新スタートレック 本文

シーズン1

新スタートレック(TV作品)

 先住民の秘密をさぐるために、ファーポイント基地へ向かう。
彼らの前にQと称する人物が現れ、宇宙に進出せず故郷へ帰れと警告する。
Qは生命を越えた存在で、野蛮だと決めつけるが、ピカードは証明してみせると言う。
副長のライカーらが乗船。ファーポイントへ到着する。
謎の宇宙船が現れ、基地を攻撃。それが未知の生命体と気づく。
ゾーンと言う人物が、仲間の生命体を基地に変身させ、利用していたのだ。
ピカードは地下の生命を解放させる。Qは再び来ると告げて去る。

 と言うわけで、新メンバーで登場した第1話。
新メンバーに違和感があり、まだメンバーが集まる所なので調子は出ない。
Qの目的もいまいちわからないし。
137歳でまだ生きてる提督役で、デフォレスト・ケリーが登場。

VHS
 

第1話 未知からの誘惑

 艦は赤い巨大な星の崩壊を調査する科学船チョコフスキー号とランデブーする事に。
科学船からバカ騒ぎのような通信が入り、その後爆発が発生。
ライカーらが乗り込むが、80名全員が死亡していた。
調査から戻ったラフォージは奇妙な行動をするようになり、
ドクターは精神錯乱だと言う。
ピカードは、カークの時代にあった事件と酷似していると気づく。
乗員の間に病気が広まり、ウエスリーは機関室を占拠してしまう。
星の崩壊が始まり、艦を動かさねば全滅だ。
トロイはライカーを誘惑。データまで様子がおかしい。
記録のあった薬は効果がなく、突然変異した可能性も。
機関室に突入するが、制御用チップがすべてはずされ、戻すには時間が足らない。
そのためデータが猛スピードで戻す。
ドクターは薬を改良し、ラフォージに効果があるのを確認。
ウエスリーはビームの反発を利用し脱出する事を提案。危機一髪脱出する。

 と言うわけで、新シリーズの第1話は、いきなり旧シリーズのリメイク。
「魔の宇宙病」は旧シリーズでも好きなエピソードなのだが
今回はまだ各キャラクターがこなれていない感じで、そのはじけ方もいまいち。
テンポがスローだった旧シリーズよりもノンキに思える。

TV放映 CS放送
 

第2話 愛なき惑星

 アンヒレス熱のワクチンを求めて、惑星リゴンへ友好条約のため向かう。
代表のルタンは、保安部長ヤー大尉を気に入り、彼女を連れて逃走。
データらの分析では、リゴン星では名誉を重んじるため、
ルタンは連邦に対して優位に立ちたかったのだ。
ピカード艦長が赴き、ヤーの返還を要求。だが、ルタンは結婚を宣言する。
妻ヤリーナと決闘する羽目に。彼女が死ねば財産が手に入るからだ。
ワクチン入手のために決闘は避けられないが、武器には即効の毒液を使用している。
決闘の末ヤーが勝つと、ヤリーナごと船へ転送。ドクターが治療する。
ヤリーナは死んだとして、ルタンはワクチンの提供を承諾。
だが、回復したヤリーナは婚姻を解消。ルタンの部下ヘゴンと結婚する。
すべてを失ったルタンだが、名誉があればよいと、ヘゴンの補佐につく。

 と言うわけで、名誉を重んじる惑星で、振り回される話だが、
ヘゴンの補佐につけられて、名誉があればいいとはこれいかに。

TV放映 94/04/23 08CH 03:00-03:55
 

第3話 謎の宇宙生命体

 エネルギー変換機を奪ったフェレンギ宇宙船を追跡。
彼らは悪質資本家に例えられるが、接触した事はなく、正体不明だ。
戦闘体勢になるが、何かに制御され、艦は使用不能に。
だが、フェレンギのター将軍も降伏を申し出、制御するのが第三者と判明。
付近の惑星は、60万年前に絶滅したトコン帝国の基地だ。
ピカードは合同調査を提案。ライカー副長らが上陸する。
だが、不信感をもったフェレンギとにらみ合いに。門番と名乗る男が戦闘は阻止。
地表の結晶が、エネルギーを吸収してしまうのだ。
門番は2つの侵入者を野蛮と非難。だが、ライカーに聞いた孫子の思想に関心を持つ。
真の知恵があると認め、艦を解放。ライカーの要請でフェレンギも解放。
門番は、次の生命が誕生するまで眠りについた。

 と言うわけで、クリンゴンが同盟になったので、代わりに出したと言う感じ。
フェレンギも門番も、どこかで見たような設定で、意外に進歩がないと思わせる。

TV放映 94/04/30 08CH 03:30-04:25
 

第4話 宇宙の果てから来た男

 ライカーらは、コジンスキー博士のワープエンジン改造を疑問視する。
だが、実験ではワープ10以上を出し、数分で270万光年、銀河系2つを通過する。
帰還のため、再度テストするがまたも暴走。人類未踏の10億光年のかなたへ。
物理世界と意識世界が混在する空間で、乗員たちは幻覚に悩まされる。
実は、博士のタウアルハ人の助手こそが、この飛行を実現させたのだ。
好奇心旺盛な彼は、思考エネルギーで人々を旅させ、彼らを観察していたのだ。
ミスで宇宙の果てへ来てしまったため、全員の思考を集中して帰還に挑戦。
成功するが、助手は実態を失って消えていった。
彼の助言で、ウエスリーは少尉代理として、アカデミー入学用の訓練を受ける事に。

 と言うわけで、宇宙の果てまでワープしてしまうという展開は面白いが、
幻覚を見るようになったり、全員の思考が必要という事になると、
やっぱりどこかで見たような話と言える。僚艦フィアレス号が登場。

TV放映 94/05/07 08CH 03:55-04:50
 

第5話 姿なき宇宙人

 敵対関係のアンティカとセレーの使節団を、パーラメント会議惑星に送る事に。
未知のエネルギー雲に接近し、ウォーフやクラッシャーに異変が起こる。
ウォーフらは一時的な記憶喪失で、何かが意識内に入り込んだ事が判明する。
やがて各装置に異常が発生。電流のような物は転移し、ピカードの体内へ。
エネルギー雲から、電流状の知的生命が迷い込み、乗員の体を渡り歩いたのだ。
ピカードと融合したと言う生命は、自らを雲の中へ転送。
ライカーは捜索を断念するが、完全融合はできず、彼の肉体の情報は船内へ。
データが転送装置で復元。ピカードには当時の記憶はなかった。

