映画感想速報
 映画のあらすじと感想をまとめ続けてきましたが、なかなか文章をまとめるのが大変で、まとめた頃には古い話になっている事も少なくありません。そこで、速報的に公開する事にしました。

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2012/12/31
「沈黙の啓示 TRUE JUSTICE Part2」
 セガールによるTVシリーズ第2話。
連続レイプ殺人が発生し、被害者が新人刑事サラと瓜二つなんて、
都合の良い状況だった事から、サラが2話連続で囮捜査に参加。
事件が解決したかに思えた後半、今度は模倣犯が現れるなんて展開はやはりCSI的。

「エクトプラズム 怨霊の棲む家」
 あまり怖い系は見ないけど、バージニア・マドセンが出れば見ます。
(ホーンティングってのにも出てた)
マドセンあいかわらず美形ですが、貫禄ついてます。
物語は、訳あり物件に引っ越した一家が、幽霊に悩まされる話。
最初、幽霊を見るのは長男だけ。
彼は末期癌で、死が近いから見えるなんて説明もあり、踏んだり蹴ったり。
悪夢や幻覚を見るが、それが何とも痛そうな光景だったりして、
やな映画を見ちゃったなと思わせる。
そんな嫌な雰囲気が変わるのは後半。
他の子供たちにも霊がからむようになり、母マドセンが牧師に対応を依頼。
牧師は霊を家から追い出す事に成功するが、
実はそれはいい霊で、家に残された大量の悪い霊が野放しに。
この緊急事態に意を決した長男は、どうせ死ぬ身だと、家に立てこもり火をつける。
しかし、息子を死なせはしないと誓った母マドセンが燃える家に突入。
いい霊の助けもあって、無事生還する展開は、
まるでアクション映画の救出劇のようなゾクゾク感。
長男は奇跡的に完治し、これがすべて実話なんですと言う結末も、悪い感じはしない。

「沈黙の背信 TRUE JUSTICE Part3」
 セガールによるTVシリーズ第3話。
わずか6話のシリーズなのに、メンバーの1人が異動に。
代わりに来たのが市長の甥なので、問題児かと思えば意外にまじめ。
ただし1話限りのゲスト。
警察内部の腐敗が疑われる下りもあるが、結局そういう事はなさそうで拍子抜け。

「バタフライ・エフェクト3/最後の選択」
 過去に戻って出来事を修正した後、
帰還すると人生が微妙に変わってると言うシリーズの第3弾。
今回の主人公は、能力を使って、迷宮入り事件を解決する仕事をしていた。
そんな彼が、あえて触れなかった自身の過去に取り組む事に。
かつて恋人を殺した犯人を突き止めようとするが、
主人公が過去に戻ったおかげで、逆に連続殺人に発展。
その真犯人は誰か?と言うのが物語の焦点に。
とは言え、中盤くらいから明らかに怪しい人がいて
(しかも劇中ではまったく疑われない)、謎解きの興味は今一つ。
この物語全体をなかった事にする結末は、ちょっとショッキングかな。

「エアベンダー」
 特異な設定の話で評判のシャマラン監督が、
なぜか流行りもののファンタジー系に手を出した。
物語は4つの力を重視する世界で、その中の1つを扱う奴らが攻めてきたので、
残りの連中が手を組んで迎え撃つと言う訳。
頼りの綱は、最終的にはすべての力を使えるらしいが、
今は1つしか使えない少年エアベンダー。
次第に成長すると言う事らしく、
全体的にドラゴンボール(実写版)に似てるけど、世界観はあれよりは広い。
設定とかよくわからない上、
シリーズ化を目論んだ半端な作りで、すっきりしない終わり方。

2012/12/30
「キック・アス」
 平凡な学生である主人公が、ヒーローになろうとする話。
元祖ヒーローのスーパーマンは宇宙人だったが、
より身近な存在にするため、ただの大金持ちとか、
ただの特殊なクモに噛まれただけの人とか、そんな連中が現れた。
本作はさらに身近な存在がヒーローになると言う、
親近感は湧くが、強くはないと言う、微妙なあたりを狙った話。
その発想は面白いけど、微妙さ加減がまさに微妙で、
不用意に悪人に立ち向かってやられたりする、手際の悪さがもどかしい。
その対比で、妙に手慣れた親子もちょっと違和感あり。
凄く面白くなりそうだが、そこに至らない残念な感じ。

「ソルト」
 ジョリーが女スパイを演ずる話で、
当初はトム・クルーズ主演で企画されたもの。
男優で企画した物を、女優が演じられてしまうあたりは、ジョリーならでは。
ジョリーがロシアの二重スパイである疑いをかけられ、
疑いを晴らす為に奔走するんだったら、ヒッチコック的だが、
本当に二重スパイだったりするから、ひねり過ぎてつまらなくなるパターン。
同じジョリーのツーリストの過ちを繰り返された感じだ。
ジョリーは二重スパイだったが、もっと悪い二重スパイが登場し、
相対的にジョリーがいい人だった事になるなんて、おかしな話。
ホント、このパターンやめてほしいっす。

「コンティジョン」
 未知のウイルスが流行し、世界各地で多くの死者が出ると言う話。
マット・デイモン、ローレンス・フィッシュバーン、ジュード・ロウ、
グゥイネス・パルトロウ、ケイト・ウインスレットと言った豪華な布陣。
デイモンとパルトロウは夫婦役だが、全編通じて一緒に出てこない。
アウトブレイクと同じ展開だが、
かの作品はワクチンが出来ればすべて解決すると言う話だった。
対して、本作はワクチンができても実験に時間がかかり、
半年は使えないと言う絶望的な状況。
前半でケイト・ウインスレットが奮戦するが、後半は自身も感染してそれっきり。
すでにかなり拡大してるのに、
相変わらず感染者が接触した相手を追跡したりして、すべて後手後手。
一応沈静化するのが不思議なくらいだけど、
人類の歴史では、この程度の大流行は何回も経験してるんだよね。
ずっと日数が経過していき、ラストシーンで最初に戻り、
パルトロウが感染した日を1日目とするのがショッキングな感じ。
別にパルトロウが過ちを犯した訳ではないんだが。

「人喰猪、公民館襲撃す!」
 韓国の山村に巨大な猪が現れ、人間を襲う話。
場所がローカル(題名なんて公民館限定)で、
怪物も猪と来たから、逆にハードな話を期待して見た。
しかし実態は違って、珍騒動を描くと言う感じだった。
物語はジョーズをなぞった作りで、
怪物出現のため祭りを中止する話が出るが、観光優先で祭りを強行。
小物の猪を捕えて安心するが、
さらに巨大な奴が現れたため、仕方なく退治チームが編成されると言うもの。
とは言え全編通して、珍妙なお笑いムードを維持していて、
韓国の映画はこういう物なのか、もともとコメディを狙ったのかわからないけど、
ハラハラする感じにはならず。

「ドライブ・アングリー」
 カルト教団に赤ん坊を誘拐されたニコラスが大暴れと言う話。
追うのはプリズンブレイクのマホーンだし、面白そうな話に思えたが、
中盤でこの2人が普通の人間ではない事に気付く。
そうなると、もはやゴーストライダーにしか思えず、
ニコラスよ、また似たような作品に出ちゃったのねと言う感じ。
(ノウイングとネクストみたいに)
そこに気付くと、彼がいかに超人的な活躍を見せても、
だって人間じゃないもんと思って冷めて見ちゃう。

「J・エドガー」
 クリント・イーストウッド監督で、
レオ様がFBI初代長官フーバーを演ずる話。
物語は回顧録を作る老いたフーバーと、どんどん出世する若きフーバーを並行で描く。
これが、物語を捉えにくくしてるんだけど、
逆に言えば、順番に描いてたら盛り上がりに欠けたと言う事。
歴代の大統領や、名だたるギャング、
リンドバーグの息子誘拐事件などのエピソードが散発的に出て、
フーバーと副官の関係すら1エピソード的。
全体的には、そういう人がいたのね、と言う印象に留まる。

「沈黙の宿命 TRUE JUSTICE Part1」
 セガール新たな沈黙シリーズ。
今回はTRUE JUSTICEと言うTVシリーズ(1話が1時間半)を、
1話ごとに沈黙の何たらと言う違う題名をつけて映画のフリしてきた。
セガールは特殊な事件を扱うチームのリーダーで、
メンバーがある程度捜査した後、ここぞと言う時、かけつけて大暴れと言う展開。
第1話は新人女性刑事が赴任して、いきなり囮捜査したりするので、
CSI第1話を連想するが、やられたりはせず。

「スパイキッズ4:ワールドタイム・ミッション」
 スパイだったバンデラス夫婦と、
その子供たちスパイキッズが暴れる話は、シリーズ3作まで描かれたが、
どんどん子供向けになって終了。と思ったら、間をあけて復活した。
主演はアルバになり、無関係の話かと思ったら、旧作の子供たちのおばさんと判明。
子供たちも大人になって再登場。(バンデラスは出ない)
新しい子供たちが活躍し、旧作で活躍した子供がダメな大人の仲間入りと言う感じ。
ところで、この映画で言うところのスパイって何?

