映画感想速報
 映画のあらすじと感想をまとめ続けてきましたが、なかなか文章をまとめるのが大変で、まとめた頃には古い話になっている事も少なくありません。そこで、速報的に公開する事にしました。

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2014/12/31
「スティーブ・ジョブス」
 アップル社を立ち上げたスティーブ・ジョブスの話。
ジョブスに扮するのはアシュトン・カッチャー。
アタリ社に勤めていたジョブスは、
パーソナルなコンピュータを目指して自宅ガレージで起業。
彼のコンピュータは評判になり大企業に。
だが、先進技術を追い求め続ける彼は、会社にとって邪魔な存在になると言う訳。
何だか出来事が淡々と羅列されてる感じで、物語としてはあまり面白くない。

2014/12/30
「アビエイター」
 レオナルド・デュカプリオが実業家ハワード・ヒューズを演ずる。
ダイヤモンドは永遠にで、部屋にこもってた実業家ホワイト氏のモデルね。
親の金を継いで、巨万の富を得たヒューズは、畑違いの映画製作に着手。
莫大な費用をかけて、戦争映画を完成させる。
その絡みで、キャサリン・ヘップバーンやエバ・ガードナーと交際。
さらに航空業に手を出し、自らテスト飛行したりする。
と言うと、豪快な人物みたいだけど、
潔癖症やら強迫観念で、部屋から出られなくなると言う一面も。
それぞれのエピソードは興味深いけど、全体として淡々と描かれた印象が強い。
終盤のパンナムとの対決は面白い方。

「パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉」
 ジョニー・デップ主演の人気海賊シリーズ第4弾。
キーラ・ナイトレイらは降板し、代わりにペネロペ・クルスが女海賊で登場。
永遠の命を得られると言う泉の位置が明らかに。
ペネロペの父親で、余命わずかの黒ひげに脅されてデップは泉へ案内。
一方、毎度おなじみのバルボッサは黒ひげに恨みを抱いていて、
これを妨害しようとする訳。
今回も話は入り乱れ、ぼんやり見ていると、何が何やらと言うのは相変わらず。

「X−MEN:ファースト・ジェネレーション」
 Xメンの新シリーズ。
旧シリーズで戦ったチャールズとマグニトーの若い頃を描く。
戦争中、ミュータントであるケビン・ベーコンは、
ユダヤ人収容所にいたマグニトーの力を手中に収めようとしていた。
戦後、ミュータントは人間と戦うべきと主張するベーコンは、
同志を集めて人類を自滅に導こうとする。(キューバ危機を誘導したてな感じ)
そうはさせじと、本来は志の異なるチャールズとマグニトーが手を組み、
立ち向かうと言う訳。
ベーコンの姿は、旧シリーズのマグニトーそのもので、
旧1作目の手前のエピソードをうすーく刻んできた印象です。

「華麗なるギャツビー」(2013年米)
 人気小説の映画化。
ギャツビーに扮するのはレオナルド・デュカプリオ。
ロバート・レッドフォードも演じた話だが、正直何で人気あるのかピンと来ない。
トビー・マグワイアが狂言回しとなり、謎多き隣人ギャツビーと知り合う。
実は、ギャツビーはトビーのいとこである女性と恋仲だったが、
戦争から帰還したあたりですれ違い、いとこは別の男と結婚してしまう。
彼女を忘れられないギャツビーは、連夜のバーティを催して、再会を成し遂げる。
彼女の方もまだギャツビーを愛しており、成就するかに思えたが、
そう簡単には行かなかったと言う訳。
レッドフォード版とほぼ同じと言う印象だが、
レオの考えが甘いと言うあたりが特徴かな。旧作もあんまり覚えてないんすけどね。

「ウルヴァリン/SAMURAI」
 Xメンのスピンオフシリーズの第2弾。
主人公ウルヴァリンが歳をとらないので、前後関係がよくわからないが、
3作目よりも後っぽい。
ウルヴァリンは長崎で原爆に遭遇した過去があり、その時助けた日本兵が富豪に。
彼に呼ばれて日本を訪れるが、
ウルヴァリンの治癒能力を狙う一味の襲撃を受けると言う訳。
陰謀の方は目新しくないが、珍妙な日本で戦うあたりが見所か。
(町中を新幹線が疾走し、その屋根の上で戦う)
真田広之は敵のボスっぽいけど、そうでもない。

2014/12/29
「ナルニア物語/第2章:カスピアン王子の角笛」
 ナルニア物語シリーズ第2弾。
前作の4人が再びナルニアへ。行き方はタンスとは決まってないらしい。
カスピアン王子と言う新たなキャラが登場し、王や女王である4人が手助けする訳。
前作の繰り返しと言う感は否めないが、まあまあ面白い。

「イングロリアス・バスターズ」
 クエンティン・タランティーノ監督作のアクション(?)
ナチスを悪者にし、独立してる様で連続してる5つのエピソードを描く。
ユダヤ人ハンターから逃れた娘は、素性を隠してフランスで映画館主に。
そこへヒトラー以下、ナチスの幹部たちが集まる上映会が催される事になり
米兵ブラッド・ピットらが、劇場を爆破する作戦に就くと言う訳。
そんなに奇抜な訳ではないけど、面白そうな雰囲気を維持してるのがうまい所。
意外な人が殺されちゃう(史実とも違う)あたりがタランティーノ流。

「ラストサムライ」
 トム・クルーズが日本で侍と一緒に戦う話。ようやく見ました。
南北戦争の英雄であるトムは、帰還後ぱっとせず、
明治維新後の日本で兵士を訓練すると言う仕事を受ける。
だが、付近には渡辺謙率いる侍の残党がいて、
近代化と称して、刀の放棄を求める明治政府の決定に反発していた。
トムは一味に捕らわれ、一緒に暮らすうちに彼らに共感を覚えると言う訳。
何かこんな様な話どこかで聞きましたよね。
トムがどういうつもりで出たかはわからないけど、明らかに彼は狂言回し。
渡辺謙の方が存在感があるのは否めない。
ただし、彼が明治天皇には敬意を示していて
天皇の方も、近代化ばかり進めようとする連中よりも、渡辺謙に理解を示すあたりの、
価値観はいまいちわかりにくい所。

「ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島」
 ナルニアシリーズ第3弾。
今回も現実世界からナルニアに向かうところから描かれる。
話がどんどん進んでいったりせず、必ずニュートラルから描くあたりは好感が持てる。
今回はナルニアに向かうのは2人だけ。代わりにちょっと嫌ないとこが同行。
幼い感じだったルーシーも大人な雰囲気になって、ちょっと調子が狂うが
話自体は毎回同じ感じ。

「インセプション」
 クリストファー・ノーラン監督によるSFアクション。
レオナルド・デュカプリオらは、
標的の夢に侵入して極秘情報をいただく仕事をしていた。
ある時、日本人実業家渡辺謙の依頼で、
ライバル会社のトップにニセの記憶を植え付ける事になると言う訳。
この辺で留めておけば、まあまあ面白い設定のサスペンスだったが、それでは済まず。
標的も夢に入られるのを阻止する技術を身につけていたり、
夢の中の夢とか出てきたり。
さらにレオの死んだ妻が、レオを夢から覚ますまいと妨害したり。
てな感じの話が入り乱れた結果、
今やばい状況なのか、予定通りなのかもわからなくなる始末。
やりすきは良くないっす。

「ゴーン・ガール」
☆☆☆★

 デビッド・フィンチャー監督の本作は、ベン・アフレック主演。
彼の妻役が最近注目株のロザムンド・パイク。
パイクが行方不明になり、その真相はいかにと言う感じの話らしい。
面白そうな設定なので見た。

 冒頭でパイク扮する妻が行方不明になる事件が発生。
血痕をふいた痕跡があるなど、CSIぽい状況だが、
死体は見つからず、脅迫がある訳でもない。
事件はテレビで連日報じられ、
この手の事件の常として、夫ベンがいろいろ批判される様に。
そうこうする内、ベンが浮気してたなんて事がわかり、雲行きが怪しくなる。
だが、ベンが真犯人なんて安易な話でもなさそうだ。
ベンは独自に調査を進める内、パイクが実は生きていると言う確信を持つように。
実は。。と言う真相は中盤で明らかに。
どこかで聞いた事ある真相だが、この映画が異色なのは真相がわかっても話が続く点。
ひいきのパイクは熱演と言うよりは怪演と言う感じで、終わり方もすっきりしない。
そう言えば、セブンの監督だったね。

2014/12/28
「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」
 海賊の活躍を描く人気シリーズ第3弾。
総督らがデイビー・ジョーンズと言う魚みたいなやつと手を組む。
一方、前作で死んだかに思えたジョニー・デップは、特に苦もなく復活。
キーラ・ナイトレイ、オーランド・ブルーム、
および前作までに敵だったバルボッサと組むと言う訳。
とはいえ、互いの利害でついたり離れたりして、何が目的かはわかりづらい。
このわかりづらさが、いまいちのめり込めない弱点かも。

「インビクタス/負けざる者たち」
 クリント・イーストウッドがマンデラ大統領を描いた作品。
黒人が差別を受けていた南アフリカで、マンデラ氏が大統領に就任。
マンデラを演ずるのは、クリントと共演経験もあるモーガン・フリーマン。
白人社会の反発もある中、ラグビーチームの優勝を応援。
チームは主将マット・デイモン以下、白人中心の編成で、その対応に困惑するが
国のためと言う気持ちで一丸になると言う訳。
ええ話と言う雰囲気は伝わるけど、
割に当たり前な感じで、意外な展開とかはない。

2014/12/27
「パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち」
 カリブの海賊をモチーフにした人気シリーズ第1弾。
何となく2作目だけ劇場で見て、
その他はビデオでも未見だったので、つぶす事にしました。
総督の娘であるキーラ・ナイトレイが捕われてしまい、
幼なじみのオーランド・ブルームは、海賊ジョニー・デップに助けを求めると言う訳。
海賊が主役なので、最後に全員が海賊側について、
敵対する連中を倒すと言うのは想定できるが、
入り乱れてわかりづらいと言う事もなく、まあまあ面白い。

「地底探検 センター・オブ・ジ・アース」
 ジューヌ・ベルヌの地底探険の何回目かの映像版。
トリート・ウィリアムズ博士と甥は、
行方不明になった夫を探す女性と共に、その足跡を追って地底探険すると言う訳。
自身の学説を証明する為ではないので、志がそれほど高くない感も。
地底に生命が住む世界を発見するが、人類そっくりの部族と恐竜人間が登場。
独自の進化で、恐竜人間の方が進化していると言う設定は面白いが、
それを納得させる描写はない。

「ウルヴァリン:X−MEN ZERO」
 Xメンシリーズのウルヴァリンを主役にしたスピンオフ。
幼い頃から無敵の能力を持つジェームズ(後のウルヴァリン)とビクターの兄弟は、
戦争などで活躍するが、やがて軍の汚い仕事を請け負う様に。
嫌気が差したジェームズは仲間を抜けるが、
ビクターが暴走していると聞いて、自らを強化して立ち向かう事に。
いわばウルヴァリン誕生秘話を描くと言う訳。
当初はワルになったビクターとの対決だったが、
途中から黒幕たる将軍との戦いにシフトして、何だか話がそれた感じ。

「ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女」
 類似品にご注意と言う感じのファンタジーシリーズの第1作。
親戚とかも含めて4人の少年少女が、戦争の疎開で大屋敷で暮らす事に。
一番小さな娘ルーシーは、
タンスの奥がナルニア国というおとぎ話の国につながる事に気づく。
彼らは王や女王とたたえられ、ナルニアの危機を救うと言う訳。
どこかで聞いたような感じだけど、割に面白い。

2014/12/26
「戦場のピアニスト」
 ユダヤ人ピアニストの実話もの。
エイドリアン・ブロディはポーランドに住む著名なピアニスト。
だが、ユダヤ人だった為、ナチスによる迫害を受ける。
収容所に入れられる話は何回も見た気がするが、
本作では何となく免れてしまうあたりがポイント。
収容所や隠れ家で仲間と励まし合いながら過ごすのではなく、
まるで無人島の様に1人でサバイバルすると言う訳。
だが、似たような題名で比較してしまう海の上のピアニストに比べると、
数奇な感じはもう一つ。
独将校との関係を掘り下げたりすれば良かったのでは。

2014/12/25
「殺人のはらわた」
 ブロンソンもの。
殺人事件を追う刑事ものかと思ったら、ちょっと違った。
チャールズ・ブロンソン警部は、
組織のボスであるロッド・スタイガー逮捕に執念を燃やす。
そんな中、FBIに協力を求められ、
スイスにいるスタイガーの愛人(もちろんジル・アイアランド)を連れ帰る事に。
彼女の証言でスタイガーを有罪に出来るのだが、
そうはさせじと殺し屋ヘンリー・シルバらに襲われると言う訳。
割に定石な構成だが、脚本が荒いのか、こそばゆい展開がそこかしこに。
最たるは、ラストにブロンソンがスタイガーの前に現れるシーン。
邪魔者を次々始末してきたボスが、宿敵と言うべきブロンソンと対面しても、
部下を含めて誰も彼の正体に気付かず、まんまとやられてしまう。。。
ブロンソンがイエーイと言ったら締まったかも知れないけど。

2014/12/24
「マードックの拳銃」
 チャールズ・ブロンソン主演の西部劇。
カート・ラッセルも出ていると言うから、ブロンソン対ラッセルかと思ったが、
そう言えばラッセル子役出身でした。
幌馬車隊のブロンソンは町へお使いに行くが、そこで死んだはずの恋人と再会。
彼女は人妻となっていたが、
その夫がブロンソンに恨みを抱いていて、対決になると言う訳。
テレビシリーズの1エピソードみたいな感じの簡単な話。
そして何回もダビングした末のビデオテープ見つけましたと言う感じの画質。

2014/12/23
「ブッシュ」
 ブッシュ大統領(息子の方)をオリバー・ストーンが描く。
イラクに大量破壊兵器があるとして、攻撃を決めたあたりを、
ブッシュの若い頃を織り交ぜて描く。
ブッシュ親子の他、ライス、パウエルなんて人たちを演ずるのは、
他の映画でも見かける俳優たちで、そのそっくりぶりには感心。
物語の方は、JFKみたいに大胆な仮説を織り交ぜた訳ではなく、
華氏911みたいにブッシュを糾弾する感じでもない。
ともするとブッシュに感情移入してしまいそうな描写で、
オリバーストーンが何を訴えたかったかはいまいち伝わらない。

2014/12/22
「おませなツインキー」
 ツインキーと言う少女に振り回される話。
振り回される男が、何とチャールズ・ブロンソン。
作家であるブロンソンは、知り合ったツインキーに求められて結婚。
だがまだ16歳の無軌道さに振り回された挙げ句、勝手に去られると言う訳。
本家ロリータなんかより振り回され感は強く、
ブロンソンしっかりしろよと言いたくなる。
字幕でロリコンとかバツイチとか、
公開当時使われてなかっただろう言い回しが出てくるのも気になる。

2014/12/21
「硫黄島からの手紙」
 クリント・イーストウッド監督の硫黄島2部作の1作。
本作は日本側の視点で描かれていると言う訳。
渡辺謙らの部隊は、本土防衛の為硫黄島を死守しろと言う事に。
彼は英語も話せて、部下への暴力にも反対。
いわゆる「日本兵」と言うタイプではない。
そんな彼らが、日本の為に絶望的な戦いに臨むと言う展開。
硫黄島の戦いのエピソードに詳しい訳ではない上に、
字幕なし(ほぼ日本語)ゆえにセリフが聞き取りにくかったり、
暗くて登場人物の見分けがつかなかったり。
家で気楽に見る分には、何かやってんなーとしか感じられず。
鑑賞姿勢が良くないのかもね。

2014/12/20
「ヒューゴの不思議な発明」
 マーチン・スコセッシ監督によるドラマ。
駅の時計台に隠れ住んでいる少年ヒューゴが主人公。
彼はガラクタを集めて組み立てるのが趣味で、見つけた機械人形を組み立てる。
おもちゃ屋の主人が関係しているらしいが、なぜか彼は詳しくを語ろうとしない。
主人の娘クロエ・グレース・モレッツが、少年に協力すると言う訳。
何か不思議な感じの設定だが、
後半になって主人(ベン・キングスレー)が何者であるかが判明。
ファンタジー映画と思って見てたら、ニューシネマパラダイスだったてな感じ。

2014/12/19
「キング・アーサー」
 アーサー王の物語をクライブ・オーウェン主演で描く。
円卓の騎士として有名な彼だが、個人的には正直なじみがない。
やや異色な解釈を基にしたとの事。
騎馬隊を繰り出すアーサーら一族は、代々ローマに仕えていた。
理不尽な命令に耐え、晴れて自由の身となるが、やっぱりローマの為に戦うと言う訳。
アーサーの仲間は、ファンタスティックフォーの伸びる人や、
カジノロワイヤルのルシッフルの人。
屈強な男たちの固い絆を熱く描けばそれなりに面白かったが、ややあっさりめ。
アーサーと共に戦う元囚人の女性にキーラ・ナイトレイ。
ヒロインも必要だよなーてな発想で突っ込んだ感じ。

2014/12/18
「ブラインド・フィアー」
 盲目の女性をめぐるサスペンス。
主人公サラ(MI3の奥さん)は戦場カメラマンだったが、アフガニスタンで失明。
恋人とマンションのペントハウスで暮らしていたが、この恋人が殺されてしまう。
実は恋人は泥棒で、マイケル・キートンと相棒が押し掛け、
隠したダイヤをよこせと脅すと言う訳。
盲目の女性によるサスペンスには、暗くなるまで待ってと言う傑作があった。
かの作品では、ヒロインが盲目なので普段は圧倒的に不利、
暗くなると逆に圧倒的有利と言うのが面白かった。
本作はどうかと言うと、サラが盲目だからと言うよりは、
単にか弱い女性がひどい目にあったとしか感じられず。
カメラマンだった設定もほぼ意味なし。

2014/12/17
「ラスト・コップ 血塗られた狼」
 チャールズ・ブロンソン主演のドラマ。
ブロンソンは孫までいる一家の長だが、
警部である彼を筆頭に、子供たちも警官や弁護士と言う警官一家。
そんな中、一家の問題児である末娘ジャッキーが殺人容疑で逮捕される事態に。
ブロンソンらは家族優先で事件を捜査すると言う訳。
ジョン・バーノンとかも出てるので、小粒な刑事アクションを期待したが、
どちらかと言うと家族ドラマ。
シリーズ化されたらしく、重体の息子が死なないあたりは、それ故の甘さか。

2014/12/16
「ミッシング」
 トミー・リー・ジョーンズ主演のドラマ。
トミーリーはケイト・ブランシェットの父親だが、彼女が幼い頃に家を出てしまう。
数十年ぶりに舞い戻るが、家族を捨てた男だとケイトは話す気がない。
そんな中ケイトの娘がインディアンにさらわれ、売り飛ばされそうになる事件が発生。
騎兵隊は頼りにならず、やむなくトミーリーに助けを求めると言う訳。
どこかで聞いたような、割に鉄板の展開だが、何か薄まってるのは、
インディアンになりたかったんだよと言うトミーリーのキャラのせいかな。
ちなみにバル・キルマーとアーロン・エッカートが出るが、いずれもちょい役。

2014/12/15
「明日の私に着替えたら」
 メグ・ライアンら女性たちを描いたドラマ。
メグの夫が浮気し、アネット・ベニングら親友たちは大騒ぎ。
ベニングらはメグには内緒にしようとするが、
メグは気付いていて、離婚を決意するてな展開。
メグの仲間は、ベニングの他、ウイルスミスの奥さんを含めた4人組で、
もちろんセックス何たらを連想させる。
ベニングはメグより一回りは年上に見えて、親友と言うには違和感あり。
メグの夫の浮気相手がエバ・メンデス。
メグの母がキャンディス・バーゲン、セミナーで親しくなるのがベット・ミドラー。
ベニングのライバル記者がキャリー・フィッシャー。。。と言う布陣で、
メンデスを除けば一昔も二昔も前の女優陣大集合と言う映画。
話題の中心はもっぱら恋愛絡みだが、男の登場人物は皆無。

2014/12/14
「グリーンベレー」
 ジョン・ウェインがベトナム戦争を描いた作品。
記者デビッド・ジャンセンはベトナムの内戦に米国が介入する事に懐疑的。
ならば現場を見てみろと、ウェイン大佐率いるグリーンベレーと現地へ。
敵の残虐行為とかを見て、改心すると言う訳。
映画は2時間半の長尺で、最初の2時間くらいに戦闘シーンを延々と描写。
最後の30分くらいに、敵司令官を拉致する作戦が描かれて、
ここがまあ面白いかな?と言う感じ。
主張のいい悪いは別として、映画としてあまり面白くない。

2014/12/13
「スーパーマンU リチャード・ドナーCUT版」
 スーパーマン2をリチャード・ドナーが編集したと言う珍品。
スーパーマンは1作目と2作目が同時に撮影されるが、当初監督だったドナーが降板。
リチャード・レスターに交替し、1作目はドナー作、
2作目はレスター作と言う事にされた。
1作目にもレスターの手が入っているとは聞いていたが、
逆に2作目のドナーの意図したバージョンがあったと言う訳。
物語の大筋は同じだけど、細部に異なる点があり、
一番大きいのは決着のつけ方が1作目と全く同じである点。
もともと2作目のラストに用意した物が、
1作目に使われたと言うのが実態らしいけど、また同じ手口ですかと驚かされた。

[おまけ:レスター版との違い]
・レスター版にマーロン・ブランドは出ないが、本作は結構出る。
クラークがパワーを取り戻しに来る事は想定されていたとの事。
・レスター版でファントムゾーンは、エッフェル塔の核爆弾で破壊される。
本作ではルーサーのミサイルで破壊され、エッフェル塔のシーンはない。
・レスター版でロイスは偶然クラークの正体に気付くが、本作では最初から疑ってる。
・ルーサーが刑務所に戻されるシーンはない。
・レスター版ではロイスの記憶はキスで消されるが、本作では時間を逆行させて消す。
(ファントムゾーンは破壊されず、ゾッドたちも来なかった事に)
なお、ロイスは最後に記者魂が勝って、スーパーマンの件を記事にしようとしていた。

「欲望のバージニア」
 禁酒法時代に密造酒を作っていた実在の兄弟を描いた話。
シャイア・ラブーフら三兄弟は密造酒で荒稼ぎするが、
悪徳捜査官ガイ・ピアースと対立する。
ピアースが上前を要求し、断ると目をつけられ、
襲撃されたりしたので反撃すると言う展開で、物語的に目新しくない。
しいて言うと、長兄トム・ハーディの不死身ぶりが面白かったが、
そこに焦点を当ててる訳ではない。

2014/12/12
「レッド・バイオリン」
 レッドバイオリンと言う名器をめぐる人々の話。
作られた時から現代まで、バイオリンを手にした人々を描く。
この手の話にありがちな、複数の話が前後してよくわからなくなる事もないし、
話が互いに絡んだりもしない。
1つ1つのエピソードも結構あっさりした感じ。
壮大な話になりそうで、そうでもないと言う作品。

2014/12/11
「ミズーリ大平原」
 チャールトン・ヘストン主演の西部劇。
ヘストンらは馬を乗り継いだ通信手段を確立しようとする。
ニュースをわずか10日で伝えたと騒いでるから、今から考えるとかなりのんき。
それも、新聞で言えば、見出しを知らせただけ。
が、カリフォルニア州独立を目論む一味には妨げになると妨害してくる訳。
よくある西部劇とはだいぶ異質で、
ヘストンらが何をしたくて、どういう連中と対立したかわかるのは終盤。

2014/12/10
「フリーランサー NY捜査線」
 ロバート・デニーロも出てる警察もの。
ジョナスは新人警官として採用されるが、
部署は組織と通じていて正義感などない連中ばかり。
ジョナスは死んだ父の相棒だったデニーロに気に入られ、彼の配下で働く事に。
コンビを組むフォレスト・ウィテッカーもかなりのワルと言う訳。
当初は染まりかけたジョナスだが、
デニーロが父の死に関与していると知り、反旗を翻す展開。
どこかで聞いた様な話である上に、父の死の真相なんて最初から見えてる感じ。
ジョナスが変心するあたりの納得感もない。

2014/12/09
「陰謀のスプレマシー」
 アーロン・エッカート主演の、
類似品にご注意みたいな題名のアクション。作品自体も類似品ぽいかも。
アーロンはベルギーで娘と2人暮らし。
セキュリティ製品を開発する企業に勤めるが、
ある日企業が存在しなかったと知らされる。
病院の遺体安置所には、同僚たちが身元不明者としてずらりと並ぶ。
実はアーロンは元CIAで、
彼のノウハウをいただこうとする巨大企業の陰謀に巻き込まれたと言う訳。
娘と逃げながら真相を追う凸凹コンビぶりは良かったが、
娘が捕われてから反撃するあたりの盛り上がりはいまいち。
オルガ・キュリレンコが敵か味方かと言う役柄で出るが、まさにどっちつかずな感じ。

2014/12/08
「ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密」
 サンドラ・ブロック主演のドラマ。
。。と思ったら、ちょっとひとくせある話だった。
都会で働くサンドラは、雑誌で母を批判する記事を書く。
母はショックを受けるが、
黙ってられない親友らがサンドラを拉致して田舎町へ連れ帰り、
真相を知らせようとする。
少女時代から仲のよい親友たちは、
ヤァヤァズと称して、義姉妹の様に過ごしてきたのだ。
もともと姐御肌のサンドラも、おばはんパワーには形なしと言う感じで、
昔話が多いので狂言語りみたい。
代わりに、若き母役でアシュレイ・ジャッドが出るが、
こちらも魅力的とは言えない感じ。
苦労したのはわかるけど、それなら仕方ないよねとすっきりさせる訳でもない。

2014/12/07
「ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金」
 マーク・ウォールバーグ主演のアクションコメディ(?)
ジムのオーナーであるマークは、金持ちの客から財産をいただこうと計画。
ドゥエイン・ジョンソンらと組んで、金持ちを誘拐。
筋肉バカの悲しさか、計画は穴だらけだが、勢いで成功し、大金を手にする。
そこでやめればいいのだが、さらに調子に乗って墓穴を掘ると言う訳。
マイケル・ベイがトランスフォーマーの合間に作った日本未公開作で、
尺は2時間とベイ作品にしては短め。
それでも長く感じるのは、無計画に行動するシーンが延々と続くからか。

2014/12/06
「L.A.大捜査線/狼たちの街」
 CSIのグリッソムこと
ウィリアム・L・ピーターセン主演のサスペンス(?)
今とは雰囲気の違う若さとスリムさです。
彼は連邦捜査官に扮し、ニセ札組織を追うが、
組織のリーダーがこれまた若きウイレム・デフォー(プラトーンの前)。
デフォーが黒幕と言う事は最初からわかってて、
囮捜査の資金として悪い連中の宝石を横取り。
グリッソムの新しい相棒はそのはみ出しぶりに困惑すると言う訳。
刑事ものコメディでも、こんな展開を見た気がするが、
まじめに描かれるとかなり後ろ向きな印象。終わり方もすっきりしない。

2014/12/05
「炎の街」
 ジョン・ウェイン主演のドラマ。
カウボーイハットと撃ち合いもあるが、西部劇ではない。
歓楽街へ流れ着いたウェインは、カジノで儲けて自身の店を持つように。
ライバル店の看板スターである歌手に入れ込み、彼女を引き抜こうとする。
町を二分する争いに発展すると言う訳。
ライバル店のオーナーがワルと言う訳でなく、
看板スターも魔性の女と言う雰囲気でもないから、いまいち盛り上がらない。

2014/12/04
「ハンター」(2011年オーストラリア)
 ウイレム・デフォー主演のドラマ。
彼は、絶滅したとされるタスマニアタイガーを狩ると言う依頼を受ける。
と言っても生け捕りではなく、臓器などを回収しろと言うから、既に陰謀の匂いが。
山あいの田舎町に住む一家の小屋をベースに活動するが、
付近では林業で稼ぐ連中と環境保護を訴える連中が衝突。
一家は保護派で、出かけたまま戻らない父親は、どうやら殺されたらしい。
デフォーは受けた任務の割に人情派で、一家を心配してタイガーの方は二の次に。
だが、筋の通った行動を取ったとも言い難く、結果的にすっきりしない終わり方。

2014/12/03
「恐怖の魔力/メドゥーサ・タッチ」
 リチャード・バートン主演のホラー(?)
バートンが何者かに襲われ昏睡状態に。
事件を追うリノ・ヴァンチュラ警部は精神科医に会い、バートンの秘密を知らされる。
彼は周囲を破滅させる力があると称して、両親や妻も不審死。
さらには旅客機墜落(911を思わせる)や宇宙船の事故も
彼が引き起こしたと言うのだ。
彼が超能力を持ち、様々な事故に関与していると言うのは序盤からわかっていて、
警部も同様だから、話がなかなか展開しないのがもどかしい。
終盤にも派手な破壊シーンがあり、わかっているのに止められないのものんき。
全体の雰囲気はオーメンとキャリーをくっつけた感じだが、
バートンがなぜ力を身につけ、何をしたかったかはよくわからない。

2014/12/02
「ワイオミング」
 チャールトン・ヘストン主演の西部劇。
誤植かと思ったが80年の製作で、西部劇としてはかなり後発。
ヘストンは山で暮らす男で、先住民とも親しいが、
好戦的な部族もいて、争いに巻き込まれる。
好戦的な部族の娘を助ける形になり、彼女に惚れ込まれるが、
取り戻そうとする部族の襲撃を受ける訳。
ワイルドな感じの生きざまはいいんだけど、
物語的にいろいろ抜けてる気がして、結構中身の薄い話。

2014/12/01
「ビューティフル・マインド」
 ラッセル・クロウ出演のドラマ。
天才的な数学者であるラッセルは、
その才能を見込まれ、ソ連の暗号を解読する極秘任務に就く。
一方で、教え子であるジェニファー・コネリーと結婚するが、
一味の襲撃を受け、身の危険を感じる様に。
その怯えぶりを心配したジェニファーは、
彼の極秘任務を探る内、意外な事実を知ると言う展開。
普段と雰囲気の違う数学者ラッセルも結構魅力的で、
最後までそんな調子で引っ張られても面白かった。
後半になると、こういう映画だったのかと、真相が明らかに。
夫婦で困難に立ち向かう訳だが、
乗り越えて何事もなかったかの様にスッキリするのではなくて、
困難と付き合い続ける道を行くあたりが現実的で共感できた。

2014/11/30
「レスラー」
 ミッキー・ローク出演のドラマ。
ロークはかつての人気レスラーで、昔ファンだったよなんて言われるが、
実はまだ現役を続けていた。
かつてのライバルと20年ぶりの再試合が決まるが、
心臓発作で倒れ、親しい女性や疎遠だった娘に安らぎを求める様に。
だが、結局レスラーを辞める訳には行かず、リングに戻っていく。
かつて人気があったローク自身も何となく落ちぶれたが、
本作で再起を目指すあたりがダブると言う訳。
プロレスの舞台裏話は面白いが、肝心のリングの方があまり盛り上がらないのは、
個人的にプロレスに関心がないからか。

「モネ・ゲーム」
 コリン・ファース、キャメロン・ディアス、
アラン・リックマンと言う面子による犯罪コメディ。
ファースは実業家リックマンに雇われる美術鑑定家で、
彼に贋作を買わせて一儲けしようと計画。
田舎娘キャメロンの家に埋もれたモネがあったと言う筋書きだが、
リックマンは半信半疑で、キャメロンも狙った様に動かない。
まあ、最終的に計画通りに行くのはお約束だとして、
全般的にファースが振り回される様子を描くばかり。
おしゃれな犯罪ものでなし、コメディとして笑える訳でなしと言う出来。

2014/11/29
「ランナウェイ/逃亡者」
 ロバート・レッドフォード主演のドラマ。
ランナウェイ(とても好きさ)なんて言うから、
レッドフォードが老体に鞭打って逃走するアクションかと思ったが、ちょっと違った。
30年前の銀行襲撃事件で、当時の過激派組織の女性が逮捕される。
FBIは彼女を皮切りに、今も逃走する一味を一網打尽にしようとする。
平穏に暮らしていた弁護士のレッドフォードも実は組織の元一員で、追われる羽目に。
だが、逃亡者みたいなアクションが展開する訳ではなく、
事件に関与しなかった事を証明できるかつての仲間を捜し回ると言う訳。
そのかつての仲間は、スーザン・サランドン、ニック・ノルティ、
サム・ エリオット、ジュリー・クリスティと言う面々。
それ以外で、シャイア・ラブーフ、テレンス・クーパー、クリス・クーパーが出演。
切り口の違うエクスペンダブルズみたいだけど、いずれも友情出演的で出番は短い。
レッドフォードと誰かの絡みと言うよりは、
彼が逃げましたと言う話を延々と見せられたと言う印象です。

2014/11/28
「ボーイズ・ドント・クライ」
 ヒラリー・スワンクがアカデミー賞を受賞したドラマ。
スワンクはもともとボーイッシュな感じだが、
本作では超ショートカットで、こんな男いそうと言う印象。
町に流れ着いたブランドン(スワンク)は、
悪ガキ連中と親しくなり、中にいたラナと恋仲に。
だが、警察沙汰を起こした際に本名がティーナだと判明。性同一性の女性だったのだ。
それによって、好奇の目で見られるくらいならまだ良かったのだが、
かつての仲間たちに怪物扱いをされると言う訳。
彼女みたいな人を完全に理解するのはなかなか難しいが、
マイノリティを強制排除するのも良くないと感じた。
簡単には解決できない問題と思います。
スワンクは体当たり演技だが、
彼女がアカデミー賞を受賞した作品って、毎回悲惨な死に方してる気がする。。

2014/11/27
「アラモ」(2004年米)
 ジョン・ウェイン主演でも描かれたアラモ砦の戦いの話。
出演はデニス・クエイド、ビリー・ボブ・ソーントン、
ジェイソン・パトリックらAマイナーな布陣。
当時テキサスはメキシコ領で、独立を求める人々がアラモ砦に立てこもると言う訳。
アメリカではなじみの話で、ビリーボブ扮するデービー・クロケット
(旧作ではジョン・ウェイン)は歌になるほど。
日本で言えば忠臣蔵てな感じでしょうか。
ただし、なじみのない私は米軍対メキシコ軍の話かと思ってたが、
テキサスが米国領になる前の話で、テキサス軍対メキシコ軍と言うのが正しい模様。
映画の方は、3分の2がどういう風に戦う?って内輪でもめる話。
あと半分はやられっぱなしで、残りがアラモ後の反撃の話。
全滅で終わった旧作に対し、
リメンバーアラモと叫んで決着つけるまで描くあたりが今風かな。

2014/11/26
「ザ・ハリウッド〜セックスと野望」
 リンジー・ローハン主演のドラマ。
落ちぶれた感のある彼女が脱いだと言うのが売りの作品で、もともと志は高くない。
リンジーは女優役で、プロデューサーの恋人がいるが、
かつての恋人と再会し、寄りを戻す。
元彼は俳優志望だったが、嫉妬したプロデューサーの妨害を受けたりする訳。
女優もプロデューサーも、我々からしたら自称と言う印象で、
登場人物4人くらいの痴話ゲンカと言う感じ。
リンジーはかつては間違いなく可愛かったが、
本作ではけばい感じで、肌とかもきれいじゃない。
何ですかこれは?と言う印象です。

2014/11/25
「ロブ・ロイ/ロマンに生きた男」
 リーアム・ニースン主演の歴史もの。
スコットランドは英国貴族の搾取を受けるが、
リーアムをリーダーとする村はそれに甘んじていた。
英国侯爵の腹心ティム・ロスは上納金をいただき、
村に責任を押しつけ、焼き討ちされる。これに怒ったリーアムが反撃すると言う訳。
やや長尺で有名俳優が大勢出てる歴史ものなので、とっつきが悪かったのは事実。
だが、ふたを開ければ、割に簡単な図式とわかる。
とは言え、反乱を成功させるスカッとした話でも、
無謀な戦いで全滅する悲壮な話でもなく、
水戸黄門みたいな人に運命を委ねる展開で、何か物足りない。

2014/11/24
「ザ・バンク 堕ちた巨像」
 クライブ・オーウェン主演のサスペンスもの。
オーウェンはインターポールで、NY警察のナオミ・ワッツと共に、
銀行が絡んだ武器輸出に関する陰謀を追うと言う訳。
銀行の頭取が絡んでいるのは最初からわかっていて、映画はその証拠集めに終始。
意外な真相とかは出てこない。
秘密を知る者が次々始末される雰囲気は面白そうだけど、
所詮作り話だからか、いまいち盛り上がらない。

2014/11/23
「ソルジャーズ・アイランド」
 クリスチャン・スレイター主演のアクション(?)
不名誉除隊したクリスチャンは、
謎の女性にスカウトされ、傭兵部隊を率いてとある島に乗り込む事に。
島は女性の故郷だが、悪の将軍一味が制圧していたのだ。
ここまではよくある話だが、ちょっと違うのは傭兵部隊の構成。
ショーン・ビーンやジェームズ・クロムウェルなど富豪ばかりで、
「一度現場に行きたかったんだよねー」と言う道楽気分だ。
設定からして無理のある感じだが、クリスチャンが女性の安全ばかり気にしてる間に、
富豪たちが勝手に動き出して収拾がつかなくなると言う訳。
力の入るアクションでなし、笑えるコメディでなしと言う中途半端な出来。
クリスチャンは最近少ない主演作だが、富豪たちに存在感で負けてる。

2014/11/22
「スラムドッグ$ミリオネア」
 スラムの青年がクイズ番組で勝ち進むと言う話。
かつて日本でもやっていたミリオネアのインド版に、スラム出身のジャマールが出場。
予想外の健闘を見せるが、彼は教育を受けていないはずで、警察は不正を疑う。
少年時代から苦労してきた彼は、その経験ゆえに得た知識があったと言う訳。
最後までその繰り返しでもなく、
少年が知らない問題も現れるが、そこにもドラマが展開。
数奇な運命と言う感じで面白い。
最後に、幸薄そうだったヒロインも参加して踊るあたりを見ると、
インド映画が作りたかったんですと言う印象も受けるが。

2014/11/21
「めぐりあう時間たち」
 二コール・キッドマンがアカデミー賞を受賞した作品。
二コールは後に自殺する作家バージニア・ウルフに扮し、「ダロウェイ夫人」を執筆。
「ダロウェイ夫人」を読むジュリアン・ムーアは、
夫と幸せな生活を送るが、何かが違うと感じていた。
ダロウェイ夫人とあだなされるメリル・ストリープは、
エイズにむしばまれた恋人エド・ハリスに献身的に接していた。
3大女優共演だが、登場するのはいずれも別の時代。
それぞれ影を抱えていると言う共通点はあれど、3つの時代が絡む事はほぼない。
影の方も、メリルは比較的わかりやすいが、
二コールとジュリアンは何悩んでるんすかと言う印象。
終盤に2つの時代がちょっとだけ絡むシーンがあり、
安易なサスペンスの落ちみたいだけど、ちょっと安心したくらいです。

2014/11/20
「ガンズ・アンド・ギャンブラー」
 久しぶりのクリスチャン・スレイター主演作。(ホントの)
カジノで負けたクリスチャンは、仕方なくエルビスの物まね大会に出る。
カジノは先住民の首長が経営していて、大事にしていた面が盗まれた為、
大会出場者の仕業だと追われる羽目に。
面を狙う連中は他にもいて、
襲撃をかいくぐり「協力的な隣の娘」と犯人を見つけようとする内は面白かった。
だが、終盤になると話がいり乱れた挙げ句、
実は最初に企んでた通りなんですと言うよく聞く落ちで興ざめ。

2014/11/19
「しあわせの隠れ場所」
 サンドラ・ブロックがアカデミー賞を受賞した実話もの。
サンドラ一家はぼちぼちのセレブで、
身寄りのない黒人学生マイケルを見かねて家に泊める。
フットボールの才能を期待されていた彼は、なかなか芽が出なかったが、
サンドラが才能を開花させると言う訳。
養子にして、家庭教師をつけたり、兄弟も黒人である彼を差別せずに接する。
マイケルの方も、でかい体だが心優しいと言うキャラで、
いい巡り合わせだったと言う事ですな。
サンドラの行動は立派だけど、セレブでなければなかなか難しいと思います。

