映画感想速報
 映画のあらすじと感想をまとめ続けてきましたが、なかなか文章をまとめるのが大変で、まとめた頃には古い話になっている事も少なくありません。そこで、速報的に公開する事にしました。

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2013/12/31
「サーフズ・アップ」
 擬人化されたペンギンがサーフィンする話。
物語や見せ場的に、動物でなければならない必然性は感じられず。
サーフィンに関心がないと(私がそう)ちょっとつらい。

「魔法使いの弟子」
 ディズニーのファンタジアの一編である魔法使いの弟子を実写化?
確かに魔法使いの少年が魔法で掃除するシーンはあるが、
それ以外の全体の印象は別物。
平凡な少年が、何百年も戦ってる魔法使いニコラスの弟子に抜擢される。
本人も自覚してなかったが、実は凄い能力を持ってましたと言う展開は、
ハリーポッターとかパーシージャクソンとかで聞く話なので、目新しくはない。

「シュレック フォーエバー」
 シュレックの第4弾。
今回、彼は平穏な暮らしに退屈し、ランプルスティルスキンと過去を交換。
その結果として、人生が変わってしまうと言うタイムパラドックス的な展開。
元の状態に戻すには、運命の人とキスしなければならないが、
肝心のフィオナがシュレックを、運命の人と思っていないと言う訳。
まあ、結局丸く収まるんだけど、今回も初期にあったシニカルな雰囲気はあまりない。

「タイタンの戦い」
 ハリーハウゼンの特撮映画を最新技術でリメイク。
前作で登場した機械仕掛けのフクロウがちらっと出てくるシーンあり。
ハリーハウゼンの映画って(円谷特撮もそうだけど)、
よくこんなシーンを撮影できたなと感心させられる仕事の細かさが魅力だった。
本作はCGなので何でもできてしまって、
メドゥーサやクラーケンの出てくる有名シーンを再現した点は評価できるが、
他の見せ場はいくらリアルでもさほど感心しない。

2013/12/30
「デビルクエスト」
 今度は十字軍の兵士に扮するニコラス。仕事を選びません。
彼は宗教の名による殺戮に嫌気がさし、脱走兵と呼ばれる事に甘んじる。
魔女裁判を受ける娘を移送する事になり、名誉回復の為、その任務を受ける事に。
果たして娘は本当に魔女なのか?と言う展開だが、
オカルトぽい雰囲気なので、どういう形にせよ、
それなりの黒幕はいるわけだよねと思うと、謎解きの面白さはもう一つ。

「ATOM」
 ご存じ鉄腕アトムのあちら版CGアニメ。
お茶の水博士とかヒゲオヤジとか、手塚マンガでおなじみのキャラが、
大きなアレンジもされずに出てくるのは好感が持てる。
(ただし、肝心のアトムは服を着せられました)
アトム誕生の秘話が描かれるが、
例えばスパイダーマンみたいに、次回作から正義の味方として活躍する訳ではない。
日本のアニメをあちらで映画化した時に、これは別物と感じる事がよくある。
本作は比較的オリジナルに近い気がするが、やはり微妙に感じるところあり。

2013/12/29
「バッド・ルーテナント」
 ニコラス・ケイジ刑事が悪徳警官を演ずる。
彼はやり手の刑事と言う事になっているが、実は麻薬中毒。
証拠品に手を出したあげく、麻薬の売人と手を組み、捜査状況を流したりする。
さらに警察内部に疑われたと知ると、売人を裏切って手柄にしてしまう始末。
要領よく渡り歩いてると言うよりは、何となく障害を乗り切ってる印象で感心しない。
ところで、バル・キルマーが相棒役だが、出番は少なく、物語にもあまり絡まない。

2013/12/28
「アイス・エイジ4/パイレーツ大冒険」
 アイスエイジの第4弾。
次第に家族が増える一行だが、氷山が割れたため、マンモスが家族とはぐれてしまう。
それを探すためにいつものチームが奮戦するが、今回は海賊の妨害を受ける。
海賊と言っても、人間のそれではなく、
動物たちが船の形の氷山に乗っていると言うもの。
自分たちの船が沈むと、今度は主人公たちの氷山を狙ったりして、
擬人化もやりすぎは良くないと思うよ。

「ホビット 思いがけない冒険」
 指輪物語の前日談。
ロードオブザリングは面白かったけど重くて、
今さらあの前の話と言われても、ちょっときつい。
マラソンの後にもう1回走れと言われた気分なので、ビデオで良しとしました。
前作でフロドに指輪を渡した(とられた?)ビルボが主人公で、
フロドに過去を語る形で描かれる。
フロド役のイライジャ・ウッド他の俳優陣も再結集。
ドラゴンにドワーフの国が滅ぼされ、
再興するためガンダルフとドワーフが旅に出る事に。
何やら重要な役目をビルボに任せるが、彼では頼りないと考えていたドワーフも、
旅を通じて信頼するようになると言う訳。
終盤にゴラムに会ったビルボは、彼から指輪を奪う形に。
ビルボって前作ではちょっと悪い奴ってイメージあったけど、指輪の影響って事かな。
相変わらず設定が入り組んでる上に、まだ物語は続くと言うから、
今起きている事が全体の中でどういう位置付けかわからない。
次回もビデオでいいかな。

「バンコック・デンジャラス」
 バンコックで仕事をする事になった殺し屋をニコラスが演ずる。
彼は仕事上のルールを決めていたのだが、
現地で相棒につけた青年や、親しくなった薬局店員に影響され、
ルールを破ってしまうと言う、どこかで聞いた展開。
トランスポーターみたいな能天気さはなく、
ルールを破った事によって、どんどん追い詰められる訳。まあ、痛快ではないよね。

2013/12/27
「シーウルフ」
 グレゴリー・ペックとデビッド・ニブンと言うナバロンの組合せに、
少し若いロジャー・ムーアが加わった戦争アクション。
もともとワイルドギースのチームを再集結しようとしたが、
俳優ではムーアだけ残り、ナバロンチームが加わったらしい。
中立地区で英船を沈める独軍の動きを阻止する事になるが、
表立った行動はとれないため、ペックらロートルが秘密作戦を決行する訳。
実際にあった作戦らしい。
そこには派手な撃ち合いも爆破も、敵を陥れる鮮やかな作戦もないので、やや退屈。
ムーアは別行動で、敵のスパイらしき女性をベッドで探ると言う
どこかで見たような役柄。

2013/12/26
「ガンマー第3号 宇宙大作戦」
 オール外人キャストによる日本製SF映画。
新しい遊星が見つかり、何と明日地球に衝突すると言うから、
ずいぶんボンヤリしてた話です。
国際会議とかする余裕もなく、爆破するしかないと言うアルマゲドン的発想に。
作戦は簡単に成功するのだが、
メンバーが遊星の生物を宇宙ステーションに持ち帰ってしまう。
その生物たるや、電気エネルギーを食べ、無限に増殖すると言うから、恐ろしそう。
ステーションの人々が次々やられる展開は、後のエイリアン風だ。
ところがどっこい、生物はどう見ても、中に人入ってるでしょと言う外見。
隊員たちは妙にかっこつけてるが、結局逃げ回ってるだけ。
ステーションの女医がサンダーボール作戦のルチアナ・パルッツィだが、
別に出てこなくても物語的には支障ない。

2013/12/25
「アイス・エイジ3 ティラノのおとしもの」
 アイスエイジの第3弾。
今回は、絶滅したはずの恐竜が生きていたと言う展開で、
地底に恐竜王国を発見。(ペルシダー風)
現代に恐竜が生きていた話に比べると、時代差が短くて微妙な感じ。
ナマケモノのシドが恐竜を自分の子のように育てるが、
今回も物語の中心はマンモスの方。

2013/12/24
「トロピック・サンダー/史上最低の作戦」
 ベン・スティラーによるコメディ。
彼はアクション俳優で、名優とされるロバート・ダウニーJr、
麻薬中毒のジャック・ブラックと共演。
撮影が難航する中、監督が妙案を出す。
ジャングルに隠しカメラを仕掛け、俳優たちにリアルな演技をさせようとしたのだ。
ところが、たまたまそこは武装した麻薬組織のいる地区で、
本当の戦争に巻き込まれると言う訳。
面白かったサボテンブラザースと同じ発想だが、
本作はただドタバタしてる印象で共感できない。
悪ノリするトム・クルーズも好感が持てない。スティラー作品の中でも印象は悪い方。

2013/12/23
「失われた世界」
 コナン・ドイルの小説の実写化で、
戦前にもロストワールドとして映画化された。
秘境に恐竜が生きていたと言う話だが、恐竜が描かれるのは主に前半で、
後半は猿人との争いに。
終盤にロンドンに舞台を移すが、都会で恐竜が暴れたりはしない。
恐竜も出てくる秘境ものって程度。

2013/12/22
「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」
 救命ボートで青年がトラと漂流する話。
大人になった彼が、作家に語る形で描かれる。
トラはすきあらば青年を食おうとするため、
青年は餌付けを試みるが、結局最後までうまくいかない。
やむなく、ボートとロープでつないだ浮きに避難する始末。
いろんな事があって、結局生還するんだけど、人を食う島とかも現れ、どこか寓話的。
そこまで語っておいて、保険会社には別の説明をしたと言う。
実はトラの話は例え話だったと言うのだ。
だが、作家もトラの話の方を信じると言うから、真相ははっきりしないまま。
見る側としても、ここまで来て例え話はないだろうと突っ込みたくなる感じ。

2013/12/21
「バラキ」
 ブロンソンによるギャング実録もの。
バラキなんて名前なので、冷酷な殺し屋を連想するが、実際は割に下っぱ。
彼は実在の人物で、何人かのボスの手下として、それなりに出世。
結婚を機に足を洗おうとするが、逮捕されてしまう。
FBIは内情を知る人物として証言を求めるが、
組織の手が刑務所内にも及ぶと言う訳。
展開はありがちで、バラキ自身は組織の駒だった事もあり、
見せ場的にもあまり派手にならず。バラキ以外の名前の区別がつかないのも難。

2013/12/20
「アイス・エイジ2」  アイスエイジの第2弾。あまり前作覚えてないんだけどね。
マンモスとサーベルタイガー、ナマケモノと言うキャラの異なる3人組が旅する話。
氷がとけて洪水の危機になったため、一同は避難する事に。
自分が最後の1頭かもと思っていたマンモスのマニーは、メスのエリーと出会う。
マニーは子孫を残す義務感で彼女に近づくが、エリーはこれに反発すると言う訳。
誰がメインキャラかわかりにくいが、今回活躍するのはマンモスだけ。

2013/12/19
「北京原人の逆襲」
 北京原人は人間の祖先で、巨大な猿人ではないよね。
これは邦題だけの問題?
ラウレンティス版キングコングが話題になった際、
便乗して香港で作られたパクリとしか言い様のない作品。
ヒマラヤの奥地にいた巨大な猿人ペキンマンを、
興行主が香港へ連れてきて見せ物にする。
ペキンマンにも人間の恋人がいるが、それが女ターザンことサマンサ。
キングコングは都会の女性が恋人だったので、
そこはヒネったとも解釈できるが、むしろごった煮感が強い。
サマンサが興行主に襲われるのを見たペキンマンは暴れ出し、
都会をひとしきり破壊した後、高層ビルに登って軍に倒される。
ついでにサマンサまで殺されるのは香港流と言うべきか、
ハリウッドの感覚とは異なる。
特撮は東宝系の連中が出向いたとの事。
ペキンマンの造形には愛敬がなくて、あまり見入る感じではない。
一方で見入ってしまうのはサマンサの方。ビキニみたいなターザン衣裳だが、
むちむちした体型で、いつポロリがあるかハラハラする始末。
予告編見ると、裸も見せてるようだけど、
日本の家族連れ向けにカットしたって事かしら。

2013/12/18
「シュレック3」
 シュレックの第3弾。
フィオナ姫と結婚したシュレックは、国王が逝去したため、次期国王候補に。
自分には無理だと、フィオナのいとこアーサーを探す事に。
その留守中に、チャーミング王子は悪役軍団を引き連れて国を乗っ取ろうとする訳。
いろんなおとぎ話のいい方と悪い方がそれぞれ手を組み
(シュレックとチャーミングだけ見た目と逆)戦う様は、
まるで戦隊シリーズ大集合のような発想で楽しめる。
ただし、このシリーズ本来の面白さである、シニカルな面は抑え気味。

2013/12/17
「ビー・ムービー」
 いろんな擬人化アニメが乱発されるが、今回の主役はミツバチ。
何の仕事につこうか迷うバリーは、花粉レンジャーと言う連中に同行して外へ。
はぐれたバリーは、人間がミツバチの作った蜂蜜を売っている事を知る。
実はハチは人間の言葉を話す事ができて、バリーはハチの権利を裁判所に訴える。
その結果バリーは勝利し、大量のハチミツがハチに返される事に。
だが、その影響が思わぬ所に。。。と言う訳。
驚くほど奇抜ではないが、類似作品よりはひねりがあって面白い。

2013/12/16
「バトル・ハザード」
 ドルフのゾンビもの。
セガールにも同様作品があったから、
アクション系俳優って、ネタに困るとゾンビに手を出すのかな。
今回もドルフはさほど強くないのだが、何となく最後まで生き延びる。
傭兵だけど、簡単に依頼主の秘密を明かしたりして、あまり信頼できないし。。。
ゾンビをものともしない殺人ロボットはちょっと面白いが、痛快なほどは活躍しない。

2013/12/15
「ナチョ・リブレ 覆面の神」
 ちょっとマニアぽいジャック・ブラックが、
今度はプロレスラーに挑戦。彼は修道院出身で、今も食事係として住み込んでいる。
だが、貧しい修道院では子供たちにまともな食事も出せない。
そこで、ひったくりの青年と組んで、レスラーで稼ぐ事に。
意外に高いファイトマネーがもらえるが、
修道院ではプロレスは良くないスポーツとされていたため、
覆面レスラーとして顔を隠す事に。
後は、お約束の展開で、チャンピオンとの対決で勝ったりするが、
決め手はシスターや子供たちが応援してくれたからと言う事か。
ヒロインたるシスターは堅いタイプだが、ちょっとだけジャックに気を許す。
この「ちょっと」の加減が絶妙。

「ゼロ・グラビティ」
☆☆☆☆

 本作は宇宙飛行士が宇宙に取り残される話。
それで連想したのは、まず007は二度死ぬ。
かの作品の冒頭で、宇宙飛行士が敵に命綱を切られ、
宇宙に放り出されるシーンがあり、印象に残った。
なぜなら撃たれたりしたのと違い、この局面で犠牲者はすぐには死なず、
でも手の打ち様はなく、死ぬしかない絶望的状況だからだ。
本作はこの宇宙飛行士を主役に据えた訳。
もう1作連想したのはオープンウォーター。
海に取り残された主人公を描いた作品で、
その実験的な試みは評価すれど、見せ場の弱さがあって、あまり面白くなかった。
本作も同じ設定と言えるが、評判はいいらしい。
海ならたまたま船が通りかかる可能性もあるが、宇宙でそれは無理。
いったいどう見せ場を作り、
どう帰還しようとするのか(失敗するとしても)見てみないとわからないので見た。

 本作は冒頭から宇宙空間を描写。打上げシーンとかはない。
宇宙空間で作業するサンドラ・ブロックと、
宇宙遊泳の新記録を目指すとか言って話し続けるジョージ・クルーニ。
ロシアの衛星が爆破されるが、これが予想外の影響を及ぼし、サンドラらも危険に。
避難するが間に合わず、大量の破片を受け、シャトルは大破。
サンドラとクルーニ以外は死亡する。
命綱が切れたサンドラは放り出されるが、クルーニが救出。
クルーニは地球へ帰還するための妙案を出すが、そうそううまくは行かず。。。
クルーニも途中降板し、後半はサンドラが一人で奮戦する話になる訳。
実際にあったら、さすがに生還できないだろうとは思うが、
サンドラは絶望したり、奮起したり、やけくそになったりして帰還のために行動する。
やや短めの作品に、派手な見せ場を盛り込み、
死を覚悟していたサンドラが、最終的に生きる事を選ぶ展開はなかなか感動的。
オープンウォーターと同じ話を、面白く見せる事に成功している。
さらに言えば(ここが一番重要)、このサンドラの奮戦ぶりを、
まるで宇宙でロケしたような映像は、もはや驚異としか言い様がない。
これがチープな特撮だったら、作り物と言う印象が前面に出てしまっただろう。
今はこんな映画作れるんだねと感服しました。
なお出演者は2人と思ったら、エンドクレジットで管制官役のエド・ハリスに気付く。
まあ、吹替えで見たからわかんないんだけど、ちょっと洒落がきいてるね。
アポロ13とアルマゲドンでも管制官やってるし。
(アルマゲドンはビリー・ボブか。。)

2013/12/14
「ディパーテッド」
 レオ対デイモンと言う作品。元は香港作のリメイク。
レオは新人警官だが、柄の悪い地区出身である事から、
組織のボス、ジャック・ニコルソンを探る潜入捜査につく事に。
レオが担当している事を知っているのは、
マーチン・シーンとマーク・ウォールバーグのみ。
その上司であるアレック・ボールドウィンすら、誰が潜入しているか知らないのだ。
一方、マット・デイモンは幼い頃からニコルソンに世話されていて、
警察に潜り込む事に。組織は警察のネズミがいる事を知り、レオに探らせる。
警察も組織のネズミがいると知り、デイモンに探らせると言う訳。
互いにきわどい所で捜索を回避したりして、何となく均衡が保たれる。
だが、マーチン・シーンが殺されたため、
デイモンが後任になったあたりから均衡が破られる。
あいつも裏切り者でした、実はこいつも。と言う話の繰り返しは、
本当は物語的にあまり感心しないんだけど、出演陣の豪華さで見せられる。
ところで、マーク・ウォールバーグはかつてクルーニの子分格だったが、
オーシャンズ出演からはずれた経緯があった。
その代役がデイモンのはずで、本作で2人が競演しているのは面白い。

2013/12/13
「悪魔の虚像 ドッペルゲンガー」
 ロジャー・ムーアが007の前に出たホラー(?)
彼は会社重役だが、交通事故を起こしてから周囲に異変を感じる。
妻や同僚、そして身に覚えのない愛人が、彼の先週、昨日、
そしてつい先刻の行動を指摘。だが、いずれもまったく記憶にないのだ。
と来たら、お約束の二重人格みたいだけど、本作はそういう訳でもない様子。
終盤、周囲の見ている所で、2人のムーアが対面する為だ。
二重人格の裏返しで、2人で1人を演じたと言う事か?
邦題のドッペルゲンガーは、自らの分身を見ると、
直後に死ぬと言う都市伝説みたいな話だが、本作とはちょっと違う気がする。
ラストに片方が死んだ際、もう片方はちょっと苦しそうな表情をしたが、
持ち直して立ち去った。
分身なら、片方が死んだら、もう片方も死にそうだが。。。
突然現れた(なぜ現れたかは不明)偽者に、人生を乗っ取られる恐怖って事ですかね。

2013/12/12
「続・光る眼/宇宙空間の恐怖」
 超能力を持つ少年たちを描いた光る眼の続編。
とは言え、物語的には独立してる上に、宇宙空間は出てこない。
国連の調査により、世界各地で驚異的な天才児が見つかる。
国際間のバランスを揺るがしかねない存在で、各国は奪い合おうとする。
だが、少年たちは特殊な能力を持ち、周囲の人の心を読んだり、操ったり出来るのだ。
血液検査の結果、彼らは数百年後の人類の姿だと判明。
(何を根拠に?数百年前ならわかるかも知れないけど)
驚異が脅威に変わり、
なぜだか集まって立てこもる彼らを軍部は抹殺しようとするがと言う訳。
実は彼らには殺しても蘇る(と言うか、死なない?)能力を持つのだが。。。
人間同士の殺し合いをやめないと、しっぺ返しがあるよと言う事かな。
雰囲気的には、宇宙大作戦の1エピソードみたい。

2013/12/11
「マダガスカル3」
 マダガスカルの第3弾。
前作でアフリカに戻った一行は、あくまでNYに戻りたいが、
そのためにはペンギンズの協力が必要。
彼らを追ってモンテカルロへ来るが(それが出来るなら、自力でNYも行けそう)、
動物管理局に追われる羽目に。
管理局の女性警部は、動物顔負けのアクロバティックな動きで追跡してくる。
一行はサーカス団を買い取り、世界を旅する事に。
サーカスの連中はアレックスらが動物園出身と知り、ショックを受ける。
サーカスの動物と動物園の動物は違うぜと言うようなこだわりがあるらしいが、
ちょっと微妙。
動物仲間だけの世界観に、人間が割り込んできた事にも違和感があるが、
基本はドタバタしたあげく丸く収まると言うパターンなので、まあいいかな。

2013/12/10
「超高層プロフェッショナル」
 TVスターと言うイメージのメジャース主演映画。
ジョージ・ケネディ扮する建設会社社長が、高層ビル(超ではない)から転落死。
期日までに完成させないと会社が乗っ取られると、
社長の娘はメジャースらその道のプロを集めると言う訳。
ライバルの妨害はあったりするが、
高層ビルならではの、アクロバティックな技を見せる訳ではない。
工事は割に粗雑で、期日に間に合ったからいいでしょと言いたげだが、
入るのはちょっといやかも。
雰囲気的には、Aチームの1エピソードと言う感じ。

2013/12/09
「人喰いアメーバの恐怖2(悪魔のエイリアン)」
 スティーブ・マックイーン主演絶対の危機の続編。
前作で凍り漬けにされた人食いアメーバを、なぜか釣り人が回収し田舎町に持ち帰る。
アメーバは次々人を襲い、最後にはボーリング場を包み込むサイズに。
襲われる人の恐怖や、倒そうとする人の作戦はほとんどなく、
淡々とアメーバによる人食いの様子が描かれるだけ。

2013/12/08
「SAFE/セイフ」
 またジェイソン出演の小粒系アクション。
話は四つ巴みたいな感じで、中国マフィアとロシアマフィア、
悪徳警官、そしてジェイソンの対決と言う訳。
八百長ボクシングに逆らったジェイソンはロシアマフィアに目をつけられ、
彼自身ではなく、周囲の者が殺されると言う仕打ちを受ける。
耐えかねた彼は自殺を考えるが、
ロシアマフィアに中国人少女が追われているのに気づき、彼女を助ける事に。
少女は、大金と中国マフィアを窮地に追い込む情報が入った
金庫の番号を暗記していたのだ。
ジェイソンは実は元警官で、少女を救出するため、
かつて裏切った悪徳警官と組んで中国マフィアを襲撃。
襲撃だけ手伝わせて悪徳警官は始末。さらにロシアマフィアも襲撃する訳。
設定がややこしく、悪徳警官の中で、警部だけは始末しなかったりして、
お互いの関係はわかりにくい。ただし無愛想な中国娘とのコンビはなかなか面白い。

「ドッジボール」
 ベン・スティラーのコメディ。
今回スティラーは悪役で、共演作が多いビンス・ボーンを主役に据える。
ビンスは零細ジムのオーナーで、大手ジムのスティラーに乗っ取られそうに。
そうはさせじと、ビンスらはドッジボールの大会に出て賞金を得ようとする。
だが、意外に強豪揃いで、おまけにスティラーのチームも参加してくると言う訳。
とは言え、お約束の展開でビンスらは優勝するんだけどね。
ちょい役でデビッド・ハッセルホフ、ウィリアム・シャトナー、
そしてチャック・ノリスが登場するのが楽しい。
ドッジボールのルールは、日本流とは少し違うみたい。

「巨大クモ軍団の襲撃」
 ウィリアム・シャトナー主演のクモもの。
クモ軍団は出てくるが、巨大クモは出てこない。
田舎町に毒クモ(タランチュラ)が大量発生。
市長が農薬をまく事を決めるが、逆効果で町中にクモが出現し、人々を襲う訳。
ありがちな動物パニックものの展開で、目新しさはないんだが、
ラストはちょっとショッキング。
巨大クモが出てきても、あらへんあらへんと笑っていられるが、
このラストは起こり得るかも?

