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Virginia/ヴァージニア(2011年米)
ホール・ボルティモア 作家(バル・キルマー)
ボビー・ラグレインジ 保安官(ブルース・ダーン)
アーバス 副保安官
デニース ホールの妻(ジョアンヌ・ウォーリー)
エドガー・アラン・ポー 推理小説家
ヴァージニア 夢に出た娘(エル・ファニング)
サム 編集者
フラミンゴ 若者のリーダー
作家ホールは、サイン会の為に寂れた町を訪れる。
彼の名は知られていないが、保安官はお気に入りだ。
この町で、杭を打たれた少女の遺体が見つかる事件が発生。
これを題材に、共著と言う形で小説を作ろうと言うのだ。
夢で作家ポーに会ったホールは、付近で13人の娘が殺されたと知る。
子供たちが憑りつかれてると信じた牧師は子供たちに薬を飲ませて殺害。
ヴァージニアと言う娘だけが逃げたのだ。
だがポーは、それ以上追及する事は、君自身を書く事になると指摘。
ホールは自身の娘が事故死し、責任を感じた事を思い出す。
保安官事務所を訪ねると、助手が殺されており、保安官も首を吊って死んでいた。
安置所の少女から杭を抜くと、彼女が動き出し、ホールに襲いかかった。。。
と言うホールの小説は、3万部売れる、そこそこのヒットとなった。
保安官は、娘と助手を殺した末に自殺したとされた。
と言う訳で、バル・キルマー主演のサスペンス(?)
売れない作家キルマー(だいぶ太った)は、サイン会で寂れた町を訪問。
彼のファンだと言う保安官(ブルース・ダーン)は、
町で大勢の娘が殺される事件があったと伝える。キルマーは事件に関心を持って取材。
夢の中で会った作家ポーの協力を得て、真相に迫ると言う訳。
90分に満たない短尺なのにすっきりしない作りで、結局真相も良くわからない感じ。
ポーが出てくるあたりがポイントと言う気がするが、ほぼ生かされてない。
これが何とコッポラ監督作。衰えた感じです。
個人的に面白かったのは、
キルマーの妻役で別れた妻ジョアン・ウォーリーが出てたあたり。
監督:フランシス・フォード・コッポラ
TV放送 2014/11/08 イマジカ 1715-1843
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ヴァレー・ガール(1983年米)
ランディ 不良(ニコラス・ケイジ)
ジュリー ランディの彼女
トミー ジュリーの元彼
ステイシー ジュリーの友人
フレッド ランディの友人
ジュリーの母 (コリーン・キャンプ)
ヴァレー地区でたむろするジュリーは、下町の不良ランディとデートし彼に夢中に。
だが、友人たちは快く思わず、仲間外れにされそうに。
やむなく、ランディには付き合えないと告げ、元彼トミーと寄りを戻す。
諦められないランディは、何度もジュリーの前に現れた挙げ句、プロムへ乱入。
トミーを殴り倒して、ジュリーを連れ出すのだった。
と言う訳で、ニコラス・ケイジ初期の作品。
女の子の聖地みたいなヴァレーと言う地にたむろするジュリーは、
よそ者でちょっと不良なニコラスに夢中に。
だが、友人たちの手前、彼との関係に躊躇すると言う話。
それだけの思い付きで、1本作っちゃいましたと言う点に驚かされる。
ニコラスは不良と言うほど悪くなく、さらに弱い。
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ヴァイラス(1998年米)
エバートン船長(ドナルド・サザーランド)のシースター号は嵐で損傷しているが、
船長は利益重視で、あくまで積み荷を運ぼうとする。
付近にロシアのミサイル追跡船が漂流するのを発見。
なぜか船は無人だが、規則ではロシア政府は1割の謝礼を払わねばならず
合法的に3000万ドルが得られると乗員たちは大喜び。
だがコンピュータが勝手に動き、錨が船を破壊しシースター号は沈没してしまう。
謎のロボットに襲われ、隠れていた女性ナディアは300人が殺されたと言う。
未知の生命体が電磁波に乗ってシステムを汚染し、人間を改造してマシンにするのだ。
ロボットになった元船長のアレクシーが襲うが、これを撃退。
だが、倒されたスクゥイーもロボットにされ、他の仲間もやられる。
乗員フォスター(ジェイミー・リー・カーチス)は、コンピュータを通じて会話。
相手は、人間を破壊的なヴァイラスだと言い、部品にして利用する気だ。
エバートンはあくまで曳航を主張。だが被害が広まるだけと、船を爆破する事に。
しかし、船長も改造され、フォスターも囚われ調査される。
ロボットは爆破装置を破壊するが、ナディアがボンベを撃って自爆。
フォスターはスティーブ(ウイリアム・ボールドウィン)と脱出する
火薬が爆発して船は爆発。二人は救助される。
と言うわけで、ヴァイラスと言うが、ガメラと戦った怪獣ではなかった。
電波を通じて侵略してくる敵となると目新しそうなのだが、
その手口は、人間をロボットみたいに改造するだけで、
新スタートレックのボーグ他、特に目新しい発想とも思えず。
船の中の閉鎖的な環境も、ザ・グリード等と同じだし。
ジェイミー・リー・カーチスが、いまだに主役でいられるのがちょっと不思議。
TV放送 2001/06/08 BS05 1000-1145
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ヴァンパイア・イン・ブルックリン(96)
吸血族の生き残りマックス(エディ・マーフィ)は、血族を捜しブルックリンへ。
警官のリタこそ求めている女性とわかる。彼女自身はそれに気づいていない。
ルームメイトのニッキやポーリー牧師を襲い、リタに接近するが失敗。
何とか接近し彼女をかむと身体に変化が。
しかし同僚ジャスティスが止め、我に返ったリタは十字架でマックスを倒す。
リタは元の姿に。下僕ジュリアスは指輪を手に入れ、新バンパイアとなる。
と言うわけで、エディ・マーフィが吸血鬼を演ずると言うから、
「ドラキュラ都へ行く」のような話になるのかと思えば、
笑えるシーンがほとんどなく、最後にはやられてしまい、
エディ・マーフィらしい早口しゃべりもなくて、つまらない。
TV放送 97/12/20 BS05 20:00-21:57
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ヴァンパイア 最期の聖戦(1998年米)
ジョン・カーペンター監督
バンパイヤ退治の専門家ジャック(ジェームズ・ウッズ)はチームで退治を行うが、
襲撃され、仲間は惨殺。襲われた娼婦カトリーナ(シェリル・リー)と逃走。
カトリーナはテレパシーで魔鬼と通じているらしい。
ヨーロッパチームが全滅し、リーダー(マクシミリアン・シェル)は
アダム神父と組めと言うが、ジャックはこれを拒否。
カトリーナは相棒モントヤ(ダニエル・ボールドウィン)にかみつく。
かまれれば吸血鬼になる事は間違いない。アダム神父から一味の狙いを聞く。
ベルシエの十字架を手に入れ、儀式を完了させて昼も生きられるようになると言う。
町を全滅させ、巨大な巣に。襲撃するが、ジャックらは捕らわれてしまう。
黒幕である神父は、魔鬼バレックと手を組み、永遠の命を得る気だ。
アダムが神父を射殺。夜明けが来るが、バレックは小屋の中へ逃げ込み
そこでジャックと対決。小屋を崩すと光が差し込み、バレックは炎に包まれる。
モントヤに借りを感じたジャックは、彼とカトリーヌを2日間見逃すと約束する。
と言うわけで、ジェームズ・ウッズと言う微妙なところを主役にして
バンパイヤとの対決を描いたアクションもの。
ブレイドなんかとダブるところもあるのがマイナスで、
物語が破滅的なのも難だが、B級アクションと思えば、割に楽しめる。
TV放送 2001/04/14 BS05 2200-0000
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ヒュー新たなシリーズを狙う「ヴァン・ヘルシング」を見た。(2004年)
ホームズにモリアーティあり、ドラキュラにはヴァン・ヘルシングという感じで
ドラキュラ物を見た事がある人なら、ヴァン・ヘルシングとは宿敵と知っているはず。
ただし、どちらかと言うと引き立て役で、
ドラキュラを苦しめると言うよりは、ここぞという時に一足遅れでかけつける感じ。
そんなキャラだから、彼を主役にと言うのも、ちょっとマニアックな気もしたが、
そこはそこハムナプトラで「ミイラ再生」を派手にリメイクした
スティーブン・ソマーズだから、
今回はドラキュラの他にフランケンシュタイン(の怪物)、狼男なんてメンツも揃え
まるで怪物くん、いや凸凹フランケンシュタインの巻というか、
モンスターズと言うか、コメディ的で多用された組合せと対決。
本当はヘルシングはそんなヤツじゃないんだという気もするが、見てみる。
1887年。トランシルバニア。画面は白黒。
トランシルバニアと言えばドラキュラだが、
なぜかフランケンシュタイン博士が、助手のイゴールを従えて研究をしていた。
細かい説明はないが、これらのモンスター映画を知っていれば、
それが死体を組み合わせた「怪物」を作っているとわかるはず。
そしてこれを影で操っていたのが、ドラキュラ伯爵だった。
彼は隅っこの方にいるわけだが、
映像はボイス・カーロフ版「フランケンシュタイン」を意識している感じで、
たまたまあの映画ではドラキュラは写っていなかったのだが・・と言う感じで面白い。
しかし、博士はドラキュラが邪悪な目的を持っていると知り、協力を拒むように。
するとドラキュラは博士を殺してしまう。
博士が、怪物を作るために墓を荒らしたため、村人たちが集結。
城へ集まるが、怪物は裏口から逃げて近くの風車小屋へ。
ここなんかもあの映画に似ているが、大画面で見ると迫力あり。
怪物は風車小屋へ逃げるが、
(パンフではフランケンシュタインと書かれているが、それは誤りなので)
村人たちに見つかり、焼き討ちにあってしまう。
それから1年後のパリ。
まだ何か暗い感じで、エッフェル塔が半分しかできていないあたりも面白い。
ヴァン・ヘルシング(ヒュー・ジャックマン)はお尋ね者とされていたが、
彼はまた別の何かを追って某所へ。
そこには巨大な超人ハルクが。
説明がなければ、本当にハルクかと思うところだが、
ジキル博士とハイド氏のハイドだとわかる。
殺してはならないと言う指令で来ているヘルシングだが、
怪力のハイド相手ではそんな手加減はできない。
ノートルダム寺院で戦うあたりは、ハイドと言うよりはカシモド。
ヘルシングは何やら007風というか、ルパン三世風秘密兵器を駆使して対決。
ハイドを屋上から落として倒すが、弱ったハイド氏はジキル博士に戻ってしまい、
それを見た人々は、ヘルシングを人殺しだと非難するのであった。
舞台はバチカンへ。
実はヘルシングは、ここにある聖騎士団と言う怪しげな組織の一員だった。
まるでスパイ映画の発想だ。
懺悔室で報告すると、また殺したなとか何とか怒られる。
次の任務は、トランシルバニアの吸血鬼ドラキュラを倒す事だ。
実は400年間もドラキュラを倒そうとするヴァレリウス一族と言うのがいて
その生き残りヴェルカンとアン(ケイト・ベッキンセール)と言う兄妹がいるらしい。
彼らと協力しろと言われるヘルシング。
彼は自分の過去の記憶がなく、なぜかキリスト時代の戦争の記憶があったりするのだが
上司が彼に渡した、何かの文書の切れ端には、
なぜかヘルシングの指輪と同じ紋章が書かれていた。
この組織にも、007のQのごとく、秘密兵器を開発する部署があり、
そこの修道僧カールを連れて行く事に。
連射可能なボウガンや、何に使うか思いつかないが、
やたら明るい光を発する爆弾などを持っていく事に。
彼は半僧半民なので、多少戒律を破ってもいいらしい。
一方、トランシルバニアのヴェルカンとアナは、
ドラキュラの手先である狼男と対決していたが、
ヴェルカンが狼男にやられ、馬車ごと谷底に落ちてしまう。
これで一族の生き残りは、アナだけになってしまったのだ。
ヘルシングとカールは、トランシルバニアの村へ到着。
アナと村人たちは、このよそ者の到着を快く思わず、険悪なムードに。
だが、ドラキュラの3人の花嫁アリーラ、ヴェローナ、マリューシカが村を襲撃。
村人やアンと共に、ヘルシングは彼女たちと対決。
妖艶なと言うよりは、怪物に変身して飛び回る花嫁たちに、
ボウガンで撃ちまくるが、まったく効果がない。
カールが聖水を使えと言うが、そのビンが割られてしまい、
教会の聖水にボウガンをつけ、マリューシカを攻撃。
これは効果あったようで、彼女は灰になり、他の2人は退散。
してやったと喜ぶが、村人たちはむしろ復讐を恐れる。
アナはヘルシングか何者か知っていて、
この100年で吸血鬼を倒した、唯一の人物だとそれなりに評価する。
アナの父ボリスが住んでいた城へ向かう。
ここは、さらに昔ドラキュラが住んでいた城で、
何か倒す秘密があるのではと探していたが結局見つけられなかったと言う。
そこでカールがこの城から秘密を探る事となる。
一方、ドラキュラは手下と何かを計画していた。
実は、ドラキュラの子供が、無数の卵から一斉に今しも生まれようとしていた。
だが彼らは永遠の命はもっておらず、
卵に電線をつないで、何やら装置につながれた人物のパワーを与えようとしていた。