2014/11/18
「モンスター」
 実在した女性死刑囚の話。
娼婦シャーリーズ・セロンは、ゲイであるクリスチーナ・リッチと知り合い同居する。
クリスチーナを養いたいシャーリーズは、一旦は辞めた娼婦の仕事に戻る。
だが、乱暴な客を殺してしまい、味を占めて次々殺して金を奪う様に。
シャーリーズは美人とは言い難い役柄を熱演するが、
クリスチーナとの関係はつかず離れずが続いてもどかしい。
対するクリスチーナは、特筆すべき可愛さで(対比からか)、
守りたくなるのもわかる感じ?
シャーリーズはこれでアカデミー賞を受賞。
テルマ&ルイーズは、同じ2人をモデルにしたとの事。

2014/11/17
「僕らのミライへ逆回転」
 過去の名作を自分で撮影する男たちの話。
マイクは寂れたビデオ屋の店員だが、
悪友ジャック・ブラックのイタズラで店中のビデオが消えてしまう。
このままでは店がつぶれると、
自分たちで名作を手作り感満載の映像で再現してごまかそうとする。
そんなんでごまかされるかしらと思ったが、
客の方もちゃんとわかってて、リメイクである事を面白がって客が殺到すると言う訳。
かつて怪獣ごっこをやったノリで、
好きな映画を自分で再現したいと言う気持ちは良くわかり、この前半は面白い。
いや、むしろ憧れる。
後半になり、著作権違反との指摘でリメイクが禁じられ、
店を守る為に町の皆とオリジナル大作を作るようになって調子が狂う。
手作りなのは変わらないんだけど、ええ話やと言う感じになって、
そういう志の映画ではなかったはずと、突っ込みたくなる。

2014/11/16
「彼が二度愛したS」
 ユアン・マクレガーとヒュー・ジャックマン共演のサスペンス。
会計監査員ユアンは、弁護士ヒューと携帯を取り違え、秘密クラブの存在を知る。
後腐れのない関係を楽しむクラブで、
ユアンはSと言う女性と親密になるが。。と言う訳。
秘密クラブが中心の頃は面白かったが、
後半で陰謀に巻き込まれてからは、ありがちな感じ。

2014/11/15
「42 〜世界を変えた男〜」
 大リーグ初の黒人選手ジャッキー・ロビンソンの物語。
戦後直後。大リーグは白人選手だけで構成されていたが、
ドジャースのオーナー、ハリソン・フォードは、
黒人選手ジャッキーに目をつけてスカウト。
それを快く思わないのは、観客、相手チームだけでなく、
味方チーム内部にもいたところ言う訳。
アウェイなんて言葉が生ぬるい状況の中、ジャッキーはチームを優勝に導く。
大変とは思うけど、凄いスランプになったりしないトントン拍子で、
物語的にはあまり盛り上がらない。

「モンスターズ・ユニバーシティ」
 モンスターズインクの前日談。
マイクは恐がらせ屋に憧れて大学へ行き、サリーと知り合う。
マイクは才能に恵まれないが努力家。
サリーはエリート家系に甘んじて来た落ちこぼれ。
協力して恐がらせコースに留まれるかを占う大会に参加すると言う訳。
大会を通じて2人の絆と将来が固まるのかと言うと、
そうでもなくて、大会の後に一気に展開してる感じ。
終盤に無理矢理前作につなげたと言う印象です。

2014/11/14
「王子と踊り子」
 マリリン・モンローの主演作。
「マリリン 7日間の恋」で舞台裏が描かれた映画。
某国の若き国王と、その実父である摂政(ローレンス・オリビエ)が米国を訪問。
摂政は見物した劇の端役モンローを気に入り、大使館に招く。
頭の弱そうなモンローは、実は結構賢くて、摂政を翻弄すると言う訳。
今で言えば、おバカキャラを演ずるしたたかな悪女と言う感じ。
そんなに否定的な描写ではないけど。
ざっくり言うと終始そういう話で、それが原因で大事件が起こったりはしない。
結構物足りないかも。

2014/11/13
「シュガー・ラッシュ」
 ディズニーによるゲームの世界を描いた話。
悪役がビルを破壊し、主人公が直すと言う
30年前のゲーム(ドンキーコング風)の悪役ラルフが主役。
仲間は30周年で祝うが、ラルフは招いてもらえず失望。
メダルを手に入れればヒーローになれると信じ、
他のゲームに乱入したりした末、シュガーラッシュと言うレースゲームに迷い込む。
お菓子の世界でレースをするマリオカート風で、出場したがる娘バネロペと親しく。
実はバネロペには不具合があって、
彼女が表に出ると、ゲーム自体が止められてしまう可能性があると言う訳。
おもちゃの世界を描いたトイストーリーがあったので、
そのバリエーションだが、ゲーム好きの心をくすぐる面あり。
クッパやパックマン、ソニック、ストリートファイターなんかも出てます。

2014/11/12
「ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー」
 ジェームズ・カーン主演の犯罪もの。
カーンは中古車屋の顔を持つが、実はやり手のダイヤ泥棒。
ボスの指示で大仕事をし、それを機に引退しようとするが、ボスはそれを許さない。
相棒(ジェームズ・ベルーシ)を殺され、怒りに燃えたカーンが反撃すると言う訳。
話的には面白そうだけど、いただけないのが時間配分。
2時間の映画で、ダイヤ泥棒の仕事をするのが1時間過ぎ。
ボスにだまされ復讐を決意した時点で残り20分程度。
ダイヤ泥棒は緻密な作戦を用意する訳でなく、
どちらかと言うと人物周辺を描くシーンが延々と続く。
復讐劇の方が派手だったら良かったのだが、
ボスと言っても手下が3人くらいいる程度で、撃ち合いも盛り上がらない。

2014/11/11
「ガルシアの首」
 サム・ペキンパー監督作のバイオレンス作。
地主は娘を妊娠させた男ガルシアの首に100万ドルの賞金をかける。
手下はピアノ弾きのウォーレン・オーツに1万ドルで探すよう指示。
ガルシアが事故で死んだと聞かされたオーツは、墓場から死体を掘り出すが、
賞金を狙う連中に襲われると言う訳。
前半は墓を掘るに至るまでをゆっくり描いてなかなか盛り上がらない。
中盤でオーツが襲われ、首が奪われる事態に。
普通なら、襲った奴に復讐したり、金をいただいたりして終わりそうだが、
本作はそうはならない。
なぜ首が必要になったか真相を突き止めてやるとばかりに、
地主の所へ乗り込むと言うやけくそな行動に。
地主に恨みはないはずなので、首を運んでる内にガルシアに共感しちゃったって事か?
ペキンパー作って結構評判良くて、
ゲッタウェイなんかも面白かったけど、個人的に本作は微妙。
激しい撃ち合いで、オーツにまったく弾が当たらないのはご愛敬。

2014/11/10
「Virginia/ヴァージニア」
 バル・キルマー主演のサスペンス(?)
売れない作家キルマー(だいぶ太った)は、サイン会で寂れた町を訪問。
彼のファンだと言う保安官(ブルース・ダーン)は、
町で大勢の娘が殺される事件があったと伝える。キルマーは事件に関心を持って取材。
夢の中で会った作家ポーの協力を得て、真相に迫ると言う訳。
90分に満たない短尺なのにすっきりしない作りで、結局真相も良くわからない感じ。
ポーが出てくるあたりがポイントと言う気がするが、ほぼ生かされてない。
これが何とコッポラ監督作。衰えた感じです。
個人的に面白かったのは、
キルマーの妻役で別れた妻ジョアン・ウォーリーが出てたあたり。

2014/11/09
「オズ はじまりの戦い」
 オズの魔法使いの前日談。
サム・ライミ監督とジェームズ・フランコと言うスパイダーマンコンビで描く。
見せ物小屋のマジシャンであるフランコは、インチキと言われて追われる羽目に。
(それを言ったら、マジシャンは誰でもインチキだけど)
竜巻に巻き込まれてオズの国へ到着。
伝説の魔法使いと言われ、良い魔女と悪い魔女の争いに巻き込まれる。
それ自体はオズの魔法使いの焼直しと言う感じだけど、
フランコがマジシャンの技で大芝居を打つのが面白い。

2014/11/08
「アイアンマン3」
 アイアンマンシリーズ第3作。
ロバート・ダウニーJrは、アイアンマンスーツの強化に余念がなく、
恋人グゥイネス・パルトロゥにあきれられる。
そんな中、テロ組織による自爆テロが多発。
かつて売り込んできた科学者ガイ・ピアーズによる技術を利用した物で、
一味は大統領を誘拐すると言う訳。
3部作の完結編と言う位置付けらしく、事件はなかなか派手なのだが、
見ていてそれほど大変な事態と言う印象を受けない。
敵もすごく強いと思えず、
アイアンマンの人生や恋愛に一定の決着がついたと言う気もしない。
面白くなりそうな要素は次々出てくるが、
羅列しただけと言う感があるのは、見せ方がうまくないからか。

2014/11/07
「Dr.パルナサスの鏡」
 テリー・ギリアム監督作のファンタジー。
パルサナス博士(クリストファー・プラマー)なる人物の怪しげな見せ物小屋があり、
観客に夢の世界を体験させる。
見せ物小屋は移動式で、
途中で首を吊っていたヒース・レジャーを助け、彼も同行する事に。
ヒースは撮影中に急死するが、
どうせ夢の中だからと別の俳優に演じさせると言う手法をとる。
おかげでジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルなんて顔に変わる訳。
(当人も顔が変わった事を意識してる)
過去に死亡の塔みたいな強引な作品もあったが、本作はまあ良くできてる方。
ただし作品の方は、映画全体が夢みたいな感じで、
何が言いたかったんすかねと言う印象です。

2014/11/06
「U.M.A レイク・プラシッド3」
 巨大ワニが暴れるシリーズ第3弾。
湖に巨大ワニが出現。その理由は少し語られるが、詳しくはわからない。
前作までとの連続性もよくわからないが、4作目に再登場する女ハンターが奮戦。
ワニは存在感のないCGで、ポロリ的な見せ場はある。

2014/11/05
「レッド・ドーン」
 若き勇者たちのリメイク作。
米国全土が北朝鮮軍(旧作ではソ連)に占領される。
ソ連ならできそうでも、北朝鮮にはどうかしらと言う印象はあれど、
そこは今風の設定と言う事で大目に見る。
旧作もそうだけど、本作の一番面白いのはこの序盤。
難を逃れた元兵士クリス・ヘムズワースと弟の友人たちは、
ゲリラ部隊を組織して反撃すると言う訳。
旧作は、当時人気の若手俳優をかき集めたが、
素顔の見えない敵と延々と戦っていた印象。
本作は有名な人は少なく、
司令官(ムーン大佐の人が演ずる)との対決に焦点を当てるが、さほど盛り上がらず。

2014/11/04
「赤ずきん」
 赤ずきんを今風にアレンジした作品。
以前見た、同じ趣向の白雪姫は、オリジナルとほぼ変わらなかったが、
本作は結構大胆にアレンジ。
知らずに見たら、中盤まで赤ずきんとは気がつかないかも。
アマンダ・サイフレッドの村で、人々が狼に襲われる事件が発生。
かけつけたゲーリー・オールドマン神父は人狼の仕業だとして、
普段は村人として暮らしていると言う。
ある時、村に現れた狼がアマンダと話した為に、魔女として捕われると言う訳。
赤ずきんを狼男ものにアレンジし、
それでいて、オリジナルの有名なエピソードはなぞってる構成。なかなか面白い。
ところでバージニア・マドセンがアマンダの母役で登場。話をこじらせる要因となる。

2014/11/03
「ローン・レンジャー」
 ウィリアムテル序曲で知られる往年のTVシリーズの映画版。
地方検事ジョンは、悪党に保安官である兄を殺され、自身も死んだと思われる。
先住民トント(ジョニー・デップ)に助けられたジョンは、
悪党と戦う為、正体を隠してローンレンジャーと名乗ると言う訳。
まあ、正体がわからなかった登場人物はいないけど。
タイトルロールのジョンよりも、トントの方が目立ってる
(活躍したかは微妙)あたりは、グリーンホーネットを連想させる。
かっこいいのを見せたいのか、
珍妙なコンビの面白さを見せたいかはどっちつかずと言う印象。

「ゴースト・エージェント/R.I.P.D.」
 幽霊の刑事を描く話。
刑事ライアン・レイノルズは、相棒ケビン・ベーコンにだまされて殉職。
その才能をみこまれ、人間界にはびこる幽霊たちを捕らえる幽霊刑事となる。
先輩ジェフ・ブリッジスと組み、
人間界では別の顔(中国人)を与えられるが、何とか妻に連絡をとろうとする訳。
全編通じてMIBの二番煎じにしか思えないが、
妻とのくだりはゴースト(パトリック・スウェッジ)風。
いずれにせよ、目新しい話とは言えない。

2014/11/02
「バレンタインデー」
 バレンタインをめぐる人々の恋の様子を描いた話。
ニューイヤーズイブと同じ趣向の同じゲーリー・マーシャル監督。
花屋のアシュトン・カッチャーは恋人ジェシカ・アルバにプロポーズ。
ジェニファー・ガーナーには恋人パトリック・デンプシーがいるが、
実は彼には妻がいた。
ジュリア・ロバーツは
飛行機で隣の席になったブラッドリー・クーパーと互いの境遇を話す。
その他にもアン・ハサウェイ、ジェシカ・ビール、ジェイミー・フォックス、
シャーリー・マクレーン、キャシー・ベイツ、クイーン・ラティファ、
プリティウーマンのフロントの人、スパイダーマンのヴェノムと言う布陣。
それぞれのエピソードが絡む感じは、ニューイヤーズイブよりも強い。
カッチャーが全体の主人公と言う印象も。

「エクスペンダブルズ3 ワールドミッション」 ☆☆☆★★

 シルベスター・スタローン率いるアクション俳優総出演シリーズ第3弾。
ジェイソン・ステイタム、ドルフ・ラングレン、アーノルド・シュワルツェネッガー、
ジェット・リーと言ういつものメンバーも再登場。
ブルース・ウイリスは降板するが、それを埋めて余りあるウェズリー・スナイプス、
アントニオ・バンデラス(どちらもスタローンと対決経験あり)、
そしてハリソン・フォードと言う布陣。
バンダムに替わる悪役はメル・ギブソンと来たら、見ない理由が思い当たらないっす。
(しかも、ロバート・ダビーまで出てるらしい)

 スタローン率いる傭兵軍団を描くシリーズ第3弾。
スタローンらは武器商人を捕らえる為、
ウェズリー・スナイプスを救出し、メンバーに復帰させる。
続いて武器商人を襲撃するが、その正体がかつての仲間メル・ギブソンだと知る。
これは強敵だと、ジェイソン・ステイタムらいつものメンバーの身を案じて外し、
若手中心のチームを結成。(若手なら死んでもいいのかって感じ)
だが、一味の反撃で若造らが捕われる事態となり、
やっぱり俺たちがいなきゃと、いつものメンバーがかけつけて救出に向かうと言う訳。
前作は、俳優陣の見せ場に気を使った感があったが、
本作は物語自体を盛り上げようと、いつものメンバー不在にしてみたみたい。
おかげで、いつものメンバーの活躍を期待した向きには、
結構長い期待外れな時間帯が。。。
予告編で使われた、ちょっと音のはずれたクワイ河マーチがかっこよかったが、
本編では使われず。

[おまけ:俳優別の印象]
シルベスター・スタローン:主人公なので出ずっばり
ジェイソン・ステイタム:連れてってもらえず、すねてる時間が長い
ドルフ・ラングレン:脇にいるような、いないような
ウェズリー・スナイプス:序盤は存在感あったが、後半はジェイソンと同じ扱い
アントニオ・バンデラス:出番は多いがしゃべってばかりのお調子者で、小物感あり
アーノルド・シュワルツェネッガー:困った時に手助けする便利屋風
ジェット・リー:終盤に出るだけ。活躍してないかも
ハリソン・フォード:事務屋はそれっぽいけど、現場に行くのは違和感あり
若造たち:区別がつかない
メル・ギブソン:ぼちぼちの悪役ぶりだが、めちゃくちゃ強いとか、
悪いとか言う印象は受けず
ロバート・ダビー:メルの取引相手でちょっと出るだけ

2014/11/01
「ブラッドレイン 血塗られた第三帝国」
 吸血鬼と人間のハーフであるレインを描くシリーズ第3弾。
時代は新しくなって、ナチスが勢力を伸ばしている時代。
レインは独軍司令官を倒すが、うっかり能力を与えてしまい、司令官も吸血鬼に。
その力を使って、ヒトラーを不死にするてな陰謀が生まれ、
そうした話だったらちょっと面白かった気がするが。。
実際は司令官が能力を独り占めしようとして、
結局レインに倒され、一地方で話が完結する訳。
途中まで気が付かなかったが、
この司令官こそ、シリーズ皆勤賞(毎回役柄が違う)のマイケル・パレだった。
レインと司令官とその他の吸血鬼は、弱点とか違うようだけど、
そこら辺はよくわからない。

2014/10/31
「アイス・ジョーズ」
 スキー場に人食いサメが現れる話。
砂浜から背ビレを出して、地中を泳ぐビーチシャークと言うのがいたが、
そいつが雪山に現れたと言う感じ。
もはや、地球上に人食いサメの恐怖から逃れられる場所はありません。
サメの正体は原住民の守り神で急に消えたりするから、どっちかと言うと幽霊に近い。
登場人物は誰が主人公やらわからない描き方で、戦ったりはせず、逃げ回るだけ。

2014/10/30
「ホンドー」
 ジョン・ウェインの西部劇。
題名も知らなかったけど、好評でTVシリーズ化されたらしいっす。
ウェインは白人の隊にもアパッチにも肩入れしない中立の態度。
アパッチのリーダーは、彼らの地に住む母子を気に入り、
ウェインに息子を戦士に育てろと言う。
実はウェインには、彼の父を殺した過去があるのだが。。と言う訳。
かつての作品を思うと、ウェインが中立な立場を演ずるのは面白いが、
設定ありきな感じで、何で生計立ててる人?なんて疑問は残る。
結局、最後はお約束な白人とアパッチの撃ち合いになって、
ウェインは結局白人側に加勢する始末。
どっちが勝ったとかなくて終わるから、煮え切らない感じ。
ちなみに本作は1時間半に満たない短尺なのに、途中で休憩あり。
全体として盛り上がらない要因はここにもあるかも。

2014/10/29
「キャリー」(2013年米)
 スティーブン・キング原作の映画化。
キャリーと言えばシシー・スペイシク(デパルマ)版ありきで、
TVのリメイク版も見たから、都合3回目。
物語はほぼ同じ(筋を把握してる)なので、ご存知忠臣蔵みたいな感じ。
狂信的な母(ジュリアン・ムーア)に育てられた
キャリー(クロエ・グレース・モレッツ)が、同級生のいじめに耐えかね、
超能力を爆発させると言う訳。
スペイシクは個性的な女優さんなので、ぴったりだったけど、
クロエはおへちゃだけど可愛いので、何か違うと言う印象。
オリジナルでやや荒い感じだった脚本をちょっとだけ丁寧にしてるけど、
すごく好印象と言う程ではない。
クライマックスの描写は本作の方が派手だけど、
クロエが力を操作してるみたいだったのが違う気がする。
オリジナルの「私、怒ると止められないんです」と言う感じが良かったが。
ジュリアンの怖さはなかなかだけど、やられ方はもう一つ。

2014/10/28
「ダイアナ」
 事故死したダイアナ元王妃を描いた話。
ダイアナを演ずるのはナオミ・ワッツで、結構それっぽい。
皇太子と離婚したダイアナは、パキスタン人医師と知り合い、恋に落ちる。
医師との結婚も考えるが、
常にマスコミやパパラッチに追い回される生活は、彼には耐えられない。
事故の時は次の恋人と一緒だったのだが、
ダイアナが本当に愛していたのは医師の方だったと言う訳。
ダイアナの死をめぐっては、ダイアナが出てこないクイーンと言う秀作があった。
対してダイアナ本人を描いた本作は、
安っぽいメロドラマになっててあまり面白くない。
対人地雷の削減に貢献したと言う締めになってるが、
だったらそっちをメインに描いた方が良かったのでは。

2014/10/27
「ブラッドレイン」
 吸血鬼と人間のハーフであるレインが活躍するシリーズ第1弾。
レインに扮するのがターミネーター3のクリスタナ・ローケン。
ただし続編では役者が交替。
彼女の力を手に入れようとする吸血鬼のボスがベン・キングスレー。
そうはさせじとする人間側がマイケル・マドセン、ミシェル・ロドリゲス。
協力者としてマイケル・パレ。吸血鬼の力を横取りしようと企むのがビリー・ゼイン。
軽いめまいを起こしそうな布陣です。
先に見た続編は、レインがその特長を生かして吸血鬼と戦う、
ありがちなB級アクションだった。
本作は、吸血鬼と人間がレインの力を手に入れようと争う話で、
レインは振り回されっぱなしと言う印象。パレとゼインはちょい役。
全体的に物足りないが、ローケンの裸はあるっす。

2014/10/26
「歌え!ロレッタ愛のために」
 カントリーの女王と言われるロレッタ・リンの物語。
ロレッタ役はシシー・スペイシクで、本作でアカデミー賞を受賞。
炭鉱夫の娘であるロレッタは、
軍隊帰りのトミー・リー・ジョーンズ(!)と14歳で結婚。
4人の子供を抱えて家事に奮戦する。
彼女の歌の才能に気付いた夫は、ラジオ局に売り込んで、人気歌手に。
当時トップのパッツィと組んでツアーする様になるが、
パッツィが事故死し、ロレッタがトップの座に就く。
だが、その重責に疲れたロレッタを、夫が不器用ながら励ますと言う訳。
売れるのも、スランプから立ち直るのもあっさりした感じだけど、
ロレッタと夫の間に、繋がってない様で、実は深い絆があると言う描写が良かった。
トミー・リーは今とはちょっと雰囲気が違う。

2014/10/25
「エクスタシー」
 ジェイソン・ステイタム出演作潰しも、近作を除けば本作で終わり。
ただし、本作の主人公はクリス・エバンス。
彼がケンカ別れした恋人ジェシカ・ビールと寄りを戻したく、思い悩む話。
話的にはそんな事で終始して、あまり面白くない。
ジェイソンはクリスに麻薬を売ったつながりでパーティまで付き合う男の役。
カツラで雰囲気が違って、言われないと気がつかないかも。

2014/10/24
「勇気ある追跡」
 トゥルーグリッドのオリジナル。
子役として宇宙大作戦とかに出てたキム・ダービーが主人公で、
彼女の父親が荒らくれ者に殺される。
敵討ちすべく、
連邦保安官(要は賞金稼ぎ)のジョン・ウェインを雇って犯人を追う事に。
犯人はテキサス警備隊にも追われていて、彼も同行。
警備隊は生け捕りにしたいと言い、
賞金が高いので、ウェインはそちら側にも色気を出す。
2人の荒っぽい男や敵一味を向こうに、娘が奮戦すると言う訳。
トゥルーグリッドは本作のアレンジかと思ったら、ほぼ同内容(原題は同じ)。
おさらいと言う形になり、
ロバート・デュバルやデニス・ホッパーが出てる事もあって面白く見られた。
かの作品では、少女のたくましさが面白かったが、
本作はかよわい面も見せて、その点はちょっと物足りない。
本作でジョン・ウェインがアカデミー賞をとり、
リメイク作でも無冠だがノミネートされたと言うから、キラーコンテンツと言う感じ。

2014/10/23
「ソーシャル・ネットワーク」
 フェイスブック誕生秘話(?)を描いた話。
大学生のマークは、エドゥワルドと組んで交流サイト、フェイスブックを立ち上げる。
これが国を越えて評判になり、
商売として一枚かませてくれと、ショーンと言う男が加わる。
ショーンはマークを手なずけ、エドゥワルドを追い出そうとする訳。
ハッカーものみたいな話を期待したけど、
そう言うのはほぼなくて、どろどろした争いが中心。
マークとエドゥワルド対立後の調査委員会と、
昔のエピソードが前後して描かれる為にわかりにくい。
見る前にマークとかフェイスブックとかに関心があったか否かも、
本作を見た時の印象に影響しそう。

2014/10/22
「運命のボタン」
 キャメロン・ディアス主演のSF風ドラマ。
キャメロン夫婦は見知らぬ人物からボタンのついた箱を受け取る。
そのボタンを押すと大金を得られるが、代わりに見知らぬ誰かが死ぬと言う代物だ。
金は必要と言うキャメロンは、ためらった末に押して大金を得るが。。。と言う訳。
原作は短編らしく、確かにショートホラーぽい設定。
不条理ものぽい雰囲気は悪くないんだが、
実は。。と言う真相が、大風呂敷広げすぎた感じで、意図もわかりにくい。
短編を膨らまして面白くなってる物もあるが、
本作は(原作がどんなだか知らないんですが)やり過ぎた感あり。
小粒な方が面白い事もあると言う事が、ハリウッドにはなかなか理解されないらしい。

2014/10/21
「恋とニュースのつくり方」
 レイチェル・マクアダムスと言う人が主演の、
TV番組の舞台裏を描く話。
ハリソン・フォードも出てるが、彼は脇役で、
邦題から主人公の恋話が中心かと思ったらさにあらず。
プロデューサーである主人公と、
ベテランキャスター、ハリソンの戦いを描いた話でした。
地方局をクビになったレイチェルは、
何局か回って全国ネットの番組のプロデューサーの仕事を得る。
だが視聴率が低迷する番組は打ち切り寸前で、
打開策としてベテランキャスターのハリソンを抜擢。
番組を面白く(バラエティ化)しようとするレイチェルのアイデアに、
スタッフやもう1人のキャスター、ダイアン・キートンは協力的。
だが、ニュース屋を自負するハリソンは1人しかめっ面。
バラエティ的な企画には関わろうとしない。。。
サクセスストーリーである事は序盤でわかり、
ハリソンとの戦いに焦点を絞ってるから、結末は見えてる感じだけど面白い。
恋話の方はおまけ程度。

2014/10/20
「最高の人生の見つけ方」
 ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマン共演のドラマ。
モーガンは博識の自動車工。ニコルソンは超大金持ちの病院長。
普通なら出会う事のない2人が、共に余命半年と診断され、
皮肉にもニコルソンの経費節減策で同室に。
モーガンは死ぬ前にやりたい事のリスト(棺桶リスト)を作り、
ニコルソンも面白がって付き合う事に。
ニコルソンは大金持ちなので、
スカイダイビングやらピラミッドの頂上に登ったりやらが実現。
だが、次第に核心に迫る課題が残ると言う訳。
世界一の美女とキスするなんて課題が、
金で解決するより大変だなんてエピソードもツボだが、これがサラリと描かれる。
冒頭に、特徴のあるモーガンの声で、ニコルソンが死んだと語って始まるから、
ニコルソンが先に死ぬ(場合によってはモーガンは助かる)なんて想像したが、
そうはならない。つまり、もう少し俯瞰で見た視点になってる訳。
最後に2人並んで某所に埋葬されるあたり、
そのおふざけをアチラで笑ってる姿が目に浮かぶ様でいいんだけど。。。
何か決め手のパンチが出なかった感があり、ちょっと物足りない。

2014/10/19
「ウォーキング with ダイナソー」
 恐竜の群れをめぐる物語。
ドキュメンタリーではなく、恐竜が現代に現れる話でもない。
群れのリーダーの息子であるパッチは、父を失い、兄がリーダーとなる事に。
だが、兄は氷の湖を通過する失敗を犯し、群れをパッチが群れを救う事態に。
これに逆切れした兄は、群れを奪う気かと対立する訳。
以前にもこんな様なの(その名もダイナソー)を見たので代わり映えせず。
恐竜に詳しい訳ではないので、出てくる連中が実在したのかはよくわからない。

2014/10/18
「ヘンゼル&グレーテル」
 ヘンゼルとグレーテルが魔女ハンターになったと言う設定の話。
発想はブラザーズグリムとかと同じ。
元々の話はお菓子の家くらいしか記憶にないが、魔女が絡んでたらしく、
以来、兄妹は魔女ハンターとして活躍していたと言う訳。
魔女が次々と火あぶりにされる中、
魔女軍団を集めたファムケ・ヤンセンと対決する展開。
いわばこの後に作る予定のシリーズの為の序章と言う体裁だから
設定は二番煎じで、見せ場は出し惜しみ感あり。

2014/10/17
「恋する遺伝子」
 アシュレイ・ジャッド主演のラブコメで、
相手役はヒュー・ジャックマン。
アシュレイはTV番組でゲストを探してくる仕事をする。
私生活では上司と恋仲だったがふられて、ある理論を思いつく。
牡牛は新しい雌牛を選び、古い雌牛は捨てられる。人間の男も同じだと。
これを著名な博士と称して、友人の雑誌にコラムを書くと評判に。
正体不明の人物として、番組にゲストに出せとなる訳。
一方、ヒューはアシュレイの同僚で、自他共に認めるプレイボーイ。
だからこそ気がねなく相談が出来て、最後にはひっつく訳だが、
この2つがうまくブレンドされてない。話が分散した感じ。
個人的には博士のエピソードの方が面白いので、
そちらにウエイトを置けば良かったと思うが。

2014/10/16
「エンジェル ウォーズ」
 セーラー服とかを着た娘たちが、
シンシティみたいな世界観で大暴れする話。
日本のアニメを実写化したような物と思って見たんですが。。。
冒頭ベイビードールと言う娘が、精神病棟へ入れられ、ロボトミー手術を受ける。
これって自らネタバレするようなもので、
ここからの話は夢落ちになりますからねと宣言してる感じ。
その後、ロボトミー手術については触れられず、
精神病棟を脱出すべく娘たちが協力して5つのアイテムを手に入れる事に。
そこは精神病棟を隠れ蓑にした売春宿になっていて、
ベイビードールたちは客の前で踊らさせられる。
だが、ベイビードールの踊りには周囲を別世界へ連れていく不思議な力が。
その別世界こそ、見る前に期待していたもので、彼女たちは武士みたいな敵、
中世風の敵、独軍みたいな敵、破壊ロボと言った連中と戦う。
このファンタジックな世界の描写は面白いんだけど、
映画自体が三重構造になっているのが気になって、なかなかのめり込めない。
ラストまで、その違和感を引っ張ったまま。
同じ話でも、最後にネタを明かすと言う手はあったと思うんすけどね。

2014/10/15
「イルマーレ」
 韓国映画のリメイク作で、
キアヌ・リーブスとサンドラ・ブロックと言うスピードコンビ。
湖畔の家を出る事になったサンドラは、次の住人の為にポストに手紙を残す。
だがそれに返事が来て、やりとりする内、相手が2年前の住人キアヌだと知る。
なぜかそのポストでは2年前とやりとりする事が可能で、
文通を続ける内、お互いに見知らぬまま惹かれ合うと言う訳。
サンドラお得意のラブコメみたいなドタバタとは違うが、
この見知らぬままと言う雰囲気はなかなか良い。
2年前のキアヌが、そうとは知らずにサンドラとすれ違うあたりは絶妙。
ところが、中盤で2年前のキアヌとサンドラが実際に出会ったあたりから
雲行きが怪しくなる。
互いに知らない仲ではなくなって、前半のいい雰囲気は失われる。
両方の時代が交互して描写されるのだが、
サンドラはどちらにも出ていて、見ていてどっちの時代の話か混乱。
終盤に、「実は」と言う展開があるが、
これは序盤からそういう事だろうと思ってたので、意外性は低い。
決着の付け方はSF的で面白いんだけど、
え?これで良かったんだっけ?と言う疑問を残す。
2つの時代の差はジャスト2年ではなくて、あと半日くらいずれてたみたいです。

2014/10/14
「ミーン・マシーン」
 ジェイソン・ステイサムが出てる映画。
今回の主役はヴィニー・ジョーンズと言う人で、
そう言えばジェイソンとかの出てる映画でチラチラ見かける気が。
彼は元サッカー選手らしく、サッカーを題材にした作品になっとります。
元サッカー選手のヴィニー・ジョーンズは警察沙汰を起こして刑務所へ。
看守チームを鍛えろと言う所長(デビッド・ヘミングス)の誘いを断り、
囚人チームを率いて対決すると言う訳。
事前にとある作品のリメイクだとの情報を得てしまい、
見てみると結構細部までそっくり(競技は違う)。
かの作品には、タイトルも同じリメイク作があり、同じ話を都合3回見た事に。
オリジナルも本家リメイクも、
何か脚本がうまくこなれてないと言う印象(荒さ?)があって、
本作が一番すっきりしてるかも。
アメフトよりサッカーの方が、なじみがあると言うのもあると思います。
ちなみに、ジェイソンの役柄は、
オリジナルならばリチャード・キールに相当する怪物役。苦労してたんですな。

2014/10/13
「英国王のスピーチ」
 英国王ジョージ6世をめぐる物語。
英国王って、気がついたらエリザベス女王だったけど、その父親の話。
国王の息子アルバート(演ずるのはコリン・ファース)は、
幼い頃から吃音症に悩まされていて、人前でスピーチができない。
様々な治療も効果なく、妻がローグと言う男を見つけ出して、彼の治療を受ける事に。
アルバートは王族扱いしない彼に腹を立てるが、効果が出ているのも事実と認める。
アルバートの兄が短期間で王位を退位してしまい、
ドイツとの戦争が近づく大事な時期に、国王に即位する事になると言う訳。
吃音症の治療自体に、目覚ましい効果が出たと言う印象は受けないのだが
国王とローグのコンビで、歴史的な困難を乗り越える物語として面白かった。
王妃役は怪しげな役が多いヘレナ・ボナム・カーターだが
本作ではたくましい女性役で魅力的。

2014/10/12
「ザ・ファイター」
 実話に基づくボクシングもの。
ボクサーであるマーク・ウォールバーグは、
元ボクサーの兄クリスチャン・ベイルをトレーナ、母をマネージャに活動。
兄は数十年前に名選手をダウンさせた(周囲はスリップと揶揄)事をいまだに自慢し、
母も麻薬に溺れる彼をかばい続ける。
ウォールバーグの試合なのに、
家族内ではベイルこそ主役みたいな扱いで調子は出ず、なかなか勝てない。
そうこうする内、ベイルが逮捕され、
ウォールバーグは兄と縁を切る約束で、別のトレーナと組んで連戦連勝。
ついにチャンピオン戦までこぎつけたタイミングで、ベイルが出所。
今こそ兄貴の出番やでーと、母まで現れると言う訳。
個人的には兄も母も嫌いなタイプで、ウォールバーグが反発するあたりの展開は痛快。
しかし結局、2人を立てるような締め方になっていて、
その2人がアカデミー賞をとったとあっては、複雑な感じ。
ああいうタイプの人をよくぞ演じたって事なんすかね。

2014/10/11
「マシンガン・プリーチャー」
 ジェラルド・バトラー主演のドラマ。
プリーチャーが何かわからなかったので、(伝道師)
アフリカあたりで傭兵でもする話かと思ったが、そうではなかった。
実話の映画化らしいです。
逮捕歴もあるバトラーは、出所してもやりたい放題。
妻に勧められて教会へ行くようになり、ウガンダから来た牧師の話に共感を受ける。
建設業者として役に立てるかもとウガンダへ行き、近くの国スーダンの窮状を知る。
反乱軍によって、子供たちの命が奪われていると知り、孤児院を作って迎え入れる。
次第にエスカレートし、家族をおざなりにして私財をどんどん投入。
さらに反乱軍にはマシンガンで立ち向かうようになり、タイトルの様に呼ばれる。
目的のためとは言え、結局反乱軍の連中と変わりなくなるが
現地の少年の「心を憎しみで満たしたら奴らの勝ち。心を奪われてはダメ」
。。という言葉で目が覚める訳。
とは言え、バトラーの行動がそれほど改まったようには感じられず、
一番達観的だったのが、この少年だったと言うあたりが複雑な感じ。

2014/10/10
「ゴースト・オブ・マーズ」
 ジェイソン・ステイサムが出てるSF。。と思って見ました。
実際の主演はナターシャ・ヘンストリッジ。ジェイソンは彼女の部下役。
タイトルロール上の主役はアイス・キューブ。
そして、監督がジョン・カーペンターと来たら、
アプローチが完全に間違ってる感じです。
火星が植民地化し、どういう技術か、多少なら呼吸できる様に。
ナターシャらは囚人アイス・キューブを護送する事に。
だが、休眠していた火星の生命(?)が住人に寄生し、そうでない人を襲うと言う訳。
宇宙のゾンビものと言う趣で、後は代わり映えしない感じ。
クレア・デュバルまで出てたけど、ジェイソンと共にいつの間にかやられてる。

2014/10/09
「いつも心に太陽を」
 シドニー・ポアチエ主演の学園もの。
失業中のポアチエは、やむなく教師の仕事を受ける事に。
(今の日本では考えられない話)
そこは悪ガキばかりの学校で、他の教師たちは適当に流すが、
ポアチエ先生はあくまで穏やかに1人1人に接し続け、
やがて生徒たちの心を開くと言う訳。
タイプは違えど、金八先生の先輩と言う感じです。
今見ると、悪ガキたちもただの反抗期と言う程度。
窃盗や傷害などの警察沙汰は起こらず、黒人教師なのに人種問題もほぼ起こらない。
最終的に全生徒が1人残らず慕ってくるのも、ちょっと気持ち悪い。
ラストのポアチエの感激した姿(あくまでクールを装う)は良かったけど。
ちなみに、生徒の1人を演じた歌手ルル(黄金銃を持つ男)の歌が
スタンダードだと聞いてたから見た。
まあ、何か聞いた事あるような、ないようなと言う感じでした。

2014/10/08
「悪の法則」
 リドリー・スコット監督によるドラマ。
出演するのは、キャメロン・ディアス、ペネロペ・クルス、ブラッド・ピット、
マイケル・ファスべンダーと言うサスペンダーみたいな人、
ハビエル・バルデム(スカイフォールの悪役)と言う布陣。
これらが少しずつ絡んでると言う描写が淡々と続き、2時間ものの1時間が経過。
どうやら私の苦手な「始まらない映画」だと気付く。
ようやく、弁護士マイケル・ファスペンダーが、
麻薬を持ち逃げしたと組織に疑われる展開があるが、それさえも本筋とは言い難い。
悪い奴らの色んな生きざまを描いたと言う事らしく、
最後も1本のバシッとした結末はない。
どういう事だったかしらと、見直したくなるような話でもない。
印象に残ったのは、ブラピが痛そうだと言うあたり。

2014/10/07
「デッドマン・ダウン」
 コリン・ファレル主演のドラマ。
彼は組織のボスの右腕で、全面的な信頼を置かれていた。
彼の仕事を目撃した隣人女性ベアトリスは、彼女を事故に遭わせた男への報復を依頼。
一方、実はコリンも組織に恨みを持ち、潜入し報復の好機をうかがっていたと言う訳。
標的は違うが、報復と言う点で互いの心情を理解した男女が、破滅的行動をとる展開。
面白いんだけど、組織内の人間関係とか(特にコリンと相棒の仲)を
序盤に丁寧に描いた方が親切かな。
あと、他の出演作のイメージか、テレンス・ハワードがボスには見えないのが難。

2014/10/06
「ミッドナイト・ガイズ」
 アル・パチーノ、クリストファー・ウォーケン、
アラン・アーキンと言う、アカデミー賞俳優揃い踏みのドラマ。
実際はアーキンはプラス1と言う印象なので、
パチーノ対ウォーケンの2人芝居と言う体裁だ。
アーキンを含めて3人はかつて組織で暴れた仲。
パチーノが数十年のお勤めを済まると、
カタギになったウォーケンがパチーノを出迎える。
実はウォーケンには、ボスの息子を死なせたパチーノを始末しろと指示が出ていた。
パチーノも承知していて、お前に殺されるなら構わんと言う覚悟。
期限までの1日を、昔みたいに過ごしたいと、
病床のアーキンを連れ出して、若い頃の様に好き勝手やると言う訳。
2人が遭遇する出来事は割に散発的で、物語を大きく左右するような事件は起きない。
だがそこには、枯れても変わらない男の固い友情が感じられて結構ツボっす。

