映画感想速報
 映画のあらすじと感想をまとめ続けてきましたが、なかなか文章をまとめるのが大変で、まとめた頃には古い話になっている事も少なくありません。そこで、速報的に公開する事にしました。

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2006/12/01
「007/カジノ・ロワイヤル」 ☆☆☆★★★

 007と言えば...と言う話は毎回しているので割愛するが、
今回はボンド俳優もいよいよ6代目ダニエル・クレイグに代わり、
それだけでも注目すべきところだが、作品がカジノ・ロワイヤルときた。
カジノ・ロワイヤルは原作を知る者ならすぐにわかるのだが、
イアン・フレミングの原作シリーズの第1作で、
最近は映画用のオリジナルが続いているが、かつて原作の映画化をしていた頃
権利の都合で唯一映画化できなかったのがこの作品なのだ。
当時映画化権を持っていたコロンビアは、映画化に踏み切るのだが、
本家の人気に勝てそうもないと考え思い切ってコメディにしてしまった。
それも5人もの監督が参加し、出演俳優も本家にゆかりのある人まで含めて
豪華な布陣で、主題歌は本家を上回るスタンダード曲になっていたりして
あれはあれで無視する事のできない作品なのだが、
やはり本家のアクションが好きな者としては、気に入らないという声も少なくない。
それが今回本家が映画化権を入手し、リメイクと言うよりは、
初めてまともに映画化する事になったと言うわけ。
バットマンビギンズなんかでも、誕生秘話を映画化するという発想があり
まあこういうのも面白いかもねと言う感じ。
予告では「ボンドが生涯唯一の恋に落ちる」とか何とか言っていて
厳密に言えば、唯一の恋があるとすれば、
それは結婚した「女王陛下の007」になるはずだが、それは大目に見るとして
どうやらヒロインベスパー・リンドとの恋に重きを置いているような感じだ。
まあ、原作を読んだ事のある者であれば、
ベスパーがどういう運命になるかは承知しており、そこら辺をどう描くかも見所。

 冒頭からいきなり映画が始まってしまい、あっガンバレルがないと言う事に気づく。
前作「ダイ・アナザー・デイ」でもガンバレルがなくなるという噂があったが
実際はそんな事はなく、やはりアレ抜きでは語れないと思われたのだが
語れないはずのアレをはずしてきたわけ。
プレタイトルではボンドが00要員に昇進するための任務が軽く描かれ、
その後ようやくガンバレルが。
(これが服ははだけていて、しかも場所はトイレだ)
見せ方は面白いが、何かしっくり来ない物を感じる。
続くタイトルバックは、トランプをデザインした物で
シリーズのタイトルバックを期待する者としては、何かセンスが違うという感じ。
本編が始まると、Mからの指令もなく、ボンドは勝手に任務を展開。
ちょっとワイルドな感じでボンドらしくない。
いや、これはボンド映画ではない。と中盤感じさせる雰囲気。
空港での派手なアクションなど見せるが、何かボンド映画でなくてもいい感じ。
後半になり、いよいよルシッフルとの対決に。
ここで運命の女ベスパー・リンドが登場。
まだ洗練されていないボンドとベスパーのやりとりは、
あっ、これは本当の恋に落ちたと言う事を納得させるための伏線だったのか
と感じるようになる。
過去のシリーズ作品では、ボンドガールとの恋と言うのは添え物的で
結婚した「女王陛下の007」でさえ、そんな雰囲気があった。
しかし、今回は恋に重きを置いている事が感じられ、
それがエンディングに通じている事に気づく。
ルシッフルとのカード対決は、アクション的な見せ場の乏しい感じで
まあ何とか見せ方で興味を維持している程度。
と言うか、コメディとは言え、
長年ルシッフル=オーソン・ウェルズと思ってきた者として、
どうも「チャーリーズエンジェル」の痩せ男みたいなルシッフルはピンと来ない。
その後、ルシッフルの拷問シーンや、謎の殺し屋の登場など
原作を知る者としてはおなじみのシーンが展開。
ボンドが辞職を決意する所は、やはり「女王陛下」を連想させるが意外な展開に。
最後に黒幕的人物を倒し、冷酷になったボンドが初めて名前を名乗り
ようやく高らかにボンドのテーマが流れると
「ああ、こういう手もあったのね」とちょっと感心させられた。
(個人的には、バットマンビギンズみたいに
Mから「次の任務があるの。ジャマイカで怪電波が出ているらしい」
なんてのを期待したが)
全体としてボンド誕生の秘密と、女王陛下以上に納得できる彼の恋愛を描いており
序盤不安になったにしては面白い出来になっていると言える。
しかし、それもこれも個人的に007ファンだから言える事であり、
それほどでもない人が見た時に、どれほど面白いと感ずるかは微妙な所。
と言うか、それほどのファンでない人は、やはり秘密兵器とか出てくるから
007は面白いと思っているはずで、
本作の路線が続くと、シリーズとしてはちょっとつらい気もする。

2006/11/01
「スネークフライト」 ☆☆☆★

 世の中にはバッタ物みたいな映画が数多くあって、
その中には巨大な蛇が出てくるヘビものと、
なぜか飛行機がひどい目に遭う飛行機ものと言うジャンルがあると思う。
(列車ものは傑作が多いのに、飛行機ものはバカバカしい事が多いのか)
そんなバッタ物のジャンル2つを合体させた
ゴジラ対ガメラ的な作品がこのスネーク・フライト。
主演はこの人だけ出しておけば、何となく大作に思えるサミュエル・L・ジャクソン。
(でも実は割にB級好き)
長期ロードショーしそうな「父親たちの星条旗」とかよりも
いつ打ち切られてもおかしくない本作こそ、急いで見るべきと思って見た。
物語は何しろ飛行機にヘビを出してしまえと言う強引な展開で
ヘビが出だしたら後はもう大騒ぎという感じ。
当然こんな映画だから突っ込みどころは満載で、
かまれた連中全員がヘビの種類を覚えているはずないとか
プレステで着陸経験があっても、実機の操縦が出来るはずないとか
(しかもまったく手間取らない)
そんな所が軽くごまかされてる。
そこそこまじめに描いてる部分もありつつ、ラストの作戦はあまりにも強引で
それじゃあ、ヘビを全滅させる前に人間が全滅するぞと言う感じ。

2006/10/30
「ハービー 機械じかけのキューピッド」
 昔シリーズ物だったハービーの話が現代でよみがえる。
主役は今時の娘リンジー・ローハンで可愛い感じ(そして巨乳)。
ライバルがマット・ディロンと言うのも面白い。
物語はまあ予想できる感じで、安心して見られる。
ただし、リンジー・ローハンがレーサーとして自信があるのであれば
ハービーの活躍によって優勝するのは、ちょっと不本意なのでは?