 と言うわけで、2つの使節団の事は物語に関係なく、
電流状の生命が、特に危害を加えるでもなく、船内をウロウロする話。

TV放映 94/05/14 08CH 04:30-05:25
 

第6話 復讐のフェレンギ人

 フェレンギのボック艦長は、ピカードをマクシアの英雄と言う。
彼はスターゲイザー艦長時代に、正体不明のフェレンギ艦を撃破した事があるのだ。
ピカードらの撤退で浮遊していたスターゲイザーを贈るが、
その日誌にはフェレンギ艦が無抵抗だったと印されていた。
ピカードは頭痛と悪夢に悩まされる。だがフェレンギ艦の電波の影響と判明。
ボックは息子が殺され、復讐のため、思考作成機でピカードを操る。
ピカードはスターゲイザーでエンタープライズを攻撃。
だが、ライカーが説得し、思考作成機を破壊。影響は消える。

 と言うわけで、フェレンギが再度登場し、ピカードの復讐をはかる話。
前回登場した際は、初めてコンタクトしたとか言っておいて、
今回はかなり前から戦ってきたような様子だ。

VHS
 

第7話 死のゲーム

 シグマ3への医療援助に向かう艦は、再度Qの進路妨害を受ける。
ライカーらは惑星へ転送され、仏軍に扮した怪物と対峙する事に。
Qの力を与えられたライカーは、部下を助ける。
Qは人間の成長を恐れ、限界を感じさせないライカーを研究対象にしたのだ。
ピカードはライカーの力を危険視し、使わないよう命ずる。
だが、シグマ3の惨状を目撃し、有効利用を考えるライカーは、
ウエスリーを成長させ、盲目のジョディの目を直す。
しかし、彼らは自然の状態を望み、ライカーは自らの誤りを悟る。
予想外の結末に、Qは姿を消した。

 と言うわけで、第1話で登場したQが再登場した話。
やっぱり、どこかで見た気がしてならない。もっと新味のある話はないのか。

TV放映 94/05/28 08CH 03:00-04:00
 

第8話 夢の人

 惑星ヘイブンへ向かう途中、突如トロイのもとへ結婚祝いが届く。
相手は地球人のワイアットで、慣習から拒否はできず、艦隊からも去らねばならない。
母ラクサナが来るが、ベダゾイド人である彼女は人の思考が読めるため
過度に率直すぎて周囲の反感を買う。
医師ワイアットは、幼少から夢見ていた女性をトロイと信じていたが、別人だった。
未知の宇宙船がヘイブンに接近。細菌戦争で全滅したはずのタレラ船だった。
その乗員に夢見ていた女性アリアナがいると知り、ワイアットはショックを受ける。
ラクサナは、個人の意識は全体意識の一部だと説明。運命の人物だったのだ。
意を決したワイアットは、タレラ船の乗員を救う事を使命とし、自らを転送した。

 と言うわけで、運命の赤い糸みたいな話をSFにした話。
全体意識とか何とかもっともらしいこじつけが気になる。
ヘイブンとか、ベタゾイド人とかいろいろ出るが、中途半端。
ライカーとトロイは実は恋仲らしい。

TV放映 94/06/04 08CH 03:00-03:55
 

第9話 神からの警告

 新惑星イドが発見され、ライカーらは保養計画に適当かの調査を行う。
この惑星の住民は、友情と幸福感に満ちあふれ、保養地として最適に思えた。
その頃、艦は半透明の宇宙船から、「子供たちに干渉するな」と警告を受ける。
イドには犯罪はなく、万一罪を犯せば、いかなる物でも死罪だ。
誤って花壇に入ったウエスリーが捕らえられ、ピカードは釈放を要求。
だが、例外が社会の混乱を呼ぶと拒否。内政干渉もできない。
宇宙船と接触したデータは、相手は別次元の存在でイドの祖先かもと言う。
強硬にウエスリーを連れて転送しようとするが、宇宙船は妨害。
法が絶対なら正義は存在しないと主張すると、宇宙船は納得し、彼らは艦へ帰還した。

 と言うわけで、いわば神に守られたエデンの園に踏み込んだ連中という感じ。
犯罪を犯した者に対する両者の考えの相違に関して、最終的な解決策がないのだが。

TV放映 94/06/11 08CH 04:00-04:55
 

第10話 宇宙空間の名探偵

 ピカードは、ファラーダ人との交渉役に。
彼らの言葉の発音は難しく、しかも間違えれば侮辱として交渉は決裂になるのだ。
練習に苦労した彼は、休養のため、娯楽用のホログラムデッキへ。
20世紀の探偵ディクソンに扮する事に興奮。データらも連れて再び向かう。
殺人容疑で逮捕されるが、貴重な体験と大喜びする。
一方、ファラーダが艦内を探索し、それによってホログラムデッキが故障。
歴史学者ウェーランが撃たれて負傷するが、帰還できなくなる。
ファラーダはピカード以外とは交渉しないと主張。
ピカードらはギャングのレッドブロックに脅されるが、危機一髪ドアが回復。
外へ出たレッドブロックは消滅し、帰還したピカードは交渉に成功する。

 と言うわけで、やや滑稽な設定をもっともらしくこじつけ、
それとは直接関係ないエピソードをからめると言う展開で、なかなかよくできている。
ようやく、このシリーズも調子が出てきたと言う事か。

TV放映 94/06/18 08CH 04:25-05:20
 

第11話 アンドロイドの裏切り

 データが発見されたオミルコンセータ星へ。彼の生誕の秘密を探りに向かう。
26年前、開拓団がなぜか全員不明になり、データ自身もその記憶がないのだ。
洞窟の奥に実験室を発見。最高のロボット博士と言われたスーン博士がいたらしい。
そこでデータそっくりのロボットを発見。艦で組み立てると、彼はローワと名乗る。
ローワの能力はデータと同じだが、より人間的だ。
開拓団が人間そっくりのローワを気味悪がり、データに作り替えさせたのだ。
子供の絵から、すべての生命を吸収する結晶体と接触した事が判明。
実はより多くの知識を欲するローワが、開拓団の生命と引換に知識を得たのだ。
そして今度は、艦全体の生命を与えるため、データに扮し、艦の場所を連絡する。
気づいたデータは彼と格闘。ローワを宇宙へ転送すると、結晶体は去っていった。

 と言うわけで、前シリーズのスポック的なデータの秘密を明かす話。
しかも、もう1体のデータが出てくる「2人のカーク」的な展開も。
互いの論理の対決のような、存在自体の対決があると高尚でもっと面白かったかも。

TV放映 94/06/25 08CH 03:00-04:00
 

第12話 奪われた女神達の惑星

 数年前遭難した貨物船オーディン号の捜索のため、惑星エンジェル1へ。
女性が男性を支配する国家で、リーダーのビアタは生存者を連れ帰れと言う。
だが、生存者ラムジーらは家族と残りたいと帰還を拒否。
ビアタの副官エリエルも、実はラムジーの恋人だった。
ビアタは彼らを捕らえ、処刑する事を決定。
ライカーは強制的に連れ帰ろうとするが、艦内では呼吸器系の病気が蔓延。
ピカードらも発病し、ドクターは帰還を認めない。データが帰還して事態を収拾。
処刑直前のラムジーらは、ビアタは本来の男女の関係になる事を恐れると指摘。
だが、殉教者となり逆効果だと言うと、ビアタは処刑中止を決断。
ラムジーらを、革命の余裕のない過疎地へ追放する事となる。