2014/10/05
「パシフィック・リム」
 ヘルボーイのギレルモ・デル・トロ監督による怪獣もの。
日本ならではの設定である怪獣や巨大ロボを、あちら版として実写化。
日本の特撮ファンにも好評だったとの事。
次元の裂け目が出来てしまい、異次元から怪獣が世界各地に次々現れる。
人類は手を組み、2人1組で操縦する巨大ロボで対抗。
だが、怪獣も進化して効果が薄れ、ロボ計画が中止になり、巨大な壁で防ごうとする。
だが、壁は簡単に破られ、ロボ計画に関わってた連中が、
(旧式で)勝手に立ち向かうと言う訳。
怪獣の設定をリアルにしようとする意図は理解できるが、
こうなった経緯を序盤に盛り込み過ぎ。
かつてのパイロットである主人公が、菊地凛子と組んで操縦するが、
序盤に比べてその後の展開はあまり進展した印象を受けず物足りない。
ゴッホが浮世絵を真似して描いたみたいな印象で、似てるけどちょっと違う感じ。
ヘルボーイことロン・パールマンが出てるのはご愛敬。

「アルティメット2 マッスル・ネバー・ダイ」
 フルスロットルの元ネタとなった作品の続編。
危険な地区を封じ込めた塀は、前作ラストで取り壊しが決まるが、
結局そのまま数年が経過する。そんな中、警察と組織の衝突が激化。
実は地区の再開発をしようとする一味が、組織の犯行をでっち上げたのだが、
真相に気付きそうな警官ダミアンを逮捕。
かつて組んだレイトはでっち上げの証拠を入手し、ダミアンと大暴れと言う訳。
前作の焼き直し感はあるが、話は割にまともに。
代わりに、アクションの無茶苦茶感は落ちてるかも。
フルスロットルとの共通点は、黒幕の狙いが再開発だと言う点くらい。

2014/10/04
「ブラボー小隊・恐怖の脱出」
 ウォルター・ヒル監督作。
何と48時間の前の作品なのに、その存在も知らなかった代物です。
ルイジアナ州兵の小隊が演習をするが、沼地で道に迷うと言うのがきっかけ。
そこはケイジャンと言う現地人の土地で、兵士のイタズラから命を狙われる様になる。
兵士たちは意外にケイジャンに苦戦して、次々やられてしまうと言う訳。
そのメンバーはキース・キャラダイン、パワーズ・ブース、
フレッド・ウォード、ピーター・コヨーテなんて面々。
なかなかの布陣で、面白そうな設定とは思うけど、何か大変そうとしか伝わらず、
状況はわかりにくいかも。(兵士たちのキャラの区別もいまいちつかない)

2014/10/03
「Mrインクレディブル」
 ディズニーピクサーによるアニメ。
主人公のMrインクレディブルはスーパーヒーローだが、
町を破壊したりした為に訴えられ、活動を禁じられる。
同じくスーパーヒーロー(ヒロイン?)の妻との間に子供たちも産まれ、
普通の会社員として暮らしていた。
ところが、彼を雇いたいと言う謎の人物が現れ、
人を助けたい欲求が頂点に達したインクレディブルは、この話に乗ってしまう。
実はインクレディブルを恨む男が、
ヒーローたちを次々倒して、自分がヒーローになろうと企んでいたと言う訳。
スーパーヒーロー一家が奮戦する話で、
同時期に公開されたファンタスティックフォーに似てるので、
あちらの脚本が変更されたと聞きました。奥さんと娘の技はダブるし。
順序はともあれ、類似品をいっぱい見たと言う印象は否めず、目新しさは弱いかも。
奥さんの表情はちょっと魅力的。

2014/10/02
「恋は邪魔者」
 レニー・ゼルウィガーとユアン・マクレガーによる恋愛コメディ。
ウーマンリブなんて言われた時代か、あるいはもう少し前が舞台。
ゼルウィガーは、女性にとって恋は邪魔者であると言う本を出し、
これが女性たちの絶大な支持を受ける。
有名なプレイボーイのユアン・マクレガーは、
そんな事は認めないと、素性を偽って彼女に接近。
彼女を恋に落とそうと奮戦する。
結果的に2人が恋に落ちると言うのは予想できる展開で、
ちょっと前のポップなファッションと相まって、
こういうのもいいかな、と言う印象を受けた。
ところが土壇場に、実は。。。と言うスパイ映画みたいなどんでん返しあり。
もちろん落ち着く所に落ち着くんだけど、ちょっと蛇足。
ユアンはよくあるプレイボーイって感じだけど、
ゼルウィガーには、彼女しか出来ない味を感じる。
女性の方が奥が深いって事ですかね。最近見かけないけど。。

2014/10/01
「ジーア 悲劇のスーパーモデル」
 アンジェリーナ・ジョリー主演のドラマ。
ヴォーグなどの表紙を飾った実在のモデルの話で、17歳のカルテよりも前の作品。
ジョリーは型破りな感じが受けて、モデルとして成功。
ガールフレンドが出来たりするが、相手は本気では付き合ってくれず、
寂しさから麻薬に溺れ、やがて注射針からエイズに感染すると言う訳。
描き方は結構淡々としていて、物語的な起伏は微妙。
一方で、ジョリーは予想外の脱ぎっぷりである上に、
相手役がV(リメイク)の主役の人で、こちらもジョリーに負けない奮闘ぶりです。

2014/09/30
「マキシマム・ソルジャー」
 バンダムが出てる(主演ではない)アクション。
麻薬を積んだ飛行機が湖に墜落。(墜落シーンはない)
ジャン・クロード・バン・ダム一団がこれを横取りしようとする。
一方、森林警備員は軍時代に見殺しにした部下の兄に命を狙われるが、
バンダムによる襲撃を受けて協力すると言う訳。
設定は面白そうなんだけど、かなり物足りない。
普通ならこの森林警備員がバンダムに匹敵する強さを見せそうだが、あまり強くない。
さらに言うと、バンダムさえも何かあまり強くない。
麻薬を回収する為に、潜水技術のある森林警備員を捕らえようとするが、
そんなの自分で潜れよと言う印象だ。
ちなみに、監督はバンダムとのコンビ作を連発したピーター・ハイアムズ。
どちらも錆びましたな。

2014/09/29
「レーシング・ストライプス」
 シマウマがレースに出る話。
トビー・マグワイアが出てるはずと思ったけど、それはシービスケットでした。
移送中のシマウマ、ストライプスが荷台から落ちて、農場に拾われる。
農場の隣には競争馬を育てる馬場があって、
ストライプスも出場したいと願うように。。と言う訳。
農場主ブルース・グリーンウッドは元調教師だが、事故で妻を失った過去を引きずる。
ストライプスの方も、自分がシマウマ(馬とは違う)だと知り、ショックを受ける。
。。てな困難を乗り越えて、レースに勝つと言うお約束な展開。
動物を使ってるけど、例えばベイブほど可愛らしい感がなく、
周囲のドタバタの印象が強い。

2014/09/28
「グランド・イリュージョン」
 男女4人組のマジシャンによる大泥棒の話。
彼らは派手な演出でマジックを見せ、
銀行や保険屋から大金をいただき、観客にばらまく。
好き勝手にはさせないと、FBIやインターポールが追うと言う訳。
トリックをとこうと、暴き屋モーガン・フリーマンの挑戦を受けたりもするが、
結局の所、首謀者の思惑通りに事は運ぶので、あまりハラハラ感はない。

「ザ・リング」
 日本式ホラーのあちら版リメイク。
見ると1週間で死ぬと言うビデオの噂があって、それを見たと言う少女が怪死。
少女の叔母である記者ナオミ・ワッツが真相を追うが、
自身もビデオを見てしまい、少女の霊に振り回されると言う訳。
オリジナルは見てないと言うか、基本的に見ようと思わないジャンルで
この少女にあたるのが、よく聞く貞子と言うやつらしい。
女学生(それも日本の)が好きそうな都市伝説みたいな話で
見せ方も日本の匂いがして、何かしっくりこない。
続編があるから、ナオミが生き延びるのは見当がついてたけど
ラストはショートホラーの落ちみたいでちょっと面白い。

「ザ・リング2」
 日本風ホラーのリメイク第2弾。
前作で生き延びたナオミ・ワッツは、問題のビデオによる怪死事件が発生したと知る。
しかも息子に貞子(にあたるサマラ)が憑りついてしまう。
そこでナオミはサマラを封印すべく奮戦するが、
前作でやってる事と何が変わったのかよくわからず、焼き直しと言う印象は否めず。

2014/09/27
「プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂」
 ジェイク・ギレンホール主演の秘宝もの(?)
孤児であるジェイクは、ペルシャ国王に認められ王子に。
隣国による侵略の噂が流れ、混乱する中、国王が殺され、ジェイクに疑いがかかる。
実は国王の弟が実権を握る為に隣国の秘宝の力を得ようとするが、
ジェイクと隣国の姫が阻止すると言う訳。
陰謀も秘宝もどこかで聞いた話で、類似品にご注意の類似品の側と言う印象です。

2014/09/26
「タイピスト!」
 タイピストと雇い主を描いた話。
田舎町に生まれたローズは、不動産屋の秘書に採用される。
仕事はできないが、タイプだけは抜群に早い彼女に目をつけた雇い主は、
早打ち大会に出場させる事に。
やがて2人に恋愛感情が生まれると言う訳。
タイプの早打ちと言う時代を感じる競技を題材に
戦いの方も恋の行方の方もお約束な展開だが面白い。
最後は1本指で優勝してもよかったね。

2014/09/25
「フローズン・グラウンド」
 ニコラス・ケイジの刑事もの。
男に暴行されたが逃げ出したと言う娼婦は、
ジョン・キューザックを犯人だとするが、市警は善良な市民だと取り合わない。
一方、連続惨殺事件が発生し、正体不明の犯人を追うニコラス刑事は、
キューザックこそ犯人だと確信。
娼婦に協力を求めるが、なかなか証拠が出ないと言う訳。
実際にあった連続殺人事件を題材にしたらしいので
よくある映画みたいに殺人犯が反撃してきたりはせず、後半はあまり盛り上がらない。

2014/09/24
「ザ・コール 緊急通報司令室」
 ハル・ベリー主演のサスペンス。
彼女は緊急通報(911)のオペレーターだが、
誘拐された少女の通報を受けながら、助けられなかった過去を持つ。
そのショックから現場を離れて教官になるが、再び誘拐事件が発生。
受けたのが新人だった為に、代わりに対応する事に。
やがて犯人が前回と同一犯だと気付くという訳。
誘拐された少女と携帯でやりとりするあたりはセルラーを思わせるが、
主人公がオペレーター(現場へ行かない)と言う設定は新しい。
犯人はそれほど緻密ではなく、
知恵比べの攻防となる展開はなかなか面白く、スマッシュヒットと言う感じ。
ただし、決着のつけ方はちょっと違う気がする。

2014/09/23
「アメリア 永遠の翼」
 女性初の大西洋横断を成し遂げたアメリア・イアハートの話。
素顔は主演ヒラリー・スワンクに結構似てる。
行方不明になったアメリアは、
その結末故にスタートレックやナイトミュージアムの題材に。
物語は、次の記録に挑戦したり、
夫リチャード・ギアとユアン・マクレガーの間で揺れ動いたりする描写が淡々と続く。
最後の行方不明となる描写はやや丁寧に描かれるが、盛り上がったと言う程ではない。

「猿の惑星:新世紀」
☆☆☆★★★

 猿の惑星と言うのは、
チャールトン・ヘストン主演作を皮切りにシリーズ5作が作られた作品。
その後、間隔を空けて、ティム・バートンによる1作目のリブート版が作成。
さらに新シリーズとして、元祖シリーズで描かれなかった、
「猿の惑星」になる過程が描かれる事になり、本作はその第2弾。
元祖の最終作「最後の猿の惑星」は劇場で見たから、
ティム・バートン版も含めて、数十年越しで4作連続で劇場で見る事になるっす。

 新シリーズの位置付けは、ティム・バートン版はなかった事にして、
チャールトン・ヘストンが行った猿の惑星が生まれた経緯を描くと言うもの。
前作創世記で何でそうなったかが描かれ、本作新世紀でその後が描かれる訳。
元祖シリーズでもそのあたりが描かれた事はあるが、経緯は少し変わってる。
前作のラストで、猿の知能を上げるが人類の大半を死滅させると言う、
都合の良いウイルスが蔓延。
それから10年。猿と人間は接触を断ち、それぞれのコミュニティを築いていた。
だが、発電しなければ生き延びられないと、人間が猿に協力を求めると言う訳。
猿のリーダーたるシーザーはこれを受け入れるが、
猿にも人間にも相手を信用しない連中がいて、結局衝突する展開。
猿たちの間には、「猿は猿を殺さない」と言う教えがある。
これは「最後の猿の惑星」にも出てきた言葉で、
原住民の教えみたいなものと解釈して、長年深く考えなかったが、
本作を見ていて今更気がついちゃった。
それは「人間は人間を殺す(同族なのに)」と言うメッセージの裏返しだと。
最後の猿の惑星って、元祖の中でも評価はいまいちだったが、
そこには痛烈な反戦メッセージがあった。
そして、本作はかの作品の焼き直しだったのだ。
。。と言う事に気付いたら、もう後は、
猿と人間双方のやる事が、何かの比喩だと感じてしまう。
シーザーの腹心は、教えを破り、猿(シーザー)を殺そうとする。
それは、人間と戦うべきか否かで意見が対立した末の決断だった。
怒ったシーザーは、お前はもう猿ではないと言う。
だからって腹心を始末しても正当化されるのか?
シーザーも人間側の主人公も、共存を模索するが、最後にシーザーは断言する。
無理だった。戦争はずっと前に始まっていたと。
前作は、なぜそうなったと言う経緯を見せたので、物語は面白いが、
メッセージ性は弱かった。
本作は、展開的にはあまり進展してない印象もあるが、
そこには強いメッセージがバシバシ感じられて、こちらの方が面白い。

[おまけ:シリーズ比較]
猿の惑星
 猿が進化した理由は語られず
 人間は自身の戦争(人間同士)で退化

続猿の惑星
 前作を継承

新猿の惑星
 猿が進化したのは、未来から来たから。(最初に進化した猿は存在しない)
 人間はまだ支配されてない

猿の惑星/征服
 猿が進化したのは、未来から来た猿の子供がリーダーになったから
 人間は猿を奴隷化し、反乱で立場が逆転する

最後の猿の惑星
 シーザーの影響で、他の猿も進化
 人間は猿に支配される(猿対人間の核戦争もあったらしい)が、
最後は共存する事になる

ティム・バートン版
 猿が進化したのは、宇宙ステーションでの実験の影響
 人間が退化した理由は語られない

猿の惑星:創世記
 猿が進化したのはウイルスの影響
 人間が衰退したのもウイルスの影響

猿の惑星:新世紀
 前作を継承

2014/09/22
「ニューヨーク・ストーリー」
 ニューヨークを舞台にした3つの話を描くオムニバス。
監督するのがマーチン・スコセッシ、フランシス・フォード・コッポラ、
ウディ・アレンと言う布陣。出演陣もなかなか豪華。
画家ニック・ノルティは恋人ロザンナ・アークエットと別れるが、
助手として同居を続けさせる。
(ロザンナの新しい恋人が妙にハンサムなスティーブ・ブシェミ)
少女ゾイは離婚した両親(母がコッポラの妹タリア・シャイア)を
復縁させようと奮闘する。
ウディ・アレンは口うるさい母が奇術で消えてしまい、解放感を感じる。
(恋人役がまだ仲のよかったミア・ファロー)
だが、母は空に現れて息子を見張り、その様子は世間にも知られる様に。
最初2話は淡々とした感じで面白さはもう1つ。
3話目が奇抜で面白いが、他の2話とのバランスは悪いかも。

「アルティメット」
 先日見たフルスロットルのオリジナル作。
かの作品は物語は安直だったが、ヤマカシ(パルクールと言うらしい)
と言われる技によるアクションが面白かった。
本作にも、あちらで囚人役だった人(ヤマカシ技の考案者らしい)が
出てるらしいと知って、姉妹作みたいな物と思って見た。
結果は。。。同じ話でした。リメイクじゃん。
リメイク作はどの程度アレンジを入れるかがポイントで、
オリジナルとずいぶん違う場合もあるが、フルスロットルは90%アレンジなし。
かの作品の脚本に違和感があったのは、元ネタがフランス映画だったからと知る。
オリジナルとリメイク作との違いは、
・舞台がフランス→アメリカ
・ローラが妹→恋人
・最後に組むのが敵の子分→敵のボス
。。と言う程度なので、同じ作品を2度見た印象です。

2014/09/21
「エリジウム」
 マット・デイモン主演のSFアクション。
第9地区の監督作で、本作でもちょっとひねった未来設定を見せる。
富裕層だけがエリジウムと言う楽園に住める未来。
マット・デイモンは地上で働く労働者だが、
誤って照射線を浴びて数日しか生きられなくなる。
そのため、エリジウムに乗り込み、医療ポッドで治療しようと考える。
(ポッドがあれば、末期白血病もたちまち完治)
地上で闇商売をする男は、これに便乗して、
地上の人々すべてを、エリジウムの住人と同様の待遇にしようと画策する訳。
どこかで聞いた話と言う印象はあるが、
デイモンのキャラと未来テクノロジーの描写で飽きさせない。
ところでジュディ・フォスターも出てて、
エリジウム側のリーダー(つまり悪役の親玉)だが、
最後にデイモンと対決したりはせず拍子抜け。

2014/09/20
「小説家を見つけたら」
 ショーン・コネリー主演のドラマ。
主人公はブロンクスに住む黒人少年で、
仲間にそそのかされて盗みに入るが、住人に気が付かれて退散。
その住人がショーン・コネリーで、少年に文才がある事に気づく。
実はコネリーは人前に出ない有名作家で、少年の才能を引き出すが、
教師は、少年にそんな才能はなく、盗作だと決めつけると言う訳。
グッド・ウィル・ハンティングのガス・ヴァン・サント監督作で
かの作品のマット・デイモンが黒人少年に相当すると思えば、全体の雰囲気は似てる。
個人的には、こっちの方が面白かった。
マット・デイモンも友情出演。

2014/09/19
「メギド」
 マイケル・ヨークとマイケル・ビーンと言うWマイケルによる、
悪魔的な能力を持つ男とその弟の話。
2人はメディア王の息子だが、
ヨークの方には不思議な力が備わっていて、邪魔者を次々始末。
世界連盟と言う世界を支配する巨大国を作り、その初代総裁となる。
だが米国は加盟しておらず、大統領となった弟ビーンと対決すると言う訳。
言ってみれば、オーメン3部作を90分に押し込んだ印象で、
地球の運命を描いた規模の話なのに、展開が結構早くて軽い。
ビーンは大統領とは思えないフットワークの軽さを見せる。

2014/09/18
「2ガンズ」
 デンゼル・ワシントンとマーク・ウォールバーグのアクション。
2人は銀行から組織の金を盗み出すが、予想よりもはるかに高額で驚く。
実はデンゼルは潜入捜査官、ウォールバーグも軍の命令で潜入していたが、
いずれも上司に利用されており、追われる羽目に。
さらに銀行にあったのは悪徳CIA(て言う呼び方があるか知らないけど)の金で、
彼らにも追われる。
デンゼルとウォールバーグも、互いの腹を探り合うと言う訳。
2人の組合せに違和感はあるものの、存在感はばっちり。
ただし話の方は入り乱れてて、わかりにくい。
悪徳CIAがビル・パクストン。
不始末をごまかそうとするウォールバーグの上官にフレッド・ウォード。

2014/09/17
「ナイト&デイ」
 トム・クルーズとキャメロン・ディアス共演のアクション。
妹の結婚式に向かうキャメロンは、機中でトムと知り合う。
だが、彼は謎の一味に追われていて、キャメロンも巻き込まれる。
トムの方もうさんくさく、どっちを信用していいかわからない内、
キャメロン自身も大立ち回りする羽目にと言う展開。
どっかで聞いたような設定で、特に終盤が顕著だが、
2人の知名度と派手目なアクションでまあまあ見せる訳。
ただし、キャメロンはチャリエンとかに出てるから、か弱い女性役は違和感あるかも。

2014/09/16
「31年目の夫婦げんか」
 メリル・ストリープとトミー・リー・ジョーンズによるドラマ。
結婚31年目を迎える2人は、ケンカをした訳でもないが、
何となく惰性で夫婦生活を続けており、そこには距離感が。
何とかしたいとメリルがカウンセリングを予約。
トミー・リーはバカバカしいと言うが、渋々ついてくと言う訳。
ちょっと言いにくいテーマに、
2人のアカデミー賞俳優が体当たりで取り組むあたりは感心するが、
スティーブ・カレル扮するカウンセラーの言ってる事は、それほど奇抜ではない。
言ってみれば、カウンセラーによる成功例のビデオを見せられた印象かも。
ところでエリザベス・シューが出てて、飲み屋の女主人役だが、ワンシーン出るだけ。

2014/09/15
「ヘルファイター」
 ジョン・ウェイン主演のドラマ。
西部劇ではなくて、油井の消火活動を専門とする連中の話。
彼らは世界各地で火災があると呼び出されるが、事故をきっかけにウェインは引退。
娘婿に会社を委ねる事に。
だが、大火災が発生し、
この事態に対処できるのはあなたしかいませんと呼び出される訳。
娘がキャサリン・ロスで、妻がベラ・マイルズ。
物語の雰囲気はハタリに似てるが、何となく散漫な感じ。
最後の見せ場たる大火災のシーンが10分くらいで、あまり盛り上がらない。

「フルスロットル」
☆☆☆★

 ホントは猿の惑星を見るつもりだったけど、諸事情でこちらを見ました。
(正直、こっちはビデオでいいかなと思ってたんすけど)
事故死したポール・ウォーカー主演作で、
ちょっと前にあったヤマカシと言う作品みたいに、
ビルの間を飛んだり跳ねたりするらしいっす。

 近未来のデトロイトが舞台で、危ない地区を高い塀で封じ込めた社会。
主役は2人いて、
1人は塀の中のボスと敵対するちょっと悪い奴(彼がヤマカシが得意)。
もう1人がウォーカーで、ボスを逮捕しようとする刑事。
90分の映画で両者の紹介に30分使い、ようやく本題に入ると言うスロースタート。
ボスが軍の強力爆弾を盗み、
強引にケースを開けた為にカウントダウンが始まってしまったと判明。
塀の中が廃墟になりかねない威力らしい。
市長らの命令で、爆弾解除の為にウォーカーが乗り込む事に。
逮捕されたヤマカシ男を案内役に同行させると言う訳。
話が進むと、実は陰謀が絡んでるとわかるが、
何でそんな面倒な事をする必要があるの?と言う印象で、
あまり頭のいい映画とは言い難い。
アクションの方は、ウォーカーもそれなりに身軽で、
終始テンポが良いので飽きさせない。
最後にポール・ウォーカーに捧ぐと出るのが淋しいけど、
まだワイルドスピードがあるよね。

2014/09/14
「マーシーX フレンズ以上、恋人未満!?」
 フレンズで人気の出たリサ・クドローの主演作。
彼女は実業家の娘だが、傘下にあるレコード会社が出したCDの歌詞で
父が議員に責められたと知る。そこで歌手に謝罪させようと奮闘すると言う訳。
金持ちのお嬢様であるクドローが、黒人ラッパーの心情を理解して親密に。
議員の追及もうまくかわすと言う展開。
設定の大変さの割に展開は簡単で、初稿で作った感じの映画によく出くわすが、
本作はその手前のアイデアだけで作っちゃったと言う印象。

2014/09/13
「アデル/ファラオと復活の秘薬」
 リュック・ベッソン監督の作品。
女性ヒロイン(上品そうな)が昏睡状態の妹を助ける為に、
エジプトの秘薬を探すと言う話で、トゥームレイダーみたいな宝探しかと思ったが、
そういう雰囲気なのは序盤だけ。
見つけた棺を持ち帰ってからは、主にパリが舞台。
なぜか恐竜ものになったり、
ナイトミュージアムみたいな感じになったりのごった煮ぶり。
主人公もあまり上品ではない。
てな感じで、見る前に期待したのとはずいぶん違う代物。
次回作を思わせる終わり方だが、どうするつもりなんだろうと言う関心はある。

2014/09/12
「ダイナソーinL.A.」
 ロスで恐竜が暴れる話。
怪作を乱発するアサイラムと言う会社の作品。
再生医療の新技術が開発され、なぜかついでに古代の恐竜も復活する。
その理屈はよくわからないけど、
成果として恐竜も公開してみたら暴れ出すと言うコングな話。
主役の消防士は、老けたトリート・ウィリアムズ。
企業のトップが老けたロニー・コックスと言う、老けた布陣。
トリートと娘がはぐれたり合流したりを繰り返し、
騒動の責任者たるコックスは逃げるでもなく、
先頭に立って立ち向かうでもないと言うダラダラした感じ。
チープな出来なのは諦めるとしても、もう少し物語の工夫がほしいっす。

2014/09/11
「ダンディー少佐」
 チャールトン・ヘストン主演の西部劇。
監督はサム・ペキンパー。
南北戦争末期に、アパッチに手を焼くダンディー少佐(ヘストン)は、
捕虜である南軍兵士と組んで、討伐に乗り出す事に。
ヘストンと因縁のある、南軍のリーダーがリチャード・ハリス。
ヘストンが偵察に使う男がジェームズ・コバーン。
ハリスの手下にウォーレン・オーツなんて男くさい布陣だ。
激しいアパッチとの攻防があるかと思ったが、なかなかそうならない。
ハリスとの対立、脱走兵、メキシコ人との交流なんてエピソードが、
散発的に発生して、どれも盛り上がらない。
道中に起きた様々な出来事を描いた感じで、
肝心のアパッチはあっさり倒したと言う事らしい。
その後になぜかフランス軍との戦闘があり、
リオグランデに無事到着したところで終わるけど、目的はアパッチ討伐だったはず。。

2014/09/10
「Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼」
 ケビン・コスナー主演のサスペンス(?)
ケビンの人気がちょっと落ちてた頃の作品です。
彼は今年の人として表彰されるような実業家だが、実は殺人鬼と言う裏の顔があった。
別人格(ウィリアム・ハート)がささやくと、犯行に及んでしまうのだ。
しばらく鳴りを潜めていたが、2年ぶりに犯行を犯す。
その様子を目撃した男は、彼が連続犯だと気付いて仲間にしろと言う。
そんな危なかしい生活も何となく調和を保ってきたが、
娘が同級生を殺害した事に気付いて動揺すると言う訳。
そのあたりまでは面白かったが、
その後はやめられないんすよ、てな雰囲気で引っ張られて尻すぼみ。

2014/09/09
「ゴーン・ベイビー・ゴーン」
 ベン・アフレック初監督作。
ベンが関わってて題名がベイビーだから、
世界で一番パパが好きみたいな話を連想したが、全然違った。
ベンは出演してなくて、弟ケイシーが主演。
彼は恋人とコンビを組む私立探偵で、普段は夜逃げした連中を追っているのだが、
ニュースにもなってる誘拐らしき少女失踪事件を扱う事に。
割に協力的な警察メンバーは、モーガン・フリーマン、
エド・ハリス、ジョン・アシュトンと言う渋めの布陣。
娘の母親が麻薬中毒で、売人の金を盗んだ事が事件のきっかけと気付き、
一味と取引するが、撃ち合いになり、娘は湖に落ちて死亡とされる。
だが、事件を引きずるケイシーは、
同じ一味による少年誘拐を追い、核心に迫ると言う訳。
ほぼ素人の私立探偵が妙に活躍する雰囲気が良く、
中盤で雲行きが怪しくなるが、真相を知ってなお、なかなか面白いと言う印象だった。
だが、最後のケイシーの挙動が、本作の雰囲気を異質なものに。
「正義」を守る為に、時に法からはみ出し、
アンチヒーローなんて言われる刑事や探偵は大勢見てきた。
本作のケイシーは、逆に法を守る事にこだわり、
誰も望まない(ケイシー自身も)結末を迎える。
後味が悪いと言う程ではないけど、どっちがアンチヒーローかって気分に。
そういう社会を批判したって事ですかね。

2014/09/08
「バウンティー・ハンター」
 ジェニファー・アニストンとジェラルド・バトラーのラブコメ(?)
解説にはアクションコメディと書かれてます。
バトラーは逃走犯を捕まえる賞金稼ぎで、
警官への暴行容疑による出頭命令を無視した元妻である記者アニストンを護送。
バトラーは借金取りに追われており、
アニストンは事件の核心に迫られた一味に追われると言う訳。
ドタバタを経て、夫婦が寄りを戻す系の話だから、
噂のモーガン夫妻を連想したが、あれはラブコメメインでいまいちだった。
本作は、むしろサスペンス要素が強く、ラブコメはおまけな印象。
ただし、サスペンスの方もたいして盛り上がらないから、やっぱり中途半端な感じ。

2014/09/07
「ダーク・タイド」
 ハル・ベリー主演のサメもの。
アカデミー賞女優が出てるなら、さぞしっかりした話だろうなと思ったが。。
ベリーは海洋学者だかで、コツさえつかめばサメと泳いでも危険ではないと豪語。
だが同僚がやられて死に、サメを避けるようになる。
疎遠だった夫に頼まれ、金持ちをサメと泳がせるガイドを引き受けるが。。と言う訳。
物語の構成的には、中盤で大変な目に遭い、終盤に対決したりするはずだが、
本作はそうはなってない。
当たり障りのないガイドの話が延々と続き、もっとスリルを味わいたいと客に言われ、
終盤に急にキレたベリーが危険なガイドをして、一同やられる始末。
そのやられるシーンは暗い海の中で、どうなっているのかほぼわからない。

「フライト・ゲーム」
☆☆☆★★

 本作は96時間のリーアム・ニーソン主演の航空機アクション。
ここへ来て渋い味を出すようになったリーアムは見逃せず、
さらにはずれが(あまり)ないと言われる航空機を舞台にしたアクションもの。
犯人がわからない率95%とか宣伝されてたが、
それは脚本家のさじ加減次第と思うけど、面白そうである事は間違いない。

 ほぼ予備知識なしで臨んだけど、リーアムは飛行機専門の連邦捜査官。
元警官で、何やら過去に問題があって、
酒が離せなかったり、トイレでこっそりタバコを吸ったりする。よくある設定です。
そんな中、リーアムの携帯に謎の人物からメールが。
指定された口座に大金を振込まねば、20分毎に1人殺すと言うのだ。
どうやら犯人は機内で見張ってるらしいと言う訳。
やがて脅迫は現実に。(とは言いがたい犠牲者もいたが)
信用出来そうな隣の乗客(ジュリアン・ムーア)や客室乗務員の協力を得て、
不審人物を探すが、途中で彼女たちにも疑いがかかる。
さらに、乗客らを強引に調べたものだから、
リーアム自身もハイジャック犯と誤解される事態に。
窮地に陥ったり、混乱したりする描写はなかなかで、終始緊迫感も維持。
難を言うと、肝心の犯人の目的はあまり伝わらなかった。
リーアムは乗客の携帯を取り上げて、
メールを送ってない事を確認すると、犯人でないと判断したようだけど、
携帯を2つ持ってるかも知れないし、メールは送信したらすぐ消すかも知れない。
メールって言ってきたけど、実際はLINEみたいなメッセージをやりとりしていた。
こういうコミュニケーション方法って、
新しいけど、すぐに廃れそうな気がして、
数十年後に本作を見たら、意味がわからないかも。

2014/09/06
「シー・トレマーズ」
 マイケル・パレ出演の怪物もの。
パレが実は主役ではないと言うのはもう慣れました。
女性博士は謎の巨大生物の噂を追って、パレ船長の船に乗る事に。
パレには副業があって、途中怪しげな連中の人工島に寄るが、
そこで巨大生物(海に住む巨大サソリ)に襲われると言う展開。
博士からしたら、目的を達した訳だが、
そもそもどうやって生物に接近するつもりだったかは、よくわからない。
実はインドネシア映画らしくて、インドネシア映画がどんな物か知らないけど、
こういうクオリティなんだなと言う印象。
ハリウッドでは無理な感じのグロい描写もあり。

2014/09/05
「ニューイヤーズ・イブ」
 NYで新年を迎える人々を描くゲーリー・マーシャル監督作。
またオムニバス系です。
ヒラリー・スワンクはカウントダウンイベントの責任者。
ジェシカ・ビールは新年に出産して賞金をもらおうとする。
ミシェル・ファイファー扮するくたびれた秘書は、
今年の目標を一気に片付けようとする。
引きこもりのアシュトン・カッチャーは、女性とエレベータに閉じ込められる。
余命わずかのロバート・デニーロは、新年だけは迎えたいと願う。
サラ・ジェシカ・パーカーはパーティに行きたがる娘を心配する。。てな感じ。
同時進行のオムニバス系はストーリーを追うのが大変なんだけど、
2つ3つの失敗があっても、他が良い出来なら全体の印象は良いと言うメリットも。
個人的には、ミシェル・ファイファーのエピソードと
1年前の約束にかけつける男性のエピソードが気に入った。
ただし後者は、相手が誰かわかったら、ちょっとガッカリしたけど。

2014/09/04
「U.M.A. レイク・プラシッド ファイナル」
 巨大ワニのいる湖を描いたシリーズ第4弾。3作目は見てません。
湖は高圧電流のフェンスで囲まれるが、若者たち(襲われ要員)が誤って中へ。
襲われ要員にはポロリもあります。
でかいワニは時々出てきて、それなりに派手な場面はあるけど、
何匹いるかとか、どのあたりに現れたとか、
そもそも、何回もワニが出てるのに、何でそういう事態になっちゃったのかとか
そういう情報がないので、物語的になかなか盛り上がらない。

2014/09/03
「ヘザース ベロニカの熱い日」
 ウイノナ・ライダー主演の、ちょっとダークなコメディ(?)
共演はクリスチャン・スレイターで、
当時付き合ってたらしいから、本作がきっかけかも。
ライダーは学園の女王様たる3人のヘザーの取り巻きで、
よくある学園ドラマならば悪役の脇役と言う役どころ。
だが、女王様に嫌気が差していて、恋人になったクリスチャンと協力して、
ヘザーの1人に嫌がらせをする事に。
ところが、やり過ぎて彼女が死んでしまい、自殺を偽装する羽目にと言う訳。
ライダーはこの事態にきゃーきゃー騒いでるけど、間違いない悪女ぶり。
シザーハンズより前の作品と言う事を考えると、女優って化けるなと言う印象だ。
と言うあたりまでは面白かったが、
終盤になって、ライダーの態度が急変した感があって、方向性がわからなくなる。
普通なら、ヘザー3人とも始末すべきだろうと言う気もするが、
そのヘザーも見ていて区別がつかない。

2014/09/02
「ダーク・シャドウ」
 ティム・バートンとジョニー・デップによるコンビ作。
もちろん嫁さんも出ます。
デップは魔女であるメイドに呪いをかけられ、父である領主と恋人を殺される。
さらに自らもバンパイアとして不死にされ、棺に入れて埋められる。
200年後、棺から出たデップは、魔女が町を牛耳り、
彼の家系が廃れていたと知り、仕返ししようとする訳。
また出たバンパイアものかと思ったが、雰囲気はアダムスファミリー風。
あまり奇想天外な感じはないが、
何があっても終始落ち着いているデップのキャラは意外に魅力的。

2014/09/01
「タイタニックの最期」
 タイタニックをめぐるドラマを描いた白黒作品。
ロバート・ワグナーが若造役で出てるので、そういう時代の作品です。
タイタニック号に乗った人の人間模様を描く雰囲気は、
後のエアポートシリーズとかに似てるが、
割に平凡な一家に焦点を絞ってるので、ドラマ的な盛り上がりは低調。
90分の映画の、最初の60分はそんな感じで進行。
ようやく最後の30分で沈没が始まるが、
主人公とすれ違いかけてた息子の愛情シーンが割にツボ。

2014/08/31
「レポゼッション・メン」
 ジュード・ロウ主演の近未来を舞台にしたSF。
人工臓器が当たり前になった社会で、
臓器の高額なローンが払えない人々から
臓器を回収する回収屋(レポマン)と言う商売が生まれる。
殺して臓器を持ち帰るより、可能な限り金を搾り取った方が儲かる気がするのだが、
そのあたりの企業の理屈はいまいちわからない。
ジュード・ロウは回収屋で、冷酷に回収の仕事をしていたが、
ある時事故で人工心臓を移植される。
自らもローンを負った為、以前にも増して回収の仕事をこなさなければならないのだが
冷酷な仕事が出来なくなり、結局延滞者として追われる身となる訳。
トータルリコールあたりを連想させる、短編のアイデアを膨らました感じの作品。
ちょっと痛そうなシーンが多いが、ジュードの無敵ぶりはなかなか面白い。
ラストは短編にありがちな感じの落ち。

2014/08/30
「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々:魔の海」
 ポセイドンの子である半神パーシーの話の続編。
前作はピアース・ブロスナンが先生役で出てたから見たけど、
本作では別の役者さんに交代。
今回パーシーの同級生らが反乱を企み、封印された神クロノスを復活させようとする。
パーシーらの居住区はバリアで守られていたが、
このバリアが弱まり、回復に必要な羊毛を入手する為のチームが結成される事に。
ここにはパーシーは選ばれず、彼は仲間と独自に羊毛を追うと言う訳。
クロノス復活とか、ライバルとの確執とか、
パーシーに兄弟がいたなんて話が展開するが、
全体的にどっかで聞いたような話と言う印象はぬぐえず。
まだ続ける感のある終わり方だが、どうなる事か。

2014/08/29
「タイタニックの秘密」
 ジェームズ・キャメロン監督による
タイタニック号調査を追うドキュメンタリー。
俳優ビル・パクストンは、キャメロンに誘われ、タイタニック調査に参加する事に。
3人乗りの小型潜水艇に乗ったり、小型ロボットで船内を調査する様子を描く訳。
パクストンは、かの作品で調査チームのリーダーを演じた人だし、
見る者は少なからず、作品の引用等を期待したはずだが、そういうのはまったくない。
乗員乗客の行動を俳優で再現する(数秒だけど)シーンはあるが新撮、
映画の話題は出ず、あの歌が流れたりもしない。
沈没自体を時系列で追うような見せ方をせず、
船尾を見つけた、汽笛を見つけたと言う光景を見せられるばかり。
調査チームの連中は、タイタニック号に妙に詳しく、
船室を見ると、ここは乗客だれそれの部屋だと分かるらしくて興奮気味。
その境地に達していない者には、だいぶ物足りない。

2014/08/28
「コールド・クリーク 過去を持つ家」
 デニス・クエイド主演のサスペンス(?)
クエイドは妻シャロン・ストーンや子供たち(娘がクリステン・スチュワート)と
NYに暮らしていたが、都会生活に疲れて、田舎町のコールドクリーク邸を購入。
田舎町には彼らを歓迎しない雰囲気があって、
そういう仕打ちを受ける話かと思うと、そうでもない。
屋敷には前の住人の写真などが大量に残されていたので、
前の住人の霊がとりついた系の話かと思うと、そうでもない。
かつての住人だと言う男が現れ、かつて刑務所にいた彼を、家の修繕の為に雇う事に。
地元民たる彼と親しくしないと、
町で孤立すると言う考えがあったかも知れないがちょっと無用心。
やがて男が一家を追い出すべく嫌がらせをしてくると言う訳。
この手の話では、主人公だけが犯人を疑い、周囲は信じなかったり、
主人公を疑ったりするものだが、
そういう描写はほぼなく、地元の保安官は最初から味方につく始末。
何だか最初から最後まで、基本がなってないですなと言う印象です。
シャロン・ストーンは、柄にもなく優しい母親で、
犯人を倒すのに男顔負けの活躍をしたりはしない。
さらにジュリエット・ルイスも出ていて、
犯人の彼女でかつ保安官の妹と言う微妙な役どころだが、物語的に必然性はいまいち。

2014/08/27
「シモーヌ」
 アル・パチーノ主演のドラマ。
彼は映画監督だが、
主演女優(ウイノナ・ライダー)のわがままに嫌気が刺し、彼女をクビに。
監督を崇拝する男は、過去の女優のデータを組み合わせて
理想の女性を作るプログラムを提供して死ぬ。
こうして生まれた正体不明の女優シモーヌは大人気となり、
コンサートは世界中継、アカデミー賞では2作で同時に受賞する事態に。
だが、誰もその素顔を知らず(映画会社関係者さえ)、マスコミは監督の周囲に殺到。
監督自身が、分身たるシモーヌに振り回される様になると言う訳。
パチーノが1人でプログラムを使いこなせるとは思えないあたりに違和感はあるが、
話的にはマイフェアレディとかのバリエーションかな。