2012/12/29
「ワイルド・スピードMAX」
 ビン・ディーゼル出世作のシリーズ第4弾。
ディーゼルもいろいろ出たけど、他は不発で、結局ここに戻ったかと言う感じ。
ポール・ウォーカーとのコンビは1作目以来で、
シリーズも迷走したけど、原点に戻ったと言う事か。
2人が仲直りするのに尺をとったりしてまだるこしい感も。
シリーズが迷走した場合、一部エピソードがなかった事にすると言う手もあるんだが、
本作では異色作である3作目のキャラも登場。
ポール・ウォーカーは、せっかくFBIに復帰したのに
(2作目で悪事に手を染めた感があったが)、ディーゼルとの友情を優先して逆戻り。
ディーゼルは、ミシェル・ロドリゲスの敵討ちが主たる目的で、
ボス逮捕に関心がないあたりに、物語として散漫な印象を受ける。

「ワイルド・スピード MEGA MAX」
 シリーズ5作目は、
復活したビン・ディーゼルとポール・ウォーカーコンビの第2弾。
順番がわかりやすい題名にしてほしいね。
本シリーズは、運転のうまい連中が、レースをやったり、
その合間に泥棒したりする話のはず。
ところが本作は、引退への花道に、ギャングのボスから大金をいただくと言う話に。
確かに最後にカーチェイスがあったりもするが、
シリーズ2作目、3作目、4作目のキャラが集合し、作戦を繰り広げる様は、
オーシャンズ11を思わせる。(メンバーがだんだん増えるあたりも)
本作ではドゥエイン・ジョンソンも登場。(ハゲ同士ディーゼルとかぶる)
一味を追う警官役だが、あっさり仲間になり、次回作も出るらしい。
前作で死んだはずのミシェル・ロドリゲスも次回作に出そうなラストで、
ここ数作はシリーズの連続性を意識した感じだ。
まだまだ続けまっせと言う事らしい。

2012/12/28
「サロゲート」
 近未来の話。そこは事故死などを避けるため、
サロゲードと言うロボットに外出を代行させる社会だった。
つまり、街は現代と同様、人であふれてるが、すべてロボットなのだ。
本当の人間の方は、家で装置につながれ、ロボットを操ると言う訳。
アバター、あるいはマトリックスに似た話だが、
1時間半弱の短い映画なので、設定を把握するのに手間取る。
さらに厄介な事に、サロゲード役と操る人間役は同じ役者
(例えばブルース・ウイリス)が1人2役。
一方で、他人のサロゲードを拝借する輩まで現れ、そこらへんを追うのが大変。
肝心の事件の真相はたいして深くない。
ところで、ブルースの妻役ロザムント・パイク狙いで見た。
派手な生活ぶりで、Hな展開を期待するが、
そういうのはなく、実態は現実社会であった事故を引きずるちょっと悲しい感じ。

2012/12/24
「デスカッパ」
 巨大なカッパが暴れると言う、怪獣特撮をモチーフにした作品。
(純粋に怪獣特撮を目指した作品ではなさそう)
物語は何部かに分かれた構成。
最初はカッパを祭る村で、本当にカッパが現れると言う話。
続いてカッパをモデルにした生物兵器を作ろうとする連中が登場する話。
最後に怪獣が登場し、巨大なカッパが戦う話。
終始カッパは出てくるものの、つながりは弱く、脈絡もない感じ。
意識的に低予算ぽい映画を目指したような所もあり、
特撮は完成度が低く、自衛隊本部は事務所みたい。
なぜか珍妙なアイドルの歌が延々と流れ、なぜか怪獣がプロレスを繰り広げ、
なぜかアイドルが巨大化する。(なぜかターザン風の衣装)
テレビ東京の深夜とかに、
時々こんな感じのマニア狙いのシュールなドラマをやってるけど、
それを長めにして映画と称した感じ。

2012/12/23
「ツーリスト」
 ジョニー・デップとアンジェリーナ・ジョリーと言う組合せの
(最初はトム・クルーズとシャーリーズ・セロンで企画された)、
ヒッチコック風巻き込まれサスペンス。
平凡な旅行者デップが、ひょんな事から、事件に巻き込まれる設定は悪くないんだけど
中盤でジョリーが実は潜入捜査官とわかり、雲行きが怪しくなる。
あげくの果てに、と言う結末は、まさに蛇足の典型。
デップがギャングに追われ、あわてふためいてたのが実は演技だったなんて、
そんな伏線はまったく感じられず。
ところで、ティモシー・ダルトンが出るから見たけど、登場は最初と最後だけ。
良くも悪くもない警察幹部役。

「半魚人の逆襲」
 アマゾンにいた半魚人がフロリダで大暴れと言う話。
アマゾンにいれば人々に危害を加える事もないのに、
わざわざフロリダに連れてきたため騒ぎに。
新発見の生物なのに、生物学的な研究をすっ飛ばし、
水族館で見せ物にし(鎖で縛って)、電気ショックで手懐けられないか試す始末。
強化ガラスの水槽とかにすればいいのに、普通の水槽に入れたため逃げ出した半魚人。
ヒロインの女性科学者をなぜか追い回し、抱えたり下ろしたりを繰り返す。
怪物が女性好きなのは、キングコングからの伝統だが、
真相はモンスターパニックで明らかに。
ところで、本作は初期のクリント・イーストウッド出演作で、
タイトルにも名前は出てないが、セリフはあって、主人公の科学者の助手役。
序盤に出るだけ。

「パニッシャー:ウォー・ゾーン」
 かつてドルフ・ラングレン主演で映画化されたパニッシャーは、
実はアメコミ原作で、トラボルタを悪役にして再映画化。
本作は3回目の映画化で、役者はまた変わり、出演陣の知名度は落ちたが、
前作の続きと解釈出来なくもない。
処刑人パニッシャーは、組織一味を一網打尽にするが、
潜入捜査官まで始末して後悔する。
一方、肝心の組織のボスは死んでなくて、復讐しようとしてくる展開。
パニッシャーを倒すため、他の組織に声をかけ、ギャング連合軍を結成。
その結果、パニッシャー1人でギャング軍団を全滅させると言う展開に。
その描写はあまり鮮やかとは思えず、何となく運良く生き残った感じ。
敵味方ともにパニッシャーの正体を知ってる上、
彼の行動は悪循環と言うか、負の連鎖を呼んでるようにしか思えず、
あまり正義のヒーローって感じじゃないね。

「DRAGONBALL EVOLUTION」
 ご存じ鳥山明のマンガをアメコミ風に実写映画化。
原作とは違うと不評だったみたいだけど、幸か不幸か原作知らないんですよね。
7つのドラゴンボールを集めると凄い力を得られるとか、
主人公の名が悟空だとか、西遊記や八犬伝の発想を拝借した物語。
主人公はドラゴンボールを探して世界を旅してるはずなのに、
同行してない恋人が事あるごとに登場するなど、世界観の狭さが気になるところ。
敵との戦いもこじんまりした感じ。
どうせ原作知らないんだから、大筋だけいただいて、亀仙人とかかめはめ波とか、
聞いた事ある名前を使わない方が先入観なしに見れたかもね。

2012/12/18
「ピンクパンサー」
 かつてピーター・セラーズが演じた人気シリーズを
スティーブ・マーチンで再シリーズ化。
セラーズは好きなんだけど、
ピンクパンサーにおけるドジぶりはどうも好感が持てなかった。
それは本作も同様で、クルーゾーはあり得ないレベルのドジ。
それが妙に作用して事件を解決する所が面白さと思うが、
そうはなっていない部分もあり、ラストなんかまともに推理してる。
(空港の検査場の写真が新聞記事に載ってるのはセキュリティ上おかしいけどね)
ところで、ジェイソンが出てるから見たけど、登場シーンはタイトル前に終了。
007候補だったと言うクライブ・オーウェンは、006と称する謎の人物で登場。
ちょっと天然の秘書ニコルが魅力的。

「ピンクパンサー2」
 マーチンクルーゾーによるシリーズ第2弾。
今回も、クルーゾーがハイレベルなドジぶりを見せる展開。
ドレフュスは役者がQの人に代わり、出番が少なめ。
アンディ・ガルシアらドリームチームがクルーゾーに振り回される。
前作と同様、ラストでクルーゾーはなぜか見事な推理を見せ、普段とのギャップあり。
今までバカにしていたドリームチームも、彼こそ世界最高の刑事なんて言い出すし。
ニコルと親密になるのも違和感があり、
彼女が惚れてるのに、クルーゾーが気付かない前作の雰囲気の方が良かったかな。

2012/12/17
「Be Cool/ビー・クール」
 トラボルタが調子のいい映画プロデューサーを演じた
(らしい)ゲットショーティの続編。前作どんな話だったか記憶ないんすよね。
今回、トラボルタは音楽プロデューサーに転身。
周囲は、ユマ・サーマン、ジェームズ・ウッズ、ビンス・ボーン、ハーベイ・カイテル
ザ・ロックと言った豪華な布陣。(あとスティーブン・タイラー)
トラボルタは新人歌手をデビューさせようとするが、
彼女を手放すまいとする前のプロデューサー、ギャラが未払いだと銃で脅す連中、
殺人を目撃したトラボルタを始末しようとする連中が登場。
ドタバタになりそうだか、トラボルタは終始慌てず(死体があっても)、
調子よくさばいてしまうと言う話。
トラボルタののらりくらりぶりに感心はするが、
例えばハーベイ・カイテルやビンス・ボーンは罠にはめ、
その手下のザ・ロックには仕事を工面してやるなど、
敵にするか味方にするかの境界がつかめず、
見てる最中に巧妙な作戦を楽しむと言う映画ではなさそう。
トム・ハンクスやニコール・キッドマンの架空映画の看板が登場。ギャラは出るのか?