実は、アナの兄ヴェルカンは生きていて、狼男に変身させられていたのだ。
生まれた小さな吸血鬼たちが、無数に村を襲撃。
村人が次々やられるが、ヘルシングやアナが応戦して撃退。
狼男のパワーを利用しようとした、子供たちは永遠の命を持つ事はできず、
やはりこの実験を成功させるには、フランケンシュタインの研究が必要だとわかる。
城へ侵入したヘルシングは、ドラキュラと対面。
ドラキュラは、ヘルシングの過去を知っているらしく、「ガブリエル」などと呼ぶ。
ヴェルカンが生きていると知ったアナを連れて脱出するヘルシング。
逃げる内、壊れた風車小屋の地下へ落ち、
そこにフランケンシュタインの怪物が生きているのを発見する。
この怪物は、頭が固定されていなくて、パカッと開いたりしてちょっとグロいが
基本的に心優しいと言う設定は守られている。
一行は、怪物が事件の鍵を握ると知り、彼をローマへ連れて行く事に。
馬車で移動するが、これをドラキュラの花嫁であるアリーラとヴェローナが襲撃。
気がつくとインディな崖を走っていて、壊れている橋を飛び越えたりするが、
結局、馬車は崖から転落。ヴェローナが怪物を連れ出そうとするが、
これが罠で、飛び出した銀の杭で灰になってしまう。
もう1つ馬車が走っていて、アナと怪物はこちらに乗っていた。
偽物に乗っていたヘルシングも合流するが、
すでに狼男になっていたヴェルカンの襲撃を受ける。
銀の弾丸でこれを撃退。アナは救えたのにと怒るが、
ヘルシングもまたヴェルカンにかまれていた。
カールによると、都合のよい事に、完全に狼男になるまで3日の猶予があるらしい。
その間に、ドラキュラが開発した解毒剤を投与すれば、元に戻れるのだが。
ドラキュラ一味はアナをさらってしまい、怪物との交換を要求してくる。
ヘルシングは人目の多い方が、敵の罠にはまらないと主張。
それではと、ブタペストの仮面舞踏会場を指定してくる。
ヘルシングは乗り込むと、アナはドラキュラとダンスを踊らさせられていた。
ヘルシングはヘルシングなりに計画を立てていたはずだが、
アナは鏡を見て愕然とする。踊りの相手ドラキュラが鏡に映らないのは当然だが
実はその部屋にいる全員が鏡に映っていなかったのだ。
つまりこの部屋の全員が吸血鬼なのだ。
何か思うところのある怪物とアナを交換するが、
無数の吸血鬼に追われ、アナと共に退散するヘルシング。
待機していたカールと共に窓から飛び出すが、
そのときカールの発明の、何に使うかわからない光を発する爆弾が爆発。
これにより、追っ手は一網打尽になる。
トランシルバニアに戻ったヘルシングらは、ドラキュラの弱点を探る。
城の壁に残された文章をカールが発見。その一部が欠落していたが、
ヘルシングが持参した古文書がぴたり一致し、その内容が判明。
ヴァレリアスの長老は、かつてドラキュラを氷の要塞に追放したと言う。
鏡が実は扉になっていて、そこへ入るとそこが氷の要塞への入り口だった。
その先にドラキュラの城があるのだが、逆戻りはできない。
古文書はドラキュラの天敵が狼男だと記していた。
ドラキュラもそれを知って、手下にしているのだ。
だとすると、狼男になりかけだが、まだ自制心を持っているヘルシングこそ
ドラキュラを倒す唯一のチャンスかも知れない。
しかし、その猶予は今日の真夜中までだった。
ヘルシングはドラキュラの待つ部屋へ向かう。
一方、アナは解毒剤を探すが、花嫁の生き残りアリーラと対決するハメに。
アナは解毒剤をカールに託し、カールは断崖の上に立つ危険な橋を急ぐ。
時間切れで、ドラキュラの子供たちが誕生。
怪物のパワーで不死身の力を得た無数の吸血鬼が、村を襲撃。
早く引っ越せよと言う気もするが。
ヘルシングもまた、狼男に変身してしまい、
そのパワーを利用してドラキュラと対決。
ドラキュラは驚くが、むしろ後で利用できると喜ぶ。
実はヘルシングは、本当にキリストの時代から生きていた
何やら凄いパワーを持ってる人物だとか何とか言うが、
まあ急に出てきた話で、よく覚えていないが、そういう事だ。
カールは橋を移動するが、イゴールの妨害を受ける。
アナもかけつけたりするが、どうなったんだっけ。
たぶん、ドラキュラから逃れた怪物が2人を助け、自分は崖下に落ちたんだと思うが
どうだっけ。いずれにせよ、怪物は途中で死んだはず。
月が雲に隠れて、元の姿に戻ったりして、苦戦するヘルシングだが
再び月が出て、ドラキュラと激突。
杭を刺したか、十字架使ったか、どれかはきかなかった気もするが、
まあそんな手でついにドラキュラを撃退。
カールとアナが駆けつけるが、自制心を失っている狼男は止められない。
アナに襲いかかり、アナが何とか解毒剤を打つが。
ヘルシングは元の姿に戻り、自分が襲ったためにアナが息絶えるのに気づく。
悲しむヘルシングだが、カールと共に城を去り、
次の任務のためバチカンへ戻るのであった。
と言うわけで、冒頭は白黒でフランケンシュタインを描くが、ここが面白い。
と言うのも、今風に派手な映像にはなっているが、
これがたぶんボリス・カーロフの「フランケンシュタイン」を意識しているからだ。
風車で怪物が殺されるシーンまで再現しつつ、(続編で蘇ったけど)
実はその影にドラキュラがいたんです風の展開。
まるでバック・トゥ・ザ・フューチャーPART2で
マーティが1作目の自分を舞台裏で見ていたような面白さを感じさせる。
当然、イゴールなんかも出てきて、その手の映画に詳しい人をニヤリとさせる。
そして、ヴァン・ヘルシング登場。
ヒュー・ジャックマンがX−メンとキャラのダブる感じで登場し、
超人ハルクかと思う大男と対決するが、これがジキル博士とハイド氏のハイドと来る。
しかも対決するのがノートルダム寺院だから、
カシモドさえもちょっと取り込んだ感じ?
それから舞台はバチカンへ行き、新たな指令を受ける。
寺院の地下に秘密兵器工場があり、ちょっとコメディリリーフ的な男と同行するが
これなんかは、007のQを意識した感じで、
ああ、こういうキャラも入れて、シリーズ化を企んでるなと言う感じだ。
それからはドラキュラ、狼男、そして生きていたフランケンシュタイン(の怪物)を
織り交ぜて、インディな崖での対決とか、
ロード・オブ・ザ・リングの山みたいな険しい山の上にある城での対決とか
まあ派手だけど、序盤の面白さは薄れた感じ。
最後はヘルシングが狼男になって対決するなんて、知恵では倒せんのかいと言う感じ。
強敵となるべくドラキュラには、
妖艶な魅力があっても良さそうだが、それはいまいち。
取り巻きの女性3人組は、ドラキュリアのパクリみたいな感じで、
しかもあっちの方がなまめかしかった気がする。
そんな事で、設定はいいんだが、アクションの方は脳天気すぎてちょっと。
まあ派手だから許すかという感じ。
こっちをシリーズ化するので、X−メンにはジャックマンが出ないなんて話もあるが
残っているメジャーな敵キャラは、半魚人と透明人間あたりでちょっと弱い。
ドラキュラが再びと言うのも、何かネタ不足という気がするし。
でも、宿敵はドラキュラなずだし。。。
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ウィズ(78)
ハーレムで幼稚園教師をするドロシー(ダイアナ・ロス)は
吹雪の中、愛犬のトトを探して外へ出て、何かが落ちて壁の絵が動き出す。
人々は壁の絵にされており、東の魔女エバミーンを殺してくれたと言う。
彼女は靴を得て、指導者である魔女のウィズを探すため、オズの国へ行く事に。
途中、知り合った脳のないカカシ(マイケル・ジャクソン)、
心のないブリキ人形、勇気のないライオンを仲間に同行。
エメラルドシティへ到着し、ウイズに会う。
願い事をかなえるためには、西の魔女イブリーンを倒せと言われ向かうが
魔女姉妹は靴を奪おうと襲ってくる。スプリンクラーの水で魔女は溶ける。
素顔を見せたウイズ(リチャード・プライア)はただの人間で、魔法など使えない。
だが、旅を経てすでに心も知恵も勇気も得た事に気づく。
しかしドロシーは帰れない。南の魔女グリンダは、祈ればいつでも帰ると言い
祈りを捧げるとドロシーは家へ戻る。
と言うわけで、黒人キャストで固めた黒人版オズの魔法使い。
あちらの曲の出来が抜群なのに対し、こちらは主題曲以外はパッとせず。
おまけに物語はただ黒人にしただけで、工夫はあまり感じられない。
脚本がジョエル・シューマッカー。
TV放送
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ウィッカーマン(2006年米)
エドワード・メイラス 警官(ニコライ・ケイジ)
シスター・ウイロー エドワードの元婚約者
ローワン ウイローの娘
メイド (リリー・ソブエスキー)
休職中の白バイ警官エドワードの所へ、元恋人ウイローから手紙が届く。
彼女の娘ローワンが行方不明になったと言うのだ。
ウイローはサマーズアイルと言う島で集団生活しており、エドワードが乗り込む事に。
島は閉鎖的で、エドワードが質問してもなかなか答えがない。
教師はローワンなどいないと言うが、出席簿には名前を消した痕跡が。
指摘すると、死んだと思わせるような話をする。
だがウイローは娘が生きており、エドワードの子供だと言う。
エドワードは地下を調べるが何者かに閉じ込められ、ウイローに助けられる。
ローワンはそこに監禁されていたらしい。
収穫祭が始まり、生け贄にされようとするローワンを見つけ救出。
だが、一味が生け贄にしようとしたのはエドワードの方だった。
ウイローは島のリーダーサマーズアイルの娘で、
事件を匂わせて、エドワードをおびき寄せたのだ。
拒む事は許されないと、エドワードは木で作った像に入れられ火をつけられてしまう。
半年後。酒場にいる男に、島の女が声をかけるのだった。
と言うわけで、本作は70年代のカルト的人気を得たと言う英作品のリメイクで、
ニコラス・ケイジ主演。
ニコラスは休職中の警官で、元恋人から娘が行方不明と聞いて、かけつける事に。
娘はニコラスの実子らしく、彼はかなり驚くが、そこは最初に疑うべき所だよね。
元恋人は新興宗教の信者で、閉鎖的な島で生活していた。
住人はニコラスの質問をはぐらかし、ニコラス自身も何やら幻覚を見たりするから、
雰囲気はレオ様のシャッターアイランドに似てる。
まさかまたあの結末か?と不安になるが、本作はそういう事にはならず。
とは言え、新興宗教がらみで、実に嫌な結果に。
通常の感覚の人に想像可能な最も悪いエンディングを100とすると、
110とか行っちゃう後味の悪さ。
こういう映画を作ろうと思う人の感覚を疑う。
最後に、ジェームズ・フランコがカメオ出演していて、
ニコラスと同じ目に遭う事をにおわすエンディング。
これって、怪物映画で退治後に実はもう1匹と言うのに似てるが、
その蛇足感で嫌な結末がちょっとだけ薄まったかな。
TV放送 2008/11/23 WOWOW 0815-0956
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ウィッチマウンテン/地図から消された山(2009年米)
ジャック・ブルーノ タクシー運転手(ザ・ロック)
アレックス・フリードマン博士 UFOの権威
セスとサラ 宇宙から来た兄妹
ヘンリー・バーグ 国防総省。兄妹を追跡
ハーラン博士 フリードマンの仲間
ドミニク タクシー会社の雇い主
組織から足を洗ったジャックは、ラスベガスでタクシー運転手をする。
ある時、気がつくとセスとサラと言う兄妹が乗っていて、
指定した座標へ行くよう求める。車は尾行され、ジャックは組織の仕業と誤解。
目的地の小屋へ到着すると、兄妹は何かを入手。
現れた殺人ロボットや、UFOに追跡されるが、何とか退散。
実は兄妹は宇宙人で、母星の敵や国防総省のヘンリーに追われていると言う。
お手上げのジャックは、
SFファンの集まりで講演するフリードマン博士に助けを求める。
兄妹は3000光年の彼方から来て、故郷の星は大気汚染で死にかけていた。
彼らの両親は、地球の気候を利用して、植物を生き返らせる事に活路を見出だすが、
地球侵略を計画する者も現れた。
一行は、墜落した円盤を取り戻すため、地図にない基地ウィッチマウンテンへ向かう。
兄妹はヘンリーらに捕われ調査される事に。
ジャックが基地に侵入して救出。円盤で脱出し、追跡してきた殺人ロボットも倒す。
兄妹は、連絡用の装置を渡して帰還。
ジャックらの話は、SFマニアに好評に。今も兄妹から連絡を受けているのだった。
と言うわけで、ドウェイン・ジョンソン主演のSFドラマで、
彼が宇宙人兄弟を助けるため奮戦する話。
まさにディズニーが作りそうな話で、展開もほぼ予想でき、
安心して見られるって感じです。
TV放送 2010/10/23 WOWOW 2000-2138
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ヴィレッジ(2004年米)
アイヴィー 盲目の娘
ルシアス 若者のリーダー。アイヴィーの恋人(ホアキン・フェニックス)
ノア 村の住人。知的障害(エイドリアン・ブロディ)
エドワード 教師。アイヴィーの父(ウイリアム・ハート)
アリス ルシアスの母(シガニー・ウィーバー)
キティ アイヴィーの姉。ルシアスに憧れる
とある村では、町には邪悪な人が住み、森には怪物が住むと信じられていた。