2014/08/26
「コンフェッション」
 ジョージ・クルーニの初監督作。
サム・ロックウェル扮するTVプロデューサーは、
クルーニにスカウトされて、スパイ活動をする様に。
番組製作のかたわら、参加者の景品旅行に同行して海外へ行き、
邪魔者を始末したり、マイクロフィルムを受け渡したりすると言う訳。
導入は面白いけど、この生活に夢中になったり
嫌気が刺したりするあたりを淡々と描く感じで、後半は退屈。

2014/08/25
「ブラザーズ・グリム」
 グリム兄弟を主役にオカルトな事件を追わせる話。
発想的にはリンカーンがバンパイア狩りするのと同じ。(本作の方が前だけど)
兄弟の兄がマット・デイモンで、弟がヒース・レジャー。
彼らはイカサマの魔女狩りで金を稼いでいたが、ばれて逮捕される。
付近には同様の魔女騒ぎがあり、真相を追えと命じられる。
こちらもイカサマだと思っていたら、本物だったと言う訳。
どこかで聞いた話ですな。
グリム自身の作品を含む多くの童話を連想させるシーンが出てくるが、
例えばシュレックみたいにうまくブレンドされてなくて、強引に差し込んだ印象。
意外な展開はあまりない。

2014/08/24
「クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち」
 ジャン・レノ主演のちょっとオカルトな話を追う刑事の話の続編。
前作はオーシャンズとかに出てたヴァンサン・カッセルとコンビを組んだが、
本作での相棒は別の人。(と言うか、ほぼ前作覚えてません)
黙示録に書かれている預言を再現して、世界を支配しようとする一味の話で
なんかよく聞く話だよなという印象で、雰囲気の割に奥は深くない。

2014/08/23
「メガ・シャークVSメカ・シャーク」
 巨大タコや巨大ワニと戦った巨大サメが登場するシリーズ最新作。
また現れた巨大サメによって、世界各地で被害が。
神出鬼没で、世界中の船の往来が禁じられると言う、
この数千年で初めての事態に世界経済は混乱。(と大風呂敷)
巨大サメの生態を研究するとか言う方向には動かず、
メガにはメカと言う日本的発想で、巨大サメ型ロボットが開発される。
(地上モードまで用意)
だが、メガ対メカの対決はあまり見られず、メカが暴走して人々が逃げ惑うと言う訳。
もともと期待値は高くないけど、何か物足りない。

2014/08/22
「スティーラーズ」
 田舎町の質屋に出入りした男たちをめぐる3つの話。
ポール・ウォーカー主演の犯罪アクションと思って見たら、ちょっと違った。
1話目にウォーカー、2話目にマット・ディロン、
3話目にブレンダン・フレイザーが登場。
ウォーカーらは素人強盗で、事を起こす前に仲間割れ。
ディロンは質屋で失踪した妻の指輪を見つけ、監禁犯を追う。
ブレンダンはプレスリーに扮する売れない芸人で、雰囲気のおかしな田舎町に困惑。
1話と3話は物語として成立してない印象だけと、
それぞれのエピソードが微妙にからむ感じはまあまあ面白い。
と言うか、オムニバスものってだいたいそんな感じで、
しかもブレンダンってその手の作品でよく見かける気もする。

2014/08/21
「ムービー43」
 豪華な出演陣なのに、お下劣で不評だったと言う評判の作品。
デニス・クエイドが映画の企画を考えると言う体裁で、
いろんなアイデアがショートコントの様に乱発。
90分の映画で、10のエピソードがあるから、1つが10分程度のお手軽な感じ。
そこに登場するのは、わかりやすい所でケイト・ウインスレット、
ヒュー・ジャックマン、リー・シュレイバー、ナオミ・ワッツ、カルキンくんの弟、
エマ・ストーン、ユマ・サーマン、リチャード・ギア、ケイト・ボスワース、
クロエ・グレース・モレッツ、ジェラルド・バトラー、ハル・ベリー、
テレンス・ハワードと言う面々。
確かにお下劣で最初は面食らったが、
そういう映画だと理解すると、意外に最後まで見られる。
て言うか、これってケンタッキーフライドムービーを、
今許される所まで上げた(下げた?)感じだよね。

2014/08/20
「恐怖の雪男」
 ヒマラヤの雪男を題材に1本製作。
ピーター・カッシング博士らは、雪男を目撃したとの情報を得て、隊を組んで雪山へ。
そこで雪男に出くわすと言う訳。
雪男を探しに行った訳だから、遭遇したり、襲われたりするのは想定内のはず。
実際には襲われたりはせず、人間が勝手に自滅していく感じ。
人類文明に警告してるなんて話なのかもしれないけど、何か物足りない。

2014/08/19
「ガンズ・アンド・ストレンジャー」
 メキシカンな無敵男の話。
主役はユニバーサルソルジャー最新作で主役だった人。
警官だった彼は一味の襲撃を受け、仲間がやられるが返り討ちに。
一味を倒して、その金をいただいて退散。
メキシコの田舎町に流れ着くが、よそ者には水も出さない扱いを受ける。
しかし、ひとたび金を奪おうとする連中が現れると、強い強い無敵ぶりと言う訳。
前半は無敵ぶりが面白かったが、クライマックスの対決はいまいち盛り上がらない。
ところで、何で見たのかと言うと、クリスチャン・スレイターが出てるからだけど、
やっぱりと言うか、クリスチャンは無理やり突っ込んだ感じの脇役。

2014/08/18
「アウトレイジ・ギャング」
 ドルフ・ラングレンのギャングもの。近年珍しい本物の主演作です。
ドルフはギャングボスの護衛だったが、このボスが殺され、振り回される。
ボスの仕事仲間やら息子やらの陰謀が入り乱れると言う訳。
ボスの息子がビリー・ゼイン、仕事仲間がロバート・ダビー
その息子がヴィニー・ジョーンズと言う布陣。
ちょっとマイナーなエクスペンダブルズと言う感じだけど、
時間が前後したり、だましだまされたりするので、
見ていてなかなか状況がつかめず、雰囲気だけという感じかも。

2014/08/17
「マトリックス レボリューションズ」
 マトリックス3部作の最終作。
2作目と3作目は連続して公開されたけど、個人的には10年間が空きました。
仮想現実の世界で、人工知能と人間の戦いが続き、最終局面になると言う訳。
もともと戦うシーンの見せ方は派手だが、設定自体はそれほど目新しくはなく、
物語の起伏も弱いシリーズだったけど
本作は「最終局面に入った」と言う状態で、2時間やられるからつらい。
おまけにこちらはブランクがあるしね。
単独で見ても面白い作品にしてもらいたいものです。

2014/08/16
「赤毛のアン アンの結婚」
 赤毛のアンシリーズの第3弾。
アンはギルバートと結婚し、作家として売り出そうとするが、男社会でうまくいかず。
やがて戦争でギルバートは戦地へ行き、
音信不通になった夫を探すため、アンは前線へ向かうと言う訳。
女優さんは同じだけど、2作目から12年が経過してて違和感あるかなと思ったが
作家を目指すあたりまでの雰囲気は悪くない。
ところが後半は、戦場でスパイとかが絡む冒険談で、ちょっと調子狂います。

「赤毛のアン 新たな始まり」
 赤毛のアンシリーズの第4弾。
3弾からさらに8年が経過して役者も変わり、ギルバートとかも出てこない。
アン役が変わった違和感は大きいが、
子供の頃の回想シーンが多くて、こちらは大人版ほどの違和感はない。
幼いアンの母は事故で死に、父は姿を消してしまう。
やむなく母の友人だった女性と共に、彼女の義母の屋敷で暮らす事に。
そこで大人たちの思惑に翻弄されたりして、数奇な運命を体験する。
回想と言う形で1作目の焼き直しをするのかと思ったがそうはならず、
最近よくあるリブート版みたいな感じ。
原作読んでた訳ではないんだけど、これって違うよねと言う印象は強い。

2014/08/15
「フランケンシュタインと地獄の怪物(モンスター)」
 英ハマープロによるフランケンシュタインもの。
フランケンシュタイン男爵の研究に憧れる若き医師ヘルダーは、
自らも怪しい実験をしようとして逮捕され、精神病棟へ入れられる。
そこには死んだとされた男爵(ピーター・カッシング)がいて、
死体を使って怪しい実験を続けていた。
ヘルダーは男爵に協力するが、なんぼなんでもやりすぎでしょと感じる様になる訳。
そこらへんの価値観の境目はよくわからない。
舞台は研究室周辺だけで、一般の人はおろか他の囚人も襲われない。
ボリス・カーロフ版に比べると手術シーンとかがやや気持ち悪い。
死ぬのは奴らだの冒頭に出たマデリン・スミスが男爵の助手役で出て、
特筆すべき美形なんだけど、ただ出てるだけと言う印象。

2014/08/14
「ドッペルゲンガー/憎悪の化身」
 ドリュー・バリモア迷走期の作品。
脚本家の卵である青年が、バリモアちゃんとルームシェアし、やがて恋に落ちる。
ところが、バリモアちゃんの家族が次々殺されていると判明。
バリモアちゃんが疑われるが、当人はドッペルゲンガーの仕業だと言う訳。
もう1人いるような、二重人格のような雰囲気で引っ張るが、
結末は予想を大きく裏切る。こんな話だったのと驚かされました。
バリモアちゃんは裸あり。血まみれだけど。

2014/08/13
「妖女ゴーゴン」
 ギリシャ神話にも出たメドゥーサはゴーゴン3姉妹の1人らしく、
その一人が本作ではメギーラと呼ばれている訳。(出展によって呼び名が違うらしい)
本作では、ドラキュラなどを扱った英ハマープロが、新機軸としてゴーゴンに目をつけ
ピーター・カッシングとクリストファー・リーと言う黄金コンビも登場させる。
とある村で変死事件が発生。町の人は自殺した若者の仕業で済ませようとするが
犠牲者の息子はメギーラがいるのではと疑う。
メギーラはずっと蛇女と言う訳ではなく、満月に変身すると言うから狼男のよう。
では誰が?と言う話になるが、主要登場人物に女性は一人しかいないから。。。
蛇女は最後の最後にようやく登場するだけで、
特殊メイク(?)もちゃちだから期待外れ。

2014/08/12
「レクイエム」
 リーアム・ニースン主演のドラマ。
アイルランドのテロリストだったアリスターは、報復で男を殺害。
事件を目撃した男の弟ジョーは、なぜ防がなかったと母親に責められる。
それから33年が経過し、
共に大人になったアリスター(リーアム)とジョーがテレビの企画で再会する事に。
物語の雰囲気が、同じアイルランドを描いたブラディサンデーに似てると思ったが
かの作品の議員が、本作のジョーだった。
リーアムは刑務所にいてみそぎは済ませた形に。
だが、共に事件の事を引きずっていたと言う訳。
その対面はどうなる事かと期待させるが、
結果として、「いやいや、だから引きずってたんですわ」と言う終わり方。
心情はわかる気がするけど、映画として、もう少しメリハリはほしいかな。

2014/08/11
「コーリング」
 ケビン・コスナー主演のドラマ。
医師ケビンは、ベネズエラでボランティア医療をしていた妻が事故で死亡。
ショックを受けるが、臨死体験をした少年たちが、妻を見たと証言するのを知る。
ゴーストみたいに妻の霊が何かを伝えようとしているのか、
あるいは実は妻が生きているのかは、見ている方にもなかなかわからない。
最後に真相がわかって、そういう事だったんだとちょっと感心させられた。
すごく感動したと言う訳ではないけど。

2014/08/10
「イエロー・ハンカチーフ」
 まだあった日本映画のリメイク作。
シャル・ウィ・ダンス、南極物語、ハチ公物語と来て
幸せの黄色いハンカチのあちら版リメイクが登場。(製作順は知らないけど)
すべてオリジナル見てません。が、話はだいたい知ってる状態。
高倉健にあたるウイリアム・ハートは、刑務所を出たばかりで影がありそう。
知り合った男女と旅をする事に。
この男女も恋人と言う訳ではなくて、若干問題を抱えていて、何となく同行する。
ハートには妻がいたのだが、人を死なせてしまい刑務所へ。
その前後で夫婦間はすれ違い始め、妻と会いたいが待っていてくれるか自信がない。
ドタバタを経て妻のところへ行くと。。。と言う訳で
あれって、オリジナルもそうだけど、皆結末を知ってて見てるんですよね。
それで感動させるには、もう派手にチャーンとやらかすしかないはずで
(実はオリジナルもそこだけ見た事がある)
本作みたいに、あるじゃんてな感じの地味な見せ方では、
そこまでも淡々としてたから、ちょっと物足りないかも。

2014/08/09
「13ラブ30 サーティン・ラブ・サーティ」
 ジェニファー・ガーナー主演のコメディ。(ラブコメ?)
学園の人気者グループに憧れる少女ジェナは、
彼女たちに利用されてる事に気付かず、心配してくれてる親友マットに冷たくする。
早く大人になりたいと言う願いが叶い、30歳のジェニファーに。
転校生系のSF風味の設定だけど、ジェニファーだけが歳をとったのではなく、
13歳から30歳の時間をすっ飛ばした形に。
その間に自分にも周囲にもいろいろあったらしいが、
ジェニファーは何があったか知らない訳。
ジェニファーは学園の人気者グループのリーダーを経て、雑誌社のやり手編集者に。
成功したのだと浮かれるが、マットとはケンカ別れしたままだと知る。
まあ、展開はだいたい予想できるけど、最後にパタパタと急展開するのは好印象。

2014/08/08
「アリス・イン・ワンダーランド」
 不思議の国のアリスの後日談。
ティム・バートン監督作なので、
当たり前の様にジョニー・デップや嫁さんが出てくるが、物語はアリスがメイン。
かつて不思議の国を体験したアリスだが、あれは夢だったと思う様になって成長。
求婚されて困惑したアリスは庭の穴に落ちて、再び不思議の国に迷い込む。
そこは赤の女王に支配されており、倒すのはアリスと予言されていたが、
当人は人違いと考えると言う訳。
アリスがアリスである事を忘れたと言う設定で、やってる事は前作の焼直しみたい。
こんな映画、前にも見たと思ったが、スピルバーグのフックだと気付いた。
かの作品はクライマックスに思い出すあたりで盛り上げたが、
本作では周囲が皆アリスだとわかっていて、
当人だけが思い出せないあたりがもどかしい感じ。
クライマックスは鎧を来たアリスがドラゴンと戦って、別の映画みたいだし。

2014/08/07
「アーティスト」
 サイレントからトーキー時代を描いたアカデミー受賞作。
サイレント映画の人気スタージョージは、エキストラの女性ペピーを見出す。
時代はトーキーとなるが、ジョージはサイレントにこだわり仕事が得られなくなる。
一方、ペピーは人気女優となると言う訳。
。。と言う話を白黒サイレント映画で描く。
トーキー初期のバタバタは雨に唄えばで描かれた事があるし
物語の全体の流れはスター誕生を思わせる。
いわば映画史上に残る2作をうまくブレンドした感じで、
(どのスター誕生?と言う話はあるが)
昔のサイレントみたいなテンポの悪さもない。
現代にサイレント映画をと言う発想の人は時々現れるが、うまくまとまってます。

2014/08/06
「マリリン 7日間の恋」
 マリリン・モンローの隠された恋を描いた話。
人気女優モンローは、名俳優ローレンス・オリビエの監督作「王子と踊り子」に出演。
オリビエはモンローに演技を求めず、さっさと完成させたいのだが
モンローは納得して取り組みたいと言い出し、なかなか進まない。
そこで第三助監督(つまり雑用係)のコリンにモンローの世話をさせるが
本当の自分を愛してくれるのは彼だけと、恋に落ちると言う訳。
(モンローには夫がいます)
以前から割に好きだったので、モンローびいきで見た面もあるが
コリン自身の著作が原作とあって、自慢話のほら話?と言う目で見ちゃったが。。。

2014/08/05
「裏切りのサーカス」
 ジョン・ルカレ原作のスパイもの。主演はゲーリー・オールドマン。
ゲーリーは元英国諜報員だが、政治的なものが働いてクビに。
その後、諜報部内にソ連の二重スパイがいると判明し、
追及に最適としてお呼びがかかると言う訳。
ゲーリーの元上司がジョン・ハート、同僚にコリン・ファース。
二重スパイと疑われる男がトム・ハーディ、
調査に協力する男がベネディクト・カンバーバッチと、新旧そこそこの俳優陣が登場。
彼らの役割やら立ち位置がはっきり描かれない上に
昔のシーンが差し込まれたりするものだから、結構わかりにくい。
ルカレものはとっつき悪いんすよね。

2014/08/04
「レディ・キラーズ」
 トム・ハンクスによるコメディ(?)
ハンクスら5人組は黒人女性の家を間借りし、地下室でバンドの練習をすると称する。
実は地下室からトンネルを掘り、カジノから売上をいただくのが目的で、見事に成功。
カジノも保険に入っているから、誰も傷つかないはずだったが、
女性に感付かれて計画が崩れると言う訳。
敬虔なクリスチャンである女性は、
通報しない代わりに寄付する事で手を打とうとするが、
ハンクスらは女性を始末しようと画策。
犯罪者集団が、マイペースな女性に手玉にとられる展開は面白そうだけど、
計画失敗の理由が、ハンクス一味がちょっと抜けてて自滅した為とあっては、
いまいち感はぬぐえない。

2014/08/03
「ヤング≒アダルト」
 シャーリーズ・セロンによるドラマ。
ラブコメかと言うと、そうでもない。
シャーリーズはぼちぼち売れた作家だが、今は人気も下降線。
都会で淋しく一人暮らしをしていたが、
故郷の元彼から、赤ちゃんが産まれたとメールが届く。
それを見た彼女は、自分も恋人を作ろうと言う発想ではなく、
妻子のいる元彼と寄りを戻せると確信し、故郷へ帰る事に。
シャーリーズはラブコメに時々登場する女王様キャラで、
いろんな事で成功したが、恋愛だけはうまく行かないと言うタイプ。
普通のラブコメなら、最後に自分の問題点に気付いて恋愛成就するはずだが、
そうはならない。
彼女は桁違いの勘違いぶり(そもそも自分の恋愛がうまく行かないと思ってない)で、
田舎町でも総スカンの完全アウェイ状態に。
そんな彼女を理解しているのは、ゲイだと思われてるオタクの同級生だけ。
最終的に彼とひっつくならラブコメ的だが、そうなる訳でもない。
彼女は自己チューと言うキャラを貫いて町を去る。結局何も変わらなかったのだ。
アダルトなのに発想がヤングなままの人の話って訳。
そういう設定も嫌いじゃないが、かゆい所に少しだけ手が届かなかった感はあります。

2014/08/02
「ウルフマン」
ベニチオ・デル・トロによる狼男もの。
デルトロちゃんは俳優だが、故郷で弟が惨殺されたと知り、かけつける事に。
付近には以前から狼男がいるとの噂があり、調査するデルトロも襲われて狼男化。
デルトロがそうなった事は早々に人々の知るところとなるから、
いまどき珍しいくらい物語的なひねりがない。
狼男なんてあり得ないと言う人は別にいて(精神科医)、
皆の前でデルトロの妄想と証明しようとしてやられるあたりは、ちょっとだけ痛快。
ただし、全体の印象は結構古い感じ(50年代とか)のホラー。

2014/08/01
「ワールド・ウォーZ」
 ブラッド・ピット主演のゾンビもの。
ハリウッドはゾンビとバンパイア好きっすね。
突如世界中にウイルスが蔓延。
感染者はゾンビの様なZと言う状態になり、かまれた人も同様に。
ブラピは国連の元調査員で、彼に世界の運命が託されると言う訳。
他にも無事な研究者はいるはずな上に、
ブラピはウイルスの専門家と言う訳ではなさそう。(少なくともそうは見えない)
それでも、わずかな手がかりを頼りに世界中を飛び回る007的な活躍を見せる。
(韓国→イスラエル→どこやらのWHO研究所をあっという間に移動)
どちらかと言うとウイルスもの的で、
しかも2日くらいで解決した印象だから、大風呂敷の割に結構お手軽な感じ。

2014/07/31
「トゥ・ザ・ワンダー」
 寡作で知られるテレンス・マリック監督作。
主演はベン・アフレックで、恋人役がオルガ・キュリレンコ。
ベンはパリでオルガと親しくなり、オルガの娘も含めて米国へ移り住む。
だが、オルガの娘は故郷へ帰りたがり、結局父親の所へ。
オルガとも何やらすれ違う様になり、彼女も帰国すると言う話。以上。
他の映画ならタイトル前の5分で描きそうなエピソードを2時間かけて描く。
セリフは極端に少なく、役名はあるらしいけど、セリフには出てこない。
恋に落ちていく描写や、すれ違うようになった描写はあまりない。
場面が変わるとそうなってる印象。
ベンは幼なじみとも親密になる描写があるが、差し込んでる感じなので、
今の話なのか、回想なのかわからない。
テーマさえつかめない。男女の愛の不安定さを描いたって事なんすかね?(今考えた)
マリック監督の旧作で難解と思った事はなく、
むしろ味のある監督だと思ってたけど、これはお手上げ。
見せ方がまったくなっていないのか、私に何かが欠落していると言う事だと思います。

2014/07/30
「アメリカン・スウィートハート」
 ジュリア・ロバーツ、ビリー・クリスタル、ジョン・キューザック、
キャサリン・ゼータ・ジョーンズと言う豪華な面々による恋愛もの。
ラブコメかと言うと、そこは微妙。
俳優のキューザックとゼータ・ジョーンズは、何度も共演している人気コンビ。
百恵友和みたいなもんです(例えが古い?)
私生活でも結婚していたが、ちょっとした事からケンカになり別居。
コンビも解消してしまう。
だが、映画会社はコンビの作品に社運を賭けていて、何とか復活させようとする。
その為、宣伝マンのクリスタルと、
ゼータ・ジョーンズの妹ジュリア(実際は年上)が奮戦すると言う訳。
クリスタルの色恋沙汰はなく、見る前に予想した、主役4人の四角関係にはならない。
ジュリアは三角関係に絡むが、ドタバタにはならず、扱いは脇役的。
キューザックとゼータ・ジョーンズは、どこを目指してるのかよくわからない。
高級食材を揃えたら、誰がどんな調理をしてもうまくなるかと言うと、
そうでもないと言う例。

2014/07/29
「ザ・ウォーカー」
 デンゼル・ワシントンによる世紀末もの。
(と言う呼び方でよいのかな?)
デンゼルは何かを求めて西へ歩き続ける。
戦争があって、都市は崩壊。近代の様な生活に逆戻りし、30年が経過。
戦前を知らない者も増えていた。。。と言う設定が、ゆっくりと明らかに。
途中で、デンゼルはゲーリー・オールドマンが牛耳る町に流れ着く。
ゲーリーは手下に命じて、ある本を探していた。
その本は戦後禁書として大量に焼却されたが、
手に入れれば支配力が増すとゲーリーは信じていたのだ。
そして、デンゼルがその本を持っているとわかると言う訳。
序盤に知らされる設定は北斗の拳みたいな感じだけど、
本の正体に早い段階で察しがついてしまうと、そっち系の話ね、
と言う印象で、尻すぼみ感もそれなり。

2014/07/28
「エターナル・サンシャイン」
 ジム・キャリーとケイト・ウインスレットによる、
SF風味の恋愛もの。
仕事をさぼって電車で遠くへ行ったキャリーは、
なれなれしい乗客ケイトと恋に落ちる。
。。と言うエピソードがあるのはタイトル前。
タイトル後になると、ケイトはキャリーの事を忘れてしまっていた。
と言うのも、ちょっとした事でケンカしたケイトは、
キャリーと別れる決意をし、彼の記憶を消す措置を受けたのだ。
ショックを受けるキャリーは、やがて自らもケイトの記憶を消す事を決意。
次第に消されていく記憶の中で、キャリーの意識はケイトと再会。
互いが大切だと再認識し、何とか記憶を消されまいと2人で奮戦すると言う訳。
まあ、純愛ものだと言う雰囲気は伝わるが、
ちょっと設定がとらえづらく、何となく傍観しましたと言う感じ。
ラストもいい感じなんだけどね。

2014/07/27
「ブラッドレインU」
 またまた出たバンパイア退治の話。
いきなりシリーズ2作目を見たのはマイケル・パレが出てるからだけど、
よく調べると、シリーズ3作すべてにパレは出てるらしい。(しかも毎回違う役)
主人公はバンパイアと人間のハーフであるレインで、
バンパイア退治の為、全米各地を旅すると言う訳。
設定はどこかで聞いた感じだが、このレインがたいして強くない。
何となく生き延びたと言う印象。
バンパイアがビリー・ザ・キッドで、
レインに微妙に協力するパレがパット・ギャレット。
歴史秘話みたいだけど、これがまったく掘り下げられない。
最初のアイデアだけで映画作ってみましたと言う程度の出来。

「GODZILLA ゴジラ」
☆☆☆★

 ハリウッド再挑戦版ゴジラを見た。
日本が誇る怪獣王ゴジラは海外でも人気があり、
かつてローランド・エメリッヒ版としてハリウッド映画化されたが、
あれはイグアナだと評判が悪かった。
その後、本家の製作も途絶え、
満を持してハリウッドによるやり直し版が作られる事になった訳。
ゴジラのデザインは本家に近く(首が太いけど)、
日本からは渡辺謙が参加してるとあれば(そうでなくても)、見るしかあるまい。

 物語は、日本の原発が謎の崩落事故を起こしたと言うエピソードから始まる。
東日本大震災を思わせる設定だが、すぐ近くに都市があって、
そこもゴーストタウンみたいになる威力。
これが外国ならば、すんなり受け入れられるのだが、なまじ日本であるが為に、
こういう設定なんだと理解できるのに、ちょっと時間がかかる。
実は原発の事故などなく、
崩落の原因は別にあると考えた技術者が立入禁止区域に入り、調査を続けていた。
主人公は技術者の息子で、父に協力して禁止区域に入るが捕まり、
そこでケンワタナベらによる極秘の研究が行われていると知る。
実は放射能を食い物にする怪物が見つかり、
組織によって封印されていたのだ。。。と言う訳。
これって、ゴジラの話だと思いますよね。
でも実際は別の怪獣で、その外見はカマキラスの様な、平成ガメラのギャオスの様な。
ではゴジラは何者かと言うと、カマキラス(本当の名前はムートー)等によって、
生態系の均衡が破られた時に現れる、生態系の頂点と言う存在だとの事。
まさに神です。
米軍は、一応ゴジラも倒そうとするんだけど、メインの標的はムートーのオスとメス。
ケンワタナベに至っては、
ムートーを倒すには、ゴジラに頼るしかないと言い出す始末。
このスタンスもまた、なかなか理解できない。
舞台は日本からハワイ、そしてアメリカ西海岸へ。
主人公は米兵ではあるけれども休暇中で、怪獣退治部隊から見ると部外者なんだけど、
何となく終始同行が許され、作戦にも参加。
渡辺謙程の存在感はなく、出番も途切れ途切れで、誰が主人公だか明確でない。
。。。と言う事は、ダメな映画なのかと言うと、いいところもありました。
一方でダメなところの方が多く、いいところもあっただけに、残念な出来と言う感じ。

[いいところ]
・建物破壊シーンの派手さ
・敵怪獣が電磁波パルスを発するところ
・怪獣やビルなどの巨大感

[ダメなところ]
・原発とかを批判してるようで、そうでもない。
核爆発の近くをヘリが飛んでも平気だし
・敵怪獣のデザインが日本の怪獣ぽくない
・主人公の登場シーンが散漫で、主人公ぽくない
・軍の攻撃にそれほど破壊力がない
・敵怪獣の出番が多く、ゴジラの存在感がもう一つ。
・怪獣同士の激突が少ない
・有名建築物の破壊がない
・満を持してゴジラが現れた時に、伊福部テーマが流れない

いいところ少ないっすねえ。。

2014/07/26
「クワイヤボーイズ」
 はみ出し警官たちの日常を描いた話。
監督はロバート・アルドリッチで、
合衆国最後の日で大統領を演じたチャールズ・ダーニングが引退寸前の警官を演ずる。
他にもルイス・ゴセットJr、ジェームズ・ウッズ(まだ若造)、
ランディ・クエイド、バート・ヤングと言ったなかなかの面々。
終盤に彼らを窮地に陥らせる事件が発生するが、
それまでの大半はドタバタぶりを延々と描いてて、ちょっと退屈かも。

2014/07/25
「アイ・アム・ナンバー4」
 地球に逃れてきた異星人の逃避行を描いた話。
とある惑星は侵略で壊滅するが、特殊な能力を持つわずかな一団が地球に逃れる。
異星人スミスは地球に潜んでいたが、
学校で騒ぎを起こした事から追っ手に見つかってしまうと言う訳。
と言う設定を紹介してる頃は面白そうだったが、
後半の戦いが始まると、アンダーワールドとかのバリエーションにしか思えず。
目新しい設定ではないと気付くと、面白さも激減。
続編作ろうとする意図がはっきり感じられるし。

2014/07/24
「キング・オブ・マンハッタン 危険な賭け」
 リチャード・ギア主演のサスペンス(?)
ギアは合併話で会社の窮地を脱しようとするが、
まとまりかけた時に事故を起こし、愛人を死なせてしまう。
それが明らかになれば、合併は反古となり、詐欺罪で収監されかねない。
やむなく愛人関係も事故もごまかそうとすると言う訳。
この手の窮地に陥る話の中では、それほど窮地でもないレベル。
むしろ、その事で妻や娘に不信感を持たれるあたりが物語のメインらしい。
おかげでサスペンス的なハラハラ感はもう一つで、何かすっきりしない感を残す。

2014/07/23
「グレイティスト」
 ピアース・ブロスナンの人間ドラマ。
ブロスナンとスーザン・サランドンの夫妻は、事故で長男を失う。
サランドンは事故の相手に会い、
息子が死の寸前に自分に救いを求めたはずと言う答えを得ようとする。
ブロスナンは内面では息子の死にショックを受けているが、外では気丈に振る舞う。
そんな中、息子の彼女が現れ、妊娠していると告げて居候する事に。
ブロスナンは彼女にやすらぎを得るが、逆にサランドンは不快に感ずる。
グレイテストとは、優等生だった長男の事で(たぶん)、
彼の死で家族がバラバラになりかけるが、彼への愛で再び結束。
そこに当人はいないが、その彼女と子供が加わると言う訳。
ツボな要素が満載で、最初から最後までやられっぱなしになりそうだけど、
そこまでは行かない。見せ方が悪いのか、こっちの見方が悪いのか。

2014/07/22
「アフター・アース」
 ウイル・スミス親子による未来を舞台にしたSF。
ウイルは伝説的な兵士で、息子ジェイデンはなかなか正式採用されない見習い。
言わば落ちこぼれだ。
とある任務でウイルは宇宙船で移動する事になり、
正式隊員でないジェイデンも七光りで同行。
だが隕石群にぶつかり惑星に不時着。他の乗員は全員死亡し、無事なのは親子だけに。
実はここは、人類が住めなくなった地球なのだが、
猿の惑星みたいな真相があったり、放射能で住めないと言う描写があったりはしない。
地球である必然性は0だ。
ウイルは足を骨折しており、救難信号を発信するため、
ジェイデンが100キロ先にある残りの機体の所まで、
危険な野獣のいる森を抜けると言う訳。
言わば、七光りを受けていた息子が窮地に陥って成長すると言う話
(それ以上の要素はない)を、ウイルが七光りで実の息子にやらせた話。
恥の上塗りって感じです。
ところで、本作の監督が何とM・ナイト・シャマラン。
シャマランどこに出てたの?と思ったけど、出てないらしい。
シャマラン作品って、出来不出来はあれど、 いわゆるシャマランらしさが魅力だった。
しかし、エアベンダー以降は魂を売ったのか、ただの便利屋に成り下がったらしい。

2014/07/21
「幸せの教室」
 トム・ハンクス(とジュリア・ロバーツ)の人間ドラマ。
トムはスーパーのやり手店員だったが、
リストラに際して、大卒でないと言う理由で解雇される。
新たな仕事も見つからず、一念発起して、若者に混ざって大学に通う事に。
そこで、ジュリア扮するやる気のない教師や、
スクーター仲間の女学生と知り合うと言う訳。
大卒の資格と言っても、面白そうな講座を2つ受ければいいらしく、
また若者たちもトムを特に違和感なく受け入れるから、
日本の大学よりもだいぶハードルが低そう。
ジュリア教師の講座に集まった、
趣味の異なる連中が、スピーチを通じて交流するあたりは、
先日見たシャルウィダンスを連想させるが、そこまで共感できない。
ジュリアのくたびれたキャラは、どこかで見た感じだが、
彼女には似合わない上に、最後にトムとひっつくのも蛇足感たっぷり。
スクーター仲間の女学生が魅力的で、
彼女との交流をメインにしてたら、もっと面白かったかも。

2014/07/20
「アドルフの画集」
 ヒトラーの知られざる(?)面を描いた話。
ユダヤ人の画商であるジョン・キューザックは、
共に第一次大戦で独軍として戦ったヒトラー伍長と意気投合。
ヒトラーに絵の才能がある事に気付くが、売れる所まではいかない一方で、
演説の才能が評価され、軍の過激な連中に利用されるように。
ヒトラーの才能は、本来の絵画ではなかなか芽生えず、
軍服やハーケンクロイツのデザインなどに発揮される。
キューザックはようやく彼の得意分野を見つけたと評価するが、
やがてそれが自分を含むユダヤ人を苦しめる結果になると言う訳。
皮肉な結末が面白いはずだけど、
ヒトラーがどんな人かは良く知られているので、何となく見えてる感じ。

2014/07/19
「白雪姫と鏡の女王」
 ディズニーアニメ等で知られる白雪姫の実写版。
継母をジュリア・ロバーツが演じ、彼女が主人公と言う体裁に。
所々設定をいじっていて、王子がだらしなかったり、
りんごが出てこないじゃん(実は終盤に出てくる)なんて突っ込みどころはある。
ただし、大筋はよく知られた展開で、
ぼんやり見ている分には、さほど違和感がないから、ひねりっぷりも中途半端かも。

2014/07/18
「ニュー・ワールド」
 寡作で知られるテレンス・マリック監督作で、
ディズニーアニメにもなったポカホンタスの話。
スミス(コリン・ファレル)と出会うアニメ1作目と、
ロルフ(クリスチャン・ベイル)と出会う2作目の話をまとめて描く。
3人の男女の揺れ動く心情(ファレルとベイルは直接は会わない)を、
ポカホンタスの住む世界のような、どこかスローな調子
(激しく愛し合ったり、ケンカしたりしない)で見せる。
淡々とした感じだけど、アニメではピンと来なかったロルフを選ぶ下りが、
本作では共感できるって事は、ちゃんと描かれてるって事ですね。
ただし、ポカホンタスの話って、結構スミス自身の創作(ホラ)が入ってるらしい。

2014/07/17
「アナと雪の女王」
 評判のディズニーアニメを見た(レンタルで)。
とある国の王女であるアナとエルサの姉妹。
エルサにはなぜか触れる物を凍らせる魔法があり、
周囲を傷つけてはいけないと、部屋に閉じこもり、親しかったアナとも会わなくなる。
アナは姉妹の絆を取り戻そうと奮戦すると言う訳。
話は結構あっさりしていてヒネリはない。
ディズニーらしい相手役も出てくるけど、
ダブルヒロインの印象が強すぎるのか、とってつけた感じ。
近作の個人的な印象は、プリンセスと魔法のキスが面白く、
ラプンツェルは及第点、メリダはやや失望。本作の印象は、メリダに近い。
歌が受けたって事なんすかね。

2014/07/16
「顔のないスパイ」
 リチャード・ギアのスパイもの。
議員が殺され、旧ソ連の殺し屋の復活と断定される。
かつて殺し屋を追っていた元CIAのギアと、
殺し屋を研究していたFBIの若造がコンビを組んで、追うと言う訳。
ギアこそ殺し屋とわかるのは前半で、「実は主人公が二重スパイだった」と
とって付けたような結末になっていない点は好感が持てる。
とは言え、前半で種明かししては物語が持たないので、
さらに2つくらい隠された真相が出てくるが、
ギアが殺し屋だった程のインパクトはない。
二重スパイの悲哀を描いているようだが、
結果的に、ほぼほぼギアの狙い通りの所に落ち着くあたりは拍子抜けかも。

2014/07/15
「アイランド」
 ナツナツナツナツココナッツ。アイランドを見た。
近未来が舞台で、
ユアン・マクレガーは閉鎖された施設で目的のわからない作業をさせられていた。
ここで人々は監視され、禁止事項も多いが、
抽選で行ける楽園アイランドを夢見ていると言う訳。
だがユアンが疑問を持ち、恋人スカーレット・ヨハンソンと外の世界へ出てしまう。
実は。。と言う真相は、B級SFにありそうな話で、
80分もの(90分に満たない)に向いてるテーマ。
それを長尺で知られるマイケル・ベイが2時間超の大作にし、
なぜか得意の派手なカーアクションまで盛り込む始末。
台無しって程ではないけど、
金をかけない方がスマッシュヒットになる事もあると、知らせてあげたいものです。

2014/07/14
「NARC ナーク」
 ジェイソン・パトリックの刑事もの。
相棒役がレイ・リオッタで、彼が出るから見たって感じです。
パトリック刑事は、現場に嫌気がさし、最後の仕事と言う事で刑事殺しを捜査。
被害者の友人だったリオッタ刑事と組む事に。
潜入捜査官だった被害者は麻薬中毒になっていて、犯罪に手を染めていた疑いがあるが
リオッタはあいつに限ってそんな事はねえとかばうと言う訳。
やはりと言うべきか、リオッタにも怪しい面があって、
それにパトリックが振り回される展開。
意外な真相を見せると言うよりは、パトリックの振り回されっぷりを見せる映画。

2014/07/13
「レミーのおいしいレストラン」
 ディズニーピクサーによるアニメ。
ネズミのレミーは天才的な味覚と嗅覚を持ち、
故人である有名シェフの料理に憧れていた。
仲間とはぐれて、シェフの店にたどり着き、
料理がてんでダメな新入りに代わって、天才的な料理を作る事に。
実は新入りはシェフの隠し子で、店を相続すると言う訳。
そういう事に縁のなさそうな主人公に天才的な才能があって、
周囲をあっと驚かせると言う話は好きで(パフュームを連想しました)、
なおかつディズニーだから丸く収めてるあたりも好感が持てる。

2014/07/12
「ザ・エッグ ロマノフの秘宝を狙え」
 アントニオ・バンデラスとモーガン・フリーマンによる犯罪もの。
美術品泥棒のモーガンはダイヤ泥棒バンデラスを見込んで、仲間にする。
難攻不落の金庫からファベルジェエッグを盗み出すと言う展開。
と聞くとルパンみたいで面白そうなんだけど、意外に盛り上がらない。
バンデラスはモーガンに盲目的に従う気はなく、何やら敵対する組織も現れ三つ巴に。
だましたと思ったら、だまされてたみたいな展開にウェイトを置いているが、
見せ方がまずいのか、あざやか感はもう一つ。
期待した金庫破りの方は、事前に脅された割には、簡単に破られて拍子抜け。

2014/07/11
「プロデューサーズ」(1968年米)
 メル・ブルックスのコメディ。
後にブルックス自身によってミュージカル化され、
その映画版(マシュー・ブロドリック)を先日見たばかり。
ブロドリックに当たるのがジーン・ワイルダー。
他には知ってる人はおらず、物語も微妙な相違はあれどほぼ同じ。
どっちが良いと言う印象もないけど、有名俳優が少ない分、本作が不利かも。
続け様に見たのが逆効果だったようです。