2012/12/16
「氷の微笑2」
 かなり話題になった氷の微笑の、ひっそり公開された続編。
ちょっと間が開いてるとは言え、シャロン・ストーンが再登場。
いや、むしろ、その今さら感がラズベリー賞の要因か。
相手役はマイケル・ダグラスに断られ、
仕方なく他の人にして、その役名は何とマイケル・グラス。
何だか日本人がつけたようなセンスで苦笑させられる。
物語は、前作をなぞったような感じで、シャロンの周辺で謎の殺人が連発。
シャロンが最も怪しいが、他にも怪しい人がいて、
最後にはマイケル・グラス自身までが容疑者に。
前作は結局犯人がはっきりせず、バーホーベンはシャロンが犯人だと語ってたが、
その設定が続編に引き継がれたかもよくわからず。
本作も結局犯人はわからず、推理ものの面白さは多少あれど、
毎度毎度ご想像にお任せしますでは、
こちらまでシャロン扮する悪女に翻弄された気分だ。
シャロンは裸ありだが、どうせ続編作るなら、もう少し若い時期が良かったかな。

2012/12/15
「U.M.A. レイク・プラシッド」
 UMAとは正体不明の生物らしいが、
これは日本で勝手につけた邦題で、早い段階から登場人物はワニだと言ってる。
巨大なワニが人があまり寄らない湖に現れ、これを退治するために奮戦する話。
出演は、ブリジット・フォンダ、ビル・プルマン、
オリバー・プラットと言うぼちぼちの布陣。
何か物足りないのは、主要メンバーが誰もやられない点。
人が寄らない湖なら、別に危険を冒して退治する必要もないし、
土壇場で退治するか生け捕りにするか、もめるのも困りもの。

2012/12/13
「ザ・スナイパー」
 ピアース・ブロスナンが出てて、スナイパーなんて題名だが、
原題はマタドール(闘牛士)。主役でもない。
平凡なサラリーマンダニーが、ブロスナンの殺し屋に振り回される話だ。
ブロスナンは殺し屋と称するが、ダニーには本当の話か、冗談かよくわからない。
だがブロスナンには好感を持ち、スランプの彼を手助けまでしてしまうと言う話。
殺しのシーンとかは一切なく、緊迫感もなく、
ほのぼのさせたり、コメディと言うほど笑わせる訳でもない。

2012/12/12
「ロシアン・ルーレット」
 ジェイソン・ステイタム主演映画かも、また違うかもと思って見た。
まあ、また違ったんですけど。
物語は青年がひょんな事から、
ロシアンルーレットによる賭けに参加する事になると言う話。
生き残れば大金を得るが、失敗すれば死ぬ。
とは言え、主人公だから途中で死ぬはずもなく、そこのハラハラ感はいまいち。
全体的にあまり盛り上がらずに物語は展開。
ジェイソンは主人公とは別のプレイヤーに賭けた男で、悪役とも言えない程度の出方。
も1人ミッキー・ロークも出てて、こちらはプレイヤー役だが、
死にもせず、途中で降板して拍子抜け。

2012/12/10
「キャットウーマン」
 かつてティム・バートン版バットマンで、
ミシェル・ファイファーがキャットウーマンを演じた事があった。
これが好評だったので、ファイファー主演のスピンオフが企画されたが流れ、
10年経って、ハル・ベリー主演で映画化。
キャラは拝借したが、設定は異なり(キャットウーマンの役名も)、
バットマンと同じ世界観と言う訳でもない。
内気な女性と行動的なキャットウーマンと言う二面性を持つ
ハル・ベリーの演技は悪くないんだが、
肌の露出が多いレザーの衣装を着て、鞭を振り回す姿は、どう見てもSM嬢。
そこがラズベリー賞の主要な要因か。
キャットウーマンは、善か悪か不明の泥棒猫と言う雰囲気のはずが、
本作では悪の面がないのが弱い。
アン・ハサウェイと違って、ハル・ベリーは魔法がかった怪人と言う訳だが、
だとすると、それと対等に格闘できるシャロン・ストーンは何者か。

「ゲームプラン」
 ディズニーによるドゥエイン・ジョンソン主演のコメディ。
彼は人気アメフト選手役で、実は娘がいたと知り、
彼女に振り回されるが、やがて愛情が芽生えるようにと言う展開。
不器用そうなキャラが、子供に愛情を見せるようになる話は、実は少なくなく、
シュワのキンダガートン・コップや、
ビン・ディーゼルのキャプテンウルフが思い付く。
言ってみればはずれなしの王道ネタで、安心して見られる感じ。
最後の試合シーンは、もう少し盛り上げられる気はするけどね。

2012/12/09
「ダークナイト ライジング」
 バットマンはマイケル・キートン時代から6作連続で劇場で見ていて
ノルマ感があったが、ここで途絶えてしまった作品。
クリストファー・ノーラン監督による3部作の3作目で、
何となく行きそびれたのは、前2作が暗くて(ダークで)、ちょっと長かったから。
本作はさらに暗くなり、長くなってたから、まあイヤな予感が当たったと言う事か。
前作のラストで実は悪人だったデント検事をヒーローだった事にし、
バットマンこそ悪とした事により、ゴッサムシティに偽りの平和が訪れる。
おかげで、バットマンは姿を隠さなければならなくなる。
てな訳で、バットマンが登場するのは中盤くらいから。
一方、命もいとわない忠実な手下を率いる怪人ベインが登場。
ベインの正体は、ウエインと同じラーズの弟子。
この事態に、ウエインは復帰を決意。
だが、警察はバットマンこそ悪として、銀行強盗よりもこちらを追う始末。
さしものバットマンも苦戦の末早々に捕らわれ、
ベインはゴッサムシティを封鎖する恐怖支配を敢行。
と言う訳で、全編ダークな雰囲気が続く。
バットマンが反撃するのは終盤になってようやくで、実はベインではない黒幕が登場。
おかげで、今まで目立ってたベインはあっさり倒され、
急に出てきた黒幕を倒しても、痛快感はもう一つ。
キャットウーマンや、後にロビンになるらしいブレイク刑事の登場、
ラーズやスケアクロウの再登場など、登場キャラはぼちぼち豪華にしているが、
この暗さ(盛り上がらなさ)はいかんともしがたい。
まあ、展開がつまらない訳ではないので、
もう少し短尺にして、話をスッキリさせれば良かった気がする。
ラストの、はっきりしない、ボカシぶりもスッキリしない。

2012/12/08
「タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密」
 スピルバーグが監督し、
マンガのキャラを、半端にリアルなアニメで描いた作品。
何でも手を出すスピルバーグだが、こうもジャンルが多岐に渡ると違和感あり。
とは言え、話はインディ風で、音楽もジョン・ウイリアムスだから、
どこかで見た感じに落ち着く。
ダニエル・クレイグが出ているので見たが、主人公の味方ではなく敵役。
吹き替えのアニメだったから、ダニエル出演作を見たと言えるかどうか。

2012/12/05
「フレッシュ・ゴードン2」
 フラッシュゴードンをHなパロディにした作品の続編。
前作は作品的にはともかく、特撮史的に評価が高かったが、
本作は特撮的にも見所がないため、シリーズとしてのノルマ的な価値しかない。
続編と言っても、キャラだけ借りて20年後に作ったもの。
90年代に入り、出てくる人のスタイルは良くなったが、特撮的には進歩なし。
H方面は、時代が進んで、前作よりオープンになっても良さそうだが、そうはならず、
H系の意味をはき違えたか排泄物系に走り、見た事を後悔させる出来だ。

2012/12/04
「フレッシュ・ゴードン Space Wars」
 戦前の冒険活劇フラッシュゴードンをHなパロディにした作品。
スターウォーズ公開時に日本では一般公開され、
後に映画化された本家フラッシュゴードンよりも、ある意味有名かも。
特撮スタッフには、後に有名になるジム・ダンフォースらの面々が参加。
おかげで特撮史的には特筆される作品となっている。(作品の出来はともかく)
話は基本的に本家をなぞっていて、Hなシーンと言っても裸が出る程度。
今風なセクシーな女性が出る訳でもないので、そちらを過度に期待すると失望する。

2012/12/03
「ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬」
 ミスタービーンことローワン・アトキンソンが、
ドジなスパイを演じたシリーズの続編。
思えば、この手の話はけっこうあって、
思いつくところでも、レスリー・ニールセンのスパイハード、
それゆけスマートの映画版ゲットスマート。
いずれにも共通するのが、主人公のマヌケっぷり。
まあ、スパイものは好きだから見ちゃうけど、
実際にありそうな話で笑わせるのが、良質なコメディだとして、
ありそうもない設定の話を笑わせるのは、ちょっとレベルの低いコメディ。
本作のようなマヌケなスパイが出る話は、紛れもなく後者だ。
そんな作品なので、真面目に語るのもはばかられるが、
下品なネタがないから、割に気楽に見られるかな。

2012/12/02
「ウィッチマウンテン/地図から消された山」
 ドウェイン・ジョンソン主演のSFドラマで、
彼が宇宙人兄弟を助けるため奮戦する話。
まさにディズニーが作りそうな話で、展開もほぼ予想でき、
安心して見られるって感じです。

「007/スカイフォール」
☆☆☆★★

 007について改めて語るのはしつこいから抑えめにして、
6代目ダニエル・クレイグが主演の3作目。
ダニエルになってから、作風が変わり、007の様式美も崩れハラハラさせられる。
本作は、アメリカンビューティでアカデミー賞を取ったサム・メンデスが監督。
この作品自体がアカデミー賞を狙えるのではと言われ、Mの命を狙うなんて敵と対決。
評判もよく、ちょっと長いけど、期待して見る。