2013/12/07
「PARKER/パーカー」
 ジェイソンの小粒系アクション。
強盗チームのリーダーだったジェイソンは、仲間に裏切られ、半殺しにされる。
(一味は殺したつもり)
やられたらやり返すと、一味の次の仕事を妨害する事に。
一味が根城を構える地の不動産屋ジェニファー・ロペスと組んで、
連中の計画を探ると言う訳。
微妙なのは、ジェイソンとジェニロペはひっつかず、
ここぞと言う時に助けに来る別の彼女がいるあたり。
ひねりたくなるのはわかるけど、おかげで何かしっくり来ない。
別の彼女の父親がニック・ノルティで、いろいろ情報をくれるのだが、
きっと一味に違いないと思わせて、結局そうでないのも拍子抜け。
ひねりは別として、全体の構成はジェイソン主演作では珍しいくらいまとも。
半殺しの時に助けた農夫に恩返しする律儀さも好感が持てる。

「地球へ2千万マイル」
 ハリーハウゼンによる特撮もの。
シチリア沖にマグマ大使みたいな宇宙船が墜落。
実は米国の金星探険船で、そこにいた生物を持ち帰り、分析しようとしたのだ。
(乗員は病気で大佐以外全滅するが、生物の仕業と言う訳ではない)
だが、生物は地球の大気で急成長。
何とか捕らえて研究する事になるが、また暴れて街へ出るあたりは、
キングコングを思わせる。
地球代表の象が戦うが歯が立たず、怪物はコロセウムヘ。
軍が到着し、コロセウムが破壊される事などお構いなしの攻撃の末倒す。
ていねいな特撮はほとんど違和感なし。
怪物を倒し、コロセウムも破壊して、複雑な想いの大佐と獣医の孫娘が、
じゃそういう事でとばかりにデートするのは違和感あり。

2013/12/06
「ボビー」
 暗殺されたケネディ大統領の弟ボビーが暗殺された日の人間模様。
豪華キャストだが、彼らがボビーに絡んだり、暗殺に関与する事はない。
暗殺の真相が描かれる訳でもない。
個々のドラマが盛り上がる事もなく、細切れで描かれるものだから、
豪華だなあと感心はすれど、物語的に引き込まれたりはしない。

2013/12/05
「Gガール 破壊的な彼女」
 スーパーヒーローものが乱立する中、
視点を変えてプライベートを中心に描いた作品。
ユマ・サーマンはデザインの仕事をしているが、実はスーパーパワーを持つ女性。
ある日、マットと言う男にひったくりから助けられ
(もちろん自力で解決できたのだが)、彼と付き合うように。
愛される事に飢えていた彼女は、マットが同僚の女性と話すのにも嫉妬。
耐えかねたマットは別れようとするが、
そうはさせじと、スーパーパワーで嫌がらせする展開。
似たような設定のハンコックに比べると、
起承転結がしっかりしていて分かりやすいが、アイデア自体は目新しい訳ではない。

2013/12/04
「HACHI 約束の犬」
 ご存じ忠犬ハチ公の話をハリウッドでリメイク。
日本人にしか伝わらないような物語をあちら版にしてもダメやろと思ったが、
なかなか上出来。
吠えたりしないハチが駅で待ち続ける姿に、
周囲の人間たちは、帰らぬ主人を待ってるんだねと勝手に解釈して、
感激する様は、日本人の心と言う感じ。
しかも、ギアを日本に住む外国人教授とかにせず、
アメリカ人によるアメリカの物語に仕立ててる所も好感が持てる。
一番のツボは、最初ハチを嫌がってた奥さんが、
夫の墓参りの帰りに、駅でハチに気付くシーン。

2013/12/03
「獣人ゴリラ男」
 三昔くらい前に多発されたマッドサイエンティストによる怪物もの。
メキシコ産だからか、プロレスのシーンが妙に多いのが珍妙な感じ。
怪しげな博士が、死体蘇生の実験をする。
できるだけ強い奴でなければ体が耐えられないと言う理屈で、
レスラーをわざわざ殺して被験体に。
失敗すると、わざわざジムの近くに捨てるものだから、
警察も気付いて、連続死体泥棒事件として捜査。
警部は友人のレスラーを囮にするが、まんまと殺され、死体が盗まれる。
この友人で、博士はついに蘇生に成功。
たった1体、ちょっと動いただけで、私は創造主になったと喜ぶ博士。
ところが、被験体に体毛がはえ始め(ゴリラと言う程ではない)、
凶暴化して博士にも制御不能に。もともと制御してるようには見えなかったけどね。
警部も博士も、何がしたかったかは、いまいちわからない。

2013/12/02
「太陽にかける橋/ペーパー・タイガー」
 デビッド・ニブンと三船敏郎競演の作品。
ニブンは、某国の日本大使である三船の息子の家庭教師に。
彼は戦争の英雄だったと武勇伝(ほら話)を語る。
その調子は、ニブン自身の80日間世界一周あたりを連想させるとぼけた感じ。
こんな役、彼しか出来ません。
そんな中、政治犯釈放を求める一味が、ニブンと大使の息子を誘拐。
息子はニブンの話を本気にしていて、彼と協力すれば脱出できると奮戦。
その頑張りに、ニブンは自らを恥じると言う訳。
三船大使はニブンを責めず、大事なのはあなたの過去ではなく、息子の未来だと言う。
凄く面白いと言う訳ではないけど、
なかなか良質の作品で、その物語に日本が絡んだ事にうれしくなる。

2013/12/01
「フランケンウィニー」
 ティム・バートンが自身の短編をリメイク。
白黒の人形アニメ風で、物語はフランケンシュタインの話を子供に置き換えた感じ。
主人公の少年がそのものずばりのビクター・フランケンシュタイン。
同級生の娘がエルザ・バン・ヘルシング。
エルザはフランケンシュタインの花嫁を演じた女優の名で、
ヘルシングはドラキュラ退治の専門家。エルザの愛犬は花嫁の髪型。
イゴール風、フランケンシュタインの怪物風の同級生。風車小屋の戦いもある。
。。と来たら、あの手の映画が好きな人をニヤリとさせる設定。
さらに、危険な実験で怪物が次々生まれる様はグレムリン風(それも2)
バットマンを思わせる怪物、ガメラにしか見えない怪物も登場。
ニヤニヤさせられる上、少年と愛犬の、ちょっと危険な愛情関係もぼちぼちツボ。

「キャプテン・フィリップス」
☆☆☆★★

 ボーンシリーズの他、ユナイテッド93を監督したポール・グリーングラス監督作品。
ボーンはもちろん、ユナイテッドでは実際にあった911のテロを、
これまた緊迫感あふれた演出で見せた。
前作グリーンゾーンは、フィクションにしては派手さが足らずいまいちだったが、
今回は実際にあったソマリアの海賊による事件を描いており、
ユナイテッドの出来を期待させられる。
主役の船長はトム・ハンクスで、
またアカデミー賞なんて話もあるくらいだから、見るしかない。

 この物語は、大きく3つのフェイズに分かれていた。
1は貨物船を乗っ取らせまいとする船長の奮戦。
2は貨物船を乗っ取った一味と船員の攻防。
3は救命艇に乗った一味と海軍の攻防。および人質にされた船長の奮戦。
見る前に予想していたのは1と2。3がウェイトを占めるはちょっと想定外だった。
ソマリア沖を航行するのは、海賊との戦いだと考えていた船長は、
海賊防止用の柵を確認したり、訓練したり警戒に余念がない。
ありがちな、ちょっと油断していた、と言う話ではないようだ。
一味はソマリアの漁師で、今日の漁に出る者を集める感覚で、海賊を募る。
グリーングラスお得意の揺れるカメラで、この後大変な事になりそうと予感させる。
最初2隻のボートで迫るが、船長が軍が近くにいるような演技をしたため1隻は退散。
だが、残り1隻の連中は諦めず、最終的に追いついてしまう。
一味(4人)はまずブリッジを制圧。
船長は3万ドル渡して退散させようとするが、
それでは足らないと引き下がらない一味と船員の攻防があり、一味の少年が負傷。
混乱する中、3万ドルを受け取り、救命艇で帰国すると言う、
船長のアイデアに乗ったかに思えた。
ところが、一味はここで船長を人質に取り、救命艇で貨物船を離れてしまう。
海賊にとってこれは最悪の決断で、ただちに米海軍が救命艇を包囲。
もはや誰の目にも、一味が射殺されるのは明らか。
そこにある選択肢は、船長も死ぬか否かだ。
一味もそれはわかっていて(認めたがらないが)、
自棄になれば船長を道連れにする可能性もある。
そんな中でも船長は、一味に同情的になっていて、
負傷した少年だけでも救えないか考える。
そんな船長の気持ちも知らず、一味は船長を脅し続けて、緊張感は最高に。
最終的に、一味は射殺され、船長は無事救出。
米海軍にとって最良の結果となるが、
船長にとっては必ずしも最良とは言えないものだった。
なるほど、この第3フェイズこそ、
本作の描きたかった部分であると言うのは理解できる。
ただし、ボーンシリーズみたいな攻防は2フェイズまでなので、
そういうのを期待していた向きには、ちょっと物足りない結末かも。

2013/11/30
「サンダーバード」
 ご存じサンダーバードの映画版。
何となくノルマ感があって見たけど、
個人的にはそれほど好きじゃなくて、兄弟の名前もわからない。
妨害の中、火星ロケットが打上げられるが、火星でも障害にぶち当たる。
とくれば、普通なら妨害してた連中の仕業に思えるが、
全然関係ない火星の生物の攻撃によるもの。
1時間半の映画って、割に短めだが、それでも退屈するくらい散漫で見せ場が少ない。

「サンダーバード6号」
 サンダーバード映画版の第2弾。
ブレインズが匿名で最新型の飛行船を造るが、
それが一味に奪われたため、奪還しようと奮戦。
映画の本とかで、でかそうなマシンの写真を見た事があって、
長年、それが6号と思ってた。だが、さにあらずと言う展開は、
洒落がきいてるつもりかも知れないが、効果はもう一つ。
今回も相変わらず散漫な感じ。

2013/11/29
「ライアンを探せ!」
 マダガスカルの姉妹篇みたいな作品。(会社は違うけど)
都会の動物園の動物が意図せずにアフリカへ来ちゃう所まで一緒な上、
親が子を追って大冒険するあたりはニモ風。
2作のアイデアいただいて、1本作りましたと言うパクリ感は否めず、
本作ならではの魅力も、これと言ってない。
初見でも、これ見た事あったと言っちゃいそう。

2013/11/28
「フロスト×ニクソン」
 実際にあったニクソン元大統領のインタビューを描いた話。
ウォーターゲート事件で辞任したニクソンは、
フォード大統領に恩赦を与えられ、おとがめないまま。
フロストは、何とか謝罪を引き出そうと、インタビューの場を設ける。
一方ニクソンはインタビューを利用し、イメージを好転させて政界への復帰を目論む。
4日間のインタビューの内、3日間はニクソン主導で好きな事を言うばかり。
だが、4日目にウォーターゲートの話になり、
フロストの鋭い指摘に、ついに後悔の発言を引き出す。
やがて観念したニクソンは事件を謝罪し、政界への復帰は果たせなかったと言う訳。
面白そうだけど、この「引き出した」と言うあたりの決め手がいまいちピンと来ず。

2013/11/27
「シンデレラ」
 ディズニーによるシンデレラの話。
続編とか見てたけど、肝心なオリジナルが未見のようなので見る。
(未見かどうかも自信ない)
おなじみの話をあっさり目に、動物たちとのドタバタで水増しして1時間強に。
本作で一番驚いたのはラスト。
肝心のガラスの靴が割れてしまうが、シンデレラがもう1つ持ってますと出し、
サイズがぴったりだったので、晴れて結婚って。。。。。
今どき、そんな手口では誰もだまされへんでー。

2013/11/26
「惑星アドベンチャー/スペース・モンスター襲来!」
 50年代のSFもの。
70年代末にテンプルちゃんの小公女と同時上映され、
後にスペースインベーダーとしてリメイクされた作品。
宇宙から異星人が地球に侵攻し、少年だけがそれに気付くと言う話。
異星人に捕われた人々が、操られて別人の様になるあたりは、
ボディスナッチャーを連想させる。
少年の話はなかなか信用されないが、
科学者が認めてからは、この件の権威として作戦の中心に。
科学者は、軌道が地球に最も近い惑星は火星、そう彼らは火星人だと断言。
(相手にまだ接触してない段階です)
そして、火星には空気がないから、人々は地中か宇宙船に住むしかないと言う。
(それなら、生命は誕生しないのでは?)
他にも「強力な赤外線」で岩を溶かすとか、
出動を延々と描いた戦車部隊がまったく使われないとか、気になる点は満載。
だけど、設定がおかしいのも実は仕方ないんですと言う落ちがあり。
(製作サイドは意識的にやったんじゃないと思うけど)
あと印象に残ったのは、クライマックスで爆発から少年が逃げるシーン。
別に死ぬ訳じゃないのに、映画の名シーン(?)が走馬灯の様にかけめぐる。

2013/11/25
「メリダとおそろしの森」
 ディズニー・ピクサーによるアニメ。
よくあるお姫さまと王子の話ではなく、お姫さまとその母の話。
仲の悪かった親子が、事件を通じて仲直りする話で、
目新しいけど、世間のニーズを外した感があり、あまり面白くはない。

2013/11/24
「狼たちの報酬」
 狼たち。。。と言うと、ギャングの世界の話みたいだが、
そうでもない。(ギャングは出る)
4話のショートストーリーで構成され、互いの登場人物がオーバーラップ。
ウィテッカーは1話と4話、ブレンダンは2話と3話、サラは3話と4話、
ベーコンは4話に出ていて、全話にガルシアが絡む。
パルプフィクションを思わせるが、各物語は時間の順と言う印象だったので、
4話で振り出しに戻って驚かされる。
結局どういう順なのかと考えさせられるけど、
真剣に悩むほど印象に残った訳でもない。

2013/11/23
「ジェシカ・アルバの”しあわせの方程式”」
 アルバが田舎町の教師に扮する話。
彼女の父親は心の病気で外出できず、
こういう時は家族が何かを犠牲にしなければならないと考えたアルバは、
算数以外の好きな事を放棄する。その結果、彼女自身も人付き合いが苦手に。
見かねた母は、アルバを強引に算数教師にしてしまう。
数字が大好きなアルバには、世界に数字が満ちあふれて見えるが、
暴れ盛りの子供たちにはなかなか通じない。
生徒の中にも数字の魅力に気づく者が現れるが、
仲の悪い同級生がバカにしてケンカに発展。
。。てな展開で、風変わりな主人公にはなかなか共感できず、
言いたい事はわかるような気もするが微妙。
アルバに田舎町の女教師が似合わず、心の病気の父は新スーパーマンのルーサー、
優しい隣人はスパイダーマンの編集長と、
他の作品のイメージと違う役柄なのも引っ掛かる。

2013/11/22
「消されたヘッドライン」
 ラッセルとベン競演によるサスペンス。
ただし物語はラッセル中心に展開。
彼は新聞記者で、旧友ベン議員のスタッフが死亡した事件を捜査。
実はベンとスタッフは不倫関係にあり、各メディアは醜聞だと報じる。
だが、ラッセルは、ベンが軍需企業を追及しており、
スタッフも情報を知り得た事から、企業の仕業と考える。
。。と、なかなか緊迫した調子で謎解きが展開。
最後に「実は」と言う話が出てくるが、
ありがちな全否定ではなく、だいたいは合ってるんだけど、
ここの部分は実は違ったんですと言う結末も、リアルで面白い。

2013/11/21
「アウェイク」
 ヘイデンとアルバによるサスペンス(?)
火葬される事になった男が息を吹き返すホラーがあったと思うが、
本作は手術で麻酔がきいてない患者の話。
とは言え、痛いの我慢すれば、手術終わるんだから、別にいいじゃんと思っていたら、
医師たちの企みを聞いてしまう。
彼らはヘイデンを始末し、その金をいただこうとしていたのだ。
ヘイデンに聞こえてる事は医師たちは知らない訳で、それを利用して反撃、
なんて展開だったら面白かった気もするが、そうはならない。
ヘイデンは幽体離脱みたいになって、周囲の人間の過去の行動の意図を知る。
(知るだけで、ヘイデン自身は何の行動もしない)
周囲には、過去の出演作のイメージから、
いかにも悪そうな人と、いかにも良さそうな人がいるが、
実は逆だった事を思い知ると言う話。
サスペンスでもホラーでもない。

2013/11/20
「ラーメンガール」
 急死したブリタニーの主演作。
日本を舞台にした場合、サムライなどいろんな物を題材にするが、
本作はラーメンと言う点が異色。
東京まで追ってきた恋人にふられたブリタニーは、
西田敏行が店主のラーメン屋の味に感激。弟子入りする事に。
頑固おやじに罵倒されながら修行に耐え、
やがて店主も後継者として認めるように。。なんて話は、
バラエティでもよく見るお約束の展開だが、
本作では言葉がほぼ通じない中、金髪のお嬢さんが奮戦するあたりがツボ。
優しいおかみさんや、常連客の存在もいい。(これもお約束だが)
ただし、弟子入りしていた期間は半年くらいと言う印象で、
さっさと帰国して後継者と称するなんて。。と言うあたりは違和感あり。
さらに言えば、日本人(風)の恋人のエピソードは、完全に蛇足。
あれで物語を締めるのはいただけない。

2013/11/19
「ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー」
 怪物ヘルボーイを主役にした映画の続編。主要キャラは前作と同じ。
彼らの存在は都市伝説になっていて、物語の途中で実在したと騒ぎになるが、
そのあたりの見せ方はいまいち。
怪物の世界にも伝説があって、黄金の王冠を揃えれば、
無敵の黄金の軍隊を手に入れられると言う。
人間に支配された状態に反発した怪物の王子が、
禁を破って王冠を揃えるが。。と言う話。
前作では、怪物同士が戦っても、その大変さは設定次第と感じたが、
本作ではさらに伝説まで登場して、まさにさじ加減次第。
メイクでわかりにくいけど、王子役はデスレース2の人。

2013/11/18
「ロボッツ」
 最近のハリウッドアニメは、ピクサーを抱えたディズニーと、
ドリームワークスが二分している印象だが、本作は20世紀フォックスによる作品。
だからかも知れないが、ロボットの世界の話で、
いろんなタイプ(役に立ちそうにない物まで)がちょこまか動く様は、
スターウォーズを思わせる。
物語はどこかで聞いたような感じだけど、
ロボットばかりの世界って、誰が最初の1体を作った訳?と妙な点もひっかかる。
それぞれのキャラはぼちぼち魅力的だが、
ヒロインたるロボ(ハル・ベリー)には魅力がほぼない。

2013/11/17
「オール・ザ・キングスメン」(1949年)
 リメイク版を見たばかりの、アカデミー賞受賞作。
主人公の政治家に、彼を取材していた記者が腹心としてつく事に。
主人公は買収されない政治家として民衆の支持を受け、知事選に立候補。
黒い連中の妨害を受け、次第に政界で生き抜くすべを身につける。
原作があるらしいので、大筋はリメイク版と同じ。
ただし、主人公が悪くなってくあたりは、本作の方がはっきり描かれている。
それどころか、前半で既に悪い政治家になっていた印象で、
いつの間にか悪くなったリメイク版を思うと、
こういう描き方で良かったんだっけ?と、ちょっと調子が狂う。

2013/11/16
「ラブリーボーン」
 ロードオブザリングのピーター・ジャクソン監督作。
雰囲気的には、シャマラン監督作ぽいけど(ウォールバーグも出てるし)。
スージーと言う少女の話で、彼女は序盤で死んでしまう。
はっきり描写されていないが、少女ばかり狙った連続殺人犯に殺されたのだ。
彼女は天国へ行く途中の世界にいて、
そこには現世にやり残した事がある者が留まっていた。
景色は大霊界みたいだけど、時々現世での出来事を見守れる様はゴーストを思わせる。
少女の父や妹は事件を悲しみ、犯人を突き止めたいと願う。
一方、事件を忘れたい母は、家族の行動に耐えられず、家を出てしまう。
妹は隣人が犯人と直感し、彼の家を探り、犯人である証拠をつかむ。
父は、少女のかすかな接触に気付き、隣人が犯人であると確信する。
アクション映画で痛快な事はよくあるが、
ジャンル違いの本作には、家族の絆をなめるなよ!てな雰囲気の痛快感がある。
ここを盛り上げれば、コテコテの泣ける映画が出来た気もするが、
本作の犯人は、ここでこっぴどい目に遭う訳ではなく、
後で天罰みたいな死に方をする。
主人公の少女には、自らの死を悲しむような雰囲気はなく、
家族の幸せを願いつつ、1つの区切りがついたと、先へ進む事に。
犯人の結末に物足りなさを感じるが、
ブロンソン映画みたいにする訳にもいかないしね。

