映画感想速報
映画のあらすじと感想をまとめ続けてきましたが、なかなか文章をまとめるのが大変で、まとめた頃には古い話になっている事も少なくありません。そこで、速報的に公開する事にしました。
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2004/12/25
「ターミナル」
☆☆☆★★★
スピルバーグも近年はいろんなジャンルに手を出すが、
長い映画にしがちで、「AI」や「マイノリティ・リポート」なんてあたりは
むやみに長い大作という感じで、どうも評価できない感じだった。
本作は、空港から出られなくなった男の話で、主演はトム・ハンクス。
設定を聞いただけで面白そうな作品というのはあるものだが、本作もそんな感じで
しかもトム・ハンクス主演と聞けば、ちょっと期待できるので見た。
またむやみに長くさえなければいいのだが。
トム・ハンクスが空港から出られなくなる展開は、割に序盤に起こる。
それからいろいろ状況が様変わりし、いろんな手口で稼いだり
エピソードに事欠かなくて、見ていて退屈しない感じ。
そういう意味で、2時間強と言うのは本当は少し長いのだが
まあギリギリOKと言うところか。
人が大勢いるのに孤独を感じるなんて展開は、
同じトム・ハンクスの「キャスト・アウェイ」のバリエーションみたいな感じで
あちらは文字通り孤島だが、こちらは現代社会の孤島と言う感じで、
そこらへんにテーマがある気がする。
弱った状況に陥るあたりのトム・ハンクスの演技もなかなか見所がある。
割に無防備なトム・ハンクスのカバンが全く盗まれなかったりするし
警備局の人が多少意地悪なのを別にすれば、悪い人が全く出ないなんて
あまりにも絵空事ぽいところはあるが、まあ面白いと言える。
掃除夫のじいさんが、トム・ハンクスのために犠牲になるあたりが感動のシーンだが
肝心のジャズメンに会うあたりがあっさりしていて
スピルバーグなら、もっと恥ずかしいほど盛り上げそうなものだが、
ちょっと拍子抜け。
キャサリン・ゼータ・ジョーンズとの関係は、
何でもかんでもハッピーエンドにしようとする昨今にしては味がある。
2004/12/23
「エイリアンVSプレデター」
☆☆☆
昔から「マジンガーZ対デビルマン」とか「モスラ対ゴジラ」とか
異なるシリーズを合体させるコラボものは多い。
最近は減ってきたようだが、アメコミではその手の対決ものは少なくなく
エイリアン対プレデター他いろんな組み合わせがある様子。
この組み合わせはゲームにもなっているようで、
まあどちらもそこそこ人気のあるシリーズで、
どちらの新作が出来ても見そうな所だが、
その双方が対決すれば2倍お得という感じで見逃せないと思って見た。
ともすると安易な子供だましになりそうな企画だが
序盤は古代の遺跡が見つかったとか言う展開で、
CUBEを思わせる仕掛けがあり、まじめな感じだがやや退屈。
それがエイリアンとプレデターが現れ、三つ巴の戦いとなり
CUBE式仕掛けも出てきたりすると、これはもう大変で、
どういう状況になっているのかさっぱりわからない感じ。
ところが、後半になると、敵の敵は味方だとか言って
人間側がプレデターと手を組む事になるわけ。
ゴジラシリーズでも、ゴジラを利用したりする展開はあるのだが、
それはあくまでも、ゴジラがどう動くかわからない事を承知の上での話だが、
本作では、明らかにプレデターも人間に協力するようになってしまい、
一緒になって逃げるシーンなんか出てくると、
古代くんとデスラーが手を組むのも、おかしくはないと言いたくなるほどの展開。
最後にプレデターの船が出てくると、まさにプレデター2と言う感じ。
もともとエイリアンとプレデターでは作風が異なるわけだが、
どうしても両者を戦わせれば、アクション色の強いプレデター風になるはず。
そして、双方のシリーズで一番つまらないのがプレデター2になるわけだが
これに似てしまったと言うのは最悪としか言いようがない感じ。
ランス・ヘンリクセンとか出てきても、ビショップのオリジナルだという設定を
うなづかせるような描写があるわけでもないし
両シリーズと少しずつつながりを見せるような部分があればもう少し面白かったかも。
これだと、エイリアンが現代に来てた事になり、
リプリーを中心とする正史とは矛盾する感じだし。
まあ、ヒロインが南極でTシャツ姿で残されれば、
やがて凍死してエイリアンの事は秘密になるのかも知れないけど。
2004/12/19
「ナショナル・セキュリティ」
バッド・ボーイズで比較的まじめな刑事を演じた
マーティン・ローレンスが、またも凸凹コンビを組む刑事物。
もともとコメディの人だから、本作の方がそれっぽい感じで、
彼は刑事志望の警備員で、彼が原因でクビになった刑事と
コンビを組むなんて展開は、まあありがちな凸凹コンビものにしては面白い方。
とは言え、いざコンビになってしまえば、後はありがちな感じ。
2004/12/14
「K−9 はみだしコンビ大復活!」
シリーズ第3弾。1作目はそこそこ話題になったが
そこそこに過ぎず、3作目にもなると何だか同じ事の繰り返し。
私立探偵になって活動範囲を広げたという狙いが見え隠れするが、
全体として特に目新しくもない。
2004/12/07
「ゴジラ FINAL WARS」
☆☆☆★
ゴジラVSキングギドラ以降、
毎年何かしら年末に東宝怪獣映画が公開されてきたので見続けてきたが
どうも今年で一段落という話。
まあ、過去にもシリーズ打ち切りぽい事は何回もあり、
ちょっと休むと復活したので、今回が最後という気もしないのだが、
まあ怪獣総進撃風の大量の怪獣出演で、
前回はキングギドラが悪役だったが、
今回はゴジラが悪役でいかに締めくくるかと言う意味もあるし、
大量の怪獣をどうさばくかと言う関心もあるし、何より年中行事だから見る。
冒頭にTOHOSCOPEと言う旧作のオープニングを思わせる始め方で始まり
過去の作品の名場面を猛スピードで見せるあたり、
シリーズ総決算という雰囲気はある。
ただ、本作でのゴジラは、さっさと氷の下に封印されてしまい、
それからは大量の怪獣とX星人による騒動の話。
これが割に延々と続き、ゴジラの話が次に出た時、
時計をチラッと見ると1時間経過していた。
2時間を超える大作だが、半分はゴジラ抜きで展開していた事になる。
大量の怪獣は、人気者と言うよりは、あまり復活しそうもない連中を集めた感じで
それに轟天号やX星人、妖星ゴラス、波川女史なんて
マニアを喜ばせるような所を復活させるサービスぶりはいいとしても
主役らの人間ドラマがどうもいただけない感じ。
妙にカッコつけてる感じで、イケメンを起用すると言う何とか戦隊とかそんなノリで
ゴジラを今風にかっこよく描こうとすると、
こうなってしまうのかと言う気がして複雑な感じだ。
よくやく後半にゴジラが復活し、大量の怪獣たちと対決するのだが
怪獣総進撃のように、1対10とかではなく、せいぜい1対3。
ゴジラが南極から東京までものすごい速度で移動し、
それをX星人の手先である怪獣たちが止めようとするが、次々やられてくあたりは
まるでブルース・リー死亡遊技のような趣で、一気にかかれよと言う感じ。
その間も、主人公とX星人の話が幅をきかせ、後半もゴジラの出番は半分くらい。
かつて旧作で人間不在と言われた事があり、
そういう反省の意味もあるのかも知れないが、
しょせん怪獣映画なのだから、怪獣が出ないでどうすると言う感じだし、
そもそも人間ドラマと言っても、出てくる人間は5人程度。
雑魚は始末しろなんて言うセリフにも、脚本家の手抜きが伺われ、
荒廃した都市には、人間の気配が全くしない。
それでも、最後の敵モンスターXが真の姿を現した時は
ちょっと薄汚れた感じだけど、ちょっと感激させられるものが。
音楽がキース・エマーソンで、全編幻魔大戦風なのがいただけないが、
ひょっとして同じドラマで、音楽が伊福部節だったら興奮したかもなんて思ったが。
ミニラは、ジェロニモンに復活させられたピグモンのような物かと思ったが
特に現れた意味は説明がなく、ゴジラと親子かどうかもはっきりしない。
と言うか、物語にまったくからまず、最後の最後に突然現れる始末。
泉谷しげるのセリフには、ゴジラシリーズを強引に締めくくる意味で
ちょっといい感じだったのだが、あれはいかん。
思わず「何じゃこりゃ」と叫びたくなる感じ。
泉谷のセリフで締めとけば良かった気がするが。
2004/12/06
「ヒッチャーII 心臓“完全”停止」
このところ見かけないトーマス・ハウエルが
当たり役(と言うほどでもないが)の続編に満を持して出演。
再び似たような凶悪犯と戦う話かと思わせる。
序盤は、必要以上におびえたりしてそれっぽいのだが、
意外や意外、早々に退場して、後は恋人が凶悪犯と対決。
まあありがちかも知れないが、有名俳優を主役にしない展開はまあ面白い。
とは言え、物語の展開は前作をなぞったようで代わり映えせず。
ルトガー・ハウアーの生まれ変わりのようだと、主人公が勝手におびえるのも面白いが
前作の挿入シーンが権利の問題かトーマス・ハウエルだけで
いまいち、前作とのつながりが弱い。
前作の事件を知らないはずの恋人が、ジェニファー・ジェーソン・リーの殺され方を
いつの間にか知っていたのもおかしいし。
凶悪犯はそこそこそれっぽい。
と言うか、どこかで見た顔だと思ったらゲーリー・ビシーの息子。
親子でキレてる役を演ずるとは、困った家族だ。
2004/12/05
「アライバル ファイナル・コンタクト」
ジェームズ・スペーダー主演で、
彼が宇宙から来た物体を調べる話と言うから
「スターゲイト」の二番煎じみたいな話かと思ったが、
序盤は宇宙からの信号を解読する話で「コンタクト」風?
それがエイリアンが現れて、閉鎖された場所で隊員がやられていくのは
「遊星よりの物体X」か「エイリアン」風。
最後に政府が攻撃を仕掛けるが、宇宙人に助けられるあたりは
「ET」か「未知との遭遇」風で、
他にも色々見た事あるようなのが混ざった感じの、ええとこ取りの安易な展開。
2004/11/30
「ファム・ファタール」
X−メンで妙になまめかしいウロコ女を演じた
レベッカ・ローミン・ステイモスが主演で、悪女を演じ
彼女がアントニオ・バンデラスと何やら、だましあう話かと思って見たがさにあらず。
主人公は確かに悪女っぽいが、途中で割に説明もなくうり二つの女性が出てきて
しばらくはどうなっているのか理解できず。
それがわかって、ようやくバンデラスが登場するが、
バンデラスが妙に気の弱い男で、悪事に手を染める気などなさそうだから拍子抜け。
主人公が悪女ぶりを発揮し、夫から大金をせしめようなんて展開は面白いのだが、
その後に大どんでん返しがあり、タイムトラベル物式展開になるとまた調子が狂う。
ちょっと「メメント」なんか連想させる感じとは思ったが、
しょせん夢落ちと言う気もするし、夢のままに物事が展開するのも、ピンと来ない。
2004/11/22
「動く標的」
ポール・ニューマンが私立探偵に扮する話で、
ちょっと前に見たフィリップ・マーローものと似たような感じで、
有名な俳優が大勢出て、何やら犠牲者の周囲の人間模様に振り回される展開。
派手なアクションもなければ、奇想天外な推理もなく、
まあ真犯人は最初の方から出ている人だろうという鉄則も守られるし。
2004/11/20
「パニッシャー」
☆☆☆★★
またまたアメコミの映画化で
実は過去にドルフ・ラングレン主演で映画化されていると言う代物。
まあ特殊な能力を持つわけでなし、アメコミでないと言われても気がつかない感じ。
主演は知らない人で、見る候補としてはちょっと弱い気もしたが、
ロイ・シャイダーも出ているようだし、
ここらで1本くらい見ておきたい気がして見た。
物語は、元FBI捜査官が家族を惨殺され、復讐をするという展開で、
「復讐ではない、戒めだ」などと大義名分をつけているが、
見ている方としては、復讐でないとあまり面白くない。
過去にも、ブロンソンの「狼よさらば」シリーズなんてのがあって
最初の内は、家族を殺されたりして復讐していたが、
途中から、殺される家族もいなくなり、
何か必然性も感じられないのに、処刑していく感じに。
こちらの方が凶悪なのではと言う気がしてきて
本作も、シリーズ化する気かどうか知らないが、続編からはつらいところがありそう。
とは言え、導入部である1作目は、
大変なヤツを敵にしてしまった的な面白さもあり、なかなか見せる。
序盤は家族を殺される展開で、ちょっとこれが長い感じ。
「何か長いなー」と思うようになった時、まだ家族は殺されていなかったので
どうなる事かと思ったが、殺されてからは割にテンポがよい。
ただ、見ていてわかりやすいのだが、
敵が1人ずつ順番に襲ってくるのは、抹殺しようとする方としてはどうかと思うし
緊迫感もさほど高まらない。
トラボルタの妻と腹心を浮気していると思わせる手口は、最初から見え見えで
「ああ、あの行動はそう言う意味か」という面白さはない。
ラテン系の殺し屋とか、ロシア人の殺し屋が出てくるあたり、
ちょっとコメディ色も出していて、路線的にどうかと思うが
クライマックスで並み居る強敵を一気に倒すあたりは面白い感じ。
トラボルタが強大な敵として、デアデビルの親分みたいに
最後に対決するのかと思ったら、意外に簡単にやられて拍子抜けだが
まあ、その前の襲撃シーンがそこそこ面白いから良しという感じ。
主演はディープブルーに出てたと言うから、たぶんサメを乗りこなせる男だと思うが
ドルフ・ラングレンと言うよりは、
クリストファー・ランバートみたいな感じでなかなか精悍。
幸薄そうなヒロインは、
それにしてはスタイルがよいと思ったら、X−メンのウロコ女。
ロイ・シャイダーは、善と悪のはざまでうまく動く検察官とか
主人公に協力する、それなりに過去は活躍した人物と思ったら、あっさり。。。
2004/11/18
「ノックアラウンド・ガイズ」
ヴィン・ディーゼル主演にしては聞いてないタイトルと思ったが
見てみると彼は威張ってはいるが、脇役で、
あくまで主人公はデニス・ホッパーの息子。
彼らが事件に巻き込まれていくサスペンスのような物はあるが
しょせん、ボスの息子だから、失敗がばれても殺されはしないかも知れないわけで
何か半端な感じ。
2004/11/17
「ディープ・ショック」
デビッド・キース主演の、B級潜水艦アクションかと思ったが、
何かアビスをパクったような話で、未知の生物を受け入れようとする主人公と
認めようとせず攻撃しようとする連中の対立なんてありきたり。