 と言うわけで、惑星でのトラブルと、艦内の病気の2本立て風だが、
病気の方は軽く片付けられる。エリエル役は、ナイトライダーのボニー。

TV放映 94/07/02 08CH 03:00-04:00
 

第13話 盗まれたエンタープライズ

 宇宙基地74で艦の整備のため、クイントロス中佐とバイナー星人が乗船。
バイナー星人はコンピューターの天才で、思考まで2進数だ。
ライカーは改善されたホログラムデッキで、ミニュエットと言う女性に会う。
ピカードも交え、彼女の期待に答える適応力に感心する。
その頃、エンジンに異常が発生。爆発の危機に、データは全員退去を命令。
艦を自動発進させるが、ピカードらは艦に残っていた。発進するとエンジンは正常に。
ピカードらは艦がバイナー星に向かっている事を知り、盗まれた事に気づく。
自爆を決意し、封鎖されたブリッジに転送するが、バイナー星人は倒れていた。
ミニュエットによれば、新星爆発でバイナーのコンピューターが故障したのだ。
コンピューターなしで生存できない彼らは、膨大な情報を艦のコンピューターに退避。
だが、艦の到着が遅れ、危険な状態に。情報を復旧しなければ全滅だ。
ピカードは機能回復のプログラムを起動。倒れていたバイナー星人も元気になる。
彼らは拒否されるリスクを恐れ、秘密に行動したのだった。
ライカーが心惹かれたミニュエットも彼らのプログラムで、2度と現れなかった。

 と言うわけで、艦が盗まれてしまう手際のよさが興奮させるが、
意外に犯人たちが素直で、ちと拍子抜けさせられる。

TV放映 94/07/16 08CH 04:00-04:55
 

第14話 大いなる償い

 モーダン4号星で、反体制分子による人質事件が発生。
指導者カーナスは、以前も交渉役をした85歳のジェームソン提督を指名。
乗船した提督は、不治のはずのアイバソン病が完治していて、ドクターを驚かす。
実は、ケルベロス2号星の若返り薬を危険を侵して服用。肉体自体が若返り始める。
提督は、人質を取った首謀者が、カーナス自身であると見抜く。
45年前、父を殺されたカーナスは武器を要求し、60名の仲間のため、
双方に武器を与えた事が、40年に渡る内戦の原因となっていた。
何百万名の被害を受け、都市を破壊された事をカーナスは、提督のせいとしていた。
提督は危険を侵して自らを転送するが、低年齢化に耐えられず、提督は死亡。
反省したカーナスは人質を解放し、提督の遺体はモーダンに葬られる。

 と言うわけで、前シリーズの老化病の逆パターンの話かに思わせ、
40年にも渡る内戦の因縁話とか出てきて、かなり複雑で面白い。
最後にカーナスが反省するあたりが、いまいちだけど。

TV放映 94/07/23 08CH 04:00-04:55
 

第15話 死に急ぐ惑星アルデア

 艦は不思議な反応に導かれ、神秘の星アルデアにたどり着く。
ここは特殊な遮蔽装置で隠され、特殊な転送装置以外は行き来もできない。
ラドゥー主席議長らによれば、住人は不妊症で、
遺産を受け継ぐためにウエスリーらの子供が必要だと要求。強引に転送してしまう。
彼らは芸術や音楽等、才能を生かした教育を受けるのだ。
管理長と言うコンピューターに管理されていたが、その構造は誰も知らなかった。
ラドゥーは知識との交換を要求。逆らえば、艦を宇宙の果てまで飛ばすと言う。
ウエスリーらが無言の抵抗をする中、ライカーらはシールドの歪みへ転送。
ドクターは、シールドによるオゾン層破壊が、不妊の原因と分析。
管理長を停止させる。ピカードは、科学を過信するなと批判。
オゾン層は再生され、不妊症も治療可能だが、シールドの使用はできなくなった。

 と言うわけで、前シリーズの長寿惑星の話やら何やらの混合という感じだが
全体として、話が複雑になっていて結構面白い。最近出来がいいぞ。

TV放映 94/07/30 08CH 03:00-03:55
 

第16話 神に似た人々

 マンドル 惑星ベラーラの監督官
 マレンソン ベラーラの作業員

 艦は惑星ベラーラ3号の開拓班を訪問。
彼らは微生物を利用し、生物の住める惑星にする研究をしていた。
開拓班のマレンソンは、突如動き出したレーザドリルに襲われ死亡する。
データがレーザを破壊するが、マンドル監督官は越権行為だと抗議する。
データは坑内で光る無機物を発見。ピカードらに反応し、生命と判断される。
マンドルは否定するが、研究は生命が存在しない事が前提で、
マンドルらが隠していた可能性もある。
生命体は通訳を求め、医学研究室を乗っ取る。明らかに知的生命体だ。
マレンソンは仲間を殺そうとしたので始末したと言う。
やがて生命体は艦のコンピュータに干渉し、艦の破壊が可能になる。
生命体には光が必要と判明。研究室の光を消すと力を失う。
ピカードは戦いをやめるよう説得。彼らを送り返す事に。
生命体は、人間は信じられないが、300年たてば信じられるかもと言う。

 と言うわけで、今回は生命らしからぬ生命体に遭遇するという話で
言ってみれば旧シリーズのホルタのような存在。
まあ後はこれと言って目新しいわけでもない。

TV放映 CS放送
 

第17話 宇宙戦士への道

 ウエスリーはアカデミー受験のため、レルバ7号星へ。
監査局のレミック少佐らが上官。艦内の不正を調査するのが目的と言う。
レミックはピカードの行動を追及。連帯感を感じこそすれ、不正の証拠はない。
実は、惑星連邦の転覆を企む不正分子に対抗するため、
提督は信用できる人物として、ピカードを身近に置きたかったのだ。
彼をアカデミー司令官にするための調査で、不正調査は口実だった。
アカデミーの試験は、ベンザイトのモードックが合格。
ピカードは、競争相手は自分自身、成否は自分が決めると話す。
彼も最初は落第したのだと話し、提督の誘いを断る事を決意する。