2006/10/29
「マスク2」
 前作は売り出し中のジム・キャリーのキャラでヒットしたが
今回はアラン・カミングではちょっと弱い感じ。
赤ん坊や犬が暴れたりして見せ、いろいろ工夫しているのはわかるが。
ただし、最後には家族の愛情とか描かれて、言われるほどひどくもない気がしたが。

「ハリウッド恐怖生物大全」
 個人的に変な生物の出てくる映画は好きなので
こういう総集編的なのも見逃せないが、
何だか傑作映画からケッ作映画(中にはTVも)まで、選択基準がデタラメな感じで
この動物ならあんな映画もあるんだがとか、消化不良な部分も。

2006/10/26
「トリプルX ネクスト・レベル」
 ヴィン・ディーゼルが降板したため苦肉の策で作った続編。
主役はアイス・キューブに代わり、アクションも武器を駆使したりするCG中心に。
だいぶ路線が変わった感じで、日本未公開に終わったのもうなづける感じだが
あっさり、前のトリプルXは死んだ事にしてしまったり、(他の任務中とかではなく)
次のトリプルXの候補もいるぜみたいな話が出て、
誰が主役でもどんどんシリーズ化できると匂わせるあたり、
そんなんでいいの?と思わせる製作姿勢。

2006/10/22
「ツイステッド」
 アシュレー・ジャッドがまたまた罠にかけられる話で
何かいつも似たような役どころに思える。
彼女の周囲の男性が次々殺され、
酒を飲むと記憶がなくなる彼女は自信がなくなると言う展開なのだが
それで、彼女が本当に犯人だったとしたら、物語的に面白くもなく
(そう言うどんでん返しものもあった気がするが)
と言うわけで、犯人はその他にいるはず。
アンディ・ガルシアは、展開上一度は疑われるだろうとは思ったが、
ありがちの、中盤でチラリと出てきた同僚の刑事あたりが犯人かと思えば
真犯人がわかると、意外さも中くらいの展開。

2006/10/21
「16ブロック」 ☆☆☆☆

 この映画、実は公開寸前までほとんど意識していなかったが、
聞けば監督はリチャード・ドナーだし、
出演はブルース・ウイリスとデビッド・モース。
そして物語はどうもガントレットぽい。
これは見るしかないと思って見た。
物語はくたびれ気味の刑事ブルース・ウイリスが主役で
彼が夜勤明けにもう2時間だけと、証人を送り届ける任務を受ける。
ところがその証人が。。。と言う展開で、
ガントレットを丁寧にリメイクしたような感じ。
その丁寧さがポイントで、当初は見せ場もあまりなくやや退屈にも思えたが
次第に2人に奇妙な友情が芽生えるのに貢献している。
何回か派手な見せ場もあるが、やはり何と言ってもバスのシーン。
これもガントレットを連想させる感じだが、あまり長くは続かず、
今度は立てこもり事件になる展開。
ガントレットのクリント・イーストウッドは、
何回も敵の罠に引っかかり、お世辞にも頭のいい刑事とは思えなかったが
今回のウイリスは、早々に敵の裏をかいたりして手強さを見せる。
派手なシーンも抑え気味で、大変なヤツを敵に回したと言う痛快感は弱いが
証人との友情で、意外や意外泣ける感じ。

2006/10/19
「エアポート’05」
 毎度おなじみニセエアポートシリーズ。
金持ちの若者グループを乗せた飛行機をテロリストが乗っ取ると言うわけで
おかげさまで登場人物は少人数。
主人公は軍のパイロットで娘の護衛役だから、活躍するには都合の良い設定。
でも何か設定だけと言う感じで、特にハラハラするような展開もなく解決。
パレが出ると言うので期待したが、ただ道路工事してる人。

2006/10/17
「山猫は眠らない3」
 トム・ベレンジャー扮する凄腕スナイパーものの第3弾。
さすがに老けた感じで、ちょっと設定に無理があるかも。
かつての恩人が標的になるなんて、こみいった展開になりそうだが
そこらへんが割に弱い。
最後に一応凄い技を見せるのが、この映画の一番面白い所だが、
それ以外は地味な感じ。

「トルク」
 ワイルドスピードバイク版と言った趣の作品。
物語はロックとバイクとケンカと麻薬なんて物だけで展開する感じで
何かあまり頭のいい映画という気がしない。
列車の上で走ったりするシーンは派手でそこそこ見せるが、
クライマックスの対決は、あまりにもスピードが早すぎて
まともに制御できるとも思えず、テレビゲームみたいでちょっと。

2006/10/16
「ポセイドン 史上最悪の大転覆」
 ポセイドンアドベンチャーのTVリメイク版。
今年は映画リメイクもあり、3作のバリエーションがあるわけ。
転覆のきっかけは津波ではなく、テロ組織による爆破に変わり今風という感じだが
転覆してからはテロ組織である必要がまったくなくなってしまう。
また、爆破で大穴が開いたなら、そこから浸水してただ沈むだけではと言う気も。
スティーブ・ガッテンバーグ、ピーター・ウェラー、
ブライアン・ブラウン、トーマス・ハウエルと言う一昔前の主役級が勢揃い。
これがまた誰が主役やらと言う散漫な感じに。
結果的に3グループに分かれ、散り散りになりそうなものだが
意外や意外、簡単に合流してまったりして、豪華客船のくせに意外に狭い事が判明。
脱出行は人が時々死ぬが緊迫感があまりなく、
老婦人が水泳で死に、最後に神父(司教)が犠牲になると言うあたり
前作を見た者なら、先が見えてしまい、その通りになるのも拍子抜け。
少年のビデオ撮影が何か役立つのかと思えば、そう言うのもない。

2006/10/12
「ワイルド・タウン 英雄伝説」
 ウォーキングトールと言う映画のリメイクで主演はザ・ロック。
妙に派手な今時のアクション映画より、こういう映画の方が痛快かもと思うが
何だか敵が本当に小粒で、痛快感はいまいち。
色っぽいシーンも入れてみましたと言う感じの、恋人の扱いもちょっと苦笑ものかも。

2006/10/07
「妖怪大戦争」
 大映のガメラとかが復活する中、妖怪大戦争も復活。
妖怪をも支配しようとする一味と、人間の少年と普通の妖怪が組んで対決。
現代風に描きつつ、コミカルな描写も入れ込んでなかなか面白いが
宮迫・岡村と言うお笑いコンビの、ちょっと間抜けな行動が敵に打撃を与えるあたり
最後に来て路線がずれてしまったような感じで、
テレビで見たからかも知れないけど、大爆発で終わりかと言われても。

2006/09/20
「アラバマ物語」
 映画史上に残るヒーローとされるグレゴリー・ペックの弁護士役で
黒人が差別される地区で、白人を暴行したとされる黒人男性を弁護。
なるほどこれは真の意味でのヒーロー話かと思うが
今時の映画なら気恥ずかしいほどのハッピーエンドにしそうだが、そうはならず。
ところがその続きがあり、グーニーズの怪人を思わせる人物が現れ
思いがけない展開にと言うわけ。
ペックの選択はやむを得ないとは思うが、真のヒーローにふさわしいかと言うと微妙。
彼を映画史上のヒーローと選ぶのはどうしたものかと言う気が。

2006/09/17
「シンデレラ2」
 シンデレラまで続編を製作。
とは言え、何か周辺の話が主で、シンデレラは脇役っぽい。
そして王子に至ってはチョイ役。
いまだに意地悪な母や姉とつきあいがあると言うのもおかしな感じ。