未知の生物が巨大デンキウナギで、しかもウソっぽいCGで何かつまんない感じ。
2004/11/16
「ペイヴメント 静かなる追跡者」
ロバート・パトリックが悪くない役を演ずる。
その役柄は、追跡のプロと言うわけで、まあどこかで聞いたような展開。
未熟児で車いすの男が犯人と言うのが目新しいが、
さほど生かされてるとも思えない。
2004/11/15
「カラー・オブ・ハート」
人間とアニメが共演するロジャー・ラビットの発想を
さらにひねったような感じで、普通の人間が平和そのものの白黒ドラマに入る話。
そこから巻き起こる騒動の描写は面白いが、
色がつく事がいい事のように結論づけられているあたりは、どうかなと言う気もする。
2004/11/11
「ディープ・ライジング コンクエスト」
こんな題だがシャークアタックの3作目で
古代の巨大ザメメガロドンが現れる話で、
最初はたいした大きさではないと思ったら、
後半にバカでかいのが出てきて、唖然とさせられる。
他でもメガロドン物は見たが、それは水中シーンばかりだったが
今回は水上に出てくる分マヌケな感じ。
ジョーズの頭を、ただ拡大したような特撮で、
救命ボートを丸飲みしたりして驚かせるが、物語としてはありがちな程度。
2004/11/09
「トレイル・オブ・ザ・ピンクパンサー」
ピーター・セラーズの死後、
ピンクパンサー5との間に作ったらしい珍作で、
過去の名場面とかをつないで、クルーゾーが行方不明になったと称する番外編。
まあ出し殻のような作品で、あれこれ言うまでない。
2004/11/08
「ピンクパンサー4」
相変わらず程度が低い感じのコメディシリーズだが、
4作目へ来て、そのドタバタぶりも押さえ気味。
それは好感が持てるが、シリアスな話と言うわけでもないわけで、
何を狙っているのやらと言う感じ。
2004/11/02
「モンキーボーン」
ブレンダンはいつもこんな感じの役柄で、
アニメのキャラに体を奪われるなんてのもボチボチ面白いのだが、
いまいち生死の間の不思議な世界がピンと来ない感じ。
「ピンクパンサー2」
人気があるのかシリーズが続く作品。
ピーター・セラーズ自体は好きなのだが、
代表作と言うべきこのシリーズはどうもいただけない感じ。
レベルの低い笑いという感じで、オープニングのアニメがしゃれた感じだから
そういう雰囲気ならいいと思うのだが。
2004/10/28
「俺たちは天使じゃない」
ハンフリー・ボガードらが出演した映画のリメイク風だが
タイトルだけで物語は似てもにつかない感じ
主演2人のキャラがなかなかよいが、ショーン・ペンが人が良さそうなのが妙な感じ。
デミー・ムーアの役は誰でもいい感じ。
最後の見せ場なんかもなかなか面白いが、
個人的に一番面白かったのは、悪役面のジョン・C・ライリーが
本作ではまだ新人だったのか、人の良さそうな若造の神父役で出ている点。
2004/10/27
「プルートナッシュ」
エディ・マーフィもまだコメディしているのかと言う感じだが
いつもの下品な感じでなく、割にまともな役柄。
月世界が舞台になってるあたりと、効率の悪そうなロボットとかが面白みで
マーフィ自身は何やら妙にかっこつけた刑事みたいな感じで
見せ場もハードアクション風となると、何を目指した話だかよくわからず。
2004/10/26
「サラマンダー」
竜が現代に現れて世界を荒廃させると言う発想は面白いが
後は延々と竜と戦う、あまり明るくない話が続き、かなり退屈。
2004/10/25
「ハートブレイク・リッジ 勝利の戦場」
クリント・イーストウッド主演のいわゆる鬼軍曹物で
そういう意味では、目新しい展開でもないのだが、
まあ頑固そうなキャラが、ダーティハリーとかの延長みたいな感じで楽しめる。
2004/10/24
「アナライズ・ユー」
ロバート・デニーロとビリー・クリスタルの凸凹コンビの話の続編。
展開としては前回の繰り返しという感じだが、
デニーロが引退を決意したと言いながら、そうは見えないのが目新しいところ。
とは言え、大金をせしめてハッピーエンドと言うわけでもなさそうだし
逮捕されるわけでもないだろうから、どうなるかと思ったが
まあちょっと工夫した展開と言う気はするが、それほど面白いわけでもない。
2004/10/20
「クイーン・オブ・ヴァンパイア」
インタビュー・ウイズ・ヴァンパイアの続編で
舞台は現代へ。しかも俳優は交替。
スチュアート・タウンゼントは、トム・クルーズよりも妖艶な感じだが
肝心のクイーンが、何か出てくるや暴れる怪物みたいな存在で、
ちょっと妖しい雰囲気がない。
物語はヴァンパイアの存在を知らそうとするレスタトと、
それを隠そうとする一味の対決と言う構図になるが、
不死になりたがる人間のヒロインを除いて、敵の一味がパッとせず、
何だかよくわからない内に、レスタトが寝返ったりして
結局何か展開したの?と言いたくなる感じ。
2004/10/19
「第3次世界大戦 今そこにある危機」
何だか2つの作品をくっつけたような題名で
まあありがちな第3次大戦ものかと思えば、ウイルスもの。
しかも安直なウイルス物と違い、何万人も死者が出て、
最後に敵を倒しても、どう収束するのか先は見えず、救いがない感じ。
2004/10/11
「陽だまりのグラウンド」
キアヌ・リーブス主演で彼が子供に好かれるコーチになる話。
もともとは借金返済のために始めた仕事だったのだがと言う展開で、
どこかで聞いたような感じだが、実話だと言うから仕方がない。
全体としては、メリル・ストリープのミュージック・オブ・ハートに似た感じ。
実話でもパクリに思えるのは否めず、キアヌも何か似合わない感じ。
ダイアン・レインはあまり必然性のない脇役。
2004/10/10
「人妻」
人妻なんて題名だから、不倫が絡む事は当然として
ポール・シュレーダー監督と言う事もあり、
レイ・リオッタも絡んでドロドロした物語になるのかと思ったが
リオッタは不倫される夫の方。
それでもまあ、それっぽいドラマになるのかと思いきや
リオッタが不倫相手の若造を始末してしまったあたりから
むしろサスペンス風の雰囲気に。
物語は一気に14年後になり、復讐に来ると言う展開では、
まるで別の映画を見ているような感じ。
すぐには殺さず、思い出させてやるなんて言うから、
スカッとする復讐ものかと思いきや、それも半端な感じで、
不倫した方もされた方もボロボロになって、ある意味当初の予想通りの展開か?
2004/10/09
「ブラッド・ワーク」
クリント・イーストウッドも監督ばかりでなく
やはり自分で出演する作品もほしいところ。
そういう時は、サスペンスとかの路線をやってくれるので好感が持てる。
さすがに派手なアクションはしなくなり、発作を起こしたりしてそれっぽい。
心臓移植を受けた彼が、自分のドナーを殺した殺人犯を追うと言う話で
謎解きを続ける内はボチボチ面白いのだが、
真犯人が割に唐突にわかり、そしてそれから真犯人との対決が長いのが興ざめ。
2004/10/08
「ペンチャーワゴン」
クリント・イーストウッド出演作はすべて押さえたつもりが
意外な漏れを発見。
リー・マービンとクリント・イーストウッド競演と言えば、男臭いドラマぽいが
題名は何かミュージカル風。実際舞台のミュージカルが基らしくて
アクションなど皆無で、ゴールドラッシュの村へ花嫁が買われてきたと言う話。
これがまた2時間半の長い作品で、途中休憩があったりするが、
2人が花嫁を奪い合ったり譲り合ったりする展開で、
それに交えて、楽に金を手に入れようとしたために……と言う展開もあって
全体として雰囲気は悪くないが、間延びした感じ。
ミュージカルと言っても、さほど歌わない。
2004/10/07
「ファーストターゲット」
昨日はブルー・イグアナと言うので、
ちょっと頭の悪そうなダリル・ハンナを見たが、
本作では大統領護衛官(しかもチーフ)だから、バリバリのキャリアウーマン風。
彼女も、女優のくせに割にC級アクション作が多いのも、いいのか悪いのか。
もともと背が高くてごつい顔だからそれ風だが、あまり好感が持てない。
そのくせ、大統領護衛の最中にデートとかして、
何かちゃんとやる気あるのかという感じ。
敵はボチボチ強い感じだが、何か緻密な作戦という気がせず、
せっかくケーブルカーに大統領を閉じこめたんだから、
途中で止めて爆破するとかありそうだが、わざわざ頂上まで移動させて
その間にダリル・ハンナらに追いつかれてしまう。
ダリル・ハンナも、いくら意表をつかれたとは言え、大統領を無防備にしすぎで
最後には大統領自体が格闘するハメになるし。
ダリル・ハンナ自体は、解決にさほど役立っていない。
2004/10/06
「ブルー・イグアナの夜」
ダリル・ハンナがストリッパーを演ずる話で、
彼女以外に数名の同僚がいるのだが、彼女たちのとりとめのない話を見せる。
ダリル・ハンナと東洋系のジャスミンは見分けがつくが、
それ以外はどれが誰かピンと来ず。
物語も本当にとりとめもない感じで、結局いろいろやっても
ストリッパーに戻っていくと言う事が言いたいのか。
ダリル・ハンナを筆頭に、他の人もそこそこ有名らしいのだがよくわからず
いずれも裸あり。
2004/10/05
「悪いヤツほどよく眠る」
黒澤明の作品は白黒時代が面白いが、
セリフが聞きにくいと言う問題あり。
ここでも三船敏郎が主役で、公団と会社の癒着が絡むのだが、
その事件自体は描かれず、その後の証拠隠滅に動くあたりのみ描かれるのが面白い。
とは言え、2時間半はちょっと長い感じで、
物語はたいして急展開せず、それでいて詰めの前に三船が死んでしまったり
もう1人の主役たる三橋達也がたいして役に立たなかったりで、拍子抜け。
2004/10/04
「ニューヨークの恋人」
ラブコメの女王メグ・ライアンがヒュー・ジャックマンと競演。
タイムトラベルなんかを織り込んでいるが、SFテイストは押さえ気味で
おとぎ話路線を狙ったか。
タイムトラベルとしての面白さはあまりなく、何か2人の展開も当たり前な感じで、
なぜメグがわざわざ過去へ戻ってまで、彼を追ったかもピンと来ない。
自分の写ってる写真を見たからって、運命だと感じるあたりに説得力がない。
ヒューはまだいいのだが、メグ・ライアンはラブコメにはそろそろつらい。
2004/10/03
「メラニーは行く!」
キューティ・ブロンドで人気の出たリース・ウイザースプーンが
似たようなラブコメ路線でもう1作。
だが、あちらがノホホンとしながら成功していく話なのに対し
こちらはキャリアウーマンでちょっとピンと来ない感じ。
田舎町に離婚していない夫がいて、彼と離婚するために帰郷すると
かつての悪友たちが集結しなんて言う展開は面白いが、
まあだいたいラストは予想通りで、
いい人として描かれている婚約者が、いかに身を引くかがポイント。
キャンディス・バーゲンはデンジャラス・ビューティと似たような感じ。
2004/10/02
「コールガール」
ジェーン・フォンダがアカデミー賞をとったという作品で
にもかかわらず、日本の地方ではポルノ映画まがいの題名で上映された作品。
原題がドナルド・サザーランドの役名だから、あくまで彼が主役で
話自体もそんな感じ。
まあ、見ているとこの手の作品にありがちな、
闇の社会のようなよくわからない描写があり
何だかよくわからない内に話が終わってしまう。
Hな雰囲気が盛り上がるわけでなく、ロイ・シャイダーが出ているがチョイ役。
2004/09/30
「ムーラン」
中国を舞台にしている事もあり、
やや異色なディズニーもの。他の作品とは一線を画す感じ。
男装して兵士になる話なんて言うのは、
何か日本アニメで聞くような感じ。
ディズニーなんでハッピーエンドになる事は予想できて
彼女が活躍し、兵士たちも女と知りつつ彼女に従うなんて言うのはいいが
肝心の隊長と恋に落ちるあたり、ちょっと描写不足で
何で急に好きになったわけ?と言う気はする。
2004/09/29
「バガー・ヴァンスの伝説」
マット・デイモンのゴルファーを中心にした話で、
監督ロバート・レッドフォード自身が出演した、ナチュラルのゴルフ版という趣あり。
だがあれに比べると、地味というか、押さえ気味の感じ。
その雰囲気と、狂言回しのジャック・レモンが意外にいい味を出している。
シャーリーズ・セロンの、気の強い富豪の娘は、
もう少しうまく描けばもう少し面白かったと言う感じ。
肝心のウイル・スミスは、ちょっと困ってしまう感じで、
何しろ題名にあるくらいだから主役なわけで、ひょうひょうとした感じで
マット・デイモンを立ち直らせ、しかも肝心な結末を見ずに退散するあたり面白いが
それが逆につかみ所のなさでもあり、
何か彼が主役というのがピンと来ない感じ。
2004/09/28
「スコア」
3大クセのある俳優競演と言われたが、
マーロン・ブランドは完全に脇役で、別に誰でもよかったという程度。
もっぱらデニーロとエドワード・ノートンの対決と言う雰囲気だが、
せっかくクセのある者同士なのに、さほどだましだまされと言う面白さがない。
最後にデニーロがノートンにしてやった形になってるが、
あれでスカッとしたと言わせたいわけ?と言う感じだ。
2004/09/27
「サベイランス−監視−」
ハッカーと言うか天才的プログラマーが事件に巻き込まれる話。
ビル・ゲイツを思わせるティム・ロビンスが黒幕。
システムを作るために他社の発明を盗むのはありそうな話で
殺人があってもおかしくはないが、
盗聴や盗みがビジネスとして確立しているのはおかしな話。
後半のテンポはよいが、コンピュータを駆使して出し抜きあう面白さはいまいち。
恋人まで敵だったくせに、先輩社員レイチェル・リー・クックを信用してしまうのは
単にかわいいだけだからではと言う気がする。
一応有名な人なんだから、最後にしてやられたと悔しがるシーンでもあればいいのだが
何となくフェードアウトしてしまうし。
むしろ敵だった恋人が寝返る方が面白い。
2004/09/26
「アフター・ザ・ストーム」
ビデオのジャケットが派手なサメの絵だったので借りて見るが、
特典映像の予告編を見ていやな予感が。
予告編にサメはまったく出てこず、にもかかわらずビデオ用予告編はサメサメサメ。
予告編だけでそれほど印象が変わるかと驚かされる。
しかし、いざ見てみるとやはり裏をかきあう男女の話で、サメはちょっと出るだけ。
ヘミングウェイ原作と言うので半信半疑だったが、
確かに見てみるとそんな雰囲気あり。
ジェニファー・ビールズは出ているが、かなりのチョイ役。
「エアブレイク」
トム・ベレンジャーが出ていればだいたい見るが