 と言うわけで、今回もアカデミー受験と不正調査の2つがからむ話し。
エピソードとしてこういうのがあってもいいが、展開はいまいち。

TV放映 94/08/13 08CH 03:00-04:00
 

第18話 さまよえるクリンゴン戦士

 中立地帯で戦闘が発生し、漂流するタラリア貨物船を発見。
転送されたライカーらは、爆発寸前の艦内でクリンゴン人を発見。転送収容する。
防衛隊長ゴリスは、客として乗船したが、フェレンギの攻撃を受けたと言う。
彼らは唯一人間と行動するウォーフに驚く。彼は死の寸前人間に助けられたのだ。
ゴリスは、クリンゴンの本質は戦いと言い、連邦との同盟に耐えられず、
戦いの場を探すため、貨物船を奪い、追っ手を撃滅したと告白。協力を求める。
クリンゴン巡洋艦艦長クヌーラは、引き渡しを要求。ピカードは拘束を指示する。
ゴリスはベルトで銃を組み立て、機関室に立てこもる。
説得に来たウォーフに、共に宇宙を恐怖に陥れろと言うが、ウォーフは拒否。
おまえはクリンゴンではないと言われ、ウォーフはゴリスを射殺する。

 と言うわけで、異色な存在のウォーフのエピソード。
ま、それだけのものだが、それなりに面白い。

TV放映 94/08/20 08CH 03:00-04:00
 

第19話 生き返った死の宇宙商人

 行方不明の調査船ドレイク号の捜索に、ミノスへ向かう。
生命反応はないが、兵器を売ると言う通信を傍受。
上陸したライカーは、同期のライス船長を見つけるが、それはホログラムだった。
ライカーは光線に包まれ転送不能に。攻撃しているのは知識集積型兵器で、
ライカーの心を開かせて尋問しようとしたのだ。ヤーらが兵器の破壊に成功。
だが、ドクターが穴に落下して負傷。艦は謎の物体の攻撃を受け、軌道を離れる。
ラフォージは円盤部を機関部長ローガンにまかせ、再度ミノスへ引き返す。
ミノスでは兵器が12分間隔に攻撃を加え、次第に強力となり、次は有効手段がない。
ピカードは穴でスクリーンを発見。その映像は、兵器を万能兵器エコーババと言う。
無敵の兵器は、星を絶滅させたのだ。ピカードは購入を約束。兵器は攻撃を停止する。
ラフォージは大気圏突入を試み、見えない追跡艦は乱気流を起こし、攻撃破壊する。

 と言うわけで、前作で言えばノーマッド的な最終兵器の登場。
購入を決めると攻撃を停止すると言うのは面白い。
ラフォージとローガンの確執も面白いが、それほど描かれず。

TV放映 94/08/27 08CH 04:05-05:00
 

第20話 禁断の秘薬

 デロス系で磁場の変化が観測され、貨物船サンクション号が故障。
乗員の転送収容を試みるが、送られたのはコンテナ。
続いて乗員が転送されるが、数名が転送できず、艦は爆発してしまう。
到着するや、彼らの関心はコンテナの所有権に。支払がまだと口論になる。
中身はペリシウムと言う薬で、オルナラへ持ち帰らねば、疫病で全滅してしまう。
隣接するブレッカは文化はなく、ペリシウムだけが収入源なのだ。
ドクターはペリシウムが麻薬で、オルネラ人が麻薬中毒だと気づく。
ペリシウムは疫病の特効薬だったが、もはや疫病自体が存在しないのだ。
しかし、ピカードはこの詐欺行為に干渉する事はできない。
彼は一行をオルネラに転送するが、輸送船修理用のコイルは渡さなかった。
これによって、両惑星の関係は破壊されるが、禁断症状は乗り切る事ができる。
自ら立ち直る事が大切なのだ。ピカードは選択が正しかった事を祈った。

 と言うわけで、内政干渉できない事で悩むと言う話。
オルネラ人の代表はティジョン、ブレッカ人はソロとランガだが、
ソロ役が「スタートレック2」のカーンの腹心ヨアキム役と言う事が、最大の関心。

TV放映 94/09/03 08CH 03:05-04:00
 

第21話 悲しみの星に消えたターシャ

 トロイらの乗ったシャトルが、ベグラ2号へ原因不明の墜落を起こす。
上陸班の前にゲル状の生物が現れ、進路を妨害。
アルマスと名乗る生物は、ヤーを弾き飛ばし、殺してしまう。
トロイはアルマスが、何者かに見捨てられ、やり場のない怒りを持っていると気づく。
とある生物が、体内の悪の成分を抽出し、生命を与えた存在なのだ。
屈服させようと、アルマスはライカーを飲み込んだりするが、ピカードは拒否。
アルマスの望みは、自分を捨てた連中に復讐するため、艦を奪う事だった。
怒りの方向に迷った時、エネルギー値が落ちると気づき、転送収容に成功。
シャトルは破壊され、惑星への立ち入りは禁止された。
その後、ヤーの葬儀が行われ、ホログラムで彼女は1人ずつに言葉を遺した。

 と言うわけで、ヤーが殉職するエピソードだが、早々に彼女は死んで犬死に的。
後半はアルマスに関するエピソードとなり、ラストは再びヤーになって変な感じ。

TV放映 94/09/10 08CH 03:00-03:55
 

第22話 時のはざまに

 ピカードらは時間の反復を体験。コンピューターにも記録される。
マンハイム博士の緊急連絡を受け、バンダー4号へ。
彼は、時間の理論で異端視されていた人物だ。博士と妻ジャニスを救出。
他の研究員は事故で死亡。博士も弱っている。ジャニスはピカードの元恋人だった。
現象は宇宙各地に影響を及ぼし、ピカードらは別の時間の自身を目撃。
現象を停止させるため転送を試みるが、制御装置によって転送ができない。
回復した博士から、装置停止の方法を聞き、データが転送される。
3人のデータが現れるが、正しいタイミングで異次元への窓を閉じる事に成功。
博士らは再び研究のため戻る事を決意。ピカードはジャニスに別れを告げる。

 と言うわけで、前作で何度も時間旅行をしているのに、
いまだに時間の謎が解明されていないと言う設定には、違和感がある。
かつての恋人とのエピソードはありがち。

TV放映 94/09/17 08CH 03:00-04:00
 

第23話 恐るべき陰謀

 ウォーカー・キール ピカードの旧友である艦長
 リックス 艦長
 スコット 艦長
 サバー 提督
 クイン ピカードと親しい提督
 レミック 少佐

 ピカードは旧友ウォーカー艦長に、不毛の惑星に呼び出される。
そこにはリックス、スコットの両艦長も。彼らは司令部に陰謀があるようだと言う。
事故で殉職者が相次ぎ、次の標的はエンタープライズだと言うのだ。
彼らはひそかに連絡を取り合う事にするが、ライカーらは半信半疑だ。
やがてウォーカーの乗るホレイショが破壊される。
データの調査によると、人事異動が頻発し、何者かが連邦を支配しようとしている。
地球へ戻ったピカードを、サバー提督らが夕食に招く。
以前、連邦内部に脅威がいると言っていたクイン提督は、
誤解だったと言うが、ピカードには別人としか思えない。
クインは艦にとどまり、ライカーを襲撃。だがウォーフが倒す。
未知の生物がクインの体に寄生し、脳を支配していると判明。
ピカードは提督やスコット艦長が寄生されていると気づく。
ライカーがかけつけ、一味や母体が寄生したレミック少佐も倒す。
母体の死滅で生命体は全滅。レミックは銀河系の仲間を招集していたとわかる。