 冒頭にガンバレルがないのは諦めました。(慣れてはいない)
タイトル前は、ボンドが敵を追跡するシーン。
その理由たるや、スパイの名前が載ってるリストが奪われたなんて、
エイリアスみたいな話。
007って、その時代の最新テクノロジーや政情が絡んだ話が基本だったので、
この設定はちょっと古くさい。
とは言え、ボンドと敵の追跡シーンは、007ならではで、
屋根の上をバイクで走ったり、列車の上でショベルカーに乗ったりする派手なもの。
その後タイトル曲があって、死んだと思われたボンドが生還する展開は、
007は二度死ぬや、ダイアナザーデイを連想させる。
MI6本部が爆破されるシーンはワールドイズノットイナフ。
出だし悪くない感じです。だが、ここからなかなか盛り上がらない。
ボンドは復帰テストに合格しておらず、Mが特別に許可する形に。
撃たれた傷のせいか、射撃の腕はいまいちに。
つまり、この後彼はあまり凄腕を見せない。
若造のQが武器を与えるが、拳銃と発信機だけ。
狙撃犯と格闘したり、ボンドガールたる女性の取り巻きと戦ったりするが、
ボンドらしい戦いっぷりとは言えない。
長崎軍艦島を利用して撮影したという敵のアジトに到着。
敵ボスの目的は、Mに復讐したかっただけと言う、スケールの小さいもので、
なぜそんな目的で手下が従うのか理解できない感じ。
そして、本作がかなり異色なのは、
ボンドガールがちらっと出ただけで早々に死んでしまう点だ。
舞台はロンドンに移り、捕われた敵は、
羊たちの沈黙的な拘束を破り(どう破ったかは描写されない)、
まんまと地下鉄を脱線させる。
その混乱に乗じて、M襲撃を行うと言う寸法。これってダイハード3だよね。
ボンドは敵ボスを追跡するが、ロンドン市内をボンドが走り回るシーンも異色。
普段は独断で動くボンドが、Qの指示を受けながら動くのも異色。
24を見てるみたいだ。
意を決したボンドは、Mを連れて生家スカイフォールへ。
なぜか個人持ちしていたアストンマーチン(秘密兵器つき)で向かうが、
この車もたいして活躍せず爆破される。
敵ボスは、言ってみればゴールデンアイの006だが、
凄腕を見せるでなく、撃ち合いの末、比較的簡単に倒して拍子抜け。
ただし、意外な結末もあり、アストンマーチンと同様、
過去の007を葬ったと言う事か。
様式美を壊し続けた本作だが、最後にシリーズ続行を感じさせるシーンもあった。
ボンドガールより目立っていたエージェントのイブが、意外な素性を明かす。
と言う話を雑誌で見てたので、てっきりレイターの娘だと思っていたが、
そっちかよと判明。(旧作見てないと、何の事かわからないけど)
イブ役の人と、レイフ・ファインズは次回作にも出ると報じられたけど、
そりゃそうだよねと言う落ちだ。
過去にも、女王陛下の007や消されたライセンスという作品で、
ボンドの内面を描こうとした事があった。
これらは「番外編」と言われたが、様式美は守っていた。
ダニエルになってから番外編は続き、様式美も守られない。
そろそろ本編に戻ってよと言う気持ちは強い。
仮に今回の展開のままでも、もう少し007ぽく描く事は出来たと思うよね。

2012/12/01
「マイティ・ソー」
 アベンジャーズ系を連続して見るが、
今度は北欧で神とされるソーが登場。
アイアンマン、キャプテンアメリカ、ハルクと見てきて、
本作が一番とっつきが悪い感じだが、一番物語的には面白かった。
とは言え、それはアベンジャーズ系の中での話。
異なる世界を描くファンタジー系としては、指輪物語とか類似作品が多くあり、
かの作品がシリーズものなのに対し、
本作は1話の中で一応完結してるので、深みのなさを感じる。
4人の仲間とか、もっと格好よく描写できそうだし。
ナタリー・ポートマンは普通の女子大学生役で、
アミダラ女王とかの印象が強いので違和感あるかな。

2012/11/28
「DOOM ドゥーム」
 後にドウェイン・ジョンソンと名乗るザ・ロック主演の映画。
近作より精悍な感じ。
火星に基地ができるが、そこで怪物が暴れ回ると言う事件が発生。
襲われた者も怪物になると言うゾンビものの設定。
どうやら火星にかつていた生物が関係するようだが、真相はよくわからないまま。
部下にはスタートレックでドクターを演じたカール・アーバン。
火星の科学者に、007で悪女を演じたロザムンド・パイク(巨乳)。
と言ったボチボチの布陣だが、原作はシューティングゲームらしく、
暗い中で撃ち合うシーンが延々と続く。
真の主人公がアーバンの方だったのは別にいいんだけど、
もう少し役者同士の絡みとか、対策を検討するシーンとかほしかったよね。
あとパイクの使い方にも工夫がほしい。

2012/11/27
「シャークトパス」
 巨大サメものと言うジャンルがあり、
巨大タコものと言うジャンルもあるが、
やり尽くされたので、くっつけちゃえと言う発想の話。
先日、双頭の巨大サメものを見て、あれも呆れたが、さらに呆れた話だ。
物語は、軍が海賊や密輸犯対策として、ハイブリッドな生物を作り出すと言うもの。
これを装置で制御するわけだが、
なぜただの巨大サメや、ただの巨大タコにしなかったか、
なんて疑問が湧く前に、この生物は制御不能に。
始まって5分くらいの出来事で、つまり全編制御できてない。
後は、この生物を捕らえようとする科学者チームと、時々襲われる人々を描く感じ。
何しろタコの足を持つから、陸でもサメに襲われると言う事態に。
そんな生物が出ているのに、不思議なくらい騒ぎにならず、
出てくる人はだいたい油断しててやられる。
一方、科学者チームはさらにのんきな感じで、最後まで特に手を打たない。
今はCGがあるから、低予算でも派手に描けるはずだが、
そのCGすらレベルが低く、数十年前のわかりやすい合成みたいな感じ。
女性が襲われるシーンは、女性しか映っていない。その上、海なのにポロリもない。
話の種に見る程度かな。

2012/11/26
「インクレディブル・ハルク」
 アベンジャーズと言うヒーロー大集合映画の一員だったハルク。
ご存じ超人ハルクの映画化だ。
かつてエリック・バナ主演で映画化されたが、
本作はアベンジャーズを意識したリブート版と言うところ。
冒頭で、ハルクになっちゃったシーンが回想シーンのように描かれ、
後はその続きの展開。
リブートとは言え、前作の続きと理解できなくもない。
アメイジングスパイダーマンが、前作と同じ展開をやり直したのに対し、
本作はそこを省略した形だが、どっちがいいかは、キャラの知名度次第と言う感じ。
物語は、ハルクの技術を軍が追い、同じ技術で現れた敵と戦うと言うもの。
アイアンマンと同じ発想でちょっと退屈かな。
アベンジャーズ系を続けて見るが、どうも期待外れ。スパイダーマンが別格なのか?
アイアンマンことロバート・ダウニーJrも出て、
アベンジャーズに向けて準備万端と言う感じだが、
エドワード・ノートンはアベンジャーズに出ていない。

2012/11/25
「アイアンマン」
 スパイダーマン他のアメコミで知られるマーベル社のヒーローもの。
正直、映画が作られるまでアイアンマンの存在を知らなかった。
アベンジャーズと言うヒーロー大集合的な映画があって、
本作は顔見せ的な意味もあるらしい。
軍需産業のトップが私財で戦闘用スーツを作成。
これを平和の為に戦うと言う訳で、発想的にはバットマンと同じ。
今回の敵は彼に逆らう部下で、プロトタイプのスーツを改良して対抗。
スーツ誕生エピソードに映画の半分以上を費やし、
アイアンマンと呼ばれるのはラストシーン。
誕生秘話的なエピソードで、盛り上がり的にはもう一つ。

「アイアンマン2」
 アベンジャーズの一員アイアンマンが主役の映画の第二弾。
前作で作られたアイアンマンスーツが周囲に混乱を招く。
米軍はスーツの技術を欲しがり、ライバル社は対抗するスーツを開発。
言ってみれば、誕生秘話の続きをまた見せられた感じ。
さらに違和感があると思ったら、
本シリーズには、スパイダーマンやバットマンのような敵怪人が出ない。
出るのは、アイアンマンスーツのプロトタイプとライバル社の類似品。
発想としては、エアーウルフとかロボコップのノリだ。
主人公ロバート・ダウニーJrはヒーローとしては志が高くなく、
ちょっと他のアメコミとは違う調子で、どうもいまいち乗れない。
でもヒットはしてるみたいです。

2012/11/23
「バンクジョブ」
 ジェイソン主演の金庫破りもの。金庫破りの話はいろいろあるが、
この映画が異色なのは、盗んだ後の騒動の方が派手な点。
なぜなら貸金庫に、王女や議員のスキャンダル写真、
そして警官と組織の関係を表す裏帳簿があったからだ。
いろんな連中が出てきて、関係がわかりにくいのが難だが、なかなか面白い。
ステイタムが実は脇役と言う、この所続いた失望の展開もない。
ちょっと引っ掛かるのが、
最後に正義の警官に帳簿を委ね、悪徳警官と組織を一網打尽にする所。
ジェイソンらがおとがめなしと言うのは、ホントに正義の警官なんかいと思わせる。

2012/11/20
「ファースター 怒りの銃弾」
 ザ・ロックことドウェイン・ジョンソン主演の映画。
彼はドライバーと言う役名で、追う刑事ビリー・ボブはその名も刑事。
殺し屋と言う登場人物もいて、
ウォルター・ヒルのその名もザ・ドライバーを連想させる。
3人の登場人物は、それぞれ何か人生の事情がある感じ。
ドライバーは復讐に走り、刑事は彼を追い、殺し屋は依頼でドライバーを追う。
ドライバーは、冒頭で出所するや復讐を開始。許しを請う相手をためらわず始末。
その武骨さがこの人のキャラかも知れないが、
ちょっと武骨すぎて感情移入しづらい感じ。
最後に、実は、と言う真相が明らかになるが、
そういう謎解きの話とは思ってなかったので、調子が狂う感じ。
殺し屋は凄腕そうで、その実力を見せず。
ベレンジャーは刑務所所長役でちょっと出るだけ。