いざ見れば、やはり彼は脇役。
ジョン・バダムのドロップゾーンを思わせる内容で、アレもいまいちだったが
これはそのパクリだから。
そして潜入捜査で一味に思い入れする展開も、どこかで聞いた感じ。
ただし、こちらは悪いのはベレンジャーだけで、
しかもベレンジャー自身も根っからのワルではないので、何か半端な感じ。
2004/09/24
「アイ,ロボット」
☆☆☆★★
SF好きならアイザック・アシモフとか、
ロボット3原則なんて聞いた事があるもので、私もその口なのだが、
かなり昔から聞いていた作品で、読んだ事はないが、何となく想像していて
今になって映画化すると言うので、何で今さらという気もちょっとする。
もともとは短編だと言うし、予告にあるような派手なアクションではないと思うのだが
何か面白そうだから見る。
原作は読んでいないので、どんな物かは想像するしかないのだが、
短編の映画化と言うと、むやみに肉付けして、それが違和感ありありの時もあり。
マイノリティ・リポートもそうだったが、
原作にないに違いない未来の派手な光景の描写で、大作ぶるのは感心しないが
根本にあるのは、ロボットが殺人を犯すのかと言うテーマ。
時間もさほど長くなく、マイノリティ・リポートよりは取っつきがよい。
派手なアクションで場面をつなぎ、その合間にあるのは哲学的な話となると
何かバランスが悪いと言うか、そんな感じで、あまり出来がいい映画には思えないが
それなりに飽きさせずに見れるから、ボチボチという感じ。
哲学的なテーマの方を重厚に押し続ければ、もっといい作品になったかも知れないが
それはそれで今時の娯楽作としてはつらいと言うのも理解はできる。
2004/09/23
「スパイキッズ3−D:ゲームオーバー」
シリーズ第3作はスタローンを敵に回すと言うので期待するが
いざ見てみると、バンデラスさえほとんど出てこず、
もっと言うと姉弟の姉さえも後半まで出てこない展開で、弟ばかりで話が進む。
それも、前作までみたいな展開ならまだよかったのだが、
テレビゲームに中に入ってゲームキャラのように戦うという話で
ゲーム好きの子供ならともかく、それなりの物語を期待する向きには全然ダメ。
ロバート・ロドリゲスとかも、まともな映画も作る人だから、
これは子供向きだからと手を抜いているとしか思えない。
最後に前作までの登場人物がかけつけ、
そこにはアラン・カミングやスティーブ・ブシェミなんてのもいるが、
なぜかビル・パクストンまでかけつけ、なぜかイライジャ・ウッドまで出たりして
登場人物の豪華さはいいんだが。
2004/09/22
「ザ・ダイバー」
新旧アカデミー賞受賞者キューバ・グッディングJr、
ロバート・デニーロ、そしてシャーリーズ・セロンなんて面々の話だが、
何か固そうで、後回しにしていたがようやく見る。
物語はキューバ・グッディングJr扮する潜りが得意な青年が、
軍のダイバーとなる話だが、そこにはまず黒人に対する差別が。
しかし、どの程度黒人が差別されている時代なのか描かれていないので、
なかなかピンと来ない。
後半は英雄となった彼が、何とか現役復帰できないか奮戦する話だが
デニーロと組んで体育会系頑張りで達成するあたりは、まあありきたりかも。
デビッド・キースとかパワーズ・ブースなんて悪役風の人が
チョイ役のいい人で出てくるのが面白い。
シャーリーズ・セロンはこれまた何だかピンと来ない役柄。
2004/09/21
「ブラック・ダイヤモンド」
ジェット・リーになってからの作品は見るようにしているが
これはCMでマンションの窓を外側からだんだん降りていくシーンが
こいつは凄いと期待していた。
が、いざ見るとそのシーンは早々に出てきて、
後はなにやら、いろんな連中が入り乱れての展開。
これがわかりづらい上、敵との対決になるとジェット・リー以外にもDMXとか
仲間の女の人とか、それなりに強かったりして、何か調子狂う。
ジェット・リーは終始カッコつけてるが、
悲しいかなアジア系の背の低さがありちょっと頼りなさげに見える。
2004/09/20
「HELL ヘル」
バン・ダム物は何でも見るが、
まあどこかで見たような刑務所物の寄せ集めという感じ。
最初はバン・ダムがそれほど強くなく、後半は強くなるが、
暴動を起こしても、その後は普通に囚人で居続けたりして、
何かカタルシスと言うかそういう物を感じさせない。
2004/09/17
「ダーティピクチャー 禁断の写真」
題名からちょっとHなのぞき物とかを想像するが、
実際は、裸の写真とか出てくる物の、かなり堅めのテーマで、
まああまり面白くはない。
ジェームズ・ウッズだけが責められるのもピンと来ない。
2004/09/16
「死霊の門」
今さらロイ・シャイダーが主役になるとも思っていなかったが
案の定、途中で出てきて、簡単に殺される役。
後はありがちな、学生が幽霊と対決する話で、まあこんなもんかと言う程度。
2004/09/14
「クロスファイア・トレイル 約束の牧場」
バージニア・マドセンが出れば何でも見るが、
今回は体よく利用される女性役で、基本的にはトム・セレック中心に展開。
急にセレックを信じるようになる心境の変化はよくわからず。
物語はまあありきたり。
2004/09/13
「大いなる眠り」
フィリップ・マーロウ物で
スタローンがでてるヤツと思って見たが、これではなかった。
ちょっと古くさい感じと思っていたが、
意外にマイク・ハマー程度には今風の闇の部分も含んでる感じ。
当時活躍した男女俳優がボチボチ出ていて、
ダーティハリーを思わせる音楽なんかもあって、それなりに楽しめる。
それにしても、キャンディ・クラークはいつも似たようなキャラ。
2004/09/12
「深海の軍神」
何だかネモ船長の海底二万哩をパクッたような話で
別に地上を攻めてくるわけでなし、たいした驚異でもないので、
ああそうですかという感じ。
2004/09/11
「ヴァン・ヘルシング」
☆☆☆★★★
ホームズにモリアーティあり、ドラキュラにはヴァン・ヘルシングという感じで
ドラキュラ物を見た事がある人なら、ヴァン・ヘルシングとは宿敵と知っているはず。
ただし、どちらかと言うと引き立て役で、
ドラキュラを苦しめると言うよりは、ここぞという時に一足遅れでかけつける感じ。
そんなキャラだから、彼を主役にと言うのも、ちょっとマニアックな気もしたが、
そこはそこハムナプトラで「ミイラ再生」を派手にリメイクした
スティーブン・ソマーズだから、
今回はドラキュラの他にフランケンシュタイン(の怪物)、狼男なんてメンツも揃え
まるで怪物くん、いや凸凹フランケンシュタインの巻というか、
モンスターズと言うか、コメディ的で多用された組合せと対決。
本当はヘルシングはそんなヤツじゃないんだという気もするが、見てみる。
冒頭は白黒でフランケンシュタインを描くが、ここが面白い。
と言うのも、今風に派手な映像にはなっているが、
これがたぶんボリス・カーロフの「フランケンシュタイン」を意識しているからだ。
風車で怪物が殺されるシーンまで再現しつつ、(続編で蘇ったけど)
実はその影にドラキュラがいたんです風の展開。
まるでバック・トゥ・ザ・フューチャーPART2で
マーティが1作目の自分を舞台裏で見ていたような面白さを感じさせる。
当然、イゴールなんかも出てきて、その手の映画に詳しい人をニヤリとさせる。
そして、ヴァン・ヘルシング登場。
ヒュー・ジャックマンがX−メンとキャラのダブる感じで登場し、
超人ハルクかと思う大男と対決するが、これがジキル博士とハイド氏のハイドと来る。
しかも対決するのがノートルダム寺院だから、
カシモドさえもちょっと取り込んだ感じ?
それから舞台はバチカンへ行き、新たな指令を受ける。
寺院の地下に秘密兵器工場があり、ちょっとコメディリリーフ的な男と同行するが
これなんかは、007のQを意識した感じで、
ああ、こういうキャラも入れて、シリーズ化を企んでるなと言う感じだ。
それからはドラキュラ、狼男、そして生きていたフランケンシュタイン(の怪物)を
織り交ぜて、インディな崖での対決とか、
ロード・オブ・ザ・リングの山みたいな険しい山の上にある城での対決とか
まあ派手だけど、序盤の面白さは薄れた感じ。
最後はヘルシングが狼男になって対決するなんて、知恵では倒せんのかいと言う感じ。
強敵となるべくドラキュラには、
妖艶な魅力があっても良さそうだが、それはいまいち。
取り巻きの女性3人組は、ドラキュリアのパクリみたいな感じで、
しかもあっちの方がなまめかしかった気がする。
そんな事で、設定はいいんだが、アクションの方は脳天気すぎてちょっと。
まあ派手だから許すかという感じ。
こっちをシリーズ化するので、X−メンにはジャックマンが出ないなんて話もあるが
残っているメジャーな敵キャラは、半魚人と透明人間あたりでちょっと弱い。
ドラキュラが再びと言うのも、何かネタ不足という気がするし。
でも、宿敵はドラキュラなずだし。。。
「アイ・スパイ」
これもまた往年のTVシリーズの映画版。
まあ元ネタはよく知らないのだが、
オリジナルの連中が出たその後のエピソードは、あまり面白くなかった。
今回はキャストを変えて取り込むわけだが、
なぜこの二人がやらねばならないかと言うあたりの説得力が全然なく、
ダメに見える俺たちだけど、やる時はやるぜと言う痛快感もない。
エディ・マーフィが世界チャンピオンらしくもないし、
ハッキリしないファムケ・ヤンセンの態度もいただけない。
2004/09/10
「誘惑の接吻」
ジェニファー・ジェーソン・リーとドリュー・バルモアが
出ているので見るが、ちょっと2人とも期待をはずされる。
まずジェーソン・リーの方は、主人公の少年の母役で、
一応若い母親と言う事になっているが、物語的には脇の感じ。
バルモアちゃんに至っては、少年の妄想の中に出てくる存在で、実にチョイ役。
そんな事だからつまらないかと思いきや、
これが田舎町の少年のちょっとHな物語で、
例えばちょっと昔のその手の映画より妙に生々しいのが面白い。
モーリーとの仲がいまいち進展しないのがもどかしい気もするが。
2004/09/09
「アルティメット・ストーム」
題名はパーフェクト・ストーム風だが
サバイバルゲームが本当のサバイバルになると言う展開。
出演がトリート・ウイリアムズ、クリフ・デ・ヤング、マイケル・ダデイコフと来れば
B級ないしC級アクション映画俳優総出演という趣。
トリート・ウイリアムズはちょっと老けて精悍さがなくなったのだが。
物語は一味の用意周到さもないし、主人公たちが頭脳で反撃すると言うのもない。
何となく烏合の衆のように逃げまどい、何となく嵐のおかげで倒せただけ。
嵐が来るのに、用もないのにテレビ局に残ってたクリフ・デヤングらは
いったいどうなったのやら。
2004/09/08
「ノー・グッド・シングス」
別の事件を追っていた刑事が、銀行強盗を企む一味に捕らわれる
と言う、ちょっとヒッチ風にも思えるサスペンスかと思いきや
敵一味が裏切ったり、さらに裏切ったりで二転三転。
サミュエルさえも敵についたりして、話は入り乱れてるが、
全体としてまとまりがなく、各連中が本当はどうしたかったのかよく分からない。
ミラジョボはちょっと裸あり。
2004/09/07
「寒い国から帰ったスパイ」
ジョン・ルカレ原作のスパイもの。
たしか、原作も読んだ記憶があるが、結末くらいしか印象にない。
題名は何かすごみを感じさせる感じだが、結局の所使い捨てのスパイの悲哀の話で
スカッとするような話でないのは予想通りだが、
スパイってこんな物かと愕然とさせられるほど、目新しい話でもない。
2004/09/06
「ソドムとゴモラ」
ロバート・アルドリッチ監督なので見るが、
実際はセルジオ・レオーネとの共作らしい。
話はよく聞くソドムとゴモラの話で、退廃してたとは聞くが
どういう物語になるのか。
結局、ヘブライ人とか出てきて、十戒の後半を思わせる展開に。
まあそう言う言い伝えだから仕方ないが、どこかで聞いたような感じ。
最後に振り返って像になってしまうのは、ギリシャ神話みたいだし。
2004/09/05
「強迫ロープ殺人事件」
ヒッチコックの「ロープ」や「完全犯罪クラブ」でも描かれた
実際の事件をモデルにしたという作品で、
確かに序盤の展開は「完全犯罪クラブ」風。
だが、後半は彼らが捕まって、オーソン・ウェルズが死刑を回避しようとする話で
延々と演説したりして、そう言う話だったの?と調子狂っちゃう感じ。
2004/09/04
「SF月世界探検」
ウェルズ原作の月へ旅行する話で、月に生命がいるのは当然として
人類初の宇宙船の話かと思えば、前世紀にすでに月へ行った人がいた
と言う出だしはなかなか面白い。
ただ、そのための手段となると、奇想天外な発明が必要になり、
何となく風船で行ったみたいな宇宙船では、説得力が足らない。
月へ着いてからがまたるこしい感じで、
異星人を理由もなくいきなり攻撃する主人公は、かなり悪いヤツに思える。
博士が月の住人の呼び名を知っていたり、地球で彼らの全滅の理由が語られるあたり
ちょっとはしょりすぎなんじゃないのと言う感じ。
2004/09/03
「シンドバッド7回目の航海」
ハリーハウゼンの特撮で知られる話で、
後に3作まで作られるが役者は毎回異なる。
本作は1作目で、出てくる怪獣らもその手の本ではよく見る物ばかり。
ただ、話自体はどこかで聞いた話の組合せみたいな感じ。
ランプの精がジニーと言うのは、アラジンと元ネタが同じなのか。
ハリーハウゼンの特撮はさすがにすごい。
2004/09/02
「ブラック・オーシャン」
いわば特殊部隊もので、
世界を同時攻撃できる兵器なんて、大風呂敷ひろげたりするが
そんな描写があるわけでもなく、ただひたすら地味な作戦を見せるだけ。
親友が死んだり、足手まといの新兵がいるのもお約束。
協力者が実は一味のボスだったと言うのは、比較的面白い部分ではあるが、
全体としては面白くも何ともなく、
もっと非現実的な展開でつっこめる映画の方がマシ。
2004/09/01
「愛しのローズマリー」
ジャック・ブラックと言う人は独特のテンポで
最近出てきたコメディ中心の人らしいが、
この作品はいわばラブコメで、しかもちょっとSFテイストの味付けあり。
理想的なグウィネス・パルトロウが、実はデブでと言う展開で、
パルトロウがちゃんとデブメイクもしているので感心する。
外見か心かなんて永遠のテーマみたいな話で、そう言う意味ではあり来たりだが
彼女の真の姿がわからず、右往左往する様は面白い。