「パリより愛をこめて」
 パリで米捜査官コンビが暴れる話。
主人公は大使の補佐官なんだけど、実は秘密捜査官。
(大使の補佐は二の次でいいのか?)
突然、ジョン・トラボルタの相棒にされ、
麻薬を扱う連中を追って、ひたすら撃ち合う羽目に。
あまり頭のいい映画ではないなと思っていたら、後半になってトーンが変わる。
実は一味はテロリストで、主人公の恋人も一味だったのだ。
また能天気なカーチェイスとか見せるが、
何やってるかわからない前半よりはずっとマシ。
トラボルタは相変わらず妙に気取ってる。

2013/11/15
「告発のとき」
 トミー・リーとシャーリーズが組んで、
イラク戦争の闇を追った(?)話。
トミー・リーは元軍警察で、彼の影響で2人の息子は軍隊に。(長男は戦死)
次男が失踪したと知ってかけつけ、色々探す内にバラバラにされた死体が見つかる。
麻薬絡みの殺人とされるが、納得がいかず、
管轄外だと手を出せないシャーリーズ刑事と真相を追う訳。
真相と言っても、大量破壊兵器なんかなかったんです的な話ではなく、
戦争によって人間がマヒしてしまうあたりを描いた感じ。
それって、イラク戦争に限った事ではないので、
謎解き的な面白さはあれど、何か調子が狂う。
「告発」ってブッシュを?と聞きたくなる感じだ。

2013/11/14
「シャーク・テイル」
 魚の世界を擬人化して描いたアニメ。
ニモとかぶるけど、本作の特徴は、魚の顔が声優たる俳優さんの雰囲気を出してる点。
その俳優陣は、ウイル・スミス、ジャック・ブラック、レニー・ゼルウィガー、
ロバート・デニーロ、アンジェリーナ・ジョリー、マーチン・スコセッシと言う面々。
有名俳優がアニメの声を担当しても、見てる方に伝わりにくいケースが多いのに対し、
本作は役者が透けて見えるのがユニーク。
だったらアニメにする必要ないのでは?と言う感もあるが。
スミス扮する魚は借金取りに脅されていたが、
ひょんな事からサメを倒したシャークキラーと思われる事に。
魚たちはスター扱いをし、サメたちは倒されてはかなわんと戦々恐々。
スミスはサメの仲間を抜けた気弱なブラックと組んで、
そのポジションをキープしようとする。
だが、ブラックの父であるボス・デニーロはそれを許さず、
スミスの恋人ゼルウィガーを人質にとると言う訳。
とは言え、登場人物の誰かが死んだり、
アンハッピーエンドになる雰囲気はみじんも感じさせないお気楽な感じ。

2013/11/13
「オール・ザ・キングスメン」(2006年米)
 すべての家来でもハンプティダンプティを
塀の上には戻せないと言うマザーグースの詩があって、
大統領の陰謀なんて映画もその文句をもじった題名だが、本作はそのまま題名に拝借。
実はかつてアカデミー賞をとった作品のリメイクだ。
ショーン・ペンは市長候補だったが、
賄賂を受け取らない姿勢が民衆の共感を得て、知事に当選。
民衆の味方であり、富裕層と戦うと言う姿勢を崩した訳ではないのだが、
自らの立ち位置を守るため、いつの間にか強権をふるうように。
弾劾しようとする判事を陥れるため、
部下となった元記者ジュード・ロウに身辺を探らせる。
ロウは判事の不祥事をほじくり出すが、それによって判事は自殺し、
彼が実父だったと知りショックを受ける。
指示したペンもまた、ラストにしっぺ返しを受ける事に。
ハンプティダンプティの例えは、卵が割れたら元には戻せないと言う事だが、
理想に燃えていたはずのペンもロウも、
気がつけば他の権力者と同じ道を歩んでいたと言う訳。
いつ「卵が割れた」のかわからないので、見せ場的には弱い気もするけど、
その「わからなさ」が怖いところなのかな。

2013/11/12
「チキン・リトル」
 弱虫で皆から期待されてないチキンリトルの話。
かつて彼は空が落ちてきたと言って、大騒ぎを起こした事があり、
1年経ってもそのネタでからかわれていた。
さらに遅刻常習犯で、スポーツはてんでダメだから、
パパからして期待してないと言う始末。
せっかく野球の試合で活躍するが、宇宙船を目撃したと騒いだために評判は逆戻り。
だが宇宙船の話は本当で。。。と言う話。
まあ、ダメな主人公が奮起してラストに活躍するなんて話はいっぱいあって、
本作もそうなるだろうなと言うのは予想できるから、お約束な展開と言う感じ。

2013/11/11
「マダガスカル2」
 NYの動物園の動物たちが、
マダガスカルへ来て騒動を起こす映画の続編。
今回、彼らはNYへ帰還すべく飛行機を組み立てるが、
割に適当な出来で、アフリカに墜落。思えば、ここは1作目の目的地だ。
しかも、ライオンのアレックスは、幼い頃生き別れた両親に再会。
父はジャングルの王で、息子も負けず劣らず強いものと思い込むが。。と言う展開。
まあまあ面白く、人間くさいペンギンのキャラもいいけど、
1話毎の中身はちょっと薄いかな。

2013/11/10
「96時間/リベンジ」
 わずかな手掛かりから拉致された娘を救出し、
人身売買組織を壊滅させた元工作員の話の続編。
前作で娘がパリへ行くのを過剰に心配したリーアムは、
より危険そうなイスタンブールへ、わざわざ元妻と娘を呼んでしまう。
一方、前作で身内を殺された人身売買組織は、
復讐心からリーアムと元妻ファムケ・ヤンセンを拉致。
リーアムは、唯一無事な娘に連絡し、脱出の手助けをさせる。
前作の繰り返しではなく、ちょっとひねった展開だ。
リーアムは、彼の指示で来た娘を一味から守るため、
ヤンセンを残して現場を離れてしまう。
前作で苦労の末、ラストに娘にたどり着いたのに比べると、
わざわざ元妻を放置してどうすると言う感じ。
免許がまだとれない娘にカーチェイスさせるのも面白いが、
運転を交替するタイミングはあったはず。
。。。てな感じで、前作より突っ込み所は多いが、スピーディな展開で飽きさせない。

2013/11/09
「96時間」
 リーアム主演アクション。
かつて48時間と言う傑作があったので、
96時間と来たらその倍で、余裕ありすぎじゃんと言う感じだが、
映画を見るとそうも言ってられない。
溺愛する娘が友人とパリ旅行する事になり、リーアムは過剰に心配。
その心配は的中し、彼女たちは正体不明の連中に捕らわれ、
何千キロも離れた場所で、身代金要求もなければ、手掛かりもなく絶体絶命。
こういう事態の猶予時間が96時間と言う訳だ。
ところがどっこい、ダメパパかに思えたリーアムは、実は凄腕の元工作員だった。
拉致寸前の娘からわずかな情報を聞き出しており、
元妻の夫のプライベートジェットでパリへ急行。
一味は人身売買組織で、リーアムは昔のコネやわずかな手掛かりをもとに追い詰める。
ビジネスとして誘拐をする一味は、個人的には恨みはないと称するが、
リーアムは冷酷に、俺には恨みしかないと始末。
オヤジを怒らせると怖いぜと言う話、面白いです。

2013/11/08
「ゲバラ!」
 革命家として人気のあるゲバラの映画。
関係者の証言をもとに、ドキュメンタリーを作ったと言う形。
キューバ革命ではカストロの腹心になるが、革命成功後は対米、対ソの考え方で対立。
新たな革命を求めてボリビアに渡るが、
農民よりも革命を重視する姿勢が反発を買い、処刑されてしまう。
第二次大戦とかを描いて、有名な政治家や軍人が出てくる映画は、
歴史的興味もあって、引き込まれる事もあるが、
本作で知ってる(聞いた事ある)人物はゲバラとカストロだけ。
キューバ革命自体もあまり知らないし、ちょっとつらいかな。
ジャック・パランスのカストロは、犯罪組織のボスに見えて仕方がない感じ。
ところで音楽はラロ・シフリンで、
彼のサントラをかき集めてた時期に、本作のサントラも買ってたので見ました。
映画見ても、あまり音楽が印象に残らなかったけど。

2013/11/07
「フールズ・ゴールド カリブ海に沈んだ恋の宝石」
 マコノヒーはサハラでも宝探ししてた気がするが、
本作でもお調子者のトレジャーハンター役。
彼には長年追い求めてる財宝があるのだが、
ギャングに借金してたり、ライバルが現れたりで苦戦。
奥さんとは離婚するが、結局宝探しでつながって、最後には寄りを戻す。
宝探しの方は、長年追ってた割に、劇中で急展開して見つかる次第。
つまらなくはないけど、こんな話、前にも見たよね。

2013/11/06
「マダガスカル」
 都会生活に慣れた動物園の動物たち(ほぼ人間)が、
マダガスカルへ来てしまい大騒動と言う話。
動物の声を担当するのは、ベン・スティラー、クリス・ロック、
ウイル・スミスの奥さん、フレンズのロスと言う面々。
声だけだとあまりわかんないんだけどね。
仲間のシマウマが野生に憧れて脱走。
それを追ってライオンたちも街へ出てしまい大騒ぎに。
自然に帰りたいと解釈され、アフリカに送られる事になるが、
ペンギンが船を乗っ取ったためにマダガスカルに到着。
動物たちは都会に戻りたがるが、ライオンが野生に目覚めてしまうと言う話。
マダガスカルにはアフリカ系の動物はおらず、
サルが王国を築いているが、フォッサと言う獣にしばしば襲われていた。
ライオンとトラが一緒にサバンナにいると思ってたような動物オンチなので、
アフリカとマダガスカルに住む動物は違うんですと言う微妙なあたりはピンと来ない。
都会と自然のギャップからくるドタバタは、まあまあ面白い。

2013/11/05
「アメリカを売った男」
 実際にあったと言うFBI情報漏洩事件の話。
ライアン・フィリップは、クリス・クーパーと共に新しい部署に配属される。
(2人だけの部署)
実はクリスにはロシアへの情報漏洩に関わっている疑いがあり、
それを探るのがライアンの真の任務なのだ。
クリスは堅物そうだったが、次第に打ち解け、家族ぐるみの付き合いをするように。
とは言え、ライアンの妻は、夫の態度からクリスを監視している事に気づく。
。。。と言うような展開があるが、
全体的には割に単調で、派手な見せ場があった訳でもなくクリスは逮捕に。
スパイしてる相手と親密になって悩むみたいな話は他にもあり、
実話ならではの重厚な話を期待したが、その点はそれほどでも。

2013/11/04
「噂のアゲメンに恋をした!」
 アルバ主演のコメディみたいだが、
実際は男の人が主役でアルバは相手役。
子供の頃に魔法をかけられた主人公が、その影響で大人になっても恋が出来ない
。。。なんて言うと、ディズニー系の上質なラブコメみたいだが、
実際は結構Hなネタで展開。
アルバも奮戦するが、彼女は脱がない人なので、そちらの方はぼちぼち程度。
いい映画のような、下品な映画のような中途半端な印象かな。

2013/11/03
「ドラゴン・キングダム」
 ジャッキー・チェンとジェット・リーが競演するカンフー映画。
チェンもリーも二役ずつ演じ、主人公が如意棒を返しに行くのを手伝うのがチェン。
石像にされた孫悟空と曰くありそうな僧がリーと言う訳。
アジア系が主役の場合、米人を絡める事が多いが、
本作でも狂言回し的にアメリカ青年が登場。
孫悟空も出てくるから、実写版ドラゴンボールを連想させる。
チェンやリーのファンには蛇足な設定だろうが、
この青年のおかげでマイルドになった感があり、
「アジア」と言う映画が苦手な私的には、むしろとっつきやすい。

2013/11/02
「プレステージ」
 クリストファー・ノーラン監督作で、
クリスチャン・ベイルとマイケル・ケインが出ていると言えば、バットマンの組合せ。
マイケル・ケインがマジシャンの師匠で、
クリスチャン・ベイルとヒュー・ジャックマンが兄弟弟子。
ヒューは妻を使って水槽からの脱出マジックをやるが、
クリスチャンのミスで妻が死亡。以来、ヒューはクリスチャンを恨み、
クリスチャンは仲間を抜けて、ライバル関係となる。
メメントみたいに時間が前後してわかりにくいが、
結局の所、瞬間移動のマジックを競ってる訳。
基本的にクリスチャンが一枚上手で、
ヒューがトリックを暴いた気になるが、そんな単純じゃないよとからかわれる。
でも、ラストに判明したクリスチャンのトリックは、ヒューと同じ発想だったが。。。
一方、その手前に出てくるヒューのトリックは(こっちがラストでも良さそうだが)
、もはやマジックとは言えないSFの世界で、何でもありですかと突っ込みたくなる。
2人ともマジシャンの技術としてはいまいちに思えるが。

2013/11/01
「小さな命が呼ぶとき」
 ブレンダン・フレイザーとハリソン・フォード共演のドラマ。
まるでインディ・ジョーンズ対ハムナプトラみたいだけど、そういう映画ではない。
ブレンダンの子供2人がポンペ病と言う難病になり、余命1年とされる。
治療法はなく、医師は家族として最期の時を過ごすべきだとさえ言う。
そんな中、ブレンダンはハリソン教授発案の新しい治療法に注目。
会社も辞めて、ハリソンと手を組み、新薬開発に奔走すると言う話。
ブレンダンは仕事柄、交渉ごとは得意だが、医学の知識はないに等しい。
一方、ハリソンは頑固親父風で、医学知識では評価されるが、人付き合いは苦手。
まして、企業の論理を振りかざす製薬会社のチームに入るなんて
考えられないと言うタイプ。
そんな2人も、子供たちを救いたいと言う気持ちでは一致。
いろんな困難があれど、無事新薬は完成する。
いわゆる難病もの(ひどい言い方ですが)は、
最後に結局助からず泣かせると言うパターンが多いが、本作はあくまで前向き。
この方が好感が持てる。
出番的には少ないけど、唯一健康で弟妹を影ながら心配してる長男の存在も割にツボ。

2013/10/31
「団塊ボーイズ」
 ジョン・トラボルタらによる、おやじたちのライダーの話。
他のメンバーは、ティム・アレン、ウィリアム・H・メイシー、
マーチン・ローレンスと来たら、おやじ界のエクスペンダブルスやと言う感じ。
日々の生活に退屈した4人組が、バイクで気ままな旅に出る事に。
大人も羽目外しますと言う映画を最近よく見るけど、個人的には嫌いじゃないです。
4人くらいで何かをする映画って、
個々のキャラの描写不足で、誰が誰か分からなくなる事が多いけど、
本作はそもそも4人のキャラに大きな違いをつけてないので、
良くも悪くも混乱しない。

2013/10/30
「バンビ2 森のプリンス」
 バンビの続編。
バンビって、キャラの知名度の割に、物語は知られてない気がするけど、
母を失った子ジカが森の王になる話だった(はず)。
本作は、その続きでも前日談でもなく、
母の死を乗り越えるあたりにスポットを当ててもう1回描いた感じ。
前作の記憶がほぼないので、
何が違うのかいまいちわからず、リメイクと言ってもいいかも。

2013/10/29
「ヒトラーの贋札」
 私事ながら、
学生時代にナチスの偽札にまつわる陰謀の論文を書こうとした事がある。
論文用に取材し、
それを題材に小説を書いてやろうと言うよこしまな気持ちがあったのだ。
実際は論文も小説も出来なかったけど、このアイデアには基となる本があった。
今となってはどんな本かわからないが、
ひょっとしたら本作の原作だったかも。。。と言う作品。
独軍は英米経済を混乱させるため、大量の偽札を作ろうとする。
まさにショッカー的なアイデアだけど、実際にあった話らしいんです。
(偽札だから経済が混乱する訳ではなくて、
流通紙幣が過剰に多くなると、インフレになると言う訳)
その目的のため、独軍はユダヤ人の偽札作りを優遇。
ユダヤ人側は、反発したり、優遇に甘んじたりする。
設定は面白いけど、物語的な見せ場は弱くて、割に淡々とした感じ。

2013/10/28
「ダンス・レボリューション」
 アルバがまだ知名度の低かった頃に主演した映画。
彼女はダンサーなんだけど、どちらかと言うと振付け師。
フラッシュダンス風の青春ドラマがあるが、彼女にとって成功とは、
表舞台であるステージに立つ事ではなく、有名歌手の振付けをする事。
(それで得た金で、ダンススクールを再建すると言う目的もあるが)
言ってみれば裏方さんの話で、そのあたりが映画的に微妙なところ。
アルバの魅力は感じますけど。

2013/10/27
「リンカーン/秘密の書」
 リンカーンが実はバンパイアハンターだったと言う話。
歴代でも知名度の高い大統領を題材に、奇想天外な設定で描くと言うもの。
若きリンカーンは母親をバンパイアに殺され、その復讐心からバンパイアハンターに。
バンパイアを倒すために大統領になったとか、
バンパイアが南軍と手を組んだために南北戦争になったとか言う秘話が描かれる。
史実的には、リンカーンはそれほど人道主義的ではなく、
奴隷制度によって国が分裂した事に終止符を打とうとしたと言うのが正しいらしい。
意外にも、この映画にもそういうセリフが登場。
なお、リンカーンの有名なエピソードと言えば、
終戦時の演説、暗殺された事、そして妻が悪妻だった事。
(彼女と結婚した事に比べれば、
リンカーンにとって、暗殺された事はさほど不幸な出来事ではないと言われたらしい)
この映画でも演説は登場するが、暗殺と悪妻の方は、チラリと匂わせる程度。
実はそこにもバンパイアが絡んでたなんて話があっても良かったが。

2013/10/26
「崖っぷちの男」
 サム・ワーシントンによるサスペンス。
彼が高級ホテルの窓から外へ出たため、自殺志願だと警察や見物人が集まる騒ぎに。
実は彼は脱走犯で、実はダイヤを盗んだ濡れ衣で逮捕された元警官だったと言う訳。
まあ、彼は主役なので、簡単に飛び降りるはずもなく、他に目的があるはず。
と思ったら、人々がワーシントンに注目してる間に、
弟が付近のビルからダイヤを盗み出そうとしていると判明。
とくれば、その目的がダイヤ自体ではなく、
ワーシントンの無実を証明するためなんて事は読めちゃう。
ワーシントンが飛び降りるフリをすると、確かに群衆の注目は集めるかも知れないけど
金庫のあるビルの中の人の目をそらせられるかは怪しいところ。
テンポがいいので綿密な計画みたいだけど、結構都合の良い展開。
どうせなら、黒幕をもっと懲らしめる痛快感がほしかった。
ところで、脇役にビル・サドラーが出ていて、
最初は傍観者的だったが、実は。。。と言うあたりが割に面白い。

2013/10/25
「ターザン&ジェーン」
 ディズニー版ターザンの続編(?)
?と言うのは、若い頃を描いたターザン2と言う作品もあるから。
本作は、ターザンとの結婚1周年を祝おうとするジェーンが、
過去のいろんなエピソードを思い出すと言うもの。
途中まで見てて気付いたけど、これってテレビ版の3話くっつけた物じゃん。
元ネタは29話、10話、9話。
新作と思ってレンタルしたら、
過去に見た作品ばかり集めた総集編だったって事、時々あるよね。。。。。

2013/10/24
「88ミニッツ」
 アル・パチーノのサスペンス。
彼は法医学者で、数年前彼の証言によって殺人犯の死刑が確定したとされる。
そして、死刑執行が近づく中、彼のまわりで連続殺人が発生。
模倣犯らしく、その目的は、真犯人が別にいると思わせ、
執行を遅らせる事にあるらしい。
この隠れた犯人は、パチーノを陥れようと、現場に彼が犯人と思わせる証拠を残す。
おまけに88分でおまえは死ぬと告げてきたのだ。
(ただし、時間が限られてるあたりのサスペンスは弱い)
どうやら犯人は、身近にいるらしい。
怪しい人物はいろいろ出てくるが、整理するシーンがないので見てる方は何が何やら。
(普通ならありそうな、パチーノが逮捕されるシーンもない)
そんな中でも、個人的には怪しい人がいて、
俳優さんの知名度の割に出番が少ないと思ったら。。。と言う訳。
そんなに出来が悪いとは思わないけど、もう少し交通整理した方がいいかな。

2013/10/23
「アトランティス/帝国最後の謎」
 海底二万哩を原案としたディズニーアニメの続編。
前作見たかどうかも怪しかったが、見てみたら、こんな脇役いたよねと思い出した。
前作で女王になったキーダとその恋人マイロが、
各地に現れる怪物を倒しながら、アトランティス復興について思い悩むと言う話。
もともと1時間強の短めな作品に、3つのストーリーが入ってるから、
1つずつは小粒で、TVアニメ版ターザンとかを思わせる感じ。

2013/10/22
「人生の特等席」
 クリント・イーストウッドの人間ドラマ。
グラントリノに続く作品で、今回は出演のみ。
彼は野球スカウトで、時代遅れと引退を勧められるが、
パソコンを使う若造より成果を出す。
気難しくて娘とは疎遠だったが、実は優しい一面もある。
。。なんて展開になったら、設定も物語も違うけど、
グラントリノ等と通じる毎度のパターン。
例えばブロンソンやセガールの出てる映画は毎作似てると言うのと同じ事。
彼らと違うのは、クリントの出演作は、何となく上質(ぽい)イメージだと言う点。
お約束的で、安易な企画と言う面もあるけど、
これだけ安定した水準を保てれば、上出来と言うもんです。

2013/10/21
「美女と野獣」(2009年米)
 美女と野獣の実写版。ベル役がエステラ・ウォーレン。
今はなきユニバーサルチャンネルで放映された物を見る。
かのチャンネルでは、チープなSFやアクションものが多かったが、
本作もジャンルは違えど、同じDNAを感じる。
魔女とか国王とか出てきても、登場人物は妙に少なく、世界も狭そう。
怪物は残虐で、ディズニー版とは異質な感じ。
エステラ・ウォーレンは活動的で、いるだけでなんかH。