2012/11/17
「キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー」
 アベンジャーズと言うヒーローが大集合する映画があるが、
そのヒーローの1人がこのキャプテンアメリカ。
かの作品を作るため、顔見せ的に本作を作ったと言うのが実態みたい。
戦争中に、人体を強化する実験で生まれたキャプテンアメリカが、
ナチスの同様の能力を持つ敵と戦う話。
最後に氷漬けになって現代に蘇ったり、
アイアンマンとかに出てきたキャラが脇役に出ていたり。
ミッシングリンク的な位置付けである事が強く感じられ、単体としてはいまいちかな。

2012/11/16

「モンスター・パニック」
 80年代に作られた、当時ですらチープに思えたモンスターもの。
製作のロジャー・コーマンの記事で、本作に触れられていたので見る。
出生は、化学物質による突然変異と言う、怪物ものの基本パターン。
海辺の町と言う事で裸あり、惨殺シーンもありと言う事で、
先日見たピラニアと同じパターンだが、かの作品よりも印象は良くない。
惨殺シーンの後味が悪いのは同じだが、本作は裸シーンにも問題あり。
ピラニアの裸は、必然性のないサービスシーンだったが、
本作では怪物が子供を作るため、人間の女性を襲うと言う訳。
言わば必然性あり。この生々しさがダメ。
かつて大アマゾンの半魚人と言う映画では、半魚人がなぜか美女を狙ったが、
本作で種明かししたと言う事か。

2012/11/13
「アルゴ」 ☆☆☆★★

 79年に政変でイランの米大使館が占拠され、
大使館員が1年以上人質にされる事件があった。
実はこの際に、6名が独自に脱出し、カナダ大使邸に逃げ込んだものの、
国外に出られなくなる事態に。見つかれば、処刑されかねないからだ。
そんな事態に、CIAは奇想天外な脱出作戦を立案。見事に成功させる。
と言う数十年間極秘にされていた作戦を描く秘話的エピソード。
これを監督業の評判が高いベン・アフレックが監督して出演。面白そうなので見た。

 冒頭はイラン政変で大使館が占拠されるシーン。
やや大きなメガネとか、細かい衣装にこだわったみたいで、
70年代の雰囲気が出ている。
ダーティハリーやブラックサンデーあたりを見てる感じだ。
大使館が占拠されると言う事態に、大使館員はあわてて書類を始末。
今ならセキュリティ対策を検討しているだろうが、
当時はそれほどでもなくて、あわてて焼却したりシュレッダしたりする。
このシュレッダも、細切れにするのではなく、縦長にするだけなので、
後でコツコツ復元されてしまう。そのあたりも時代を感じさせる。
大使館員の一部がカナダ大使邸に逃げ込んでしまい、結果的に身動きが取れなくなる。
CIAや国務省は、救出のために妙案を出すが、どれもうまく行きそうにない。
その中で比較的マシだったのがアルゴ作戦。
すなわち、カナダの映画会社によるロケハンを装い、
一同をスタッフとして出国させると言う作戦だ。
カナダは米国の友好国だから、怪しまれそうだけど、
作戦当時イランはカナダとは国交があったと言う、危なかしい状況が頼り。
まさにスパイ大作戦的発想が現実に行われ、見事成功を収める。
展開的には、障害また障害と言うほどではなく、
例えば出国検査で怪しまれても、実話だから無事解決するはずと言う安心感はある。
どちらかと言うと、アポロ13的で、今ならもっと巧妙にできるけど、
当時の限られた状況においては、見事に成し遂げたよと言う所を再現した話かな。
ケチつけてるみたいだけど、結構面白かったですよ。

2012/11/12
「デス・レース2」
 ジェイソン・ステイタム主演の
近未来カーアクションのシリーズ2作目(前日談)
と言うか、そもそも前作は70年代にデビッド・キャラダイン主演で
作られた作品のリメイク。
旧作は、近未来に人々が殺人レースを喜ぶと言う設定で、
一般市民が死んでも平気な、毒のある感じが魅力の作品だった。
リメイク作は囚人同士のレースを中継し、時には囚人が死ぬ事もあると言う程度で、
旧作の妙な魅力である、毒の部分が抜けている感じ。本作はそのリメイク作の前の話。
なぜデスレースが始まったかとか、なぜフランケンシュタインが現れたかが明らかに。
割に丁寧な感じなんだけど、
例えばリメイク作ではフランケンシュタインは死んでた訳なので、
結局この人死ぬのかと思うと拍子抜け。
レースの方は、マリオカートを実写にした感じで、
怖いと言うより、ちょっとバカバカしいかも。
最後に、主人公の敵と言うべき3人が次々始末されるけど、ここがのんびりした感じで
痛快と言うより、ダラダラ感の方が強い。

「ユニバーサル・ソルジャー:リジェネレーション」
 死んだ兵士を蘇生し、無敵の兵士を作ると言うSFシリーズの1作。
1作目は、バンダム対ドルフと言うのが売りで、
考えてみれば、エクスペンダブルズ的発想がここにあった。
かの作品で、バンダムがドルフを倒し、バンダムだけ出てくる続編があったが、
本作で再びドルフが登場すると言う訳。(細かい所は忘れたけどね)
新型ユニソルを率いる一味が原発を制圧。
全く歯が立たず、最後の切り札として、なぜか初代ユニソルことバンダムを投入。
バンダムは、人間に戻る教育中に引き戻された形だ。
一方、一味にも仲間割れがあり、新型に対抗するため、ドルフを投入。
三つ巴となる訳だが、そこまでが坦々とした感じで退屈。
三つ巴と言っても、新型対ドルフの対決はなく、バンダムが順番に倒すだけ。
と言うか、対ドルフはクライマックスではない上、
ドルフの出演シーンは少なく友情出演的だ。
新型対旧型と言うのは、この手の話の定石だが、
新型の方が圧倒的に強いと言う描写もない。
全体的にちょっと退屈だけど、もう1作作られたらしい。

2012/11/11
「山猫は眠らない4 復活の銃弾」
 トム・ベレンジャーが凄腕のスナイパーを演じたシリーズの第4弾。
ベレンジャーは前作で降板し、今回はその息子が主人公。
顔になじみがないのが難で、その穴を埋めようと思ったか
1作目の相棒ビリー・ゼイン(つまりタイタニックの悪い人)を再登場させた。
内容的には、むしろ主人公が狙撃手に狙われる側で
最後に悪事の黒幕を捕えたりするシーンはあれど
「スナイパーの凄腕ぶり」を期待する向きには、拍子抜けな感じ。

2012/11/10
「ショート・サーキット2 がんばれ!ジョニー5」
 ジョン・バダム監督の感情を持ったロボットの話の続編。
ロボットナンバー5改めジョニー5は、前作で脇役だったベンを助けるため都会へ。
前作のガッテンバーグやアリー・シーディは出ておらず
(シーディは声のみチラリと出演)、
代わりにシンシア・ギブが登場するが、添え物的で、キャストの弱体化を感じる。
物語的には、ジョニー5が都会に来てカルチャーギャップで
珍道中を繰り広げると言うもの。発想的には、ターザンニューヨークへ行く的な感じ。
ベンの仲間フレッドは、ジョニー5を便利な道具くらいに考えるが、
銀行に勤めるオスカーはその能力を高く評価。
オスカーは宝石泥棒に利用したあげく、ジョニー5を破壊してしまう。
弱って話が出来なくなったジョニー5が、
フレッドにチョークで「君が直して」と頼むシーン。ここがツボだった。
全体的には、無難なストーリーなんだけどね。

2012/11/09
「ショート・サーキット」
 ひいきジョン・バダム監督作だが、何となく後回しにしてきた作品。
(初見ではないけど)
ウォーゲームの後で、かの作品で主人公の相手役だったアリー・シーディを主役に。
マホーニと教官と言うポリアカコンビで何となく笑わせ、
少し前にヒットしたETを思わせる展開も盛り込むええとこどりか。
ブルーサンダーやウォーゲームで、ハラハラする物語を作ったバダム監督だが、
本作はお手軽な感じ。
とは言え、ナンバー5の愛嬌のある動きがペット的で、
大企業を出し抜く痛快感もあり、それなりに面白い。
何度も見たくなる程ではないけどね。

2012/11/04
「ローグ アサシン」
 今度はジェイソン・ステイタム対ジェット・リーと言う映画。
ステイタムは相棒を殺された刑事。リーは非情な殺し屋役。
公開当時の知名度はリーの方が上のはずで、
こんな損な役回りやるかしらと思っていたら、スパイ大作戦的なトリックがあった。
一方、ここでもステイタムに裏の顔あり。
ステイタム活躍映画を期待する向きには、ハズレが時々あると心する必要あり。
さらに、この映画にはもう一つのポイントがあった。
背後にヤクザが登場するのだが、日本描写の怪しい映画だったのだ。
ステイタムはアジア専門の刑事で、
日本語くらい覚えろと他の刑事に苦言を呈し、自らはたどたどしい日本語を話す。
日本ヤクザは、茶会と言う席で会合を持ち、
そこにはなぜか「下手の横好き」と謎の標語が。
デボン青木は、ヤクザボスの娘で、自らも凄腕の殺し屋風だが、
結局ステイタムやリーとの対決はなく拍子抜け。
何だかスッキリしないっすね。