ただ、「心の美しい人」が、誰も彼もボランティアをしていると言うのは
ちょっと脚本家の発想が足らない気がするが。
2004/08/30
「ラスト・デシジョン」
ジョン・バダムとアーサー・B・ルービンスタインの
黄金コンビだから見るが、どうもTV風の作り。
大統領選をマスコミが操作してしまうが、実はその裏にはと言う展開で、
まあその手のドタバタを茶化し気味に描いているようで
発想も見せ方もいまいち。
2004/08/29
「恋人たちの予感」
かつて何かの映画の同時上映で半分くらい見た映画で、
メグ・ライアンがあえぐマネをするシーンばかりが話題になったが、
これが実に良くできてる。と半分見ただけでも感じてしまった。
いきなり熱愛になるのでなく、遠回りして遠回りして恋に落ちる
と言う展開に面白さがあり、互いに意識するようになってから、
2人が目線をそらしたりする描写も実にうまい。
メグ・ライアン自体がこの頃はかなりかわいかったし。
2人が寝ちゃってから、結婚するまでが、
初見した時はかなり長かった印象があり、
それこそ風と共に去りぬ級と思っていたのだが、
あらためて見るとそれほどでもない。
とは言え、初対面から10年は経過しているのだから、
こういう風に恋愛を描くのは面白いと思う。
2004/08/28
「スカルズ 髑髏の誓い」
ポール・ウォーカー主演の映画と思って見るが、彼は脇役。
怪しげな結社の話だが、その目的はよくわからず、
どうして犯罪まがいの行為をしてまで維持しようとするのかわからず。
最初の内はつまらなそうだったが、
ルークが命を狙われるようになってからはボチボチ面白い。
ウイリアム・ピーターセンはCSIの印象があり、
悪役ではないと思えば案の定その通り。
ポール・ウォーカーは最後死んでも良さそうだが、死なないあたりに安易さを感じる。
2004/08/27
「大脱走!レッド・ロック刑務所」
ジェームズ・カーン主演で大脱走という題名だから、
破天荒な脱走をカーンがする話かと思って見たが、彼は刑務所長。
その代わり、デビッド・キャラダインやブライアン・デネヒーなんて
ちょっとおいしい布陣で、
でもごく当たり前に脱走されて、ごく当たり前に捕まえるだけ。
最後にメキシコ人の女性と所長がひっつくのも強引。
2004/08/26
「ラスベガス大火災」
災害物も意外に見るのだが、
これはラスベガスと言ってもカジノが火事になるわけではなく、ホテル火災。
見ているとタワーリング・インフェルノのパクリという感じで、
しかも上の階に残ったのが、せいぜい10名くらいだからスケールも小さい。
この逃げまどう様をTV中継するのが異色と言えば異色だが、
途中からなにやら放火犯がここにするらしいなんて展開になり、
どうも最も怪しいカメラマンが犯人だとなると、なんだそりゃと言う感じ。
ただし、この結末は、チラッと写しただけなのでわかりづらい。
2004/08/25
「ギリーは首ったけ」
邦題からメリーに首ったけの二番煎じみたいな物かと思い
ヘザー・グレアムがギリーかと思えば、ギリーは男の名前だから調子狂う。
まあ作品自体は、一応ラブコメだがありそうもない設定と展開なのに
最後はお約束になるのも予想できる。
すっかりいやなばあさんになったサリー・フィールドなんかも見せるが、
ヘザー・グレアムが、ちょっとずれた女性を演ずるのかと思ったら、
意外に終始まともな役柄で、これも拍子抜け。
2004/08/24
「トイ・ストーリー2」
CGを全編に使う様になって話題になった作品の続編。
まあ前回の繰り返しという印象は否めないのだが、
博物館行きがいいか、子供に愛されてすぐに忘れられるのがいいかなんて
おもちゃの命題みたいな話が出てきて考えさせられる。
2004/08/23
「クラッシュ」
デビッド・クローネンバーグの奇妙な世界の話で、
今回は事故を経験し、事故に興奮を覚える様になった男女の話。
最初はちょっとHな感じで、ジェームズ・スペーダーとホリー・ハンターが、
加害者と被害者のくせに親密になって、
アブノーマルではあるが、まあまあそう言う人もいるかなと言う感じだったが、
次第に個別に行動する様になり、
スペーダーの方は人に車をぶつけたりぶつけられたりして興奮し、
最後には仲間が死に、恋人も危険な目に遭わせたりで、
こうなるともはや理解不能という感じ。
2004/08/22
「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」
☆☆☆★
あちらでは1週だけ1位だったがその後すぐに転落したものの
こちらでは、相変わらずありがたがられている様子のこのシリーズ。
3作目ともなると、何が目玉なのか予備知識無しではわかりづらく、
スパイダーマンほどの吸引力がなかったが、一応シリーズ続けてみているので見た。
とは言え、1ヶ月前に激混みだった印象があるので、保留にし続けようやく見た。
見てみると、最初から魔法の練習してるし、
さっさと家を飛び出して学校へ行ってしまうし、
ロンたちとの再会もあっさりしてると、
何か前2作であった、シリーズとしての様式美という様な部分が
あっさり飛ばされてる感じで、サッサと本題に入る。
まあ、その方が気楽に見られるのだが、
その分、作品が軽くなった感じで、「いい作品だね」と言う重みがない。
前2作では強敵と対決したが、今回はそう言うのもないのが難。
アスカバンの囚人がそれかと思わせて、そうでもないし、
別の敵が現れ、最終的に逃げられてしまうが、
「こいつは大変な相手を逃がしたぞ」と言う危機感もない。
クライマックスの見せ場は、いわゆるタイムトラベル物と同じ雰囲気だが、
かねてから言う様に、タイムトラベル物には2種類あって、
1.いろいろ動くたびに、歴史が(登場人物の。あるいは脚本家の)都合の良い様に
展開するパターン。
2.がんばっていろいろやるが、結局決められた歴史の通りに動かされるパターン。
で、本作の場合、1.を狙ってるはずなのに、2.でずっと展開。
最後の最後に、「歴史を変えた」と言う部分が、
牢屋から囚人を助け出すだけとあっては拍子抜け。ここの見せ方は絶対おかしい。
前作でエンドクレジットの後に、もう1つおまけがあったので、
今回も何かあるかと期待して待っていたが、
魔法の地図がらみのセリフがあるだけでこれも拍子抜け。
確かに、本作ではこの地図が一番面白いアイテムなのだが、
それがロンの兄貴にもらったとあれば、
難しい魔法をマスターして、強敵を倒すという雰囲気ではない。
繰り返しになるが、全体として物語はかなりあっさりし、
前作までの出し殻みたいな感じになってきた。
あっさりしてるくせに、2時間半と長いのは、間延びしてるという事か。
「惑星Xから来た男」
これもちょっと古いSF物。
宇宙人は本などでよく見るヤツで、ルーニー・チューンズにも出てきた。
いわゆる地球侵略をたくらむ宇宙人の話なのだが、
何か島にしか現れず、それも爆弾で倒せる程度だから、さほど怖くもない。
宇宙人のデザインも、子供の落書きみたいだし。
2004/08/21
「ドラキュラの呪い」
ドラキュラがアメリカへ来るなんて発想は現代風だが、
いたって物語はクラシックな感じ。
ドラキュラは、怪物的な顔はいっさい見せず、
雰囲気はヒッチコックの「疑惑の影」風?
杭を打たれて血が出るところだけカラーになったりなど、
名作のいいところを拝借しているような感じだが、もう一つ話にパンチがない。
2004/08/20
「CUBE2」
前作も謎な感じだったが、その続編が登場。
四次元立方体とか言って、罠もSF的になった感じだが、やってる事は同じ。
前作よりも中にいる連中の、中にいる理由が明確な感じだが、
まあ結局のところ、いろんな事がよくわからないまま。
2004/08/19
「102」
101匹わんちゃんの実写版のさらに続編だが、
グレン・クローズが出てくるだけで、後は特につながりも感じさせず、
前作に出たわけでもない女性が、クルエラを妙に警戒しているのも変な感じ。
やってる事は、前作とほぼ同じで代わり映えしない。
2004/08/18
「カントリーベアーズ」
ディズニーランドのアトラクションを映画化し始めた最初の作品。
あのカントリーベアーズの雰囲気はあまりなく、
何かブルースブラザースのなぞりのような感じ。
主人公の兄貴以外は、熊が人間社会にとけ込んでいる事を
不思議に思わないところがちょっと面白い。
2004/08/17
「最”新”絶叫計画」
スクリームを中心にいろんな映画のパロディでこさえた作品の続編。
冒頭に日本でつけたとおぼしき、前作の説明が延々とあり、
それでも短いのだから、これがなければ、今時珍しい1時間程度の短尺もの。
そんなわけだから、安易な感じ。基本的にはホーンティングのパロディ。
2004/08/16
「スキャナーズ2」
クローネンバーグのスキャナーズの続編という形だが、
正規の続編なのかはよくわからない。
ただし、その後の作品もちょっと見たが、オリジナルを含めて、
これが一番まともと言うか、当たり前の作り方で、
その意味で落ち着いて見られる。
2004/08/14
「泉のセイレーン」
ヒュー・グラントが出ていてもラブコメにあらず。
「ウェールズの山」のようなコメディぽい作品でもなく、
そもそも主役はどちらかと言うと彼の妻。
お堅い牧師夫妻が裸婦モデルに影響されていくと言う話だが、
割にあっさり影響されてしまうので、ピンと来ない。
2004/08/12
「Mrディーズ」
アダム・サンドラーのラブコメものを続けて見る。
今度はウイノナ・ライダーが相手役で、作品としてはこちらの方がいい感じ。
田舎出身の人のいいサンドラーが、彼をだまそうとするライダーと恋に落ちる展開。
サンドラーが最後まで人のいい状態を貫いてるのが好感が持てるが、
最後に会社を取り戻す展開がまだるこしい感じ。
ライダーも万引きの印象があって、どうも好感が持てない。
2004/08/11
「ウェディング・シンガー」
バルモアちゃんのラブコメも当たりはずれがあるようだが、
これはまあいい方と言う感じ。
アダム・サンドラーと言うのは、コメディアンと聞いていて
何となく「Taxi」の運転手みたいなのを想像していたが、
いざ見てみると意外に二枚目なので、こういう映画にはピッタリかも。
ただし、バルモアちゃんがなぜ結婚する事になったかのあたりがハッキリしないので、
終盤に飛行機に急ぐあたりまでは、ちょっとまだるこしい感じ。
2004/08/10
「ハイ・フィデリティ」
ジョン・キューザック主演で、
見てみるとキャサリン・ゼータ・ジョーンズとかティム・ロビンスとか、
それほど有名でなかったジャック・ブラックなんか出ている映画で、
キューザックが過去の恋人について思い出すと言う話だが、
独り言みたいなのが多くて、キューザックが製作もしていると言うから
何やら独りよがりの作品が出来てしまったなと思ったが、
聞けば「アバウト・ア・ボーイ」と同じ原作者との事で、
そう言われると何となく似た雰囲気がある。
物語は時代が前後するのかと思って、その気で見ていたら
何の事はない現在の話ばかりだったので拍子抜け。
音楽オタクが物語にひねりを入れているようだが、どうもピンと来ない。
2004/08/09
「ホットロック」
ロバート・レッドフォード主演の泥棒もので、
彼自身の出たスニーカーズとかオーシャンズ11ぽい展開だが、
あまり巧妙な作戦でもなく、メンバーにハッキリした特技があるわけでもない。
何となく出たとこ勝負で行っている感じで、
この手の映画としてはあまり面白くない。
2004/08/07
「ダイヤモンド・クエスト カリマンタンの魔神」
インディ・ジョーンズほどではなくても、
ジャングルを舞台にした冒険物は数多くあり。
タイタニックの悪役ビリー・ゼーンも何か似合いそうな感じだが、
いかんせん物語の方はパッとせず、
首狩り族とか原爆の開発者とかダイヤの話が、話だけで終わってしまい拍子抜け。
「黄昏」
ヘンリー・フォンダとキャサリン・ヘップバーンの老夫婦の話で
死を控えて不安を隠しつつ頑固なフリをするフォンダと、
夫の頑固を軽くあしらう事を覚えたヘップバーン。
その娘の恋人で、フォンダを恐れつつもつきあおうとするダブニー・コールマン、
その息子は、老人の相手なんて嫌だと言いながら、
フォンダの魅力や哀しみを理解してうち解けるようになる。
なんて言う人物の配置が絶妙で、皆いい味を出している。
娘ジェーン・フォンダが、父に冷たくされたと感じていて
少年が彼とうち解けた事に反発するなんてのも物語としては面白いのだが、
どうもジェーンが実の娘でありながら、既に大女優だったせいか、
そうは見えないと言うのが難点で、
もともと父ヘンリーにアカデミー賞を取らせるための企画と言うところがあったので、
ついでに私も出ようかしらなんて感じで、引っかかる感じ。
それを除けば非常によい出来で、ヘンリーの死を描かずに、
何となく老いて死が近づいているのを描くあたり、
「黄昏」なんて題名がしっくり来て、もの悲しい感じ。
2004/08/06
「チャンス」
ピーター・セラーズ主演だが、ドタバタにあらず。
世間知らずの老人を、周囲が勝手にありがたがると言う展開で、
しかも当人は常に自分のペースを維持すると言うおかしさ。
正体がばれてもあわてない、と言うか最初から隠しておらず
最後には大統領候補になってしまうと言う良質のコメディ。
最後に池の上を歩いちゃうのはよくわからないけど。
たぶん重要な意味があるんだろうね。
2004/08/05
「クリスティーナの好きなコト」
メリーに首ったけで注目されたキャメロン・ディアスだが
さほどラブコメには出ておらず、久々に出た感じの作品。
ただし、チャリエン仲間のバルモアちゃんと違い、ちょっとくたびれた感じ。
途中で見せる着替えシーンでも、あっと驚く寸胴さでビックリ。
映画自体が短めな上、物語に関係ないドタバタが多くて、まあお手軽な感じ。
物語もありきたり。
友達のジェーン役は、キューティ・ブロンドのライバル役の人で、
こっちの方が魅力あるかも。
2004/08/04
「バンパイアの惑星」
これもまたエイリアンの元ネタと言われる作品だが、
乗員が次第に異星人に操られ、殺されると周囲に気づかれないまま、
敵になってしまうと言う展開は、むしろ物体Xの展開。
まあどこかで聞いたような話だから、展開自体はあまり面白くない。
最後のオチはちょっと面白いんだけれども、
どうだ、これがオチだと言わんばかりに、長々とやられてちょっと閉口する。
2004/08/03
「ビロウ」
ゴーストシップと似た、幽霊船話と思って見る。