2013/10/20
「ボビーZ」
 ポール・ウォーカー主演のサスペンス。
彼は小悪党だが、ケンカは強くて、暴走族に恨まれてる身。
一方、組織に潜入した刑事が捕らわれ、組織は敵対する麻薬王の引き渡しを要求。
そこでローレンス・フィッシュバーン刑事は、ウォーカーを麻薬王に仕立てる事に。
と言うのも、麻薬王は急死しており、ウォーカーが彼に似ていたからだ。
フィッシュバーン刑事が実は生きていた麻薬王と組んでいたとか、
ウォーカー自身が暴走族に追われるとかドタバタはあるが、
ウォーカーは意外に強くて、なぜか切り抜けちゃう。
ついでに、組織に飼われていた女と、彼女が世話する男の子を救出。
この展開、どこかで聞いた感じだが、
メル・ギブソンのキックオーバーに雰囲気が似てる(本作の方が前だけど)。
男の子は、実は麻薬王の子だが、家族を顧みない父ではなく、
ウォーカーを父さんと呼んだ為に、すべてが丸く収まる展開は面白い。

2013/10/19
「エイリアン バスターズ」
 ベン・スティラー主演のコメディ。
ゴーストバスターズのエイリアン版かと思うよね。
スティラーはスーパー(コストコ)の店長で、
劇中やたら宣伝の様にコストコがセリフに出てくる。
スーパーの警備員が殺され、
生真面目なスティラーは市民ウォッチャーズと言う団体を結成。
劇中でも観客にもその狙いがわかりづらく、
集まってきたのは、自警団として悪人をとっちめる事を期待した男。
そしてパトロールを口実に大人が羽目外す集まりだと考えた男。
結局、スティラーの意に反し、大人が羽目外す集まりになってしまう。
そうこうしている内に、殺人がエイリアンの仕業と判明。
メンバーにもエイリアンがいたと分かるが、と言う展開。
この映画では、スティラーも、羽目外しを期待したビンス・ボーンも、
自警団きどりも、エイリアンとの対決に妙に肩肘張ったりしない。
ほとんど普段とスタンスを変えないままエイリアンを撃退。
エイリアンを倒すと言うテーマよりも、
いい歳した大人がばか騒ぎするあたりのノリが面白い。

「ミスト」
 スティーブン・キング原作で、ダラボン監督による映画化3作目。
(ショーシャンクとグリーンマイルね)
どれにもスチュアート大佐ことビル・サドラーが出てる。
そして前2作と違い、本作品はキングの本職であるホラー。
田舎町が濃い霧に包まれ、主人公らは小さなスーパーから出られなくなる。
なぜなら霧の中に、見た事もない怪物がいるからだ。
主人公の隣人は本気にせず、仲間と出ていき、やられてしまう。
(知識を重んじて、常識外の出来事に対応できないタイプ)
続いて、町の変り者とされるおばさんが登場。彼女は狂信的なキリスト教信者で、
この騒ぎは神の怒りで、生け贄を出せば収まると言う。
人々は最初バカにしていたが、チラチラ現れる怪物(小さめな奴)に襲われ、
彼女に答えを求める様に。
実は軍の危険な実験の仕業と判明するが、
宗教の怖い所は、どんな真実が出ても「つまり、神を信じなさいって事よ」と言う
魔法の言葉で片付いてしまう点だ。
結局、たまたま店にいた兵士が、軍の代表のように、生け贄として殺されてしまう。
主人公らわずかな者は、常識にとらわれず、
それでいて冷静で宗教にも答えを求めず、脱出を試みようとする。
この映画は、従来の価値観が通用しなくなった状況で、
人々の行動の3つのパターンを描いた訳。
観客はおおむね主人公に同調してるはずだが、ラストに彼らは最大の試練を迎える。
このシーンは、キングの原作にはなく、ダラボンが追加したものらしい。
主人公はその状況では最善と思われる選択をするが、
数分後にそれが最悪の選択だったと知る。
本作には色んなタイプの人が登場するが、
実際の所、悪人と断言できる人は登場しない。
そんな中でも、最も冷静なタイプに思えた主人公が、最悪の選択をしてしまう。
この手のラストは、ショートホラーによくありそうな落ちなのだが、
2時間主人公に同調してきた観客にはかなりの衝撃。
後味が悪いで片付けるのは簡単だが、
どういう事なんだろうと何日も考えさせられる結末だ。

2013/10/18
「パーフェクト・ストレンジャー」
 ハル・ベリーとブルース・ウイリスによるサスペンス。
特ダネを狙うベリーは、会社社長ブルースが浮気相手を殺害していると考え彼に接近。
一番怪しいのはブルースだが。。。と言う訳。だが、それではストレート過ぎる。
かく言う私は、序盤でベリーが幻覚を見るシーンがあって、
またまたあの展開かなあと思っちゃった。
中盤でベリーの相棒を怪しむ展開もあるが、
タイミングがやや早く、しかも疑わせるシーンは続かない。
結局、ありがちな所に落ち着く訳。
こんな映画を前にも見たよな、しかもハル・ベリー主演でと思ったが、
該当作は見当たらず。(本作を2回見た訳でもないはず)
相棒役はフレンズでフィービーの弟をやって印象に残る人。こんな役が似合う。
恋人役はCSIのウォリック。出番は少ない。

2013/10/17
「最終絶叫計画4」
 忘れてたけど、最○絶叫計画と言うシリーズがあって、その第4弾。
過去作覚えてません(3作目は未見みたいだし)。
本作自体がちょっと前の映画で、
当時のヒット映画のパロディをひっつけて、1作作ったもの。
対象となるのは、宇宙戦争(トム・クルーズ版)、ヴィレッジ、
ソウ、呪怨と言うあたり。
後ろの2作は未見でも雰囲気でパロディとわかるけど、
冒頭のチャーリー・シーンや、最後に主人公がスタジオで暴れるシーンは、
何の事やらと言う感じ。(トム・クルーズが暴れた事があるらしい)
元ネタ知らなくても、楽しめる工夫はほしいものです。

2013/10/16
「パッセンジャーズ」
 アン・ハサウェイ主演の航空事故に関わるサスペンス(?)
飛行機墜故で乗客の大半は死亡するが、
アン・ハサウェイはわずかな生存者のカウンセリングをする事に。
航空会社は人的ミスと言うが、生存者の中には爆発を目撃した者も。
やがて生存者が少しずつ行方不明になり、
航空会社による陰謀かと思ったら。。。と言う話。
まあ、確かにラストにどんでん返しがある映画は少なくないが、
やりすぎると興醒めなもの。
本作で特筆すべきなのは、観客(少なくとも私)が、見る前に思ってた映画と、
ジャンルさえ違っていたと言う点だ。
それはまさに衝撃で、今回は感心したけど、例えば再見した時の効果は激減だよね。

2013/10/15
「ブレイブ ワン」
 恋人を殺されたジョディ・フォスターが銃を手に入れて悪人を処刑。
と来たら、女版ブロンソン。
ブロンソンは復讐の後、ミスター自警団に発展した印象があるが、
ジョディは最初から自警団になってしまい、最後に仇と対決。
とはいえ、仇が一番の強敵と言う訳でもない。
闇の世界の支援者がいる訳でもなければ、手に入れた弾もすぐになくなるはず。
ジョディが立ち上がるくらい殺人とかもあるはずで、
処刑人がいるらしいと言うだけで、他の事件より騒がれるのは妙な感じ。
ブロンソンくらいやらなきゃ、スカッとするまで行かず中途半端かな。

2013/10/14
「バンディダス」
 ペネロペちゃんとサルマ・ハエックが競演する女版西部劇。
ペネロペは貧しい家の娘で、サルマは町の銀行家の娘。
正反対の2人が、町を乗っ取ろうとする米国の銀行家と戦うため、
手を組んで銀行強盗する話。
とはいえ、2人のキャラは間違いなくかぶっていて、
どっちがどっちか、よくわからなくなる事もしばしば。
そこを気にせず、ありがちなアクション系として見れば、割に面白い。

2013/10/13
「キングダム/見えざる敵」
 イスラム圏は米国との関係が穏やかでない事が多いが、
その中でサウジアラビアは石油取引の関係で比較的親米らしい。(この映画によると)
そんなサウジで米人を巻き込むテロが発生。
調査のためFBIが赴く事になるが、万人が歓迎している訳でもない。
そのメンバーは、ジェイミー・フォックス、ジェニファー・ガーナー、
クリス・クーパーと言うクセのある組合せで、本作以外での共演が想像できない感じ。
本音と建前で、調査が難航する様子を描いた後、首謀者は始末される。
テロリストもFBIも、「奴らを皆殺しにする」と
同じ事を言って行動を起こす負の連鎖。
リアルと言えばリアルだけど、すっきりはしない感じ。

2013/10/12
「戦火の馬」
 私事ながら、昔ルーツと言うミニドラマを見た際、
それをヒントに、馬がいろんな歴史的事件に立ち会う物語を思いついた事があった。
思いついただけですが。
同じ様な事考える人がいるもんで、しかもそれをスピルバーグが映画化。
本作では主人公が可愛がった馬が軍に徴用され、可愛がる人が次々変わると言うもの。
馬を救うために、英独の兵士が一時休戦。戦地で主人公と馬が奇跡的に再会。
戦後に競売に出されるが、落札した男が主人公こそ本来の飼い主と悟り、
彼に譲るなんて、ぼちぼちツボなエピソードはあるんですが、
何か昔に自分がイメージしたよりも「数奇な」と言う部分が物足りない感じ。
未発表のアイデアと比較されても困るだろうけど。

2013/10/11
「4:44 地球最期の日」
 様々な理由の人類滅亡の日を描いた映画が多々あるが、
本作のネタはオゾン層の破壊。瞬時に全滅するらしい。
明日滅亡するとわかってますと言うのはショッキングだが、
登場する人々は既に諦めている状態。
万策尽きたあたりを描いたり、
どうせ死ぬならと主人公が特別な行動を起こしたりはしない。
それどころか、終末を目前に人々がパニックになったりもしない。
ただ淡々とその時を待つばかりが描かれて、結構つまんない。

2013/10/10
「大いなる陰謀」
 ロバート・レッドフォード監督作で、自身も出演。
トム・クルーズやメリル・ストリープも出ると言う豪華な布陣。
よく見るとアメイジングなスパイダーマンも出てる。
トムはアフガンに作戦を仕掛ける議員。
批判されるのを避け、記者メリルに正当化する記事を書かせようとする。
未公表の作戦を知り、上司は色めきたつが、メリルはプロパガンダになる事に反発。
かつて反戦運動に参加したレッドフォード教授は、
自分の生徒が兵士に志願した事を複雑に思う。
それを聞いたスパイダーマンは、作戦が報じられても無関心の同級生に複雑な気持ち。
そして、戦地の兵士たちは、激しい戦闘で非業の死を遂げる。
人々が反戦に関心を失ってる間に、
危険な政治家が功績を上げようと、若者を戦地へ送ってしまう。
俳優レッドフォード自身が、かつて反戦運動に参加したかは知らないけど、
最近の風潮はけしからんと言いたいのかな。
サスペンスとかではないし、架空の作戦をめぐる人間模様で、
真剣に見れてなかったかも知れないけど、あまり面白くはない。

2013/10/09
「ディブは宇宙船」
 近年ぱっとしないエディ・マーフィの1作。
とある母子の家へ、知り合ったエディが招かれる事に。
実は彼は人間型の宇宙船で、中の小さな宇宙人が操縦していたのだ。
彼らは故郷の資源枯渇から、地球に塩を求めて密かに来ていたと言う訳。
後は、カルチャーギャップから来る笑い、サイズの違いから来る笑いが展開。
簡単に地球人に影響される船員たちもどうかと思うが、まあまあ気楽に見られる感じ。

2013/10/08
「セラフィム・フォールズ」
 ピアース対リーアムと言う西部劇(!)。
脇役にエド・ローターやアンジェリカ・ヒューストン。ぼちぼちな配役です。
2人の対決期待するよね。
ところが、物語はピアースが終始逃げ回るばかり。
そしてリーアムが追う理由は、終盤まで語られない。
エド・ローターはリーアムの仲間で、アンジェリカは幻想ぽい女性。
どちらも出番は少ない。ピアースらの派手な対決がある訳でもない。
ラストになって、2人は急に敵対心を失ってそれぞれどこかへ去り、
これで終わりかいと言う感じだ。

2013/10/07
「双頭の殺人鬼」
 50年代頃にマッドサイエンティストによる怪物ものが多発されたが
(蝿男やワニ人間)本作もそんな1作。
特筆すべきは、舞台が日本で、日本でロケしたらしい点。
マッドサイエンティストである日本人科学者は、
取材に来た記者を実験台にしようと考える。
どこから資金を得たか、芸者やらキャバレーやら混浴やら、
ぼちぼち金のかかる日本流接待をひとしきりやる。
科学者が何を目指してるのかわからないけど、
「酵素」と言う物が火山で効果が増すらしく、記者は怪物化。
結局のところ、この酵素が人類にどう有益なのかは不明なまま。
やがて、記者の右肩から、なぜかまず目が現れ、続いて頭がはえる。
突然、バキバキッと体が裂けて、怪物と人間の2人に分離。(途中を飛ばしすぎ)
怪物側は火山に落ちて死に、
人間側がタンカで運ばれるシーンをチラッと見せて終わる。
スタートレックの二人のカークみたいな話なら、
残された人間側はフヌケのはずだけど、そもそも怪物側が何なのかは語られず。

2013/10/06
「ヘッドハンター」
 ちょっと前の映画で、クリスチャンが迷走し始めた頃?
彼は強引な手口のヘッドハンターで、プレゼント攻勢、
夜討ち朝駆け、家族を味方につけるなんてのは当たり前。
ターゲットの秘書にスパイを送り込み、盗聴し、あげくに邪魔な連中を始末。
こうなると、ヘッドハンターと言うよりは、ストーカーの域。
物語は、つきまとわられる技術者を中心に描くので、
いつ反撃するかがもっぱらの関心に。
彼が開発した追跡システムが役立つ訳だが、
クリスチャンをぎゃふんと言わせる程の効果は出ず。
ところで、無警戒だったけど、技術者の妻がエステラ・ウォーレン。
以前ほどHな感じではない。

2013/10/05
「ゲットバック」
 ニコラスは大作も出るが、小粒なアクション系も結構多い。
本作もそんな作品で、彼はやり手の金庫破りで、
警察もマークしているが、まんまと大金を盗み出す。
だが、目撃者を始末するか否かで仲間ともめた末、
ニコラスは逮捕され、仲間は脚を撃たれて義足の身に。
出所後、足を洗おうとするニコラスだが、
仲間割れした相棒は、分け前を要求してニコラスの娘を誘拐。
やむなく再び金庫を破る事に。
と言う、どこかで聞いた事あるような話で、金庫破りなのになぜか運転テクが凄いとか
おかしな所もあるけど、まあまあつまらなくはない。

2013/10/04
「ダイヤモンドの犬たち」
 70年代のアクションもので、
ダイヤを奪う男がピーター・フォンダ。それを追うのがテリー・サバラス。
一味にはOJシンプソンやクリストファー・リーもいて、
フォンダの恋人役がモード・アダムス。
と来たら、当時のぼちぼちなメンバーを集めた訳で、期待も高まる。
フォンダは警備員なんだけど、内通者を探るため、極秘に一味に接触。
実はフォンダこそ内通者だったが、
一味のリーダーは裏切られないようにと、囮捜査を指示した人物を始末。
実にまだるっこしい序盤だ。
フォンダは警備に詳しく、一味は傭兵と言う訳だが、
厳重な警備を破ったとか、高度な戦術を使ったと言う印象もなく、強奪は成功。
だが、その後の撃ち合いで簡単に一味は全滅。
フォンダと恋人のアダムスだけがヘリにたどり着くと、
今まで冷酷だった追っ手サバラスが、いずれ捕まるさと逃がすあたりは、
お前こそ一味じゃないか?と言う感じだ。

2013/10/03
「水爆と深海の怪物」
 ハリーハウゼンの特撮もので、題名はよく聞く気がしたので見た。
物語はありがちな怪物もの。
水爆実験で魚がいなくなり、
エサのなくなった深海に住む巨大タコが浮上すると言う、回りくどい設定。
放射能で巨大化した訳ではないらしい。
原潜に謎の巨大生物が接触し、艦長とその道の権威である科学者2名が調査。
とはいえ、現地に行ったりはせず、
研究室で半月も水槽を眺めていた結果、真相にたどり着く。
その後も彼らは作戦の中心に位置し、怪物目撃をなかなか証言しない船員には、
私の出番ねと女博士が尋問。お色気作戦でも使うのかと思った。
巨大タコがひとしきり陸で暴れた後(金門橋を破壊)、
原潜から飛び出した艦長が、潜水服とモリで対決。
やられてしまい、次は副長が行こうとするが、
男博士が「急所を知ってるのは私だけだ」と出撃。その急所とは、何と目だった!
巨大タコを倒し、海底に沈む艦長を救出。意外に浅瀬で戦っていたようです。

2013/10/02
「デトロイト・コップ・シティ」
 コンビを組む刑事ものはバディものなんて言われるが、
本作もそんなのの変形。
普通のセールスマンがひょんな事から武器を売買する一味と接触してしまい、
本来囮捜査するはずだったサミュエル刑事は、
やむなくセールスマンと組む事にと言う話。
その設定だけだと、過去にも似たような話を見た気がするが、
本作はセールスマンのキャラが面白い。
厄介な事を嫌がり、調子良く、妙に正義感に燃えたりせず、何となく事件解決に協力。
まあ、よくよく考えると、彼みたいなキャラも、どこかで見たような気がするけど。
一味のリーダー(黒幕とかではない)は、デスレース2の主役の人。
下っ端の悪役っぽいよね。

2013/10/01
「ビーチ・シャーク」
 行き着いたサメものは、変形版に活路を見出だした。
ダブルヘッドにシャークトパス。そしてビーチシャークだ。(三大変形ザメ)
このビーチシャークは、砂の中を移動でき、
その速度たるや普通のサメが水中を移動する速度と同じ。
砂浜を背ビレだけ出して、すいすい移動する様は、冗談としか思えない。
サメは砂の中にいるため、なかなか姿を見せず、突然現れて人を食って消える。
お約束のように、だいたい悪い奴が食われるが、一口で食われて、あまり描写はない。
意外にも一番無残な死に方をするのは、主人公の妹である保安官助手(準ヒロイン)。
ビーチだけどポロリ的な見所はない。
最後にでかいのが出るが、山よりでかかったはずなのに、
小さな小屋に入ってきて、小屋ごと吹き飛ぶ。今まで何食ってたんだろうね。

2013/09/30
「ハンコック」
 スパイダーマン以降、ヒーローの内面を描く作品が続き、
ちょっとひねって、キックアスの様に、志は高いが力は弱いヒーローも現れる。
本作はその逆で、力は強いが志が低いと言うパターン。
発想ありきと言う感じで、作品自体も志が高くない。
意外な所にもう1人いたと言う展開は面白いけど、
物語的に起承転結がはっきりせず、何を解決すればいいか見えないと、
ただの傍観者になっちゃうんすよね。

2013/09/29
「エージェント・マロリー」
 ワイルドスピード最新作で、
ドウェイン・ジョンソンの助手(実は裏切り者)を演じた女性が気になって、
調べたら主演作もあった。
それが何とソダーバーグ監督作で、共演がユアン・マクレガー、マイケル・ダグラス、
アントニオ・バンデラス、ホワイトハウスダウンのチャニング・テイタム、
ビル・パクストンと言うかなり豪華な布陣。普通、期待高まりますよね。
物語は時間が前後するタランティーノ方式で、
裏切り者だった男が、その後では仲間だったりして混乱させられる。
観客もマロリーも全体の構成を理解するのは終盤
(序盤でわかるようにしてほしいものです)。
そこから反撃する訳だが、肝心の反撃はあっさりした感じ。
おかげでマロリーはなかなか凄腕を見せず、何だかバランスの悪い映画に。
マロリー役の女性は美形格闘家らしいけど、
ワイルドスピードの時ほど魅力を感じない(主演作なのに)。

2013/09/28
「地球が静止する日」
 オリジナルは「地球の」。
旧作は宇宙から来た宇宙人が、人類に兵器の放棄を要求し、
拒否すると地球上の機械等を使用不能にし(自転を止める訳ではなく)、
自省を促すと言う話だった。
少し前のSFと言う題材で、今さら最新の特撮技術でリメイクするあたり、
意図を計りかねる感じ。
宇宙人クラトゥ役をキアヌと言う人気俳優にするあたりも方向性が見えず。
本作では、軍備の放棄の話とかは出ず、
キアヌが地球人の何が気に入らないのかよくわからない。
扱いがひどいと言う事だとすれば、突然現れた方にも問題はありそうだ。
旧作は地球上の文明をマヒさせたが、
本作では嵐みたいな物で、人類を抹殺しようとする。
いきなり現れて強引に宗教を押しつけられたみたいで、ほっといて下さいと言う感じ。

2013/09/27
「マイアミ・バイス」
 これもかつての人気TVシリーズの映画化。
ドン・ジョンソンの出てたオリジナルは見た事ないながら、
コリン・ファレルとジェイミー・フォックスと言うのは違う気がして敬遠してました。
親しい情報屋一家が殺され、コンビは麻薬組織に潜入する事にと言う話。
様々な組織を束ねた巨大な組織だとか、FBI内部から情報が漏れてるとか、
映画版ならではの大風呂敷で、2時間超のやや長い尺。
しかし、派手な撃ち合いはクライマックスまでない。
情報漏れをあばいたり、巨大な組織を壊滅させたりする訳でもない。
何よりコンビものなのに、2人の絡みがあまりない。
コリンは組織の仲介役の女性、ジェイミーは同僚の女性
(スカイフォールのナオミ・ハリス)とベタベタするシーンが多く、
それもコリンの描写が中心。ジェイミーは申し訳程度。
オリジナルもこういう感じだったのかも知れないけど、ちょっと中身薄い感じ。