様々なルールは年長者の会議が決めていたが、
若者の代表ルシアスは、村には秘密が多すぎると批判。
彼は町に行きたがり、禁を犯して森へ出るが、本当に怪物が現れてしまう。
ルシアスは後悔するが、盲目の恋人アイヴィーに迫られ結婚を決意。
だがルシアスは、嫉妬したノアに刺されてしまう。
アイヴィーの父である教師エドワードは、彼女に町に薬を取りに行かせる事を決意。
同行の若者は、森の恐怖に勝てず逃げ出してしまう。
実は、エドワードはアイヴィーに真相を知らせていた。
怪物は作り物で、町に行かせたくない年長者が偽装していたのだ。
年長者たちは町で家族を殺され、過去を封印したかったのだ。
しかし、アイヴィーは森で怪物らしき相手に遭遇。穴に落として倒す。
逃げ出したノアが怪物に扮していたのだが、アイヴィーは気付かない。
アイヴィーは壁に突き当たり、それを乗り越える。
時は現代で、外の人は壁の中を、
野生動物保護区として誰も立ち入る事が許されない場所と信じていた。
保護官ケビンはアイヴィーに薬を与え、彼女は無事帰還する。
ノアの死を知ったエドワードは、彼が怪物に殺された事にし、
村の暮らしを続けるチャンスをくれたと考えるのだった。
と言うわけで、毎度おなじみシャマラン監督の、ちょっと変わった設定の物語。
今回の舞台は、外界との接触を断ったアーミッシュのような村の話。
そこらへんを含めて序盤やや説明不足で、主役の娘と姉を最初混同したし、
ウイリアム・ハートやシガニー・ウィーバーが村の中心的存在と言うのも
なかなかわからない。
まあ、最初は村の中だけで話が終わると思ったので、
時代設定についてははっきり描かれないと思いつつ、
外界と接触してないんだから、別に現代でもいいよねと感じた。
やがて村には怪物の伝説があるとわかり、実際に怪物が現れたりする中、
主役の娘の恋人ホアキン・フェニックスが刺され、
娘が盲目なのに薬を求めて町へ向かう展開に。
何か怖そうな雰囲気の中、旅が続き、中盤に怪物を倒し、終盤に町で薬を得るが、
娘は盲目なので2つの「真相」に全く気付いていない。
まあ、怪物の正体はともかく、終盤の真相は、観客にはショックでも、
俯瞰で見ていない村の人々にはさほどでもない気がする。
そして、終盤の真相とは、まさに私が序盤で感じた通り、
「実は現代なんです」と言う点で、
シャマラン氏はしてやったりと考えた落ちかもしれないが、インパクトはもうひとつ。
そんな落ちを狙った作りにしない方が良かったかもね。
主役の娘は結構存在感あるが、ロン・ハワードの娘らしい。
スパイダーマン3の警察署長の娘や、ターミネーター4のジョンの妻もやったらしいが
そっちはいまいちだったね。
TV放送 2006/07/12 WOWOW 2000-2148
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ウィロー(88)
監督 ロン・ハワード
女王バブモーダは、自らを倒すと言う赤ん坊の噂に、すべての赤ん坊殺害を指示。
特別な赤ん坊エローラは、小人族ウイローに拾われていた。
彼は赤ん坊を返す旅に出、囚人マドマティガン(バル・キルマー)に託すが、
妖精シャーリンドリアの指示で、魔法使いラゼールの島へ同行する事に。
ラゼールは女王の魔法で動物にされていた。
女王の娘ソーシャ(ジョアン・ウォーリー)率いる追っ手を退け、
彼女はマドマティガンに心惹かれ、寝返る。フークロ軍も援軍に来るが、
女王の魔法で皆豚に。ウイローがラゼールを元の姿に戻し、おかげで助かる。
ウイローは手品で女王をだまし、女王は落雷で死ぬ。
と言うわけで、ルーカス製作の場所時代不明の活劇。
簡単に寝返るソーシャや、あまり役に立たないマドマティガンなど
設定にはやや疑問が。音楽はジェームズ・ホーナー。
TV放送 95/03/26 06CH 14:00-16:30
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ウィンチェスター銃’73(1950年米)
リン・マカダム (ジェームズ・スチュアート)
ヘンリー・ハイスペード リンの相棒
ダッチ・ヘンリー リンのライバル
ローラ (シェリー・ウィンタース)
スティーブ・ミラー ローラの婚約者
ウエイコ・ジョニー・ディーン 悪党
ワイアット・アープ 保安官
1876年。名銃と言われるウィンチェスター73を賭けて、射撃大会が行われる。
リンは因縁のあるダッチと接戦の末、勝利するが、ダッチに銃を奪われてしまう。
リンはダッチを追うが、ダッチはカードの賭けで敗れ、銃を商人に取られる。
商人はインディアンに襲われて殺され、銃も奪われる。
ローラと婚約者スティーブがインディアンに襲われるが、通りかかったリンが撃退。
インディアンは銃を残し、リンにこそふさわしかったが、
既に去った後の為、スティーブの物となる。
悪党ウエイコが町を襲い、スティーブの銃をいただく。
ウエイコはダッチの仲間で、ダッチが再び銃を手に入手。彼は駅馬車を襲撃する気だ。
実はリンとダッチは兄弟で、ダッチは父親を撃ち殺したのだ。
かけつけたリンは撃ち合いの末、ダッチを倒し、銃を取り戻すのだった。
と言う訳で、ウィンチェスター銃をめぐる話。
ジェームズ・スチュアートは射撃大会で優勝し、ウィンチェスター銃を獲得。
だが、これが悪党に奪われ、商人やインディアンの手を経て、
スチュアートに戻ると言う訳。
スピルバーグの戦火の馬とかと同じ展開で、こういう物語って結構あるんすね。
TV放送 2015/01/02
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「ウインドトーカーズ」(2002)を見た。
ニコラス・ケイジが2本まとめて戦争映画に出て
1つはマンドリンだが、もう1つはジョン・ウー監督のはず。
なんて思っていたら、その作品がようやく公開された。
彼自身、「フェイス/オフ」に続くジョン・ウー作品の出演。
しかも「ブロークン・アロー」に出たいたクリスチャン・スレーターも出るらしい。
クリスチャンは、「フラッド」以降、暴力沙汰とかで泣かず飛ばずだが
ジョン・ウーが助けたのか、クリスチャンが頼んだのか復活。
それでも、雑誌の解説等に彼の名前はほとんど出てこず
どんな端役なのかも気になるところだ。
物語は、暗号を守る話とか聞いたが
ジョン・ウーだし派手なアクションがあるのかも知れない。
1943年。太平洋戦争の最中。
一般にインディアンと呼ばれるナバホ族の男ヤージーは、妻子に別れ告げて
バスで軍へ入隊。そこには旧知の男ホワイトホースもいた。
早くから入隊する気だったヤージーに対し、ホワイトホースは消極的だったが
ヤージーが一番のナバホ族と思われたくなかったと言うのが理由だと言う。
米軍海兵隊は、日本軍が米軍の暗号を解読したため通信ができないでいた。
そこでナバホ族の言語をベースに、新たな暗号を作成。
ヤージーらは特訓を受け、暗号を素早く解読し、さらに暗号で通信する。
二人は優秀な成績を収めていたる
一方、エンダーズ伍長(ニコラス・ケイジ)は、ガダルカナル島で戦っていた。
敵日本軍に包囲されていた彼の任務は、何の価値もないように思える沼地を守る事だ。
上官が全部死に、彼が指揮する事に。形勢は絶望的で、仲間は撤退しようと言う。
だが、エンダーズは留まるよう指示し、仲間が次々殺されて全滅。
エンダーズに対し、「くそったれエンダーズ」と言い残して死ぬ者もいた。
彼自身も爆弾で吹き飛ばされて軍の病院へ。
片耳を損傷し、鼓膜が破れて平衡感覚が悪くなっていた。
看護婦リタは、なぜか彼を個人的に心配している様子。
戦場での失敗を悔やんでいるエンダースは、リタに助けてくれと言う。
戦線復帰のための聴覚試験では、リタが手で合図する事により、
驚異的な回復を見せたとして、エンダーズは戦線へ復帰する事になる。
しかし、その任務は彼が望んだものとは違った。
暗号の通信士(コードトーカーズ)を護衛するという物だ。
不満を示すエンダースだが、これも重要な任務だと言う上官。
エンダーズは、映画を通じて暗い感じだ。ハワイ島へ赴任。
そこにいたオックス(クリスチャン・スレーター)も同じ任務らしい。
そして、ヤージーとホワイトホースもここに来て、
エンダーズらが組む相手とは彼らだとわかる。
取っつきの悪いホワイトホースと違い、ヤージーはエンダーズに親しげに接近。
だが、エンダーズはなぜか彼に愛想悪い。
一方、オックスはホワイトホースに親しげに接近。
部族の笛と、自分のハーモニカでセッションしたりもするが
エンダーズはオックスに、彼らとあまり親しくするなと言う。
1944年。隊は出動に。日本占領下にあるサイパン島を制圧する任務だ。
激しい戦闘で、動揺するヤージー。彼には敵を撃つ事ができない。
エンダーズは危険だから、自分の後ろにいろと言う。
それでも、さっそく暗号の通信で、敵の砲台を攻撃するように連絡。
あまりにも雑なCGの戦艦から砲撃が行われ、日本軍の砲台は爆破される。
戦闘シーンは、物量作戦で迫力あるが、戦艦はいただけない。
ミニチュアの方がマシだ。
何しろ作戦は成功だった。
だが、隊には彼らを差別する者もいた。
ヤージーは勝手に川へ行き水浴びしていると、寄ってきた仲間は
裸だと日本人と区別がつかないと言って、彼を殴り飛ばす。やがて格闘に。
エンダーズらが止めるが、わだかまりは残る。
再び戦闘になり、砲撃でヤージーが背負っていた通信機が破壊される。
どうやら仲間が誤って砲撃しているらしい。しかし、連絡する事ができない。
次々と撃たれて死に、意を決したヤージーは、奇襲を提案する。
自分が日本兵に似ている事を利用し、死んでいる日本兵の軍服を奪い
敵の陣地に乗り込み、そこで通信機を奪って通信するという物だ。
エンダーズは危険だと反対するが、ヤージーはやる気満々。
仕方なく、エンダーズも同行する事に。彼自身を捕虜に見せるように仕立て
何か聞かれたら「ホリョダー」と言えばいいと言う。
ニコラス・ケイジは日本にも少しいたらしくて、多少日本語を話せると言うが
かなり怪しいもので、これがこの後さらに失笑を買うシーンに。
激しい戦闘中に、1人だけ捕まえて捕虜だと言う兵がいるとは思えないが
ヤージーは何を聞かれても「ホリョダー」と叫び続け
日本兵は彼を無視して、エンダースを殴る蹴る。
だが、隠していた銃で一網打尽にし、通信機を奪って通信する。
ようやく味方は攻撃目標を変更し、日本軍を全滅させる事に成功する。
戦闘が終わると、ただちに上官が現れ、エンダースの功績に勲章を渡す。
エンダースは、ヤージーの功績だと言うが、
上官はインディアンであるヤージーには関心がなく、頑張りたまえとか言って去る。
気に入らないエンダースは、妻を気にしていて戦死した仲間のために勲章をゆずる。
彼の行為に感心したヤージーは、いい事をしましたねと言う。
エンダースは、勲章を捨てるのは2度目だと語る。
映画で語られない話でもするのかと思えば、
冒頭のエピソードなのはちょっとまだるこしい。
最初の勲章は戦場で死ななかったからもらった。そして仲間は死んだからもらった。
そのため、帰還中に船から捨てたと語る。
一行は日本人が住む部落を制圧。ここは安全だと言われ、皆も気を抜く。
エンダースは怯える日本人母子を見つけ、「ドウシタノ」と聞く。
「イタイノ?」「イタミドメヲヤルカラノメ」と鎮痛薬を与える。
この映画で最も笑えるシーンだ。なぜ彼が日本語が話せるのか、その説明はない。
エンダーズが、カトリック教会の絵を描いたりしていた時、突然の襲撃を受ける。
あわてて激しい撃ち合いに。
ホワイトホースは自前の刀を握り、インディアン嫌いの兵と対面。
彼は怯えるが、ホワイトホースが狙ったのは背後の日本兵。刀を投げて倒す。
だが、気がつくとホワイトホースとオックスは、そろって包囲されていた。
その時、オックスは「すまん。捕虜にするわけにはいかない」と言う。
ホワイトホースは何の事かわからないでいたが、オックスは何かをためらう。
日本兵は刀でオックスの首を一刀両断。作り物の首が転げ落ちる。
クリスチャン、割に重要な役かと思ったが、
どうやらニコラスと対比するための役柄らしく、早々に死ぬ。
ホワイトホースは日本兵に捕らわれるが、それに気づくエンダース。
ためらった末、手榴弾を投げ、ホワイトホースと日本兵をまとめて倒す。
戦闘が終結し、一応は日本兵が全滅した形になる。
かけつけたヤージーは、ホワイトホースが死んだと知りショック。
エンダースは自分が殺したと言い、敵に渡すくらいならば殺せとの命令だと語る。
ヤージーは、お偉い海兵隊様だと怒る。
再び隊は進行するが、地雷原に迷い込んでも、ヤージーは無謀に突破。
エンダースも彼の行動に護衛しきれない。
かつては撃てなかったヤージーも、今では敵を撃って撃って撃ちまくる。
最後に残された崖を奪えば、島は完全に制圧。
撃ち合いになるが、ここでも敵の攻撃はかなり激しい。
上官はすべて死亡し、再びエンダースが指揮をとらざるを得なくなる。
「今度は誰も死なせない」というエンダースだが、
実は特に作戦を変えたわけでなく、もう気合いで突撃を進める。
爆撃でヤージーの通信機が飛ばされ、敵の銃撃のまっただ中へ。
空爆を要請したいが、通信できない。
ヤージーはここでも無謀に銃弾の中へ飛び込み、それをエンダースも追う。
日本兵が通信機を奪ったりしてもたつき、結局奪い返すが、
