザ・ストーム(2014年米)

ゲイリー 教頭
ドニー ゲイリーの息子
トレイ ゲイリーの息子
ケイトリン ドニーの彼女
アリソン 竜巻研究者(プリズンブレイクの女医サラ)
ピート 研究チームのリーダー

 大型の竜巻が卒業式中の学校を襲い、一同はシェルターに逃げ込む。
教頭ゲイリーは、
息子ドニーと恋人ケイトリンが、廃工場に取り残されたと知り、救出に向かう事に。
竜巻の調査をするアリソンのチームと同行する。
仲間のジェイコブが犠牲となり、アリソンは調査優先の考えを改める。
ゲイリーは、水道管が破れて溺死寸前のドニーらを救出。
航空機を巻き上げる最大級の竜巻が迫る為、全校生徒を避難させるが、
鉄塔が倒れてゲイリーらは立ち往生。
一同は土管に逃げ込むが、今にも吸い出されそうだ。
調査チームのピートは、装甲車で風を防ぎ、自らは犠牲に。
竜巻は去り、町は壊滅的な被害を受けるが、ゲイリーらは難を逃れるのだった。

 と言う訳で、巨大竜巻を描く話。ちなみにサメは出ません。
地方都市を巨大竜巻が襲撃。
竜巻の研究をするチームと、
廃工場に取り残された息子を助けようとする家族の話が中心。
特撮は上出来だけど、ツイスターのパクリっぽく、
大規模災害なのに少人数しか描かれない点は、C級映画を思わせる。
知らない俳優陣だが、よく見ると女博士がプリズンブレイクのタンクレディ。
終盤に装甲車が巻き上げられる描写は、ジェットコースターみたいで、
テレビで見てても迫力があった。この点は評価できる。

TV放送 2015/07/25 WOWOW 2300-0029
 



イントゥ・ザ・ブルー」(2005年)を見た。

 ジェシカ・アルバと言えば、TVダークエンジェルで人気が出たが、
その後シリーズは途絶えてしまい、映画の方もパッとしない感じ。
ところが、ここへきて何か吹っ切れたかのように
半年で3本もの主役級作品が公開。本作がその3本目というわけ。
ファンタスティック・フォーは、アルバのための映画という気がしたが
シン・シティはそれなりに出番はあってもおまけという印象有り。
今回は再び主役のはずで、相手役はポール・ウォーカー。
宝探し話で、水着もいっぱい出てくるはずなので見るしかないと思って見た。
ただし、公開のされ方はかなり地味だった。

 冒頭、悪天の中飛行する輸送機が墜落する。
バハマで潜水のインストラクターをするジャレッド(ポール・ウォーカー)は
まじめに働かないと言われ、また仕事をクビに。
水族館で働くサム(ジェシカ・アルバ)とは恋仲だが、
宝探しでいつか一山当てようと考えている。
そのためか、サルベージ屋のベーツに働かないかと言われるが
なかなか話に乗らない。
ある日、弁護士である友人ブライスが、新しい恋人アマンダと訪れる。
弁護料として得た屋敷でバカンスをすると言う。
4人でヨットに乗ってダイビングしたりして楽しむが、
ジャレッドは海底に時計を落としてしまう。探すため再度潜ると、そこで刀を発見。
それは何百億ドルの財宝を積んで消えたとされる、有名な船の物らしい。
これは大金を得るチャンスだとハシャぐジャレット。
しかし、資金援助してくれると思ったブライスは、
実は現金は持っていないと判明。
宝探しを続ける内、冒頭で墜落した輸送機の方も発見。
そこには大量の麻薬が積まれていた。
だが、警察に通報すれば、付近は警察が抑えてしまい、宝探しはできない。
何とか沈没船の証拠を見つけて、宝探しの権利を得てしまえばいいのだが。
一方、アマンダは面倒な事をするより、麻薬で儲けてはと提案するが、
これには正義感ぶるサムが反対。ジャレッドもそれに従う。
アマンダは未練を残し、ブライスも同様だ。
一方でブライスは、宝が見つかっても、
つきあいの浅いアマンダには分けないと言い出したり、互いの思いが交錯する。
宝探しをする最中、海底に沈む柱の下敷きになり、ブライスが危険な目に。
おまけに海上には、不審に思った警官が現れ
船にはアマンダだけ残してきたので心配する。しかし、密告したりはせずに一安心。
警官もサムやジャレットとは親しい仲だったので、問題ないと引き下がる。