2013/09/26
「アイズ」
 アルバ出演作はラズベリー賞候補になる事が多く、
本作もそんな1作。もともと、香港系の映画だった物をリメイクしたらしい。
盲目だったアルバは角膜移植で視力を回復するが、余分な物まで見えるように。
ブラックジャックの瞳の中の訪問者みたいだが、
アルバに見えるのは、お迎えに来た死神みたいな存在と、この後誰かが死ぬ光景。
ひとしきりホラーみたいな演出があった後、真相が明らかに。
細胞記憶と言う物があって、
移植された相手が記憶を受け継いだ事例もあると言うのだ。
実は、ドナーはこの能力を持ち、魔女と言われていた娘だった。
(ドナー自身が能力を持つようになった説明はない)
最後に大事故から人々を救う見せ場があるが、
ニコラスのノウイングやネクストを連想させる派手ぶり。
結局、盲目に戻ると言う落ちもあり、
つまらない訳ではないが、何か映画としては迷走してる感じ。

2013/09/25
「アンジェリーナ・ジョリー in サイボーグ2」
 バンダム主演映画の続編。
サイボーグの紹介映像にバンダムもちらっと出る。
(彼はサイボーグではなかったんだが)
本作のサイボーグは、後のアカデミー賞女優ジョリー。
まだ10代だが、既にアネゴ風雰囲気を見せつつ、
時々少女みたいな表情を見せるのが、ちょっと新鮮。一応裸あり。
あ、物語の話忘れてました。
ジョリーはサイボーグで、敵企業で自爆するために作られる。
だが、何の必要があったか感情を持たされていて、人間と恋に落ち、逃避行に。
何だかアトムに出てきそうなエピソードを延ばして延ばして1時間半にした感じ。
中身は薄いです。

2013/09/24
「ブラインドネス」
 ジュリアン・ムーア主演で、人々が突然盲目になると言う設定の話。
同じジュリアンのフォーゴットンみたいなサスペンスと思って見る。
(盲目と聞いて、人類SOSも連想したけど)
雰囲気的には、アイ・アム・レジェンドみたいな世紀末ものに似ているが、
世紀末ものは人々が減ってからを描く場合が多いのに対し、
本作は減ってく過程を描く感じ。
ジュリアンは唯一人症状が出ないまま隔離施設へ。
もともとは夫がリーダーだったが、眼が見える強みで、彼女が実質のリーダーに。
途中、本来の盲人(この状況を苦に思わない)が王の様に君臨し、対決を経て外へ。
施設で仲間になった、名前も知らない人々を自らの家に招き入れる。
ジュリアンは皆の世話をやり遂げるが、病気はやがて回復すると判明。
一同は喜ぶが、ジュリアンだけは、
苦労して築き上げたコミュニティが崩壊するだろう今後を複雑に思うのだった。
(と、私は解釈しました)
ハッピーエンドでもアンハッピーエンドでもないさじ加減に、見てる方も複雑。
家でシャワーを浴びるシーンで、ジュリアンらが裸になってるのに、
木村佳乃だけ裸にならない点にも複雑な思いです。

2013/09/23
「ザ・センチネル/陰謀の星条旗」
 マイケル・ダグラスが、
老いてやや無理のあるシークレットサービス役を演ずる。
彼は大統領夫人キム・ベーシンガーと浮気していて、
大統領暗殺計画の捜査で、ウソ発見機に反応。容疑者として逃げ回る羽目に。
彼を追うのが同僚のジャック・バウアーことキーファー・サザーランド。
マイケル対キーファーと言う図式だが、実際はマイケルメインで描かれていて、
キーファーの追跡ぶりはちょっと詰めが甘い感じ。
しかも、割に早い段階でマイケルが真犯人ではないと確信し、以後は協力する始末。
キム・ベーシンガーとの話は、マイケルを窮地に陥れる為の小道具程度。
ところで、大統領に見覚えがあって、
大統領役の多いブルース・グリーンウッドかと思ったら、
俺がハマーだのハマー役の人だった。大丈夫、理屈じゃないんです。

2013/09/22
「イントゥ・ザ・ブルー2」
 ポール・ウォーカーとアルバ主演で、
水着満載のサスペンスを見せた作品の続編。
登場人物は変わり、一味の狙いも変われど、やってる事は同じ。
ガイドする事になった男がエイリアスのサークで、
この人が悪役な訳ねと最初からわかっちゃう。
核爆弾が絡む大風呂敷だが、一味は3人だけ。
特筆すべきは、ヒロイン役の女性。
V(リメイク)のリサ役で、
ヤングスーパーマンではスーパーガールを演じてるらしい(まだ見てない)けど、
本作では水着を披露し、シャーリーズ・セロンを思わせる顔立ち。

2013/09/21
「ジョー・カーペンターの要塞警察」
 アサルト13と言う映画があったが、本作はそのオリジナル。
物体X等で知られるジョン・カーペンター監督作で、
手薄な警察署が襲撃を受け、立てこもる羽目にと言う話。
そこはリメイクも本作も同じだけど、本作では一味の素性がよくわからなかったり、
サイレンサーで襲撃したりと不気味な感じで、そのため盛り上がらない面もありそう。
設定は悪くないので、後は見せ方の工夫と思うが。

2013/09/14
「沈黙の魂 TRUE JUSTICE2 PART6」
 セガールノルマシリーズもいよいよ再終話。(続編がなければ)
第二シリーズは続き物で、だんだん話が膨らみ、いつの間にか核兵器をめぐる攻防に。
勝手に動いてるかに見えたセガールが、
CIAやFBIと駆け引きしてたなんて設定が、今さら判明。
一味も、それなりに力を持ってそうな連中なのに、
どこかから入手した既製の核兵器に固執するのも妙な感じ。(自分たちで作れよ)
ラストで結局黒幕に逃げられ、チームが窮地に陥った所で終わるが、
続きを作ろうと言う考えが見え見えで、もう勘弁してほしいっす。

2013/09/13
「沈黙の刻 TRUE JUSTICE2 PART5」
 セガールノルマシリーズも、本作入れてあと2話。
前回核爆弾まで登場したが、それは本作にも続く。
新シリーズでは警察を離れて隠密行動を取っていたが、
その拠り所だったCIAの男も一味と判明。
軽くセガールに始末され、さらによくわからない連中が次々登場。
大変そうだけど、セガールの脅威になる事はない。

2013/09/08
「キック・オーバー」
 結構老けたメル・ギブソン主演映画。
彼はギャングの金を盗み、メキシコへの逃亡を図るが、メキシコ側で捕まってしまう。
入れられた刑務所は、プリズンブレイクの3シーズンを連想させる無法な場所。
脱獄は出来ないが、外部から一般人が入る事はでき、
銃などの持ち込みも黙認されているのだ。
外国人であるメルは、この地に多少困惑するが、すぐに慣れてしまいうまく立ち回る。
ギャングの金をめぐり、奪われた連中と、敵対する組織の連中に狙われ、
さらに悪徳警官とかも現れるが、メルにはさほど障害でない様子。
むしろ、所内で知り合った少年とその母を、
どうやって助けだすかがメインの問題みたい。
人物関係がわかりづらく(メルに役名がないのもわかりづらい要因)、
中盤くらいまで苦戦。
後半、2つの組織のボスを次々倒し、少年親子を助け出すのはあざやかな感じだが、
そんなに手際良いなら、最初から捕まんなよと言う気も。

2013/09/01
「ハンガー・ゲーム」
 近未来の世界で、戦争を回避するため、
地区の代表である若者に殺し合いをさせると言う話。
それを中継して人々が熱狂すると言うから、
発想的には日本のバトルロワイヤルと
シュワちゃんのバトルランナーあたりをくっつけた感じ。
主役の女の子は弓が得意みたいで、彼女がその技で生き延びるような話を期待する。
ふたを開けると、殺し合いが始まるのは中盤くらい。
それも殺しの描写はぼやかした感じで、
バトルロワイヤルみたいな、なぜか見たくなる危ない魅力はない。
弓の方もあまり発揮されず、
凄腕で生き延びたと言うよりは、何となく残ったような感じ。

「マン・オブ・スティール」
☆☆☆★★

 人気シリーズのリブート(やり直し)企画映画が次々製作される一方、
アメコミの映画化も乱発。
ここへ来て、元祖スーパーヒーローたるスーパーマンのリブート企画が登場。
スーパーマンと言えば、クリストファー・リーブの4作があり、
だいぶ間を置いて、中途半端なリブート作(リターンズ)が作られたが、
今回満を持して、本当にリブートしてきた訳。
スーパーマン結構好きなんで、これも見ます。

 冒頭はカルエルの誕生、クリプトン星の崩壊、ゾッドの追放を描く。
これはリーブ版の冒頭と同じ。
父ジョーエルは旧作ではマーロン・ブランドで、
出演シーンは短いのに、史上最高のギャラをもらったと話題に。
(あまり高すぎて、続編には母親を出してごまかした)
今回のジョーエルは、ラッセル・クロウで、ブランドを思うと出演シーンは長い。
長すぎと言うくらい、物語の後半まで出てくる。
旧作にもあったが、故人と会話できる装置のおかげだ。
もう一人の父ジョナサンケント役はケビン・コスナー。
こちらも中盤で死ぬが、クラークが成長するまでは時代を前後させる構成なので、
後半まで出てくる印象。
旧作では、前半が誕生秘話。後半がスーパーマンの活躍を描く構成だった。
本作は、スーパーマンのキャラが確立するまでで1本作ってしまった。
そのため、スーパーマンが例のコスチュームで平和の為に活躍するシーンは全くない。
スーパーマンになる前に、油田火災から作業員を救っただけ。
スーパーマンになってからは、同胞の敵ゾッド将軍と、
クリプトン星人の在り方をめぐって争うのみ。
その過程で、超人が大都会で争ったため、壊しすぎるくらい街を破壊する始末。

 以下は気になった点。
・ロイスは、旧作等と違い、まずクラークに関心を持つ。(正体も最初から知ってる)
・ラナとピートと言う、ヤングスーパーマンのおなじみキャラも出るが、
出番はちょっとだけ。(ピートの方が多い)
・地球の存亡をめぐるはずのヒーローもので、
1つの都市を破壊するだけと言う事はよくあるが、本作は比較的理にかなってる。
ただし軍が小規模すぎかも。
・地球に慣れたスーパーマンがクリプトンの船で弱ったり、
ゾッドらが地球で弱ったりする(しかも、しばらくいると慣れる)と言う設定は、
ちょっとしっくり来ない感じ。(クリプトナイトは出てこない)
・軍は、スーパーマンを全面的には信用していない。
 全体として、奮闘してると思うし、
スーパーマンの内面と言う意味では、リターンズよりよく出来ているが、
「スーパーマンとしての活躍」も少しは見たかったね。

2013/08/25
「沈黙の炎 TRUE JUSTICE2 PART4」
 セガールノルマシリーズ続編の第4話。
右腕のサラが負傷し代役フィンチが現場に出るが、無謀な動きが続いてあえなく殉職。
陰謀の方は、ついに核兵器まで出てくる大風呂敷で、
秘密任務に就いた警察の一部門では説明がつかず。セガールやりたい放題です。

「スター・トレック イントゥ・ダークネス」
☆☆☆☆

 いやいや、スタトレは見ますって。マジで。
TV宇宙大作戦を起点に、数多くの映画と姉妹TVシリーズを生んだスタートレック。
作りすぎてやや煮詰まるが、
原点であるカークスポックの話を最新の特撮技術で描き直した新シリーズは、
設定の微妙な違いがこそばゆい面もあったが、面白かった。
続編では登場人物の顔合わせはなくなり、
設定がちょっと違うのも承知の上だから、いよいよ本領発揮かな。
悪役のカンバーバッチと言う人ばかり話題になっているのが気になるが、
全作劇場で見てる事だし。

 冒頭は、カークとドクターが惑星で大騒ぎを起こし、
スポックが論理的な判断で危険を冒すと言う、いつか見たようなシーン。
スポックファンが多いけど、個人的には旧作時代からカーク、
あるいはドクターの人間味がお気に入り。
カークはスポックを守るために命令違反を侵す事に、微塵の疑問も感じない。
一方、スポックは、例え自分の命を守るためでも、命令違反は看過出来ないと、
わざわざカークを陥れるような報告をしてしまう。
TV時代に何度も見た光景で、こうした口論を経て、
難事件を解決するのが、宇宙大作戦の醍醐味だ。
そして、冒頭の口論がクライマックスで生きてくる訳。
カークは命令違反で降格になるが、ハリソンと言う謎の敵を追うため艦長に復帰。
このハリソンがカンバーバッチと言う人だが、言うほど出番は多くなく、
もっぱらカークスポック中心に展開。(個人的にはそれでOK)
割に予備知識なしに見たが、
旧シリーズからのファンを驚かせるシーンが3箇所もあった。
1つ目はハリソンの正体。
まあ、正体を明かす前に、ヒントがあって気付いちゃったけどね。
2つ目はまた出た旧スポック。かなりヨボヨボです。
3つ目はクライマックスの意外な人の死。
それは旧シリーズの裏返しだが、
結局生き残った者のとる行動が同じと言うあたりもツボ。
旧シリーズを知らなくてもテンポ良い展開は楽しめるが、
この3点は旧シリーズからのお付き合いに対するご褒美かな。
結果として、この映画って、ひょっとしてあの作品のリメイク?と思わせる事に。
個人的には、あの作品がシリーズで一番好きなんだけど、
脚本家もそうだったんだろうね。
この後、ようやく艦は5年間の調査飛行に旅立つ事に。
活躍の場が狭まるような気もするけど、まあ、何とかしてくれるでしょう。
見る前はノルマ的な側面もあったけど、上出来です。

2013/08/24
「フェイシズ」
 ミラジョボ主演のサスペンスだが、
彼女が撃ちまくる訳ではなくて、連続殺人犯を目撃した彼女が、犯人に怯える話。
過去にも似た話があったが、この映画の特殊な点は、
ミラジョボが失顔症と言う症状になり、犯人を識別出来なくなった点。
だが、犯人はそれを知らないと言うヒッチ風の設定だ。
ブラピも失顔症らしいんだけど、
この映画を見るまではそういう症状がある事もよくわかってなかった。
この映画では、失顔症を表現するため、複数の俳優を起用。
エンドクレジットを見ると、恋人役の役者が7人くらいいる始末だ。
私もあまり人の顔を覚えられない方で、
ミラジョボ級の役者は別として、脇役が混ざったりする事がよくあるが、
本作は映画自体がそういう作りになってるから厄介。
観客に犯人を推理させる(そして予想を裏切る)映画ではなく、
ミラジョボの混乱ぶりを描いた話かな。
やや実験的な面はあるが、アイデアは悪くなく、
石の識別に成功したミラジョボが感激するシーンなんかも良かったが。

2013/08/17
「遊星からの物体X ファーストコンタクト」
 実は遊星よりの物体Xは小説で読んだ事があって、
誰が敵かわからない怖さは映画エイリアン以上と感じたもの。
物体Xも映画化されていたが、
それはフランケンシュタインの怪物風が暴れると言う表現に留まり、
肝心の「誰が敵かわからない」点は描かれなかった。
その後、ジョン・カーペンターによってリメイクされるが、
特撮技術が進んだ事もあり、体が乗っ取られるあたりも表現。
その描写は、気持ち悪いけど何かまた見てみたい変な魅力がある代物だった。
そして忘れた頃に前日談が描かれる事に。
リメイク作の冒頭は、犬を追うノルウェー隊の話だったが、
そのノルウェー隊を主役にした訳。
一応前日談なんだけど、話としては同じ事をもう1回やってる感じ。
そのどっちつかずな感じが、前作を見てる者にはまだるっこい。
怪物の描写が格段に気持ち悪くなったと言う事もない。
しいて言えば、同化されてる隊員が嫌がってる描写がイヤかな。
クライマックスに宇宙船が出てくるけど、蛇足感たっぷり。

「ホワイトハウス・ダウン」
☆☆☆★★★

 かつてディープインパクトとアルマゲドンが同時期に公開された事があったが、
今度はエンドオブホワイトハウスと同時期にホワイトハウスダウンが公開。
俳優陣の魅力的にはエンドオブが上。
だが、本作の監督が破壊屋ローランド・エメリッヒである点も見逃せない。
両方見ちゃえ。

 主役のチャニング・テイタムは、あちらでは人気らしいんだけど、
どうも馴染みがない。(GIジョーの主役だったらしい)
彼は下院議長の護衛官で、シークレットサービスの面接を受ける。
ホワイトハウスマニアの娘は大喜びだが採用されず。。なんて展開が続いて、
序盤の食い付きは今一つ。
その後、一味がホワイトハウスを占拠。
主人公は最初人質にされ、難を逃れたのは娘の方。
娘を助けるべく脱出して大暴れと言う展開は、ちょっとひねってる。
とは言え、割に早々に大統領と合流。
大統領もバズーカ撃つ始末だし、ペンタゴンも彼らの行動を容認してる感じ。
となると、「たまたま難を逃れた主人公が、
期待されてないが意外な活躍を見せる」と言うダイハードな設定とは言えず。
その点はエンドオブ。。も一緒だったので、後はどちらが派手かがポイントかな。
そういう意味では本作に軍配が上がる。
序盤スロースタートだが、派手な撃ち合いが始まったら、
後は最後まで激しくノンストップ。
もちろん突っ込み所もあるけど、勢い勝ちかな。

2013/08/16
「ウォリアーズ」
 結構はまったウォルター・ヒル監督の初期の作品で、
しかも未見だった1作。
NYの様々なストリートギャングが結束するなんて、ありそうもない話が発端。
そのカリスマ的(?)指導者が射殺され、犯人はウォリアーズに濡れ衣を着せる。
おかげでチームのメンバーは、様々なストリートギャングに狙われる羽目に。
そこにパレ対デフォーみたいな対決を期待するが、
逃げるばかりで、たまに対決すると敵が結構弱くて拍子抜け。
ところで、この作品には、後のヒル作品に出てる連中が結構出演。
主人公の恋人はパレの姉役の人。
チームには48時間のガンツがいて、警官役でビリーも出てたみたい。
さらに真犯人はガンツに脅されてた小僧。
ストリートギャングの品評会みたいな作品だけど、
個人的にはヒル作品常連大集合と言う目で見た。

2013/08/15
「マンイーター」
 ワニを見物に行くツアーで、船が奥地で立ち往生。
巨大ワニに襲われると言う話。主役はエイリアスのボーン。
サム・ワーシントンも出るが、アバターより前の作品らしく、割に簡単にやられる。
この手の話だとワニと人間の攻防がありそうだが、あまりない。逃げるばかり。
主役もヒロインも、結構噛まれる。やられっぱなし。
油断しててやられるパターンが多くて、ワニはあまり姿を見せない。
ツアー客同士の連帯感みたいなのもない。
途中で、主役は他のツアー客とはぐれたらしく、何の説明もなく1人ぼっちに。
穴の中でワニとご対面し、何とか倒すが、一緒に戦った人もいない。
妙に見せ場を作らないリアル路線を目指したと言う事かも知れないけど、
全体的に物足りない感じ。

2013/08/14
「シャーク・ナイト」
 シャークナイトって、ダークナイトの洒落?
水着の若者がビーチで遊ぶと、サメに襲われると言う毎度の設定。
今回の目新しい点は、サメが40種類以上いるらしくて、
実は人間が襲われるシーンを撮影し、高く売ろうとする輩の仕業だったと言うあたり。
しかし、サメは3匹くらいしかいた気がしないし、
人間が悪役だから、サメとの対決はあまりない。
残酷シーンを売る連中の話は、サメものとは別ジャンルに思えるし。
せっかく水着女性が大勢出るのに、ポロリ的な見せ場もない。

2013/08/11
「猛獣大脱走」
 いろんな動物パニックものがあったが、
単発はある程度やり尽くされた(80年代に既に)ので、
まとめて出しましたと言う発想の話。
動物園の猛獣がまとめて逃げて暴れると言うものだが、
出てくるのはライオン、虎、チーター、象、シロクマ(あとどぶねずみ)と言う程度。
ワニやヘビは出ないし、例えばペンギンなんてのも想像するが、それもない。
イタリア映画らしく、やや残酷な見せ場が散発的にあり、割に急に終わる。
暴れたのは水道水に混入した麻薬のせいと判明。
終盤その影響で子供たちまで凶暴化。(大人には影響が出てない)
こうなると動物パニックと言うよりは、霊が憑りついた系のホラーみたい。
今ならNGに思える少女の裸あり。

2013/07/27
「デンジャラス・ラン」
 物語の中心はライアン・レイノルズ。
彼はCIAの末端の職員で、南アフリカで何かあった時の隠れ家の管理人。
そこへ、元CIAで凄腕とされたが、
今は裏切り者として追われていたデンゼルが連行される。
しかし、ここが一味に襲撃され、生き残ったのはライアンとデンゼルだけ。
何となく生き延びたライアンが、歯車らしからぬ意外な活躍で黒幕たちを窮地に。
。。と言う話ならば、ダイハード的だったが、そうは行かない。
デンゼルにも出番を作らねばと思ったか、
彼の行動が物語の方向性をぶれさせてる感じ。
そもそも自分から出頭したはずなのに、なぜか尋問には抵抗。
ライアンの事はまったく信用せず、置いて逃げようとする。
最後に来て、極秘情報をライアンに託すが、どうもしっくり来ない。
その情報も、ボーンシリーズを連想させる、さほど衝撃的ではない内容。
CIA副長官は、不祥事は避けたいと言って、一応はライアンを説得しようとしたが、
結局放置して情報を流されてしまう詰めの甘さ。
痛快って感じではないっすね。

2013/07/26
「デス・リベンジ2」
 ドルフ主演で、どこかで聞いたような題名の「2」なので、
ドルフ出演作の、場合によっては無関係な作品の題名だけ拝借した
「続編」かもと思って見る。
(実は1作目の主演は、ドルフではなくジェイソン・ステイサムだった)
ドルフは、現代の空手教師だったが、不思議な力で中世的な異世界へ。
そこで選ばれし者と言われ活躍する訳だが、
設定としてはスーパーマン、あるいは最近見たジョンカーターに似た感じ。
ただし、ドルフは異世界でもたいして強くない。
結果的に敵を倒し、丸く収まるけど、ドルフだからと言うよりは、
選ばれし者だからしょうがないじゃないすか、と言う感じ。