2006/09/11
「スーパーマン リターンズ」 ☆☆☆★★

 スーパーヒーローを1人挙げろと言えばスーパーマン。
それほどの有名な存在である彼は、過去に何度も映像化されている。
大昔の映画版を経て、TV版のジョージ・リーブスは他の役が来なくなり自殺。
そしてクリストファー・リーブで製作された大作映画版は4作作られる。
その後、恋人ロイスとの関係をメインに描いたTV「新スーパーマン」、
少年時代を描いたTV「ヤングスーパーマン」なんて作品が続くわけ。
それぞれが微妙に設定が違ったりするわけで、
本作も同じ映画版でも、3〜4作目は無視した続編になっているらしい。
リーブは落馬により半身不随になり、結局亡くなってしまい
今回、リーブに似ていると言われる新人俳優が後を継ぐ事に。
旧シリーズでどうも評判が良くなかったロイスも、新作では正当派美人に。
その他のレギュラーキャラも俳優がことごとく代わり、
つながりないのではと言う気もしたが、
あのテーマ曲を聞くと、やっぱりシリーズは続いていたと言う気に。
スーパーマンはかなり好きなキャラなんだが、
以前のシリーズは結局劇場では見ずじまい。
今回久々の新作で、いよいよ劇場で見る日が来た。
物語は少しもったいぶった感じで、なかなか盛り上がらないが、
旅客機墜落の危機を救うシーンは、さすがスーパーマンの大活躍。
個人的にCGの特撮はあまり好きではないのだが、
スーパーマンの活躍を見せるには、ちゃちな模型とかよりもこちらの方がよい。
困った事に映画で一番派手なのが、この飛行機のシーンで、
その後は何だか湿っぽい感じのシーンが続く。
ルーサーの悪事は相変わらずだが、今回は人気のない海に陸地を作る展開で
最終的にはアメリカ大陸を脅かす予定だったのだが、その前に阻止されてしまい
町の中で戦うような派手さがない。
ロイスの息子にまつわるエピソードはちょっと面白い感じだが
何か続編を意識したのか出し惜しみしたような所も。
非の打ち所のない婚約者も、何か最後に捨てられた感じでお気の毒。
クリプトナイトが混ざった隕石が地球へ来たのが78年だと言う事で、
これは以前のシリーズの公開年と思うが、映画自体の雰囲気もまさにそんな感じで
5年不在と言う設定がピンと来ず、やはり20年くらいいなかったように感じる。
今回は以前より、スーパーマンの内面を描いた作品と言えるが
内面に関しては、バットマンやスパイダーマンの方が一枚上手で
無敵の宇宙人だから、そんなには苦悩を感じてないはずと思わせるのが難点。
 

2006/09/08
「ホステージ」
 交渉人の話は最近時々あるが、今回は元交渉人が
家族を誘拐されて、現場復帰せざるを得なくなると言う展開。
その設定はいかにも面白そうなんだけれども
立てこもり犯が勝手に内部分裂したり、黒幕一味の正体がよくわからなかったり
三つ巴の面白さがさほど生かされていない感じ。

2006/09/05
「サイバーネット」
 ジョリーがまだ無名だった頃の作品で
ショートヘアでかなり印象が違う。
物語はハッカー同士の対決みたいな話だけれども、
何かテレビゲームで競ったり、コンピュータ内部の画像でごまかされたりで
例えばウォーゲームの前半のような面白さはなく
後半になると、何だか怪しげな陰謀まで持ち上がってよくわからない。

2006/09/04

「撃鉄 GEKITETZ ワルシャワの標的」
 このところショボイのが続くセガールだが、
本作はいろいろ陰謀とか絡めてマシな方?
とは言え、何だかたいした真相でもないのに
いくつもの連中が絡んでわかりにくくなり、
毎回セガールにやられてるのに、最後まで凶悪そうなフリをし続ける殺し屋も情けない。

2006/08/23
「世界大戦争」
 「連合国」という国と、「同盟国」という国が対立するが、
諸外国として、アメリカ、ソ連、フランス、イギリス、南北朝鮮が出てくるので
「連合国」と「同盟国」がどこをモデルにしているかは、もはや謎。
「もはや日本が核ミサイルの標的になるのは確実だ」というセリフが出てくるが、
どうしてそんな状態になってしまったのかがよくわからず
何か教訓くさい話だけれども、どう注意したらいいのかわからない。
それでも実際、核攻撃を受けてしまい、
壊れた国会議事堂の周囲に、どこから吹き出したのか溶岩が流れたのが妙な感じ。
東京だけが壊滅したのか、日本全体が全滅したのかはよくわからず。

2006/08/21
「帰ってきた白バイ野郎ジョン&パンチ」
 人気のあったTVシリーズのその後を描く作品。
ラリー・ウイルコックスはともかく、エリック・エストラーダの太り方はひどい感じ。
よくよく考えると、シリーズの方も軽く見た程度で他の登場人物とかはピンと来ず。

2006/08/12
「エスパイ」
 超能力を駆使するスパイの話で
冒頭の走る列車内の要人を射殺する手口は面白いが、
それ以外は何だかバカっぽい感じ。
もっとじゃんじゃん由美かおるが脱いでるのかと思ったが、それもないし。

「戦国自衛隊1594」
 戦国自衛隊のリメイクだが雰囲気はずいぶん変えてる。
タイムスリップの研究をしていたわけでもないのに、
鈴木京香が、妙に設定に詳しいのはまあ良しとして
歴史を狂わせるなと言う指令の下、ただこちらが過去の人さえ殺さなければ
何をしてもかまわないと言うのはおかしな気が。
タイムトラベル物は、史実を絡めると面白くなる事があるが
本作はどちらかと言うと、あまりうまく行っていない感じで
ただ登場人物が、勝手に信長だ秀吉だと語っているだけで
歴史がどんどん変化している感じ。

「東京湾炎上」
タンカーが乗っ取られ東京湾炎上の危機に。
それを阻止するため、政府が出した苦肉の策はと言う展開で、
映画的にはどこが見せ場のメインのつもりか知らないが、
個人的には「苦肉の策=特撮」と言う映画だと思って見た。
同様のトリックの「カプリコン1」よりも前の作品で
しかも東宝特撮の作品だから、「いかにも」という感じだが
何か、発想に泳がされたような感じで、
主役の藤岡弘以下、なかなかの出演陣があまり生かされていない感じ。

2006/08/11
「ミッション・インポッシブル3」
☆☆☆★★

 この映画は、TV「スパイ大作戦」の映画化でトム・クルーズ主演。
過去に2作が作られ、ブライアン・デパルマ、ジョン・ウーと言う所が演出。
それぞれが勝手な演出をして、元祖「スパイ大作戦」とは異質な感じで
TVのファンとしては複雑な想いだが、
スパイ映画自体としては、それなりに面白いと思うので割り切って本作も見る。
今回はTV「エイリアス」「LOST」でサスペンスフルな演出を得意とする
J・J・エイブラムズ。
悪役として出演するフィリップ・シーモア・ホフマンも強敵という感じだし
期待できるのではなかろうか。
物語はいきなりトムが捕らわれていて、頭に爆弾を入れられ、
そして恋人が射殺されてしまうと言うショッキングな展開。
これはどうした事かと思えば、時間が元に戻るあたりエイリアス風。
トムがスパイらしからぬ結婚生活をしていたと判明し、
何だか「女王陛下の007」の線を狙っているのかと不安な気にさせる。
あの映画自体は好きなんだけど、
「スパイ大作戦」はどちらかと言うとプライベートをあまり見せないのが魅力なので
何かそう言い切り口だと、やはり違う作品みたいに感じられるためだ。
それから作戦が何回か展開。凶悪な武器商人を捕らえるが逃がすなんて展開なんだが
いろいろ派手な割に、物語自体はあまり入り組んだところがない。
内部に裏切り者がいるらしいと言う謎があるが、
それがあまり謎にもなっておらず、中盤でどんでん返しがあってもパッとせず。
殺されたはずの恋人の話に裏があって、その後もう1回見せ場があるのだが
どちらかと言うとあくまで私情で動いていると言う感じで感心しない。
せっかく凶悪そうな武器商人が敵なのに、その見せ方は中途半端で
彼が勝手に退散し、その後真の裏切り者が現れ、
再び武器商人と対決し、その後裏切り者が現れると言う展開はいかにもまだるこしい。
主人公が途中死んでたなんて展開も異色だし、
エイリアス映画版と言うならわかるけど、スパイ大作戦としては違う気がする。
最後に幸せつかんでハッピーエンドなんて終わり方もスパイ映画らしくないし。
でも、3作の中では一番しっくり来たかな。

「パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト」
☆☆☆★

 この映画はディズニーランドのアトラクション「カリブの海賊」を映画化し
大ヒットした作品の続編。すでに3作目公開も決まっているわけ。
前作は何となく見逃し、実はビデオでも見ない状態だったが
どうせこういう映画はわかるだろうと思って行ってしまう。
物語は3人の主役が入れ替わり立ち替わり活躍する話で
しかも派手な見せ場がちりばめられていて、飽きさせない作りとは思うが
何か物語としてはけっこう単調な感じ。
デイビー・ジョーンズと言うのが変身するとクラーケンになるのかと思っていたので
何だかピンと来ない所があったし、
デップ船長が何やら出し惜しみをして、なかなかデイビー・ジョーンズを倒さないので
ちょっとまだるこしいなと思っていたら
何となく後半、これは次回作へ続くという感じだなと言う雰囲気になり
実際そう言う展開で終結。
主人公が死んでるのに続編が出来るわけもないし、
何か、騒がれてるほど面白くないかも。

「さよならジュピター」
 と言うわけで、昭和ゴジラ等が中断し、東宝特撮が衰退していた頃
ハリウッドに追いつき追い越せとばかりに、満を持して作った作品。
おかげで、2001年風の部分あり、ゴジラの出演もあり、
派手な宇宙での撃ち合いあり、ラブシーンあり、怪しい宗教団体ありと
盛りだくさんにしているのはいいのだが、
どうも背伸びしすぎたと言う感じでパッとしない。
翻訳機があるからと言って、いろんな言葉が飛び交うのもいただけない。
木星を破壊しちゃう発想は、高度成長期の発想という気もするが。

「首都消失」
 と言うわけで、謎の雲によって首都機能が突然麻痺するという物語で
ある意味、リアル版日本沈没と言う趣もあったのだが、
結局最後まで雲の正体はわからないままで
序盤は混乱ぶりが描かれて面白かったが、
後半は何とか雲を破れないか奮戦するばかりでちょっと退屈。

2006/08/07
「日本沈没」 ☆☆★★★

 日本沈没と言えば、今から30年ほど前に小松左京原作で映画化され
日本が沈没するというショッキングな題材から大ヒット。
日本人がすべて見たのではと言えるほどの大ヒットになった作品だが
ここへ来てリメイクされる事に。
物語をアレンジしたのは別に気にならないし、
広告とか見ると全国各地が沈没するシーンが見られるようで、
ゴジラなき今、東宝特撮の粋を結集したような作品を期待して見る。
物語は始まるや否や、日本の沈没が明らかになり、
前作のように、徐々に明らかになっていく面白さはない。
それはそれで、派手なシーンが目白押しになりそうで良しと思うが、
北海道と九州でやや見せ場があり、いきなり何千万人もの死者が伝えられる。
本当はここら辺を徹底的に描くべきで、
地震のシーンは、どこか1箇所少なくとも10分はやるべきだったのだが
どうも演出が細切れで、何かあるとすぐ次のシーンになる見せ方の連発。
ニュースのシーンとかも激しく見せて、
大変な事態になったという雰囲気を強調すべきと思うのだが、
それがない上に、主人公たちは至ってのんきな様子で、
どうにも沈没していると言う雰囲気が希薄だ。
この雰囲気は終始継続され、ラストまで何か沈んでいない気がするんだけどと
思っていたら、最後に本当に沈まなかったりして困りもの。
主役2人のドラマに重きを置いたのはわかるのだが、
終始やる気のなさそうな草なぎ氏も、声が高くてレスキューに見えない柴咲コウも
何か沈没とは違う所にいるようで、浮いてる感じ。
最後にアルマゲドンみたいなのがあるのも、わざとらしいし。
地震で怖そうなのは、女の子ら一行の避難していた道路が崩れるあたりだけ。
後は誰かが死んだという雰囲気が感じられず。
あと気になるのは、レスキュー用のテントでちちくりあって
他の隊員はどこかへ移動させられてるのかとか
いっぱいある島の中から、女の子のいる所を一発で見つけるあたり。
名古屋、京都、大阪の沈没は、絵で見せるだけでかなりの手抜き。
妖星ゴラスみたいな大作戦も違和感あり。

2006/07/08
「ダ・ヴィンチ・コード」
☆☆☆★★

 原作はベストセラーとなった小説で、
どんな内容だかよく知らないが、モナリザとかの絵画に、
何らかの秘密が隠されているらしい。
と言ういわば歴史ロマンみたいな物語にサスペンス色を加えて描いた作品。
原作も話題になり、映画もかなりのヒットぶり。
ロン・ハワードとトム・ハンクスなんてアポロ13コンビが組み
実際にルーブル博物館でロケしたなんて作品で面白そうなので見る。
物語はルーブル博物館で発生した殺人事件をめぐり
トム・ハンクスが事件に巻き込まれ、奇しくもダビンチの絵に隠された秘密を追う話。
実際は、ダビンチの絵の秘密を追うと言うよりは、
キリストの秘密を追うと言った方が正しい感じで、
絵に秘密が隠されてると言っても、
映画のポスターにもなってるモナリザにはたいした秘密はなく
最後の晩餐に少し秘密が隠されてるが、衝撃の事実と言うほどでもない。
とは言え、何か史実とフィクションを織り交ぜたような見せ方はなかなか面白く
比較的長い作品だが、さほど飽きさせずに見れた。
物語の謎は、中盤で3つほどある事が判明。
普通の映画なら1つの所を、3つも謎があるなんて大盤振る舞いぽいが、
実はこれが物語の焦点を散漫にした感じで、
1つの謎が解けて、物語が終わったかに思えても、まだダラダラ続くという印象あり。
謎は
 1.あの箱はどうやって開けるのか
 2.マリアの遺体はどこにあるのか
 3.キリストの後継者は誰なのか
の3点だと思うが、一番メインであるはずの3.の謎が、
謎とも言えないバレバレぶりで、
何しろ女の人が1人しか出てこないのだから、序盤から候補は1人だけと言う感じ。
しかもそれを一番最後に配置しなかったのので、前述のようにちょっとダラダラ感。
強敵そうな殺し屋が去った後も物語が続き、
たいした障害もない状態では、何か物語として面白みもない。
と言ったわけで、題材は悪くないと思うのだが、終盤の描き方は難あり。

2006/06/03
「ポセイドン」
☆☆☆★

 以前パニック映画ブームと言う時期があって、
その先頭を切ったのが「ポセイドン・アドベンチャー」だった。
豪華客船の遭難と言うタイタニックの事故から発想を得たような話だが
何と言っても出色なのは、船が逆さまになり、
その異様な光景の中、普段なら出口から遠いはずの船倉へ向かうと言う展開。
まさに「アドベンチャー」と言う代物であった。
そのリメイクと言うべき本作は、安易な企画というようにも思えるのだが、
監督はヴォルガング・ペーターゼンで、しかも主役がカート・ラッセル。
何かうずく物を感じて見た。
いざ見てみると、実際の主役はカート・ラッセルとジョシュ・ルーカスに二分され
そこが何となくしまりのない感じ。
前作に比べてやや短めの尺なのに気づいていたが、
その割に転覆までがだらしなく長い。
いわゆる「いろんな素性の人たちが、取り憑かれたように集まってくる」描写なのだが
実はこのいろんな素性が、さほど後のドラマに生かされていない。
いざ転覆が始まると、大きなセットと最新のCGを駆使し、
前作よりもさらに凄惨なシーンが展開。ここは見所と言える。
さらに前作と違って、水がドンドン迫ってくると言う描写が多く
アドベンチャーと言うくらいだから、何となく楽しげだった前作より
実際はこんな物かも知れんと思わせる。
しかしながら、普段だとややうっとうしい人間ドラマが
あまりにもあっさりカットされてしまって
同行していた人が死んでも、サッサと次へ進んだりしてあまり感心しない。
リチャード・ドレイファスのキャラなんか、いくらでも深められそうなのに。
まあ、沈没シーンの派手さがプラスなので、総合して及第点よりやや上と言う感じ。