二人とも少しずつ撃たれて痛い目に。
ヤージーは何とか通信し、二人は引き返す。
くぼみに逃げ込み、ヤージーはしてやったと感じるが、
気がつくとエンダースの胸に大穴があき、血が噴き出していた。
あわててヤージーは押さえるが止まらず。
空爆が始まり日本軍は全滅。残った味方も喜ぶが、エンダーズを見て愕然とする。
やがてエンダースは死ぬ。ヤージーは彼の認識票を持ち帰り
故郷で供養の儀式をし、息子に彼は友人だったと語る。
その後、終戦に至るまで、暗号は日本軍に破られなかったと言う。
と言うわけで、ニコラス・ケイジが主演で
最近見かけないクリスチャン・スレーターも出ているらしいし
彼らがジョン・ウーつながりだと言うのはあるのだが
これは見逃せないと思って見たが、正直言ってジョン・ウーなので
あまり物語の方は期待していなかった。
ニコラス主演で展開するのかと思えば、最初は何やらインディアンが出てくる。
インディアンを差別する同僚の話も出てくるが
さほど差別が激しくないのは、物語進行の都合上か。
物語は、むしろ彼を主演のようにして展開して、
ニコラスは同僚を全滅させてしまった影のあるタイプの上官。
このタイプは戦争ものとかではよくあるタイプで、
同じような状況になるが、次回は手際よくやってのけるはず。
ニコラスとこのインディアンが、日本兵と捕虜に扮し
片言の日本語で「ホリョダー」と言って敵陣地の通信機を使うのは武勇伝的。
クリスチャンは、最近の出演作の少なさから、部下の一人かと思ったら
ニコラスと同様の任務を受けた男で、わりに活躍する役なのかと思ったが
中盤で殺される。それももう1人のインディアンと一緒に。
と言うよりは、インディアンを殺したのはニコラス自身で
捕虜にされるくらいなら殺せと言うのが任務だから、
そこらへんでようやくこの映画の狙いが見えてくる。
ニコラスは護衛すべきインディアンを守れるか、それとも殺すのか。
(殺す訳がないと言うお約束はあるのだが)
そしてお約束のように、上官たちが死んでいき、再び彼が指揮を執る事に。
今度は部下を守れるかと言うのが主眼になるはずだった。
しかし、指揮はたいしてとらず、物語はもっぱらインディアンとの関係をメインに。
無謀にも二人で通信機を回収するため敵陣のまっただ中へ。
そしてニコラスはインディアンを殺さず、自分がやられて死ぬと言う展開は
武勇伝としての面白さと、戦争の悲惨さ、戦場での命令の非情さを
絶妙のバランスで描いていて、意外な掘り出し物だと感じさせられた。
ドロドロした人間模様のシーンは少なめで、派手な戦闘シーンが続き
痛そうな描写が多いのは、最近のはやりか、ジョン・ウーのお得意か。
もう一息、ニコラスの死を泣けるように見せる事ができれば
これはすごくいい映画だと言ってしまうのだろうが、そこまでには至らず。
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ウーマン・イン・レッド(84)
監督 ジーン・ワイルダー
サンフランシスコの会社社員のピアース(ジーン・ワイルダー)は、妻子があるが
ある日、シャーロットという赤いドレスの女性を見かけて一目ぼれする。
彼女は、ピアースの会社のケーブルカーのキャンペーンガールだった。
ピアースは彼女を食事に誘おうとするが、
誤って別の女性社員(ギルダ・ラドナー)を誘ってしまう。
そんな時に、ピアースの友人の浮気が発覚し、妻が家出。
ピアースの妻も同情的だと知り、その夜に食事に行くのは中止する。
おかげで、すっぽかされた女性社員の嫌がらせを受ける。
シャーロットが乗馬クラブの会員だと知り、ピアースはできない乗馬に挑戦。
そこでシャーロットと会うが、馬が走り出して、話はできなかった。
しかし、その時に落とした妻のイヤリングを返すために、シャーロットが現れた。
ピアースは強引に、シャーロットと食事の約束をする。
だが、仕事でシャーロットはロスから出られなくなり、
ピアースは妻に仕事とウソをついてロスへ向かうが、
濃霧のため、飛行機はサンディエゴで立ち往生してしまう。
シャーロットはピアースに連絡をとってきて、デートする事になる。
誕生日の祖母の所へ行くが、その翌日が自分の誕生日だった事から
妻や子供たちも待ちかまえていて、女房持ちだと言う事がばれる。
友人(チャールズ・グローディン)がごまかして、妻の疑惑は避ける。
彼らの協力で、ピアースとシャーロットは、彼女の家で会う事になる。
そこで情事に行きそうになるが、
そこへ仕事で戻らないはずの、シャーロットの夫が戻ってきた。
屈強の男である夫から逃れるため、ピアースは窓から外へ出るが、
自殺だと誤解して人が集まってくる。
いい妻を持ちながら浮気した事を反省して、マットの上へ飛び降りるが
その間にも見に来ていた女性にひかれはじめる。
というわけで、最高の女性を見つけたと思いきや、
実は浮気症の女で、自分の妻が最高だと言う事に気づくとは、ありがちな話。
最後にきて、とたんにシャーロットの性格がコロリと変わるのは変。
ギルダ・ラドナーを出したのは、ジーン・ワイルダーの妻だからだけと言う感じ。
でも、「ハンキー・パンキー」ではあまり出ていなかった怪女ぶりを発揮。
当たり前な作りで、シャーロットの魅力だけがいいのだが、最後がいただけない。
TV放送 91/09/08 10CH 04:05-05:43
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ウェールズの山(95)
アンソン(ヒュー・グラント)らはウェールズのフュノン・ガラウと言う山を測量。
村自慢の山だが、299メートルで山ではなく丘扱いとなり、村中が大騒ぎに。
ウェールズの魂を失うなと、305メートルまで土を盛る事に。
移動しようとするアンソンらは足止めを食わされる。
先頭に立った牧師は重労働で死に、頂上に埋葬される。
ギリギリで305メートルとなり、山と認められる。
と言うわけで、丘に土を盛って山にすると言う実話らしき話。
何とものどかな話だが、ウェールズあたりはこんな感じかも。
村人の中心的な好色モーガン役には、新スタートレックのオブライエン役の人。
VHS
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ウエスタン(69)
監督 セルジオ・レオーネ
フランク(ヘンリー・フォンダ)一味はマクベイン牧場を襲撃。
シャイアンに濡れ衣を着せる。男(チャールズ・ブロンソン)とシャイアンは
フランクと黒幕モートンの狙いが、マクベインの残した土地と知る。
フランクはマクベインの妻ジル(クラウディア・カルディナーレ)を脅し
安価で土地を買い取ろうとするが、男がシャイアンの賞金を利用して横取り。
鉄道開通までに駅を完成させれば、高額の利益を得られるのだ。
モートンは手をつけられなくなったフランクを始末しようとするが、
脱走したシャイアンの襲撃を受ける。男はフランクをつけねらいついに対決。
実は兄の仇だったフランクを決闘の末倒す。シャイアンと男は町をジルに託して去るが
シャイアンはモートンに撃たれていて息を引き取る。
と言うわけで、西部劇の集大成のような題名で、出演者もなかなか豪華。
ヘンリー・フォンダが悪役と言うのも面白いが、
ブロンソンはたぶん主役なんだろうと言うのは見え見え。
いずれにせよ、展開がかなりスローテンポでかなりイライラさせられる。
TV放送 98/02/21 BS11 19:30-22:20
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ウエストサイド物語(61)
監督 ロバート・ワイズ、ジェローム・ロビンズ
NYの不良グループジェット団のリフ(ラス・タンブリン)と
シャーク団のベルナルド(ジョージ・チャキリス)はいつも対立してケンカばかり。
リフは決着をつけようと、元メンバーの兄貴分トニー(リチャード・ベイマー)に
加勢を頼み、ダンスパーティへ。
だがトニーは、ベルナルドの妹マリア(ナタリー・ウッド)と運命的な恋に落ちる。
しかしこの事がきっかけで対立は激化し、ついに決闘が行われる事に。
トニーはマリアと密会し愛を確かめ合い、マリアに頼まれ決闘を止めに行く。
だが止められず、リフが刺され、逆上してベルナルドを刺殺してしまう。
兄を殺したトニーに怒るマリアだが、結局は2人で逃げる事を約束する。
マリアはベルナルドの恋人アニタ(リタ・モレノ)に案内させるが
ジェット団は彼女をいたぶり、怒ってマリアは恋人チノに撃たれて死んだと伝える。
トニーはマリアが死んだと聞き、ショックで飛び出し、チノに撃たれて死ぬ。
悲しむマリアを前にして、2つのグループは初めて和解する。
と言うわけで、ロミオとジュリエットを現代に置き換えたミュージカルで
曲は有名なものばかりで楽しめる。
でも今見ると、やっぱり古くささを感じさせられるし
踊りながらケンカするのもかなり不自然。音楽はレナード・バーンスタイン。
TV放送 1999/12/28 25CH 2100-2330
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ウエストワールド(73)
監督 マイケル・クライトン
デロスランドは、ロボットにより中世、古代ローマ、西部劇の世界を再現。
ジョンとピーターはここで、何でも希望通りの夢をかなえ満足する。
ところが、ロボットに原因不明の異常が発生。制御がきかなくなる。
ついに死者が出て、ジョンもガンマン(ユル・ブリンナー)に射殺される。
電源を切ったため、制御室の係員は閉じこめられ窒息。
それでもロボットはバッテリーでピーターらを追い回す。
ピーターはガンマンに硫酸をかけ、火をつけて倒す。
と言うわけで、劇場で初めて見た洋画がこれ。
マイケル・クライトンが監督で、「ジュラシック・パーク」に似た展開。
しかし、ロボットの銃が実弾だったりして、いくらロボットに異常が発生しなくても
ちょっと事故なしと言うのは無理だと思うが。
TV放送 98/01/15 BS05 21:00-22:30
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未来世界(76)
監督 リチャード・T・ヘフロン
2年前に事故を起こした娯楽センターデロスが復旧する。
デロス側は宣伝のため、記者や各国の代表を招待する。
記者チャック(ピーター・フォンダ)は不審に思い、施設内を調査。
一味はVIPをロボットにすり替え、世界を指導しようとしていた。
チャックは自身のニセ者を倒して脱出に成功する。
と言うわけで、ロボットが反乱を起こした「ウエストワールド」の続編。
それほど精巧には見えないロボットが、すり替わったらすぐばれそうだ。
ロボットが暴れるシーンはあまりなく、そちらを期待するとはずれる。
ユル・ブリンナーのガンマンも再登場するが、夢に出てくるだけ。
TV放送 96/01/08 12CH 12:00-14:00
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ウェディング・シンガー(1998年アメリカ)
結婚式の司会と歌を歌うロビー(アダム・サンドラー)は、
ウエイトレスのジュリア(ドリュー・バルモア)が気になる。
ジュリアは2年間つきあう恋人グレンとついに結婚する事に。
一方ロビーはリンダと結婚する事になるが、結婚式当日にふられショックを受ける。
仕事もままならなくなるが、ジュリアにパーティに招待される。
式の予行演習と、ロビーはジュリアとキスするがつい本気になり、意識するように。
おまけにグレンは他にも恋人がいて、結婚後もつきあいをやめる気はないと知る。
ジュリアを愛するようになったロビーは、マジメになって就職活動する。
ジュリアもまた揺れ動くが、寄りを戻そうとするリンダがロビーに会わせない。
リンダがロビーで手を打つ事にしたと言い、ロビーは彼女を追い出す。
グレンはジュリアと共にベガスで式を挙げる事に。
それを知ったロビーは急行。ファーストクラスに飛び乗り後を追う。
周囲の乗客が彼の境遇に同情。実はジュリアらが同じ機のエコノミーにいると気づく。
ロビーはジュリアに贈る歌を放送させ、グレンが止めようとするが皆で阻止。
ジュリアはロビーとキスして結婚する事となる。
と言うわけで、バルモアちゃんのラブコメも当たりはずれがあるようだが、
これはまあいい方と言う感じ。
アダム・サンドラーと言うのは、コメディアンと聞いていて
何となく「Taxi」の運転手みたいなのを想像していたが、
いざ見てみると意外に二枚目なので、こういう映画にはピッタリかも。
ただし、バルモアちゃんがなぜ結婚する事になったかのあたりがハッキリしないので、
終盤に飛行機に急ぐあたりまでは、ちょっとまだるこしい感じ。
最初の結婚式の新郎ハロルドの兄デビッドにスティーブ・ブシェミ。
TV放送
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ウェドロック(91)
未来。フランク(ルトガー・ハウアー)らは、ダイヤモンド取引所を襲撃。
だが、仲間のサムと恋人ノエルは、フランクを利用しており、彼を撃つ。
フランクは12年の刑で刑務所へ。ここには、警備員も塀もないが、脱出不能。
囚人は首輪をされ、相手は不明だが、100ヤード離れると爆発するのだ。