2014/07/10
「噂のモーガン夫婦」
 ヒュー・グラントとサラ・ジェシカ・パーカーの恋愛もの。
2人は夫婦だが、ヒューの浮気を機に別居中。
ヒューは寄りを戻そうとサラと食事するが、その際に殺人現場を目撃。
目撃者として犯人に狙われたため、
証人保護プログラムで田舎町に夫婦で避難する事になると言う訳。
設定はラブコメみたいだけど、
いわゆるラブコメは、初恋みたいな恋愛感情を描く事が多い。
に対して本作は、そういう所を通り越して結婚した2人が、寄りを戻すあたりを描く。
ちょっと毛色が違って、何となく結末の予想がつくと言う所は一緒だけど、
ドキドキ感はもう一つかも。

2014/07/09
「ライフ・イズ・コメディ!ピーター・セラーズの愛し方」
 ピーター・セラーズの生涯を描いた作品。
ラジオでコメディをやっていたセラーズは、映画界へ進出しようとするが、
ハンサムでないと言う理由で仕事がなかなかもらえない。
そこで、誰にでもなれる特技を生かして、
ピンクの豹や博士の異常な愛情で評価されるが、演技に自分自身がないと思い悩む。
発作で倒れたのを機に、自分自身を表現しようとチャンスの脚本に目をつけるが、
世間はピンクパンサーの新作を期待すると言う訳。
カジノロワイヤル等の知られた作品、キューブリックやブレイク・エドワーズ
(演ずるのは何かさっぱりしたジョン・リスゴー)と言った監督たち、
2番目の妻ブリット・エクランド
(黄金銃を持つ男。演ずるはシャーリーズ・セロン)。
演技が実生活を侵食したり、別れた前の妻や母にアドバイスを求めると言う描写。
面白そうなアイテムは満載なんだけど、
実際に出演した作品の順番に足を引っ張られた感あり。
映画の評価って、出てる人の人生の浮き沈みと必ずしも連動してないからね。

2014/07/08
「ザ・インタープリター」
 ニコール・キッドマン主演のサスペンス。
国連の通訳ニコールは、アフリカの言語で何者かの暗殺計画を耳にする。
やがて、近日に演説予定の某国大統領が標的と知ると言う訳。
知りすぎていた男を思わせる出だしです。
シークレットサービスのショーン・ペンは、
彼女のホラや、彼女自身が一味ではと言う線も調査。
やがて、彼女が某国と縁浅からぬ事が判明したあたりから、雲行きが怪しくなる。
巻き込まれ型と思ったら、関係者だったと言うパターン。
ニコールもショーンも暗い背景があるけど、物語として消化できておらず、
何よりサスペンスとして盛り上がらない。

2014/07/07
「N.Y.式ハッピー・セラピー」
アダム・サンドラーとジャック・ニコルソンのコンビによるコメディ。
サンドラーは飛行機で厄介な客や乗員のトラブルに巻き込まれ、
彼だけが暴力沙汰を起こしたとして捕まってしまう。
裁判でセラピーを受けるよう命じられるが、そのセラピストこそ、
飛行機でトラブルの原因となったジャック・ニコルソンだったと言う訳。
金の亡者や口先だけの主人公が、
奇抜な状況で自らの過ちに気付くと言う話はいくつかあって、本作も同様の構成。
だが、そもそもサンドラーのどこが問題で、
最終的にどこを改めて周囲が納得したのかは、よくわからない。

2014/07/06
「ウルトラ I LOVE YOU!」
 サンドラ・ブロックによるラブコメ。
クロスワードパズル作家である彼女は、
結婚する気などなかったが、小学生にからかわれてブラインドデートする事に。
その相手ブラッドリー・クーパーに一目惚れ。
あまりの強引さにクーパーは尻込みするが、サンドラは運命の人と感じて、
ストーカーの様に追い回し、各地で騒動を起こすと言う訳。
サンドラのラブコメものは魅力的な作品が少なくないが、
本作のストーカーぽい女性には違和感あり。
もう少し言うと、誰が演じようとも、
こういうストーカー的な役柄ってあまり共感できない。
と言う訳で、サンドラでラブコメなら当たるやろと言う発想で1本こしらえたものの、
作る側がラブコメのツボをわかってなかったと言う感じ。
こんな作品ですが、ラストのサンドラのセリフ「追わなきゃならない相手とは、
もともと縁がなかった」は、意外に真理な気がする。

2014/07/05
「レイジング・コップス」
 ドルフ・ラングレンが出てるクライムサスペンス(?)
2人組の麻薬売人が、質のいい品を入手しようと、組織のブツを奪って、
組織や悪徳警官に狙われると言う訳。
やばい立場と知りながら、特に手を打たずに、恋人らを殺されてしまうのんきな感じ。
ドルフ?ああ、出てましたね。麻薬捜査官で。
悪徳警官を追っていて、主人公とはあまり絡まない。
何か中身薄いっす。

2014/07/04
「エル・マリアッチ」
 ロバート・ロドリゲス監督作。
後にバンデラス主演でシリーズ2、3作目が作られた1作目。
メキシコのある町に流れ着いたマリアッチは、
ギターケースを持っていた為に、組織を襲撃した殺し屋と間違われると言う訳。
何かチープな画面、知らない役者たち、続編に比べるとかなりわかりやすい物語。
続編では主人公は妙に強かったが、本作ではそうでもない(大勢倒すけど)。
ちょっとシリーズとしては違和感が。
仮に本作を最初に見て、続編を見たいと思うかと言うと。。。

2014/07/03
「プロデューサーズ」
 メル・ブルックスの映画を基にしたミュージカル。
ブロードウェイでプロデューサーをするマックスは、
最新作が失敗になるが、会計士マシュー・ブロドリックは利益が出た事に気付く。
出資者への支払義務が消滅したためだ。
ならばと、史上最悪の舞台を作って大儲けしようとすると言う訳。
ヒトラーを称賛する脚本を見つけ出し、最悪とされる演出家に演出させるが、
意外や風刺がきいてるとヒットしてしまう。
設定も展開も面白いけど、最後に丸く収めた感があって拍子抜け。

2014/07/02
「オーシャン・オブ・ファイヤー」
 ビゴは砂がよく似合うと言う話。
騎兵隊にいたビゴ・モーテンセンは、落ちぶれてカウボーイショーで稼いでいた。
だが馬の扱いの評判を聞き付けたアラビアの部族に招かれ、
1000年続くと言うレースに、外国人として初めて参加する事に。
外国人を快く思わない連中とか、賭けで勝とうとする連中の妨害を受けると言う訳。
負傷して砂漠に倒れた馬が、
手当てもしていないのに急に立ち上がって激走の末優勝する展開は、
「根性」以外では説明がつかない。

2014/07/01
「ダレン・シャン」
 人気少年向け小説の映画版。
優等生ダレンは悪友スティーブと共に、渡辺謙率いる怪しげなサーカスを見物。
クモが好きなダレンは、そこで見た奇妙なクモを連れ出すが、
スティーブが噛まれてしまう。
スティーブを助けるため、ダレンはバンパイアとなる契約をするが、
もともとバンパイアになりたかったスティーブに逆恨みされると言う訳。
人間を襲わないバンパイアと、襲うバンパニーズと言う連中がいて、
代理戦争させられる展開。
シリーズ化を狙ったエピソードの出し惜しみ感があり
(ウイレム・デフォーが何者かよくわからないとか)、
またバンパイアですか?と言う印象も。

2014/06/30
「バレット」
 スタローンとウォルター・ヒルによるアクション。
韓国系のクォン刑事(ワイルドスピードの人)は、元相棒が殺された事件を捜査。
警察内部も絡んだ組織の陰謀があるらしく、
これまた相棒を殺された殺し屋スタローンと共に真相を追うと言う訳。
知らずに見たけど、これはヒル監督得意の凸凹コンビによるアクションだ。
48時間では刑事と囚人、レッドブルでは米ソ刑事が組んだが、
本作では殺し屋と刑事が組む。(主導権は殺し屋)
陰謀の方はチープな気もするが、この設定の面白さで終盤近くまでは見せる。
難を言うと、終盤の撃ち合いは誰対誰と言う構図がわかりにくい。
さらに、役者の知名度の問題があってか、スタローンだけが奮闘したような印象に。
詰めが甘いです。
ところで、クリスチャンが出てたけど、黒幕とかではない、途中で殺される悪役。

2014/06/29
「あなたは私の婿になる」
 サンドラ・ブロックのラブコメ。
カナダ人のサンドラはやり手編集長だが、部下には魔女と言われる嫌われた存在。
だがビザがないため国外退去を求められ、
キャリアを失いたくないサンドラは、秘書ライアン・レイノルズと結婚すると称する。
アリバイ作りの為、ライアンの故郷へ行くが、
大家族に歓迎されてサンドラは困惑すると言う訳。
どうなるかだいたい想像つきますよね、そうなります。
こんな話どこかで見た気がするけど、
お約束的展開で安心して見られ、死にそうなフリする婆さんも味がある。
途中で、裸のサンドラとライアンが鉢合わせする見せ場(?)があるけど、
サンドラの横幅が結構でかい。

2014/06/28
「ラッキー・ユー」
 エリック・バナ主演のギャンブラーもの。
バルモアちゃんも出るから、ラブコメものかと思ったが、そういう要素はない。
バナは伝説のギャンブラーであるロバート・デュバルの息子。
自らもギャンブラーでカジノでは知られた存在となる中、バルモアちゃんと知り合う。
自らのギャンブラーとしての立ち位置やら、
バルモアちゃんとの付き合い方で思い悩むと言う訳。
派手な展開とかはなく、もちろんラブコメでもなく、
何だかとりとめもない話と言う印象。

2014/06/27
「シェイド」
 スチュアート・タウンゼントのギャンブルもの。
スタローンも出てるよ。
腕に自信のあるタウンゼントは、
ガブリエル・バーンらと組んでいかさまポーカーをする事に。
さらにジェイミー・フォックスも仲間に入れるが、負けて大金を失う。
実はタウンゼントらはジェイミーの金をいただくために芝居を打ったのだが、
ジェイミーが組織の金を使ったため、組織にもにらまれる羽目に。
続いて伝説のギャンブラー、スタローンと勝負する事になると言う訳。
カード勝負を見せる映画と言うよりは、いかさまを含んだだまし合いで、
こいつとこいつが仲間と思ったら、
実はこっちと組んでいたと言う展開が何回かある話。まあまあ面白い。

2014/06/26
「レジェンド・オブ・メキシコ デスペラード」
 ロバート・ロドリゲス監督によるバンデラスのアクション。
1作目は別の役者で未見。
2作目でバンデラスに交替したが記憶があまりないと言うシリーズの3作目。
冒頭に出てくるのはバンデラスではなく、ジョニー・デップ。
あれ?と思ったら出演陣はかなり豪華。
サルマ・ハエック、ミッキー・ローク、ウイレム・デフォー、
エバ・メンデス、ダニー・トレホと言う布陣。
それが、大統領を倒そうとする一味やら、
それを阻止しようとする連中やらに配置されて入り乱れる。
バンデラスは中盤くらいまで妻の死を引きずって元気がなく、
怪しげな捜査官デップの方が目立つ始末。もう少し整理した方が良いと思います。

2014/06/25
「シャドー・チェイサー」
 マンオブスティールでスーパーマンを演じたヘンリー・カビル主演。
ブルース・ウィリスが脇役で、それがなければ見なかったと言うやつです。
ヘンリーはスペイン旅行し、離れていた家族と合流。
だが、家族は何者かにさらわれてしまい、
唯一無事だった父ブルースは実はCIAだったんやとだけ告げて、撃たれて死ぬ。
ブルースが機密を盗み出したらしく、
受け取ったやろと、モサドとCIAの双方に追われる羽目にと言う訳。
いわゆる巻き込まれ型サスペンスで、
ブルースの他にもCIA役でシガニー・ウィーバーが登場。
面白そうな設定にしたのはわかるんだけど、
家族が捕まってるのに、何でブルースだけ逃げちゃったのかとか、
そもそもブルースはどういう活動してたのかとか、背景を全然考えてない印象。

2014/06/24
「シャーク・アタック!!」
 シャークアタックシリーズとは関係ないサメもの。
石油会社の開発で海底の岩盤が破壊され、その下にいた古代のサメが復活。
超巨大で、ジャンプし、陸にも上がると言うスーパーシャークだ。
これを例によって、主人公たちだけで退治すると言う訳。
その巨大さたるや、人間を一飲み(食いちぎるシーンがない)。
チープなサイドストーリーとして男女の三角関係が起こるが、
3人とも次々丸飲みされるので、一気に問題解消。
海洋生物の専門家(女性の博士)と、彼女と親しい飲んべいの船長が、
事情に詳しい人物として軍の会議に参加。
軍は新型兵器である歩く戦車(効率悪そう)1台と3人の兵士で迎え撃つが、
戦車がやられた途端退散。
やむなく博士が洞窟におびき寄せ、口に爆弾を投げ込むと、なぜか腹で爆発。
無事だった博士は海草まみれで現れて、爆発音で耳が聞こえないまま終わるなんて、
チープ以前にコントとしか思えません。

2014/06/23
「塔の上のラプンツェル」
 ディズニーのプリンセスもの。
魔法の髪を持つプリンセスのラプンツェルは、
その力を独り占めしようとする魔女にさらわれ、隠された地にある塔に幽閉される。
外へ出てはならないと教えられた彼女だったが、
盗賊のライダーが連れ出してしまうと言う訳。
前作のプリンセスと魔法のキスは変化球で個人的には面白かったが、
世間的には不評だったようで、直球に戻したと言う事らしい。
いかにもなヒロインとヒーローが出て、それなりのアクションがあって、
映像が異様にきれいなので、まあまあ面白いです。

2014/06/22
「ラブソングができるまで」
 ヒュー・グラントとバルモアちゃんのラブコメ。鉄板コンビです。
ヒューは80年代に人気のあったグループのボーカルで、
今は昔のファン向けのイベントで細々とやっていた。
と言う設定を聞くと、この映画のターゲットがおのずと見えてくる感じ。
嫌いじゃないです。
ある時、今一番の人気歌手に声をかけられて、彼女の為に曲を作る事に。
悩んでる所へ植木の世話に来たバルモアちゃんに、
作詞の才能がある事に気付くと言う訳。もちろん2人は親密になります。
彼女はベストセラー作家の愛人だった過去があって、
その事を小説にされたため、表舞台を避けていた。
ようやく出来た曲を人気歌手に改変され、
受け入れてしまうヒューにバルモアちゃんが失望する。
。。といったドタバタがあって、最終的にやっぱりくっつくんだけど、
このドタバタのあたりが、男女間によくある話やねとは思えず、
いまいち感情移入しづらい。ちょっと物足りないかも。

2014/06/21
「終戦のエンペラー」
 終戦後の日本を舞台に、
GHQが天皇に戦争責任があったかを調査すると言う話。
マッカーサー元帥(トミー・リー・ジョーンズ)の指示で、
日本通のマシュー・フォックスが調査にあたると言う訳。
まあ、天皇の戦争責任が結果的に問われなかったと言うのは、知識として知っていて、
そこをめぐる歴史秘話みたいな部分には、さほど興味がなかった。
まして、マシューと日本人女性との悲恋も、よくありそうな話やねと言う印象。
個人的にショッキングだったのは、敗戦してなお、神格化され続けた天皇の描写だ。
占領軍は、皇居の真ん前に司令部を置きながら、中へ入る事ができない。
ようやく天皇に面会できる事になっても、
直接目を見るなとか、体に触るなとか細かな指示が。
そこには、敗戦したのはわかってるけど、
ここだけは何があっても譲れませんと言う、日本人の信条があったのだ。
結局の所、そこを破ったのは天皇自身だった。
天皇陛下万歳と言って死んだ人たちがいて、
そういう風に天皇を利用した人たちがいたのも知ってました。
マッカーサーと並んだ天皇の写真が屈辱的だったと言う話も知ってました。
それでも、日本の人たちがどうしても譲れない一線を
結局譲る事になったシーンを目の当たりにしたのは初めて。
戦後70年も経って、当時生きてた訳でもなく今更だけど、日本は負けたんですね。

2014/06/20
「ブロンド・ライフ」
アンジェリーナ・ジョリーによるラブコメ(!)
ジョリーはシアトルのニュース番組のリポーターで、プロ野球選手が恋人。
全国ネットの番組に抜擢される話もあり、順風満帆。
ところが、ホームレスの予言者を取材し、来週死ぬと予言されショックを受ける。
他の予言はすべて当たり、不安になる中、最悪の関係だった同僚と親密に。と言う訳。
まあ、いろんなラブコメがあるけど、設定はそれほど悪くない。
だけど、開始早々に感じたのは、この役はジョリーに合ってない。
ちょっと違うんじゃないの?と言う程度のミスキャストはよくあるが、
本作の違和感は、映画が始まってから終わるまで途切れる事がない。
キャリアの最初の頃ならともかく、トゥームレイダーとかより後の作品らしくて、
何で出ちゃったんでしょうと言う感じ。

2014/06/19
「ドリームキャッチャー」
 スティーブン・キング原作の映画化。
ミストにも出たトーマス・ジェーンら少年時代からの仲間が山小屋に集合。
ところが付近に見た事もない怪物が現れ、殺されたり、体が乗っ取られたり。
軍のモーガン・フリーマン司令官は、
打つ手なしと早々にあきらめ、付近を一掃しようとする。
この事態を打破できるのは、
トーマスらの友達だった、特殊な能力を持つ男だったと言う訳。
原作3つくらいをくっつけたらしく、
キング自身のスタンドバイミーやミストなどに加えて、
他の同系統の様々な映画を連想させられるごった煮感満載。
007とかでも、複数の短編をくっつけて1本の映画にした事あるけど、
それは主人公が共通だからできた事。
面白そうだからと言って、何でもかんでもくっつけちゃダメっすよ。

2014/06/18
「アン・ハサウェイ/裸の天使」
 アン・ハサウェイ主演の若者ドラマ。
プリティプリンセスとプラダの間に出てます。
アンは学生で恋人もいるのだが、羽目を外したい年頃でスペイン系のグループに接近。
コカインを売買する仕事に加えてくれと頼むと、
ならばメンバーの相手をしろと要求される。
それを知った恋人たちが怒って襲撃を計画すると言う訳。
どっかで見たような印象は否めないが、女性陣が比較的簡単に立ち直る一方で、
男性陣は破滅的な道を歩むのは面白い。
方向性に迷っていた(?)アンの裸が見所で、
それほど出し惜しみなく、序盤から最後まで何回かあり。
一方、男優陣に知った名がちらほらあり。
父親役のマイケル・ビーンはわかりやすい方で、
恋人の仲間にチャニング・テイタムとジョセフ・ゴードン・レヴィット。
ちょい役で、言われないと気付かないっす。

2014/06/17
「ハイド・アンド・シーク 暗闇のかくれんぼ」
 デニーロとダコタちゃんによるサスペンス(?)
心理学者デニーロの妻が自殺し、娘ダコタが心を閉ざすように。
田舎町に引っ越した彼らだが、
ダコタは空想上のチャーリーが友達になったと称し、彼らの周囲に異変が発生。
誰の仕業かと言うあたりが焦点になる訳。
ダコタちゃんが怪しい描き方になってるけど、
死体を動かしたりした事を考えると体力的に無理。
霊的な線を疑わせない感じなので、
おのずと真犯人は(そうなった理由も何となく)察しがついてしまい、
またこのパターンでしたかと言う失望感が。
妻はエイミー・アービング、近くに住む女性がエリザベス・シュー。
そしてデニーロの教え子である女医がファムケ・ヤンセンと、
女優陣は私の好きなあたり。

2014/06/16
「ソウ」
 猟奇犯を描いた人気シリーズ第1弾。
7作まで続くらしく、パンドラの箱を開けた感があります。
物語はどことも知れない地下室で展開。
気がつくと、面識のない青年と医師がいて、パイプに鎖で縛られている。
部屋の真ん中には見知らぬ男の死体が。
ジグソウと呼ばれる正体不明の犯人が、
いろいろ仕掛けを用意したらしいが、その目的は不明。
犯人は直接は手を下してないようで、
捕まった連中が訳もわからないまま殺し合うと言う訳。
結局最後まで真相はわからず、すっきりしない感を残されたけど、
あと6作見るのはしんどいなあ。。。

2014/06/15
「ディノシャーク」
 氷漬けになっていた古代のサメが復活して人々を襲う話。
ゴツゴツ感からワニとサメの合体と解釈したが、あまり姿は見せません。
アラスカからなぜかメキシコに来た古代ザメが、次々人を襲う事件が発生。
主人公らしか事態を把握しておらず、警察とかはほぼ役に立たず
結果的に主人公らが退治すると言う例のパターン。
上空のヘリを襲ったりもするが、でかい割に派手さはいまいち。
手榴弾もきかないヤツなのに、弱点の目をモリで撃つと一発で倒せるし。
終盤、水球大会が襲われて大騒ぎになるが、
その後に、パラセイリングの説明シーン(襲われる人)が入るテンポの悪さ。

2014/06/14
「チャーリーとチョコレート工場」
 ロアルド・ダール原作のちょっとダークな物語を、
ティム・バートンとジョニー・デップのコンビで映画化。
以前、ジーン・ワイルダー版を見たが、今回もやってる事はほぼ同じ。
いろんなタイプの子供たちが出てくるあたりは、
人間の良くない面の象徴のようにも思えるけど、そこらへんはよくわからず。
デップ人気でヒットしたみたいだけど、
ワイルダー版に比べて突き抜けた感は感じられない。

2014/06/13
「ティンカー・ベルとネバーランドの海賊船」
 ティンカーベルを主人公としたシリーズ第5弾。
四季をテーマにしたエピソードが終わり、打ち止めかに思えたが、
オリジナルたるピーターパンのキャラを絡めてきた訳。
ティンクの仲間であるザリーナは、ティンクを上回る実験好きで、
妖精の粉を改良する実験で騒ぎを起こす。
粉の番人をクビになったザリーナは、
妖精の国を出て海賊と組み、粉の力で世界を支配しようとする展開。
この海賊がフックである事は明白で、
後に片腕となるフックや、置時計を飲み込んだワニ(まだ子供)も登場。
ただし、ワニが飲み込んだのは、フックがしていた腕時計だと思ったが。。
ティンクらの能力が入れ替わって混乱するのも面白いが、今回は脇役っぽい。
なお、さらに次回作も作る予定らしく、そろそろノルマ感が。

2014/06/12
「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語」
 ジム・キャリー主演の、ちょっとダークな物語。
エマトンプソンの似たようなのと混同してました。
主人公は両親を火事で失った三兄弟。
ガラクタから発明する長女、読書好きで博識の長男、
叫び声で会話できる末娘(赤ちゃん)と言う、ちょっと特技を持った連中だ。
ジム・キャリー伯爵にもらわれるが、
伯爵は遺産目当てで、兄弟を列車事故に見せて始末しようとする。
兄弟は特技で難を逃れ、伯爵は後見人失格に。
新たな後見人にもらわれるが、あきらめてない伯爵に追い回されると言う訳。
奇想天外な展開の絵本みたいな話で面白かったけど、
どんなに不幸でも必ず脱出する方法があるなんて最後の教訓はとって付けた印象が。
兄弟は冒険してたみたいで、それほど不幸に見えなかったから。
ところで、題名のレモニー何たらは物語の作者で、
ジュード・ロウが演じてチラッとだけ出てくる。

2014/06/11
「エクソシスト・ビギニング」
 オカルトブームの火付け役となった作品のシリーズ第4弾。
個人的には1作目の一部分しか印象にないんすよね。
本作では、その1作目に出たメリン神父が劇中で語った
「かつてアフリカで悪魔と戦った」エピソードを描いたものらしい。
(あまりにも覚えてないので、ちょっと調べました)
戦時中の悲惨な体験で信仰を捨てた元神父のメリンは考古学者となり、
アフリカで見つかった遺跡を発掘に。
そこには悪魔がいるらしく、教会が封印していたのだが、
発掘によって解き放たれてしまった。。。と言う事らしい。
後はメリンと悪魔の対決で、メリンは死なないはずだし、
物語的に本作内では一旦勝利を収めるはず。。。
メリンはグッドウィルハンティングで教授役だった人で、
一緒に発掘するのも、役者の名前は知らないが、他の映画で見かけた連中。
ヒット作の出し殻と、それなりの俳優陣で1本作りましたと言う印象で、
肝心の怖がらせようと言う工夫は、ほとんど感じられない。

2014/06/10
「50回目のファースト・キス」
 アダム・サンドラーとバリモアちゃんによるラブコメ。
サンドラーはプレイボーイだが、ある時食堂で知り合ったバリモアちゃんと親密に。
だが、翌日になると、サンドラーの事を覚えていないと言う。
実はバリモアちゃんは事故で短期記憶喪失になり、
毎朝目覚めると昨日の記憶を失うのだ。(いやいや、そういう設定ですから)
それでもサンドラーは何とか関係を進展させようと悪戦苦闘すると言う話。
(いろんな手でアプローチしたり、朝ビデオを見せて状況を早めに悟らせたり)
なかなか面白かったが、深いテーマがある訳でもなさそう。
毎日が初恋だったら素敵だなてな発想かな。
ところで、ETの少女の弟役でグーニーズの少年が出てくるけど、歳逆じゃん。

2014/06/09
「クローサー」
 ロンドンを舞台に4人の男女の人生が絡み合う話。
登場するのは売れない作家ジュード・ロウ、元ストリッパーのナタリー・ポートマン、
カメラマンのジュリア・ロバーツ、医師クライブ・オーウェン。
それぞれが偶然に出会い、ジュードがナタリー、
ジュリアがクライブと付き合う事になるが、もう片方とも。。てな展開。
ひっついたとか、離れたとか、寄りを戻したとかの煮え切らない展開に終始。
それでもナタリーのストリッパーぶりには特筆すべき物があり、
カットされたと言うヌードシーンがあったら、うっかり傑作とか言ってしまうかも。

2014/06/08
「ポーラー・エクスプレス」
 トム・ハンクス主演の童話をもとにしたアニメ。
妙にリアルな人間たちは、タンタンの冒険もそうだったけど、
そこまで似せるなら実写でいいじゃんと言う感じ。
物語はサンタに疑問を持ち始めた少年の話。
イブの夜に少年の家の前に、北極へ行くと言う列車ポーラーエクスプレスが止まる。
君こそこの列車に乗るべきと車掌に言われ乗車する事に。
中は似たような少年少女だらけで、ドタバタを経てエルフの町に到着。
そこで本当にいたサンタに会うと言う訳。
サンタからもらった鈴は、信じる者にしか聞こえない
。。。なんてエピソードはなかなかいいんだが、
列車でのドタバタぶりに深い意味はなさそうで、水増ししたなと言う印象を否めない。

2014/06/07
「トスカーナの休日」
 ダイアン・レイン主演のドラマ。
大人の恋愛ものかと言うと、そうとも言い切れない。
夫の浮気で離婚したダイアンは、
体外受精で妊娠した友人サンドラ・オーの代わりにトスカーナ行きのツアーに参加。
途中で見かけた古い家が気になり、買ってしまう。
傷心の中、異国から来た職人たちと出会ったり、
イタリアのプレイボーイ風の男性と恋に落ちたり。
結局恋人と別れたと言うサンドラが押しかけてきたり。
毎日見かける老人に初めて挨拶されたのがうれしかったり。
そうこうする内に、ここに家族がいると感じると言う訳。
血のつながりや大恋愛だけが重要なんじゃないんだよと言う事を、
ちょっとくたびれた域に達したダイアンが悟る話。
いい話とは思いますが、映画的にはもう一つパンチがほしいかも。

2014/06/06
「Shall We Dance?シャル・ウィ・ダンス?」
 ギア主演の日本映画リメイク作。
決められた生活をしていた会社員のリチャード・ギアは、
電車から見えるダンススクールのジェニロペが気になる。
意を決して途中下車し、スクールに通う事に。
実際に教えるのは高齢の女性で、ジェニロペには下心で来たなら辞めてと言われる。
だが、ダンスの魅力にはまったギアは通い続け、
一方妻スーザン・サランドンは浮気を疑うと言う訳。
安易な脚本家なら、ここでギアとジェニロペのロマンスを入れそうだが、
多分オリジナルもそうだったんだろうけど、
そういう事じゃないんだよと言うのを貫いたのが良い。
スクールを離れたら接点のなさそうな連中が、ダンスを通じて固く結束するのもツボ。
ギアの秘密を知った時の、妻と娘の微妙な反応の違いもツボ。
期待してなかったけど、あっぱれです。

2014/06/05
「エルダー兄弟」
 ジョン・ウェインの西部劇。
先日見たフォーブラザーズの元ネタだと知り、こちらも見ました。
ケイティと言う女性が死に、散り散りになっていた4兄弟が集結する。
長男がジョン・ウェインで、次男がディーン・マーチン。
実は父親も最近死んでいて、その死に町を牛耳る一味が関わっているらしいと判明。
許せねぇと兄弟が立ち上がるが、町中を敵に回す事になると言う訳。
リメイク作では血のつながらない義兄弟が、
養母を陥れるような連中は許せねえと結束する雰囲気が良かった。
オリジナルたる本作では、本当の兄弟と言う事らしく、
母だけでなく父も陥れるなんて。。と言う訳で、
やってる事は同じだけど、肝心な所が薄まった感じ。
お約束とは言え、最後はウェインだけが戦う形になるし、ヒロインは添え物的。
こっちを先に見てたら、よくあるジョン・ウェインものやねで終わったかも。

2014/06/04
「コンスタンティン」
 キアヌとレイチェルコンビの悪魔祓いの話。
チェーンリアクションでも共演してたよね。
レイチェル刑事(刑事ぽくない)は双子の妹の死を知るが、
自殺とは信じられず、悪魔祓いをするキアヌに協力を求める。
悪魔の世界と人間界は、多少の行き来が黙認されてるが、
均衡が破られると、キアヌの出番と言う事らしい。またその話ですか?と言う印象だ。
前半は面白そうだったけど、後半は大変さも設定次第と言う訳。
ところで、キアヌの助手がシャイア・ラブーフだけど、
終盤までほとんど出番がなかったのに、最後にちょっと目立つ感じになっていて、
事務所の力を感じます(無理矢理押し込んだ)と言う感じ。

2014/06/03
「ファイティング・ガール」
 メグ・ライアン主演のドラマ。ラブコメではありません。
メグはボクシングトレーナーの娘で、ちょっと知識がある存在。
秘書の仕事に就くが、チャンピオンのオーナーと口論になり、
ボクサーを育ててみろと言う事に。
譲られた選手をコテンパンに倒した男に目をつけてスカウト。
おめぇ拳闘やらねぇかと言う、丹下段平の女性版だ。
スカウトされたボクサーは連戦連勝するが、
マスコミは女性トレーナーを面白がって報じる。
それ自体は平気だったボクサーだが、自分がメグの成功の為の道具だと気付いて反発。
中盤までは結構面白いけど、ボクサー自身の挫折がなかったり、
メグとボクサーが簡単に和解したりと、終盤がちょっと簡単すぎるかも。

2014/06/02
「ダニー・ザ・ドッグ」
 ジェット・リーのドラマ。
彼は組織(と言うか、とりたて屋?)の用心棒として
幼い頃から育てられ、外界を知らない。
戦わせれば滅法強く、ボスは地下のファイトに出して稼いだりもする。
だが、敵対する連中の襲撃でボスが殺され、
解放されたリーは、盲目の調律師モーガンの所で暮らす事に。
そこで人間らしい暮らしを知るが、実はボスが生きていてリーを探しに来ると言う訳。
何か、どっかで聞いた話だよなと言う印象で、
リーは基本的に戦いたがらないのでアクションは抑え気味。
お約束ぽいところもあるけど、ドラマとしてはまあまあ面白かったですよ。

2014/06/01
「カーズ2」
 車の世界を描いたアニメの第2弾。
前作の主人公であるマックイーンは、世界3国(日本を含む)に渡るレースに参加。
同行するレッカー車のメーターはマイペースでドタバタ騒ぎを起こし
スパイ事件に巻き込まると言う訳。ボンドカーを思わせるスパイカーが登場。
前作は退屈だったが、本作はスパイものだからと言う訳ではないが、
テンポが良くて個人的にはこちらの方が面白い。そして画像が異様に綺麗。

2014/05/31
「エイリアン・インフェクション」
 クリスチャン主演のSF。
彼らは月面基地に滞在するが、付近に落下した隕石に付着した胞子が増殖。
人間そっくりに変身する生物となり、次々と隊員を襲うと言う訳。
設定的には物体Xみたいで、それでさえパクリなのに
宇宙生物らしき姿は見せず、「生物が変身した人間」が暴れるだけ。
お金のない映研が作った作品みたい。

2014/05/30
「ネバーランド」
 ピーターパンの誕生秘話を描いた話。
ジョニー・デップは主人公の劇作家で、前の劇が不評。
そんな時に、未亡人のケイト・ウィンスレットと子供たちに知り合う。
彼らに物語の話をする内、ピーターパンの話を思いつくが、妻は浮気を疑うと言う訳。
妖精とかネバーランドを信じると、
観客の側も幸せな気分になると言うあたりが、見せたかったところかな。
あんまり目新しい話とは思えない。

2014/05/29
「パッション」
 キリストの死の直前の受難の話。
ユダヤの王とか預言者とか言われたイエスは、
崇拝する者もいる一方で、大祭司らには脅威と言える存在に。
総督は罰する理由が見つからないと言うが、
イエスを処刑すべしと言う民衆の声が高まり、やむなくそれを許すと言う訳。
キリスト教を信じていたり、
キリスト周辺のエピソードに詳しい人には、いろいろ思うところありそうだけど、
そうでもない人には、盛り上がりに欠けて、ひたすら痛そうな印象かも。

2014/05/28
「ゴシカ」
 ハル・ベリーによるサスペンス?
彼女は女囚担当の精神医だったが、身に覚えのない殺人容疑で逮捕される。
先日まで自分が診ていた女囚らと同じ刑務所に入れられると言う訳。
それだけだと、真犯人は誰?と言う、どこかで聞いたようなサスペンス。
ところが、本作ではそれに幽霊が絡んできた。
幽霊は本当にいるの?それとも幻覚?誰かの罠?なんて展開で、
こちらもどこかで聞いたような話。
2つのジャンルをひっつけちゃった感じで、
うまく融合しているかと言うと、そこは微妙。
ハル・ベリー自身が犯人と言う、3つ目のジャンルではない。

2014/05/27
「世界で一番パパが好き」
 ベン主演のハートウォーミングなドラマ。
NYでやり手の宣伝マンであるベンは、大恋愛の末結婚。(相手がまたジェニロペ)
だが妻は娘を産むと死んでしまい、ベンは赤ん坊に振り回される内クビに。
やむなく父のいる田舎町で暮らすように。
ビデオ屋店員リブ・タイラーと親密になったりするが、NYへの復帰も夢見ている。
ようやく復帰の話が舞い込むが、
娘は祖父やリブとの暮らしが気に入っていて、板ばさみになると言う訳。
娘役も可愛いし、この手の話は嫌いじゃないけど、
粗筋以上のエピソードがない印象の薄さはある。
ジェニロペとリブタイラーって比較した事ないけど、
いつの間にかすり変わっても、あまり違和感がない。

2014/05/26
「プラダを着た悪魔」
 メリル・ストリープとアン・ハサウェイによるドラマ。
アンは出版業界志望で、ステップアップにとメリル編集長の秘書に就く。
メリルはファッション業界で知らない者のない有名人だが、
アンはファッションに関心がなかったのだ。
そしてメリルは、指示される前にやれと言うタイプの上司で
昼夜を問わず呼び出され、時には嵐で飛行機が欠航してるのに何とかしろと指示。
そんな無茶苦茶な要求に耐え、次第に仕事をこなしてメリルに評価されるが
家族や友人をおろそかにした事を反省して、別の出版社に移ると言う訳。
物語的にひねってる訳ではなく、ドタバタぶりを面白く見せる感じ。

2014/05/25
「イン・ザ・カット」
 メグ・ライアン主演のドラマ。
メグのHな話と言う印象で、ジャンルもわかってなかったが、サスペンスじゃん。
 ・主人公の周囲で連続殺人が発生する
 ・主人公は捜査の過程で、知り合った異性と親密になる
 ・だが、捜査が進むとその異性が犯人ではと疑うようになる
 ・最後に判明する真犯人は、そう言えばこんな奴もいたなと言う脇役。
。。。と言う訳で、どこかで見た事あるよなと言う印象が強い。
ラブコメの女王たるメグが脱いだ訳ではなく
序盤からくたびれた感じのメグだったから、感慨も今一つ。

2014/05/24
「リロイ・アンド・スティッチ」
 リロとスティッチの第4弾。
TVシリーズを通じて、ハワイ中に散らばった試作品を回収してきたらしく、
全部回収したところで、新たな敵が現れると言う完結編的な話。
リロ以外の連中が宇宙に帰る事になるが、
仲間の絆で再び集まる展開で、いろいろあったんやろうねと言う話。

2014/05/23
「インサイド・マン」
 デンゼル主演の刑事もの。
クライブ・オーウェン一味が銀行強盗をし、人質を取って立てこもると言うもの。
一味は人質に覆面をさせて、一斉に解放したため、
人質にも誰が犯人で、誰が人質か見分けがつかない。
さらに一味が退散した後、金庫の金が手つかずだったと判明。目的は何?という訳。
何だかデンゼル主演の刑事ものって、どれも似たような雰囲気で
さらに本作の場合、どこかで聞いたような謎と、どこかで聞いたような真相。
本作ならではの見せ場があまり感じられない。

2014/05/22
「オペラ座の怪人」(2004年米英)
 ミュージカルになったオペラ座の怪人の映画版。
クリスティーヌはオペラ座でコーラスガールをしていたが、
謎の人物が彼女を主役にしろと脅迫。
ジェラルド・バトラー扮する謎の人物が、オペラ座の怪人と言われる男だ。
クリスティーヌは幼い頃に父親に聞いた天使の話を信じていて、
神出鬼没の怪人を天使と信じる。
そうはさせじと、クリスティーヌの恋人が怪人を倒そうとする訳。
かいつまんで言うとそういう話で、
ただでさえクリスティーヌの心情の変化とかが微妙なのに、
長々と歌で表現しようとするのでちょっと退屈。知ってる曲もないし。

2014/05/21
「パンチライン」
 アカデミー賞を2回とったサリー・フィールドが、
この後2回とるトム・ハンクスと競演。
サリーは主婦のかたわらコメディエンヌとして場末の舞台に出るが、
なかなか芽が出ない。
怪しい取引のように笑いのネタを買ったり、もう辞めろと言う夫と険悪になったり。
同じ舞台に出る学生であるトムに憧れ、彼の影響で次第に実力をつける。
トムはサリーに惹かれるが、サリーは家族を大切に想うなんてくだりを経て、
共にTV出演を争うコンテストに出ると言う訳。
コメディアンに焦点を当てたのは面白いが、スポーツの試合とかと違って、
スランプになったとか、どちらが優勢とかが伝わりにくいのが難。
後半になって、夫が理解のある人に豹変するのが違和感あり。

2014/05/20
「ピノッキオ」
 ご存知ピノキオの物語の実写版。
コメディアンのロベルト・ベニーニと言う人(もちろん大人)がピノキオを演ずる。
ピノキオのふるまいは、子供なら成長過程だからと同情すべき面もあるが、
大人が演ずると、ちょっと頭の弱い人にしか見えない。
ピノキオにはディズニーの傑作があるので、
ちょっとひねってみましたと言う事かも知れないけど、違和感しかない。
サメ(これは原作通り)のシーンではあっさり脱出して、
その後が続くのも、作品として盛り上がらない。

2014/05/19
「グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち」
 マットとベンが脚本書いてアカデミー賞をとった作品。
マットはMITで掃除夫をしていたが、黒板に書かれた難題をすらすら解いてしまう。
教授は天才出現とあわてるが、マットはケンカ騒ぎで拘置所へ。
セラピストのロビン・ウイリアムズに会う事を条件に保釈させると言う訳。
面白そうな導入で、つかみはバッチリです。
マットには養父に虐待された過去があって、誰かとつながりを持つ事を拒絶。
恋人を作っても愛してるの一言が言えず、優良企業への就職話も断る。。。
なんて展開が最後まで続き、
導入部のテンションは維持できず、いつの間にか退屈な感じに。
私の見方が悪いんですかね。