2006/05/26
「アナコンダ2」
 ジェニファー・ロペス主演の巨大ヘビ物の続編。
続編と言ってもまったく関連はなく、しかも今回は特殊変異ぽい設定も。
まあ前作ですら、立派な映画とは思えなかったが、今回も似たような物。
話は派手にはなっているものの、何か意外にすんなり良いヤツが生き残り
悪いヤツが死んでしまうので、面白味には欠ける。

2006/05/19
「メテオ」
 遅れてきたパニック映画と言う感じで、
天変地異をテーマに、米ソの確執なんかもちょっと盛り込んだ感じ。
基本的には、ボンド、いやショーン・コネリーの一人舞台で、
彼の独断に世界の運命が左右される感じ。
話の割に、被害の描写はいまいちで、
作戦がほぼ計画通りに進んだりするのも、面白味に欠ける。
妙に陽気に盛り上げる音楽も、調子狂う感じ。

2006/05/01
「小さき勇者たち GAMERA」
☆☆☆

 ゴジラが終わって数年。ガメラも完結したのかと思っていたら
ちょっと目先を変えて復活してきた。
題名からして「小さき勇者たち GAMERA」なんて、
ガメラである事を隠してる感じだし、主人公は少年らしい。
これはどうなる事やらと思いつつ、舞台は個人的に縁のある名古屋だし
まあ見ておくかと思って見た。
冒頭のガメラは平成ガメラみたいな感じで迫力有り、
それを見ていた主人公の父親の少年時代なんて設定もいい。
その後は、主人公である少年と、ガメラかも知れない亀の交流を描いており
港町の叙情あふれる少年たちの姿を描いていて
何か「転校生」とかそんなあたりの雰囲気で、
(ちょっと路線が違うけど田舎町だから)
普通の田舎の少年の物語として見れてしまい、怪獣映画とはちょっと毛色が違う感じ。
後半になると、亀が次第にでかくなり、どうやらガメラらしいと言う事になり
同時に現れた巨大怪獣との対決になり、名古屋を舞台に大激突と言うわけで
最後に派手な見せ場がないといけないのはわかるが、
ちょっと強引な感じは否めない。
造形は、ガメラが人形然としていてミュータントタートルズ風。
敵の怪獣は、ジュラシックパークの何とか言う恐竜みたいだけど
動くと中の人間の形がくっきり出て、どうも怪獣らしくない。
個人的には名古屋をどう舞台にしたかが関心だったが、
基本的に人物のアップが多くて、どこと言うのがハッキリせず、
クライマックスの駅周辺もミニチュアだから、ちょっと違う感じ。
主人公の少年には好感が見てるんだけど、対するお父さんの態度が不自然な気がするし
一番いけないのは、少年少女がバケツリレーするシーン。アレはわざとらしい。
少年がガメラの事をトトと呼んでいるのは、身内しか知らないはずなのに
どこかから現れた少年少女が、なぜか共感してトトと呼び出すのはちょっと。
少年がガメラを思いやる気持ちはわかるけど、
どうもガメラの方が、巨大になってからはほとんど反応していないように思えるし。

2006/04/02
「サウンド・オブ・サンダー」
☆☆☆

 この映画はピーター・ハイアムズ監督作で、
彼はかつてはカプリコン・ワンとかで注目された人だが、
その後、バン・ダムのB級アクションなどに転身し、
今度は有名な人のほとんど出ていないC級的SF。
タイムトラベルで歴史が狂うと言う古典的なテーマをメインに置いたわけで
何だかチープな感じもするが、この手の話は好きだから見てしまう。
予想通りと言うか、物語はやはりチープな感じ。
歴史ツアーと言っても、行くのは恐竜の時代だけで、他の時代へは行かないので
見ている者としてはちょっと面白味に欠ける。
時代は近未来で、何か動きがゴツゴツした感じのCGも違和感あり。
そして歴史に配慮していたつもりが、結局歴史が狂う展開になるわけだが
その狂い方が妙な感じで、歴史の波が何回も来るというパターン。
歴史を狂わせたきっかけを作った一行が戻ってきても、
最初は歴史は変わっておらず、しばらくして何段階かに分けて波が来て
まず奇妙な動物が現れ、続いて次第に高度な動物に変化が。と言うのがおかしい。
ツアーに参加しなかった人も、歴史の変化を把握しているわけだが
最後の波で、ついに人間にも変化が起きてしまい
そうなると、もう事態を理解できていない存在になってしまうのも妙だし
歴史を元に戻す際は、過去に戻って過去の自分に対応を任せてしまい、
それを伝えに来た主人公はどうなったのか不明のまま。
タイムトラベル物は、その設定は作る人任せになるのは仕方ないにしても
これはちょっと都合良すぎ。
同じピーター・ハイアムズでも、タイムコップの方が良くできていた。
まあ、チープなSFが好きな人にとっては、
最近珍しいジャンルで、こういうのを大画面で見るのは楽しいかも。

2006/03/16
「シークレット・ウインドウ」
 作家が身に覚えのない盗作疑惑をかけられ
さらに相手に周囲の人間が危害を加えられるという展開で
サスペンス風かと思えば、
途中から何だか怪しげな雰囲気になってきて
「何だ、またこの結末か」と言う感じで、拍子抜け。

2006/03/15
「アラジン 盗賊王の伝説」
 アラジンのその続きを描くシリーズの第3弾。
まあ、宿敵ジャファーとか言うヤツをまた出す事はせず、
父親との確執みたいな話になっているのは、まあ好感が持てる。
展開的にはかなり無難な感じ。

「ポカホンタス」
 実在の船長ジョン・スミスとポカホンタスの恋を描いた話で
テーマ的にはどこかで聞いたような感じだが、
絵柄とか雰囲気とかもやや大人向けと言う感じか。

2006/03/14
「二重誘拐」
 ロバート・レッドフォード対ウイレム・デフォーと言うと
何かかっこよさそうなサスペンスを想像するが、
実際はどちらもくたびれた感じで、特にレッドフォードはかなりの老人顔。
どちらかと言うと、サスペンスと言うよりは
妻を含めた人間模様を描いたという感じで、題名から期待した物とは別。
クライマックスで、妻が犯人に振り回されるのは
「ダーティハリー」風で面白いのだが、それも尻すぼみ。
犯人が1人しかいないのはバレバレだし。

2006/03/11
「イーオン・フラックス」
☆☆☆

 この映画はまた出た女性が主人公のアメコミの実写版。
ジョリーやミラジョボなんかに先を越された感じだが、
今回の主役はシャーリーズ・セロン。
アカデミー賞を受賞し、今年もノミネートされたくらいだから、
こんな仕事しなくてもいいのではと言う気もするのだが
(ジョリーもアカデミー女優だけど、何となく住む世界が違ってアレはあり?)
まあ、シャーリーズ・セロンは好きなので、とりあえず見る事に。
物語はウイルスで壊滅した人類の、わずかな生き残りの社会が舞台で
統制された社会に不満を持つ一団が。
主人公のイーオンは殺し屋だが、標的である社会のリーダーに対面した時
なぜか彼に見覚えがと言う展開。
何かトータルとかバイオハザードとかクローンとか
いろんな映画のええとこ取りのごった煮風。
そこそこ派手目の見せ場があり、退屈とは言わないものの
それほど面白いとも思えず、わざわざ劇場で見る事もなかったのではと言う感じ。
物語的には完結してる感じで、ありがちな続編思わせぶりのエンディングもない。

2006/03/05
「夢のチョコレート工場」
 ジョニー・デップ版がヒットした作品の昔の映画版で、
主演はジーン・ワイルダー。
原作はロアルド・ダールで、童話作家として知られるそうだけど
「007は二度死ぬ」や「チキチキバンバン」の脚本を書いた人で
雰囲気はチキチキバンバン風。ただしもう少しダークな感じ。
一応主人公的にはハッピーエンドだし、まあお気楽な話と言う事か。