2013/07/15
「アイアン・スカイ」
 本作は月面にナチスの基地があったと言う話。
ナチスがまだ存続しているとか、月面にソ連の基地があるとか、
その手の都市伝説的な話は数多くあったので、
今さらそれを映画化するなんて時代錯誤感あり。
そんな訳だから、大まじめな映画ではなく、パロディ風の描き方。
米大統領や各国の対応を滑稽に描くと言う代物。
ナチスを滑稽に描く描写もあるが、
現代のどこかの国を批判するような目的ではなさそう。
やや古くさい発想を、今風の特撮で映画化する着想は嫌いじゃないけど、
物語の展開は割に当たり前な感じ。
ヒロインであるナチスの女教師はちょっと魅力的。

2013/07/13
「ワイルド・ギース」
 同じ007出身者でも、
コネリーほど代表作がないムーアの出演作で、未見だった1作。
傭兵部隊の話で、リチャード・バートン、リチャード・ハリス、ムーア、
ハーディ・クリューガーと言う布陣で、豪華なんだけど、全員やや衰えた時期かも。
(ムーアは007で人気が出たのがやや遅めなので、
この中ではやや若手感があるが、実際には年の順で言うとバートンに次いで2番目)
傭兵部隊と言っても、エクスペンダブルズみたいに、
各メンバーが特技を持って暴れ回る感じではなく、昔ながらの軍隊ものの展開。
前半に特訓があり、後半に現場へ。リーダーの部下への責任感も強い。
某国の元大統領を救出すると言う作戦は、すんなり成功するが、雇い主に裏切られる。
雇い主は銅の採掘権を得ようとするが、元大統領抜きでもうまく行ってしまい、
手間賃を惜しんで現地に置き去りにされたのだ。
すると、今まで死者0だったのに、追っ手に次々やられ始める。
雇い主に仕返ししてやると言うバートンの想いは、ラストにかなうが、
痛快感はもう一つ。
主要メンバーにも犠牲が出て、肝心の元大統領も病で死亡。
傭兵の虚しさを描いたと言う事かも知れないけど、
全編通じてそういう描写だった訳でもない。
タイトルバックは一目でわかるモーリス・ビンダーで、
ジョン・グレン、シド・ケインのボンド組も参加。

「ワイルド・スピード EURO MISSION」
☆☆☆★★

 ビン・ディーゼルとポール・ウォーカーの出世作シリーズの最新作。
2人とも一度はシリーズを離れたが、
他の作品がパッとしなかったためか、4作目で再合流。
番外編的な3作目の出演者も含めて、
次第にメンバーが増えるポリスアカデミー方式(あるいはオーシャンズ方式)になり、
本作が6作目。
ドウェイン・ジョンソンもレギュラー化し、次回作にはジェイソンも出るらしい。
時間が空いてたので、6作目にして初めて劇場で見る。

 前作で大金を得て、優雅な引退生活を送る一同の所に、
ドウェイン・ジョンソンが現れ、協力を求めると言う序盤。
死んだはずのミシェル・ロドリゲスが犯罪組織にいる事が確認されたのだ。
ビン・ディーゼルにとっては元恋人、
ポール・ウォーカーは潜入捜査させたと言う負い目があり、捜査に協力する事に。
ならばと言う事で仲間も加わり、正義の為に非合法なやり方で敵を追跡。
世界を股にかけたりすると、気分はAチーム。
敵は米国の機能をマヒさせる装置を狙ってるなんて007的な大風呂敷。
犯罪者に協力を求めるにしても、国際的犯罪組織のボスとか、元傭兵とかでなく、
たかだかストリートレーサーに委ねて良かったのか?
メインはカーアクションのはずの本シリーズ。
一応、車は終始出てくるんだけど、絡む相手は戦車や軍の輸送機。
もはやカーアクションではない。派手は派手で面白いんだけどね。
この後、番外編的な3作目(日本が舞台)に続くと言う、
妙につながりを意識した作りだが、
実際にはシリーズとして、はげしく横道に逸れてる感あり。
はげと言えば、3人目のはげと言われるジェイソンがラストに登場。
次回作に続くエンディングが続いてるが、どこまでやる気かしら。

2013/07/06
「ハングリー・ラビット」
 ニコラス主演のサスペンス。
妻が暴行された彼は怒りに燃えるが、ガイ・ピアーズにある提案をされる。
犯人を始末する代わりに、後で軽く協力してほしいと。
見知らぬ乗客を連想させる話だが、
ちょっと違うのは、一味が組織立った連中だと言う点。
妻の仇は始末されるが、半年後に受けた依頼は、
軽い協力どころか、別の犯人を始末してくれと言うものだった。
見知らぬ乗客と同様、ニコラスは受けられないと抵抗。
標的と話をしようとするが、妙に抵抗され、相手は橋から落ちて死んでしまう。
組織が、警察内部にも浸透した処刑団みたいな連中だと判明。
しかも組織の秘密を暴こうとする、悪くない人たちまで始末するから調子が狂う。
事情を知った妻も、夫を助けるため、銃を持って立ち向かったりするが、
被害者のはずの彼女の、颯爽とした姿にも調子狂う。
結局ガイ・ピアーズは暴走気味だったとして、組織に助けられる事に。
ダーティハリー2で、ハリーと処刑団の価値観の境目で戸惑った事があるが、
そんな感じの決着。
もう少しこじんまりした話にすべき所を、風呂敷広げすぎた感じだ。

2013/06/30
「ブレイクアウト」
 ニコラス・ケイジと二コール・キッドマンと言う、
豪華そうで、ひょっとしたら賞味期限間近と言うあたりを共演させたサスペンス。
ニコラスは仕事に夢中で、妻二コールとはすれ違い気味。
娘は悪い連中とパーティに行きたがり、両親とケンカ。
そんな彼らの屋敷に、強盗が押し入る。
彼らの狙いは金庫にあるはずの大金だが、
家族を人質にとられても、なぜか金庫を開けようとしないニコラス。
一方二コールは、一味の1人と不倫関係にあったらしい。
娘は親の言い付けを破り、屋敷を抜け出してパーティへ行ったと判明。
と言う訳で、事件を通じて一家の関係はさらに悪化。
かと思ったら、むしろ絆を深めると言う展開に。
このあたりの流れがさほど説得力なく、戸惑わされる感じ。
一味は、覆面してるせいもあり、誰が誰やら構成がなかなか掴めず。
終盤になって、メンバーごとに目的が異なる事がわかり、
勝手に仲間割れして自滅とは拍子抜け。
犯人の顔を見たら殺されるなんて、妙に慣れたニコラスの発言もあるが、
物語には生かされてない。

2013/06/15
「エンド・オブ・ホワイトハウス」
☆☆☆★★

 またの名をクライブ・オーウェンと言う、
ジェラード・バトラー主演のアクションを見た。
その紛らわしさもあり、積極的にフォローしてなかったが、
ホワイトハウスが占拠され、バトラーが1人奮戦と言うダイハードな話。
24にもホワイトハウスが占拠される話はあったが、
映画ならではの迫力が期待できそうだし、
期待外れだったダイハード最新作より面白いと言う評判も聞いたので見た。

 主役のバトラーは、シークレットサービスだったが、
大統領夫人を死なせた事から閑職に。
南北朝鮮が緊張状態にある中、韓国首相が米国を訪問。
これを狙った北朝鮮のテロリストが襲撃。
あっという間にホワイトハウスを制圧し、韓国首相を射殺。
さらに全米の核ミサイルを無効にするコードを奪う。
たまたま閑職についていた事から、第一次攻撃を免れたバトラーは、
ほぼ現役と言う内部の知識と、長官に信頼されてる人間関係を武器に、
単身敵に立ち向かう訳。
(したがって、素人が妙に活躍すると言うダイハードとはちょっと違う)
序盤に一味が手際よくホワイトハウスを制圧する描写はなかなか迫力あり。
しかもよく見りゃ、一味のリーダーはザオじゃん。
だが一方で、この頃から違和感が出てきたのは、
バトラーがなかなか凄腕の活躍を見せないため。
割に簡単に本部(ペンタゴン)に連絡がつき、
割に簡単に信用される(あまり妨害されない)。
入り口くらいは入れそうなのに、
バトラー以外の米軍精鋭部隊は突入しない(試みもしない)。
上空から派手に接近して撃墜される始末。
一方、バトラーの方はほぼ窮地に陥る事なく展開。
大統領の息子との絡みは、物語的に最後まで引っぱっても良さそうだが、
割に簡単に救出成功。
せっかく隠れてるのに、2人連れの敵にいきなり襲い掛かる強引さも見せる。
後半は、一昔前によくあった核ミサイル発射ものの様相を見せる。
大統領ら3人が、核ミサイルを無効にするコードを握っていて、
わざわざ分散して管理してるのに、まとめて捕われる。
(3人の内1人くらいペンタゴンにいても良さそう)
こうなると、バトラーが単身活躍する話ではなく、
モーガン・フリーマンら、妙に豪華な布陣による別の映画の雰囲気に。
終盤、一味は大統領らに覆面をさせてヘリに乗り込み、狙撃手が判別できない事態に。
ここで大統領ごと狙撃したら合衆国最後の日だが、そうもなる訳でもない。
大統領がいるのは核シェルターで、地下深くにありそうなイメージで、
バトラーが何とかたどり着く展開を期待。
だが、たかだか地下2階へ行く程度の雰囲気で到着。
もちろん最悪な事態は回避され、敵は倒し、大統領は無事。
まあ、序盤の派手さで点数を稼いだので、
ダイハード最新作より面白いけど、拍子抜けの面もあり。
ところで、予告によると、
ホワイトハウスダウンと言うローランド・エメリッヒの類似作品があるらしい。
困ったもんです。

2013/06/09
「デス・レース3 インフェルノ」
 もともとはデビット・キャラダインによるSFアクションを、
ジェイソン主演でリメイク。
舞台を刑務所内に限定した分、ブラックな感じが抜けたが、まさかの続編登場。
ジェイソンの話の前日談で、デスレースやフランケンシュタイン誕生秘話が描かれる。
フランケンシュタインはキャラダインが演じたキャラだが、
ジェイソンのリメイクでは既に死んでいる事になっていて、
ジェイソンが代役を演ずる設定だった。
したがって、続編でフランケンシュタインを主役にしても、
どうせこの後死ぬんだよねと言う目で見てしまった。
そこへまさかのシリーズ第3弾。
2作目と1作目の間を描くミッシングリンクだが、今後どれだけ刻んで行く気やら。
今回、舞台は刑務所から外へ出るが、外にいるのもゲリラみたいな連中で、
オリジナルみたいに、一般市民が死んでも平気と言う毒はない。
3日間のレースだが、なぜかクルーは毎晩追いついて合流。
クルーは前作と同じだが、前作で主人公が死んで
一緒にレースしてるフランケンシュタインを別人と思っていてなんて、
設定を気にしすぎたまだるっこい展開。
レース自体は、外に出た分マリオカート感が薄れる。
最後にスポンサーを倒すカタルシスに期待したが、そうはならず。
実は主人公が死なないで済む手があったと言う訳で、それはそれで面白いんだけど、
それがわかってから、延々と謎解き的な説明シーンが続いて締まりが悪い。
一応完結のつもりかな?

2013/05/18
「ジョン・カーター」
 ターザンなどで知られる作家バローズによる
火星のプリンセスの映画版。
主人公のジョンは、地球でははみ出し者だったが、
火星では重力の関係で、物凄い跳躍力と怪力を持つ。
つまり、スーパーマンの逆のパターンだ。
火星では、複数の部族が争い、怪力を持つカーターが巻き込まれ、
鍵を握るようにと言うもの。
怪力とは言っても、敵軍隊を1人で壊滅させるほどではない程度。
ハルクみたいにカタルシスを感じさせる訳ではないあたりがもどかしい。
ひょんな事から部族の対立に巻き込まれ、
ひょんな事からリーダーとして台頭するようにと言う展開は、まあまあ面白いが、
どこかで見たような印象は否めない。
それよりも、ラストに火星に戻れなくなったジョンが画策するエピソードがあって、
普通ならこの手のおまけエピソードは蛇足感を感じるところだが、
本作はここの雰囲気が面白い。

2013/05/12
「アポロ18」
 時々出てくるインチキドキュメンタリーの1作。
アポロ計画は17号で終わったが、実は18号があったと言う話。
それがなかった事にされたのは、都市伝説的な秘密があったと言う訳。
この手の設定嫌いじゃないです。
実はソ連も月に来てましたとか、岩みたいな生物がいましたとか、そんなのも面白い。
ただし、ドキュメンタリー風を意識しすぎてテンポが悪く、
それだけの話?と言う程度に留まる。

2013/05/03
「沈黙の牙 TRUE JUSTICE2 PART3」
 またまた黒幕に近づくためと称して、
関係なさそうな事件を追う展開。
毎回いろんな悪をこらしめる感じで、
これってAチームの、それもロバート・ボーンの手先になった後半の雰囲気やね。

2013/05/02
「沈黙の掟 TRUE JUSTICE2 PART2」
 あれ?復讐の為のチームだったはずなのに、
黒幕に近づくためと称して、別の隠密チームに協力する展開に。
黒幕に近づいてる気がしないのが困りもの。

2013/05/01
「ラストスタンド」
☆☆☆★★

 人気絶頂だったかは微妙だが、
またまだ人気のあったシュワルツェネッガーが知事になり、
俳優業を半引退して約10年。
途中、エクスペンダブルズ等にゲスト的に出たが、本格的復帰は本作。
シュワ復帰を売りにしただけの安易な企画にも思えたが、
少数の味方と共に、巨悪に立ち向かうストーリーに、男のロマン的な物を感じて見た。

 シュワは田舎町の保安官。相変わらずガタイはでかいが、
以前のように、どんな敵にも負けそうもないと言う雰囲気ではない。
彼は、国境沿いの町にいて、逃走した麻薬王を通すまいと立ち向かう事に。
フットボールの応援のため、町に若者はほとんどいない。
普段は犯罪もなく、保安官助手たちは撃ち合いにも不慣れ。
FBIは別の町を警戒し、この町は盲点だった。
と言うわけで、孤立無援の設定は整った。
同様の話は、真昼の決闘の時代からあるが、ご都合主義の不自然な設定が多かった。
その点、本作はなかなか説得力あり。
FBIに任せときゃいいのに、血が騒いで。。。と言う訳でもない。
麻薬王は車で移動すると言う設定は、迎え撃つ時間が出来る一方で、
見せ場的には間が空きそうなデメリットも。
その点は、町にいる麻薬王の手下(アブルッチ)との戦いや、
麻薬王とFBIの攻防でうまく持たせてる。
強制じゃないと言いながら、結局メンバー全員で立ち向かうあたりは、
お約束とは言え、胸が熱くなる感じ。
安易な企画と思ったが、意外に上出来。エクスペンダブルズより面白いかも。

2013/04/30
「沈黙の嵐 TRUE JUSTICE2 PART1」
 前シリーズでは、特権を与えられたチームを率いたセガール。
今回はそれでは物足りなくなったか、警察をはずれてただの復讐集団に。
サラがいつまでも従ったり、凄腕の連中を雇えたりするのも妙な感じ。

2013/04/28
「沈黙の絆 TRUE JUSTICE2 PART0」
 セガールを押さえたい者としては、
ノルマ感満載のシリーズに続編が登場。
セガールは、何だか特権を与えられた警察組織のリーダーで、
過去には軍で秘密任務に就いていたなんて、何でもありの設定。
ここへ来てチーム構成を変えたくなったらしく、
わざわざメンバーがやられるエピソードを用意した。まさにセガールやりたい放題。

2013/04/27
「最高の人生のはじめ方」
 ロブ・ライナー監督でモーガン主演の本作は、
同じ組合せの別作品と紛らわしい邦題。もちろんマドセンが出るから見ました。
モーガンは西部劇でちょっと知られた元作家。
夏の間、知人の犬の世話をするため、のどかな島で過ごす事に。
隣の家に住むのがマドセン。離婚して3人の娘と暮らすが、長女は都会に戻りたそう。
気難しそうだったモーガンだが、次女がなつき、作家の心得みたいなのを教わる。
彼を崇拝するが、モーガンが三女のために書いた物語の内容が気に入らず反発。
だが、モーガンの気持ちを知って仲直り。
長女も母の気持ちを知っていい子になる話。
今どき珍しい、誰も死なない、誰も悪くないと言う映画。
誰かを死なせたりして、メリハリをつけて感動させるのはよくあるが、
それをせずにほのぼのさせる、まさにハートウォーミングな作品。
ただし、それが故にハードルも高く、感動の傑作と言う訳にはいかず。

2013/04/22
「ジャックはしゃべれま1,000(せん)」
 久しぶりに見たエディ・マーフィの映画。
ちょっと太ってた時期もあったが、そこは戻った感じ。
物語は、口八丁で生きてきたエディが、
ひょんな事から、あと1000語話したら死んでしまうと言う事態に。
何とか話さないように、筆談したり身振りで伝えようとしたり奮戦。
それでも浪費し、あと1語になってしまう。
エディと言えば、マシンガントークと言われるしゃべりが売りで、
裏返すとそれが足かせになって近年パッとしなかったと言う面もある。
本作はそこを封じると言う挑戦的な映画。
志は買うが、その分つまらなくなった面も。
全体的に教訓くさいが、それほど立派な作品になってる訳でもない。

2013/04/20
「Black&White/ブラック&ホワイト」
 カーク船長ことクリス・パインがスパイに扮し、
相棒と同じ女性に恋して競い合うと言う話。
相棒のトム・ハーディ(ダークナイトライジングの悪役)は、
何となくアダム・サンドラーみたいで、二枚目半的な印象。
彼らが恋するのは、リース・ウィザースプーンで、
ちょっと前はロマコメの女王みたいだったけど、ブランクを経て違和感を感じさせる。
どちらが彼女を射止めるかで、
互いにスパイ組織の情報網とかを利用して競い合ったりする。
そのあたりの描写が面白いが、
その発想だけでは全編ぞくぞくするような。。。と言う所には至らず。
この手の話って、本業の方もそれなりに同時進行で展開するが、
本作ではかなりお手軽な感じ。

2013/04/19
「バニシング IN TURBO」
 俳優だったロン・ハワードが監督に転身した第1作で、自身も出演。
70年代にカーアクションの映画が流行ったが、
その流れとして、スピードやテクニックではなく、やたら多くの車が壊れるあたりを、
ややコミカルに描くジャンルがあった。
(バニシングIN60やフリービービーンあたり)
本作もそんな作品で、題名を拝借してるあたりにも、それが感じられる。
ターボじゃないと思うし。
物語は、駆け落ちしたカップルを、両親や賞金稼ぎの連中が追う話。
やたら出てくる追っ手がうざったいが、
反面、主役カップルにあくが全くないので、バランスはとれてる感じ。
追っ手は条件がまちまちだし、途中でクラッシュしたりもするが、
なぜか全員目的地まで着いてくるのはご愛嬌。
何ともお手軽で、エンドロールも短めな、いかにもな70年代の作品。

2013/04/15
「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」
 先日亡くなったサッチャー元首相を描いた映画で、
主演がメリル・ストリープ。
いやいや、サッチャーもメリルも印象に残る顔なので、強引な気もしたが、
見てるとそれっぽく見えるから不思議なもの。
(その分、他の役者による若い頃に違和感あり)
物語は、サッチャーが首相になるまでや、
なってからの歴史的に有名な事件を描いたもの。
。。。ではなくて、メインは引退後の認知症の描写。
認知症によって、まだ首相だと錯覚したり、夫が生きてると思い、
当時を思い出すと言う展開。
そのため、少数派である女性政治家なのになぜ首相まで上り詰めたのかとか、
そのあたりの描写は軽め。
彼女が首相になっても、議会に他の女性が全くいないのは、たぶん誇張で寓話的。
あんな事件もあった、こんな事件もあったと、
歴史のおさらいをしたい向きには、ちょっと調子狂うかも。

2013/04/14
「侵入者」
 B級映画の王と言われるロジャー・コーマンが、
珍しく社会派ドラマに取り組んだと言う作品。主演は若きウィリアム・シャトナー。
もう少し前に出たニュルンベルグ裁判と言う作品では、
カーク船長よりさらに精悍と言う印象を受けたが、本作ではカーク船長と同じ顔。
物語は、黒人への差別が残る南部が舞台。
だが、この地も白人の学校に黒人が通う事が法律で決まり、住人も諦めムードに。
よその町から現れたカーク船長は、
一見人が良さそうなのだが、実際はかなりの白人至上主義者だった。
彼は国を守れと人々を扇動し、再び黒人や差別に反対する白人への暴力が発生。
さらに黒人学生によるレイプ事件をでっちあげるが、被害者が嘘をついたと認める。
普通なら、そんな事は関係ないと、差別は続きそうなのだが、
レイプが嘘と判明するや、船長の信頼が一気に地に落ち、人々は解散。
船長以外は意外に良心的で拍子抜けしてたら、急に終わる。
結局、何が言いたかった訳?とすっきりしない気持ちを残す。

2013/04/07
「キラー・エリート」
 リメイク作が続いたジェイソン主演作なので、
本作もペキンパー作のリメイクかと思えばさにあらず。
ジェイソンは暗殺屋とでも言うべき稼業で、
デニーロと組んでいたが、殺しに疲れて引退。
だが、デニーロが捕らわれたため、SAS隊員3名を始末する仕事を受ける羽目に。
デニーロ不在につき、プリズンブレイクのリンカーンらと組んで、
3名を事故に見せかけて始末する。
だがSAS隊員を保護する秘密組織があるらしくて、始末屋に追われる。
この始末屋がクライブ・オーウェンと言う図式。
最初は、スパイもの風の作戦でSASを始末する展開。
それがオーウェンとの追跡戦になったり、
黒幕と言うべきオマーンの長老や雇い主との争いになったり。
何となくまとまりのない、散漫な感じに。
ジェイソン主演作としては、出来はいい方と思うけどね。

2013/04/06
「ロスト・ワールド」
 恐竜を描いた特撮作品の先駆けで、
後にキングコングの製作にかかわるスタッフも参加。
キングコングはセリフありだったが、本作はサイレント。
秘境に恐竜が生きていたと言う、後に何度も描かれるテーマ。
特撮は観客を驚かせたと言うが、
キングコングよりも未熟で、常に遠巻きに見てる感じ。
ちゃんと都会で暴れるシーンもあるが、軍とかは出てこず、割に唐突に終わる。