2014/05/18
「カーズ」
 ディズニーピクサーによるアニメ。
いろんな動物やロボットとかを擬人化したアニメがあったが、今回は車の世界の話。
主人公はマックイーンと言うレーシングカーで、血気盛んな新人と言う役どころ。
クルーを必要としない行動がたたって、ぶっちぎり優勝を逃し、
改めて優勝決定戦を行う事に。
次の会場へ向かう途中、高速からはずれた寂れた町に迷い込む。
そこで、自分の生き方が間違っていた事に気付くと言う訳。
何だかどこかで聞いたような話で(世間ではドク・ハリウッドと言われてるらしい)、
続編が出来るほど面白い気はしないのだが。。

2014/05/17
「愛さえあれば」
 ブロスナンの出てくる恋愛もの。
物語の主人公イーダは、乳癌の治療をしたばかりの女性。
夫は留守中に浮気していたが、
悪びれる様子もなく、娘の結婚式にも愛人を連れてくる始末。
イーダは結婚式をするイタリアに向かう途中で、
偶然ブロスナンと出会い、彼が新郎の父親だと知る。
イーダの夫を筆頭に、周囲の人間模様にクセがある為に、
主人公とブロスナンの恋愛模様は、不倫だなんて感じさせない純愛ぶり。

2014/05/16
「ピーター・パン」(2003年米)
 ご存知ピーターパンの実写版。
ウェンディはおとぎ話が大好きで、
フック船長の事も知ってるが、戦う相手はシンデレラだったりする。
ちょっとひねった設定みたいだけど、
ピーターに会ってからはディズニーアニメと変わりない話。
ピーターパンの物語はかけ足気味で、
ウェンディとピーターのかなわぬ恋の模様に重きを置いてるみたい。
ピーターもウェンディも、フック船長もそれっぽい人を見つけてきたが、
ティンカーベルはちょっとしっくり来ないかな。

2014/05/15
「ボウリング・フォー・コロンバイン」
 マイケル・ムーアによるドキュメンタリー。
米国のコロンバイン高校で銃の乱射事件が発生。
この映画は、事件自体についてはほとんど描かず、
なぜ米国でこんな事件が起こったかを追う。
銃犯罪による米国の犠牲者の数は、他の国に比べて突出。2桁違うらしい。
その理由として、世間では人種差別や貧困なんてものが理由に挙げられる。
だから仕方ないのだと。
だがそうした状況は他国もたいして変わらず、それが理由とは言えないのだ。
一番面白いのはカナダとの比較で、
かの地の住人は、護身用として銃を持つ事は持つのだが、
実際に撃つつもりはなく、玄関の鍵もかけないと言う。
対する米国は、いつ誰に襲われるかわからないと疑心暗鬼になり、
ともすると過剰に警戒してしまうように。
ムーアによる作為も感じられるが、
ここで言うカナダの考え方から、米国の考え方に切り替わる時が一番危険て事ですね。
その責任がヘストンだけにあるとは思わないけど。

2014/05/14
「リロ&スティッチ2」
 リロとスティッチによるアニメ第3弾。
ザ・ムービーとどっちが前とかはなさそうで、散らばった仲間も出てこない。
スティッチは実はエネルギー不足で、満タンにしないと動かなくなると判明。
そんな事は知らないリロは、不調のスティッチを再び悪くなったと失望すると言う訳。
と言うか、スティッチって、いつ悪さするかわからない危なかしさが魅力だったはずで
いい子になろうと奮戦する姿にはちょっと違和感が。

2014/05/13
「アバウト・シュミット」
 ジャック・ニコルソンによる人間ドラマ。
彼は仕事人間(あちらにもいるようです)だったが、定年になり、手持ちぶさたに。
さらに妻が急死するが、
まもなく結婚する娘は、父を快く思っておらず、距離を置かれる。
友人や元部下にも失望し、急に孤独を感じてしまう。
その胸の内を打ち明けられるのは、
彼が援助する、会った事もないタンザニアの少年だけ。
端から見ると、身勝手にも思えるニコルソンの行動だが、
その喪失感に共感すると、結構ツボっす。
何と言っても、特筆すべきなのは、タンザニアの少年から手紙が届くラストシーン。
まだ文字が書けない少年が描いた絵は、実際には深い意味はないのかも知れないけど、
ニコルソンには凄く達観的に感じられたようですね。
キャシー・ベイツの入浴シーンは衝撃的。

2014/05/12
「座頭市と用心棒」
 座頭市シリーズの1作。
座頭市に関心はなかったんですが、用心棒も出てると知って見ました。
もちろん、用心棒や椿三十郎と同じキャラと明言されてる訳ではないが、
寝転がってばかりの三船は、確かに用心棒風。
物語も用心棒をなぞったような感じだが、キャラ的には常に座頭市が一枚上手。
デタラメそうだが、戦えばめっぽう強いと言う用心棒的な魅力はもう一つ。

2014/05/11
「空の大怪獣Q」
 ちょっとひねった(?)怪獣もの。
主人公は調子のいい男で、ダイヤ強盗に加担させられた挙げ句、
クライスラービル(エンパイアビルの隣)ヘ逃げ込む。
そこには、アステカの神と言われる怪物が巣を作って、時々人を襲っていた。
大都会にそんなでかい怪物がいても、誰も居場所がわからず、
主人公は警察に居場所を教える代わりに特赦を求める。
何ともとぼけた展開で、そこがしっくり来るかで、この映画の印象が決まるはず。
私はあまりしっくり来なかった方。
クライマックスはビルの中にいる警官隊が、上空を飛び回る怪物を攻撃。
これは、キングコングと逆の構図で面白い。
警官隊の中心は、いつになくさっぱりした感じのデビッド・キャラダイン。

2014/05/10
「オブリビオン」
 トム・クルーズによるSFアクション。
異星人との戦争で人類は勝利するが、地球は荒廃。
人類は木星の衛星タイタンに移住し、トムは相棒の女性と無人の地球を監視していた。
だが、墜落した宇宙船のオルガ・キュリレンコを救出したり、
モーガンと出会ったりして、世界がトムが思ってたのとは違っていたと知ると言う訳。
前半の廃墟の描写は、猿の惑星を連想させるが、後半は夢落ちみたいで感心しない。

2014/05/09
「ネットワーク」
 TV局の裏側を描いたドラマ。
落ち目になったキャスターが、放送中に自殺すると言い出した所、
視聴率がアップする。
局の重役フェイ・ダナウェイらは、彼に好き放題やらせ、その暴言に人々は熱狂。
だが、アラブ人を非難したりし始めたため、
スポンサーとかのしがらみもあって、彼を厄介に思うように。
しかしクビにすれば、他局にとられるだけ。。と言う訳。
言いたい事はわかるけど、ニュースがショー化するなんて話は今では当たり前感あり。
キャスターの言動のどのあたりが視聴者に受けて、
どのあたりが局に厄介かが、見ていていまいち伝わらないかも。。

2014/05/08
「タイムリミット」
 デンゼル主演のサスペンス。
彼は小さな町の警察署長で、妻エバ・メンデスも刑事だが離婚寸前。
同級生のアンとW不倫するが、
彼女が末期癌だと知り、押収品の金を治療用に持ち出してしまう。
ところが放火でアン夫婦が死亡し、妻が捜査に乗り出す。
さらに捜査官が押収品の引き渡しを求める始末。
ここまで追い込まれたら、逃げた方が楽に思えるが、
デンゼルは何とか取り繕おうと悪戦苦闘する。
残念な事に後半の展開は、
エバ・メンデスとアン役の女優さん(エイリアンプレデターの主役)の
知名度の差から予想がついてしまう。
面白そうだったのに、安易な所に落ち着いたねと言う印象だ。

2014/05/07
「アンディ・ガルシア 沈黙の行方」
 アンディ・ガルシア主演の心理サスペンス。
ガルシアは心理学者なのだが、
息子が自殺して以来、妻や娘と別居し疎遠になってしまう。
ある時、息子を連想させる少年をカウンセリングする事に。
少年は浮気した母親を父親に殺害され、施設に入れられていたと言う訳。
ガルシアは少年が息子とダブる為に振り回されるが、
観客的な関心は、もっぱら母親殺害の真相に少年が絡んでるのではと言う点。
もっと言えば、殺害したのは少年自身ではと思って見るが、
その予想は見事に裏切られる。
え!?そっち?と言う印象だ。

2014/05/06
「ハード・ラッシュ」
 マーク・ウォールバーグ主演のアクション。
彼は元運び屋で足を洗ったのだが、
義弟が運んでいた麻薬を廃棄してしまったため、
組織からの借金をマークが肩代わりする羽目に。
だが、麻薬には手を出したくないと、ニセ札を運ぶ事に。
一味は彼の計画に便乗して、麻薬も密輸しようとする。
儲かりゃ何でもいいじゃんと言う気もするが、お互いこだわりがあるらしい。
最終的に密輸を成功させて大金を手に入れたり、
一味に仕返しする展開は容易に予想できるが、
マークが綿密な計画を立てた訳ではなく、何となくうまく行っただけと言う感じ。

2014/05/05
「THE GREY 凍れる太陽」
 リーアム主演のサバイバルアクション。
彼は石油会社に雇われ、極寒の地で野獣を始末するハンターの仕事をしていた。
ある時、他の社員と乗った飛行機が雪原に墜落。
一行は狼に囲まれ、逃げながら森まで移動する事に。
様々な障害を乗り越えて。。。と言う印象はなく、障害ごとに1人死んでる感じ。
木に飛び移るあたりはまだ派手な方で、全体的に盛り上がりに欠ける。
リーアムもさほど活躍している気がしない。

2014/05/04
「コレリ大尉のマンドリン」
 ニコラス主演の戦争映画(?)
ニコラスらイタリア軍がギリシャの島を占領。
いわゆる占領軍らしくない彼らは、島民たちとも親しく過ごす。
やがてイタリアが降伏したため、代わりに独軍が島を占領。
島民と親しくなっていたニコラスは、彼らを助けようとするが。。。と言う訳。
マンドリンなんて戦争映画らしからぬ題名もとぼけた感じだが
実際に見ると、いわゆる戦争映画ぽいのは後半に入ってから。
ニコラスらの運命もかなり数奇な感じ。
戦争の後に大地震もあって、
それでも生き延びたのには意味があると言うあたりが、訴えたいポイントらしい。

2014/05/03
「フォー・ブラザーズ 狼たちの誓い」
 マーク・ウォールバーグによる復讐アクション。
面倒見の良いおばさんが強盗に殺され、4人の義兄弟が集まる。
おばさんは多くの悪ガキの世話をしたが、
その中でも里親にもらわれなかった、札付きのワル4人だ。
彼らが養母の復讐のため立ち上がると言う訳。この設定だけで胸が熱くなる感じです。
復讐のためには容赦ないのも面白いが
若干入り組んだ陰謀が絡んだ為に、ちょっと勢いがそがれた感があり、
痛快になってないのが残念も。

2014/05/02
「南極物語」
 日本で大ヒットした南極物語のあちら版リメイク。
本作の主演はポール・ウォーカーで、
元ネタが日本映画だと感じさせない、ポールぽい作品に仕上がってます。
とは言え有名な話だから、どれがタロ?どれがジロ?と言う目で見ちゃう。
どうやら犬が生きていたと言うあたりだけが、オリジナルと同じ。
もう1匹生きていたと言う展開がツボになるはずなんだけど、あまり盛り上がらず。

2014/05/01
「パフューム ある人殺しの物語」
 パフュームです。匂いをかぎ分ける天才的な能力を持つ男の話です。
生まれながらにして何万種類もの匂いをかぎわけられる主人公は
町で見かけた女性の匂いに惹かれ、思わず近づいて彼女を死なせてしまう。
彼女の匂いを再現したいと考え、いろいろ実験を進める内、
町の女を殺してはエキスを抽出すると言う作業を続ける様に。
やがて完成した香水は、大勢の人々を陶酔させるものすごい代物だったと言う訳。
マニアックと言うか、アブノーマルな人の話で理解しがたい面もありつつ
あるジャンルの天才がのし上がってく話は、割に好きです。

2014/04/30
「クィーン」
 ダイアナ元妃が事故死した後の数日間を描いた話。
主人公は今も在任のエリザベス女王。
そんな映画をイギリスで作るだけで驚きです。
元妃ダイアナが事故死し、英国内はもちろん、世界中が衝撃を受ける。
だが王室は声明を発表せず、半旗も掲げない。
これに世間は反発するが、女王の母や夫は王室に無関係と言う姿勢を貫けと言う。
ブレア首相はこまめに女王に連絡し、ついに声明を出す様説得に成功。
ブレアを演ずるのは、フロストニクソンのマイケル・シーン。
かの作品と同様、一見軽そうだけど知的な人物を好演する。
物語的に派手な見せ場がある訳ではないし、結末もわかってんだけど、
終始サスペンス映画のようなハラハラ感で見せます。

2014/04/29
「野蛮なやつら/SAVAGES」
 オリバーストーンによるアクション(?)
主人公は麻薬を売るコンビで、演ずるのはジョンカーターの人とキックアスの人。
彼らには共通の恋人Oがいて、微妙なバランスで付き合っていた。
ある時、組織との取引がこじれ、Oが捕われてしまう。
取引を強要されるが、やられてばかりではいないと、反撃する展開。
正体不明の敵黒幕はサルマ・ハエック。
その手下がデルトロだが、いいように使われるのが不満。
警察にはトラボルタがいて、主人公2人と通じてるてな配置。
面白くなりそうだけど、何かパンチが足らない。
主人公が2人なのに、まったくケンカしない(2人である必然性がない)。
敵黒幕の正体(サルマ)はすぐにばれて、正体不明と言う設定が生かされない。
最後の反撃もそれほど痛快でない。全体的に、あれれ?と言う印象。
ストーンだけに、ちょっとひねったと言う事かも知れないけどね。

「アメイジング・スパイダーマン2」 ☆☆☆★★

 リブート版スパイダーマンの第2弾。
今回は、旧シリーズで宿敵だったハリーが登場。
ジェイミー・フォックスも悪役で登場。もう1人の敵も出て、合計3人の敵と戦う訳。
グウェンとの関係も気になるところだし、何よりスパイダーマン好きだから見ますよ。

 ピーターはスパイダーマンとして活躍の日々。
一度別れかけたグウェンとも復縁。
だがグウェンの背後に彼女の死んだ父が見え隠れし、近づいてはいけない気がする。
それで別れる事にするが、やっぱり離れられないと言う何とも煮え切らない様子。
一方、ピーターの旧友ハリーが帰国し、オズコープ社の後継ぎに就任。
だが彼は不治の病に冒され、治療にはスパイダーマンの血が必要だと考える。
そこでピーター経由で頼むが断られ、スパイダーマンに復讐心を抱く。
さらにオズコープ社の技術者マックスは、
事故で肉体が電気化した怪物エレクトロに変身。
もともとスパイダーマンの熱狂的ファンだった彼だが、
味方してくれないと知り、逆ギレする。
ピーターのプライベートな問題が煮え切らない中、
2人の強敵が現れ、派手な戦いを展開。
ここの交通整理がうまくないのか、中盤すぎまで、何だか盛り上がらない状態が続く。
終盤に意外な展開があるが、
割にすんなり、シリーズを考えると仕方ないよなと言う気にも。
ショックを受けたスパイダーマンがスランプから復活する所まで見せ、
ちょっとだけ熱いものを感じさせられる。
面白くない訳じゃないけど、何か見せ方がうまくないよな。。。
3人目の敵はちょっと出るだけ。

2014/04/28
「ギャンブル・プレイ」
 ニック・ノルティによるサスペンス(?)
彼は過去に泥棒をした人物で、警察にマークされているが、
今は麻薬とギャンブルに身を崩していた。
だが大仕事を決意し、麻薬を抜いて臨むと言う訳。
カジノの絵画をいただく計画で、最初はオーシャンズ11風だが、
仲間にした娘から情報が漏れたりして、いつの間にか3グループに分裂。
ノルティと娘のコンビが成功する展開は面白いが、
痛快と言う程、計画がうまくいった印象もない。娘はちょっと魅力的。

2014/04/27
「ヒッチコック」
 サスペンスの巨匠と言われたヒッチコック自身を映画化。
アンソニー・ホプキンスが特殊メイクでヒッチに扮するなんて、
グロテスクな企画だと思ったが。。。
北北西に進路をとれが成功したヒッチだが、酷評もあり、引退もささやかれる。
ならば世間を見返してやろうと、アンネの日記や007の企画を断り、
安っぽく思えるホラー小説サイコに目をつけ、ヒッチならではの作品にすると宣言。
映画会社が殺人鬼の話に消極的だったり、
女優(特にベラ・マイルズ)と確執があったり、
シャワーシーンに倫理委員会が難色を示したり。
実はヒッチ映画のかなりの部分を妻アルマが握っているのだが、
ヒッチはそのアルマの浮気を疑ったりもする。
サスペンス映画のテキストと言うべきヒッチ映画の裏側が見られるのは面白いが、
30分のドキュメンタリーで十分と言う感も。
ところで、マッチオがちょい役で出ていたので驚いた。言われないとわからない感じ。
ヒッチ自身をこっそり出すと言う発想はなかったのかな?(案外やってたりして)

2014/04/26
「NYPD15分署」
 チョウ・ユンファとマーク・ウォールバーグの刑事コンビもの。
ユンファはアジア系の地区(チャイナタウンとか)を担当する刑事で、
そこに新米マークが赴任。
白人は舐められるぜなんて言いながら、ユンファは結構マークの面倒を見る。
だが、アジア系の地区には流儀があって、
ユンファは組織の男と普通に会話を交わしてマークを紹介。
組織の男はマークを抱き込み、他の組織との抗争に利用するが、
マークはユンファも組織と通じていたと知ると言う訳。
ユンファが組織と通じている事は、
観客は早い段階から知っているから、別にショッキングでもない。
組織と親しくするのはいいが、情報を流すのはダメとか、最終目的は逮捕とか、
そのあたりの2人それぞれの価値観の違いがなかなかつかめず。
さらに内務調査官はNGなんて問題も加わって、
お二人さん結局どうしたいのよと聞きたくなる。

2014/04/25
「西部戦線異状なし」
 第一次大戦のドイツ兵を描いた話。
最初は登場人物の区別がつかなかったが、途中でポールと言う若者が主人公とわかる。
ポールらは学生で、教師に勧められて戦場へ行く事に。
躊躇する同級生もいたが、行かないといけない雰囲気になったのだ。
このあたりで、既に反戦の主張が見え隠れ。
最初はキャンプにでも行く気分だった新兵たちだが、
やがて戦場が過酷である事を知る。
仲間が次々死ぬシーンももちろんだが、
一番痛烈なのは、ポールが休暇で故郷に戻るシーン。
故郷に留まってる父の世代は、酒場で飲みながら、
パリへ進撃すべきだ等と勝手な激論をかわす。
学校を訪ねると、かつて戦場行きを勧めた教師がまだいて、
同じように学生に話している。
ポールが戦場は過酷だと話すと、教師も学生も意味がわからない様子で、
最後には腰抜けと言われてしまう。
その場で実際に戦場を渡り歩いたのはポールだけなのに、この言われようだ。
やがて故郷に居場所がないと気付き、休暇を切り上げて戦場に戻る。
喉元過ぎると熱さ忘れると言うけれど、
この故郷の人々みたいな連中が増えないといいですね。

2014/04/24
「オーメン」(2006年米)
 ご存じオーメンのリメイク。
駐英大使になったソーン氏は、
妻が死産した為、同日に母親が死んだ赤ん坊を息子ダミアンとして育てる事に。
妻はその事を知らないはずだが、周囲の異変に気付く。
ダミアンの邪魔になった者は不可解な死を遂げ、ついには妻も変死。
ダミアンの正体を知ったソーン氏は。。。と言う訳。
旧作とほぼ同じです。犠牲者の死に方まで同じ。
「そのシーン」は旧作では作り物ぽかったけど、本作では結構リアルで逆に怖くない。
作り物ぽい方が効果的な事もあるって事です。
ミア・ファローが不気味な感じで、殺される奥さんは可愛そう。

2014/04/23
「スティッチ!ザ・ムービー」
 リロとスティッチのコンビによるアニメ。
TVシリーズのプロローグらしい。
博士はスティッチ同様の試作品を大量に持っていて、かつての仲間が奪いにくる。
スティッチが626号なので、同様のモンスターが他に625種いると言う訳。
鉄人みたいに、番号が若い程出来が悪い訳でもなさそう。
最後にこれが各地にばらまかれ、TVシリーズで回収していくお膳立てとなる。
今回登場した電気のモンスターは、グレムリンにも似たようなやつがいたね。

2014/04/22
「リロ&スティッチ」
 ディズニーによる人気キャラクターの初登場作品。
エイリアンが破壊目的に作った違法なモンスター試作品626号。
追放処分を受けるが、暴れ出して地球(のハワイ)に到達する。
ちょっと変わり者の少女リロは、
それを犬だと言い出し、スティッチと名付けて飼う事に。
リロは姉と二人暮しだが、福祉局に引き離されようとしていた。
そこでスティッチが暴れたり、追っ手が来て騒ぎになったりで、
状況が悪くなると言う訳。
もともと悪い目的で作られた存在が、
一緒にいる人間に影響され、優しい心を持つようになる話はよく聞くね。
ショートサーキットとか、ターミネーター2とか。
本作では、すごく優しくなった訳ではない歯がゆさが面白い。
ただし博士までいい人になるのは違和感あり。何の目的でモンスター作ったんだっけ。

2014/04/21
「トレジャー・プラネット」
 宇宙を舞台に宝島の話を描くディズニーアニメ。
アトランティスと混ざって、もう見たものだと思ってました。
トレジャープラネット(要は宝島)を信じるジムは、
その地図を得て、博士と共に探す旅に出る。
博士が船を借りるが、ジムは船員としてこき使われる羽目に。
さらに親しくなった船員が、実は地図を狙う海賊だったと知る。
原作がどんなだったかあまり記憶にないんだけど、
・海賊はそれほど悪い人ではない
・宝はもちろん見つかる
。。と言うあたりは、たぶん原作のままで、予想通りの展開。
船長を女の人にして、博士とひっつけるあたりは、ディズニーとしてのお約束か。

2014/04/20
「ムーラン2」
 中国を舞台にしたディズニーアニメの続編。
前作は、記憶の中でポカホンタスと混ざってます。
国を救ったムーランは、シャン将軍と結婚する事に。
そうなると守り神のムーシュはお役御免になるため、何とか結婚を妨害しようとする。
モンゴルの侵攻に対抗するため、皇帝は娘を隣国に政略結婚させる事になるが、
護衛のムーランとシャンは、ムーシュの妨害もあって対立すると言う訳。
前作では戦いに参加しつつ、最後に急に将軍とひっつく強引さが気になったが、
本作ではいかにもディズニーらしい展開。個人的には、これでいいと思います。

2014/04/19
「地獄のヒーロー2 復讐のブラドック」
 チャック・ノリス版ランボーと言う趣のシリーズ第2弾。
前作で、ベトナムで不当に抑留された過去があるとされたチャックだが、
本作ではその抑留されていた時期が描かれる。
捕われたチャックが、戦争犯罪を犯したとの署名を拒否したため、
部下が拷問を受けたり、寝返る部下が出る。
そんな展開が続き、やりたい放題だった前作とは趣が違う。
中盤過ぎになって、収容所を脱出したチャックがようやく反撃開始。
それでも物語はベトナム側の大佐との攻防に終始しており、場所も収容所近辺のみ。
チャックの無敵ぶり(鼠を食い殺す)は相変わらずだが、面白さはもう一つ。

2014/04/18
「地獄のヒーロー」
 チャック・ノリス版ランボーと言う趣のシリーズ第1弾。
ベトナムでの抑留経験があるチャックは生きた証人とされるが、
ベトナム政府は不当な抑留者の存在を否定。
チャックは同行した議員の会談相手である将軍を射殺し、
しらばっくれて強制出国させられる。
すかさず帰り道のタイから再度ベトナムに乗り込み、米兵救出に向かうと言う訳。
一度米国に戻ったりはしません。
友人を助けると称するが、救出した米兵は5〜6人で、
「友人」と感激の再会をした様子もない。
それどころか、相棒がやられたのに、生死の確認もしない。
ただ暴れたかっただけみたい。チャック伝説ができる訳です。
ベトナムの描かれ方は、今で言うと北朝鮮風。
スタントマンにバンダムの名あり。

2014/04/17
「クラッシュ」(2004年米)
 クラッシュってあれだよね。車ぶつけて快感を覚えるやつ。
本作は同名の別作品で、いろんな人種の男女が少しずつ絡む群像劇。
ドン・チードル刑事は犯罪者である弟をかばうため、刑事の犯罪に目をつぶる。
ブレンダン・フレイザー検事と妻サンドラ・ブロックは、車泥棒に襲われ、
サンドラは何かと過敏になる。
タンディ・ニューマンは警官マット・ディロンにセクハラされ、こちらも過敏に。
同じく警官のライアン・フィリップは、
車に乗せた黒人を強盗と誤解し、射殺してしまう。
ペルシャ人の店長は店を荒らされ、鍵屋を逆恨みする。
それぞれがどう絡むのかと言うと。。。
チードルの弟が、ライアンに射殺された黒人。
チードル刑事はブレンダン検事に事件を報告。
過敏になったサンドラの家に鍵屋が訪れる。
マットの当初の相棒がライアン。。と言った具合。
全員が1つの事件に絡むのかと思って中盤まで見ていたので、
なかなか始まんねえなあと感じちゃった。凄くいい人も、凄く悪い人も出ない。
これと言った見せ場もない(だからリアルと言う事か?)けど、
聞けばアカデミー賞作品だそうです。

2014/04/16
「ディック&ジェーン 復讐は最高!」
 ジム・キャリーによるコメディ。
キャリーはキャラが強いので作品によって好き嫌いが出るが、本作は結構面白い。
彼は大企業の広報本部長に抜擢されるが、会社は突如倒産。
社員たちは路頭に迷うが、
社長は右腕に責任を押し付け悠々自適な暮らしを続けていた。
再就職もままならないキャリーは強盗をするようになり、
社長への復讐を決意すると言う訳。
本作の主人公はお人好しで、まともに強盗もできないタイプ。
相棒たる妻は、落ちぶれても夫を見捨てない。
痛快な復讐劇ではなく、愛すべきカップルを描いた話で、好感が持てる。
(もちろん最後には社長に仕返しします)

2014/04/15
「ヒストリー・オブ・バイオレンス」
 ビゴ・モーテンセンによるサスペンス(?)
田舎町でコーヒー店を営むビゴは、
ある時強盗に襲われるが、あっという間に倒してしまう。
おかげで英雄扱いを受けるが、報道を知ったエド・ハリスが現れ、
ビゴが組織に追われる身だと指摘する。
人違いで組織に狙われる展開ならヒッチ風なのだが、
結局ビゴの正体はエドの言う通りで、そこにひねりがない。
しかも、ビゴが結構強くて、意外に窮地に陥らない。
序盤に予想したようなサスペンスにはならず、
どちらかと言うと、こういう血に生まれちゃったんです。どうしましょうと言う話。
結構、調子狂います。

2014/04/14
「レジェンド・オブ・ゾロ」
 バンデラスがゾロを演じた作品の続編。
前作あまり覚えてないけど支障ないね。
カリフォルニアが米国併合される事になるが、米国壊滅を企む秘密結社が妨害。
バンデラスはゾロとして平和を守ろうとするが、
妻ゼータ・ジョーンズは家庭を顧みない夫に愛想を尽かし出ていき、
怪しげな伯爵と再婚する。
まあ、伯爵が一味で、妻は理由があって出ていったが、
心はゾロから離れてないと言うのはお約束。
いざとなると暴れる夫婦に、幼い息子が加勢するあたりも既視感あり。
ハムナプトラ2とかね。
全体がお約束で、安心して見られると言うやつです。

2014/04/13
「トイ・ストーリー3」
 ご存じおもちゃの世界を描いたシリーズ第3弾。
前作から時は流れて、アンディ少年は大学生に。
家を出る事になり、長らく大事にしたおもちゃの整理をする。
大事なウディは大学に連れていくが、
他のおもちゃは母親の誤解もあって捨てられる事に。
ウディは仲間を救うべく奮戦するが、今度は共に保育園へ連れていかれる。
そこはおもちゃたちを乱暴に扱う、絶望的な場所だったと言う訳。
展開的には前2作に似てるんだけど、
本作にはおもちゃの悲しい終末が描かれているのがポイント。
ウディが仲間と運命を共にする事を選ぶあたりは、結構ツボです。
トトロも出てるね。

2014/04/12
「ベスト・キッド」(2010年米中)
 ヒットした空手少年の話のリメイク。
旧作は、2回劇場で見た数少ない作品です。
それをウイル・スミスの息子とジャッキー・チェンでリメイクと聞いて、
何かイヤだなと感じたのが本音。
ジェイデンはデトロイトから中国へ引っ越す事になり、
心細かったが、中国人の彼女も出来たりする。
それを快く思わない中国人少年らにいじめられるが、
アパートの管理人ジャッキー・チェンに助けられる。
カンフーの達人ジャッキーに教わり、
カンフー教室に通う中国人少年らと大会で決着をつける事にと言う訳。
旧作をなぞった展開で、マッチオ版で若干雑に思えた描写も、
本作はていねいに描いていて好感が持てる。でもしっくり来ない。
旧作は舞台がアメリカなのに空手をやる面白さがあったが、
本作は中国でカンフーをやると言う当たり前感がいけないのか。
私だけの問題かも知れないけど、このハードルは大きい。
だがていねいな描写は試合まで続き、最後の盛り上がりは本作が勝る。
映画的に終わりが盛り上がった方が面白いのは明らかで、ここで好評価に。
両方が合わさると、ベストなんだけどね。(ベストキッドだけに)

2014/04/11
「スクール・オブ・ロック」
 ジャックブラックによるコメディ。
ブラックはロック歌手だがバンドを追い出され、居候先の友人は金を払えと催促。
友人に扮して臨時教師として学校へ。
給料だけいただこうと企むが、子供たちの音楽授業を見て感激。
ブラックは授業と称して、子供たちにロックを教える事に。
お堅い学校の生徒たちはまじめに従うが、やがてロックが楽しいと気付く。
最後にはニセモノとばれてクビになるが、
子供たちに芽生えたロック魂を消す事は出来なかったと言う訳。
まあまあありがちな展開とは思うが、芸達者なブラックと、
小生意気なクラス委員を筆頭にブラックを慕ってくる子供たちで魅せます。

2014/04/10
「フェイクシティ ある男のルール」
 キアヌによる刑事もの。
彼は強引な捜査が問題になるが、
彼も上司も同僚も、証拠を改ざんして、問題なかった事にするのが常習的に。
ある時、強盗事件に遭遇し、同僚が死亡。
この同僚は内部調査官に通じていて、
いわばキアヌには邪魔な存在だった事から、彼に疑いが掛かる。
それでも上司らはキアヌをかばい、いつもの様に証拠を改ざん。
キアヌはデスクワークに移される程度で済むが、
納得いかないと犯人や背後にいる黒幕を追うと言う訳。
まあ、何となく想像はついたけど、黒幕は警察内部にいて、
グレーな警官がよりグレーな警官を追う展開。その境界はよくわからない。
邦題の「ある男のルール」とは言い得て妙。キアヌにしか通用しない正義感です。

2014/04/09
「L.A.ギャング ストーリー」
 組織に対抗するため、警察バッチを捨てた連中の話。
第二次大戦後のロスは、組織のボス、ショーン・ペンに牛耳られていた。
政治家や警察上層部、さらには判事まで抱き込んで、やりたい放題だ。
このままではいかんと考えたニック・ノルティ本部長は、
はみ出し刑事ジョシュ・ブローリンに組織を倒す為のチームを組ませる。
目的は逮捕じゃないと言うチームは、
一味を襲撃したりしてギャング部隊と呼ばれると言う訳。
まあ、目的に若干の違いはあれど、
中盤からはアンタッチャブルの焼き直しにしか思えない。
ショーン・ペンがデニーロに相当するのはいいとしても、
ロバート・パトリックがコネリーか?と思うと、
何だか薄まったメンツの薄まった物語。
志は悪くなかったんだけど、最大のミスはかの作品を連想させた事かな。

2014/04/08
「アンダーワールド 覚醒」
 バンパイア対狼男のシリーズ第4弾。
前作でちょい役になったベッキンセールが主役に復帰。
人知れず展開していたバンパイアと狼男の戦いが終息。
だが、今度は彼らの存在が人類に知られ、追われる身となる訳。
もともと似てたけど、バイオハザードにより近くなった印象だ。
狼男の残党を含めて三つ巴の戦いになり、
ややこしそうだが、実際には三つ巴ではなくて拍子抜け。
ベッキンセールが追っていた恋人は今回は登場せず、
解凍されるや姿を消したので、まだまだ続編を作るつもりかしら。

2014/04/07
「ロンゲスト・ヤード」(2005年米)
 かつてバート・レイノルズ主演で作られた映画のリメイク。
主演はアダム・サンドラー。ベン・スティラーと区別がつきません。
サンドラー扮するアメフトのスター選手が度重なる飲酒運転で刑務所行きに。
刑務所には看守によるセミプロチームがあって、
所長は自信をつけさせるため、囚人チームと戦わせる事に。
早い話が、わかっとるやろうな、勝たせるんやで、と言う大人の事情だ。
だが、荒くれ者だらけのチームは奮起し、試合は予想外の善戦。
あわてた所長は、もし囚人チームが勝てば、サンドラーを殺人犯に仕立てるぞと脅す。
だが頑張り続ける囚人たちに打たれ、終身刑になっても勲章だと、
結局サンドラーも楯突く形になり、勝利を収める。
最後にサンドラーがボールを取りに行くシーンや、リチャード・キール風大男など、
前作をなぞった印象も強く、
肝心の最後の大逆転は盛り上がりにもう1つパンチがない。
バートが往年の有名選手として出てくる(カメオでなく)のはうれしい。

2014/04/06
「ドルフ・ラングレン ダブル・トリガー」
 またまたドルフ主演かと思わせてそうでもない作品。
主人公のデービッド夫妻は、最新の警備システムを備えた屋敷を格安で購入。
それが訳あり物件で、壁には大量の麻薬が隠され、
さらには行方不明の麻薬取締局員が捕われていた。
隠蔽しようとする組織はドルフらを送り込み、夫妻は屋敷に立てこもると言う訳。
パニックルームみたいな展開を期待するよね。
警備システムは、接近者が銃を持ってる事を感知する優れものだが、
凄いと思わせたのはその1点のみ。
後は、防弾ガラスだから入れませんと言う程度。
夫妻はまったくシステムに頼らず、
行動を起こすためにわざわざ出ていき、捕まる始末。
ドルフも頭悪そうな役柄で、暴れたりもせず、期待外れの二乗と言う感じです。

2014/04/05
「デルタフォース2」
 テーマ曲だけが印象に残るチャック主演アクション映画の続編。
一応、前作と同じキャラらしいチャックは、麻薬組織のボス逮捕に協力。
だがボスは簡単に釈放され、相棒一家が報復で殺される。
怒りのチャックがボスの屋敷を襲撃すると言う訳。
デルタフォースと言うから、チャック隊長率いるチームの活躍を描く話みたいだけど、
チャックが単身で乗り込んで、チームは後方支援するだけ。
チャックはいわゆるチャック伝説的な無敵ぶりを見せるが、
相棒などが無事と言う訳でもない。

2014/04/04
「がんばれ!ベアーズ ニュー・シーズン」
 かつてウォルター・マッソーと
テイタム・オニールのコンビで見せた野球コメディのリメイク。
マッソーに当たるのが、ビリー・ボブと言う訳。
彼は元プロ野球選手で、現在は害虫駆除の仕事をしているが、
少年野球チームのコーチをする事に。
選手はダメ少年ばかりで、コーチもやる気がなかったが、
次第に奮起して勝ちに行くように。
その鍵となるのが旧作でテイタムが演じたアマンダと、不良少年ケリー。
旧作とちょっと変えてみましたと言うポイントがわからず、
アマンダ役もあまり可愛くない。
コーチがチームを勝たせようと思ったり、
選手に野球を楽しませようと思ったきっかけもよくわからない。

2014/04/03
「スタンドアップ」
 シャーリーズによる社会派ドラマ。実話もの。
彼女は離婚し、子供を連れて故郷の町に戻る。
ここは鉱山の町で、わずかながら女性の作業員もいて、シャーリーズも仲間入り。
だが女性を快く思わない連中から受ける待遇は最悪。
さらに元恋人も同僚で、強引に迫られ拒絶すると、
アバズレと呼ばれ、息子もショックを受ける。
シャーリーズは会社に訴えるが助けにならず、
女性の同僚も波風立てたくないと非協力的。ついに裁判を起こすと言う訳。
同じ鉱山の男である父は、最初娘の行動に反対するが、
娘を侮辱するのは許せないと味方に。
数少ない仲間である友人ショーン・ビーンや弁護士ウディ・ハレルソンは、
いずれも凶悪な悪役をやった人だが、本作では心やさしいタイプ。
シャーリーズの頑張りで、ついに同僚たちが原告に参加する事を決意。
集団訴訟にすれば、勝利は間違いないと言われた裁判なので、
ここが感動シーンのはずなんだけど、個人的には盛り上げ方が物足りなかったかな。

2014/04/02
「破壊!」
 エリオット・グールド主演で、
ピーター・ハイアムズ監督の70年代アクション。何か面白そうだよね。
グールドと相棒は風俗課の刑事で、風俗嬢を逮捕したりするが、
一味が警察上層部ともつながっていて、簡単に保釈される。
ならばと、一味のボスに迫るが、圧力はエスカレートするばかり。
グールドらのはみ出しぶりもヒートアップ。
はみ出し刑事コンビものの走りみたいな映画だが、正直、あまり盛り上がらない。
ラストも寸止めみたいな感じ。

2014/04/01
「マイ・ボディガード」
 デンゼルがボディーガードに扮する作品。
守られるのは、当時人気のダコタちゃん。
メキシコでは誘拐が頻繁にあるらしく、米国人夫婦はボディーガードを雇う事に。
あまり高い人は雇えないと、選ばれたのがデンゼル。
最初はドライにこなしていたが、ダコタに影響されて家族のように親密に。
だが、一味の襲撃を受け、デンゼルは負傷。ダコタがさらわれる事態が発生。
さらに警察が交渉に失敗し、ダコタが殺されてしまう。
後半は、怒りのデンゼルが誘拐に関与した者を次々始末する展開。
一度は自殺しかけた彼に、恐れる物などない(リーサルウェポン的)。
思わず力が入る復讐劇だ。
まあ、ダコタちゃんが本当に死んでると信じた人はいないと思うけどね。
そこが、ちょっと甘い所かな。

2014/03/31
「狙撃者/ボーン・アイデンティティ」
 マット・デイモン主演でシリーズ化されたボーンシリーズの、
それ以前の映像化作品。(TVの前後編もの)
主役ボーンがリチャード・チェンバレンで、
恋人マリーがジャクリーン・スミス(チャリエン)。時代を感じさせる。
船で遭難したチェンバレンは、失った記憶を取り戻すため奔走。
自分がジェイソン・ボーンと言う殺し屋だと知り、
さらには大使を暗殺したカルロスと同一人物ではと疑う。
序盤は映画と同じだが、後半はだいぶ違う展開。
適度にアクションを入れつつ、謎解きを引っ張るのは好感が持てる。
(最後には謎も解決するし)
ジャクリーン・スミスとくっつくあたりは、いささか強引な印象も。
優しい殺し屋なんていないから、あなたは殺し屋じゃない。信じるわって。。。。。

2014/03/30
「エディ・マーフィの劇的1週間」
 近年パッとしないエディの作品。
近作に共通するのは、ちょっと変わった設定によるドタバタを面白おかしく描いて、
最後にハートウォーミングな感じに持っていくと言う構成。
今回、エディはやり手の金融プランナーだが、ライバルの台頭で苦戦。
破れかぶれで娘が落書きした書類を出すが、
それが企業の動向を暗示していたので驚く。
娘の想像の世界の存在が語ったのだと知り、
エディはお伺いを立てるため、娘と遊ぶ様になる。
まあ、ええ話にしたい狙いはわかるけど、そんなに上出来と言う訳には行かず。