ホリデー所長は、フランクが隠したダイヤのありかを言えば、待遇をよくすると言う。
拒否したフランクは暗黒プールに入れられ、出てはボスにいたぶられる。
トレイシー(ミミ・ロジャース)と言う女性が、相棒だと言うが信用できない。
ボスと決闘する事になり、負けるが、棒で首輪をはずして爆発させる。
トレイシーは救急車を奪い、フランクと共に脱走。彼も相棒だと認識する。
ホリデーは、サムらと協定。ダイヤの山分けを約束する。
フランクらは警察に包囲されるが、サムの襲撃で逃走に成功。
2人は別のバスに乗ってしまい、あやうく離れそうに。
トレイシーは、濡れ衣を着せて、別の女性と結婚する元恋人の所へ。
彼を殴り、警備員に捕まる。フランクは引き離され、またも爆発の危機に。
友人ジャスパーと合流。サムらが襲撃。ノエルはサムさえも射殺して、追跡。
逃走したフランクは、電子工学の技術で、首輪の取り外しに成功。
教会の跡地に、隠された金を発見。だが、ノエルとホリデーが到着。
カバンを奪われるが、爆薬が隠されており、2人は爆発する。
というわけで、手錠のままの脱獄の未来版と言う感じか。
刑務所のシーンはありきたりで、ボスを爆発させるシーンと、
逃走後、2人が離れそうになるシーンは面白いが、それ以外はいまいち。
サムは、「48時間」のジェームズ・レマーと言うが、よくわからず。
ノエルは、「ツイン・ピークス」のジョシー。けっこう変な化粧だ。
TV放送 92/11/10 BS05 14:30-16:30
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ウォーキング with ダイナソー(2013年英米オーストラリア)
パッチ パキリノサウルス(ジャスティン・ロング)
ジュニパー パッチの彼女
スカウラー パッチの兄
ブル パッチの父。群れのリーダー
アレックス 原始鳥(ジョン・レグイザモ)
リッキー 少年
リッキーの伯父 (カール・アーバン)
リッキー少年は恐竜の化石発掘に行き、当時に想いをめぐらす。
パキリノサウルスのパッチは、群れのリーダーであるブルの息子だ。
群れは南へ移動するが、肉食恐竜ゴルゴサウルスに襲われ、ブルが死ぬ。
パッチは兄スカウラーと共に、別の群れに加わる事に。
以前、パッチが見かけた娘ジュニパーもいる群れだ。
スカウラーはリーダーのメジャーと対決。
スカウラーが勝ち、新しいボスとなる。ジュニパーも奪われた形に。
凍った湖を通過するが、危険だと気づいたパッチが群れを避難させる。
氷が割れ始め、群れは難を逃れるが、逆切れたスカウラーはパッチと対決。
敗れたパッチは、群れを追放される。
傷心のパッチを原始鳥のアレックスが励まし、
パッチはジュニパーを守る為、群れを追う事に。
ゴルゴサウルスが群れを襲撃。スカウラーが立ち向かうが、今にもやられそうだ。
パッチは群れを率いて大群で突進。ゴルゴサウルスを追い払う。
スカウラーもパッチをリーダーと認め、ジュニパーとの間に子供も産まれるのだった。
と言う訳で、恐竜の群れをめぐる物語。
ドキュメンタリーではなく、恐竜が現代に現れる話でもない。
群れのリーダーの息子であるパッチは、父を失い、兄がリーダーとなる事に。
だが、兄は氷の湖を通過する失敗を犯し、群れをパッチが群れを救う事態に。
これに逆切れした兄は、群れを奪う気かと対立する訳。
以前にもこんな様なの(その名もダイナソー)を見たので代わり映えせず。
恐竜に詳しい訳ではないので、出てくる連中が実在したのかはよくわからない。
TV放送 2014/10/17 WOWOW 2100-2227
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ウォーキング・トール(1973年米)
ビュフォード・パッサー 元レスラー(ジョー・ドン・ベイカー)
ポーリーン ビュフォードの妻
ビュフォードの息子 (レイフ・ギャレット)
オブラ ビュフォードの友人
サーマン 保安官
グレディ 副保安官
ルーティ ビュフォードの旧友
クラーク判事
レスリングを引退したビュフォードは、家族と共に故郷へ戻る。
町には賭場が出来ていて、イカサマをしていた為にケンカ沙汰となり、
逮捕されてしまう。
保安官サーマンやクラーク判事は一味に抱き込まれており、
証人であるルーティも殺されるが、陪審員に正義を訴えた為、ビュフォードは無罪に。
勢いで保安官選挙に出る事に。
逆恨みしたサーマンは車をぶつけてくるが、自滅して死亡。
ビュフォードが保安官となる。
密造酒を作る連中を逮捕するが、判事が一味と通じていた為に軽い罪に。
そこで、保安官の権限で判事を追い出す。
ガサ入れの情報が漏れ、助手バージルが密告者とわかり、追い出される。
ビュフォードは再三に渡って襲撃を受け、ついに妻ポーリーンが殺されてしまう。
自らも負傷したビュフォードは、賭場へ車で突っ込み、一味を始末。
彼に共感した助手たちが後を引き受け、住人は賭場を燃やしてしまうのだった。
と言う訳で、実話を基にしたアクション。
主役は007で敵も味方もやったジョー・ドン・ベイカー。
元プロレスラーの彼は故郷の田舎町へ戻るが、
町が怪しげな連中に牛耳られていると知る。
正義感に燃え、保安官となって立ち向かうと言う話。
ドウェイン・ジョンソンでリメイクされたが、あんな感じの痛快な話かと言うと、
当人は何度も傷つき、家族にも魔手が及んで、痛々しい感じ。
幼いレイフ・ギャレットが息子役で出ていて、気丈に振る舞う様子が涙を誘う。
TV放送 2015/12/02 ザシネマ 0300-0504
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ウォーゲーム(83)
監督 ジョン・バダム
米軍はミサイル発射の演習を行うが、兵士の22%が殺戮を恐れ従わなかった。
北米大陸防空司令部NORADのマキトリック博士(ダブニー・コールマン)は、
発射から人間をはずし、第3次大戦を想定したWOPRコンピューターを提案。
高校生デビッド(マシュー・ブロドリック)は、パソコンで成績を修正。
ジェニファー(アリー・シーディ)の分も修正する。
彼は新ゲームを事前に入手するため、地域のすべての電話に接続。
あるコンピューターは、「フォルケンの迷路」「全面核戦争」と言うゲームを表示。
フォルケンは誤りを直すコンピューターを開発。妻子を失い、彼も73年に死亡。
デビッドは息子の名ジョシュアがパスワードと気づき、接続に成功。
全面核戦争ゲームでソ連側につき、米国の攻撃を開始する。
その頃、NORADではソ連ミサイル攻撃を探知。騒動になる。
デビッドがゲームをやめると、モニターも正常に。
何者かが侵入したらしく、逆探知でシアトルにいると判明する。
デビッドはニュースで騒動を知りあわてる。ジョシュアは彼の電話番号を突き止め、
ゲームを続行しようと言う。その最終目的はゲームに勝つ事だ。
デビッドは逮捕されるが、マキトリックは高校生の仕業とは思えず黒幕がいると主張。
デビッドはジョシュアに接続。ジョシュアにはゲームと現実の区別がつかないと知る。
そして、フォルケン博士に秘密の住所がある事も。
彼は監禁された医務室の電子ロックをはずし逃走。生きていたフォルケンの隠れ家へ。
人間が滅びるのは運命と言う博士を説得し、NORADへ急行。
米ソの緊張が高まり、ソ連のICBM2400発を探知。だが、ソ連はこれを否定。
かけつけたフォルケンは、ソ連が報復覚悟で攻撃する事はないと説得。
静観する事になり、モニターに着弾の表示が出ても無事だとわかる。
だが、ジョシュアは発射コードを探し、独自で報復行動に出ようとしている。
アクセスは拒否され、5分以内にコードは見つかってしまう。
デビッドはジョシュアと3つ並べで対戦。無益さを学んだジョシュアは、
さらに核攻撃をシュミレートし勝者がないと判断。攻撃を中止する。
と言うわけで、ジョン・バダムがハイテクを扱った作品。
ハッカーと言う軽そうなノリが、途中からミサイル発射が関わり緊迫ムードに。
戦争を想定するためにゲームをさせるとか、
現実とゲームの違いがわからなくなる等と、ちと疑問の残る点もある。
何と言っても、緊迫ムードが最後に来て、スタトレのような解決法を取るとは。
LD
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ウォー・ゲーム ザ・デッド・コード(2008年米)
ウイル・ファーマー ハッカーの少年
デニス・ニコルズ ウイルの友人。ハッカー仲間
アニー ウイルの彼女。ハッカー仲間
ゲイル ウイルの母。化学物質の開発をしてる
マスード ウイルの近所の男
フォルケン教授 ジョシュアを開発した人物
米国はテロリストを自動的に見つけ出し排除するシステム、リプリーを導入する。
ハッカー少年ウイルは、友人デニスの勧めで大金を得られる賭サイトを知る。
知人マスード氏の口座から金を拝借して、元手にしてゲームに挑戦。
だがこのサイトこそリプリーの仕掛けた罠で、ウイルは監視対象となる。
工場で働く母が化学薬品を持ち帰った事も問題視され、ウイルはテロリストと判定。
ハッカー仲間のアニーと逃げ回るが、フォルケンという男に助けられる。
彼はかつてジョシュアと言うシステムを作った人物だが、
リプリーには反対し自殺したとされていた。
リプリーは暴走気味で、世界中を敵と判断しかねないと、関係者も警戒するように。
フォルケンは保管されていたジョシュアから、リプリーにアクセス。
止めようと奮戦するが、リプリーは無人機で施設を攻撃。フォルケンが犠牲になる。
ウイルは世界中40万人にリプリーにアクセスさせ、負荷を高めようとする。
リプリーはワシントン攻撃を指示。このままではアフガニスタンへ報復してしまう。
ウイルはリプリーとロシアンルーレットで対戦。
リプリーは、勝ち目のないゲームと悟り、間一髪攻撃を停止する。
と言うわけで、題名だけ拝借したニセシリーズかと思ったが
フォルケン博士とか出てくるので、一応あの話の後と言う事になってる模様。
とは言え、有名俳優は出てこず、
マシュー・ブロドリックが演じた少年が出てくるわけでもない。
前作のミサイル発射システムが、テロリストを監視するシステムに変わっただけで
実は焼き直し的で最後に暴走して、説得する方法まで同じ。
ちょっと芸がない上、急に暴走し始めたあたりが相変わらずわかりづらい。
TV放送 2009/10/29 WOWOW 2100-2250
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ウォーター・ホース(2007年米)
老人 (ブライアン・コックス)
アンガス・マクマロウ ネス湖のほとりに住む少年
ミセス・アン・マクマロウ アンガスの母
カースティ アンガスの姉
ハミルトン大尉 軍の責任者
ルイス・モーブリー 屋敷で働く男。実は軍の英雄
ネス湖のほとりにある店で、老人が若者にネッシーの真相を語ると言う。
第二次大戦中、アンガス少年は湖で卵のような物を拾う。
アンガスは生まれた生物をクルーソーと名づける。
やがて、彼の屋敷は軍の宿舎として利用される事に。
一方、母親はモーブリーという男を雇い、屋敷で働かせる事に。
モーブリーは、アンガスが父親の戦死を知らず帰宅を待ち続けていると知る。
成長したクルーソーを見たモーブリーは、ウォーターホースだと言う。
それはケルト人の伝説で、世界に必ず1匹しかいない存在なのだ。
クルーソーは一晩で急成長。夕食会でも騒ぎを起こし、アンガスは湖へ返す事を決断。
大尉はアンガスに軍隊式の教育をするが、
アンガスはひそかに抜け出し、クルーソーと遊び、その光景が料理番らに目撃される。
怪物の目撃がニュースになり、料理番は生け捕りしようとする。
銃撃され暴れ出したクルーソーは、船を転覆させる。
アンガスはクルーソーを止めようとするが、敵と思った軍が砲撃。
クルーソーはネットを越えて海へ。
アンガスは船に助けられ、クルーソーと二度と会う事はなかった。
実はそう語る老人こそ、アンガス少年だったのだ。
その頃、湖のほとりでは、ウイリアム少年が不思議な卵を見つけていた。
と言うわけで、ネス湖のネッシーを題材に、その真相を語るという感じ。
ネッシーの有名な写真は作り物だったというニュースがあったが
そこはちゃんとフォローされている。
とは言え、謎の生物は雌雄同体で一体だけで繁殖し、一匹死ぬと次が産まれるとか
一晩で急成長するとか、ご都合主義的な設定で
「実際にこんな事があったかも」と徹底して思わせる作りにはなっていない。
物語的には、子鹿とかシャチとかで聞いた事あるような展開。
TV放送 2009/05/09 WOWOW 2000-2155
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「ウォーターワールド」(95)を見た。
出演作が確実にヒットする最近の俳優となると、
ケビン・コスナーと言う事になろうか。
「アンタッチャブル」で注目され、「フィールド・オブ・ドリームス」で当て
「ダンス・ウイズ・ウルブス」でアカデミー監督賞を受賞したコスナーは
その後、「JFK」「ロビンフッド」「ボディガード」など確実に当てていった。
前作「ワイアット・アープ」はややはずした感があるが、それなりにヒット。
続く本作は、仲のよいケビン・レイノルズ監督と組んだわけだ。