物語は、米潜水艦で、死んだ艦長とその代理たちとの確執なんて物に、
部外者である英船の遭難者が気づくという展開で、まあ面白い感じ。
それに、時々幽霊がからむのが、何とも蛇足的で、
こんなエピソード入れる必要なかったんでは?と言う気がする。
2004/08/02
「奪還DAKKAN アルカトラズ」
セガールもサッパリ目立たなくなったが、まだ出続けてた。
閉鎖されたアルカトラズを復活させて、そこを舞台に対決したりするが、
彼が犯罪者でなく、実は潜入捜査員だったなんて言い訳も半端な感じで、
なぜ他の囚人も一緒に戦ってくれたか、そこらへんはあまり説明なし。
やっている事は、彼自身や他のアクション映画の見せ場をひっつけたような感じで
もはや出し殻という雰囲気。
セガールもかなり太って、強そうに思えない。
2004/07/31
「スパイダー 少年は蜘蛛にキスをする」
ここのところスパイダーがらみの映画ばかり見ているが、
本作が最も困った作品。
クローネンバーグ作品は、デッドゾーンやザ・フライなどは好きなんだが、
ビデオドロームやイグジステンスはよくわからなかった。
本作は後者の路線のようで、しかも時代が前後したり、
妄想とかも混ざっているようで、何が起きているのかサッパリわからず。
2004/07/30
「スパイダーズ2」
前作とは微妙に設定が違うようだが、
結局の所巨大クモが暴れ回り、出演者が襲われる展開。
まあそう言う話だから、怪しい研究をしているのは良しとしても、
なぜか説明もないのにヒロインが強すぎ。
屈強な海の男たちを簡単に倒していき、最後にはクモと1人で対決。
エイリアン2を意識したという感じだが、なぜ強いのかは説明がない。
彼女はガンのはずで、クモによって開発されたDNAで
回復するとか言う展開かと思えば、そう言う話はない。
あと、人体に卵を埋め込まれたクモを倒すワクチンと言うのがあって、
それぞれ人別にワクチンが異なるらしいのだが、ウイルスじゃあるまいし。
2004/07/28
「恐怖の火星探検」
火星へ行った宇宙船乗員が全滅し、
生き残った船長に疑いがかかるが、迎えに行った宇宙船の帰途、
侵入していた生物に乗員が襲われると言う展開で、
実はエイリアンの元ネタと言われるらしいのだが、
何しろ宇宙船のくせに、バズーカとか手榴弾とかやたら用意してるし、
平気で爆破とか撃ち合いとかするし、ちょっと無茶しすぎ。
倒し方もエイリアンとほぼ同じ。
2004/07/27
「メルトダウン・クライシス」
原発を舞台にした話と思って見るが、
前半は実は2000年問題の話。
99年製作なので、いたずらに不安を駆り立てる映画と言う感じだが、
過ぎてしまった今見ると、今度は荒唐無稽という感じ。
2000年問題と、いろんなトラブルの因果関係があり得ない事ばかりだし
急ハンドルで着陸する旅客機や、
溶解寸前に水をかけたら直ちに温度上昇が止まる原子炉なんて、
まあご都合主義的な展開が多すぎだが、描き方は至ってまじめ。
2004/07/26
「CIAの男」
キューバ革命を舞台に、
ひょんな事から活躍してしまう、ダメCIAの話と言うわけで、
例えばミスター・ビーンの人のスパイものみたいに、
とことんダメなヤツと言うわけでもなく、まあ普通の人が主人公なので、
コメディと言われても中途半端な感じ。
2004/07/24
「刑事ジョン・ケイン」
スコット・グレンが刑事役だが
護送した犯人には逃げられ、
後はもっぱら追跡のプロであるインディアンの女性に任せきり。
追跡のプロの話は、トミー・リーのハンテッドみたいな感じだが、
魔法とか出てきて何かごまかされてる感じ。
保安官役にボイジャーのチャコティ役の人。
2004/07/23
「巨大アメーバの惑星」
アメーバの惑星と言うのは火星の事で、
なぜか火星旅行に否定的な結末に。
ネガを赤くしただけで火星を表現するあたりがチープ。
ロケットの時計がアナログと言うのが違和感あり。
ネズミコウモリとか言う怪物は、本等でよく見た物。
最後だけ見るとテーマがありそうだが、まあ思いつきという感じ。
2004/07/22
「赤ちゃん泥棒」
若きニコラス・ケイジらが主演していて
赤ちゃんほしさに他人の赤ちゃんを盗んでしまうが、
どんな悪いヤツも、赤ちゃんにひどい事はできないと言う感じ。
何やらすごく面白い展開を期待させたが、いまいちの所で終わる。
どんな人も、それほど悪くはないと言う事あたりを描きたかったのか。
2004/07/21
「スパイダーマン2」
☆☆☆☆★
アメコミのリアル版実写映画化がはやっているが
そんな中でも最も成功していると思われるのが、このスパイダーマン。
前作もかなりヒットしたが、普通のスーパーヒーローと違い、
基本的には普通の青年で、恋もしたりすると言うところがポイント。
実はそれは映画版スーパーマンの頃からあった話なのだが、
前作ではそれをさらに推し進めた感じで、共感がもてた。
そして本作では、さらにさらにその話が進展。
恋人との関係はどうなるか。スパイダーマンを父の敵と信じる親友との関係は。
等という問題をまじえつつ、新たな敵と戦うわけでこれはポッターよりも見逃せない。
冒頭からピーターはスパイダーマンである事で、バイトはクビになり、
単位の方も危ういなんて状況で、MJは別の男と婚約してしまうし
ハリーにまで逆恨みされたりして、
スパイダーマンとしてスランプになってしまい、辞める事を決意する。
なんて展開は、実はスーパーマン2のなぞりのようなので、目新しくもないのだが
スーパーマンでは、敵との対決にポイントを置いていて、
恋関係はおまけのような所があって、あまり共感が持てなかった。
に対して、本作では恋関係がメインで、敵との対決がサブ。
それでいて敵との対決も派手だから、どちらを期待した人も期待を満たすわけ。
前作ではおじさんが殺された所で、ちょっとウルウル来そうな感じだったが、
本作では地下鉄のシーンがそれに当たり、
この監督は、ちょっとくさくても泣けるシーンを必ず1シーン入れるよう
意識しているように思える。
その結果、スパイダーマンはMJやハリーだけでなく、
多くの人に素顔を見られてしまい、この後誰に隠す必要があるのかと言う気がする。
おまけに、スーパーマンのように恋人の記憶を消す事も出来ないし。
だいたいシリーズ化を意識すると、
5作目くらいで恋人に正体をばらしてもいいかなと言う感じになるが、
わずか2作目で多くの人に正体がばれ、シリーズとして大丈夫かという気もするが
この展開スピードを維持できるならば、この後の作品も期待できる。
ウイレム・デフォーが思いがけず出演していて、
次回は息子ハリーとの対決かなと思わせるあたりも面白いが、
難を言うと、ハリーの心理変化の描き方が足らない感じ。
MJの婚約者も、後に敵になるらしい。
前作も高く評価したが、本作はさらに良い出来と言える。
「チョコレート」
ハル・ベリーがアカデミー賞を受賞した作品。
互いに家族をだんだん失っていく黒人と白人の男女が、
ひょんな事から惹かれあうが、と言う展開で、
まあビリー・ボブの息子の死を除けば、さほどひどい事件もないものの
全編に暗い雰囲気が続いていて、アンハッピーエンドと言うわけでもないが、
晴れやかな気分にはほど遠い。
2004/07/20
「ストーカー」
ストーカーとかパラサイトとか、
その頃話題になった言葉を邦題にしてしまったりするが、
ロビン・ウイリアムズが悪役で、インソムニアと言うのもあったので、
何か本作はバッタもんみたいな印象があった。
カメラ屋の店員が客の写真に愛情を示すと言う展開はまあ面白いのだが、
人の一人も死なずに、夫も反撃もしないなんて拍子抜け。
2004/07/19
「スパイダー」
モーガン・フリーマン主演の「コレクター」の続編で、
前作は半端な気がしたのだが、
今回は、まあありきたりの失敗の序盤から始まるものの、
その後の誘拐犯の分析と、次の誘拐の阻止、
そしてダーティハリーを思わせる、誘拐犯の呼び出しシーンまでは面白かったが、
中盤で犯人を簡単に射殺してしまい、
だって真犯人は別だからと言う展開で、ひねりを入れたのはわかるのだが
どうも強引にどんでん返しをつけたような感じで、あまり感心しない。
「ケミカル51」
いろんな映画があるが、麻薬の調剤士を主人公にすると言うのは
ちょっと視点を変えた感じで、面白いかもと言う感じ。
だが、終始サミュエルの行動が理解不能で、
普段いかれた役の多いロバート・カーライルがマシに見えてしまうほど。
追い込まれて反撃に出たと言うよりは、
仕返しされるとわかって、わざと逆らってみたみたいな感じで、
どうもシリアスとは思えないシーンもままあり、かと言ってコメディでもなさそうだし
狙いがよくわからない。
2004/07/17
「スズメバチ」
フランス映画はあまり見ないのだが、
「12000発食らえ」とか言う宣伝文句だったから、
さぞ激しい銃撃戦があり、それがインパクトあるんだろうと思って見る。
ところが、いざ見てみると、他の映画とかと比較してさほど銃撃戦も激しいわけでなく
とは言え、そういう作りだから、物語の展開は説明不足気味。
とにかく撃ち合うシーンが延々と続くが、やはり弾の数はそれほどでも。
「Taxi」の運転手とかが、泥棒役で出ていて、
何かコメディぽい事するんではと言う目で見てしまうのも難かも。
2004/07/16
「ゴーストシップ」
いわゆる幽霊船もので、最初のパーティのシーンはインパクトあり。
ちょっと夢に出そうかも。
ただし、その後は幽霊とかが出てきてごまかされた感じだし、
真相を描くシーンも時間の前後がよくわからず。
どうせなら、あのザ・グリードぐらい開き直った方が良かったかも。
2004/07/15
「サウンド・オブ・サイレンス」
マイケル・ダグラス主演のサスペンスで、
ショーン・ビーンとファムケ・ヤンセンなんてゴールデンアイな出演者もいるが、
CMでは、何やら震える声の少女が不気味だった。
見てみると、誘拐サスペンスに精神科の診療を絡めたような話で
誘拐の部分は「コール」なんかとダブるが、
いかんせんマイケル・ダグラス夫妻にあまり緊迫感が感じられない。
ファムケ・ヤンセンなんて、後半まで心配しつつただ寝てるだけだし。
頭の良い娘と言う事になっているが、ダコタちゃんほど感心させられる物もない。
一方、不気味な少女の方は、最初の内だけで、
途中で演技している部分もあるとわかると、
何か実は正常なんじゃないのと思えてきて、妙な感じ。
ブリタニー・マーフィは「17歳のカルテ」とこれで似たような役を演じたわけ。
サスペンス自体は割にありきたりな感じ。
2004/07/10
「ファイヤーストーム 灼熱のカタストロフ」
山火事を消火する人々の話で、
主役がD・B・スウィーニーで以下知らない人ばかり。
主役は暗い過去があると言う感じだが、ちょっと似合わない。
火事が歴史上最悪の状態になっていくとせりふで言うのはいいが、
見ていても燃えているのが山ばかりで、町の火災があまり描かれないのでピンと来ず。
そして、全然関係ないところで、山で迷う家族の話もからむが、
逃げ場がないはずの若者たちに、探しに来た母親が簡単に合流するのはおかしい。
いろいろ分かれたりひっついたりするが、全員無事だし。
隊員がシェルターと言うカバーに避難する描写はなかなかすごい。
2004/07/09
「ボーイ・イン・ブルー」
若きニコラス・ケイジが主演で、いわば青春物。
ボート競技を舞台に、八百長に誘われたり、挫折したりなんてお約束の展開だが
今のニコラスを知っていると、ちょっと違和感があるところも。
彼女が結婚しようとしていると知り、
「あんなヤツはげるからよせ」なんてセリフは、ちょっと笑える。
いくら何でも、レースでは強すぎるし。
「マッド・ラブ」
オドネルとバリモアちゃんと言う
実はバットマンで共演している2人が共演。
バリモアちゃんはラブコメに活路を見いだしたが、
ちょっととんでる役が好きみたいで、本作でもそんな感じに。
それにオドネルが振り回されて、逃避行しちゃうなんて展開は面白いのだが、
精神病がからんで、次第にバリモアちゃんが痛々しくなっていくのがつらい。
ラストもハッピーエンドとは言いがたい気がするし。
2004/07/08
「恋する40days」
ジョシュと言えば、どことなく影のある役柄が多かった気がするが
本作では、まあ何とも軽そうな役柄で、そう言うのも面白そうだが違和感はある。
物語は、ちょっと低い年齢層を狙ったような作りで、気楽に見るしかない感じだが、
相手役のシャニン・ソサモンは、レイチェル・ワイズ似でちょっと魅力あり。
2004/07/07
「代理人」
こんな小粒そうな作品に、
ジェシカ・ラングにハル・ベリー、チョイ役のキューバ・グッディングJrなんて
アカデミー賞受賞者が3人にサミュエル・L・ジャクソンも出ている豪華な布陣。
物語は生みの親と育ての親のどちらが親にふさわしいかなんて、
大岡裁きみたいな題材で、それに人種問題も絡んだりするが、
大岡越前と違い、生みの親の方が選ばれて、
むしろその後に対応に困るあたりに、この話のポイントがある気がする。
それにしても、赤ん坊の名前まで突き止めて、親を突き止めないのは気になる。
2004/07/06
「裸の宇宙銃を持つ男」
レスリー・ニールセンと言えば、もともとはシリアスな人だが
フライングハイ以降コメディ中心になり、
裸の銃を持つ男以来、日本ではなぜか「裸の」をつけたタイトルで紹介され
これもそんな1作。しかも裸の銃よりも前の作品。
パトリック・マクニーなんて所も出ていて、ボチボチ豪華そうだが、
主役は実はアメグラのシンディ・ウイリアムズで、ニールセンは途中で死ぬ。
物語は宇宙船にエイリアンが侵入したと言うネタのパロディだが、
何ともスローテンポでイライラするほど。
たまに老人になっても続いてる「ダーティハリー」とか、
なぜかスペクトルマンの映像とかが出てくるが、唐突な感じ。
2004/07/04
「ピースメイカーズ ワイルド・ウエスト殺人事件」
トム・ベレンジャーが出てれば見るが、
TVシリーズの第1話らしいので、そう言う目で見ると、
昔ながらの保安官ベレンジャーと、科学捜査をする探偵のコンビに
勝ち気の女性記者とかもからんで、どうも人物紹介的。
西部劇時代の科学捜査と言うのが面白さだろうが、それほど奇想天外でもない。
2004/07/03
「死刑台のメロディ」
アメリカの裁判史上最悪の汚点と言われる
サッコ・バンゼッティ事件を描いた話。
終始流れるジョーン・バエズの祈りのような歌声が印象的で、