 と言うわけで、映画版スタートレック2に出てきたような寄生体が
上層部を操って艦隊の乗っ取りを企むという話だが
それにしても上層部と言うのが3〜4人では、たいした陰謀という感じもしない。

TV放映 CS放送
 

第24話 突然の訪問者

 旧式の地球宇宙船を発見。冷凍冬眠装置に無事な3名を発見、艦に収容する。
彼らは20世紀末に大病で死んだが、蘇生を期待して冷凍されたのだ。
実業家だったラルフは環境に対応できず混乱。クレアは息子を心配する。
一方、中立地帯付近の基地が破壊され、ロミュランのしわざとも考えられた。
ロミュランは狂暴と言われるが、地球人には関心を持っているらしい。
50年間交渉が途絶え、情報収集が目的とも思われる。
だが、ロミュラン司令官モックも基地を破壊されたと言い、
未確認の第3の力によるものと判明。両者は今回のみ協力して調査する事を約束。
ラルフらは、チャールストン号で地球へ行く事になる。

 と言うわけで、20世紀からの珍客と、久々のロミュランとの衝突と
謎の敵の出現と言う3つの話が入り組んでいるが、
どれも結論が出ずじまいで、消化不良を起こしそうだ。

TV放送 94/10/15  08CH  03:00-03:55
 

シーズン2

第25話 光から生まれた生命体

 ラチェレスの疫病の治療薬製造のため、サンプルを運搬する事に。
一方、トロイが突然妊娠。すごい速度で成長し、36時間で出産のペースだ。
未知の生物が体内に入り、母親以外の特性は見られない。
トロイは出産を決意。やがて息子イアンが生まれるが、わずか1日で4歳程度に成長。
細菌の運搬が始まるが、原因不明の増殖を開始。
このままではコンテナは持たず、船内は全滅だ。宇宙空間も平気で投棄もできない。
増殖の原因はアイヒナ放射線と判明。その発生源はイアンだった。
イアンは騒動の原因は自分にあると命を断ち、光状になって飛び去る。
彼は浮遊エネルギー体で、人間に関心を持って観察していたのだ。

 と言うわけで、トロイが突然出産と言うハプニングがあるが、移動が主な出来事。
ドクター・クラッシャーが異動で船を降り、ウエスリーは留まる事に。
代わりに、ドクター・ポラスキーが乗船。ラフォージはチーフエンジニアとして移動。
バーのバーテン、ガイナにウーピー・ゴールドバーグがセミレギュラーに。

TV放送 94/10/22  08CH  03:00-04:00
 

第26話 闇の住人

 モルガナ空域で、センサーに反応のない闇のような空間に接触。
艦は包みこまれるが、外部とは連絡できず、なぜか脱出もできない。
突如、ロミュラン艦に攻撃を受ける。これを撃破すると、続いて連邦の戦艦ヤマトが。
ライカーらが調査するが、壁の物質や構造が異なり、ニセ物と判明する。
やがて空間の出口が見つかるが、脱出を試みると、別の位置に出口が移動。
ピカードらは、迷路のネズミのように実験されていると悟る。
ナギラムと言う存在は生命に関心を持ち、乗員で死を実験したいと言う。
ピカードは自爆を決意。ナギラムはトロイに扮して説得を試みるが失敗。
妥協しない好戦的な彼らにはかかわるまいと、ナギラムは去っていった。

 と言うわけで、よくある高度の存在ものだが、
謎の空間に包みこまれたのに、研究の対象として興味あるとか言って、
最初のうちはノンキにしていたのが困りもの。

TV放送 94/10/29  08CH  03:30-04:25
 

第27話 ホログラム・デッキの反逆者

 データはホロデッキでホームズ気分を味わうが、
ドクターとラフォージは、筋を知っていては推理ではないと指摘する。
そこでラフォージがプログラムを改造。データを倒す敵を作らせる。
こうして現れたモリアーティ教授は、コンピューターを操作し、ドクターを誘拐。
データらは研究室に急行するが、本物ではないと見抜かれる。
異常を察知した彼らはホロデッキから脱出。しかしプログラムは停止できない。
24世紀の知識を得た教授は、艦をも奪おうとする。ピカードが阻止に。
意識を得た彼は、ホロデッキの外でも存在したいと言うが、
それはできないと知り、制御を返す。ピカードは彼のデータを保存する事にする。

 と言うわけで、新シリーズ人気の装置ホロデッキにまつわる話。
矛盾した命令から危機に陥るという展開は面白いが、
教授が制御を、意外に簡単に放棄してしまうので拍子抜け。

TV放送 94/11/05  08CH  03:10-04:05
 

第28話 無法者オコーナ

 故障した貨物船の船長オコーナを収容。彼はいわゆるならず者だ。
彼の妙な魅力に、データは関心を持ち、ジョークを学ぼうとする。
一方、反目し合うアトレックのデビンとストレイラブのクシェルが、共に彼を要求。
デビンは娘ヤナーを妊娠させられ、クシェルは国宝の宝石を盗まれたと言うのだ。
戦争の危機の中、ヤナーの子供の父親は、クシェルの息子ベンゼルで、
オコーナは後継者に宝石を贈る使いの役を引き受けたと判明。結婚が決まる。

 と言うわけで、無法者が実は意外にいい人と言うありがちな話。
データがジョークに悩む話とうまくとけあわず、
対立が結婚で解決したわけではなさそうな雰囲気も残して、中途半端だ。

TV放送 94/11/12  08CH  03:00-03:55
 

第29話 コンピュータになった男

 サイバニテクス研究の権威で、スンの教師グレーブス博士の救援要請で、小惑星へ。
彼は人間嫌いだが、ダルネイ病の末期で助手カリーンが艦を呼んだのだ。
博士は死に、上陸班は帰還。その頃から、データに奇怪な行動が起こり始める。
反抗心が高まり、艦長とカリーンの関係に嫉妬。
トロイの分析で、別の人格が支配している事が判明。
それは情緒不安定で、知能は高いが権威には反抗的だ。
データの体に、博士の頭脳を移植した事に気づいたピカードは、
他人を犠牲にする権利はないと指摘。
改心した博士はコンピューターに移り、知性のみで意識はなくなる。