2012/11/03
「カオス」
 言ってみれば、ステイタム対ウエズリーと言う作品と思って見る。
中盤まで、そういう話だと思わせるのが、この作品の罪なところ。
銀行強盗が発生し、犯人ウエズリーは交渉役にステイタムを要求。
冒頭でステイタムは黒人の犯人を射殺しており、ウエズリーがその兄弟と匂わせる。
ステイタムと新人刑事は正体不明の敵の正体を推理。
ウエズリーは最初から出番が少ないが、
ステイタムも途中で死んでしまい、後は新人刑事が事件を追う展開。
ライアン・レイノルズとライアン・フィリップと言う紛らわしい俳優がいるが、
本作に出てるのは後者の方。
考えてみれば、ステイタムは死んだと言うが、
はっきりとした描写はなく、実は生きてるなと思わせる。
しかも同僚は死を悲しんでいるので、
警察の作戦で、死を偽装しているわけでもなさそうだ。
ステイタムは、最近でこそ主役を張るが、
かつては悪役もやっていて、過渡期の作品ゆえの結末。
どんでん返しが2回ある形で、この手の話はよくあるけど、
一応二大スター対決と思わせてきたのだから、もう少し盛り上げてほしいよね。

2012/11/02
「復讐捜査線」
 かつてリーサルウェポン他で危険な刑事役をやっていたメルも、
何だかプライベートでケチがついて、久々出演の刑事もの。
今回は、彼が何者かに狙われ、巻き添えで娘が犠牲にと言う話。
一応、設定はそうなんだけど、最初から娘にいわくありげで、
真の標的が娘の方と言うのは見え見え。
むしろ、中盤まで警察がメルを標的と考えてるあたりがまだるこしい。
娘はとある企業で働いていたが、この企業が不法な武器開発をしており、
娘はこれを告発しようとして、始末されたのだ。
メルも捜査を続ける内、この秘密に迫り、一味に命を狙われる展開。
この手の、巨悪に仕返しする話は好きなんだけど、
途中から引っ掛かるのが、巨悪側の始末屋の存在。
始末屋はメルに警告したりするが、
共感するところもあるみたいで、結局最後まで手を出さない。
メルは武器を開発した所長や殺し屋を始末。
ちょっとスカッとするが、ここでメルは自らも重傷を負う。
まだ議員他の大物がいるのだが、
彼らを始末したのは、心境の変化があったらしき始末屋だった。
そしてラストには、メルが死んだと思われる描写。
同じ復讐ものでも、セガールなら、1人でまとめて全員事もなげに始末し、
平気で退散しそう。本作ではそうはならないので、痛快感はもう一つ。
この方がリアルと言えばそうなんだけど、メルのふけ具合が際立つ感じ。

2012/10/27
「カウボーイ&エイリアン」
 インディことハリソン・フォードは、
初代007のショーン・コネリーと親子を演じた事があるが、
月日は流れ、今回は現役007のダニエル・クレイグと共演。
舞台は西部劇の時代で、ダニエルは自分が何者か記憶がない人物。
町の大物のどら息子をたしなめる、正義のヒーロー的動きを見せる。
一方、どら息子の父で、町を我が物顔で牛耳るのがハリソン。こちらの方が悪人ぽい。
ところが、実はダニエルは札付きのワルで、
ハリソンの金を奪った事もあったのだ。(ただし記憶がない)
いい人ぽい主人公が、本人も記憶がないが、実は悪人だったと言う展開は、
アンノウンとか白い恐怖のノリだか、そういうサスペンスではなく、もう一捻りあり。
西部劇の時代に、エイリアンが地球を攻めてきていて、
ダニエルらはそれと戦う羽目にと言う展開。
エイリアンが攻めてくるのは、現代か未来が多いが、
別に過去に来ててもいいじゃんと言う発想の話。
ダニエル、謎の女性、ハリソンと手下、保安官ら町の人々、ダニエルのかつての手下、
アパッチ族なんて面々が、互いの利害を越えて、敵から町を守るために手を組む展開。
冷戦時代に、宇宙からの侵略でもあれば、米ソが手を組むんだが、と思ったものだが、
まさにそんな発想で、最後に皆が仲良しになるあたりは、
ちょっと甘っちょろい感もあるが、全体的にはそこそこ面白かった。

2012/10/25
「ブリッツ」
 現代のブロンソンと言う感のあるジェイソン・ステイタムの主演作。
警官を狙った連続殺人が発生。犯人は犯行予告をする。
とあれば、ゾディアック事件をモデルにしたダーティハリーを連想させる。
登場人物には皆一癖あり、
ステイタムはキレると容疑者を叩きのめし、記憶もないと言う刑事。
その時点で、真犯人はこいつではと言うイヤな予感が生まれるがそうはならず。
相棒と言うか、上司である新任の警部は、ゲイで生真面目そうだが、
違法捜査もいとわないステイタムを評価し、対立シーンはない。
ステイタムを批判する記事を書く記者は、犯人の情報を得て飛び付くが、
自らに危険が及ぶとステイタムに協力。
序盤で唯一の容疑者として浮上した男は、実際に犯人と判明。
かつて自分を逮捕した警官たちに復讐するのが動機だ。
警察を欺くほどの知能犯に、なぜそんなに逮捕歴があるかと言う疑問はあるものの、
全体の流れは当たり前すぎるくらい当たり前。
登場人物たちに癖のある設定が揃ってるだけに拍子抜け感も強い。
犯人は証拠不十分で釈放され、ダーティハリーなら執念で再追跡するところだが、
ステイタムは早々に逮捕をあきらめ、
ニセ警官に扮した犯人を連続殺人と見せかけて射殺。
上司も偽装を協力するとあっては、何だかちょっと違う気がする。

2012/10/22
「ピラニア」
 70〜80年代にピラニアと、続編の殺人魚フライングキラーが作られ、
ジョー・ダンテ、ジェームズ・キャメロンなんて後の大物監督が新人時代に監督。
本作はそのピラニアのリメイクで、ピラニア群が人々を襲うと言う展開は同じ。
出演するのは、エリザベス・シューとクリストファー・ロイドと言う
バック・トゥ・ザ・フューチャーコンビ。
さらに、リチャード・ドレイファス、ディナ・メイヤーがチョイ役で出演。
(ディナ・メイヤーはよくわからない内にやられる)
湖が舞台とあって、水着の女性が大勢登場。ポロリ的な見せ場もあり。
一方で、惨劇の方は、旧作が水が血に染まる程度だったのに対し、
本作は容赦ない惨殺ぶり。
エログロとはよく言ったもので、
エロとグロはちょっと見てみたい誘惑にかられるもの。
エロは別に構わないけど、グロは後味が悪いと言う難あり。

「エクスペンダブルズ2」 ☆☆☆★★

 スタローンがアクション俳優を大集合させて作ったアクション映画の続編。
今回もスタローン、ジェイソン・ステイタム、
ジェット・リー、ドルフ・ラングレンに加え、
シュワルツェネッガー、ブルース・ウイリスは前作より出番が多いらしい。
さらにバンダムが悪役で、「う〜んバンダム」なんて言いながら登場。
まだいたチャック・ノリスまで登場とあっては、見るしかあるまい。
 前作にはいろいろ難があった。
・アクション俳優総出演的作品だが、チーム構成はそれほど豪華でなく大物はゲスト的
・敵はエリック・ロバーツで、アクション俳優ではない
・最後に日本語の歌が入ってる
今回はそれらの問題を解消してきた。
まずゲスト的なシュワルツェネッガー、ブルース・ウイリス、
そしてチャック・ノリスの出番を長めに持った。
シュワとブルースは、それぞれの出演作を連想させるセリフあり。
ノリスは、なぜか登場の都度、出てもいない続夕陽のガンマンの曲が流れる。
敵は、前作の出演を断って損したバンダム。
エンディングに日本語の歌はない。(あれは日本配給側の問題か)
前作の問題をすべてクリアしてきた訳だ。
だが一方で、ジェイソン・ステイタムとジェット・リーと言う、
前作でそこそこ出番があったチームメンバーの影が薄くなった。
リーに至っては、冒頭しか出ていない。
物語も当たり前な展開で、手に汗握ると言う感じでもない。
思えば、アクション俳優総出演的なこの映画の最大の魅力は、物語ではなく、
いろんな俳優の組合せにある気がしてきた。
この2人はあの映画でも絡んでるよねとか、
ここは初顔合せかもなんて思わせるあたりが売りだとすれば、
もう少しその点を強調してほしかったよね。

2012/10/14
「世界侵略:ロサンゼルス決戦」
 エイリアンと地球側の攻防を、
今風の特撮で見せる映画はいくつもある。
本作は近年のそんな作品の中でも評価が高かったみたいで、
いくつかのパクリ作品を生んだりしたわけ。
実際見てみると、戦闘シーンの激しさに特筆すべきものあり。
ただし、インデペンスデイは空中戦がメインだったし、
その他の映画も、それなりにエイリアンの描写があった。
本作では、エイリアンの描写はあまりない上に、基本的に戦いは地上戦。
しかも、他地区の様子がわからない局地戦。
攻略不明な新兵器を持つ、人間の敵との戦いと言っても支障ない感じで、
だったら、他にも良作いっぱいあるよねと言う気がする。

2012/10/06
「メガ・パイソン」
 いやいや、メガなヘビとサメものは見逃せません。
今回のメガパイソンも、後の対ギガントゲイター見てるし。
。。。なんて気持ちで見たが、結局のところ、
タイトルに偽りありで、メガパイソンは出てません。出てるのは、メガミミズです。
最初からメガミミズと知ってたら、見たかどうか怪しいところ。
物語は、米軍とタリバンと難民親子が絡むマジメそうな構成。
タリバンに襲われると、ミミズが敵を蹴散らし、
ミミズに対抗しようとすると、タリバンが現れるなんて展開で、
危機また危機と言う描写なのかも知れないけど、なかなか盛り上がらない。

2012/09/09
「メカニック」
 トランスポーターことステイタム主演の1作。
もともとブロンソン主演で、
若造役がジャン・マイケル・ビンセントだった70年代アクションのリメイク。
手際のよい殺し屋ステイタムが、友人だった男を始末する羽目となり、
その息子を弟子にする事に。
私情は禁物とばかりに、ドライに仕事をこなす事を教えるが、
そんな彼も罠にはめようとする一味は許せないらしく、全力で反撃。
最後には父の仇と知った弟子に狙われると言う、
基本的に前作と変わらない展開で、見せ場も教科書みたいで面白みに欠ける感じ。
ステイタムが生き残る点は、今風やね。