アルバムは持っていたが、なかなか映画は見られずにいたがようやく見る。
彼らが、政治的な思惑から殺人犯に仕立てられるわけだが、
その描き方は割に散漫的で、何がどうなっているのやらわかりづらい。
ただ、それは主人公の気持ちでもあるのかも。
裁判官や検事や知事が悪者になるわけで、
そこを強調すれば、もう少し感激したような気もするのだが、
いずれにせよ、アメリカ映画では描かれない歴史があるらしい。
2004/06/30
「ロス連続放火事件」
実話に基づくらしい話で、
レイ・リオッタが珍しくいい役で、内部の者らしい連続放火を追うが、
何者かの罠で、犯人と疑われはじめると言う展開かと思って見ていたが、
途中で彼が浮気をしていたり、
何やら幻想を見るようになってきて様子がおかしくなる。
何かどんでん返しがあるのかと思えば、なかったりして
まあ実話だから仕方ないにしても、何かスッキリしない話。
レイ・リオッタらしい役と言えばまさにそう。
「Taxi3」
まあ前作までがどんな話だったか、
ほとんど印象にないのだが、見てみると何となく思い出すという程度。
冒頭にスタローンが出ていて、タイトルシーンは007のパロディになっているから
何かそう言う展開なのかと思えば、タイトル後は前作までの水増し的。
派手なカーチェイスとかあっても、驚くほどのんきなスローペース。
2004/06/29
「ザ・コア」
地底探検話を今風に描いた話。
地殻の回転が停止し、世界各地で異変が起こると言うので、
その様々な描写はなかなかインパクトあり。
まあ、ペースメーカーの人だけが死ぬと言うのは、
ちょっと重箱の隅をつついたような印象もあるのだが。
それに引き換え、肝心の地底探検の方は、やってる事は大変なのだろうが、
見た目の派手さがなく、ちょっと退屈な感じ。
そんな地底でも、地上の監視センターまで通信が届くのはおかしな気がするし、
情報操作のために、1人のハッカーだけをアテにしていて
同行しているわけでもない彼が、
軍よりもチームのために動くあたりも説得力がない。
序盤から、何か裏の計画があったらしいと言う思わせぶりもわざとらしい。
2004/06/28
「ショウタイム」
デニーロは同じ時期に15ミニッツと本作に出ていて、
どちらもテレビに振り回される刑事の話なので混同していたが、
こちらはエディ・マーフィも出ている事で、コメディ風。
ただし、マーフィも貫禄が出て、インチキ警官ぽさはあまり出ず。
15ミニッツはマスコミの怖さのような物を描いていたが、
本作はたまたまテレビで中継しているだけと言う感じで、
あまりその設定が生かされていない感じ。
2人が協力して捜査に向かうようになる心理描写もいまいち。
ウイリアム・シャトナーは、TJフッカーに出た元俳優役と言うから本人役か。
2004/06/26
「デイ・アフター・トゥモロー」
☆☆☆☆
ローランド・エメリッヒ監督と言えば、
イグアナ版ゴジラや、インデペンデンスデイで、都会を破壊した監督で、
本作でもニューヨークとかの破壊シーンがあるらしいし、
名所を破壊したがるのは、日本の怪獣映画につながるDNAを感じさせる。
前2作に比べると、有名どころがデニス・クエイドくらいなので、
ちょっと俳優陣が地味な気もするのだが、まあその手のシーンが好きなので見た。
いざ見てみると、冒頭から最後まで、なかなかテンポが良い。
この手のパニック映画は、登場人物が多くなりがちで、
物語が散漫になりそうなのだが、
本作では意外やデニス・クエイドとその息子を中心に展開するわけで、
他国の話は、不思議な日本がチラッと出たくらいで、後はほとんど出てこない。
と言うわけで、物語としてはあまり混乱することなく、すっきり見られる。
その分、世界規模の事態のはずなのに・・・と言う恨みもあるのだが。
後はひたすらアメリカの話。2回の派手な破壊シーンがあり、
ロスが竜巻で破壊され、NYが津波で破壊されるわけだが、その描写がまたすごい。
その後が地味になりそうなのだが、それなりに見せ場を設けていて、
泣かせるシーンは、どこかで見たような気もするが
最後に次第にビルが凍っていくシーンまでスリリング。
さすがに、息子が最後まで無事なのは、無理という気もするし、
意外に簡単に天候が回復したりして、
アメリカの環境破壊に関する考え方や、途上国との接し方などに
警鐘を鳴らしているようで、そこの描写はちょっと浅いのだが、
まあ、見せ場が割に面白かったので、これはこれで良し。
2004/06/23
「ビューティフル・クリーチャー」
レイチェル・ワイズの妙なHさが気に入っていて見る。
2人の女性が次第に犯罪を犯していくと言うから、「テルマ&ルイーズ」とか、
ちょっと違うけど「ベリー・バッド・ウエディング」とかの線を予想。
実は、どちらもあまり好きではないのだが、
本作はあくまでコメディ調で、男たちが共感のもてない人ばかりなので、
ドンドン死んでいっても割に爽快かも。
最初の内、レイチェル・ワイズが何処に出ているかピンと来なかったが、
髪型が変わってようやくわかる。
ハムナプトラとかの知的な感じと違い、ちょっと頭の悪そうなタイプをそれっぽく演じ
それでいて、例の妙なHさを維持するのはすごいかも。
ただし、物語は基本的にもう1人の女性の方がメイン。
2004/06/21
「プロフェシー」
リチャード・ギア主演作だが、早々にホラーぽい作品だとわかる。
物語を通して、不気味な予言に振り回される人々の話になるわけだが、
普通だと、最初は疑っているべき主人公が、
割に早い段階から、信じ切っていて、実際本当に起きたようだから、ひねりはない。
最後に派手な見せ場があるのは、蛇足のようにも思えるが。
2004/06/20
「9デイズ」
トータルフィアーズのような話かと思って見たが、
クリス・ロックは相変わらずの感じで、彼なりのペースで飛ばしまくるものだから、
ハードなスパイ物と言うよりは、コメディと言う感じ。
アンソニー・ホプキンスも振り回されっぱなしで、存在感があまりない。
まあ、「48時間」のスパイ版と言う感じだが、
もう少しクリス・ロックが協力を嫌がったり、爆弾の解除なんかできなかったり
あるいは事件自体も派手だった方が良かったのでは。
2004/06/06
「L.A.大震災」
地震ものと思って見るが、物語の大半は陰謀もの。
その描写も、一味がどこにでも現れ、あたりかまわず撃ったりして、
怖いと言うよりマンガ的。
地震の描写はあるがおまけ程度。クライマックスにもならず。
親の七光を抜けようとしたか、アリソンは意外に美形だが、いかんせん作品が悪い。
2004/05/30
「完全犯罪クラブ」
サンドラが出れば何でも見るが、
何となく犯人の2人がメインみたいな感じだったので、今まで躊躇していた。
物語は、ヒッチコックの「ロープ」のモデルとなった事件をモデルにしており、
完全犯罪が可能か試す2人の学生が出てきて、
学校では話もしそうにないのだが、家へ帰ると実は……という感じで期待させる。
一方、サンドラはCSI風に細かい証拠を分析する刑事だが、
何やら過去の事件とやらがからんで、全体的に暗い雰囲気が漂い、
見ていてあまりスカッとしない。
完全犯罪を狙った割には、かなり序盤で犯人に注目しているし、
犯人側が、感づかれたと気づいて動くわけでないし、
サンドラの過去の事件も何だかよくわからないし。
2004/05/17
「エア・クラッシュ」
航空機にテロリストでも出る話かと思ったが、
結局の所、部品をケチって事故を起こした会社の話で、
航空機上での展開もなく、かなりつまらない。
2004/05/14
「フライング・ヴァイラス」
動物パニック物らしいし、
ひいきのガブリエル・アンウォーとルトガー・ハウアーが出ていると言うから、
見ざるを得ないと言う感じ。
ガブリエルは、何か胸がでかくなった感じで、妙な期待をさせるが、
物語の中盤から出番が極端に減ってダメ。
ルトガー・ハウアーの方は、ブクブク太って、誰でもいいような感じ。
しかもサッサと死ぬし。
肝心の蜂は、飛行機のの機内で現れ、飛行機パニック物になってしまって、
そちらで活躍するクレイグ・シェーファーと言う人も、この手の映画によく出る人だが
何か強引に解決してしまい、B級ぽい面白さはあまり感じさせられない。
2004/05/11
「ヒットラー」
ヒットラーが台頭していくまでを描いた話で、
次第に勢力を拡大していく様は、ややマンガチックではあるがなかなか面白い。
出来れば終戦まで描いてもらえれば良かったのだが、
TVらしいので、戦争シーンまでは難しかったか。
2004/05/01
「キル・ビルvol2」
☆☆☆★
前作はちょっと残酷シーンも賛否分かれたが、
いろんなB級アクションとかのパクリや、なぜか日本びいきな演出が話題に。
音楽さえパクリだらけで、既製曲の流用で1作こさえちゃいましたと言う感じで、
ダメな人はダメらしいが、個人的には、いい映画とは思わないが、
これはこれで面白いんじゃないのと感じさせられた。
おかげで、後編とも言うべきvol2にも期待が高まったわけ。
引き続き日本を舞台にする事はないはずだが、
残された敵は、デビッド・キャラダイン、ダリル・ハンナ、マイケル・マドセンと言う
メジャー作にも出たが、今はどちらかと言うとB級アクションの人々。
個人的には、この中の誰が出ていても見てしまいそうな面々だから、
3人揃えばこれはもう、人気怪獣総出演的な観点から言っても
見るしかないと思って見た。
案の定、日本を舞台にする事はないのだが、順番に進んでいく感じで始まる。
最初はマイケル・マドセンとの対決で、ちょっとくたびれている感じはまあいいのだが
前作のアイアンサイドのテーマが流れないのでおかしいと思ったら、
簡単にやられて、生き埋めにされ、その後反撃しようとするが、
マドセンとの対決は結局ないままで拍子抜け。
前作では刀を振り回していた彼女は、「実は」日本刀の名人だとわかり、
しかしなぜか拳法を修行するなんて強引な展開で、
北斗神拳のような技を覚えるとなると、いくらなんでも意表をつきすぎ。
そんな話、前作では聞いてなかったんだがと言う感じだ。
2人目のダリル・ハンナでようやくアイアンサイドのテーマが流れ、
激しい対決があるが、これも決着は何か拍子抜け。
それは3人目のデビッド・キャラダインさえそうで、
音楽的にも前作ほどの魅力はない。
前作より時間は長くなっているようだが、
最後に2作まとめて登場人物の紹介があるので、見ていてわかるのは、
1作目に比べて2作目の登場人物の、極点に少ない事。
今回のテーマは愛だとか言われて、まあわからないでもないのだけれども、
例えば、当初の予定通りに1作にまとめていた時、
中盤でルーシー・リューやっちまいなとの激しい対決があった後で、
肝心のビルとの対決とかがこの始末では、
逆にした方が良かったんじゃないのと言いたくなる感じ。
最後の登場人物の紹介で、ビルとかその他の連中が、
線を引かれて、死んだ事を表現して、1人だけ「?」になっているあたりは
一昔前のB級アクション風でいいのだが、全体的にはやはり期待はずれ。
なぜか最後にまた恨み節が流れるのも妙な感じだ。
2004/04/25
「スナイパー」
ウエズリー主演のスナイパーなんて言うから、
ゴルゴ13ばりの凄腕のスナイパーの話かと思えば、
それはそうなんだが、どうも湿っぽい話で、爽快感はあまり無い。
展開としては、フォーンブースの逆パターンで、
面白くなりそうな雰囲気はあったのだが、
最後はあれよあれよという間に終わってしまい、
結局、何がしたかったわけ?と言う感じ。
2004/04/20
「ロードレージ」
キャスパー・ヴァン・ディーンなんて
スターシップ・トゥルーパーズ以外は(いやそれさえも)マイナー作だけの人。
今回は、彼が運転する車が、謎のトラックにつけねらわれるという展開で
当然「激突」を思わせる感じだが、途中で追っ手の正体がわかってしまい、
そんな普通の奴らが、ここまで追ってこられるものだろうかと
かえってウソっぽく思えてしまう。
主人公2人のキャラも、何か設定的に強引だし、
カーチェイス自体は派手だが、割にダラダラ続いている感じで、メリハリがない。
2004/04/11
「バイオハザード」
ゲームの映画版と言うから、
トゥームレイダーのように、撃って撃って撃ちまくる作品かと思ったが、
どちらかと言うと謎めいた雰囲気が支配し、ゾンビ連との戦いはそこそこの感じ。
ミラジョボは撃ちまくるよりはキックとかの方が印象が強い。
そしてエイリアンのコンピュータのようなヤツが行く手を遮り、
細切れにされる隊長らも、ちょっと後に残る後味の悪さ。
ゾンビよりこっちの方が記憶に残るかも。
エンディングはシリーズ化を狙う作品としては、当然の感じだが締まりがない。
方眼紙のように切られる隊長役は、007のロビンソン役の人。
2004/04/10
「ルーニー・チューンズ バック・イン・アクション」
☆☆☆★★
アニメキャラが俳優のごとく演技しているという設定で、
人間とアニメが共演する作品と言えば、「ロジャー・ラビット」とか
「SPACE JAM」なんて作品があり、またかと言う感じだが、
今回は監督がジョー・ダンテで、主演はブレンダン・フレイザー。
その父役としてティモシー・ダルトンが、007を思わせるスパイ俳優の役。
さらにアニメ以外にも過去のSF作品のキャラが大勢出るとあれば、
これは見ざるを得ない。
ただし、日本での公開のされ方はかなりマイナー扱いで、
日本語吹き替え版しかない上、上映館もかなり限られている様子。
日本での公開がマイナー扱いなのは、
バックス・バニー以下のキャラになじみがないからで、
これがミッキーやドナルドだったら、日本でもわかるのだろうが、
どうにもキャラがピンと来ない。見た事あるようなないようなと言う感じ。
吹き替え版しか上映しないのは、子供向けとして扱おうとした言う意味だろうが、
その割に公開が地味なのは、何とも配給会社の中途半端な態度の表れ。
おかげで劇場はガラガラで、掘り出し物を自分だけが見たと言う気分は味わえる。
まあ、アニメキャラが出てくるくらいだから、結末は悪くなりようもなく
後はいかにその共演を面白く見せるかにあるわけ。
グレムリン2で悪ふざけをしたジョー・ダンテだけあって、
今回もそのグレムリンの音楽が出てきたり、
ボディ・スナッチャーの人が白黒で出たり、
ピーター・グレイブスやボイジャーのドクターやロン・パールマンがチョイ役で出たり
ロビーや宇宙水爆戦の宇宙人やトリフィドとかが出たり、
ドアが開く音がスタートレック風だったり、放射能Xのアリの話が出てきたり