 と言うわけで、コンピューターに人間の意識が入り込むと言う
SFでは意外に古くからある設定の話で、ピカードらがなかなか気づかないのが変。

TV放送 94/11/19  08CH  03:00-04:00
 

第30話 無言の調停者

 ソレイス5号の内戦を調停するため、ラマデス3号のリバが仲介する事に。
彼は言葉を発せず、3人の男女が感情まで伝える通訳を勤める。
15世紀も内戦が続くと言うソレイスの調停にも、リバは自身満々だ。
だが、交渉に反対する者によって通訳が撃たれ、リバは転送収容。
データが手話を取得するが、感情は伝えられず、リバは自信を失う。
トロイが代役を名乗り出、リバに協力を求める。
リバは双方に試練を与えれば、接点が見いだせると考え、
単身転送し、双方に手話を覚えさせる事を決意する。

 と言うわけで、言葉を発せず、感情まで伝える通訳がいると言う異色な設定が
通訳を失ってどうする事かと思えば、共同作業で連帯感を生むと言う発想では
意外に楽観的で驚かされる。

TV放送 94/11/26  08CH  03:00-03:55
 

第31話 DNA

 ランドリー号の乗員が老衰で全滅。副長のペルジア風邪以外に異常はなかった。
彼らが寄ったダーウィン遺伝子センターでも、研究員たちが老化していた。
しかし、子供たちには症状はなく、保護を求められる。
ドクターは子供を仮死にし、ステロイドで保護して検査。
彼らが遺伝子操作で完璧な肉体を持つ事を知る。
ドクターはシャトルへ隔離して詳しい調査を行うが、彼女が発病してしまう。
ペルシア風邪の抗体が体外に出て、強力な抗体が副作用を生んだのだ。
ドクターの髪の毛からDNAを分析し、転送を利用し遺伝子レベルで再構成に成功。
他の所員たちも回復する。

 と言うわけで、旧シリーズでの老化病を再登場させたような話。
発生したいきさつは説得力があるが、人間を移動させるための転送装置を
治療のために使うと言うのは、ちと抵抗がある。

TV放送 94/12/03  08CH  03:00-03:55
 

第32話 錯綜した美学

 将校の交換派遣で、クリンゴン艦へ人員を送る事に。ライカーが志願する。
ライカーはクリンゴンの食事を練習し、パーグ号の副長に就任。
カーガン船長に忠誠を誓うが、クラーグ中尉は信用しない。
パーグ号の船体外壁に微生物が繁殖し、航行不能の危機に陥る。
エンタープライズのスキャナが武器ではと、攻撃体勢に。ライカーに艦の弱点を聞く。
同様の微生物を処分したエンタープライズは、その方法を連絡。
だが信用されず、遮蔽装置で隠れる。ライカーは発信装置をカーガンに渡し彼を転送。
罷免してライカーが指揮をとる。遮蔽を解除したライカーは、降伏を求める。
ライカーの考えを悟ったピカードは降伏。帰還したカーガンはライカーを追放。
クリンゴンの価値観を悟ったライカーの作戦の勝利だった。

 と言うわけで、ライカーがクリンゴンの副長に就任したと言う展開。
しかも、エンタープライズ攻撃の危機に陥ると言うわけで
展開は面白いが、最初からライカーが攻撃はすまいとわかってるから。

TV放送 94/12/10  08CH  03:00-03:55
 

第33話 人間の条件

 173宇宙基地で、マドックス中佐が乗艦。データを分解研究したいと言う。
ピカードらはデータのポジトロニックブレインを保持できないと反対。
中佐は転属命令で抵抗し、辞職も認めない。
ピカードは、10年前に彼を告訴し負けた弁護士フィリップに相談。
判例ではデータは艦隊の所有物で、覆すには法的身分をめぐる審問会しかない。
フィリップは、ピカードを弁護側、ライカーを原告側に任命する。
ライカーは、データの目的は人間への奉仕だと断定。
ピカードはそれは本質ではなく、自己認識できる存在である事を重視。
フィリップはデータ自身が認識する事が一番と、基本的人格を認める。

 と言うわけで、データの存在が何かを問う物語。
ピカードとライカーが審問会で争うのも面白いが、理論はあいまい。
宇宙基地の提督役に、クライド草津。

TV放送 94/12/17  08CH  03:00-03:55
 

第34話 運命の少女サリア

 ザルド4号の内戦をおさめるため、元首である少女サリアは、
教育係のアーニャと共に、教育を受けたクラウディア3号より向かう事になる。
サリアは調停役の仕事に不安を感じる一方、ウエスリーは彼女を意識し始める。
アーニャはサリアを保護するため感情な反応を示し、病人を殺せと怪物に変身する。
彼女はアラソモフと言う、何にでも変身できる種族だったのだ。
ザルド星につけば自由がなくなると言うサリアに、ウエスリーは艦を案内。
怪物に変身したアーニャが妨害し、止めるためサリアも怪物に変身する。
艦は到着し、アーニャは第3の月へ。サリアも覚悟を決める。
サリアを愛していたウエスリーは、彼女の真の姿にショックを受ける。
だが、別れを言って転送された彼女は、神々しい光り輝く姿だった。

 と言うわけで、レギャラー内の最若手ウエスリーが恋すると言う、お約束の話。
それが元首で、実は怪物にも変身できて、かなわないまま別れると言うもの。

TV放送 94/12/24  08CH  03:35-04:30
 

第35話 埋もれた文明

 僚艦ヤマトのシステムに原因不明の異常が発生。反物質異常で爆発する。
場所はロミュランとの中立地帯で、ロミュラン艦とにらみ合いに。
艦長バーリーの記録から、彼が伝説のアイコニア人の居場所を見つけたと判明。
アイコニアは3つの文明の祖先で、宇宙船なしで移動したと言う。
20万年前に絶滅した惑星から、人工衛星が発射される。
衛星を爆破するが、艦のプログラムに影響を及ぼし、機械が使えず、けが人が続出。
ロミュラン艦のタリス副司令は攻撃をしかけるが、こちらも武器が使えない。
ピカードらは惑星へ転送。出入口を発見。それで旅していたと知る。
データは装置を操作し、プログラムを書き換えられそうに。
出入口に艦が現れたため、データを帰還させる。
彼は自動修復機能で、機能を停止させて対立プログラムを消去。
この方法で艦の危機も救う。ピカードは装置を破壊して艦へ帰還。
ロミュラン艦も自爆の危機に陥っていたが、解除方法を連絡して助ける。