2012/08/11
「ダブルヘッド・ジョーズ」
 いやいや、頭が2つの巨大ジョーズと来たら、
バカバカしいってわかっていても見ます。
見れば、C級サメシリーズシャークアタックの1作らしい。
冒頭、水上スキーをする2人の女性がいて、まとめてやられる。
(頭が2つだから)
物語は、海上実習する学生たちと教師らが、
巨大でかつ頭が2つあるサメに襲われる話。
なぜ巨大で、なぜ頭が2つかと言う点は詳しくは語られず。
深海にいたから巨大で、遺伝子異常で頭が2つらしい。
頭が2つであるがゆえの見せ場と言うのは基本的になく、
ただのサメものの話が、さほど盛り上がらずに展開。
頭が2つと言う事は、脳も2つのはずだが、ケンカしたりはせず。
学生たちは、実習する気はさらさらなく、
水着姿で視聴者サービスをした後、大半が食われる。バカバカしさも半端な感じ。

2012/07/15
「スーパータンカー」
 スーパータンカーなんて題名だから、
バカバカしい装備を搭載したタンカーの話かと思えば、でかいだけで普通のタンカー。
冷戦時代の究極兵器で、宇宙に廃棄された代物が地球に落下。
未知の隕石を利用したため制御不能で、周囲の磁場を狂わし、
深海に沈めるしかなくなる。。。。なんて設定だが、
結局は、暴走した原子炉を止めるため奮戦する類の話にしか見えず。
犠牲になって作業を成し遂げる博士、機密を隠そうとする軍上層部等、
この手の話の定石が登場。
時々、磁場の影響で飛行機が爆発したりするが、全体として見せ場は弱い。
比較的エキストラは集めたようだが、やはり登場人物は少ない。

2012/07/14
「ザ・アイス ICE」
 まあ、いろんな理由で怪物が現れるので、
イヌイットの伝説の怪物なんてのが現れても、さほど不思議ではない。
しかし物語は、その怪物に襲われる人々を描くばかりで、展開はないに等しい。
せっかく主役は爆薬を運んでる運転手で、怪物に詳しそうな女性科学者が同乗するが、
その設定はまったく生かされず、ただ逃げてるだけ。
怪物がなぜか時速70キロで走るトラックに着いてきても説明はなく、
最後にガソリンで火をつけただけで倒せるのも拍子抜け。
女科学者はヒーローズのダフニの人。
道中でおばはんに、早く告白しなさいよなんてアドバイスを受け、
中身が薄い物語のくせに、蛇足感を感じさせる。

2012/07/01
「アメイジング スパイダーマン」 ☆☆☆★★

 近年のアメコミ映画化ブームの中で、一番成功したと言えるのがスパイダーマン。
ニコラス・ハモンド版は別として、大作映画化されて、3作が作られ、
まだ続きがある雰囲気を残しつつ一区切り。
役者が替わっただけでなく、物語も最初からやり直しする事になったのが本作。
前3作は面白かったし、今回は3Dにもなっている事なので見るしかない。

 冒頭から、ピーターの出生の秘密を描き、
その後はピーターがスパイダーマンになるまでを描く訳だが、これが長い。
スパイダーマンになってからの活躍は期待どおり派手で面白く、
観客もそこを期待した訳だから、そこにウエイトを置いてほしかったところ。
スパイダーマンになった動機は、
叔父さんの敵討ちだったはずだが、それはまだ果たせず。
いつの間にか、正義のために戦うようになった転換点はよくわからず。
あと、前シリーズからあまり年数も経っていないのに、
設定が結構違うのが引っ掛かるところ。
厳密に言うと、本作の方が原作に近いらしいけど、
そんな事大半の人は知らない訳だから、もう少し配慮は必要な気がする。

 おまけ:前シリーズとの比較
・MJとハリーが全く出てこない
・ハリーの父の会社(オズコープ社)は出てくるが、父は出てこない。
社長は重い病気らしいが、姿は現さず、それがハリーの父かはわからない。
・前シリーズに出なかった両親が登場。
スパイダーマン誕生に関わる研究に参加していたらしい
・前シリーズでチョイ役だったグウェンがヒロインに。
ピーターに匹敵する秀才と言う点は同じ
・グウェンの父は前シリーズで警察署長。本作は刑事?
・悪ガキは前シリーズも本作もフラッシュ。
前はMJと親しく、本作はグウェンと親しい。後半妙にいい人になるのは違和感あり
・叔父さんの死のエピソードはほぼ同じ
・叔母さんが、ピーターの正体に薄々感付いてる雰囲気も同じ
・ピーターがスパイダーマンになったきっかけ(特殊なクモにかまれた)は同じ
・スパイダーマンの衣装は手作りで、最初はあまり格好よくなかった点は同じ
・手から出る糸は、前シリーズは体から出ていたが、
本作はオズコープ社から拝借したそういう装置を使用(バットマンとかぶる)
・ヒロインを含む何人かに正体がばれる展開は同じ
・ピーターはカメラが得意で、
前シリーズではカメラマンになるが、本作はそこに至らず
・ピーターが尊敬する博士が怪物になる展開は同じ
・前シリーズでは、新聞社編集長がスパイダーマンを犯罪者と決め付けるが、
本作ではグウェンの父がその役に

2012/06/09
「丘」
 ショーン・コネリーの出演作はかなり押さえてきたが、
ボンド役者と言われるのを嫌がった時期の彼が、好きな出演作としたのが本作。
十二人の怒れる男のシドニー・ルメット監督で、かの作品を思わせる白黒作品。
舞台は軍刑務所内だけで、登場人物は男ばかり。
戦地でのエピソードがあっても、それは会話だけ。
コネリーらは命令違反を犯した兵士だが、
ことコネリーに限れば、部下を守ろうと、命令無視して撤退しようとした訳。
彼は降格された曹長で、刑務所を取り仕切るのも曹長だから、階級的にはむしろ上。
理不尽な事は許せないと、反発したために風当たりが強くなる。
その結果、死者が出て、囚人たちに暴動が起きそうな騒ぎに。
所員の中にも、一部所員のしごきや暴力行為を告発しようとする者が出る一方、
事件を闇に葬ろうとする動きも。
ここのやり方は古いと、コネリーは正しい方向へ導こうとするが、
形勢有利と感じた囚人たちは所員に暴行。
コネリーの苦労は水泡に帰したと言う訳だが、
何だかここの描写は半端な感じで、「そんな事したら、奴らと変わらない」
とか言うセリフがあったらわかりやすかったかな。
全体的に重い感じ。

2012/06/03
「スタスキー&ハッチ」
 かつてスタスキー&ハッチと言う人気TVシリーズがあって、
正直未見なんだけど、その存在は聞いていたと言う代物の映画化。
主役はベン・スティラーとオーウェン・ウイルソンで、
オーウェンはともかく、スティラーが出ればコメディ路線。
実はぼちぼち豪華キャストで、物語もそんなにつまらなくないので、
劇場公開しても良さそうだが、
未公開に終わったのは、オリジナルとのギャップに違和感があったからか。
それで、凄く面白いかと言うと、それほどでもない。
まさにTVシリーズのスペシャル版として1作こさえた程度。
ラストにオリジナルの2人が登場。
ポール・マイケル・グレイザーはともかく、
デビッド・ソウルはだいぶ風貌が変わり、さりげなく出られたらわからなかったかも。

2012/05/27
「ワイルドシングス4」
 マット・ディロン、ケビン・ベーコン、デニス・リチャーズなんて、
ちょっと怪しいところを集めたワイルドシングスは、セクシーな女学生が出て、
大金をせしめるために、敵かに思えた相手と手を組んだり、
逆に親密そうな相手を裏切ったりする話。
まじめそうな刑事や教師も一味だったりして、
基本的にその設定はこの4作目まで引き継がれている。
今回もセクシーな女性が大勢登場。
明らかに怪しい事故や、因縁をつけてる感のある訴訟があったりして、
主人公たちが大金を得る。
この時点で、事故は実は殺人、訴訟をした相手は実は仲間。。。
なんて展開が容易に想像でき、実際その通りに展開。
後は裏があった、さらに裏があった、さらにさらに裏があったなんて展開の繰り返し。
冒頭から伏線が張られていたとは言い難い調子で、まさに取ってつけたよう。
前半はセクシー女性で見せるが、そちらの見せ場がなくなった後半はダラダラ感あり。

2012/05/19
「アジャストメント」
 マット・デイモンはボーンシリーズ以降見逃せない感があるが、
本作はトータルリコールとかの原作者の作品の映画化。
映画紹介に、SF恋愛サスペンスなんて、3つもジャンルをくっつけた説明があって、
何となく、同じ原作者で友人であるベンが出た
ペイチェックみたいな映画を予想させられる。
人類の運命を操作する連中がいて、たまたまマットがその存在に気付くと言う話。
例えば高度な技術を持った組織の仕業とか、
未来人が歴史を守ってるとかだったら、何とか納得できたのだが、
どうも彼らは人類じゃないらしく、天使とか神様の類となると、急にバカバカしく。
(未来人だったらリアルかと言うのも微妙だけど)
マットの抵抗も、意外にすんなり行ってしまい、
大風呂敷広げた割に、簡単にハッピーエンドで拍子抜け。