2013/04/05
「つばさ」
 アカデミー賞の記念すべき第1回作品賞受賞作。
第一次大戦を描いた話で、何しろ製作が第二次大戦よりも前。
白黒のサイレントだが、近年つけたっぽいパートカラー(炎だけ赤い)で弁士つき。
物語は2人の若者と、それに絡む女性たちの話。
2人は恋のライバルだったが、戦場で友情が芽生え、だが残念な結末が。
と言う、比較的シンプルな話だが、
2時間半の長尺なのはどうしてもテンポの悪くなるサイレントならではの宿命か。
戦地でも何かのんきなヒロインにも時代を感じさせられるが、
空撮を含む戦闘シーンは今見てもなかなかの迫力。

2013/03/31
「セットアップ」
 またまたブルース・ウイリスが脇役(またボス役)で出演する作品。
今回は、ダイヤを盗んだ男たちの話で、
裏切ってダイヤを持ち逃げした男と、持ち逃げされ仲間を殺された男の対立に。
出だしの雰囲気は悪くなく、
それぞれが懇ろにした組織が敵対すると言うのも、まあ面白い。
ただ、結果的に組織の戦争になって、ブルースとかは全滅するのに、主人公らは無事。
主人公に同行したブルースの部下が誤って死んでしまい、
敵組織の仕業にして、誰も疑わないあたりも調子良すぎ。

「バトルシップ」
 宇宙船が攻撃してきて、
たまたまハワイで合同演習していた日米他の軍が対抗する話。
リーアムが主役で、多国籍軍の中に日本もいて、
自衛官役で浅野忠信もちょっと出ている(北京の55日の伊丹十三みたいな位置付け)
映画と思って見たら大違い。
まずリーアムは主役じゃない。主人公を見守る提督役。
主人公はありがちなはみ出し兵士で、ライバルが日本の浅野忠信。
何の事はない、日米ライバルが手を組んでエイリアン軍を撃退してしまった訳。
太平洋戦争以降を舞台にした海外の映画で、
日本軍(自衛隊)が強力な軍隊として描かれたのは、初めてではないかしら。
と言うあたりでびっくりしたが、
映画全体はインデペンスデイあたりを連想させるどこかで見た話。
ハワイ島を取り囲んで、バリアを張られ、リーアムら主力部隊はその外に。
中にいるのが、はみ出し兵士の主人公。
兄である艦長らが早々に死んでしまい、いきなり米軍の指揮官に。
仲の悪い日本の兵士と組む事に。
途中で艦が沈み、展示されてるミズーリを持ち出す沈黙の戦艦な展開。
それを操縦するため、退役軍人がかけつけるスペースカウボーイな展開。
敵は一番肝心な通信機器を失っており、
人間側の設備を拝借しようとするが、危機一髪設備を破壊して人間側が勝利に。
どこかで聞いた話の組合せで、うまくこなれてるかと言うと、そこは微妙。

「トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン」
 身近な機械に紛れた金属生命体と言う存在がいて、
地球を侵略しようとする連中と、それを阻止しようとする連中が戦う話。
シリーズ第3弾。
主人公シャイア・ラブーフは皆勤賞で、恋人役は変わったみたいだけど、
主人公の仲間はそれぞれ再登場。
シリーズとしての継続性を守ってると言いたげだが、
その他の登場人物の印象があまりないんすよね。
人間の方ですらそれだから、機械生命体の方は全く区別がつかず。
終盤になっても見分けがつかないから、物語がわかりづらかったのは言うまでもない。
もう少し工夫がほしいところです。
さらにマイケル・ベイ作品は常に長いと言う弱点を抱えていて、
そこを監督が理解していないあたりも問題かな。
崩れかけたビルを逃げ惑うシーンは新しくて面白かった。

2013/03/30
「ロックアウト」
 ガイ・ピアース主演のSFアクション。
宇宙に凶悪犯の刑務所があり、
囚人たちは冬眠させられるが、反乱で全員が目覚めて暴れ出す。
囚人には凶暴な連中も多いが、リーダーは頭が切れるタイプ。
コンエアーや、デモリションマンを連想させる設定だ。
ここを視察していた女性が人質にとられるが、実は彼女は大統領の娘だった。
そこで、元CIAで、濡れ衣で逮捕されたガイ・ピアースが救出に向かう事に。
ちょっとひねったSF設定のアクションで期待できる。
が、実際に見ると、凄腕の敵が現れたらしいと一味が怯えるような展開はない。
一味が意外に知能犯で、警察の作戦を出し抜くような面白さがある訳でもない。
人質が実は大統領の娘だった事により、主人公が窮地に陥る訳でもない。
主人公が隠した秘密の話も蛇足感たっぷり。
面白そうな設定をいっぱいばらまいておきながら、生かせてない感じだ。

2013/03/28
「TIME/タイム」
 時間が金の代わりに取引に使われる社会の話。
設定としては、遺伝子操作により、
人類は余命を交換できるようになったと言う事らしい。
決して万人が不老不死になった訳ではなく、金持ちが結果的に半永久的に生きられ、
貧しい人は残り1日の余命を何とか延長して綱渡りで生きてる事に。
つまり、余命の合計が増えた訳ではないのだ。
でも、機械で余命データ受け渡せるなら、人工的に作れそうだよね。
予備知識ありのつもりで見たのに、
この微妙な設定がなかなか把握できず、しっくり来ず。
主人公はある人から余命100年を譲られるが、
そんな奇特な人はいないはずと、時間泥棒として追われる。
追うのがキリアン・マーフィで、プリズンブレイクのマホーン風。
前半は勢いで何とか見せるが、後半になると、なぜか主人公が義賊になり、
なぜかなかなか捕まらない展開が続いて退屈。
発想自体は悪くないので、もう少し推敲してから映画作った方がいいよ。
ところで、吹替版で見ちゃったけど、
ヒロインの声が特筆すべきレベルの棒読みだった。(アンドロイド役かと思った)
タレントさん使ってもいいけど、違和感はないようにしてもらいたいもんです。

2013/03/23
「キリング・ショット」
 ブルース・ウイリスが出てる小粒なアクションと思って見る。
実際はブルースはボスだけどちょい役。
冒頭女3人組が食堂で他愛ない話をしていたが、突然強盗に。
かっこいい女性たちが暴れる話かと思えば、いきなり1人が射殺される。
あれれ?と思ったら、物語は過去へ。この雰囲気って、
パルプフィクションとかのタランティーノ風を狙ったみたいで期待できる。
だがこの後、話は過去へ行ったり戻ったりするが、意外に膨らまない。
かいつまんで言うと、ブルースが、女3人組を含めて、
不始末をやった部下を始末する話らしい。
女3人組と言っても、2人はさっさと殺されて物語にはあまり絡まず、
メインの1人が出ずっぱり。時間が前後しても、登場人物も場所も限定的。
真相がわかってから事件が発生する様な面白味がある訳でもない。
面白い映画をイメージして作ってみたが、中途半端な残念な出来に終わった感じ。

2013/03/14
「世紀の怪物 タランチュラの襲撃」
 巨大なタランチュラの話。
前半は、怪しげな博士(ウェイバリー課長)が、
食糧問題を解決するため、怪しげな薬を開発する話。
それによって巨大化したタランチュラが逃げ出すわけだが、
タランチュラ食う気だったのか。
それだけでなく、博士らは人体実験までする。
人間でかくなったら、さらに食糧に困るじゃん。
なんて、突っ込みどころのあるマッドサイエンティストもの。
その後、各地で謎の死体が見つかったりして、登場人物は何でだろうと不思議がる。
お約束とは言え、観客は皆タランチュラの仕業と知ってるからもどかしいが、
肝心のタランチュラが驚異になるのは終盤になってから。
ダイナマイトは効かなかったが、ナパームで割に簡単に倒される。
ところで、この映画には初期のクリント・イーストウッドが出ていた。
空軍パイロット役で、マスクで目以外は隠してるため、
半魚人の時よりわかりにくいが、他にパイロットは出てこない。今回もセリフあり。

2013/03/10
「127時間」
 ジェームズ・フランコが狭い谷間に落ちて、岩に腕をはさまれる話。
序盤にフランコの日常のエピソードがあり、岩にはさまった所で、
127時間とタイトルが出て、こっから始まりまっせと言う感じに。
見る前から予想がついた事が2つ。
・この映画に派手な見せ場は期待できない。
・脱出する手段は「あれ」しかないはず。
派手な見せ場がないと言う意味では、オープンウォーターと言う似た映画があった。
あちらはサメが出たりして、それでも物足りなかったが、本作はそれすらもない。
多少の工夫は見られるが、ちょっと単調。
脱出方法はやっぱり「あれ」で、終盤に痛そうな描写が。
テレビで見る分にはちょっと目をそらしてやり過ごすが、
劇場で見た人は、何で金払ったのに目をそらさなきゃならないのと言う感じやね。

2013/03/09
「ボーン・レガシー」
 マット・デイモンのジェイソン・ボーンシリーズの続き
と言うよりはスピンオフ。
ゴーストプロトコルとかに出ていたジェレミー・レナー主演。
ボーンと同様に、CIAによって作られた殺し屋がいたと言う設定。
このシリーズの、CIAが必死に隠す秘密って、
他の映画も見ている者からすると、それほど衝撃の真相でもない。
シリーズらしく、ボーンが現れたらしいと報告が入ったり(報告だけ)、
旧作の出演者が出たり(いずれもワンシーン程度)するが、申し訳程度。
渥美清が死んだ後に、もう1本寅さんを作っちゃったみたいな発想で、
旧作とのつながりを見せる事にこだわった為に前半は低調。
後半にレイチェル・ワイズを救出し、追っ手から逃れるあたりはまあまあ面白くなる。
が、ボーン・アルティメイタムみたいに、
巨大な組織が全力でつぶしにかかってもどうしても倒せない程の凄腕には見えず。
最後の敵なんかレイチェルが倒してるし。。。
なぜか最後の歌は毎作同じ。

2013/03/08
「アーマード 武装地帯」
 マット・ディロン、ローレンス・フィッシュバーン、
ジャン・レノ、プリズンブレイクのスクレ、
脇役だけどフレッド・ウォードと言う男くさい布陣の映画。
小粒だがキレのあるアクション期待するよね。
ところが、またまた主人公は知らない人。
彼らは銀行輸送車の警備員のチームで、この設定は新しく評価できる。
当然内部の者が盗むと言うリスクはあるはずで、
警備会社としてガードはあってしかるべきだが、この映画にはない。
序盤で簡単に持ち逃げできてしまう。
そんな事だから一同に綿密な計画があるはずもなく、目撃者の対応で簡単に仲間割れ。
主人公が輸送車に立てこもる事態に。
要塞警察みたいな話にしたかったのかも知れないが、
一同は逃げる事を全く考えず、映画の大半をドアをこじ開けようとして過ごす。
そこには頭脳戦もなければ、派手なアクションもない。
アイデアだけの映画に、有名俳優が出ちゃった感じ。

2013/03/07
「SUPER 8/スーパーエイト」
 題名から8人の超能力者の話かと思ったが、さにあらず。
主人公の少年たちは自主映画を製作し、深夜の駅で撮影したりするが、
その際に脱線事故に遭遇。
それから町に異変が発生し、軍が封鎖する事態に。
少年たちは、事故現場を映画の背景に利用する行動力を見せる。
少年らしい幼さを持ちながら、その行動力で町の異常事態の真相に近づくと言う訳で、
少年探偵団的な面白さか。
実は町に宇宙船が墜落し、少年らの教師は宇宙に返そうとするが、
軍はこれを妨害すると言う未知との遭遇的な展開に。
最後に宇宙人は帰り、かの作品みたいに人々は爽やかに見送るが、
宇宙人は「何の落ち度もない人」も襲ったりしたのでちょっとスッキリしない。

2013/03/06
「モンスター・スパイダー」
 巨大クモが暴れる話。
エドワード・ファーロングが出ているが、
言われないとわからない、だらしないオヤジの役。
主人公は別にいて、こちらもだらしないツアーガイド。
紛らわしいけど、人物関係を把握する必要もない程度の話。
地震で地中から巨大なクモが現れ、小規模の都市で暴れる。
普通、怪物ものって、秘境で始まり、後半に都市に来たりするもの。
本作は都市にクモが現れ、
わざわざ危険度の高そうな湿地へ逃げてまた襲われるマヌケな展開。
そこそこの都市なのに、逃げてるのは主人公のバスに乗ってる数名だけ。
周囲には普通に車が走ってる。
後半に軍が現れるが、派手に攻撃する訳でもなく、主人公らにお任せ。

2013/03/03
「ノウイング」
 ニコラス・ケイジ主演で、未来にある事故を知ってしまった男の話。
。。。と言う先入観だったから、
同じニコラスのネクストのバリエーションと思って見た。確かに前半はそんな感じ。
ニコラスの息子が、50年前に埋められたタイムカプセルにあった手紙を受け取るが、
そこには謎の数字の羅列が書かれていた。
ニコラスは、数字が911他、
50年間にあった事故の日付と死者数と位置を意味する事に気づく。
その中には、いまだ起きていない事故も含まれていたのだ。
と言う事で、何だか予知しちゃうんですよね、と言う程度に留めておけば、
後は事件を阻止できるかのサスペンスとなり、そこそこ面白かった気がした。
ところが、最後の事故の死者は人類全体と判明。
ニコラスの息子と、手紙を書いた女の子の孫は、不思議な声を聞くように。
と来たらもう、声の主は宇宙人か神的なものとしか思えず、
実際そうだから調子狂っちゃう。
そういう話なら、なぜ50年前に手紙を書いた娘は選ばれなかったかとか、
なぜニコラスにわかる様な中途半端なメッセージを送りながら、
解読したニコラスを選ばなかったかとか、
どの程度の死者からリストに載せるのかとか、いろんな疑問が出てくる始末。
ただし、最後にニコラスが疎遠だった家族と会い(選ばれた息子は不在で)、
終末を一緒に過ごすシーンはちょっとツボ。

2013/03/02
「ハードキャッシュ」
 クリスチャン・スレーターとバル・キルマーと言う、
一昔前なら片方出ていたら見ちゃうと言う顔ぶれの共演。
おまけにダリル・ハンナまで出てるが、
ずっと鑑賞候補にあって、何となくこのタイミングで見る事に。
物語はクリスチャンが主役。
キルマーは彼を脅す悪役、ダリルはクリスチャンと組む一味の1人で、
共演と言うより脇役感が強い。
クリスチャンは泥棒チームのリーダーで、それだけだとオーシャンズ11風。
だが、作戦毎に組む相手が違う結束のなさで、
クリスチャンのワンマンプレイと言う感じだ。
おかげで、昔組んだ相手に恨まれ、今回組んだ相手にも裏切られ、
妻さえも裏切りかねない状況で、ハッピーエンドと言われても、すっきりはしないね。
観客全員がわかってる罠に、まんまと引っ掛かるキルマーはかなりの間抜け。

2013/02/26
「GAMER:ゲーマー」
 ジェラルド・バトラーとクライブ・オーウェンは実に紛らわしいが、
本作はバトラーの方。
近未来にゲーマーが生身の囚人を操って戦闘させ、人々が熱狂すると言う話。
発想的にはデスレース(ジェイソンの方)とほぼ同じ。
彼、あるいは操作する若造の何が凄いのかわからないが、
バトラーは29回生き延び、あと1回で自由になる。
そうはさせじとゲームを作った一味が妨害したり、
レジスタンス的な連中が助けたりの攻防になるが、
いかんせんバトラーらが操られてるのか操られてないのかは視覚的によくわからない。
たぶんこの設定の肝は、ゲーマーの若造とバトラーの関係だが、
ここに友情が芽生えたりもしない。
発想は面白そうだけど、もう少し推敲する必要あり。

2013/02/25
「キャッツ&ドッグス 地球最大の肉球大戦争」
 犬と猫が、人類の知らない所で、
地球の存亡を巡り争っていたと言う映画の続編。(前作あまり覚えてないんすけどね)
本作は007を意識したスパイもののノリで、
タイトルバックは007風、主題歌はシャーリー・バッシー。
悪役の猫の名前がキティ・ガロアで、犬の組織の長官の声がロジャー・ムーア、
そしてその長官の名がレイゼンビーと来たもんだ。
話自体はスパイキッズ風で、久々にオドネルくんを見たが、大半は犬猫だけで展開。
犬猫好きの人の印象はどうかわからないけど、スパイ好きの人には楽しめる感じ。
(少なくともスパイキッズよりは)

2013/02/24
「プロメテウス」
 もともとは、リドリー・スコットが、
彼の監督作エイリアンの前日談を描くと言う企画。
その後、シリーズから離れ、シリーズに続くとも別物ともとれるようにしたらしい。
出てくる怪物はタコみたいで、
最後にエイリアン風が出てくるが、エイリアンその物とは言えない程度。
1作目でエイリアンを発見した巨人の宇宙船が再登場するが、こちらはその物ズバリ。
このどっちつかずの感じが、もどかしい気がする。
物語は、エイリアンの前日談と言うよりは、リメイクと言う印象。
前半見せ場がなく、後半になって大勢死ぬが、
敵が生物か巨人か、これもどっちつかずの描き方。
主人公はリプリー風だが、奮戦ぶりももう一つ。
何だか、エイリアン1作目の決定稿の後に、初稿を読んだみたいだ。

2013/02/21
「ザ・マーダー」
 レイ・リオッタ主演の刑事もの。
最近とんと見かけないクリスチャンも出るが、こちらはよくある嫌な捜査官役。
リオッタがかつて関係した女性たちが次々殺され、彼にも容疑がかかる。
とは言え、そこはあまり疑われてないようで、
関心はもっぱら犯人がどうやってリオッタの女性関係を調べたかに。
捜査上やむなく白状するが、リオッタと関係した女性は何と100人に上るのだ。
中には、今の妻に隠れて不倫した女性刑事も。
やがて母も殺され、男の犠牲者も出たりして、犯人の狙いが不明に。
女性刑事に接近した男を怪しむが(観客は彼が犯人と知ってる)。。。と言う展開。
この手の話は、二重人格で主人公が犯人だったとか、
いろんな「意外な真相」が出てくるものだが、本作の意外さはワンランク上。
突き詰めると、リオッタの女ぐせが悪いのがいけないんじゃんと言う話で、
後味が悪いと言うほどでもないが、スッキリはしない。

2013/02/19
「ロビンソン・クルーソー」
 よく知られる(題名はよく聞く)ロビンソン・クルーソーの話だが、
もちろんピアースが出てるから見た。
孤島に取り残されたロビンソンは、軍で覚えたサバイバル術で生き延びる。
やがて、島に原住民がいると知り、生け贄にされていたフライデーを助ける。
(宇宙家族ロビンソンのロボットの由来ね)
フライデーはすぐに英語を覚えるが、
宗教感の違いから、対立したり仲直りしたりを繰り返す。
やがて部族に襲われ、フライデーは負傷した友を救うために禁を犯して故郷の島へ。
ロビンソンは助かるが。。と言う悲しい結末に。
原作は数十年島にいたらしいが、
本作では6年で、恋人も普通に待ってたりして、ちょっとあっさりめ。

2013/02/17

「ダイ・ハード ライト・デイ」
☆☆☆

 ダイハードと言えば。。と過去を振り返るのは面倒になったからやめるけど、
毎回ネタを変え、派手なアクションシーンを見せるシリーズ。
今回は大人になった息子と共に、ロシアでダイハードぶりを見せると言うので、
面白そうと思って見た。

 本作の舞台はロシア。
息子がかの地で逮捕されたと知りジョンがかけつける事に。前作に出てた娘も再登場。
実は息子はCIAで、組織の男を米国へ連れ出すため、潜入していたのだ。
男は敵対する連中に狙われ、襲撃を受ける。
そうした敵対構造に入っていない(事情も知らない)ジョンは、
息子を連れ帰ると言う、全く個人的な都合で事件に関わる事に。
前半は、この事情がわからない加減がもどかしい感じ。
中盤になって、事情はわかるが、物足りなさを感じるように。
本シリーズは、物語の出来不出来はあれど、派手な見せ場は盛り沢山だった。
1作目の見せ場はいくつある?と聞かれてもすぐには答えられない。続く作品も同様。
だが、本作の見せ場の数は3回しかない。
最初の裁判所襲撃、改装中のホテル襲撃、チェルノブイリでの戦いの3回。
(後でアジト襲撃もあった事に気付いたけど、あれはただの撃ち合いだからね)
裁判所襲撃はカーチェイスに続くが、これが長い。
大変そうだけど、何やってるか
(ジョンが絡んでるのか、ただ追跡してるだけか)よくわからない。
後の2つの見せ場は、息子と一緒で、文句言い合いながらジャンプしたりする、
よくある凸凹刑事もののノリ。
思えば1作目のジョンは、たまたま事件に遭遇し、
何となく生き延びちゃうと言う面白さがあった。
その後のシリーズでは、警察とかFBIとかの枠組みを越えた、
何をやっても許される特権を与えられた人物みたいに。
そうなると物語の面白さは期待できず、派手なアクションを楽しみにするしかないが、
本作はそこが抑え気味だった。
もちろん、アクションに金がかかってるのはわかるし、
他のアクション映画として見たら、面白かったと思う。
だが、シリーズとしては、あまりに物足りなくて、
番外編的な(007に続いて)印象を否めない。
TV24の、シーズンの間のエピソードを見せられたようだ。
2〜4作目の優劣は、いろいろ思うところあるけど、本作はぶっちぎりの最下位確定。
この落差は007の比ではない。どうしちゃったんでしょうね。

2013/02/15
「テイカーズ」
 予備知識なしに見たけど、マット・ディロン、ポール・ウォーカー、
ヘイデン・クリステンセンと言う、ちょっとクセのある系が集合した犯罪もの。
ウォーカーやヘイデンは強盗グループの一員で、ディロンがそれを追う刑事。
刑務所から出所した元仲間に計画を持ちかけられ、
ウォーカーらは現金輸送車を襲撃するが、元仲間に罠にかけられると言う展開。
まあ、聞いた事あるような感じだが、ひっかかるのは配役。
まずウォーカーはグループのリーダーではなく、サブリーダー程度。
ヘイデンに至っては下っ端だ。
リーダーの役者さんはなじみがなく、その姉がヤク中だとか、
真意を計りかねる元仲間など、
物語的にひねったあたりが、よく知らない役者たちで展開。
刑事の方はディロンが奮戦するが、こちらも相棒が証拠の金に手を出した挙げ句殉職。
知った俳優の活躍を期待したのに、知らない俳優がバタバタしてるのを見せられる。
残念な映画とは、こんな映画の事を言うのかも。