これは、温暖化で極地の氷が溶け、陸地の大半が沈んでしまった未来の話。
何やらテーマがありそうな話で、製作費が映画史上最高という話だが、
どうも無駄遣いに終わったとの評判らしい。
ま、そんな事はさておき、一応は見ておかないとね。
主演のコスナーの他、敵役に「スピード」等のデニス・ホッパー。
恋人役のジーン・トリプルホーンは、「氷の微笑」のマイケル・ダグラスの恋人役。
製作費が高い割には、キャストの知名度がやや劣る気がするが、そういう事なので。
冒頭はユニバーサルの地球マーク。これが次第に陸地が減っていく始まり。
太陽の温度が上昇し、局地の氷が溶け、陸地の大半が海に沈んだ。
マリナー(ケビン・コスナー)と呼ばれる名無しの海の男は、
この日もボートで海を進んでいた。
この時代は真水が貴重なため、小便をろ過して飲み、
うがいした水は、捨てずに栽培しているミカンの木に与える。
彼は別の男に出会い、彼から近くに環礁があると聞かされる。そこには町があるのだ。
物々交換が常識のこの時代に、彼はこの情報をタダでくれると言う。
怪しいと思ったら、マリナーが海に潜っているスキに、ミカンを盗んでいた。
そこへ、スモーカーと呼ばれる海賊が出現。
エネルギー源がなさそうなこの時代に、水上バイクに乗った連中だ。
帆を閉じたマリナーに逃げる余裕はないかに見えたが、
彼のボートにはいろいろな仕掛けがあって、レバーを1つ引くと一気に帆が開き、
すごいスピードで逃走。スモーカーの追っ手を従え、
ミカンを盗んだ男のボートに接近。ボートに接触して破壊し、
追っ手のスモーカーの餌食にさせてしまう。
マリナーは物々交換のため、環礁の上に作られた町へ。
漂流物等の品物には関心がなく、よそ者を入れる気はないが、
マリナーが土を見せると大あわてで中へ。この時代には土も貴重な存在だったのだ。
土は高価に売れる。その金で、酒場のヘレンと言う女性に会う。
町の人々は、子孫に新しい種が必要だと、マリナーに娘を抱くよう頼むが、
マリナーは拒否。長旅にも関わらず、女を抱かないとは不審と考え
ひょっとしてスモーカーのスパイではと怪しまれ、捕まってしまう。
よく見れば、マリナーの耳の後ろには、簡単なメイクでつけられた、エラが。
彼は突然変異で生まれた水陸両用のミュータントなのだ。
人々は彼をリンチにかけようとするが、保安官は治安のため、それを阻止。
だが、長老による裁判は災いを及ぼすと、彼を処刑し、
死体をリサイクルにすると言う判決に。彼は檻に閉じこめられる。
ヘレンはエレーナと言う娘を養っていた。彼女の背中には入れ墨が。
それは、世界のどこかにあると言う陸地、すなわちドライランドの場所を表す。
捨て子であるエレーナ自身が、ドライランドから来たに違いないのだ。
発明家のグレゴールが読解に挑戦するが、どうしてもわからない。
マリナーならわかるかもと考え、こっそり連れ出そうとするが、
保安官が見張っていて無理。
ついにマリナーの処刑が近づいた時、スパイによって娘の居場所がばれ、
スモーカー一味が襲撃してきた。首領はディーコン(デニス・ホッパー)だ。
彼らは水上バイクや軽飛行機等を駆使して攻撃。
機械類のない町の人々には歯が立たない。
グレゴールは、ヘレンやエレーナをつれて、彼の気球で脱出しようとするが、
誤ってレバーを引いてしまったため、ヘレンたちは置いてきぼりに。
ヘレンは意を決し、今にも沼に沈みそうなマリナーを救出する事に。
ドライランドの場所を知っていると言う彼に、案内させると言う約束で救出。
間一髪、町のゲートを開いて環礁から脱出。ディーコン一味は逃すまいと追跡。
左右から網をかけようとするが、マリナーは船を浮かせて網をかわし
逆に追っ手を激突させる。(これは後の対決の場面の見せ場だったかも)
血迷った軽飛行機が機銃を撃ちまくり、味方のディーコンらの船が爆発。
彼は片目を失ってしまい、マリナーへの復讐を誓う。
ディーコンらはガソリンを大量に使用しており、
残り少なくなった彼らには、ドライランドへ行く事が急務となっているのだ。
マリナーは、ドライランドまで12日もかかるのに、
水はなく、濾過器も壊れてしまっては、子供は持たないと、
エレーナを始末しようと言い出す。
ヘレンは必死にそれを止め、自分の体を与えると言い出すが、
マリナーにはその気がない。
2人の女性は人間らしく扱えと、さんざん文句を言うが、マリナーは聞かない。
一度などは、通りかかった男が、これまた貴重な紙を譲るからと言う事で
マリナーは2人を売ってしまう。
(その紙と言うのが、機内サービスの案内と日本語で書かれた物なのが笑える)
だが気が変わったのか、突然やめたと言いだし、
逆らう男を殺してしまうのだから、ひどい主人公かも知れない。
エレーナがマリナーがどこかで入手したクレヨンを使って、
船に落書きしたりするものから、俺の物にさわるなと激怒し、
2人の髪の毛を短く切ってしまったりする。
そうは言っても、次第に気を許すようになったのか
2人が食べ物がほしいとさんざん騒ぐので、
仕方がないと、自らの体をエサにして、巨大なサメを釣ったりする。
そして、一度は海に捨てたりもした、泳げないエレーナを、
背中に乗せて海に潜って見せたりもする。
ディーコンらは再三にわたって、彼らを襲撃するが、
いずれも事前に感づいたマリナーによって回避される。
ある時は、交易所を襲って、マリナーらを待ち伏せたがダメだった。
マリナーはある時、ドライランドなど実在しないと言い出す。
ヘレンは、マリナーが持っていた土や、見た事もない品物がそこから来たと信じるが、
マリナーはそうではないと、風船を作ってそれで酸素を持たせ、
ヘレンを連れて海底に潜る。(水圧は大丈夫か)
そこで見たのは、海底に沈むかつての都市だった。
土は、そこから持ってきた物にすぎなかった。
(なぜか、土地の中に沈んだ潜水艦が見える)
ヘレンはショックを受けるが、彼らが海から上がるともっと大変な事が起きていた。
ディーコンらが船を占拠し、エレーナが捕まってしまったのだ。
彼らは船に火をつけたため、マリナーらは海へ飛び込む。
ヘレンは息が続かないが、マリナーが口移しで空気を送る。
ディーコンらをやり過ごし、海上へ上がると、船はすっかり焼けてしまっていた。
失意の彼らの前に、気球に乗った発明家グレゴールが現れる。
彼に連れられて、環礁の連中の新たな住みかへ。
彼らはディーコンらの根城を知っていたが、あえて危険を冒し、
エレーナを救出しても、逆に仕返しされたりする事を恐れた。
マリナーは友人だからと単身救出に向かう。ずいぶん心境が変化したものだ。
ヘレンや保安官らも、ほっとけないと後を追う形に。
ディーコンたちの根城とは、廃船寸前のタンカーだった。
救世主など現れないと、反乱寸前の一同に対し、
あくまでドライランドの場所を明かさないエレーナを見せて、
子供が見つかれば、ドライランドへ導いてくれると称して、一同をぬか喜びさせて
穴だらけのタンカーを、オールでこがせる。
こうしておけば、彼らは何ヶ月でもこぎ続けるのだ。
そこへマリナーが現れ、ガソリンに爆弾を投げ込んだものだから、
あちこちで爆発が起こる。
マリナーはエレーナを救出し、助けに来たグレゴールの気球から
降ろされたロープにつかまり、間一髪脱出。直後にタンカーは爆発する。
だが、ディーコンもロープにつかまり、追ってくる。
彼を突き落とすが、ディーコンは海に落ち、水上バイクに飛び乗り、
モリみたいな物で、エレーナを海へ引きずりおろす。
ディーコンら3人が水上バイクで、エレーナめがけて進むが、
マリナーが命綱を足に縛りつけて、バンジージャンプのように飛び降り、
間一髪エレーナを助けて気球に戻ると、
誰もいない場所へ突進してきたディーコンらが激突して爆発する。
エレーナらを助け上げたグレゴールは、彼女の背中の入れ墨を逆さまに見て
それがドライランドの地図で、今まで思っていたのと方位が逆である事に気づく。
こうして彼らは気球でドライランドへ向けて旅し、ついに陸地を発見。
水や土が無限にある事に感激する。
彼らは小屋を発見し、そこがエレーナの両親の家で、
彼らが死んだ時、エレーナに入れ墨でドライランドの場所を印し、
海に流したのだと知る。
一同はこの地に残る事を決意するが、マリナーだけは海の男だからと立ち去った。
と言うわけで、陸地が海に沈んだ後の社会を描いたと言う事で
そこにはずいぶんと風刺が盛り込まれているのかと思えば、
ただそういう設定で、後は派手目のアクションで間をつないだだけと言う感じ。
史上最高の製作費と言っても、マリナーのメイクは、ちゃちなエラと水かきだけだし。
(水かきはともかく、エラが突然変異でできると言うのも強引だ)
タンカーに無数のエキストラがいるので金がかかっていそうだが、
無駄遣いと言う感を否めない。
ディーコンの死に方にしてもそうだが、全体的にご都合主義的と言う感じ。
海底の都心が現れるシーンは、
「猿の惑星」のラストにも負けないインパクトを与えうるシーンだったのに
そういう描き方にはなっていない。
無駄遣いと言う評判は当たりで、面白くなってもいいテーマなのに
詰めが甘すぎると言う感じか。
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ウォール街(87)
監督 オリバー・ストーン
若手証券マン、バド(チャーリー・シーン)は、
毎朝、大物投資家ゲッコー(マイケル・ダグラス)に電話するが、相手にされない。
ブルースター航空に勤める父(マーチン・シーン)から、
ある航空事故が会社の責任でない事が判明したと聞く。
バドはゲッコーに会う事に成功するが、勧める株がすべて相手にされない。
そこで、ブルースターを勧めると、ゲッコーは買うように指示。
続いて、乗っ取り屋ワイルドマン(テレンス・スタンプ)の調査を指示。
インサイド情報だが、ゲッコーは、成功のためにくだらん事に時間使うなと言う。
張り込みの末、アナコット製鉄が狙いとわかり、買い占め、株価は大上昇。
ワイルドマンは高額でこれを買い取る。
バドは、実はゲッコーの愛人であるダリアン(ダリル・ハンナ)に接近。
友人の弁護士ロジャー(ジェームズ・スペーダー)に接近、各企業の最高機密を盗む。
やがて、社内に専用の部屋ができるが、株式監視がチェックを開始していた。
テルダー製紙では、ゲッコーの乗っ取りと言う声に対し、私が会社を救うと演説。
バドはブルースターの経営を立て直すため、買う事を勧める。
組合員は乗り気だが、父だけは、利用されているだけだと言う。
ゲッコーが空港の機材が売却されると知り、抗議。ゲッコーは儲けしか考えていない
ゲッコーに刃向かう気と知り、ダリアンは出ていく。
バドは組合員やワイルドマンの協力を得て、ブルースターの買い戻しを計画。
ワイルドマンに、会社をつぶさないと書面で約束させる。
ブルースターの買いを勧め、株価上昇。売りに転じた所で、組合員がゲッコーに殺到。
会社をつぶさない約束をさせようとしたため、ゲッコーはすべて売る。
ワイルドマンが組合の支持を得てこれを買い占める。真相を知って激怒するゲッコー。
バドはインサイダー取引違反で逮捕。
ゲッコーと会い、すべておれが教えたと言うセリフをひそかに録音する。
バドは刑務所へ入る事に。父は、自分で何かを作れと言う。
というわけで、証券取引やインサイダー取引などをテーマにしたのは
目のつけどころがいいと言えるが、会社を救うために犯罪を犯したりするあたりが
いかにも俗な感じで、もう少し工夫はできなかったのかと思える。
確かに、何も作っていないクセに、儲けている人がいると言うのも、変な話だ。
上司ルーにハル・ホルブルック、母親にミリー・パーキンスなど。意外なキャスト。
TV放送 92/03/15 10CH 21:02-22:54
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ウォッチャー(90)(TV作品)
警官殺しで死刑執行されるレイは、皆に姿を見せるため、
カメラマンのマリッシュ(ロイ・シャイダー)に取材させる。
マリッシュは仕事にあぶれ、しかたなく承諾。刑は執行直前に延期される。
タイム誌のウェストンも取材に参加。彼はインタビューを受け持つ。
元警官のジェイクが自殺。彼はマリッシュに取材中止を求めた男だ。
レイはテイタムと麻薬の仕事をしていたが、警官が現れ撃ち合いに。
気づいたら警官のジャッキーが死亡。テイタムは別の事件で死亡した。
マリッシュは、証拠に使われた写真が裏焼きだと気づく。
事実なら、ジャッキーを撃ったのはレイではない。
おそらくジェイクがレイを犯人に仕立てたのだ。しかもテイタムの死は未確認。
ジェイクがテイタムに送金していた事を知り、彼を発見。
ジェイクも麻薬の仕事をしており、ジャッキーを射殺。テイタムはニセの証言をした。
ショックを受けるジャッキーの妻ハンナ(ボニー・ベデリア)は、
判事に執行中止を求める。マリッシュは刑場へ急行。
だが、中止の連絡があったのは、執行直後だった。
と言うわけで、間違いの可能性があっても死刑は執行されてしまうと言う
危険を描いた作品。人物関係が入り乱れて、ややわかりにくい。
TV放送 93/01/18 BS05 20:00-21:50
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ウォルト・ディズニーの約束(2013年米)
トラヴァース夫人 本名ヘレン・ゴフ(エマ・トンプソン)