2006/03/02
「ガール・ネクスト・ドア」
 TV「24」で、ちょっとHな魅力を発揮するエリシャ・カスバート
が主演の映画で、彼女が元ポルノ女優という設定。
当然なんかHな展開を期待するのだが、せいぜい下着姿止まりで拍子抜け。
彼女は1人だけ見ると、それっぽいのだが
後半に本物っぽい人たちが出てきて、それに比べるとちょっと違う感じ。
物語は、AVとか好きな青少年が思いつきそうな展開と言える。

2006/02/28
「ブルース・オールマイティ」
 神に恨み言を言う主人公が、ある時万能の力を与えられる展開。
それをジム・キャリーらしい動きで派手目に描くが
恋人との関係だけは何ともならなかったり
皆の願いを叶えたら収拾がつかなくなったりと言う感じ。
まあこの手の話は、どこまでが可能でどこまでが不可なのか、
脚本家が設定を勝手に決めていいので、共感を持つとかそう言う感じにはならず
考えさせられると言うよりは、気楽に見る感じ。
アニストンは、どうしてもレイチェルにしか見えず。

2006/02/27
「白いカラス」
 有名どころが大勢出ている作品だが、何か散漫な感じ。
基本的にはゲーリー・シニーズを狂言語りにしているはずなのだが
かならずしもそう言う見せ方になっておらず、話も現在になったり過去になったり。
テーマとしても、アンソニー・ホプキンスの隠された秘密と
ニコール・キッドマンとの関係の2つのテーマが入れ替わりしている感じで
題名から考えると、「隠された秘密」の方に重きがあるようだが
だとすると、ニコールは何のために出てきたのやら。

2006/02/26
「ホワイト・ライズ」
 ジョシュ・ハートネット主演の映画で、
なぜか突然彼の元を去った女性を追い求める主人公の前に、
彼女と同じ名前の女性が現れると言う展開で、
その思わせぶりから、ヒッチコックの「めまい」ばりのサスペンスかと思って見るが
中盤でネタが割れてしまい、後はどう後始末をつけるかと言う感じの
三角関係のもつれみたいな程度の話で拍子抜け。
一番割りが悪いのは、ジョシュの現彼女と友人。
特に現彼女は無理に出さなくても良かったのでは?

2006/02/23
「キリング・ミー・ソフトリー」
 ヘザー・グレアムがへっちゃらで脱ぐシーンが話題になった
エロチックサスペンスと言うジャンルの作品。
氷の微笑とか、ナインハーフみたいな路線のようだが
ヘザーは割りに早い段階から、ビクビクするようになり、
Hなシーンは前半にある程度で拍子抜け。
この手の映画は、「絶対に怪しい」人は犯人でないと言う変な鉄則があり
そういう意味で、結末もさほど意外でもない。

2006/02/22
「フランダースの犬」
 日本ではアニメで有名な本作を実写で映画化。
アニメの細部まで覚えているわけではないのだけれども、
黒い毛むくじゃらの犬はどうにも違和感があり、だいたい物語にあまりからまない。
ネロの気の毒な境遇はアニメなんかと同じと思うが、
ラストは何かさわやかな感じで、必ず泣けると言うアニメとはちょっと違う。
と言うか、ネロが死なないバージョンと言うのがあるらしくて
どうせなら、そっちが見てみたかった。

2006/02/21
「アダプテーション」
 「マルコビッチの穴」を作成したスパイク・ジョーンズと
脚本家のコンビでニコラスの役は脚本家自身を描いている物らしい。
と言うあたりが、予備知識がなかったので理解できるまで時間がかかり、
さらに双子と言うのも意表をつかれた感じで、
彼自身の声かなとかそんな風に見ていた。
おまけに、時間も前後してわかりにくいし、
わざわざセリフに「映画はドラマが必要だ」と語らせてるクセに
終盤までドラマがない感じで淡々と展開。
最後になってちょっとドラマがあるものの、あまりに唐突な感じで違和感あり。

2006/02/19
「アップタウン・ガールズ」
 子供みたいな大人ブリタニー・マーフィが
大人みたいな子供ダコタ・ファニングの子守をするという図式で
互いにそれっぽいキャラだし、まあ設定は面白い感じだが
意外にすんなり仲良くなってしまい、
世間知らずのはずのブリタニーもそれなりに色々こなしてしまい
何か拍子抜けの感じ。

2006/02/18
「アサルト13 要塞警察」
☆☆☆★★★

 この映画はジョン・カーペンター作「要塞警察」のリメイクと言う事で
個人的に未見だけれども、カーペンターもその作品で注目されたんだろうし
脚本に「交渉人」の人とかが参加しているとの事で
どうしようかなと思ったが、まあ面白そうなサスペンスを期待して見る。
物語は閉鎖寸前の警察署が舞台で、必然的にいるのは警察的にはみ出し者的な連中。
事故で現場から離れたイーサン・ホークと、
引退寸前のブライアン・デネヒー、さらに秘書だという「ジョーイ」のお姉さんの人。
吹雪で立ち往生した護送車を迎える事になるのだが、
そこに凶悪犯ローレンス・フィッシュバーンがいたために襲撃を受けるという展開。
何かその護送車を迎え入れるあたりの展開が、わざとらしい感じで
設定的に究極にやばい状態を作りたいのはわかるが、ちょっとひっかかる。
とは言え、いざそうなってしまうと、後はもう絶妙とも言える感じで、
フィッュバーン以外は、役に立つか微妙な囚人が3名と
まったく無関係のセラピストが1名のみ。
取り囲むのは、フィッシュバーンを口封じしようとする悪徳警官と言う訳で
強大な敵に対して、イーサン・ホークらが必死に抵抗・反撃する展開はなかなか痛快。
悪役ガブリエル・バーンを次第に追い込むあたりも面白い。
それはもの凄く面白い映画なのかと思ったが、中盤から急激にトーンダウン。
と言うのも、次々犠牲者が出るのだが、
まず囚人がやられるあたりにご都合主義を感じるし、
囚人たちも言うように、あまりにも唐突な感じで、援軍が現れるのも不自然。
警察署を出てしまった後のクライマックスに至ると、サスペンスも皆無という感じ。
イーサン・ホーク対フィッシュバーンがどう決着を付けるのかと言うのも見所だが
まあ、こんな所で手を打つしかないかと言う感じで物足りない。

「フォーチューンクッキー」
 体が入れ替わり、互いの気持ちが理解出来るようにと言う発想は
簡単に思いつく所では日本の「転校生」他、いろいろある気がするので
まあ割に安易な発想という所か。
結末もある程度予想のつく感じで、気楽に見られる感じ。
「転校生」ほど、互いが入れ替わったと納得させるほどの演技に変化はない。

2006/02/12
「ICHIGEKI 一撃」
 セガールの暴走特急以降のパッとしないアクション作の1つ。
今回は、人身売買組織に乗り込むという話だが、
セガールのアクションも一味の陰謀もパッとしない。あいかわらずだ。

2006/02/08
「白い刻印」
 ジェームズ・コバーンがアカデミー賞を受賞した作品だが
その他、ニック・ノルティ、ウイレム・デフォーなんて濃い所が共演し
しかもそれが親子だと言う設定だから、恐れ入るという感じ。
結果的にデフォーが最もまともな存在で、コバーンは暴力的な父。
ノルティは父を嫌いながら、結局同じ道を歩んでしまうと言う展開。
物語は、疑惑の殺人をメインにして、時々家族の事を織り交ぜて展開するが
途中から殺人がどこかへ行ってしまい、家族の事だけで完結。
確かに殺人話としては安易な気もするが、何かだまされたような気も。