2014/03/29
「ジャンゴ 繋がれざる者」
 タランティーノが作った西部劇。
西部劇の主題曲集に皆殺しのジャンゴって曲があって、
続荒野の用心棒の主題曲だったんだけど、本作も冒頭はこの曲が流れる。
主人公のジャンゴ(ジェイミー・フォックス)は黒人奴隷だが、
賞金稼ぎのシュルツに協力を求められ、やがて相棒となる。
ジャンゴには同じく奴隷にされた妻がいて、助け出す事に。
妻はレオ様の屋敷にいて、シュルツとジャンゴのコンビは、
他の奴隷のついでと称して妻も引き取ろうとするが、
レオらに真意に気付かれると言う訳。
ジャンゴの数奇な運命と、
ジャンゴを奴隷扱いしないシュルツのコンビが面白く、最後まで見せる。
難を言えば、レオとの衝突から最後の戦いまでの展開がまだるこしい感じ。

2014/03/28
「ダイナソー・プロジェクト」
 時々現れるドキュメンタリーと称するフィクション作品。
アフリカにネッシー同様の未知の生物がいるらしく、調査隊が向かう事に。
彼らの撮影した映像が残っていたと言うアレです。
そこには恐竜が生きていたが、6500万年経って微妙に進化していた。
(つまり恐竜ではない空想の生物がいた)
ここまで語れば、もはや語り残した事なし。

2014/03/27
「ブラディ・サンデー」
 ポール・グリーングラスの初期作品。
アイルランドでカトリック系の住人がデモ行進を実施。
平和的なものにするつもりだったのだが、
英軍はデモ隊=IRAてな発想で、ものものしい警戒をする。
これに挑発された若者が暴れ出すが、軍は実弾で攻撃。
さらには興奮が高まったか、逃げ惑う丸腰の住人たちを次々射殺した。
血の日曜日事件と言われる事件だ。
映画としては、前半がデモ開始前で、
デモ隊と軍の双方が微妙に緊張する様を描き、ちょっと退屈かも。
後半はデモの混乱ぶりを描くが、
そうなればグリーングラスお得意の揺れるカメラで緊迫感あふれる。
ユナイテッドにも似た感じだが、
劇中で主人公たちが反撃するシーンはなく、やられっぱなしでストレスを残す。

2014/03/26
「キス&キル」
 アシュトン・カッチャー主演のアクションコメディ。
もちろん、トムクルーズのアレと間違えて見ました。
ジェンと言う女性は、旅先で知り合ったアシュトン・カッチャーと結婚。
ご近所とも仲の良い幸せな夫婦となったつもりだった。
実はカッチャーには裏の顔(平和を乱す輩を始末する殺し屋)があって、
結婚を機に引退を決意。
そうはさせじと、組織が彼に懸賞金をかけ、
一味だったご近所さんに命を狙われると言う訳。
発想的には、ブラピ・ジョリーのMrMrsスミスと同じだが、
本作では素人はヒロインだけでしたと言うあたりが落ちらしい。
そんな話が以前もあった気もするけど。。。
ジェンの父がトム・セレックで、存在感ありすぎ。

2014/03/25
「トロン:レガシー」
 コンピュータの中で人間が戦う話の続編。
前作は史上初のCG映画とされたが、
実態は台湾のアニメータによるアニメで、バッタもんとの印象を否めない。
その後CG技術が進歩したところで、バッタもんの続編を作ってみましたと言う訳。
前作の主人公ジェフ・ブリッジスが姿を消し、
その所在を追っていた息子サムが、コンピュータの中に入ってしまう。
サムは父ジェフと再会。
ジェフは自分の分身プログラムを作り、共に楽園を作ろうとする。
プログラムたちの楽園がいかなるものか想像できないが、
プログラムたちはジェフに反乱を起こし、
現実社会へ出て、そこも支配しようとしていた。
前作から何十年も経ったのに、まだその発想ですか?と言う印象な一方、
CGの方も今さら感が。

2014/03/24
「リンカーン」
 スピルバーグによるリンカーン大統領の映画。
スピルバーグならリンカーンをこの上ない人道主義者として、
その波乱に満ちたエピソードを描くだろうと思ったら、思いっきり裏切られた。
俗っぽい監督なら派手にやりそうなエピソードを、一切排除してきたのだ。
・南北戦争の攻防はほぼ描かれない
・大統領になったいきさつとかは描かれない。最初から大統領
・ゲティスバーグの演説は、セリフには出てくるが、劇的には描かれない
・リンカーンの妻は悪妻とされたが、出番が少なくて、そこらへんは良くわからない
・暗殺は描かれない。殺されたと報告があるだけ
・何より、黒人があまり出てこない。
劇中、リンカーンが何をやったかと言うと、
南北戦争終結より前に、奴隷制を廃止するため、議員たちを取り込もうとする事。
リンカーン率いる北部が奴隷解放を求めて戦争になったと言う印象が強いが、
北部、そしてリンカーンと同じ共和党にも、
奴隷解放には否定的な意見が多かったのだ。
実際は、南北の経済構造が全く異なるため、
どっちが主流になるかで衝突したのだと学生時代に学びました。
そこを予備知識のない観客に見せるには説明不足で、
もう少し見せ方を工夫した方がいい。
それ以前にもう少し見せ場のある映画にした方がいいと思います。

2014/03/23
「G.I.ジョー バック2リベンジ」
 兵隊のおもちゃをモチーフにした映画の第2弾。
前作は劇場で見たけど、いまいちでした。
前作の主人公は、今にして思うとチャニング・テイタムで、本作にも再登場。
ところが、その新しい相棒として、
より知名度の高いドゥェイン・ジョンソンを据えてきた。
序盤の戦いでテイタムは死に、ドゥェインがリーダーに。
大統領に扮した偽者によって追われる身となり、
一同は引退していたブルース・ウイリス司令官に助けを求める事に。
何の事はない、ドゥェインとブルース共演のアクション映画にされちゃいました。
そういう事なら、テイタムは別の戦闘で死んだぜと、
セリフで済ます手もあったけど(トリプルX)。
リブートしつつ、シリーズの連続性も見せたいと言う、
相反する要素を盛り込んだため、珍妙な作品になった訳。
妙なメカがあまり出なくなったのは好感が持てるけど、
戦いはドゥェインよりも顔を見せない忍者が中心で、こちらも珍妙な感じ。

2014/03/22
「ゴーストライダー2」
 ニコラスが悪魔の力を持つライダーを演ずるシリーズ第2弾。
悪魔に善悪はない事になってるけど、彼はやっぱり正義側。
一方で、悪い悪魔もいて(当たり前?)、
似たような力を持つ少年の力を利用して、世界を征服しようとする。
それを阻止できるのはニコラスだけと言う訳だが、
力をうとましく思った彼は、それを封印していたと言う訳。
似たような話がいっぱいあるので、
差別化するには悪魔の力を爆発させるところの痛快さにかかってるけど、
そこもそれほどでもない。

2014/03/21
「ジャッジ・ドレッド」(2012年英南アフリカ)
 かつてスタローンが演じたジャッジ・ドレッドの再映画化。
デモリションマンと記憶が混ざるけど、あちらはウェズリーとサンドラ・ブロック。
ジャッジ・ドレッドはアーマンド・アサンテとダイアン・レインでした。
荒廃した未来都市で、裁判官と執行官の権限を併せ持つと言うジャッジの話で、
本作の主役はカール・アーバン(スタトレの新ドクター)。
だけれども、最初から最後まで、アーバンは一度も素顔を見せません。
ドレッドは新人の女性ジャッジと組んで、麻薬組織が牛耳るビルへ。
一味はドレッドらを始末しようと、ビルを封鎖する。
言わば近未来の要塞と言うべきビルを、わずか2人で内側から襲撃すると言う訳。
設定は面白そうなんだけど、見せ方に工夫がないのか、あまり盛り上がらない。
相棒のカサンドラは魅力あり。

2014/03/20
「ファントム 開戦前夜」
 米ソ冷戦時代に実際にあったと称する話。
主人公はソ連の原潜艦長エド・ハリス。
副長はプリズンブレイクのマホーンでいずれも悪役経験者ですが、本作では正義の人。
彼らの艦にデビッド・ドゥカブニーが乗り込んできて、新しい装置の実験を行う事に。
それはスクリュー音を偽装し、他の船になりすますと言う代物だ。
だが、それは味方をも欺く事が可能で、
実際、ドゥカブニーは中国艦に扮して米艦を攻撃し、
核戦争で漁夫の利を得ようとしていたのだ。
どこまで実際にあったか知らないけど、
こんな007みたいな陰謀(割に安直な)があったとは信じがたい。
たぶんソ連原潜が沈没し、
米ソがなぜかコメントしなかったと言うあたりが事実で、後は創作では。
そう思うと、ミサイル発射をめぐる攻防も空々しい。
途中、艦を奪われたエド・ハリスらが、奪還しようと奮戦するあたりは面白いが、
さほど盛り上がらず。

2014/03/19
「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」
 ジェイソンの初出演作で、話の雰囲気はスナッチとほぼ同じ。
ジェイソンらは組織に追われてまずい立場になるが、
組織は別の組織ともめていて自滅。
最終的にジェイソンらが漁夫の利で得をすると言う大枠まで一緒。
そして、ジェイソンらをめぐる話は比較的分かりやすいが、
組織間の対立の構図が分かりにくいと言う点まで同じ。
その分かりにくさが難で、いまいちノれないです。
ジェイソンはスナッチほど存在感がない。

2014/03/18
「リバイアサン」
 海底基地をめぐるSFホラー。
ジェームズ・キャメロンのアビス公開前に、
前哨戦としてLDを買ったが、早送りで1回見ただけだった作品です。
その後、もっとひどい怪物ものを見てきたせいか、
それほど悪くはない。でも平均点くらい。
ピーター・ウェラーらは海底基地で作業をするが、
沈没したソ連船から酒瓶を持ち帰り、そこから怪物が現れる。
怪物は体内に入り込んででかくなり、相手の知能を奪って賢くなると言う代物。
入り込まれた方も、最初は気付かない。
こんな奴が脱出できない基地内を暴れ回る展開で、
エイリアンと物体Xをくっつけた感じ。
隊員はロボコップ(ウェラー)の他、
リチャード・クレンナ(ランボー)、ダニエル・スターン(ブルーサンダー)、
リサ・アイルバッハー(ビバリーヒルズコップ)、プリティウーマンのホテルマン、
ゴーストバスターズの4人目と言う、
大作映画の主役から3番目くらいを集めた微妙な布陣。
次々やられるお約束の展開だが、
唯一主役級(当時)のウェラーがやられるとは思えず、
やっぱりそんなに面白くなはい。

2014/03/17
「3人の逃亡者」
 ニック・ノルティらによるコメディ。
強盗常習犯のノルティは、刑務所を出て堅気になると誓うが、
刑事はまたやらかすと確信する。
そんなノルティが銀行に寄ると、たまたまマーチン・ショートの素人強盗に遭遇。
ショートは、事もあろうにノルティを人質にとって逃走。
刑事はノルティが犯人と誤解し手配する。
ノルティは関わりを避けたいが、ショートが娘の為に強盗をしたと知る。
その娘が可愛くて、ついついショートの逃走を手助け(もともと得意だから)。
改心した強盗と、悪事に手を染めた優しい父親と言う逆転の組合せが面白いけど、
途中でノルティがおとがめなしになってからは出し殻みたい。
脚本家が急に仕事を放り投げたみたいな、物足りなさです。

2014/03/16
「ソルトン・シー」
 バル・キルマー主演のクライムサスペンス(?)
キルマーはドラッグ中毒で、序盤どっぷり浸かった連中の描写が続くが、
その一方で売人の情報を刑事に流したりしていた。
実は、過去に妻を殺された彼は、犯人が悪徳刑事だと気付き、
たれ込み屋として接近したのだ。
。。。と言う、全体の流れがつかめたのは映画の終盤。
復讐を成し遂げるが、目的の為に中毒の男を演じていた彼は、
どれが本当の自分かわからなくなると言う訳。
復讐のあたりにウエイトを置けば面白かった気がするが、
そうはしなかったあたりが、この映画の煮え切らないポイントかな。

「ロボコップ」 ☆☆☆★★

 ロボコップと言えば、ポール・バーホーベン監督による、
バイオレンス色の強いSFアクション。
映画が3作作られ、TVシリーズもあったが、ここへ来てリメイク版が登場。
ロボコップの魅力って、強いんだけど、
何か融通がきかない、何か効率が悪いあたりにあるはず。
そういう意味では、妙にスマートな新ロボコップのデザインは違う気がしつつ、
やっぱり見ちゃいます。好きなんですよ。実は。

 時は近未来。
海外ではロボによる警察組織が当たり前になっていたが、
アメリカでの導入は法律で禁じられていた。
そこでオムニ社社長(マイケル・キートンだが、
旧シリーズのピーター・ウェラーに風貌が似てる)は、
わざわざ人間の要素を入れたロボを開発。それがロボコップだ。
そんな中、マーフィ刑事が重傷を負い、妻の承諾を得て、ロボコップに改造される。
ところが、このマーフィの部分が悪さして、
撃ち合いの判断が遅れたり、大量の犯罪情報にパンクしそうになったり。
やむなくマーフィの部分を抑え、ただのロボになるが、やがて制御不能になる訳。
映画的には、ロボコップ誕生までで半分くらい費やして、ちょっとまだるこしい。
そこから、警察内部にも通じた犯罪組織と対決するあたりは、
ロボコップならではの痛快感あり。
終盤は、邪魔になったロボコップが、逆に企業に追われる羽目に。
これこそロボコップらしい皮肉な展開で、
その障害を乗り越えて巨悪を倒せば痛快なのだが、結果的にはちょっと物足りない。
面白くない訳ではないが、寸止めを食らわされた感が。

 以下は旧シリーズとの違い
・旧シリーズはロボコップ計画を進めて、ただのロボが現れたが、
本作はむしろロボが先。
・旧シリーズはマーフィは死亡しており、肉体を利用したら、
たまたま魂みたいな物が残っていて制御不能に。
本作はロボに人間の部分を入れるため、意図的にまだ生きてるマーフィを利用。
・旧シリーズは妻子は回想シーンでチラリと出るだけだが(TV版は別)、
本作は結構出る。
・旧シリーズで死ぬ前のマーフィは、警官としての能力は微妙。
アンルイスの助手についた新人みたいだった。本作はやり手の警官。
・旧シリーズの相棒は女性のアンルイス(六本木心中)。本作はルイスだけど男。
・旧シリーズには、3つの優先事項があって、それが邪魔すると、何も出来ない。
本作は赤マークをつけた相手を撃てないだけだが、
長時間抵抗するとシステムが落ちる。
・旧シリーズのラストで、
敵ボスは意図せず優先事項が解除されてロボコップにやられた。
本作では動きが封じられ苦しかったけど、頑張ったら何とかなったって感じ。

2014/03/15
「メイクアップ」
 初見ではなくて、かつて深夜放送で見た事あり。
その時の、いやーな印象が強烈で、
克服せねばとレンタルしたが、実際に見るのをためらい3ヶ月。ついに見ました。
主人公のジョージは、息子の手術で妻子が実家に行き、1人で留守番する事に。
そんな中、2人の娘が雨宿りに。
最初は清純そうだった彼女たちだが、
気がつくと勝手に風呂に入ってて、ジョージは迫られるまま、相手をしてしまう。
翌日、罪悪感にさいなまれた彼は、2人を駅まで送るが、
いつの間にか戻っていた彼女たちに居座られる。
ジョージをベッドに縛り、部屋を散らかし、家具を壊し、訪ねてきた配達人を殺害。
未成年を弄んだ罪と称して、夜明けに処刑すると言う。
未成年と称する彼女たち(ソンドラ・ロックは30歳)と遊んだのは事実なので、
何となく引け目を感じつつ、でもそんな事関係ない程の異常な仕打ち。
どういうつもりか分からない連中に振り回される話はいろいろあれど、
これが実話で、結構長時間ストレスが続くあたりが、いやーな要因か。
逮捕されて精神鑑定を受けるとか、主人公が反撃したりする訳でもない、
あっけない終わり方も印象的で、何だったんだろうと主人公と一緒に呆然とする。
ジョージ立ち直れたんでしょうか。

2014/03/14
「スナッチ」
 ブラピも出てるけど、ジェイソン主演のアクション。
組織の一員であるジェイソンは、
八百長ボクシングの選手である仲間が、ブラピに叩きのめされ窮地に。
仕方なく、ブラピを選手として出すが、
八百長なのに負ける気なんかなさそうで困り果てると言う訳。
彼らのボスが、敵対する連中とダイヤを奪い合うなんて話があるが、
こちらは人物関係がよくわからず。
2つの組織が対立しているようにも、3つ巴にも思えるが、最終的にすべて自滅。
振り回された感のあるジェイソンだが、なぜか終始落ち着いていて存在感たっぷり。
もう少し整理されてれば、後の出来の悪いジェイソン主演作より面白そうだが。。。

2014/03/13
「最後の初恋」
 ダイアン・レインとリチャード・ギアによる大人の恋愛もの。
運命の女の組合せだが、実はコットンクラブでも共演していた。
レインには家族がいるが、夫とは別居中で、娘は寄りを戻してほしいと願う。
でも、レイン自身はもう無理と感じてる。
子供たちが夫の所へ行った週末、友人に頼まれ、海の小さな宿の留守番をする事に。
そこへ唯一の客として、ギアが泊まりに来ると言う訳。
ギアは医師で、近くに住む男性の妻の手術をしたが、成功せず、妻は死亡。
裁判もあるので、過失はなかった等の冷たい発言をするが、
心の底では責任を感じていた。
ちょっとくたびれた男女が、嵐の週末を通じてひかれ遭うと言う展開で、
マディソン郡の橋みたいだが、本作にはおまけ(蛇足?)があった。
週末を終え、別れて過ごす2人は、再会を約束しつつ文通を続けていたのだ。
だが、再会はかなわず。。と言う訳。
よくありそうな悲恋ものを、もう若くはない男女が演じているのがミソ。
こういうのを作りたくなった気持ちはわかるけど、
何か見ていてバチッとはまらず、企画は悪くないんだけど。。と言う印象かな。

2014/03/12
「アンダーワールド ビギンズ」
 バンパイアと狼男の戦いを描いたシリーズ第3弾。
かつて狼男はバンパイアの護衛としてこき使われていたが、
反乱を起こして対決するようになったと言う、物語の始まりを描く。
とは言っても、最初から両者はさほど仲良くなさそうなので、
ぼんやり見ている分には、前作の続きって事でも差し支えない感が。
本作のヒロインが、ベッキンセールと瓜二つらしく、次回作で何か物語に絡むのかも。

2014/03/11
「アントブリー」
 アリなどの虫の世界を描いたアニメは何作か作られ、
違いがよくわからないが、その中の1作。知名度はたぶん落ちる。
異色なのは、主人公がアリサイズになった少年であると言う点。
とは言うものの
・最後には元のサイズに戻る
・物語を通じてアリの気持ちを知る
・人間的にも大きくなる
。。と言う展開は容易に予想できるので、奇想天外なとまでは行かず。

2014/03/10
「マックイーンの人喰いアメーバの恐怖(絶対の危機)」
 後に続編やリメイクが出来た人食いアメーバの話。
大脱走などで人気になるマックイーンが、無名時代に主演。
宇宙から飛来した謎の生物が人々を襲うって話で、
以前はこんなのを21時の洋画劇場でやってました。
80分くらいの映画で、生物が出るのは20分に満たない。
生物が人を襲うシーンもない。
人がいなくなって、後から来た人が生物にやられたと判断しただけ。
残り60分くらいは、マックイーンがウソをついているのではと疑われるシーン
(怪物がいるかいないかは話題にならない)が延々と続く。
続編の方がまだマシでした。

2014/03/09
「リオ・ロボ」
 ジョン・ウェイン後期の西部劇。
南北戦争終結前後の話で、ウェインは北軍の大佐。
前半、南軍に金を輸送する列車を襲撃され、部下を失う。
戦後、作戦を指揮した南軍の大尉と親しくなり、
情報を流した北軍の裏切り者を追う事に。
戦争で部下を失うのは仕方ないが、裏切りは許せないと言う理屈らしい。
製作年度も比較的新しくなり、悪役を原住民でも南軍でもない、
北軍の裏切り者にしたのは苦肉の策か。
この裏切り者が、無法者の町のリーダーになっていたが、
実際は悪徳保安官に利用されてたなんて展開で、
当時の西部劇にしてはずいぶんひねった感じ。
南軍の大尉は甘いマスクの新人俳優で、
人気が出そうな感じだったが、この後それほどの代表作はない。

2014/03/08
「プリンセスと魔法のキス」
 これはディズニーアニメの変化球。
たぶん、ディズニーアニメのお約束が好きな人には、違和感があるはず。
主人公のティアナは黒人の娘(貧しい)で、もちろんそこも異色なんだけど、
他の作品と大きく違うのは、彼女が王子との結婚を夢見ていない点。
夢見てるのは、ティアナの親友で、金持ちの白人の娘シャーロットの方だった。
シャーロットはカエルにされた王子とキスして結婚する話が好き。
本物の王子(実は放蕩息子)が来訪して浮かれるが、
王子がカエルにされてしまい、ティアナが親友の代わりにキスする羽目に。
すると、王子が戻るどころか、ティアナまでカエルになってしまったのだ。
これはもう、ディズニーアニメのお約束をバシバシ外してくる展開だ。
終盤、恋に落ちたティアナと王子が、人間に戻れないと知り、
カエルのまま恋が成就するのを望むなんて、もう衝撃です。
もちろん、お約束だから最終的には人間に戻れるんだけど、
どのお約束が守られ、どれが破られるかわからないあたりが、本作の魅力。
ティアナらの仲間になった星に恋するホタルのエピソードも、結構ツボっす。

2014/03/07
「フューリー」
 キャリーのデパルマ監督が再び超能力を扱った作品。
かの作品で脇役だったエイミー・アービングが、本作では超能力少女を演じる。
主人公カーク・ダグラスがかつての仲間の襲撃を受けて殺され、息子が捕われる。
実は息子には超能力があり、
国際競争で勝ち残ろうとする組織が、その力を利用しようと考えたのだ。
実はダグラスは生きていて(主人公だし)、
同様の能力を持つエイミーを利用して、一味の隠れ家を見つけ出そうとする。
。。と言った展開が、2/3くらいまで続くのだが、
描写がまずいのか、なかなかそういう話だと伝わらない。
ダグラスに息子をさらわれた悲壮感はなく、
何かスパイ戦を楽しんでる調子の良い輩に見えるし。
終盤になって、ダグラスは敵の屋敷に乗り込み、
息子と対決する羽目になるが、あっさり共倒れ。
息子には宙に浮く能力があったのに、2階から落ちて死ぬなんて。。。
最後にエイミーが怒りの能力を爆発させる派手な結末だが、
そこまでにダラダラ感があったからね。

2014/03/06
「リボルバー」
 ジェイソン主演の現代アクション?
先日見たデスリベンジでジェイソンとレイ・リオッタが対決していて、
こんな中世の怪しげな話ではなく、現代アクションで見たかったと思ったが、
何と本作で実現していた。まあ、こちらも怪しげな現代アクションだけどね。
ジェイソンは見知らぬ2人組に、
余命3日と告げられ、彼らの仕事の手助けをさせられる。
ここだけ聞くと、アドレナリンみたいな設定だが、そんなに面白くない。
ジェイソンは相手をペテンにかけるのが得意なのだが、
終盤に2人の正体が明らかになり、ペテンにかけられたのが自分の方だと知る。
その展開はまあ面白い方だが、いただけないのが、後半の妙な描写。
ジェイソンもリオッタも、内面に生まれた別人格に振り回される様に。
ジェイソンが別人格をリオッタに押しつけたみたいな感じの終わり方だけど、
こうなるとペテンとかではなくて黒魔術だよね。何の映画だっけ?

2014/03/05
「デス・リベンジ」
 ジェイソンが柄にもなく中世の兵士を演ずる話。
ジェイソンは農夫なのだが、
実は王バート・レイノルズ(これがまた似合わない)の、死んだはずの息子と判明。
王の座を狙う甥は、魔術師レイ・リオッタと組んで、王の殺害に成功。
だがジェイソンが王位を継いだため、リオッタは魔術の兵士たちで、王の軍隊と戦う。
もちろん、ジェイソンらが勝つんだけど、何が決め手だったかはよくわからず。
ジェイソン対リオッタなんて、現代のアクション映画で見たかったよね。
森の民みたいな連中が出てきて、そのリーダー、クリスチナ・ローケンが魅力的。
ドルフ主演のデスリベンジ2を先に見たけど、物語的な接点はなさそう。

2014/03/04
「ジャッカー」
 ロイ・シャイダー出演のサスペンス。
物語上の主人公は少年で、彼は組織犯罪を目撃したらしく、組織に狙われる。
ロイ・シャイダーとアダム・ボールドウィンと言う殺し屋チームが、
家族やFBIの護衛を倒して、少年を捕まえてしまう。
このチームがいかに凄いかと言うと、
一旦警察に保護された少年をパトカーを襲撃して奪還。
さらには警察の検問も軽く突破してしまうのだ。
だが、少年はこんなチームのほころびに気付く。
ロイはベテランなのに、アダムと組まされた事に不満げ。
アダムは血気盛んで、ロイを評価するも、そのやり方をまだるっこしいと考える。
少年の父親が生きていた(つまり目撃者がいた)と判明した時点で、
ついに2人の考えがぶつかる。
アダムは逃走すべきと考え、足手まといな少年を始末しようと言う。
一方ロイはプロらしく、あくまでも仕事を完遂しようとする。
そこで少年は2人を対立させ、何とか突破口を見いだせないかと考える。。と言う訳。
ホームアローンみたいに、殺し屋が妙に抜けてる訳でもなく、
なかなか上質のサスペンスと言える。

2014/03/03
「ダンス・レボリューション2」
 アルバが踊りまくった映画の続編。
原題はハニー2(前作のアルバがハニーだった)だが、
主人公マリアがハニーがかつていたスタジオで働くと言う程度の絡み。
マリアは元恋人ルイスに裏切られて鑑別所に。
ルイスは出所したマリアと寄りを戻そうとするが、
彼を信じられないマリアはダンスチームを作って対抗する事に。
その後は、ダンス甲子園みたいなノリで、テレビの番組で対決。
圧倒的な差をつけられていたルイスのチームに対し、努力と根性で勝つと言う訳。
ダンスは凄そうだけど、
例えばマリアのチームのどこが勝ったかとかは、よくわからない。

2014/03/02
「ガリバー旅行記」
 ご存じガリバーの話を現代を舞台に描く映画。
(と言っても、小人の世界は原作風の中世)
新聞社のメール係ガリバー(ジャック・ブラック)は、
記者アマンダ・ピートにいいところを見せようとして、バミューダへ取材に行く事に。
そこで嵐に巻き込まれ、小人の国リリパットにたどり着く。
最初、捕われていたガリバーは敵襲や城の火事の際に活躍し、
英雄扱いを受ける。。と言う訳。まあ原作と同じ展開なんだけど、
ガリバーがスターウォーズやタイタニックの話を自分のエピソードとして話したり、
小人がガンダム風の巨大ロボ(つまり人間大)を作ったりするあたりが面白い。
巨人の国もちょっと出てくるが、
小人がガリバーに助けを求めて来てしまうので、隣村くらいの距離なのかも。

2014/03/01
「ゼロ・ダーク・サーティ」
 911テロの首謀者ビン・ラディンを追うCIAの女性の話。
テロの後、ラディンは姿をくらまし、捜索は難航。
非道な拷問等で得たわずかな情報から、
主人公マヤは、とある屋敷にラディンがいると確信。
2時間半の映画で、そこに至るまでが1時間半くらい。
しかも、マヤの相棒みたいな人物はおらず、その場その場で必要な人物と組むだけ。
単調で見ていてつらい。
マヤは屋敷の襲撃を主張するが、CIA上層部は確証がないと二の足を踏む。
その後、新たな証拠が出た訳でもなく、
長官の鶴の一声で攻撃が決まったのが、残り30分くらいの所。
軍が暗闇を暗視スコープつけながら襲撃し、
何が何やらわからないまま、それらしき人物を射殺。
兵士たちは、周囲にいる連中に、これは誰だ?と聞く始末。
遺体は基地に持ち帰られ、マヤが顔を見て本人と判断。(DNA鑑定とかではなく)
軍の精鋭による「カッコいい」襲撃シーンはよく見るが、本作は結構違和感を感じる。
マヤも、今さら別人ですなんて報告できないと思うし。
と言う事で、勘違いしてたけど、
これは米軍によるビン・ラディン暗殺を称える話ではなく、全否定する話だったのだ。
それならそれでもいいんだけど、もう少しとっつきやすい構成にしてほしいかな。

2014/02/28
「アンダーワールド:エボリューション」
 バンパイアと狼男の戦いを描くシリーズ第2弾。
単純な図式だったら良かったんだが、混血種とか裏切り者とか出てきてわかりづらい。
そこを差し引くと、何やら現れた敵をベッキンセールが倒すと言う話で、
前作の出し殻感も。

2014/02/27
「アンダーワールド」
 バンパイアと狼男の戦いを描くシリーズ第1作。
(4作目までそうなのかは知らないけど)
バンパイアは狼男のリーダーを倒すが、残党との戦いは何世紀も続いていた。
バンパイアのベッキンセールは、狼男がマイケルと言う男を狙っていると知り、
彼を助けるが、それをきっかけに、知らなかった事実が明らかに。。と言う訳。
本作はとりあえずシリーズの世界観を示してみましたって感じですかね。

2014/02/26
「愛の伝道師 ラブ・グル」
 オースティンパワーズのマーク・マイヤーズ主演のコメディ。
彼がインドで修行した怪しげな宣教師に扮する話で、怪しさの二乗と言う感じ。
アルバが出なければ見なかった。
アルバはホッケーチームのオーナーで、
不振になったスター選手を復活させるため、マイヤーズに教えを求めると言う訳。
選手が立ち直って優勝に貢献なんて展開は、意外にまとも。
突き抜けた感じがない上に、マイヤーズの教えは全体的に下ネタばかり
(そして、アルバが下ネタに絡まない)では、面白いとは言い難い。

2014/02/25
「ザスーラ」
 ゲームが現実となるジュマンジと言う映画があったが、
本作は同じ原作者で宇宙に出てしまう話。
ロビン・ウィリアムズに当たる人物(ゲームから出られないまま大人になった)
も出てきて、「ザ・焼き直し」と言う感じ。
冒頭で、主役の兄弟がケンカばかりしてる事がわかり、
作品を通じて仲良くなるんだなと、ラストが見えてしまう。
兄はセンターオブジアースの少年で、
途中まで事態に気付いてなかった姉がクリステン・スチュアート。
いずれも幼い頃の出演作。
姉の「気付いてない」感じが面白かったが、
途中から一緒に冒険するようになるとそれもなくなる。
生還した際には、姉の安否確認もされなかったし。。

2014/02/24
「ティンカー・ベルと輝く羽の秘密」
 ティンカーベルを主人公にしたシリーズ第4弾。
今回は前作の様に人間は登場せず、再び妖精の世界の話。
ティンクは越える事を禁じられた境界を越え、冬の森で自分に瓜二つの妖精に出会う。
彼女と姉妹だと感じ、自分の世界に招いたりするが、それが原因で騒動に。と言う訳。
女王様の秘められた過去が明らかになったりして、
最初の頃のお手軽な話よりは面白い。

2014/02/23
「ミラーズ」
 24のキーファー主演映画だが、サスペンスではなくてホラー。
キーファーは元刑事だが失業中で、火事を起こしたデパートの夜警をする事に。
このデパートには何かあるらしく、
関わった者がことごとく鏡の中の存在に怯え、さらには危害を加えられるのだ。
キーファーは元刑事の行動力で真相を探るべく動き、一応は解決した形だが。。。
何が原因かとか、殺された人と殺されずに済んだ人の違いは何かはわからないまま。

「エージェント ライアン」 ☆☆☆★★★

 トム・クランシー原作のジャック・ライアンシリーズの最新作。
シリーズ5作目で、主演俳優は4人目。
(歴代はアレック・ボールドウィン、ハリソン・フォード、ベン・アフレック。
2作やったのはハリソンのみ)
本作ではカーク船長ことクリス・パインがジャック・ライアンを演ずる。
シリーズ初の、原作のないオリジナルストーリーで、
ライアンがCIAになったいきさつが描かれるらしい。
クリスにとっては、スタートレックに続くビキンズものと言う訳。
シリーズ全作劇場で見ました。本作も見ます。

 本作はライアンがCIAに入るきっかけを描くと言うもの。
学生時代に911テロを知り、海兵隊としてアフガニスタンに赴くが、そこで負傷し、
病院で後の妻キーラ・ナイトレーに出会う。
そう言えば、トータルフィアーズで奥さんは病院にいました。
CIAのケビン・コスナーに誘われ、銀行員としてロシアの隠し口座を探る展開。
ライアンシリーズ入門と言う趣なのか、
素人スパイとしてあたふたするシーンはどこかで見たような感じで、
なかなか盛り上がらず。序盤は敵の狙いもいまいちわからない。
やがて、一味が世界恐慌を起こそうとしていると気付くあたりから面白くなる。
ケビンは現場の人間なので、撃ち合いは得意だが、
事態を理解しているのはライアンのみ、彼に頼るしかないのだ。
ライアンは部外者たる妻と共に、
黒幕ケネス・ブラナーから情報を奪う為、大芝居を打つ。
この展開もどこかで聞いた感じだが、
妻キーラが捕われてしまい、救出の為ライアンが奮戦する展開は手に汗握る感じ。
さらに、一味が米国内でテロを起こそうとする見せ場あり。
な、何とライアンは急いで帰国し、こちらも阻止してしまうのだ。
ケビンはこの映画のインタビューで、
時代は007の様なスパイを求めなくなったとコメントしていた。
ライアンの活躍ぶりがリアルだと言いたいのだろうが、
世界の2箇所を半日で移動し、双方で世界の危機を救うなんて、
まさに007的スーパーマンぶり。
とは言え、その描写はボーンシリーズを彷彿させるスリリングな感じ。
自ら危険な目に遭った妻が、ライアンが同様の仕事を続けるのを認めるかしらとか、
何となくあちこちに突っ込み所はあれど、
見せ場のスリリングさで帳消ししてなかなか面白かった。

2014/02/22
「ヒンデンブルグ 第三帝国の陰謀」
 爆発事故を起こしたヒンデンブルグ号をめぐるドラマ。
主人公は技師で、ヒロインは米企業トップの令嬢。
令嬢には許嫁がいるのだが、主人公と恋に落ちると来たら、
飛行船版タイタニックと言う趣。
ヒンデンブルグ爆発については諸説あるようだが、
本作では独国の軍部と米企業が結託した陰謀と言う事らしい。
主人公もヒロインも、たまたま乗り合わせたとかではなく、
都合良く陰謀に巻き込まれるあたり、安直なドラマと言う印象を否めない。
爆発の描写は、ジョージ・C・スコット版より派手。

2014/02/21
「ティンカー・ベルと妖精の家」
 ティンカーベルを主人公にしたシリーズ第3弾。
前2作は妖精の世界の話だったが、本作では人間との絡みがある。
窮地に陥ったティンクを助けるため、仲の悪い妖精が奮戦。
妖精を信じていた少女と、科学しか信じない父のすれ違い。
。。なんて展開もあり、前2作より格段に面白い。
客観的に見ると、ようやく水準になっただけと言う気もするが。

2014/02/20
「ライブラリアン ユダの聖杯伝説」
 秘密の図書館の司書が活躍するシリーズ第3弾。
今回、主人公フリンは休暇先でユダの聖杯に遭遇。
ロシアを再興させようとする一味は、
聖杯の力で吸血鬼ドラクルを蘇らせ、無敵の軍隊を作ろうとしていた。
相変わらず軽い調子の展開だけど、聖杯、ロシアの再興、
吸血鬼と盛り込んだので、前2作よりだいぶマシ。
神出鬼没な上司の秘密も明らかになるが、どうやらシリーズは打止めらしい。

2014/02/19
「ジャックと天空の巨人」
 ご存じジャックと豆の木を、今風のファンタジーに仕立てた作品。
農夫のジャックはある時、修道士から豆を入手するが、それが例の豆だった。
城を抜け出した王女が、伸びる木に突き上げられて小屋ごと天空へ。
ジャックや家臣らが救出に向かうが、そこには巨人の世界があった。
家臣の中に裏切り者がいて、
巨人を従えて、地上の世界を支配しようと企む。。と言う訳。
有名な話なので、序盤はある程度展開が予想できるが、
細部までオリジナルに忠実と言う訳でもなく、後半には派手な見せ場をあり。
それでいて、おとぎ話ならではのハッピーエンド。
ネタ切れ故の企画みたいだけど、意外に面白い。

2014/02/18
「ファイヤー・ウィズ・ファイヤー 炎の誓い」
 題名に火を意味する言葉が3回も出てくる映画。
ブルース出演だが、今回も主演ではない。
ただし、ブルースが出てなかったら見なかったので、
それなりの効果はあったと言う事か。
消防士である主人公は組織による殺人を目撃。
証人保護を受ける事になるが、
なぜか一味は主人公の素性を知っており、脅しをかけてくる。
恋人(護衛と恋に落ちた)が撃たれるに至り、反撃に出ると言う、
何か聞いたような展開に。
消防士だから、火を使って戦うのは面白いんだけど、
肝心のボスや殺し屋を倒したのが主人公でないと言うあたりに、
見せ方の工夫不足が感じられる。

2014/02/17
「ライブラリアン キング・ソロモンの呪い」
 秘密の図書館の司書を主人公にしたシリーズ第2弾。
前作のヒロインは出ず、代わりにガブリエル・アンウォーが登場。
ソロモン王の秘宝をめぐる、どこかで聞いたような話。
主人公の父親の友人と言う、いかにも黒幕ぽい人が現れ、
前作の焼き直しの様な展開に。
前作もそうだけど、アイデアは悪くないのに、
初稿で作っちゃいましたと言う感じで、厚みがない。

2014/02/16
「ライブラリアン 伝説の秘宝」
 インディ風古代の遺跡をめぐる探検家の話。
主人公は無職だったが、秘密の図書館の司書に採用される。
彼にはずば抜けた観察力があり、わずかな特徴から相手の過去を言い当てられるのだ。
もっともこの能力は、物語上あまり役に立たない。
秘密の図書館には、世界の運命を左右する品が納められており、
同様の品を狙う輩から守るのが任務。
今回、世界を手に入れる力を持つ槍を狙う一味が現れる。
これはかつてナポレオンらが使った物なのだが、
危険な代物なので、3つに分けて保管されたと言う。
でも、ナポレオンって19世紀の人だから、
それから保管されたとなると、古代の謎とは違う気が。。
なんて事を突っ込む暇もなく、何だかとんとんと展開して解決するお手軽さ。
底はだいぶ浅い感じです。

2014/02/15
「タイタンの逆襲」
 ハリーハウゼンの特撮の、リメイク版の続編。
神をも滅ぼしかねない巨神クロノスが復活。
力を失ったゼウスは、半神である息子ペルセウスに助けを求めると言う訳。
前作もいまいちだったのに、そのキャラだけ借りてもう1作作り、
前作より大変な事態ですと言われても、出し殻感が強い。
ポセイドンなど、知られた神が朽ち果てるけと、あれはあれで良かったんだっけ?
ロザムント・パイクがアンドロメダ役で出ているが(前作は違う人が演じた)、
本作ではあんまり魅力を感じない。

2014/02/14
「アンドリューNDR114」
 ロビン・ウィリアムズがロボットを演ずる映画。
何となくハートウォーミングな話を想像するけど、そんなにお手軽でもなかった。
サム・ニール家の給仕用ロボットのアンドリュー。
彼には欠陥があるのか、感情の様な物が感じられた。
物語はニールの娘、さらにその娘の時代へと200年に渡る。
(ニールの孫は未来の技術で長生きした)
1つずつのエピソードをあまり掘り下げず、淡々と時が流れていく。
最終的に、アンドリューは人間として死ぬ事を選択。
それは、彼にとって多くのものを失う決断なはずだけど、
逆に得るものが余りあったに違いない。
人間の方がその何かの大切さを忘れかけてるって事ですね。