 と言うわけで、かつての文明の影響を受けると言う展開。
衛星が攻撃してきた原因は不明。
ピカードが出入口で避難して、一度ロミュラン艦に行ってしまったのは面白い。

TV放送 95/01/14  08CH  03:05-04:00
 

第36話 ホテル・ロイヤルの謎

 21世紀の合衆国の宇宙船の破片を発見。当時の技術では来られない区域だ。
セータ8号に、アンモニアの嵐の中、酸素のある奇妙な空間を発見。
ライカーらはそこにあるホテルへ。中の人々には生命反応がなく、外へも出られない。
建物内に283年前の死体を発見。彼は合衆国のリッチー大佐で
2037年に不明になったカリブズス号船長だ。
彼は通俗小説「ホテル・ロイヤル」を残していた。
異星人は小説の内容を地球の日常と誤解し、惑星にこの空間を作ったのだ。
小説を分析。外国人がホテルを買収して終わるとわかり、データがダイスで大儲け。
ホテルを買い取ると、脱出に成功。
リッチーらは地球人が簡単に死ぬとは知らず、異星人が連れてきたのかも知れない。

 と言うわけで、小説そのままの世界に入り込むと言うのは、
前作のOK牧場と似ている。異星人の意図は不明のままなのが拍子抜け。
データがダイスで儲ける展開は面白いが。

TV放送 95/01/21  08CH  03:05-04:00
 

第37話 戦慄の未来

 エンディコア恒星系で、漂流するシャトルを収容するが、そこにはピカードがいた。
トロイは同一人物と断定。しかし、シャトルもピカードも通常の化学反応とは異なる。
出力変換で日誌を調査。それは6時間後のシャトルで、ピカードのみが脱出。
その後、艦が爆発した事を示していた。なぜピカードだけが艦を離れたのか。
ピカードは敢えて進む事を決意。エネルギーの渦が現れ、普段なら留まる所を進む。
艦はひきずられ、光線がピカードだけを攻撃。彼は囮になろうとしたはずだ。
未来のピカードの指示で渦の中心へ向かうと、彼とピカードは消失する。
一連の事件は謎ばかりだが、ピカードに何かをさとす目的だったのかも知れない。

 と言うわけで、時間のゆがみで未来のピカードが現れると言う展開は面白いが、
結局は何やらわからずに解決してしまい、意味もよくわからないとは。

TV放送 95/01/28  08CH  03:05-04:00
 

第38話 イカルス伝説

 ライカーはアレース号艦長に選ばれ、デガオミクロン系の調査をする事に。
モンゴメリ基地の戦略武官として、父ライルが助言に現れる。
だが、ライカーはライルに反発していて、助言を聞こうとしない。
ライルは仕事を重視し、ライカーは母の死で彼を責めていたのだ。
一方ウォーフは、ウエスリーらの協力で、飛翔の日10周年の儀式をする事に。
痛めつけ精神的な強さを試す儀式で、成し遂げて上機嫌に。
ライカーは父と決着をつけるため、アン棒術で対決。父を愛している事に気づく。
彼は、自分を大きくするため、艦に残る事を決意する。

 と言うわけで、ウォーフの飛翔の儀式は、まったく関係ないのでちょっと困る。
ライカーと父の確執はありがち。

TV放送 95/02/04  08CH  03:05-04:00
 

第39話 未知なるメッセージ

 ドレマ星域の惑星で地殻変動が起き、ウエスリーの指揮で調査する事に。
部下はすべて年上だが、自信をもって決断すべきと悟る。
データは少女サージェンカと交信。壊滅的なドレマ4号を助けたいと考える。
内政干渉すべきでないと言う意見の中、無視はできないと救助が決定。
データは転送でサージェンカを艦内に収容する。
ダイリチウムの鉱床が影響すると判明。魚雷で変動を止める事に成功。
ドクターはサージェンカの記憶を消して、彼女を惑星へ戻す。

 と言うわけで、内政干渉と人命救助に悩むと言う展開はありがちだが面白い。
しかし、混乱させるからと言って、記憶の一部だけを消すのは、いただけない。

TV放送 95/02/11  08CH  03:05-04:00
 

第40話 無限の大宇宙

 ピカードの前に現れたQは、人間の案内役を志願。だが、ピカードは信頼しない。
するとQは、艦を7万光年飛ばし、未知の敵に対面させる。
ボーグと言う種族は、艦内に潜入。人間に興味を持たず、艦の装置が関心の中心だ。
ボーグは意識の結合体で、半身が機械。その目的は、艦の部品を獲得する事だ。
ライカーを敵艦に転送。彼らの技術は数倍進歩していた。
最初は人間だが、人工知能が移植されるのだ。
敵艦の自己再生中に、全速で逃走をはかるが、ボーグに追いつかれ、攻撃を受ける。
ピカードは無力を認め、Qに助けを求める。Qは彼を見直し、位置を元へ戻す。
だが、艦の存在に気づいたボーグは、いずれ現れるに違いない。

 と言うわけで、再三登場するQと言う、よくわからん奴が出てくるエピソード。
ガイナは100年前に因縁があるようだが、思わせぶりばかりで、ちと退屈だ。

TV放送 95/02/18  08CH  03:05-04:00
 

第41話 愚かなる欲望

 ピカードは心臓移植手術のため、アカデミー受験のウエスリーと基地へ。
ライカーは旧式のタクレイド宇宙船に、修理を求められる。
転送されたラフォージは、次々修理をさせられ、最後には捕らわれてしまう。
彼らの文化は他から盗んだものばかりで、ラフォージに修理させる目的だ。
武器を無力化すると言う兵器をでっちあげ、タクレイド人を降伏させる事に成功。
手術中のピカードは危篤の危機に陥るが、急行したドクターが手術。
ウエスリーはアカデミーに合格し、危篤はデマだった事にされる。

 と言うわけで、盗む事で文化を築いたと言う特殊な連中が敵になり、
それにピカードの手術が並行するが、どちらもいまいち盛り上がらず。

TV放送 95/02/25  08CH  03:05-04:00
 

第42話 新たなる息吹き

 無人のはずのファスカス星域で緊急連絡を受ける。
22世紀の混乱期に、マリコサ号で脱出した連中が、
グリングロイド星に文化を築いていたが、恒星の巨大化の危機を迎えたのだ。
200名を収容するが、文化的に孤立した彼らは、貧農のようだ。
一方、もう1つの植民地マルポサ星も救援を求める。
生存者が5名だけだった彼らは、自らのクローンで文明を築いたのだ。
性交渉は絶たれたが、コピーを続けたため、新しいDNAが必要になる。
ピカードはDNAの提供を拒否。グリングロイド人と共存する事を提案する。

 と言うわけで、まったく異なる文化を持つ2つの惑星が、
共に危機を迎え、互いに助け合う事になる展開で、どこかで聞いた事がある感じ。
ウォーフがクリンゴンはしかになると言うエピソードもある。

TV放送 95/03/04  08CH  03:05-04:00
 

第43話 魅せられて

 アンティード人を連邦会議に運ぶ事に。
魚に似た彼らは、転送されると膠着状態になる。
全権委任大使として、ラクサナ(メージェル・バネット)も来る。
ベタゾイト人女性は、中年になると性衝動が4倍以上になる事から、
結婚相手として、ピカードやライカーに目をつける。
最後には、ホロデッキのバーテンに気に入るが、人間でないと知る。
失意のラクサナは、蘇生したアンティード人が会議場爆破を企む事を見抜く。