2006/02/07
「ポワゾン」
 濃いところ2人の共演のちょっとHな話と思って見るが
Hなところは中くらいで、基本的には悪女に振り回される男の話。
しかもその悪女ぶりも中途半端だったりして、
この手の話は何回も見た気がして、いまいち新鮮味がない。
吹き替え版で見たが、草刈正雄も気になるが、菊川怜はかなり違和感有り。

2006/02/06
「ソラリス」
 旧ソ連の「惑星ソラリス」のリメイク版。
何か夢落ち的と言うか観念的と言うか、
実態が何だかわからないような感じで、映画自体もつかみ所のない感じ。
2001年風という気もするが、その割には時間が短くてお手軽。

2006/02/05
「デブラ・ウィンガーを探して」
 女優業と家庭の両立をすべきかそうでないかと言うあたりを
そうそうたる女優陣にインタビューしていくと言う物だが
この手のインタビュー物は、すべての人の意見の方向性が同じ訳でもないし
どうしてもとりとめもない話に思えてしまうのが難。
何となく言いたい事はわかった気がするけど。

2006/02/04
「ミュンヘン」
☆☆☆★★

 この映画はスピルバーグの新作で、
最近のスピルバーグの問題点は、映画がやたら長い点と
深刻なの作ったり、脳天気なの作ったりと筋がない気がするあたり。
まあ、そんな恨み言を言いつつも、結局割に見てるんだからやはり注目監督か。
今回の作品は、ミュンヘン五輪襲撃事件の後の話を描いた作品で
実は「ブラックサンデー」を見て以来、その付近の話には少なからず関心が。
黒い九月という集団が、イスラエル選手村を襲撃したと言う事件で
ドキュメンタリー「ブラック・セプテンバー 五輪テロの真実」にも描かれた話だ。
そしてその報復として、イスラエルが関係者の始末を指示したと言う話も知っていて
実はずいぶん前にそう言う本を読んだ事があったのだが
何の事はない、その本こそ今回の映画の原作だと言う。
あの本は、本なのでちょっと退屈だったが、映画で見れば違うかも知れないし
そもそも出演者に、エリック・バナとダニエル・クレイグと言う
新ボンドになった人と、候補になった人が共演しているのも見所。これ見るしかない。
物語は、JFK式に、まず事件発生。それから主人公らが動き出すパターン。
そしてリストにある11名を順番に始末していくわけで、
おかげで、今何人始末したから、まだ映画の序盤だなとか、中盤だなとか
だいたい見当がつくのは、長いスピルバーグ映画ではありがたい所。
敵側に「ジャッカルの日」のモデルになったジャッカルの話が出てきたり
そのジャッカルを追ったルベル警部役の人(あるいはドラックスの人)が
情報源の一味にいたりして、何となくこの手の話の好きな人の心をくすぐる感じ。
この手の映画では、ジョン・ウイリアムスのうまさは毎度の事だし
暗殺の手口も、毎回変わっているあたりが面白い。
爆弾屋の正体には、「飛べ!フェニックス」みたいなオチがあるし
まあ、前半は淡々とした展開だから、ちょっと退屈な面もあるけど
それなりに面白く見られる。
ところが後半になると、雰囲気が暗くなっていき、仲間が殺されたり
ノイローゼになったり。
ブッシュ大統領の政策とかを批判し、
報復しても、終わりにはならないと言うようなメッセージを伝えたいのはわかるが
さほど新しいテーマではないし
そもそも主人公の様子は、「カンバセーション盗聴」を見ているようで
どことなく全体的に、見た事ある話の組み合わせという感じ。
エリック・バナはちょっとエラがはった感じで、ボンドには不似合い。
そう言う意味では、ダニエル・クレイグで正解と言えるが
彼がメンバーの中では、最も人間味がない感じ。
ボンドの事はさておき、全体的にもう少し面白い映画を期待したが、後味は悪い感じ。

「ドラゴン怒りの鉄拳」
 ブルース・リーの主演作でこれだけ見てなかったので見た。
当時中国を支配していた日本に対して怒りを爆発させるというような展開で
製作当時恨みの感情があったのかわからないけど、日本が完全な悪役。
日本もやられっぱなしだが、ブルース・リーの主演作の行動も割に無謀な感じ。
物語はちゃちな感じだけど、リーの魅力で何とか見られる。

2006/01/29
「フライトプラン」
☆☆☆★★

 これはジョディ・フォスター主演のサスペンスで
さすがにアップがつらい年頃になってきたのだが
アカデミー賞2回の彼女も、なぜかこの手のサスペンスがお似合い。
機内で娘がいなくなるなんて、どう考えても機内にいるだろうと言うおかしさから
ヒッチコック風のサスペンスを期待して見る。
物語は冒頭何か異様な始まり方で、物語が前後したりして不安げ。
ここで、ひょっとして「夢落ち」では?と言う不安に陥るが
周囲がそう疑うが、そうではなかったと言う展開。
まあ、どう考えても夫の死は何か陰謀がらみだろうという気が最初からするし。
飛行機に乗ってからは、揺れ具合とかがリアルで、実際に乗ってる感じ。
そんな中、娘がいなくなったと騒ぎ出すジョディだが、
この騒ぎ方が尋常でなく、しばらくしたら戻ってくるかも知れないし
いきなり騒ぎ出すなよと言う感じ。
そう思わせないための、夫の死であったり、
空港で娘とはぐれかけるシーンだったのかも知れないが、
あまりの騒ぎぶりに、どうも共感がもてず、のめり込めない。
あげくに、後半になるともう大暴れで、
パニックで他の乗客は発作でも起こしかねない雰囲気に。
ラストで「たいした母親だ」と言うセリフで締めていて
機長から疑ってすみませんと謝罪されるが
おまえこそ謝れと言ってやりたくなる感じ。
他の客を倉庫に残して、親子だけ先に去るのも気に入らないし、
アラブ人の人なんか、殴られてたのに。。。
娘も、たぶん寒いはずの場所に長時間放置されてたのに
なかなか診察とかされないし、何かジョディが自己中心的に動き
周囲がそれに合わせてあげたという雰囲気。
まあ、状況から言って、乗務員に一味がいるのは必須だが
一味の狙いの意図はよくわからない。
ジョディが妙に冷静だったら、ハナから失敗だったと言う事か。

「ブラザー・ベア」
 熊を殺した青年が熊にされてしまい
殺した熊の子供と親しくなるなんて教訓ぽい話。
さほどハラハラするような展開もなく、無難な感じ。
吹き替え版で見たけど、歌がいかにもフィル・コリンズ風なのがおかしい。

「ハットしてキャット」
 ちょっと噂は聞いていたけど
確かにグリンチ風の展開で
あまりにもドタバタしすぎると、ちょっとついていけない面も。
これも吹き替えで見たけど、マーク・マイヤーズのセリフが
いかにもオースティンぽい。

2006/01/24
「テイキング・ライブス」
 アンジェリーナ・ジョリーがFBI捜査官の役で
久々にボーン・コレクターの路線か(あれは警官だったけど)
犯人が他人になりすますという話が早い段階で出ているので
どう考えてもイーサン・ホークは怪しいと思ったので
そこらあたりの意外性は弱い。
ジョリーに追いつめられる女性の役は似合わないし、
24そのままの顔で出てくるキーファーには違和感あり。

2006/01/18
「ノートルダムの鐘U」
 何でも続編を作ってしまうディズニーの最近の強引な1作。
前作のエンディングで、エスメラルダとフィーバスがひっつくのに抵抗があったが
カジモドはお人好しなのか、その夫婦や子供と仲良しという展開。
誰にも愛されないと嘆くカジモドを、エスメラルダがいつか愛する女性が現れると
慰めるあたり、何か違和感あり。
まあ今回は彼女ができるからいいような物の。