ブレンダンのスタントを主人公がやったなんて話もあって、
映画マニアをくすぐる物あり。
しかし、何と言ってもメインはアニメで、どうにもそこがわからないのがつらい。
ティモシー・ダルトンが、自身のパロディと言うべきスパイ俳優を演ずるが、
基本的には最初から最後まで捕らわれっぱなしで
何か頭が寂しい事になっていて、ちょっとお気の毒な感じ。
映画マニアをくすぐる部分がもっとウエイトが高ければ、もっと面白かったのだが。
2004/04/06
「シャークハンター」
よくあるチンケなサメを大騒ぎして退治する話かと思ったら、
これが太古の巨大鮫が地殻変動でよみがえったメガロドンという代物で、
体長20メートルもある代物。
小型艇を一口で食うほどの巨大さで、もはや怪獣の域。
でかければいいと言う物でもない。
対する人間側は、誤って魚雷を爆発させてしまってあっさり全滅。
主人公も自爆して倒すが、その対決たるや盛り上がりも何もなく
なんだコリャという感じ。
2004/03/31
「エリン・ブロコビッチ」
ジュリア・ロバーツがアカデミー賞を受賞した映画で、
実際に全米一の訴訟額を勝ち取ったと言う女性の映画で、
何となく固そうな話を想像していたが、見てみるとこれがかなり面白い。
シングルマザーのエリンが、素人ながら生活に困って法律事務所に居座り、
公害の訴訟を担当する事になると言う展開で、
素人ならではの、強引さで啖呵を切ったりして、プロをやりこめたりして痛快な感じ。
恋人ジョージとの関係が、何となく無理に入れた感じでちょっとマイナス。
2004/03/29
「未知との遭遇」
個人的にスピルバーグを評価しているのはこの作品までで、
その後は、面白くても、どこか計算づくな感じで、どうもしっくり来なかった。
この作品は、最近はやりのディレクターズ・カットの走りで、
自身で作り直したりしたあたりも、マニアックな感じで良かったのだが、
どうやら今回見たのは、近年さらに再編集したという作品らしい。
少年が消えた後の公聴会のシーンなどは、特別編でカットしたはずのシーンらしい。
逆に、特別編で追加された円盤の中の映像はカットされたりしてるし、
エンディングのピノキオの音楽は、試写会で不評だったのでカット。
その後、特別編で復活したものだが、またカットしたりして、
こうなると、スピルバーグも何を目指しているのやらと言う感じ。
物語自体は、先がわかっていても面白い。ウイリアムスの音楽も良い。
2004/03/24
「リベンジャー・殺意の女」
ファラ・フォーセットが、ちょっと落ちぶれつつある事に出たもので
当然、セクシーシーンあり、胸のスカッとする復讐ありと予想したが、
セクシーシーンはないし、(吹き替えぽいのは別として)
前半延々と襲われて、後半延々と復讐すると言う展開で、
どちらも陰湿な感じで、
テーマとしてこう言うのがありとは思っても、スッキリしない。
2004/03/22
新・刑事コロンボ「虚飾のオープニング・ナイト」
まだ作っていたらしいコロンボの新作。
かなり老けているが、まあアクションではないのでそこは問題なし。
比較的、インチキくさい推理の回が多いこのシリーズも、
今回は割に良くできてる感じ。
ただし、女性が妙におびえているのに、隠された理由がある事が
後半までわからなかったので変な感じはした。
そして、吹き替えの人が代わったのと
ピーター・フォーク自身が老けた事が相まって、
何かピーター・フォークがコロンボの物まねをしているような印象を
受けされられたのは、そろそろもう辞めろと言う意味か。
2004/03/21
「スパイキッズ2 失われた夢の島」
シリーズ2作目で、今回も意外に出演陣が豪華だが
基本的には小僧らが主演で、珍妙な新兵器とか、
奇怪な発明とかが出てきて、子供向けの安易な作りという印象は否めず。
2004/03/19
「エージェント・レッド」
ドルフ・ラングレンなら見るが、これはちょっと困った感じ。
最初にステルス奪還を描き、やり手の工作員を思わせるが、
肝心の細菌運搬の任務では、まったく役立たずにこれを奪われ、
その間に元恋人と潜水艦内で痴話ゲンカする始末。
乗員は簡単に全滅し、ラングレンはワクチンを打っていたので全然平気だし、
恋人を奪ったり奪い返したりするが、緊迫感のかけらもない。
米軍の作戦も優柔不断な感じだし、
潜水艦爆発の特撮は、どうもレットオクトーバーの流用のような気がするし。
全米がパニックにとか言っても、どうにも人間の気配が感じられない、
お手軽でかつ、盛り上がりゼロの作品。拳銃は無限に弾が出る。
2004/03/15
「アトランティスのこころ」
またまたスティーブン・キング原作のホラーでない話で、
スタンド・バイ・ミーとグリーンマイルあたりをひっつけたような感じ。
少年の頃の思い出という感じで、何かよさげな雰囲気が漂うが、
いかんせん派手な見せ場を抑えた構成は、見ていてちょっときつい物がある。
2004/03/14
「ペイチェック 失われた記憶」
☆☆☆★★
これはベン・アフレック主演で、
キル・ビルのはざまのユマ・サーマン共演。
監督はジョン・ウーで、ブレードランナーやトータル、
マイノリティ・レポートの原作者が原作の映画化と言うわけで、
何となく組合せ的に微妙なところがあるが、
まあベンのアクションみたいだから見る事に。
全体の印象としては、マイノリティ・レポートと、
ベンの親友マット・デイモンのボーン・アイデンティティをくっつけて、
いわゆるジョン・ウー美学のアクションの味付けをしたような作品。
マイノリティ・レポートのスピルバーグのように、大作ぶった所もないし、
ボーン・アイデンティティのように、記憶を取り戻すために必要なはずの小道具が
たいして役に立たないなんて事もなく、
個人的にはジョン・ウー作品は、MI2なんかも含めてあまり評価していないのだが
これはボチボチ面白い方かも。
ただし、未来が予知できるからと言って、
すべての小道具が狙い通りに役立ったりすると、ちょっと出来すぎと言う感じ。
マシンを破壊するはずなのに、わざわざ敵地へ乗り込んで、
たいして解明したい未来があるわけでもないのに、「もう1度だけ動かそう」なんて
苦笑するしかない安易な展開だし。
ベンにしろユマにしろ、科学者のはずなのに、格闘が強いなんて変な感じ。
特にバイクのシーンとクライマックスの格闘あたりは、かなり違和感あり。
最後のオチも、これがオチのつもりかと言いたくなるほど、見え見えだし
まあ、ジョン・ウーらしい映画と言えば言える。
「ティガー・ムービー」
プーさんの脇役ティガーを主役にした映画。
個人的に登場人物になじみがないので、ピンと来ないところもあるが、
まあほのぼのとした雰囲気は伝わる。
2004/03/13
「DENGEKI電撃」
セガール出演作もどんどんマイナーになっていくが、
セガールもめちゃくちゃ強いわけでもないし、
怪しいかに思えた連中が悪くなく、警官がすべて悪徳警官だったという展開で、
ひねってるつもりだろうが、物語が煩雑になっているだけで、
どうしてセガールは不用心に動くのだろうと思わされる。
2004/03/08
「ユーズド・カー」
カート・ラッセルだから見るが、
今にして思うと、ロバート・ゼメキスの初期の作品。
ラッセルもそれほど出ていなかった頃だが、
彼らしいお調子者だが、悪いヤツじゃないと言う役柄で
物語も先の見えるコメディで安心して見られる。
とは言え、最後に250台が店へ向かうシーンは、
間に合うに決まっているわけだから、
それを延々と見せられても、意外性はない。
2004/03/06
「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」
☆☆☆☆
ロード・オブ・ザ・リング3部作の完結編。
世に3部作は数あれど、最初から3部作として製作され、
これほどの大作なのは、他に類を見ないのでは。
完結編は3時間半を超える大作で、以前はそんな長尺は休憩があったものだが
ここは一括で上映するらしいから気合いがいるが、
アカデミー賞も受賞した事だし見るしかない。
物語は前2作に続いて、指輪を捨てる旅。
フロドら指輪捨てるチームと、ガンダルフら冥王と戦うチームに分かれ、
それもフロドの方に力を入れている分、
ガンダルフらの戦いの方が、何か上の空というか、時間稼ぎのような
必然性を感じない戦いに見えてしまう。
おまけに、前作で活躍したアラゴルンやギムリ、レゴラスと言う連中が、
かなり脇役な感じで、ガンダルフすらそう見えてしまう。
今回は出番があるかと期待したリブ・タイラーは、最後まで出番の少ないまま。
やはり3時間半と言うのは長くて、
気分的には2時間と1時間半くらいに分けてほしかった。
しかも指輪を捨ててからが意外に長い。
30分はあるから、前作までの3時間と比較して、
延びた分がそれに費やされている計算となる。
しかし、よくよく考えると、これは9時間の作品として作ったのである。
前作を見た時に、何となく2作目抜きでも筋はわかりそうと思ったが、
それは3作見ても変わりないのだが、
2作目でアラゴルンを活躍させたために、
彼らの絆が納得できる上、最後に王になってもいいと感じられるのだ。
これが、もし前後編の作品だったら、フロドらが指輪を捨てている間に
アラゴルンも活躍せねばならず、構成として難しいはず。
9時間の作品なら、リブ・タイラーもそこそこ出てるし、
最後に30分のエンディングがついていても、それほど長いわけではない。
何より、指輪を捨てる事の困難さを描くには、これだけの時間が必要だったと言う事。
見ている我々でさえ、1作目を見てから2年を費やしてるわけだし、
アニメ版も途中で終わったらしいから、
ひょっとしたら、指輪を捨てるシーンなんて無いのでは等と思うほど、
指輪を捨てる事が想像できなかっただけに、ついに成し遂げたと言う達成感はある。
これをもし、3作続けてみたり、
ましてや3時間くらいにダイジェスト的に押し込めたりしたら、
何か、指輪捨てるのもそれほど大変ではないのではと思うかも。
3作目だけ見ると、他の候補作に比べてアカデミー賞の価値があるかは微妙だが、
9時間の大作と考えれば、これだけ気合いも入っているのだし、
やはりそれだけの価値があると言わざるを得ない。
2004/02/10
「15ミニッツ」
同じロバート・デニーロ主演で、「ショウタイム」と言うのと
ごっちゃになっていたが、こちらは至ってまじめな作り。
しかも中盤でデニーロが殺されてしまうと言うハプニングがあり、
後半はエドワード・バーンズと言う人が一人で奮戦。
家に火をつけられて脱出不能になってから、殺人現場が放送され、
さらに殺人犯と対決するまでの流れは、かなり緊迫感があってスリリング。
だが、よくよく考えると、なんで消防士が主人公なの?とか、
あんな事して罪には問われないの?等と気になる点が多くて
ちょっと展開に強引なところあり。
シャーリーズ・セロンとかキム・キャットラルなんてところが
チョイ役で出演しているのも見所かも。
2004/02/08
「ラブアクチュアリー」
☆☆☆☆
ヒュー・グラントのラブコメは見逃せない方だが、
今回はイギリス系の俳優陣をまとめて登場させ、オムニバス風に。
仮面ライダー総出演風発想で、出演陣もヒュー・グラントの他、
ブリジット・ジョーンズで対決したコリン・ファース、
エマ・トンプソン、アラン・リックマン、リーアム・ニースン、キーラ・ナイトレー、
ローワン・アトキンソン、ビリー・ボブ・ソーントンなんて豪華布陣。
このどれが主役でも面白そうだが、それが総出演したとなるともう見るしかない。
物語は何組だか数えられないほどの男女の恋の模様を描いている。
どの話に重きを置いているわけでもないのだが、
やはりヒュー・グラントとコリン・ファースの話が一番目立つ感じ。
続いて、エマ・トンプソンとアラン・リックマン夫婦の話。
オムニバスものは、質より量と言う感じになってしまい、
量で押すが、質的には中身が薄くなりがち。
実際、今回もそんなところはあり、そんなに簡単に恋に落ちるかと思うが
まあそこは勢い勝ち。
登場人物に有名俳優が多いのが、良い方向へ作用していて、
何となく過去の出演作とかから、
こんなタイプの人かなとその背景を想像できるのが、物語の深みを与えてる感じ。
どの話もハッピーエンドへ一直線という感じで、先が読めるが
この手の話が好きならば問題ない。
チョイ役だがローワン・アトキンソンが、ミスター・ビーンばりの珍妙な演技で
天使のような悪魔のような、人々の運命を左右する役が面白い。
そして、知名度の落ちるカップルだが、
裸でセックスシーンを演じながら、なかなかふみこめない純情俳優カップルの話も
なかなかいいと思ったが、この連中は登場場面が少ない。
2004/02/05
「パス・トゥ・ウォー戦争へと続く道」
これがジョン・フランケンハイマーの遺作らしく
ちょっとゲーリー・シニーズが出ていて、
数年前に彼主演で、アラバマ州知事を描いた事もあり、
一緒に撮影したのか、再び呼び出したのか知らないけど、
この時代に力を入れていたらしいと伺える。
物語は、ケネディとニクソンの狭間で、
ベトナム戦争の責任を負った形になってしまったジョンソンの話で、
彼自身は決して戦争を望んでいなかったと言うのがポイント。
よくわからなかった時期の話で、主題としては面白いが、ちょっと長い。
「レジョネア 戦場の狼たち」
バンダム主演でどんな話かよく知らずに見たが、
最初はギャングがらみの話で、「お熱いのがお好き」パターンで軍へ。
そこへも追っ手が来ると言うのはお約束的だが、
何か、いざ入隊してしまうと、兵士同士のあつい友情が芽生えてしまうあたりが
物語的には違和感あり。
襲撃してくる敵が、いつも優勢なくせに、全滅はさせずに退却するのも変だし、
恋人の話ばかりしてたのに、再会しないままなんて
何か話が横道にそれたまま終わっちゃったと言う感じだ。
2004/01/31
「ミスティック・リバー」
☆☆☆☆
昨今は監督としても実力を認められている
クリント・イーストウッドの監督作で、今回は出演なし。
その代わり、主演の3人が、ショーン・ペン、ケビン・ベーコン、ティム・ロビンス
なんてクセのある俳優勢揃いで、これはもう仮面ライダー勢揃い的展開で、
アカデミー賞とかの呼び声もあるし、これは見るしかないと思って見る。
主演3人は、いずれも他の作品で知ってる顔で、
当然、見ていてキャラが混ざったりする事もなく、
脚本的にもかぶるところがないので、3人の特徴が分かれていて良い。
よく、大勢俳優を出すと、こことここは1人にまとめてもいいんじゃないの?