2013/02/14
「センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島」
 ジューヌ・ベルヌの小説の舞台は実在すると言う連中がいるらしく、
地底探険の話をブレンダンらがなぞった体験をしたのが前作。
本作はブレンダンは不在で、甥ショーンが再登場。
ショーンの継父がドゥエイン・ジョンソンと言う、ハムナプトラな人選だ。
今回は神秘の島と言う小説が舞台で、
ハリーハウゼンが映画化した事があるらしいが、いまいちなじみがない。
そこで、宝島とガリバー旅行記と言う他の作家の小説を持ち出し、
描かれたのは同じ島だったと称する大風呂敷。
とは言え、巨大生物の島だから、繰り広げられる話はミクロキッズで見たような光景。
土壇場でノーチラス号が登場する見せ場があるが、
ディズニーの海底二万哩のデザインではないので、感慨ももう一つ。
全体的にお手軽な感じ。
ショーンの相手役の巨乳なお姉ちゃんはHな感じ。

2013/02/13
「斬撃 −ZANGEKI−」
 セガール出演作で残り少なかった未見の作品。
まあ、テレビとかでやらなかった理由はわかる感じ。
ウイルスが蔓延し、感染者が健康な者を襲う事態に。つまりゾンビものだ。
これを退治するため、セガールが仲間を引き連れ、剣でバッタバッタと倒す話。
…だったら良かったんだが、セガールの登場シーンは全体の1/3以下と言う感じ。
しかも、ほとんど話さず切るばかり。
後は病院に取り残された人々が逃げる話。
それも結構大勢いるのだが、一人ずつの描写が少ないから、誰が誰やら。
セガール作品は、どれもレベルが高いとは言えないけど、本作はさらに低い。
初稿の段階で作っちゃったって感じ。
最後に空爆するあたりだけが、セガール映画っぽい。

2013/02/10
「ゴーストライター」
 ニコラスは出てません。
ユアンがゴーストライターに扮し、元英首相ピアース・ブロスナンの自叙伝を代筆。
ユアンはゴーストライターらしく役名なし。
実は彼には前任者がいたのだが、事故死したために後を継ぐ事に。
そのあたりから、陰謀の匂いがぷんぷんする。
やがて、前任者が残した書類やカーナビの履歴から真相に近づくが、
想像の域を出ないまま、元首相は暗殺されてしまう。
真相は闇の中かと思われたが、出版された文書の中に、暗号のように隠されていた。
それに気付いたユアンもまた、前任者と同じ運命にと言う訳。
いまいち盛り上がらず、謎解きの面白さも、
巨大な組織にしてやったと言う痛快感ももう一つ。
ユアンってぼちぼちベテランのはずだけど、本作では若造に見えるのが不思議。

2013/02/09
「ドラゴン・タトゥーの女」
 ミレニアムと言う題名の三部作で話題になった
スウェーデン映画の、ハリウッド版リメイク。
監督がデビット・フィンチャーで、主役の記者がダニエル・クレイグ。
ダニエルは、富豪クリストファー・プラマーの依頼で、彼の一家を調査。
数十年前に行方不明になった親戚の娘について調べるのが目的だ。
ダニエルは、題名になってるドラゴン・タトゥーの女リスベットと組む。
彼女はハッカー技術を持ち、私立探偵みたいな仕事をする女。
凄腕だが問題も抱えてて、後見人にレイプされるが、
何倍にもして返し、逆に相手を利用する。痛快と言っていいのか、微妙な感じだ。
こんな二人が組むのは物語の中盤になって。
ダニエルは真相に近づき、犯人に殺されかけるが、
独自に犯人を見つけたリスベットに助けられる。
その後、意外な真相が判明するが、その謎解きは見てる者にはあくまでわかりづらい。
しかし、謎解きの雰囲気は悪くなく、テンポ良く事件解決まで見れた。
最後におまけがあって、もう一つの事件を解決したり、
それを利用して儲けたりするシーンは、ちょっと蛇足感あり。
しかもそれなりに尺をとってる。メインの事件だけにした方が良かった気がするが。

2013/02/08
「シューテム・アップ」
 クライブ・オーウェンと言う人は、
ジェラルド・バトラーと同一人物と思うけど、その主演アクション。
主人公は事件に巻き込まれ、と言うよりは自ら事件に飛び込み、大暴れと言う訳。
その暴れっぷりは、トランスポーターとかを連想させ、
やたら撃ちまくると、こちらはほとんどやられず、敵がどんどん倒れる寸法。
シリアスとは言い難い。
一応、陰謀らしきものがあるが、それがわかるのは終盤。
それまでは、そしてその後も、ひたすら撃ちまくる訳で、
あまり頭のいい映画ではないね。

2013/02/03
「地球が燃えつきる日」
 宇宙からの飛来物で地球の磁場に影響。絶滅の危機に。
と言う話は、前にアルマゲドン何たらで聞いた話。
本作は、主人公がティーバッグ役の人で、らしからぬいい人の役。
博士がナイトライダーネクストの博士で、こちらは違和感なし。
衛星を利用して、磁場を再生しようとするが、
その装置の兵器化を狙った連中と、装置の照準で意見が合わず、
装置の奪い合いになると言うおかしな話。
(片やオーストラリア、片やアメリカ。全然違うじゃん)
それ以前に、地球の運命を左右する事態なのに、
やや大きめの研究所みたいな連中が内輪もめしてるだけで、
米大統領や他国は一切出てこない。

2013/02/02
「フラッシュ・ゴードン スペース・ソルジャーズ Vol3(超人対火星人)」
 連続活劇フラッシュゴードンの後半部分。
バリン、バルタン、サン、そしてオーラ姫まで味方にしたフラッシュに、
孤立無援のミン皇帝は勝手に降参。この尻すぼみ感は相当なもの。
ミンは入ったら助からないと言う部屋に入り、一応自害した形だが、
せっかく宇宙まで来たフラッシュは、そこのところをよく確認もせずに退散。
そんな事だから、続編でミンは当たり前のように再登場する。
序盤は面白かったし、毎話に見せ場を作ろうとする工夫を感じたが、
中盤は水増し的。後半は尻すぼみ。
当時でも、ちょっとだまされた感があったのでは。
設定とかがそれほど悪い訳ではなく、懐古主義でリメイクしたくなるのは理解出来る。

2013/02/01
「フラッシュ・ゴードン スペース・ソルジャーズ Vol2(超人対火星人)」
 連続活劇フラッシュゴードンの中盤部分。
前半は毎回見せ場を作ってる感があって面白かったが、
中盤はバルタン(バリンと紛らわしい)に捕まったり、逃げたりの繰り返しで、
話数を増やすための水増し感たっぷり。
まあ、これは今のTVでもやってるけどね。
かなり悪い奴だったバルタンは、決闘にフラッシュが勝つと
(しかも相手はバリンだから八百長くさい)、
解放する約束だと、急にいい人になるのは困りもの。
ところで、毎回前話の粗筋が字幕で出るけど、
スターウォーズの冒頭のアレはこいつのマネなのね。今更だけど。

2013/01/26
「トータル・リコール」
 トータルリコールと言えば、もちろんシュワ主演のSFアクション。
本作は、その強い印象を恐れず取り組んだリメイク作だ。
コリン・ファレルが旧作のシュワに当たる主人公で、
リコール装置で隠された記憶が蘇る訳。
てな展開は、誰でも知ってる小説の映画化みたいで、そこに意外性は期待できない。
(ラストに若干ひねりがあるけど)
旧作では、主人公がどんな危機に陥っても、
シュワだから何となく乗り切れちゃう強引さがあった。
本作はそこらは丁寧に描いてる。
旧作はシャロン・ストーンも印象に残るが、前半で退場してもったいなかった。
本作のベッキンセールは、クライマックスまで生き延び、
マイケル・アイアンサイドの役柄も継いだ感じ。
荒廃した火星へは行かず、未来都市の上で展開するあたりも工夫を感じる。
エレベーターの上で戦うシーンは、同じ原作者のマイノリティリポートを連想させる。
全体として強引な印象があった旧作に比べ、丁寧に作ってはいるが、毒が抜けた感じ。
肝心のリコール装置によって、どういう体験が出来るのかがまったく描かれず、
いきなりいわば誤作動を見せられるのも困りもの。

2013/01/23
「コラテラル」
 コラテラルとは巻き込まれと言う意味らしい。
コラテラルダメージと言う映画もあったね。
本作はジェイミー・フォックス扮するタクシー運転手を中心に描かれ、
彼が殺し屋トム・クルーズを乗せたために、
事件(と言うよりは騒動)に巻き込まれる話。
事件に巻き込まれるんだったら、ヒッチ風サスペンスだが、
サスペンスとは言えないので騒動と言う程度。
と言うのも、トムはすぐに人を殺す危なさはあれど、凄腕には見えない。
人前ですぐ発砲する(退散の確率を下げる行為)。
ジェイミーに簡単に逃げられる(まったくもって無用心)。
ジェイミーの方も、いろいろ逃げるチャンスがありそうだが、
あまり試みず、割に当たり前に同行する。
そんなシーンが延々と続いただけに、
クライマックスで急に盛り上げるのには違和感あり。
車が横転し、負傷したにも関わらず、作戦を立て直しもせず、
ただちに次の標的を狙い(それも依頼されただけで、個人的には恨みなし)、
走る地下鉄に飛び乗るなんて様は、ターミネーターかと突っ込みたくなる。
確実な仕事をする殺し屋なら、決してやらない動きだ。
ジェイミーがトムの代わりにボスに会い、
思ったより小柄だなとか言われるシーンがあるが、
トムの方がジェイミーより小柄なので笑える。
ところで、ジェイソンが出るから見たが、
ジェイソンは冒頭にチラッと出て1分以内に退場。
とは言え、存在感ありすぎで、こちらも違和感あり。

2013/01/19
「P.S.アイラヴユー」
 ヒラリー・スワンクは美形ではないがキャラ的な魅力があるタイプ。
ボクサーとか冒険家アメリア・エアハートなんてのも似合うけど、
恋愛ものも気になって見た。
死んだ夫から手紙が届くと言う話で、
マイケル・キートンのマイライフを連想したが、ちょっと違った。
かの作品は、キートンが死ぬ前の話。
本作品で、スワンクの夫ジェラルド・バトラーが生きていたのはタイトル前だけ。
後は全編死んだ後の話なのだ。
自分の死んだ後に妻が読むように、手紙を遺すと言うのは、
それほど意外な演出ではないが、普通ならばそれがあるのは映画の終わり頃のはず。
本作はそれが序盤にあって、もうそこでグッと来ちゃったら、後は全編ツボですわ。
ちょっと老けたフィービーらとの屈折した友情模様もツボ、
スワンクに惹かれてるバーテンとの屈折した関係もツボ。
一番不粋に思えた母キャシー・ベイツとの関係もツボ。
もう参りました。完敗です。

2013/01/18
「フラッシュ・ゴードン スペース・ソルジャーズ Vol1(超人対火星人)」
 スターウォーズに影響を与えた、
いわゆる連続活劇によるスペースオペラ元祖的作品の1作目。
先に見た2作目は1本の映画風に再編集していたが、
本作は本来の連続活劇式で見られた。
1話がおよそ20分で、
そこそこの見せ場があり次回へ続くと言う形式は、後のテレビと同じ。
もちろん古臭いところはあるが、
割に面白く見れたので、当時は次回を期待してかなりワクワクものだったはず。
普通の体型の人間を、「巨猿のような大男」と称したり、
普通サイズのトカゲ、タコ、サメを怪物と称するのはご愛敬。
(割に最近まで同じ事やってたし)
一番驚いたのは、洞窟に現れた架空の怪物。その造形が後の日本の怪獣ぽかったから。
続きも割に楽しみです。

2013/01/13
「フラッシュ・ゴードン 〜マーズ・アタック〜(フラッシュ・ゴードンの火星旅行)」
 ジョージ・ルーカスは、フラッシュゴードンの映画化を希望したが、
権利の都合で出来なかったためスターウォーズを作ったと言う作品。
いわゆる連続活劇の再編集版で、題名も変わってるけどシリーズ2作目を先に見た。
(1作目はDVD3枚なので後にした)
話は地球を侵略しようとする宇宙人ミン皇帝に対し、
フラッシュとザーコフ博士らが立ち向かうと言うもの。(恋人デールは同行するのみ)
戦前のチープな作品である上、連続活劇ゆえに話が結構飛んだりして、
突っ込みどころが満載だが、
意外にまともだと感じたのは、フレッシュゴードンを先に見たからか。

2013/01/12
「アベンジャーズ」
 マーベル系のヒーローが大集合するアベンジャーズを見た。
昔から知ってたのはハルクくらいなんだけどね。
集まったのは、ロバート・ダウニーJr扮するアイアンマン。
クリス・エバンスのキャプテンアメリカ。
スカーレット・ヨハンソンのブラックウィドウ。
ボーンレガシーのジェレミー・レマー扮するホーク。役者は知らないソー。
そしてエドワード・ノートンが降板したハルクと言う面々。
長官役がサミュエル・L・ジャクソンで、
アイアンマンの恋人役でグゥイネス・パルトロウと言う豪華な布陣。
本作に至るまで、アイアンマン以降、ヒーロー単体映画を作り続けて伏線を張り、
一連の作品がビックプロジェクトと言う感じ。
とは言え、発想的にはマジンガーZ対デビルマンとか戦隊シリーズVSものと同じ。
設定の異なる作品をくっつけるのは強引。
それが6大ヒーロー大集合ともなると、
船頭多くしての例えどころではないくらい収拾つかない感じ。
派手だけど、話は散漫になって盛り上がりに欠ける。
数あるヒーローものと同様、
地球侵略を企む割に一味の攻撃対象はマンハッタンのみと局所的。
最後に、普通の人間が核ミサイルで収拾しようとする程度の脅威。
そのミサイルにヒーローたちがあわてるくらいだから、
実は敵味方ともたいした連中じゃないと思えちゃう。
最後に安食堂でヒーローたちが休憩するのはちょっと面白い。

2013/01/11
「フォーガットン」
 ジュリアン・ムーア主演のサスペンス。
彼女には死んだ息子がいたが、ある時から周囲が息子などいないと言い出し、
記録さえ残されてない事が判明。訳がわからなくなると言う展開。
この手の話は2パターンあって、
アンノウンみたいに周囲すべてが騙そうとしていたパターンか、
ボディスナッチャーみたいな未知の存在による侵略行為だったパターン。
(主人公の妄想と言うパターンもあるけど)
本作では政府とかのレベルでない隠ぺい工作があり、早い段階から後者としか思えず。
ムーア自身も、中盤でそういう発言をする。
結局そういう事だったらしく、解決すると元に戻るが、
息子の死まで無かった事になるのは都合良すぎかな。

2013/01/06
「ミクロキッズ3」
 人間がミクロ化するシリーズの第3弾。
1作目で子供が小さくなり、2作目で子供が大きくなったから、
3作目で大人が小さくなるのは当然の流れかな。
小さくなった大人たちは、その状況を楽しんでるようにも思え、
羽目を外しそうな子供たちは割にいい子だったと言う感じで、
良くも悪くもディズニー流。ひねりがない分、出し殻みたい。

2013/01/05
「ミッション:8ミニッツ」
 ジェイク・ギレンホールが不思議な作戦に参加する話。
列車爆破テロが発生し、犯人逮捕のため、彼が爆破直前の世界を擬似体験する事に。
実はギレンホールは戦死していて、わずかに脳波が動く状態。
その状態を活用すると言う不可思議な理屈で、
過去へ行って8分間だけその世界を体験できるのだ。(何度も行ける)
そこまでは何となく説明がつく気もするが、
ジェイクは実際の歴史とは別の行動が可能で、
いろいろ調べて犯人を突き止めろと言うのだ。
ここまでで連想するのは、デンゼルのデジャヴと、
クリストファー・ノーランのメメント。(世間の評判は、恋はデジャブらしい)
ジェイクは前回の記憶を失ってる訳ではないので、メメントよりはまし。
(1回目は説明なしで実行されたけど)
擬似体験する話が次第に変わる様子は、バタフライエフェクト的でもある。
そうこうして事件は解決し、女係官の計らいで、
ジェイクは擬似体験の世界で知り合った女性とうまく行ったようなエンディング。
デジャヴで過去が変わっちゃうのは理屈的におかしかったが、
本作では実際の歴史は変わらないと何回も断りあり。
にも関わらず、結局歴史が変わっちゃったようにも解釈できる感じだけど、
そこら辺は設定のさじ加減次第でどうにでもなるって事か。

2013/01/02
「バビロンA.D.」
 ビン・ディーゼルは、孤高の何でも屋みたいなキャラが似合う。
(近未来も)
そんな彼と魅力的な少女、ミシェル・ヨーの3人で旅すると言う展開は面白そうだが、
何だか少女の存在も一味の目的もよくわからず。
面白そうだけど、よくわからないと言う作品。

「マチェーテ」
 ロバート・ロドリゲス監督のグラインドハウスとか言う作品で、
劇中で架空の予告編とされたマチェーテを本当に映画化。
マチェーテ役はロドリゲス映画の常連で、悪役にしか見えないダニー・トレホ。
相手役はジェシカ・アルバやミシェル・ロドリゲスと言う、
ラテン色を感じさせる布陣。
対するは悪役が珍しいセガール、デニーロ、お久しぶりだねドン・ジョンソン。
悪役が入り乱れて、陰謀の図式がわかりにくい上、
アルバにも犯人と疑われたりするが、マチェーテは終始マイペース。
相棒の危険も顧みず、車で敵陣に突っ込み、
おかげで相棒は死ぬ始末(敵に撃たれた訳ではなく)。
妻の首が切り落とされたりするが、復讐の機会をうかがっていた様子もなく、
とりあえず暴れたら、何となく事件が解決した感じ。
リンジー・ローハンは敵の娘だが、なぜか寝返り、
死んだはずのミシェル・ロドリゲスがアイパッチで現れたり、都合の良い展開は続く。
いつも無敵のセガールは、本作でも強敵だが、
何となく刀が刺さっちゃった的なやられ方。
問題児リンジーは、ゲスト出演的な本作でなぜか脱ぐ。
アルバも脱いでるが、あれはCGらしい。

「ウィッカーマン」
 本作は70年代のカルト的人気を得たと言う英作品のリメイクで、
ニコラス・ケイジ主演。
ニコラスは休職中の警官で、元恋人から娘が行方不明と聞いて、かけつける事に。
娘はニコラスの実子らしく、彼はかなり驚くが、そこは最初に疑うべき所だよね。
元恋人は新興宗教の信者で、閉鎖的な島で生活していた。
住人はニコラスの質問をはぐらかし、ニコラス自身も何やら幻覚を見たりするから、
雰囲気はレオ様のシャッターアイランドに似てる。
まさかまたあの結末か?と不安になるが、本作はそういう事にはならず。
とは言え、新興宗教がらみで、実に嫌な結果に。
通常の感覚の人に想像可能な最も悪いエンディングを100とすると、
110とか行っちゃう後味の悪さ。
こういう映画を作ろうと思う人の感覚を疑う。
最後に、ジェームズ・フランコがカメオ出演していて、
ニコラスと同じ目に遭う事をにおわすエンディング。
これって、怪物映画で退治後に実はもう1匹と言うのに似てるが、
その蛇足感で嫌な結末がちょっとだけ薄まったかな。

「Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!」
 ご存じミスタービーンの映画版第2弾。
今回、ビーンはカンヌへ旅行し、言葉は通じないのにマイペース。
彼のドジで男が列車に乗り遅れ、車内の息子とはぐれると言う事態に、
珍しく責任を感じる。
息子を連れてカンヌへ向かうが、息子ともはぐれたり、
映画祭をめちゃくちゃにして追われたりするが、何となく丸く収まると言う話。

2013/01/01
「沈黙の弾痕 TRUE JUSTICE Part4」
 セガールによるTVシリーズ第4話。
前回異動になったメンバーが、1話だけ不在で返り咲き。
ネオナチグループに潜入し、怪しまれないように薬をやったりする。
一方でレイプ犯に過剰反応する女性刑事もいて、メンバーそれぞれに問題がありそう。
(癖があるとかではなく)
ネオナチは言う程過激でない。

「ゲーム・オブ・デス」
 CIAのウエズリーが部下全員に裏切られ、窮地に追い込まれる話。
チームで裏切ってなかったのは、ウエズリーと上司だけ。上司は最初に殺される。
一味は戦いの最中に、ウエズリーに仲間になれと誘うが、
そんな事なら作戦前に誘っとけよ。
彼らに何があったか知らないが、
かつては正義の為に動いていたのに、一般市民を平気で殺す極悪非道ぶり。
本来悪のはずのボス(ロバート・ダビー!)がいい人に思えるほど。
おかしな設定だけど、ウエズリーは奮闘。
一味のリーダーはゲーリー・ダニエルズと言う、聞いた事あるような役者。
何を隠そう実写版北斗の拳のケンシロウだった。

「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」
 時々映画化される三銃士の話。
前はオドネルで、その前がマイケル・ヨークかな。
三銃士とは言え、飛行船とか出てくるみたいだし、
キャラだけ借りた話かと思ったが、一応ダルタニアンと三銃士の出会いを再現。
ただそれは冒頭だけで、後は結局の所、派手な映画を作っとみましたと言う感じ。
これ見よがしに、続編を思わせるエンディングも好感が持てない。

「沈黙の挽歌 TRUE JUSTICE Part5」
 セガールによるTVシリーズ第5話。
日本通のセガールらしく、ヤクザがからむ話が登場するが、人物関係がよくわからず。
ヤクザがなぜかセガールに一目置いていて、なかなか動かないのは、
脚本に口出ししてるであろうセガールの自己満足か。

「沈黙の神拳 TRUE JUSTICE Part6」
 セガールによるTVシリーズ第6話。
最終話でノルマ感の強かった本シリーズも終了。
セガールは実は元凄腕の兵士で、賞金がかけられていたなんて都合の良い設定が判明。
捜査中に襲撃されたりするが、
上司含めセガールを任務から外そうとする者は誰一人いない。
後はお得意の大暴れで、シリーズ通じて、
セガールがやりたかった事をやったんだろうなと言う感じ。
メンバー全員が問題児で、そんなチームが存続できる、納得できる説明はない。

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