ヘレンの父 元銀行家(コリン・ファレル)
ヘレンの母
ヘレンのおばさん
ウォルト・ディズニー (トム・ハンクス)
ラルフ 運転手(ポール・ジアマッティ)
シャーマン兄弟 作詞作曲
メリー・ポピンズの作者トラヴァース夫人は、
収入がない為、否定的だった映画化の話を聞く事に。
ロスへ到着するが、気難しい夫人は町から何から気に入らない。
ディズニー得意のアニメや歌に反対し、実写を条件に脚本の検討に入る。
そこでも細部にこだわり、特に父親の描写に関するこだわりは厳しい。
エンディングの歌は気に入るが、
ペンギンをアニメで登場させると知り、腹を立てて帰国してしまう。
幼い頃、夫人には銀行家の父親が酒に溺れてクビになった過去があった。
それでも彼女は父親を慕っていたが、母親は耐えられず、入水騒ぎを起こす。
やがて父親は酒がたたって死んでしまったのだ。
家に戻った夫人は、次の便でディズニーが追ってきたと知り驚く。
ディズニーは、メリーポピンズが夫人自身の話だと見抜いていた。
父親の死に責任を感じていた夫人に、ディズニーはすべて託してほしいと言う。
夫人はようやく契約書にサインし、映画が完成する。
彼女は招待されなかった完成披露に自ら乗り込む。
完成した映画は、気にいる所も気に入らない所もあったが、
父親を思い出すシーンには思わず涙ぐむ。
ディズニーには、アニメが耐えられなくてと弁解したのだが。
と言う訳で、映画メリー・ポピンズの製作秘話を描く。
題名にディズニーなんてあるが、主人公はエマ・トンプソン演ずる原作者の方。
ディズニー(トム・ハンクス)はお気に入りの原作の映画化に取り組むが、
原作者は映画化に否定的。
彼女は、ディズニーお得意のアニメもミュージカルも違うと拒否する。
何とか脚本の検討に入るが。。と言う訳。
原作者には幼い頃に父(コリン・ファレル)が死んだ過去があり、
その体験が物語に影響しており、こだわりがあったと言う事らしい。
頑なだった彼女が、最終的には完成作を評価する(表向きは認めないが)展開には
うるっと来るが、何にこだわっていたのかは、ちょっとピンと来ない。
TV放送 2015/05/05 WOWOW 2100-2305
▼
ウォリアーズ(1979年米)
スワン ウォリアーズのリーダー
エイジャックス メンバー(48時間のガンズ)
マーシー スワンに着いてくる女(ストリートオブファイヤーの姉)
犯人 (48時間のルーサー)
サイラス チームを束ねようとする指導者
NYブロンクス公園に、ウォリアーズら様々なチームが集結する。
サイラスと言う男は、各チームが団結すれば、
警察やマフィアも従える勢力になると訴え、集団は熱狂。
だが、サイラスは射殺され、犯人はウォリアーズの仕業と叫ぶ。
その結果、休戦は反故となり、ウォリアーズは様々なチームに追われる羽目に。
スワンとエイジャックスがリーダーをめぐって争うが、
エイジャックスは公園で声をかけた女性が警官だったため、逮捕される。
スワンらは襲撃する各チームを撃退。犯人一味と海岸で対面する。
他のチームも犯人が他にいたと知ってかけつけたため、
彼らに後を任せてウォリアーズは退散するのだった。
と言うわけで、結構はまったウォルター・ヒル監督の初期の作品で、
しかも未見だった1作。
NYの様々なストリートギャングが結束するなんて、ありそうもない話が発端。
そのカリスマ的(?)指導者が射殺され、犯人はウォリアーズに濡れ衣を着せる。
おかげでチームのメンバーは、様々なストリートギャングに狙われる羽目に。
そこにパレ対デフォーみたいな対決を期待するが、
逃げるばかりで、たまに対決すると敵が結構弱くて拍子抜け。
ところで、この作品には、後のヒル作品に出てる連中が結構出演。
主人公の恋人はパレの姉役の人。
チームには48時間のガンツがいて、警官役でビリーも出てたみたい。
さらに真犯人はガンツに脅されてた小僧。
ストリートギャングの品評会みたいな作品だけど、
個人的にはヒル作品常連大集合と言う目で見た。
TV放送 2013/08/10 ザシネマ 0100-0233
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ウォンテッド(86)
元特殊情報員のニック(ルトガー・ハウアー)は、賞金稼ぎの仕事をしていた。
映画館を爆破した国際テロリスト、ラヒム(ジーン・シモンズ)を追う事に。
起爆装置をレンザが入手としたと知り追跡するが、アジズに殺される。
警察はニックを囮に使うため、尾行をまくため友人ダニー警部補が協力。
だが、ダニーと恋人テリーの乗った船が爆破される。
復讐を決意するニックは、アジズの隠れ家を襲撃。
一味の狙いが、化学工事用襲撃と知り急行。警察もかけつけ一味を逮捕。
ラヒムと対決の末、手榴弾をくわえさせ爆死させる。
と言うわけで、ジーン・シモンズが悪役と言うので見たが、
「未来警察」ほど強烈な感じがない。ルトガー・ハウアーははみ出し賞金稼ぎだが
ありきたりだし、友人が殺されて怒るなんて柄じゃない。
VHS
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ウォンテッド(2008年米)
ウエスリー・ギブソン うだつの上がらない会社員
スローン 組織のリーダー(モーガン・フリーマン)
フォックス 組織の女(アンジェリーナ・ジョリー)
クロス 組織を裏切った男。実はウエスリーの父
ペクワースキー クロスの仲間(テレンス・スタンプ)
うだつの上がらない会社員ウエスリーは、
店で撃ち合いに巻き込まれ、フォックスという女に助けられる。
彼女はウエスリーを某所へ連れて行く。
そこにいたスローンは、ハエの羽根を撃てと言う。
脅されて成し遂げたウエスリーは、尋常でない速度に対応出来る人物と言われる。
世界に数名しかおらず、ウエスリーの父もそうだったと言う。
生き方を変えたいと考えるウエスリーは、特訓を受ける事に。
弾丸をカーブさせて撃つなど、様々な技術を習得する。
スローンらは織機の指示する標的を暗殺。
このやり方は1000年間続き、次の指令はロバートと言う男だ。
ウエスリーは素性もわからない男を殺す事をためらうが、
かつて組織の男が同じようにためらった結果、
フォックスの父が殺されたと知り、暗殺を決行する。
ウエスリーは、敵のボスクロスを追って列車で対決。
クロスはウエスリーを息子だと言うが、死なせてしまう。
ペクワースキーと言う男によると、クロスは確かにウエスリーの父で
織機の指令にスローンが逆らったのだと言う。ウエスリーは一味を襲撃。
スローンは自分が標的だという指令を偽造し、クロスら邪魔な者を始末。
フォックスらもすべて標的となった人物なのだ。
それを知ったフォックスは銃を撃ち、
カーブした弾丸は一味を次々倒し、最後に自分に当たって死ぬ。
生き延びたスローンは、会社員に戻ったウエスリーを襲撃。
だがそれは囮で、はるか遠方にいた本物のウエスリーが狙撃して倒す。
ウエスリーは、こうして自分を取り戻したのだ。
と言うわけで、ジェームズ・マカヴォイと言う人が主演で、
彼の父が実は凄腕の殺し屋だったと聞かされ、彼もまた組織に参加すると言う話。
ボスはモーガン・フリーマンで、
先輩の女殺し屋にアンジェリーナ・ジョリーと言う布陣。
日本ではジョリー主演みたいに言われて、私自身そういう意識で見た。
凄腕の殺し屋と言っても、007や特殊部隊みたいな訓練を受ける訳ではなく、
銃弾をカーブさせたり、蝿の羽を撃ったりと、どちらかと言うと超能力者のノリ。
車をジャンプさせたり、傷を数時間で癒す風呂があったりで、
派手ではあるが、全体的にマンガチック。
必然的にアクションシーンはCG多用で現実味は今一つ。
組織の目的はよくわからない一方で、
ありがちな裏切り行為とかあって、何かお手軽な感じ。ひょっとしてコミックが原作?
TV放送 2009/09/21 WOWOW 2200-2355
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動く標的(1966年アメリカ)
私立探偵ルー・ハーパー(ポール・ニューマン)は、友人アルバートの依頼で
サンプソン夫人(ローレン・バコール)の行方不明の夫を捜す事に。
サンプソンの周囲では変死が相次ぎ、彼が宗教家に山を譲った事が判明。
往年のスターフェイの夫トロイは不法就労者の斡旋で儲けており、
運転手エディが実の姉ベティに殺される。
ベティは一味に捕らわれ金の在処について拷問を受けるが、乱入して救出。
第4の男がいたと判明。ハーパーはアルバートこそ第4の人物だと言う。
ハーパーはサンプソンの娘ミランダを愛していたが、
サンプソンにその気がないと知り殺害したのだ。
ハーパーはアルバートを見逃し、アルバートは彼を始末しようとするが撃てなかった。
と言うわけで、ポール・ニューマンが私立探偵に扮する話で、
ちょっと前に見たフィリップ・マーローものと似たような感じで、
有名な俳優が大勢出て、何やら犠牲者の周囲の人間模様に振り回される展開。
派手なアクションもなければ、奇想天外な推理もなく、
まあ真犯人は最初の方から出ている人だろうという鉄則も守られるし。
ミランダの恋人アランにロバート・ワグナー。ハーパーの妻にジャネット・リー。
TV放送 2003/02/12 BS11 2000-2205
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新・動く標的(1975年アメリカ)
ルー・ハーパー 私立探偵(ポール・ニューマン)
アイリス・デブロー夫人 依頼主。かつてのハーパーの恋人
デブロー氏 アイリスの夫
スカイラー デブロー氏の娘(メラニー・グリフィス)
オリビア デブロー氏の母
パット・リーバス クビになった運転手
エレーン パットの姉
キルボーン氏 石油業で稼ぐ(マーレー・ハミルトン)
メイビス キルボーンの妻
フランクス警部補 キルボーンと通じる
ニューオリンズ。私立探偵ハーパーは、かつての恋人アイリスに仕事を依頼される。
彼女はデブロー夫人となったが、結婚は失敗と感じていた。
最近、何者かから浮気を思わせる手紙を受け困惑していると言う。
解雇した運転手パットの嫌がらせらしい。
アイリスの義母オリビアは、ハーパーをキルボーン氏の使いと決めつけ追い返す。
キルボーン氏はオリビアの土地の石油採掘を狙っているのだ。
やがてオリビアの死体が見つかり、警察はパットの仕業と考える。
ハーパーは姉エレーンを監視し、パットを見つけ捕らえる。彼はオリビア殺害を否定。
やがて一味の襲撃でパットが殺され、ハーパーはフランクス刑事の関与を疑う。
アイリスは依頼を打ち切るが、手紙を送ったのがスカイラーだと気付いたハーパーは、
真相を突き止めると言う。
フランクスを脅し、キルボーンの依頼でパットを殺したと聞き出す。
実はキルボーンの妻メイビスは、夫を脅迫するため、
手帳を盗み出しパットに渡したのだ。
キルボーンはハーパーとメイビスを拘束するが、
ハーパーらは脱出してキルボーンを倒す。
やがてアイリスが睡眠薬で死んでいるのが見つかる。
ハーパーは、スカイラーが祖母を殺害し、アイリスに睡眠薬を飲ませたと気付く。
父を愛するスカイラーは、彼を苦しめる2人を殺したのだ。
父親は真相を突き止めた事を怒るが、娘を愛する者として苦しい立場だ。
ハーパーはエレーンにパットが遺した金を渡し、手帳は新聞社に送れと言うのだった。
と言うわけで、ポール・ニューマン主演の探偵ハーパーシリーズ。
ま、前作がどんな話だったかは記憶にないけどね。
推理小説に詳しい訳じゃないので、よくわからないが、有名なシリーズらしい。
探偵ハーパーが、簡単そうな事件を依頼され、
それに付随して大事件に巻き込まれると言う展開。
もちろん、今の目で見るとちょっとのんきな感じで、陰謀また陰謀と言う訳でもない。
派手な銃撃戦とかもない。
水をためて、閉じ込められた部屋の天井から脱出するなんて、
プリズンブレイクなアイデアが出るが、結局失敗するし。。。
若かったメラニー・グリフィスはちょっと魅力的。
TV放送 2003/02/13 BS11 2000-2155
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失はれた地平線(37)
35年。外交官コンウェイは大戦前夜のチベットから飛行機で脱出。
上海へ向かうはずが、操縦士が入れ替わり、未踏の奥地へ到着する。
そこは恵まれた気候に、適度の自由が与えられた秘境シャングリラだった。
ここでは犯罪もなく、人々は200歳以上の長寿だと言う。
ベルギー人ペローが、国家が破壊に走るのを避け、文化遺産を守るためここを作った。
そして、彼は後継者としてコンウェイを選び、彼を呼び寄せたのだ。
一行はここに満足する者と、囚われの身である事を不満に思う者で二分する。
弟ジョージは住人のマリアと恋に落ち、共にここを脱出する事に。
ペローに感銘したコンウェイも結局同行。だがマリアは外へ出ると老衰して死亡。
ジョージもショックで死ぬ。コンウェイは帰還するが、シャングリラへ戻っていった。
と言うわけで、理想郷を描いた古典的な映画。
その発想は面白いものの、まさにこれこそ理想郷だと言う印象はなかなかもてず
主人公が感銘を受けながら、結局は一度は脱出してしまうあたりも困りものだ。