2006/01/17
「スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー」
 昔のSFコミックを実写化したような感じで画面はセピア色。
出てくるメカも、実は現代より進んでいたりするのだが
どこかデザインがレトロと言う展開。
言ってみれば、鉄人28号の実写化みたいな感じだと思うが
どうも物語が、主役3人くらいの間で展開してる感じで、盛り上がりに欠ける感じ。
ジョリーは似合ってるけど、何か違和感あり。

2006/01/16
「アウト・オブ・タイム」
 ウエズリーはちょっともの悲しいスナイパーとか似合う感じだが
今回は影のある元軍人役。人違いで薬を打たれ、一味に捕らわれたりするのだが、
戦場にいると錯覚して大暴れし、一味も思わぬ反撃に手を焼くと言う展開。
面白そうな設定なのだが、何かウエズリーの描写が痛々しい感じで痛快感に欠ける。
結局回復してしまうあたりに、アメリカ映画の甘さを感じるし。

2006/01/14
「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」
☆☆☆★★

 ロード・オブ・ザ・リングが終わり、続くポッターは日本では無敵な感じ。
個人的には、普通の少年が魔法使いになった1作目は面白かったものの
魔法使いである事が当たり前になった2・3作目はいまいち。
4作目もずっと見てきたからと言う感じだが、どうなる事か。
世間での評価はどうかわからないが、2・3作目はいまいちだったシリーズ。
当然、4作目にもなるとどんどんトーンダウンしていく物だが
ここで目先を変えたのか、もともとこういう構想だったのか、
3つの魔法学校の対抗戦と言う派手な見せ場を設ける。
これが成功したのか、そこそこ面白い感じ。
もっとも、その合間合間に、主役3人の恋模様とかが絡めてあるのだが
これが時間の都合でかなりあっさりしていて
こんなにあっさりさせるなら、
いっその事カットしちゃっても良かったのではと思うくらい。
あのライバルの少年なんかセリフはほとんどないし、
ロンがハリーとケンカするなんて、何か無理に挿入した感じだ。
立候補していないはずのハリーがなぜと言うのがこの作品の見所で
その答えはなかなか面白く、もう少しうまく見せれれば良かったのだが
まあシリーズ的には、少し挽回したというところか。

2006/01/13
「生体兵器 アトミック・ジョーズ」
 C級とは思いつつ、派手な展開を期待して見る。
遺伝子操作されたサメが暴れる話と言うので、ディープブルーみたいな話と思うが
これが、水面は作り物のヒレ、水中は地味なCGのみ。
特撮がヘタでも、次々人が襲われても良さそうなのに、
なぜかほとんど襲われる人がおらず、物語もこの手の話にしてはかなりのんびり。
6匹もいるのに退治されたのは、2匹だけだし。派手なシーンは皆無。

2006/01/12
「バイオハザード2」
 シューティングゲームの映画版第2弾。
今回はミラジョボに加えて、もう1人女刑事が加わって
さらに派手になったのかと思えば、何か撃ち合いも地味な感じで
前作のような閉じこめられてる感じもなく、パッとしない感じ。
エンディングも、続編がなければ意味不明だし。

2006/01/10
「ジュラシック・シティ」
 B級とは思いつつ、恐竜が町で暴れ回る話と思って見る。
実際の所、舞台はずっと田舎町とか研究所の中ばかりで、「シティ」とは言い難い。
設定はどこかで聞いた感じで目新しくもない。
音楽ジェームズ・ホーナーと言うのは意外な気もしたが
実はロジャー・コーマン一門の作品らしくて
「宇宙の七人」とかの音楽の使い回しらしい。
恐竜はぬいぐるみと、出来の悪い張り子みたいなの。

2006/01/08
「キング・コング」
☆☆☆☆

 キングコングと言うのは、70年も昔の33年に公開された作品で
巨大な猿が美女に恋してニューヨークへ来て悲劇的な結末を遂げると言う話。
個人的にはその40年後のリメイク版(通称ラウレンティス版)から入ったのだが
その間にも、33年版の続編「コングの復讐」とか姉妹編「猿人ジョーヤング」、
そして東宝へ権利が来た「キングコング対ゴジラ」「キングコングの逆襲」、
さらに33年版と東宝版の中間くらいの位置にあるアニメ版があり
さらにラウレンティス版の続編「キングコング2」や
「猿人ジョーヤング」のリメイク「マイティ・ジョー」などと言う作品があるわけ。
もともと怪獣物は好きなのだが、
キングコングと言うのは、そう言う意味で元祖的な作品と言え、
今さら新作が見れるとは思っていなかったが、
「ロード・オブ・ザ・リング」で成功したピーター・ジャクソンが
それで得た信頼とCG他の技術を駆使して作ると言うので、これはやはり見た。
物語は、33年版とほぼ同じで、
ラウレンティス版(以下76年版)ともさして変わらない感じ。
現代を舞台にした76年版と違い、舞台は33年に戻り冒険映画的な要素も復活。
一般の人がどうかは知らないが、個人的には物語の展開は頭に入っているので
展開はだいたいわかっているし、見せ場もそれなりにできているので
3時間の長さもたいして気にならない感じ。
あえて言えば、恐竜に追われるドタバタシーンとか、
ジャック・ブラックらが、巨大ミミズに襲われるあたりがやや蛇足という感じ。
もっとも、一番最後にやっちゃうとまさに蛇足だが、途中だからまあいいか。
クライマックスで、エンパイヤビルに登るシーンあたりは、結末を知っているだけに、
と言うか、映画ファンには歴史的事実であるかのように頭に焼き付いているだけに
「運命のエンパイヤビルへ」と言う感じで鳥肌物。
他の監督ならやりかねなかった、「実は生きていた」なんてエンディングもないし。
総じてコングファンを納得させる出来と言える。
ただ、ちょっと気になるのは、コング自身の描写で
33年版も76年版も特撮技術の問題があって、
何か動きがぎこちなかったり、夜のシーンばかりだったりで、
神々しいと言うか、正体不明みたいな部分があったのだが
今回は特撮技術が向上してしまったばっかりに
明るい場面で、コングの大きさも統一されていて、
妙に動きが素早くて本物の猿みたいだし、
だいたい超巨大と言うよりは、やや大きいという程度に抑えてあるので
何だか猿人ジョーヤングぽい印象もあり、そこはちょっと物足りない。

 おまけ:3作の比較

33年版
 時代:33年。
 島へ行った理由:映画撮影で巨大生物を追っていた。
 ヒロイン:失業中の女優
 特撮方法:人形アニメ
 島にいた他の生物:恐竜。続編では巨大な熊
 輸送方法:不明
 登ったビル:エンパイアビル
 ヒロインの心理:最後まで怖がってた
 続編:コングの復讐(息子が出てくるだけ)
 特筆すべきシーン:当初カットされたが、原住民を食べるシーン等アリ

76年版
 時代:現代(76年)。
 島へ行った理由:石油を探していた。
 ヒロイン:漂流していたモデル
 特撮方法:実物大コングもあるが、大半はぬいぐるみ
 島にいた他の生物:巨大な蛇
 輸送方法:タンカー
 登ったビル:世界貿易センター
 ヒロインの心理:途中からコングに同情的に
 続編:キングコング2(人工心臓で復活。妻が現れ子供も出来る)
 特筆すべきシーン:ジェシカ・ラングのポロリあり

05年版
 時代:33年。
 島へ行った理由:映画撮影で謎の島を探していた。
 ヒロイン:失業中の女優
 特撮方法:主にCG
 島にいた他の生物:恐竜。巨大なムカデ、ミミズ、コウモリ等
 輸送方法:不明
 登ったビル:エンパイアビル
 ヒロインの心理:途中からコングに同情的に
 特筆すべきシーン:原住民を食べはしないが、けっこう女性が投げ飛ばされる。

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