2012/05/07
「スカイライン−征服−」
 世界侵略:ロサンゼルス決戦とか言う映画があって、
それをパクったビデオ向けぽいお手軽作品を見たが、
本作は劇場公開ながら、パクリっぽい1作。
ある日突然、巨大な宇宙船が飛来し、人々を捕えると言う展開で、
その素性は最後までわからず、結末を言うと倒してもいない。
(人類側が敗れたと言う描写があるわけでもない)
敵は宇宙人みたいだけど、その素顔はよくわからず、
メカを操るかと思えば、巨大な怪物みたいな姿も現す。
高度な文明を持つようだが、ラストでは、人間からひっこぬいた脳を利用しており、
主人公の脳を入れられたロボみたいな奴は、その姿で敵に立ち向かっていくので、
制御できてない。(人間の脳の、どの部分が必要だったのやら)
全編派手なCGで見せるが、物語はないに等しく、
大変な目に遭いましたわと言う程度か。

2012/04/28
「アドレナリン:ハイ・ボルテージ」
 「アドレナリン」はジェイソン・ステイタム主演のアクションで、
中国の毒による死を免れるため、アドレナリンを分泌しつづける話だった。
そのため、彼は暴れたり、エッチしたりし続けると言う訳。
本作では、前作で死んだかに思えたステイタムが、奇跡の生還を遂げる。
毒の話はどこかへ行って、今回は心臓を奪われる。
代わりに人工心臓を入れられるが(何のために生かしておいたのか?)、
それが粗悪だったために、充電をし続けなければならない展開。
充電するほど強くなるなんて人造人間的な描写があり、
摩擦で多少は充電になるなんてこじつけで、またも人前でエッチ。
前作のチョイ役みたいな人がそこそこ再登場と言うあたりには、
シリーズとしてのこだわりあり。
理由は違えど、やってる事は同じで、
全体的に前作の焼き直しと言う印象は否めず、面白さもちょっと落ちたかな。
相手役の女優さんは、前作では可愛い感じだったが、
本作ではただのエッチな人と言う印象。

2012/04/22
「メタル・トルネード」
 ラバンバことルー・ダイヤモンド・フィリップスは、
ラバンバ以外に有名な作品もなく怪しげな作品に出る事が多いが、本作もそんな1作。
メタルトルネードなんて言うから、
鉄片みたいなのがキラキラ飛んでる竜巻みたいなのを想像したら、
これが当たらずとも遠からず。
太陽エネルギーを有効活用しようとする実験で、想定外の事態が発生。
強力な磁気嵐を起こし、周囲の金属を吸い寄せると言うもの。
その対応に追われるのは、ラバンバ他の面々だが、
皆実験の関係者だから、あまり好感は持てない。
凄い磁力と言うところが、見せ場だと思うが、その描写もたいした事なし。
アメリカの実験結果もはっきりしてないのに、
フランスで早々に同じ過ちを犯し、エッフェル塔が壊れるシーンが、唯一派手かな。
フランスは助かったが、パリはダメだったと、セリフだけで語られて、
研究者たちも無責任だが、製作者も相当に無責任な感じ。

2012/04/21
「アドレナリン」
 トランスポーターのステイタム主演のアクション。
あちらの3作目で、車から離れると爆死すると言う設定があったが、
本作はさらに悪趣味にして、アドレナリンを分泌し続けなければ死ぬと言う設定。
(実際はトランスポーター3より、こっちが前らしい)
おかげで、ステイタムは暴れ続けたり、危険な薬を服用したり、
時に人目も気にせずHしたり。
そんな設定だから、ノンストップ的な展開だが、出たとこ勝負の印象もあり、
組織を相手にしてやったと言う痛快感はもう一つ。
ラストは、この時点では続編を意識していない感じ。
相手役の女優さんは可愛い。バタフライエフェクトの恋人役の人。

2012/04/08
「アナコンダ4」
 ジェニロペ主演の巨大ヘビシリーズの第4弾。
前作で新薬の影響で巨大化したヘビが現れ、一応は倒したが、まだいましたと言う話。
出演者も同じだから、はなから2作作るつもりだったか。
前作の女科学者が、ヘビと新薬のもとになる蘭を始末しようと奮戦。
製薬会社社長は、新薬を入手し、秘密を知る科学者を始末しようとする。
そんな事とは全く関係なく、発掘に来たと言う一行が三つ巴で入り乱れる展開。
今回初登場のキャラが多く、そこの区別はつきにくい。
まあ、主人公は生き残り、
社長やその手下はヘビにやられ(他の原因で死ぬのではなく)、
味方もそこそこ死ぬと言う展開は最初からわかっているので、
後はいかに派手に見せるか。派手と言う点では、前作とかとたいして変わらず。
償いをすると称して、蘭を徹底的に始末したが、
巨大ヘビが他にもいるかもと言う点には気が付かなかったらしい。

2012/04/07
「アナコンダ3」
 巨大なヘビが暴れるなんてB級な題材を、
なぜかジェニロペ主演で映画化した作品のシリーズ。
過去2作は、奥深いジャングルに、人知れず巨大なヘビがいたと言う話。
ジャングルならそんな事もあるかもと言う発想だが、
ジャングルに近寄らない人には、何の脅威でもなかったりする。
本作は、エキスとか遺伝子操作とかで巨大化したヘビの話で、
舞台もかなり人里に近づいたから、何だか別の話と言う感あり。
巨大化したヘビが逃げ出すが、秘密にしたい企業はこっそり始末しようとする。
そのため、人里が近いくせに登場人物は少なく、
メガ何とかみたいに都会で大暴れする事もない中途半端な感じ。
ナイトライダー以降、いい話を聞かないハッセルホフは、
ちょっと人相も変わり、悪役面に。物語上は、主役とは言い難い。

2012/01/28
「メガ・パイソンVSギガント・ゲイター」
 80年代のアイドル歌手として人気を二分したと言う
デビー・ギブソンとティファニー。
この二人、実はメガピラニアとかメガシャークとかにそれぞれ出ていて、
本作で夢の競演と言う訳。
ただし、アイドルだった過去がなければ、
お呼びがかかりそうにないデブなおばはんたちだ。
物語は、巨大なヘビが現れて、人間とかワニとかが襲われる事件が発生。
保護官は数ある動物の中から、ワニだけを保護しようとし、
対抗するためにワニに成長促進剤みたいな物を投与。
効果はたちまち出て、巨大なワニがウロウロ。
一方、自然の摂理を守ると称する女博士は、ヘビだけを守ろうとし、
結果的に町は巨大ヘビと巨大ワニに占拠される。
サンダガイラのごとく争っていた女性陣は、
事態に気付くと手のひらを返したように協力。
田舎町の出来事だった騒動はあっという間にマイアミに移るが、
伝家の宝刀フェロモンで誘導し、再び田舎町へ。
一気に爆破して倒すが、2人ともひいきにしていた側の怪物に食われて死ぬラストも、
このシリーズならではの強引さ。普通、主役は生き残るよね。
ヘビが巨大化した理由はよくわからず。
ゲスト的にモンキーズのメンバーも出ていて、
こんな映画でミュージシャンの同窓会みたいな事態に。

2012/01/14
「沈黙の復讐」
 セガールまた暴れると言う話。
今回のセガールは、麻薬捜査班みたいな役柄でチームのリーダー。
雨後の筍のごとく作品のある彼にとって、
過去に同じ役柄をやったかやってないか、今更わからない。
麻薬の売買をする2組織を追う彼は、撃ち合いで新入りの相棒を失う。
まあ、この相棒も、子供が生まれたなんて言った瞬間から、
殉職するオーラを感じさせていたから、この展開は驚くに値しない。
セガールは復讐に燃えると言う訳だが、彼は当初新入りをバカにしていて、
その後打ち解けたみたいだが、生死を共にした相棒と言う所までは行っておらず、
何となく、口実を作って暴れてるだけと言う感じ。
片方の組織のボスは、もう片方に妻を殺され、こちらも復讐心を燃やす。
宗旨替えして、セガールと手を組み、復讐を成し遂げるのもいいし、
セガールも目的のために彼を利用するのもいいんだが、
麻薬を扱ってたボスである事に変わりはなく、
何か最後に勝手に和解して、見逃す辺りはどうもしっくり来ない。

2012/01/08
「バトル・オブ・ロサンゼルス」
 世界侵略:ロサンゼルス決戦と言う映画があったが、
その発想をいただいた作品で、作ったのがメガシャークとかの会社。
例によって、CGで巨大な宇宙船を描き、登場人物は極端に少ない。
地球存亡の危機というのに、
せいぜい10人だけで派手に見せようとする大学映研のノリ。
宇宙船がまず街を破壊するが、街に人の気配はない。
続いて軍の基地を攻撃するが、
5人くらいしかいない基地で、軍事的に重要な場所とも思えない。
そこへ数十年間行方不明だった兵士が未知との遭遇のように現れ、
SF的な展開を見せるかと思わせるが、どうもシャキッとしない。
その一方で、円盤を刀で倒す女兵士が登場。
あまりの意外な展開に驚かされるが、彼女はこの後さほど異才を見せない。
実は、軍の秘密基地にエイリアンが捕われていて(インデペンデンスデイ)、
最初は何もわからないと言っていた行方不明兵士は、
彼を解放しなくてはならないと急に言い出す。
それで一行は宇宙船に乗り込むが、
実は実は、行方不明兵士は乗り物で、中に小さなエイリアンが乗っていた。
(エディマーフィ主演の未公開映画にこんな話があった)
すなわち一行は罠にはめられたわけだが、
結局エイリアンの狙いが何だったのか、いまいちわからない。
宇宙船には巨大なミミズみたいなエイリアンがいて、
これがクイーンらしいが、そんな説明もなく、倒すと宇宙船も墜落し、万事OK。
登場人物はコロコロ変わり、最後に生き残ったのは、刀の女兵士と、
いつから出てきて何者かよくわからない兵士。
映画を通しての主役と言う人は存在しない。

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