 彼らの動きを気にするベーツ。
ブライスは、麻薬を組織に売って金を得れば、宝探し資金になると言う。
これには心が揺らぐジャレットだが、サムはあくまで反対。
沈没船には、宝を持っていた人物が、恋人のために宝を捨てた伝説があり
ジャレットは思い直す事に。
しかし、ブライスとアマンダは、勝手に組織の男に交渉してしまう。
だが、運悪く、その男こそ麻薬の持ち主だったため、逆に捕らわれる。
呼び出されたジャレットは、麻薬を持ってくる事を約束し、
そのための資金として、サルベージ費用をせしめる事に成功。
怒ったサムがはずれ、3人で麻薬を回収しつつ宝探しの方も平行して行う。
その結果、ついに船の名前を記したブツを発見。
万事うまく行ったかに思えたが、アマンダがサメに襲われてしまう。
あわてて吊り上げ中だった麻薬を切り離して、アマンダを海上へ。
だが、アマンダは死んでしまう。病院へかけつけるサム。
そんな彼らの前に組織の連中が現れ、時間切れだと言う。
ジャレットは単身話をつけると言うが、一方でサムは友人の警官のところへ。
ところが、この警官はベーツと仲間だった。
ジャレットは組織のボスと話をつけ、宝を渡すから許してくれと言う。
2人はボスの船に乗り込むが、乗員が皆殺しにされていた。
そしてボスも殺される。
ベーツとボスは仲間だったが、ボスが裏切ったと怒っての行動だった。
サムを人質に取るベーツ。彼女を傷つけるなという警官もまた殺される。
ジャレットは麻薬の場所を教えると称して、ベーツらと海底へ。
事情を察したブライスが合流して、海底で大格闘に。
もっとも海底での戦いは、どうなっているんだかわかりにくい。
一方、船に残されたサムも、見張りを倒して大暴れ。
ジャレットはボンベを飛ばして、ベーツにぶつけて倒す。
数週間後。ジャレットとサムらはまだ柱を吊り上げられずにいた。
ところが、ロープが切れてまたまた海底へ。
今日は切り上げようとのんきな様子のジャレットにあきれるブライス。
だが、ジャレットは、宝はここにあったとサムの事を言う。
あきらめきれないブライスはもう少しだけと潜る事にするが、
海底には、落ちた柱で壊れた船と、それによってあらわになった金塊があった。

 と言うわけで、物語は宝探しの話で、有名どころ2人が最初から恋人でムダがない。
残りの2人は知名度が落ちる感じで、
まあ宝探しだから、この2人のどちらかか、両方が裏切るのではと思うと
だいたいその通りの展開に。
水着有り、サメ有り、宝探し有りで、
まあこの手の話としては、ポイントは抑えている感じで、
序盤はアルバの出番も多いのだが、
後半は麻薬をめぐる陰謀話になってしまう。
宝捜しものは、陰謀が絡むパターンが多いが、
本作もそう言う意味ではありきたりのパターンで、面白味に欠ける。
おまけに、肝心のアルバがいい人ぶってしまって、
キャラ的な面白さが激減し、出番も激減。陰謀の方もありきたり。
ラストは水中の格闘シーンとなるわけだが、
「サンダーボール作戦」の昔から、
水中の格闘シーンはわかりにくいから避けろと言われているのにやってしまい
何が何だかわからない内に敵が全滅。
前半の雰囲気のまま引っ張れれば、少なくともアルバ的に面白かったのに。