2014/02/13
「ボルト」
 テレビで超能力を持つ犬を演じていた犬ボルトの話。
陸上選手の話ではありません。
テレビ局は、彼に世間の情報を与えない様にしたため、
ボルト自身は本当に能力を持っていると信じていたと言う訳。
どこかで聞いた話ですね。ジム・キャリーのトゥルーマンショーです。
飼い主ペニーがさらわれたシーンを撮影したところで、ボルトは撮影所から出てしまい
ペニーを助けねばと大陸を横断する旅に出ると言う訳。
同行するのは、ボルトに超能力などないと知ってる猫と、
ボルトが本当のヒーローだと信じてるハムスター。
ボルトが現実を理解しても、ハムスターはボルトを信じていたとか、
本当の窮地に陥ったペニーをボルトが助けるとか、お約束だけどいい話と思います。

2014/02/12
「パニックマーケット3D」
 津波で浸水したスーパーに
閉じ込められた客たちの前に、サメが現れる話。
サメの他にも、大量のカニや強盗犯も現れるが、あくまで最大の障害はサメ。
シャークネードなんてのを見てマヒしてる者としては、
こんな実際にありそうな(?)設定じゃダメかも。
どうせならワニもいた、ヘビもいたとかにしなきゃ。

2014/02/11
「21グラム」
 無関係だった3人の人生が交錯する話。
ショーン・ペンは心臓移植を受けた男性。ナオミ・ワッツはドナーの未亡人。
ベニチオ・デルトロはその夫をひき逃げした男。
ペンはドナーの妻であるナオミと親密になり、
ナオミが釈放されたデルトロを恨んでいると知ると言う訳。
物語自体はたいして複雑ではなく、見ていてわかりにくい事もないのだが、
3人の描写が細切れに入れ替わり、時間も前後したりするから、
なかなか話が進まず、ちょっとイライラ感が。。。
21グラムとは、人が死んだ時に減る重量と言われているらしい。
つまり魂の重さなのか?と言う事なのだけど、
その点を追究する話かと思ったら、そうではなかった。
(フラットライナーズみたいな話を想像してました)
ナオミ・ワッツは裸あり。

「カールじいさんの空飛ぶ家」
 頑固者のカールじいさんが旅に出る話。
冒頭に子供が出てくるので、同行する少年かと思ったら、これがじいさんの幼い頃。
近所の少女に強引に冒険仲間にされ、南米にあると言う滝へ一緒に行く事を約束。
やがて2人は結婚し、冒険の為の金を集めるが、
事あるたびに物入りとなり、なかなか貯まらない
。。。と言うエピソードが数分で描かれる。
ここがツボなんだけど、もう観客はじいさんを頑固者なんて目では見れないから、
良かったのか悪かったのか。
家を取り上げられ、老人ホームに入れられそうになったじいさんは、
大量の風船で家を浮かし、ついに南米へ向かう事に。
だが、ボーイスカウトの少年まで着いてきてしまって騒動に。
いかにもディズニーアニメと言う感じのドタバタを巻き起こす。
とは言え、終盤になって、うとましく思っていた少年の為に、
思い出の家を手放す展開がまたツボです。

2014/02/10
「春の珍事」
 巨人の星のセリフにも登場した、野球を舞台にしたコメディ。
主役はやや若いレイ・ミランド。
彼は偶然「化合物」を作り出すが、これが木に反発する性質を持っていた。
科学より野球が好きな主人公は、これを利用し、
絶対打てないボールを投げる投手として活躍。連戦連勝する。
野暮だけど言えば、ボールが木に反発しても、元のコースには戻らないはず。
まだテレビがなく、恋人も投手の正体に気付かないあたり、
この時代だから出来た話かも。

2014/02/09
「ウォーリー」
 ピクサーによるアニメ作品。
主役のウォーリーは、無人の地球で延々とゴミを集めているロボット。
ちょっと愛嬌があって、ショートサーキットのジョニー5を思わせる。
そこに感情が感じられるが故に、彼の孤独感は半端ない。
ある時、地球の状況を見に来たロボットのイブと出会い、恋の様な感情を覚える。
とは言え、ロボットたちはあまり話さないので、前半はサイレント映画の様相。
後半になって、舞台は地球を離れた人類の乗る宇宙船へ。
700年間全自動のイスの上で生活していた人々は、
自分の力で立つ事も出来なくなっていた。。。
アニメって、基本的に子供をターゲットにしてるはずなので、
この世紀末ものっぽい設定は異色。
それでいて、妙にシニカルな事にはならず、
未来に希望が持てるラストになっているのは好感が持てる。

2014/02/08
「ハイジャック」(2007年米)
 前後編によるハイジャックものTVスペシャル。
主役は新スーパーマンことディーン・ケイン。
彼は元FBIで、たまたま乗り合わせた飛行機がハイジャックされる
と言うダイハードな話。
彼の妻リー・トンプソンは航空局の幹部。隣の乗客は航空技師。
一味の要求は、ケインがかつて逮捕した男の釈放と言う偶然が重なる。
彼はパソコンを使って妻に状況を連絡。
一味の真の狙いは別にあったとか、お約束の撃墜命令とかあるが、
ちょっと条件揃いすぎだよね。

2014/02/07
「沈黙の監獄」
 まだあります沈黙シリーズ。
今回セガールはスティーブ・オースティンと言う人と組む。
この手のアクション俳優競演の場合、両者が対決したり、
最初は敵対するが途中から共闘と言うケースが多いが、
本作は最初から最後まで仲間。しかも別行動。
その代わりと言う訳か、敵役がお久しぶりのマイケル・パレ。
重要犯罪者ばかり入れた極秘の刑務所があって、
セガールらはその囚人を移送する民間チーム。
セガール得意の、設定だけは膨らませましたと言う話です。
パレはどこやらの捜査官で、極秘情報を握る女囚を狙って刑務所を襲撃。
所員らにも一味がいて、あっという間に刑務所を制圧。
ところが難を逃れたセガールがいた、と言うダイハード風展開。
しかも、今回は難を逃れたのがもう1人いたと言う訳。
これはちょっと面白い設定かなと思ったが、見せ場が分散しただけ。
おまけに、実はセガールチームの大半が無事だった。
後は毎度おなじみの、やられそうもないセガールが次々倒す。競演いらなかったね。

2014/02/06
「コールド・バレッツ 裏切りの陰謀」
 クリスチャン主演のサスペンス。
某国の米大使館に勤めるクリスチャンは、
元FBIと言う経歴を買われ、犯罪者を処刑する謎の犯人を追う事に。
犯人は女なんだけど、クリスチャンの周囲には2人の女性が登場。
この手の映画を見すぎたせいか、
合わせて3人が同一人物である事は、序盤でわかってしまう。
となると、後はクリスチャンがいかに真相を突き止めるかだが、
その点であまり活躍しない。
実は処刑団に利用されていたと言う形だが、
クリスチャンがいなければ作戦が成功しなかったと言う程でもなく、
全体的にぼんやりした出来。

2014/02/05
「ルイスと未来泥棒」
 発明好きの少年の話。
発明好きのルイス少年の所に、未来の時空警察から来たと称する少年が現れる。
(ルイスの発明が事件に関係しているらしい)
盗まれたタイムマシンを追って未来へ行き、
そこで知り合った人々や、犯人らとドタバタ騒ぎを起こすと言う訳。
未来で出会う人々が、実はほぼ全員身近な存在だったと言うあたりが面白い。

2014/02/04
「ベガスの恋に勝つルール」
 キャメロンとカッチャーによるラブコメ。
キャメロンはやり手の証券ウーマンだが、恋人に振られる。
カッチャーは女友達は多いが、父親の家具工場をクビにされる。
やけになった2人は、ベガスではじけて、酔った勢いで結婚してしまう。
どっかで聞いた話ですね。フレンズのロスとレイチェルです。
2人はなかった事にしようとするが、
カジノで300万ドル当たってしまい、金をめぐって裁判に。
半年間、夫婦として過ごせと命じられると言う訳。
親密になる気などさらさらない2人が、
互いに相手を陥れようとしたりするが、何を狙っているかはいまいち伝わらず。
設定に新鮮味がない上に、
よくわからない心境の変化で最終的にひっつく展開は、あんまり感心しない。
それにしてもキャメロンって、やっぱりガッチリした体格で、セクシーとは言い難い。

2014/02/03
「マキシマム・ブロウ」
 ドルフ出演の映画。
彼は主役ではなくて、スティーブ・オースティンと言う
サイボーグみたいな名前の人が主役。エクスペンダブルズにも出てたらしい。
彼は借金取りで、過去に因縁のあるドルフに荷物を運ぶ仕事を受ける。
敵対する連中の妨害を受けたり、ドルフの狙いが主役の命だったり、
ちょっとひねった展開でわかりにくい。
結局、ドルフ含めて敵を全部倒すんだけど、
あまり強そうじゃなくて、主役の魅力は今一つ。

2014/02/02
「ロード・オブ・ウォー」
 武器商人を主役にした話で、演ずるのはニコラス。
彼は銃撃戦に居合わせた事をきっかけに、武器の売買をするように。
ここで商才を発揮した彼は、やがて違法な手段にも手を出す。
取引相手の国を問わず、売った銃で難民が殺されても気にしない。
相棒につけた弟や妻子はこの仕事に耐えられないが、
ニコラスはビジネスと割り切っていた。
そんな彼もついに逮捕されるのだが、
米国自体が、彼のような存在を必要としていたと言う痛烈な皮肉。
実は彼の存在自体よりも、その事の方が怖い感じ。

「宇宙からのメッセージ」
 スターウォーズ公開に合わせて、日本で急造したSF作。
東宝が惑星大戦争を作り、東映は本作をこしらえたと言う訳。
物語は里見八犬伝を元ネタにして、侵略された惑星を救うため、
地球人を含めた8人の勇者が活躍する。
千葉真一、真田広之、志穂美悦子と言う毎度の組合せだったり、
勇者の中にどう見てもヤクザ映画を思わせる日本のチンピラがいたりして、
良くも悪くも東映色。(東宝系の役者も出てるけど)
ラストで敵基地に突入して攻撃するシーンは、本家のデススター攻撃を思わせる。

2014/02/01
「チェンジリング」
 ジョリー主演のクリント・イーストウッド監督作。
ジョリーは息子と暮らしていたが、ある日息子が行方不明になってしまう。
警察が真剣に捜査しないため、神父がラジオで状況を訴える。
その結果、数ヵ月後に警察から息子が見つかったとの連絡が。
だが、ジョリーの前に現れたのは、どう見ても別人の少年だったと言う訳。
少年は息子だと言い張り、警察が紹介した医師も、身体の変化はよくある事と称する。
それでも息子じゃないと主張すると、警察はジョリーを精神病棟に入れてしまう。。。
ヒッチコック風のサスペンスみたいだけど、実際にあった話らしい。
真相は次第に明らかになるが、ジョリーの息子に会いたいと言う気持ちは終始変わらず
母親の強い愛情を描いた話だとわかる。
臭いものにふたをして、なかった事にするのは、いつの時代のどこの国にもある事。
意外に正義感のある刑事が1人いた事が救い。

2014/01/31
「デュプリシティ〜スパイは、スパイに嘘をつく」
 クライブ・オーウェンとジュリア・ロバーツが
企業スパイを演ずる話。
Mr&Mrsスミスみたいな話を想像したが、どうもそういう感じでもない。
かつてMI6にいたオーウェンは、
CIAのジュリアにだまされてクビになり、企業スパイに。
ところが、今回組む事になったのがジュリアだったと言う訳。
ジュリアはライバル企業に潜入した、言わば二重スパイなのだ。
おかげで、だましたとか、だましたと思わせたのはウソだったとかややこしい上に、
話が時々過去に戻ったりして、後半になっても事情が飲み込めない。
どうやら、だまし合う話だと思い込んだ私の方がだまされると言う映画らしい。

2014/01/30
「逃走車」
 急死したポール・ウォーカーのアクション作。
別居中の妻に会うため、南アフリカを訪れたウォーカー。
手違いで用意されたレンタカーには、女性検事が捕われていて、
事件に巻き込まれると言う展開。
ヒッチ的な設定な上、ワイルドスピード的な走りに特化したアクション期待するよね。
ところが、時間配分がうまくなくて、
女性が捕われていているのに気づくのは1/4くらい進んだところ。
女性がやばい情報を持ってると知ったところで半分経過。
ウォーカーが対決を決意したのはラスト1/4。
肝心のカーアクションも今一つ盛り上がらず。期待させておいて、煮え切らない感じ。
物語が、レンタカーの内部か、周囲だけで展開するのは面白い。

2014/01/29
「ワールド・オブ・ライズ」
 レオとラッセル共演によるスパイもの。
2人はCIAで、イラクにいる連続テロの黒幕を追う事に。
片や現場のレオは、現地の助手の死や、
取引した相手をだました形になった事を気にする。
片や本部のラッセルは、家庭ではマイホームパパだが、
現場にいない分、ドライな指示を出す。
つまり、事件は会議室で起きてるんじゃないと言うやつです。
ただしラッセルは時々現場でレオと対面したりするので、この対比は中途半端な感じ。
レオが親しくなった看護婦が誘拐される見せ場もあるが、あまり盛り上がらない。

2014/01/28
「ティンカー・ベルと月の石」
 ティンカーベルを主人公にしたシリーズ第2作。
今回、祭典用の杖を作る事になったティンクは、大事な月の石を割ってしまう。
これを取り戻すため、奮戦すると言う訳で、物語はそんなに目新しくはないけど、
何でもこしらえるティンクの描写は割に良い。

2014/01/27
「テッド」
 35歳のおやじになったテディベアの話。
ジョン少年はクリスマスにテディベアのテッドをプレゼントされ、一生親友だと誓う。
願いがかない、テッドは魂を得るが。。と言う話。
おとぎ話みたいな話だが、この映画の特筆すべき点は、
かつての少年はマーク・ウォールバーグになり、
テッドも35歳になっていたと言う点。
外見は可愛いのに下品と言う、そのギャップが面白い。
この作品、笑えるとか、可愛いとか、ちょっと下品だとか言われてるようだが、
個人的には、子供の頃の悪友と離れられない大人の話と理解した。
そんなこども大人の事情を理解できない恋人は、
テッドと別れてなんて残酷な事を言う始末。
かつて星飛雄馬が恋愛と友情の板挟みになった時、父一徹は言い放ったもんです。
「わしならば、迷わず友情をとる」と。
まあ、本作はコメディなので、結局両者とも手に入れるんだけど、
ジョンを思ってテッドが身を引いたりするあたりは、かなりツボ。
なぜか、そんなに評価されなかったフラッシュゴードン(ラウレンティス版)に
妙に思い入れがあったりするのも面白い。

2014/01/26
「ティンカー・ベル」
 ピーターパンに登場する妖精ティンカーベルを
主人公にしたシリーズの第1作。
ディズニーお得意の「勝手に作った続編」みたいだが、
話の膨らませ方は他よりも本格的。
妖精の国で生まれたベルは、物作りの妖精だが、人間の世界へは行けないと知り失望。
春の用意を台無しにしまうが、得意の発明で挽回すると言う訳。
設定がなかなか把握できないけど、最後にウェンディにちらっと会うのはいいね。

2014/01/25
「レ・ミゼラブル」
 ヒットミュージカルの映画版。
ああ無情と言われた方がピンと来るかも。(どんな話だったか忘れたけど)
ヒュー演ずるジャン・バルジャンは、
パン1つ盗んだためにラッセル演ずるジャベール警部に追われる事に。
ジャン・バルジャンは改心して人々に慕われる市長になるが、
ジャベールの追跡は緩まない。
ジャベールは、逃亡者のジェラード警部のモデルと言われる人物だけあって、
この攻防はサスペンス映画みたいで面白い。
その後、ジャン・バルジャンは娼婦に身を崩したアン・ハサウェイに
娘コゼットを託される。
コゼットは革命に参加する若者と相思相愛になるが、
ジャン・バルジャンは2人に嫉妬するてな展開。
ジャベールに追われる前半に比べると、
この娘がらみの後半は、湿っぽくていまいち盛り上がらない。
ミュージカルは嫌いじゃないんだけど、
個人的に知ってるナンバーがないのもつらいところ。

2014/01/24
「フライト」
 飛行機事故を起こしたデンゼル機長の話。
宣伝では、旅客機が背面飛行するシーンを見せたので、
航空サスペンスとかを連想したが、さにあらず。
飛行機事故は序盤にあり、機体に異常があったと判明。
さらにデンゼルの操縦は天才的で、被害が最小限だったのは、彼のおかげとわかる。
ただ1点の問題がなければ、彼は英雄と言われるべき人物なのだ。
その問題とは。。彼はアルコール依存症だった。
この映画は依存症の人の話で、たまたま主人公が事故機の機長だっただけなのだ。
彼の依存症は周囲の知る所だったが、
それが公聴会で明らかになれば、英雄どころか、終身刑にもなりかねない。
幸い、同僚らが不利な証言をする事もなかったが、
それでもデンゼルはアルコールをやめられず。。。と言う展開。
アルコールに関するウソには年季が入ってると豪語するデンゼルだったが、
最後の最後に、やさしさ故の行動をとる。
人間誰でも弱い面はあるもので、
それを隠して立派な人のフリをして成功する人もいるけど、
弱さを認めた時に、初めてその人の器が大きく感じられるって話かな。

2014/01/23
「恐怖と欲望」
 キューブリックの封印されていた初期作品。
封印した理由が、アマチュアの作品だからとの事。
某国との戦争中に、敵地に墜落した4人の兵士。
彼らは絶体絶命の状況に耐えかね、
無謀な作戦に出る。。。と言う事なんだけど、低予算の悲しさか、戦闘シーンはない。
飛行機を奪って脱出するのだが、飛行機が飛ぶシーンもなく、
次の場面では味方の基地で休憩してたりする。
たぶんフルメタルジャケット的なものを作りたかったんじゃないかなんて想像するが、
出来栄えは確かに学芸会みたい。

2014/01/22
「ドリームハウス」
 本作が縁で結婚したと言うダニエルとレイチェルの共演作。
ダニエル一家は家を買うが、そこでかつて殺人事件があったと知る。
いろいろ調べていくと、父親が妻子を殺したらしく、
しかもダニエル自身がその父親だと言うのだ。
死んだはずの家族は普通に出てくるから、シックスセンスものって事か?
(もはやジャンル扱い)と思ったのは割に早い段階。
なぜ誰も真相を突き止めようとしないのかと、違和感を感じさせるシーンが続く。
最後に真相は明らかになるが、家族を守ってるつもりのダニエルが、
実は家族に守られていたと言う事らしく、ちょっと悲しい結末かな。

2014/01/21
「最‘狂’絶叫計画」
 何とか絶叫計画の第3弾。第4弾を先に見たので埋めました。
見たら7日後に死ぬと言うビデオを見てしまった主人公のドタバタぶりを描くけど、
話の流れは割にまとも。
ザッカー作品の常連チャーリー・シーンやレスリー・ニールセンも登場。
シーンの死んだ妻役で
デニス・リチャーズが出てるのが面白い(当時はまだ夫婦だった)。

2014/01/20
「沈黙の傭兵」
 セガールの沈黙シリーズ制覇への果てしなき道。
今回のセガールは傭兵で、CIAと仲介人に利用された作戦で、旧友が死んでしまう。
仲介人はCIAとは手を切ったようだが、
旧友の家族を人質にとり、新たな作戦に協力しろとセガールに要求。
南アフリカの刑務所にいる武器商人の息子を連れ出す作戦なのだが、
セガールはまともに遂行する気がない。
作戦に便乗して銀行から金を盗み出して、CIAの男を陥れたり仲介人を始末したり。
妙にひねって話をわかりにくくするのはセガール映画ならではなんだけど、
今回は作品のベクトルがどこ向いてるかよくわからず、見ていても盛り上がらず。

2014/01/19
「ハード・ソルジャー 炎の奪還」
 バンダムが人身売買のため誘拐された米人少女を救出する話。
96時間を思わせるが、かの作品の主人公が、
娘の両親と救出のプロ(バンダム)に分散した感じ。
その分、バンダムの活躍はもう一つと言う印象を否めない。
とは言え、近年のバンダム出演作を考えると、かなりちゃんとした映画と言える。

2014/01/18
「クラウド アトラス」
 トム・ハンクスやハル・ベリーらが出演する映画。
ノーガードで臨むと、かなり過酷な作品と言える。
物語は、18世紀から未来まで、6つの時代を描いているのだが、
1つの時代のエピソードに時間をとって描写せす、細切れにエピソードが行き来する。
しかもトムやベリーと言う有名俳優が、1人6役とかで、エピソードによっては主役、
別のエピソードでは脇役(物語にからまない場合も)をやるのも混乱を招く。
これですんなり頭に入る訳ないじゃんと言う作りだ。
そこを頑張って見続けると、後半にようやく構成が見えてくる。
1つずつのエピソードが、実はあまり複雑な話でない事に気づくが、
ならどうして、こういう作りにしちゃったのと思う始末。
実は各エピソードが、後の時代のエピソードに影響してるみたいなんだけど、
そこもわかりにくい。

2014/01/17
「沈黙の脱獄」
 まだあったセガールの未見作品。
脱獄なんてタイトルだけど、
セガールが刑務所にいたのは、1/4くらい(それも前半)。
彼は義賊を気取っていたが、引退を決意し、現金輸送の仕事を受ける。
ところが現金を奪おうとする一味に巻き込まれて、犯人として逮捕されてしまう。
一味はセガールが隠したらしき金を奪おうとするが、軽く脱獄して仕返しする展開。
恋人が予知夢を見るとか、囚人仲間と簡単に意気投合するとか、
死んだはずの依頼人が生きてるらしいとか、
セガール作品らしい微妙な設定があちこちに。
だが、なぜか本作ではあまりひねらず、
おかげで珍妙な出来にならず、セガール作品としてはまともな感じ。

2014/01/16
「ミニミニ大作戦」
 マーク・ウォールバーグ主演でリメイクされた作品のオリジナル。
若きマイケル・ケインが主演で、お調子者の泥棒の役。
イタリアで輸送される金塊をいただく作戦で、映画の2/3くらいは準備なんだけど、
緻密な作戦とは言い難く、何に時間かけてるのやらと言う印象。
いざ実行すると、金塊は簡単に手に入り、
後はミニの小ささを生かしたカーチェイスが見せ場。
建物の中、屋上、下水道と言った、普段走りそうもないところを走るが、
なぜか常に1台はパトカーがついてきてる。
一同は最後に思いがけないしっぺ返しをくらい、
どうなったかわからないまま終わるあたり、ケインのキャラと同様にとぼけた感じ。

2014/01/15
「ワルキューレ」
 実際にあったと言うヒトラー暗殺計画の映画化。
トム・クルーズは独軍大佐役で、彼はヒトラーがドイツのためにならないと反発。
同じ考えのメンバーと共に、ヒトラー暗殺計画を立案する。
幹部による会議に出席できるトムは、ヒトラーに接近して爆殺。
ヒトラー自身に署名させた非常時用の作戦を発動し、
ベルリンを制圧しようと言うのだ。
まあ、史実だとすれば、失敗するのは明らかで、そういう目で見てしまうが、
もう一息まで行ったのにと言うあたりの見せ方はもう一つ。
皆軍服で、なじみのないドイツ人名であるため、登場人物の区別がつかないのも難。

2014/01/14
「ユニバーサル・ソルジャー 殺戮の黙示録」
 バンダムとドルフ共演のシリーズ4作目?
連続性が微妙で、本当にシリーズと言えるかは怪しい。
今回の主役は、バンダムでもドルフでもない第3の人物。
エクスペンダブルズでバンダムの右腕だった人らしい。
バンダムらはユニソルによる反乱を計画。
ドルフはバンダムの手下に成り下がり、今回も同時には登場しない。
そんな中で、主人公の妻子が殺され、復讐心を燃やすが、
彼自身にも秘密があった。。と言う展開。
バンダムらは怪力だが、アジトで騒いでるだけで、さほど人々の脅威ではない感じ。
とはいえ、前作よりは話としてまとまってる。

2014/01/13
「アウトロー」
 リーチャーシリーズと言う小説の1作を映画化。
無差別に市民を狙撃する事件が発生。
容疑者は、イラクでも同様の事件を起こした元兵士で、死刑は免れないと思われる。
だが容疑者は、弁護士にリーチャーを呼べと要求。
トム・クルーズ扮するリーチャーはかつて軍警察にいて、
違法行為もお構いなしで、普通の警察とは違う視点で真相に近づく。
背後にいる巨悪に立ち向かい、捕われた弁護士ロザムント・パイクを救出する展開。
近年のトムにはどうも好感が持てないのだが、それを差し引いても面白い。
パイクも相変わらず何かいるだけでHな感じで良い。

2014/01/12
「LOOPER/ルーパー」
 タイムトラベルを利用した殺し屋の話。
主役はブルースではなくて、
ジョセフ・ゴードン・レヴィット(ダークナイトライジングのロビン)の方。
30年後の組織が始末すべき相手を過去へ送り、
それを現代にいるルーパーと呼ばれる殺し屋が始末。完璧な隠ぺい手段と言う訳だ。
時々、不要になったルーパーを始末する事があり、そんな時は未来の自分自身を殺し、
手に入れた大金で余命30年を満喫するのだと言う。
今回、ジョセフの所へ送られてきたのが、まさに未来の自分ブルースだった。
ジョセフはためらい、逃げたブルースはあちこちで騒ぎを起こす。
始末に失敗したジョセフもまた、組織に追われる羽目にと言う展開。
タイムトラベルものは面白い事が多いけど、本作は設定がややこしくてのめり込めず。
とはいえ一番の難点は、ジョセフとブルースが同一人物に思えない点かな。

「大脱出」 ☆☆☆★★

 ついに出ましたスタローンとシュワルツェネッガー共演映画。
ライバル関係と言われた2人は、互いに意識していたようで、
スタローンのデモリッションマンでは、シュワが大統領になったと言うセリフあり。
一方、シュワのラストアクションヒーローでは、
シュワの存在しない世界で、スタローンがターミネーターを演じていた。
スタローンはロッキー、シュワルツェネッガーはターミネーター2(1じゃなくて)で
メジャーになったと思うので、本来は90年代に共演してほしかったところだが、
20年経過してようやく実現。両者とも還暦を過ぎたが、幸いにもまだ現役。
エクスペンダブルズでも共演したが、
あれはシュワがゲスト的だったので、ようやく本格的な共演が実現。
もちろん見ますよ。

 スタローンとシュワルツェネッガー共演による一編。
作品の流れ的にはスタローンが中心。
彼は脱走のプロで、刑務所にわざわざ入って脱走してみせ、
弱点を指摘すると言う仕事をしていた。
ある時、彼が入る事になったのは、民間が経営し、
危険人物ばかりの脱出不可能な刑務所。
その所在も明かせないと言われるが、スタローンは乗り込む事を承知する。
ところが、念のための発信機は外されてしまい、仲間との連絡はできない。
到着した刑務所は窓がなく外界が見えない上、ガラス張りの独房で、
看守はマスクをつけて見分けがつかない。
さすがのスタローンも脱出不可能と白旗を揚げるが、
所長はそもそも潜入調査の話を知らないと言う。どうやら罠にかけられたらしい。
やむなく囚人のボスらしきシュワルツェネッガーと手を組み、共に脱走する事に。
彼の経験から、懲罰房が逆に手薄と考え、そこから外に出る事には成功するが、
刑務所自体が大洋に浮かぶタンカーの中にあると知る。。と言う展開。
緻密な作戦かは微妙だが、もちろん最終的には脱走に成功。
おとなしめのシュワも、
マシンガンを持ったらコマンドーみたいな目付きで撃ちまくるのは笑える。
ジム・カビーゼルの憎々しい所長もいいが、外の世界の連中のエピソードは蛇足かも。
キャストによる加点は大きいが、脱走の方のパンチがもう少しほしい。
本当に脱走不可能にするなら、囚人同士の接触を断つべきとか、
いろいろ突っ込み所はあるが、まあまあ良く出来てると思う。

2014/01/11
「ジャッキー・コーガン」
 ブラピがタイトルのジャッキー・コーガンを演ずる話。
。。。なんだけど、ブラピが映画に登場するのは開始後30分。
90分の映画なので、冒頭3分の1に主役が出てない事になる。
組織の賭場が強盗に襲われ、犯人を始末するため、殺し屋ブラピが呼び出される。
賭場の主レイ・リオッタはかつて金をちょろまかした事があり、
今回は無関係なのだが、見せしめに始末。
犯人の1人には顔を知られていると、仲間に始末を依頼するが、
彼が役に立たないため結局自分で手を下す事に。
顔見知りを脅して仲間の居場所を白状させ、結局全員を始末。
殺しまくったけど、冷酷な殺し屋の話と言う訳でもなく、何だかよくわからない感じ。

2014/01/10
「リベンジャー」
 ソフィア・ローレンとコバーンと言う、
当時既にピークを過ぎた感のある2人が共演。
ローレンは科学者の妻だったが、
夫が製薬会社の不正に気づいて殺され、彼女も狙われる。
司法省も黒幕を逮捕したいが、何やら表立って動けない事情があって、
ローレン自身とその道のプロであるコバーンが黒幕を追う事に。
ローレンが黒幕一味とも通じてたり、
コバーンに瓜二つの仲間がいたり(さほど必然性がない)、
ひねりを入れた分、話がわかりにくくなってる。
ローレンは不二子ちゃん的キャラだが、ちょっと無理あり。

2014/01/09
「シャークネード」
 シャークとオクトパスが合体したシャークトパスがあったが、
さらにエスカレートし、本作ではシャークとトルネードが合体。
もはや合体する相手は生物ですらない。
異常気象だかで、沿岸に大量のサメが集まる。嵐や巨大な竜巻が発生。
最初は浸水した水を泳いでた程度のサメたちも竜巻に巻き上げられ、空から人を襲う。
(サメにとっても非常事態のはずだが、人間を襲う本能が上回るらしい)
ロス市街にパラパラとサメが降ってくる異常事態に、
警察とか軍とかはほとんど機能せず。
サメと竜巻を一気に倒す危険な作戦を、主人公たちが独断で遂行。
ラストに主人公はサメに食われるが、腹の中からチェンソーで脱出。(丸呑みらしい)
さらにちょっと前に食われた仲間も救出。同じサメだったとは!
街にサメが降る様は、もっと派手でもよかった気がするが、
次に合体するのはアルマゲドンしかない。

2014/01/08
「ヘラクレス」
 ギリシャ神話のヘラクレスを主人公にしたディズニーアニメ。
メル・ギブソンが声やっていると思ったけど、それはポカホンタスだった。
ゼウスの息子ヘラクレスは、
ゼウスを快く思わないハデスの罠で神になれず人間にされてしまう。
オリンポスに住むには、真のヒーローになる必要があると知り、
ヘラクレスは冒険の旅に出るが。。。と言う展開。
ギリシャ神話になじみがない者には、
タイタンの戦いのメドゥーサとの戦いみたいな一般にも知られるエピソードがないと
ちょっと盛り上がらず。

2014/01/07
「ホートン ふしぎな世界のダレダーレ」
 ホコリの中に誰も知らない小さな世界があったと言う話。
ひょんな事から、象のホートンがその存在に気づき、そこからドタバタが起きる展開。
ビー・ムービーと似てる気もするが、
かの作品と違って両者のサイズが違いすぎるため、
最後までホートンとダレダーレの人(市長)は直接には会わない点がミソ。
絵本とかにありそうな不思議で面白い話。

2014/01/06
「ニュースの天才」
 実際にあったと言う新聞記事捏造事件の話。
ヘイデンは若手だがやり手の記者で、
いつもどこかから他社の知らないニュースを仕入れてくる。
そんな中、チームにあまり信頼されていない人物が新上司に。
ある時、他社の指摘で、ヘイデンによるハッカーの記事がでっち上げとわかる。
新上司は、ヘイデンをかばおうとするが、調べれば調べるほど捏造の悪質さがが判明。
必死に言い逃れるヘイデンは、前の上司はかばってくれたと言うが、結局クビに。
どちらかと言うとヘイデン寄りだったチームも、最終的には上司を支持。
俳優的にはヘイデンが主役みたいだけど、物語的には間違いなくこの上司が主役。
モラルの低い部下をこらしめる展開は、なかなかに痛快だ。
ただし現実では、このクビになった記者が、
自身の体験を本にして儲けたらしく、ちょっとやりきれない気が。

2014/01/05
「カンフー・パンダ2」
 大食らいのパンダを主人公にしたアニメ第2弾。
前回強敵を倒したポーだが、カンフーの腕はマスターファイブの方が上。
そんなマスターたちをも倒す強敵クジャクが現れ、
一番あてにされてなかったポーが奮戦すると言う話。
前作の雰囲気をキープしつつ、ポーの出生の秘密が明らかになるなど、
シリーズの世界を広げる展開もあり。
マスターたちの中では、ジョリーが吹替えするせいか、
タイガーが妙に目立ってる点が気になる。

2014/01/04
「カンフー・パンダ」
 カンフーが得意な動物たちを描くアニメ。
伝説的なカンフーの達人である老師の元弟子で、
悪に染まったタイランが刑務所を脱走する。
これを倒すため、老師は龍の戦士を指名する事になるが、
凄腕のカンフー使いたちを差し置いて、
大食らいのパンダ、ポーが選ばれてしまうと言う訳。
もちろん最後にはポーがタイランを倒すのだが、
特訓が苦手で大食らいと言う親しみが持てるキャラが、
最後には皆のヒーローになる展開で楽しめる。

2014/01/03
「ニコラス・ケイジのウェザーマン」
 何でもやりますニコラス作品。
今回の彼は、地方局のお天気キャスターと言う微妙な存在。
町を歩いていると食べ物を投げられるので、そこそこ知られてはいるらしい。
つまり世間からは、成功者とやっかまれている訳だが、当人にそういう意識はない。
それどころか、妻とは離婚し、子供たちともうまく行ってない。
そんな中で、全国ネットの仕事が入り、ステップアップと喜ぶが、
人生が劇的に変わる訳でもなく。。と言う話。
何だか面白い話にしようとする製作サイドの気持ちは伝わるんだけど、
あまり面白くなってない。

2014/01/02
「メン・イン・ブラック3」
 久々に登場したMIBシリーズの第3弾。
毎度おなじみのトミー・リーとウイル・スミスも登場し、
スミスが中心に物語が展開するのも同じ。
J(スミス)は、ある時K(トミー・リー)がいなくなった事に気づく。
記録では、Kは40年前の任務で死んだとされているのだ。
どうやら歴史が変えられたらしいと、過去へ遡る事に。
まだ生きている若きK(ジョシュ・ブローリン)と組んで、
いつもと同じように大騒ぎを繰り広げる。
技術的には40年後の方が進んでるし、年齢もJの方が上なのに、
やっぱりKが威張ってるあたりがポイントかな。
実はJ自身の過去もわかると言うおまけがあるが、ちょっと蛇足感が。。。

「ナイト ミュージアム」
 ベン・スティラーによるコメディ。
続編も出来たくらいだから、比較的上質と言える。
失業中のスティラーは、博物館の夜警をする事に。
前任者がディック・バン・ダイクやミッキー・ルーニーだからこちらも博物館みたい。
そこには不思議な石版があって、その魔力で、夜になると展示物が動き出すのだ。
発想的にはトイ・ストーリーとかと同じで、
アンハッピーエンドになるはずもないから、後は気楽に楽しむ感じ。

「ナイト ミュージアム2」
 ベン・スティラーによるコメディの第2弾。
石版の影響で展示物が動き出す博物館で夜警をしていたスティラー。
別の事業で成功するが(夜警は誰がやっていた?)、
博物館の展示物がスミソニアンに移されると知り、心配してかけつける。
結果的に、スミソニアンにある歴史的な展示物が動き出す展開に。
基本は前回の繰り返しだが、アルカポネやナポレオンなど歴史上の悪役と、
リンカーンなど正義が戦う見せ場あり。

2014/01/01
「長ぐつをはいたネコ」
 シュレックのスピンオフ。
かのシリーズのサブキャラである長ぐつをはいたネコを主役に。
彼がお尋ね者になったきっかけは、旧友ハンプティにだまされた事だった。
だが、再会したハンプティにお詫びをしたいと言われ、
結局手を組んでジャックと豆の木の金のがちょうを手に入れる事に。
実はハンプティもまたネコを恨んでいて、彼を陥れようとしていたのだ。
ちょっと気取ったネコのキャラと、おとぎ話の続きみたいなストーリーで、
シュレックシリーズ自体より面白いかも。

「コップ・アウト 刑事(デカ)した奴ら」
 ブルース・ウイリスによる刑事ものコメディ。
彼は離婚していて、元妻と暮らす娘の結婚式代を出すため、
プレミアがつきそうな野球カードを売る事に。
だが、カードは強盗に奪われてしまい、
取り返そうするがさらに危ない連中の手に渡ってしまうと言う展開。
どんどんエスカレートするあたりの見せ方はもう一つで、相棒の絡み方も微妙。
強盗を演ずるのはショーン・ウィリアム・スコットと言う時々見かける人なので、
最後の落ちは何となく想像がついた。

「バイオハザードW アフターライフ」
 バイオハザードの第4弾。
以前からこのシリーズって、撃ち合いが延々と続いて、
物語の連続性は微妙と言う難があった。(まあ物語はほぼ覚えてないんですけどね)
今回ミラジョボは、クレアと言う前作に出たらしい女(覚えがない)と組む事に。
さらにその兄として、プリズンブレイクのマイケルも登場。
頼れる仲間だが、あまり活躍しない。
一同は安全な地と言われるアルカディアへ向かって移動。後は撃ち合うばかり。

「シャーロック・ホームズ」
 ロバート・ダウニーJrと
ジュード・ロウと言うコンビによるホームズもの。
かつてホームズが逮捕し、処刑された男が墓場から蘇り、連続殺人を犯すと言う話。
ホームズものってあまり見た事ないけど、
クラシックなイギリス映画と言う雰囲気ではなく、
いかにも今風のハリウッド映画と言う感じの派手目な話に。
原作もそうなのかも知れないけど、かなりの変わり者であるホームズの描写と、
彼に関わるまいとするワトソンにはちょっと違和感あり。
墓場から殺人犯が蘇るなんて話を、超自然現象をからめず推理したのは好感が持てる。

「フライトナイト/恐怖の夜」
 かつてヒットしたホラー作のリメイク。
オリジナルは未見だけど、本作にはコリン・ファレルが出てるので見てみる。
主役は新チェコフことアントン・イェルチン。
彼はオタクだったのだが、美人の彼女が出来てからはオタク仲間と距離を置くように。
そんな時、かつての仲間が、
イェルチンの隣に越してきたファレルをバンパイアだと言い出し、やがて姿を消す。
彼の話が本当だったと確信したイェルチンは、ファレルの家を探るが。。と言う展開。
恋人役の女の子が、Hな感じで良いのだが、
途中でファレルに襲われてしまう(寝取られたと解釈した)ショッキングな事に。
バンパイア化した恋人も、ファレルを倒すと元に戻る都合の良い結末だが、
個人的には寝取られたあたりが引っ掛かる。

「バイオハザードX:リトリビューション」
 バイオハザードの第5弾。
今回の戦いの場は研究施設。
前作で仲間になったプリズンブレイクのマイケルとかは出てこない。
その代わりに、かつて仲間だった連中が、クローン化された敵として再登場。
そのメンバーは、1作目のコリン・サーモンやミシェル・ロドリゲスら。
ロドリゲスに至っては、味方のクローンと敵のクローンがいてややこしい。
さらに前作で敵だったウエスカーと言うやつが、味方になってたりするし。。。
アリス自身のクローンもいて、身に覚えのない娘が現れると、
彼女を守らねばと言う母性本能が生まれたりする。
実にややこしそうだけど、結局はただ撃ち合うばかりですが。

「シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム」
 ロバート・ダウニーJrと
ジュード・ロウによるホームズものの第2弾。
前作で親しくなったアイリーンが、宿敵モリアーティ教授に殺されてしまう。
ライバル心を燃やすホームズとモリアーティが対決する事になるが、
そこに出てくるトリックは毎回珍妙な感じで、
「そういう事だったのか」と言う推理小説ならではの面白みはいまいち。
ホームズが自らを犠牲にモリアーティを倒すのは原作では有名なシーンらしいのだけど
原作読んでるわけではないんでね。。

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