と思う事があるが、ここではそれがない。
冒頭に彼ら3人の忌まわしい事件が描かれ、
それから数十年後。それぞれが家族を持ち、最近は挨拶する程度になっていたが、
ショーン・ペンの娘が殺される事件を通じて、旧交を深めるようになると言う展開。
これは面白い設定だ。
仲が良かったのが青春真っ盛りの高校とかでなく、小学校の頃だし、
離ればなれになったのでなく、同じ町に住んでるのにあまり話さなくなった
なんて関係は、現実によくありそう。
妙にドラマチックな再会でないので、変なリアル感がある。
そしてそれから3人が事件をめぐっていろいろ動くわけだが、
あきらかにティム・ロビンスの行動が不審で、ちょっと老けたのかと思ったが、
ゴールデングローブ授賞式とか見ていると、それほどでもないようなので、
これは演技らしい。3人の中で最も影のありそうな感じだ。
その不審さゆえ、犯人ではと疑われ、悲しい展開にと言うわけで、
まあこの手の話としては、真犯人は最も疑わしい人ではないと言う原則があるので
そう言う意味ではロビンスは犯人ではないはずだが、
そんな事をさしおいて、どんどん怪しまれていくのがお気の毒。
最悪とも言うべき結末に、何か幼い頃の忌まわしい思い出に再びフタをし
何事もなかったかのように生き続けていく、生き残った者の影を感じさせて
なかなか面白かった。
例えば、急にハッピーエンドに落ち着いたり、
殺人を犯した者が、良心に耐えかねて自殺したりしないあたりが、
よくある映画と違うところで、そこが物足りない気もするのだが、
いやいや、それこそがこの映画のポイントだと言う気もする。
2004/01/27
「スコーピオン」
ケビン・コスナーとカート・ラッセルがコンビを組み、
なぜかプレスリーの格好で強盗をするなんて話で、
とぼけたコメディアクションかと思いきや、
早々にケビンが裏切り、仲間も始末されてケビン対カートの構図に。
カートは強盗だが、根っからのワルではないのに対し、
ケビンは救いようのないワル。
どちらかと言うと、カート中心に物語は展開し、
ケビンとしてはイメチェンを図った感じか。
カートの方は、毎回同じようなキャラで
そもそもこの「ワルだけどめちゃワルではない」と言う構図が、
カートで見た事があるような気がするが。
コートニー・コックスが、イヤな性格の時のモニカそのものと言う感じで
ちょっと腹立たしい感じもあるが、
結局は落ち着くところへ落ち着き、展開的にはまあ予想通りという感じ。
プレスリーへの妙な思い入れの部分が、物語的に消化できていない気がするが。
それにしても、クリスチャン・スーターやモニカの旦那のデビッド・アークエット、
そしてアイスTなんて、それぞれ1人で主役のできる人たちが、
(最近のクリスチャンは怪しいけど)
ものすごいちょい役で、簡単に死んでいくのが驚かされる。
2004/01/24
「ハリウッド的殺人事件」
☆☆☆★★
ハリソン・フォードとジョシュ・ハートネット共演と言っても
題名は「ハリウッド的殺人事件」なんて感じだし、
どうもコメディチックな感じで、安っぽい気もするのだが、
まあこのコンビだから見るしかあるまい。
2大スターの共演で、ジョシュはまだ日本では知名度も低いようだが、
この2人がコンビを組んで、ハリソンがベテラン、ジョシュが新米なんて話で、
よくある凸凹コンビ風だが、
それだけでは目新しくないので、ハリソンは副業に夢中で、
ジョシュは転職を考えているとあれば、コメディ的要素が強い。
おかげで、前半はドタバタ風で、まあつまらないとは言わないまでも、
TVの刑事物の2時間スペシャル程度と言う感じ。
このコンビならそれで終わってもいいかとも思ったが、
クライマックスには派手な追っかけがあり、割に長めに時間を取ってあるので
まあ挽回したかなって感じ。
ただ、どうせ映画にしたんだから、もっとアクションを派手にするとか、
あるいはハリウッド俳優総出演くらいにすれば良かったのだが、
俳優として出ているのがロバート・ワグナーだけでは、ちょっと物足らない。
それより、ルー・ダイアモンド・フィリップスがチョイ役、
それもオカマの売春婦役で出てるなんて、別の意味で驚かされる。
2004/01/22
「キューティブロンド」
人気の出たリース・ウィザースプーン主演のドラマで、
ダメな人やチームが一念発起して、できる連中を見返す話はよくあるが、
この映画の目新しいところは、それをやるのが
金髪の頭の悪そうな女性だという点。
ウィザースプーンは、あごがしゃくれているせいか、
かわいいと言うよりは愛嬌のある感じで、こういう役柄が似合う感じ。
ただし、この手の役しか来なくなるような危なさはある。
男性陣や嫌な女性をやりこめるのは痛快だが、
最後の裁判のシーンで、ブランドの知識やメイクの知識だけで勝つが
どうせなら、もっといろいろ普通の弁護士が知らない知識を次から次へと出して
やりこめてほしいかったもの。
2004/01/20
「ドメスティック・フィアー」
ドメスティックなんて言うから、
いま話題の家庭内暴力がテーマかと思い、
継父が、最初は息子をかわいがるが、
自分の子供ができたら虐待するようになる、なんて展開を予想したが
この継父が最初から悪そうなヤツで、その殺人現場を目撃してしまうなんて
「ロード・トゥ・パーディション」で見たような展開に。
まあ、その後は狼少年的な展開で、
母親も頼りにならずに窮地に陥るなんてのは、そこそこ面白い。
ただ、同居しているのに継父が脅すだけでなかなか手は出さないし、
実父トラボルタが大して窮地に陥らないのも拍子抜け。
一番いただけないのは、ハッピーエンドを狙ってか、元妻を流産させた事。
これは反則じゃないの?
2004/01/19
「JUSTICE 必殺」
B級落ちしてるのに、
本人はそんな事まったく思っていない節のあるロブ・ロウ主演で
殺人犯を抹殺する集団に狙われるという話だが、
実行部隊が数人なのに、ロブ・ロウの脱走を隠す事が可能だったりで
何か組織の大きさが不明。
結局警察の手を借りるが、息が合わずに自滅した感じだし。
ロブ・ロウもあまり感心できる役柄ではないし、それほど暴れもしない。
2004/01/18
「タイムライン」
☆☆☆★★
ジュラシックパークで、現代に恐竜が復活するための
理論をでっち上げたマイケル・クライトンが原作の作品で、
今回は時間旅行をすると言うから、これはどういう手で来るか期待できる。
監督がリチャード・ドナーで、アクション系はともかく、
この手の作品はちょっと?の部分もあるがとりあえず見てみる。
タイムトラベル物の展開は2パターンあるようで、
どんどん歴史が替わっていくパターンと、
いろいろやっていても、結局歴史は替わらないパターン。
この作品は、基本的に後者の方らしく、ちょっと微妙なところもあるが
何となくつじつまが合っていって、最終的に収まるところに収まる。
それが展開の意外性を損ねているのも事実という感じ。
主役のはずのポール・ウォーカーがあまりパッとせず、
過去の女性と恋に落ちる人の方が活躍してる感じ。
調べてみると、トゥームレイダー2の相手役の人で、
と言う事はボンド役の候補にもなっている人だ。
まあ物語は可もなく不可もなくと言う感じで、
何かB級作品を見ているような、意外に底の浅い感じ。
時間旅行の理論の方も、転送装置やワームホールは説明なしに出てきて
ちょっとごまかされた感じ。
1つの時代にしか行けない理由も不明のままだし、
なぜボタン1つで戻れるのかも説明がない。
どうせ理論を適当にごまかすなら、2つくらいは別の時代にも行ってほしかった。
「インシデント」
最近出てきたブリタニー・マーフィと言う人が主演で、
そうでなくてもマイケル・ビーンの出ている作品なので見る。
物語は何かよくありそうな、バカをした若者が惨殺される系の話のようで、
ホラーというかスリラーの要素もあるのだが、
どうにも展開にふざけた感じがあって、半端な感じ。
この手の物語の鉄則として、怪しくなさそうな人が犯人だし、
途中で戦った時に、声が男だったから、犯人は先生しかないと見え見え。
2004/01/15
「アイス・エイジ」
ディズニーが作ったのかと思っていたが、ドリームワークスらしい。
そうとは知らず見たが、モンスターズインクとダブる部分があり、
どうして似たような作品を作ったのかと思わさせられた。
全編CGだが、あまりうまみを感じさせず、人間の描写も感心しない。
試行錯誤の時期と言う事か?
物語もまあありそうな感じ。時代設定はおかしい。
2004/01/13
「インソムニア」
メメントで話題になった監督の作品で、
ロビン・ウイリアムズが悪役に挑戦しているのも気になるし、
何か心理サスペンスみたいな物かと思って見るが、
ロビン・ウイリアムズはいかにも悪そうで、
「そうは見えないのに悪い」と言う意外性を狙ったわけでもないよう。
そして物語は、犯人を追う事よりも、別の問題の方を中心に展開。
主人公が悩まされて不眠症になるのだが、
ただ延々と悩み続けるのでなく、犯人の方もいろいろ動いているので
どうなっていくのか、危なっかしさを感じさせて面白い。
とは言え、最後には犯人は捕まるだろうとか、
女刑事はパチーノを許すだろうとか、想像できてしまうところもあり、
してやられたと言うほどの、展開とも言えない。
2004/01/12
「ディレイルド 暴走超特急」
バン・ダム主演で、セガール版の向こうを張った感じの
暴走超特急とあれば、ちょっと期待して見たのだが。
列車物のくせに、その前に派手なカーチェイスがあり、
何かいろいろも盛り込もうとする意図が見え隠れ。
ようやく列車に移るが、エアポートシリーズのごとく、
人々がとりつかれたように集まり、とは言え、描かれる人数はたかだか5人程度。
そしてこれが一味に制圧され、ウイルスがばらまかれるなんて言うと
セガールの暴走特急と、カサンドラクロスあたりをくっつけた感じ。
ウイルスの描写は、カサンドラクロスよりそれっぽいのだが、
いかんせん、そんな危険なウイルスをかなり適当に扱ってるし、
ワクチンのアテもないのに盗むのも変だし、
結局1人の死者も出ないのも安易な感じ。
バン・ダムと家族のすれ違いみたいなのも、無理に押し込んでみた感じだが、
一味が現れて、一人だけ逃げ出すあたりはボチボチ期待させる。
しかし、その後のアクションと言えば、肝心なところで意外に弱かったりするし、
派手なアクションをすると、どう見ても模型のトンネルに模型の列車が入ったり、
どう見ても合成の屋根の上で戦ったりすれば、
実際の役者は危険な目に遭っていないとわかってしまい、ハラハラ度も0に近い。
最後にカサンドラクロスばりに、橋から落っこちそうになるが、
これにしたって、今後も使用する線路を攻撃するのに、
修復の費用を考えても、橋の上で攻撃するのはどう考えてもおかしい。
そして橋に引っかかった列車からの脱出が見せ場なのだが、
ここがまた誰の目にも模型で、クライマックスなのに苦笑させられる展開。
列車物にハズレはないと言われたのも、過去の幻想と言う感じだ。
相棒となる女泥棒が、不二子ちゃん的に物語を左右すると言いたげだが、
何かパッとしない存在だし。
2004/01/09
「スコーピオン・キング」
カリスマ的人気というザ・ロックが、
ハムナプトラで演じた脇役の設定を掘り下げて、主役にしたと言うスピンオフ。
まあ時代も違うから、ハムナプトラとのカラミはまったくなく
何かここまで無関係なら、別の設定でも良かった気もする。
この手の人は演技はダメだったりするが、まあ無粋な男という役なので、
それほど違和感もない。
相手役の女性も、X−メン2の悪役の人だが、妙に色っぽい感じ。
ただし、物語はあまりにも単純すぎて、面白いとか面白くないと言うに至らず。
2004/01/07
「クロックストッパーズ」
スタートレックのジョナサン・フレイクスが監督で、
ちゃんと会話にライカーの話とか出てくるが、
悪役はマイケル・ビーンなんて組み合わせで、まあまあ期待できる感じ。
自分を加速できる装置で、イタズラしたり陰謀を阻止したりする話で、
スパイキッズの若干年齢が上版と言う感じで、
まあお手軽な感じは否めない。
水が空中に浮いてるのに、加速した者の手放した物が普通に落下したり、
車のライトが止まってるのに、物が見えたり、
そもそも車のエンジンが、自分の期待するような速度で動いたりするのは
おかしいんだが。
2004/01/04
「モンスターズ・インク」
ここのところディズニーが力を入れている
リアルなCGによるアニメの1作。
人間から見た怪物ではなく、怪物から見た人間と言うのがミソで、
意外に人間の子供もかわいいもんだと言う結末へ向かうので、
まあ安心してみられる展開という事か。
社長がとがめられて逮捕されるあたりで、
どういう権力が働いたのか、いまいちピンと来ないけど。
翌年へ 前年へ
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