TV放送 97/12/15 BS05 19:05-21:20
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失われたものゝ伝説(1957年米英)
ジョー ガイド(ジョン・ウェイン)
ディタ 娼婦(ソフィア・ローレン)
ポール・ボナード氏 旅行者
旅行者ポールは、サハラ砂漠を旅行したいと、ガイドのジョーを雇う。
ポールの父親は、消えた都を探して消息を絶ち、彼はその遺志を継ぎたいと言うのだ。
これに娼婦ディタがついてきてしまい、彼女をめぐりジョーとポールが衝突する事も。
苦難の末、一行は古代ローマの都市と財宝を発見。
一方で、ポールの父親の骸骨も見つける。女をめぐってガイドと殺し合ったらしい。
ショックを受けたポールは、食料やロバを持って退散してしまう。
やむなくジョーとディタはわずかな水で後を追い、倒れているポールを発見。
水を見つけようと地面を掘ったジョーは、
自分を埋める為と思い込んだポールに刺されるが、ディタがポールを射殺。
負傷したジョーは弱るが、奇跡的に大キャラバンが通りかかり、助けられるのだった。
と言う訳で、ジョン・ウェインの砂漠もの。
(そういうジャンルがあるかは知らないけど)
砂漠の中に隠された都市(財宝あり)があると信じる男が、
ウェイン扮するガイドに道案内させる。
これに娼婦ソフィア・ローレンがついて来てしまうと言う展開。
インディぽい話かと言うと、そうでもなくて、
極限状態でローレンが、男よりもウェインの方が頼りがいがあると気づく感じの話。
ローレンはデビューして間もない頃の作品で、ちょっと雰囲気が違う。
TV放送 2015/06/01 イマジカ 0830-1018
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歌え!ロレッタ愛のために(1980年米)
ロレッタ・リン (シシー・スペイシク)
ドゥー ロレッタの夫(トミー・リー・ジョーンズ)
テッド・ウェッブ ロレッタの父
パッツィ 女王(ビヴァリー・ダンジェロ)
14歳の炭鉱夫の娘ロレッタは、軍隊帰りのドゥーに気に入られ結婚。
炭鉱仕事に向いてなかったドゥーは、ケンタッキーの牧場へ引っ越し、
2人はそこで4人の子供をもうける。
家事をしながら即興で歌うロレッタの歌が気に入ったドゥーは、ギターをプレゼント。
ロレッタは新人歌手として歌を披露すると好評。
ドゥーがレコードを作り、強引にラジオ局に売り込むと、全米14位になる。
事故で入院した女王パッツィに捧げると歌うと、気に入られて一緒にツアーを回る。
今までステージ亭主と言われたドゥーも居場所がなくなり、
マネージャを辞めて自動車修理工になる。
パッツィが飛行機事故で死に、新たな女王となったロレッタは、21曲が1位に。
ファンが殺到し、ツアーが続いて神経をすり減らす。
ついに1万人が待つステージで歌えない事態になり、ドゥーが抱えて退場。
休養するロレッタに、ドゥーは新居を建てると相談。
相談もなしに決められたと口論したりする内に調子を取り戻す。
復帰したロレッタは、炭鉱夫の娘と言う曲を歌うのだった。
と言う訳で、カントリーの女王と言われるロレッタ・リンの物語。
ロレッタ役はシシー・スペイシクで、本作でアカデミー賞を受賞。
炭鉱夫の娘であるロレッタは、
軍隊帰りのトミー・リー・ジョーンズ(!)と14歳で結婚。
4人の子供を抱えて家事に奮戦する。
彼女の歌の才能に気付いた夫は、ラジオ局に売り込んで、人気歌手に。
当時トップのパッツィと組んでツアーする様になるが、
パッツィが事故死し、ロレッタがトップの座に就く。
だが、その重責に疲れたロレッタを、夫が不器用ながら励ますと言う訳。
売れるのも、スランプから立ち直るのもあっさりした感じだけど、
ロレッタと夫の間に、繋がってない様で、実は深い絆があると言う描写が良かった。
トミー・リーは今とはちょっと雰囲気が違う。
TV放送 2011/03/27 シネフィル 1000-1204
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宇宙空母ギャラクティカ(78)
地球出身者による12惑星連合は、サイロン帝国との戦争を展開。
和平締結も罠で、12惑星や艦隊も壊滅的状態に。宇宙船ギャラクティカのみとなる。
彼らは生存者を連れて地球へ向けて出発。銀河系一の鉱山カロラン星で歓待を受けるが
カロラン人とサイロンは手を組み、地球人を食料にしようとしていた。
気づいた司令官らが攻撃。鉱石の爆発はサイロンの母船を巻き込む。
だが、サイロンに新総統が生まれ、ギャラクティカは再び旅に出る。
と言うわけで、スターウォーズの盗作みたいなTVシリーズの1作を
映画にしてしまった物で、それだけに安っぽい気が。後半はTVの1話と言う感じ。
レギュラーのスターバックは、ダーク・ベネディクト。
仲間になる少年の母セリーヌにジェーン・シーモア。
罠にかかって和平しようとするユリ議員に、レイ・ミランド。
TV放送 95/08/23 12CH 12:00-14:00
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宇宙空母ギャラクティカ サイロン・アタック(79)
燃料切れになったギャラクティカは、
死んだはずの空母ペガサスのケイン司令官(ロイド・ブリッジス)らと出会う。
ケインはサイロン基地攻撃を計画。アダム艦長らは危険だと反対する。
アポロらが燃料を奪う間に、ペガサスは攻撃を開始。被弾してアダムが負傷。
だが、敵を撃退。手術でアダムは回復。ケインらは去る。
と言うわけで、もともとがTVシリーズを映画用にした第2作。
ただのスペシャル版と言うだけで、たいした芸はない。
TV放送 95/08/24 12CH 12:00-14:00
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バトルスター・ギャラクティカ 序章
アダマ 空母ギャラクティカの艦長
アポロ 本名リー・アダマ大尉。アダマの息子
スターバック 本名カーラ。男勝りの女性兵士。アダマの部下
ガイアス・バルター博士 サイロンに通じている
ナンバー6 サイロンのロボット
ローラ・ロズリン長官 内閣の一員。不治の病で余命わずか
12のコロニーに住む人類は、快適な生活を送るためサイロンを開発。
だがサイロンは主人を抹殺しようとして戦争に。
休戦協定が結ばれ、サイロンを見た者がいないまま40年が経過。
宇宙空母ギャラクティカのアダマ艦長は、突如サイロンが攻撃を再開したと知る。
各地が攻撃され、甚大な被害を受ける。
ローラ長官は、内閣全滅で大統領に就任。
アダマが艦隊を指揮するが、攻撃で息子アポロが犠牲となる。
実はアポロは爆発を偽装し、大勢を救っていた。
大統領はバルター博士にサイロンの技術力分析を依頼。
人間そっくりのサイロンがいるとわかり、判別方法を検討させる。
だが実はバルターはサイロンと通じていた。
大統領は退避するための船をかき集める。
ジャンプができない船は見捨てられる結果に。集結した船は次々ジャンプして移動。
アダマは、人類の故郷である地球へ向かおうと言う。
しかし地球の存在は伝説で、その場所を知る者はいないのだ。
一方、人類に逃げられたサイロンは追跡を誓う。
と言うわけで、旧シリーズは映画版以外は見ていないので思い入れはあまりない。
リメイクシリーズもどうしようかと思っていたが、序章だけはとりあえず見る。
アポロとかスターバックとか言う連中はそのまま出てくるのだが
スターバックが女性になるなど、設定には一工夫あり。
旧シリーズの映画は2話ひっつけた感じで、後半は普通のエピソードだったが
今回は1時間半ずつの前後編なので、オリジナルの4倍の長さの船出。
おかげでちょっとテンポが悪く、わくわく感はまだあまりない。
TV放送 2008/01/13 スーパードラマ 0200-0355
TV放送 2008/01/20 スーパードラマ 0200-0355
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宇宙人ポール(2011年英米)
グレアム・ウイリー イラストレーター(サイモン・ペグ)
クライブ・ゴリングス グレアムの友人。作家
ポール 宇宙人
ルース キャンプの女(LIFEのヒロイン)
ゾイル捜査官 ポールを追跡
ハガート捜査官 ゾイルの部下
ルースの父
タラ かつてポールを目撃
ビッグ・ガイ (シガニー・ウィーバー)
SFフェアを訪れたグレアムとクライブは、続いてUFOスポットをめぐる事に。
事故を起こした車を助けるが、運転してたのがエイリアンのポールだと知る。
ポールは60年前に科学的任務で地球を訪れたが、宇宙船が墜落。
政府の客人と思っていた彼は、ようやく囚人だと気づいて逃げ出したのだ。
得られる識がなくなった連中は、能力を調べるため幹細胞を狙っていると言う。
過激なキリスト教徒ルースは、ポールの意識を伝達されて改心し、同行する事に。
一方、ゾイル捜査官やルースの父親も追ってくる。
一行は、タラと言う女性の所へ。タラは、かつてポールを目撃したと語った為に、
バカにされて家にこもる人生を送ってきたのだ。だが、事実だったと知って感激。
山に到着したポールは、そこで迎えを待つ事に。
ゾイルは実はポールの協力者だったとわかるが、
その上司ビッグガイやルースの父親が現れて大混乱。
グレアムが撃たれて死んでしまうが、ポールの能力で甦る。
ビッグガイは宇宙船につぶされ、ポールはタラを連れて飛び去った。
2年後。2人はポールを題材に小説を書き、SFフェアで表彰されるのだった。
と言う訳で、新スタートレックのスコティことサイモン・ペグのコメディ。
ペグと友人はSFフェアに参加するオタクコンビ。
ついでにその手の名所めぐりをする内、本物の宇宙人ポールと出くわす。
彼は何十年も政府機関に保護されていたが、
ようやく客人ではなくて実験対象だと気づいて故郷に帰る事に。
ペグらは手助けするが、政府の連中に追われると言う展開。
序盤は面白かったけど、途中からはETをなぞった感じで、意外さももうひとつ。
(スピルバーグがポールにアドバイスをもらっていた描写あり)
TV放送 2015/07/05 ザシネマ 1630-1813
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宇宙水爆戦(55)
ミーチャム博士のもとへ、謎の装置を通じてエクセターと言う男の伝言が届く。
彼はルース博士ら各分野の科学者を集め、核エネルギー開発を進めていた。
博士らは逃走を図るが、捕らわれて円盤に乗せられる。
エクスターらはメタルーナ星人で、ゼーゴン星人の攻撃から脱出し
地球へ移住し支配しようとしていた。メタルーナ首相は博士の頭脳変換を指示。
だが改心したエクスターは博士らを連れて逃走。
しかし円盤に乗り込んでいたミュータントに襲われ、エクスターは死ぬ。
と言うわけで、いかにも一昔前のSFと言う感じ。
核エネルギーを万能視したりするあたりもそうだが、
侵略を受けた星の住人が、逃げるために他の星を攻撃するのは困りものだ。
TV放送 98/08/02 BS05 07:00-08:30
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宇宙征服(55)
人類は宇宙へ進出。宇宙ステーションで生活するメリル将軍らは
月への旅行に備え訓練。計画変更で目的地は火星に。将軍の息子バーニーも同行。
だが流星との衝突で死者が出て、将軍は宇宙旅行に懐疑的に。
火星に到達するが、船を爆破しようとする将軍をバーニーが射殺。
帰還コースを待ち1年間滞在し、帰還する。
と言うわけで、実際の月着陸を前にして、できるだけリアルに描いた宇宙の話。
1年間食料が持ったり、突然火星へ行く事になったり妙な点もあるが
リアルに描こうとする方針が裏目に出たのか、かなり退屈。
TV放送 98/07/28 BS05 00:00-01:30
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宇宙戦争(53)
火星人は荒廃した惑星から移住するため、地球を目標にする。
カリフォルニアの落下物を、フォレスター博士らが調査。
物体が光線を発し、3人がやられる。物体は他の天体のマシンと断定される。
軍が包囲するが、電磁波のシェルターで保護され、
物質を破壊する光線で甚大な被害を受ける。
フォレスターらは建物に逃げ込み、侵入してきたカメラを破壊。
彼は大学に戻り、カメラや服についた血液から、火星人の弱点を調査する。
ついに原爆が使用されるが、宇宙船は無傷だった。計算では征服されるまであと6日。
弱点の研究が続くが、暴徒に研究資材のトラックが襲われる。
ロス市街も攻撃を受けるが、突然次々とマシンが墜落する。
火星人は地球のバクテリアに抵抗力がなかったのだ。
と言うわけで、H・G・ウェルズの原作の映画化。
製作のジョージ・パルはベガ星人にしたと聞いたが、字幕では火星人だった。
ややクラシックという感があるが、市街の攻撃シーンはけっこう激しい。
TV放送 93/03/19 08CH 02:40-04:21
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