 と言うわけで、アンティード人の陰謀はそこそこに、
ラクサナが結婚相手を探す事が話の中心に。やっぱり退屈だ。

TV放送 95/03/11  08CH  03:20-04:15
 

第44話 愛の使者

 冬眠された兵が眠るクリンゴン艦トング号が発見される。
目覚めれば戦争中と思い、植民星攻撃は必至だ。
そこでクリンゴンの特命大使ケーラーが乗船。彼女の母は地球人だ。
彼女は撃沈以外に手はないと言うが、ウォーフらは話し合いを検討。
トング号から攻撃を受けるが、ウォーフは艦長に扮し、戦争は終わったと説得。
クリンゴン艦が到着するまでケーラーが乗船する事となる。

 と言うわけで、冬眠した兵たちが目覚めて、和平を結んだ地球を攻撃すると言う
ちょっと面白い感じの設定。でも実際は、ウォーフとケラーの確執が中心で拍子抜け。

TV放送 95/03/18  08CH  03:05-04:00
 

第45話 限りなき戦い

 軍事演習のため、戦略的才能があると言うザクドン人のコルラミが乗船。
彼は戦略ゲームで、データに勝ってしまうほどで、やや自信過剰だ。
ライカーらが旧式のハサウェイに乗船。対決する事に。彼らは艦を大改造する。
演習開始。ウォーフはセンサーの制御を奪い、ロミュラン艦接近と誤解させる。
続いて本物のフェレンギ艦接近を察知するが、ピカードは信じず、窮地に陥る。
フェレンギは演習を理解できず、ハサウェイの引き渡しを要求。
ライカーらは、ハサウェイ爆破を偽装し、別の艦の出現と思わせ撤退させる。
コルラミはライカーの才能を認めざるを得ず、データにも戦略ゲームで敗れる。

 と言うわけで、軍事演習にフェレンギが出現して、窮地に陥るというのは面白いが
やや単純な解決策で、すごそうなザクドン人もたいした事ない。拍子抜けだ。

TV放送 95/03/25  08CH  03:35-04:30
 

第46話 悪夢の果てに

 サラタ4号で、ライカーの体に未知の微生物が侵入する。
植物のツルから入り、神経組織にすごい速度で増殖。脳に達すれば危険だ。
ドクターは電気ショックを試みる。ライカーは様々な記憶を思い出す。
楽しい思い出は、増殖率を上げると判明。
逆に不快な思い出が、増殖を止める事がわかり、微生物の根絶に成功する。

 と言うわけで、ライカーの病気を通じて過去のエピソードを思い出す話で
旧シリーズにもなかった使い回しだらけの安易な作品。史上最低か。

TV放送 95/04/16  08CH  03:20-04:15
 

第47話 移民の歌

 ゴシュベン 移民のリーダー

 100年間連邦と接触がなかったシャリアック星系から通信が入る。
彼らの領土で入植を予定しているシグナ星に、
人間が入植しており、出て行けと言うのだ。
放射線で生存できないとされていた惑星で、データが単身調査に行く事に。
移民船アルテミィスの末裔で、1万5000人が生存。退去には1ヶ月かかる。
リーダーのゴシュベンは、全員が殺されても退去する意思がないと言う。
シュリアックは3日間での退去を求め、妥協案を拒否。
データはゴシュベンを説得しようとするが苦戦。
住人はゴシュベンに同調するが、死ぬのはイヤだと言う声も上がり始める。
データは退去希望者を集めるが、ゴシュベンに撃たれる。
自己診断機能で回復したデータは、吸水管を破壊して住人を驚かせる。
シュリアックはさらに強力だと知らせる。
町は作り直せると言うと、一同は退去を決意する。
ピカードは条約の調停にグリゼラス人を要求。
彼らは冬眠中で半年待たねばならず、拒否すれば条約無視となる。
シュリアックは退去の3週間延長を認める。

 と言うわけで、もともとは人類の子孫なんだが、
長い年月を経て価値観が変わってしまった連中を、どうやって保護するかと言う話で
それ自体は旧シリーズでも何回かあった気がするのだが、
今回は説得するのがデータであると言う点が目新しい所か。

TV放映 CS放送
 

シーズン3

第48話 進化の刻印

 天体物理学の権威スタッブス博士は、カビス・アルファ系の爆発を観測する事に。
だが、あちこちで機器に異常が発生。ウエスリーが実験した微小ロボットが進化し、
知性を持ったに違いない。知性を持つ以上、撲滅する事はできない。
データが接触に成功し、一掃しようとした博士も謝罪。移住の地を与える事となる。

 と言うわけで、ウイルスみたいなロボットが、
エンタープライズに影響を与えてしまうと言う展開はなかなかだが、
割と簡単に和解してしまうのは拍子抜け。

TV放送 96/04/28  08CH  03:40-04:34
 

第49話 愛しき人の為に

 ララ4号星は謎の攻撃で廃墟となったが、1カ所だけ建造物が残っていた。
生存者ケビンとリションの夫妻は、惑星を離れたがらない。
そしてトロイが謎の音楽に苦しみ、敵艦が再三現れる。
実はケビンはダウド人で自由に姿を変えられる能力を持つのだ。
平和主義の彼は殺戮で妻を失い、500億のハシノック人を根絶させてしまう。
事実を隠そうとリションの幻影を作り、真相に気づきそうなトロイを混乱させたのだ。

 と言うわけで、いろいろ不可思議な事件が起こるが、
最後の最後に、実は凄い能力を持つ男がいて……と言う結論は、ちょっとずるい気が。

TV放送 96/05/19  08CH  03:40-04:35
 

第50話 守護神伝説

 ミンタカ星の調査基地で事故があり、上陸班が救援に向かうが、
原住民リコ(レイ・ワイズ)に目撃され、負傷させてしまう。
治療の末彼を返すが、記憶は消せず、リコはピカードと言う神に会ったと言う。
住民は神の教えとトロイを捕らえ、このままでは進化が逆行してしまう。
そこでピカードはリーダーであるヌリアを転送収容し、神ではないと説得。
技術は進んでいるが、死者を甦らせる事はできないのだと。
ピカードらは未来は自分たちで築けと言い残して去る。

 と言うわけで、ピカードが神と思われてしまい、苦労して説明するエピソード。
旧シリーズなら乱暴な手を使いそうな所だが、説得に徹するあたりはなかなかだ。

TV放送 96/05/26  08CH  02:55-03:50
 

第51話 悲しみの幻影

 コイノリア星を調査した考古学者マーラは、機雷で死亡。息子ジェレミーは遺児に。
ウォーフは責任を感じる。船内にマーラの幻影が現れ、ジェレミーは混乱する。
コイノリアに存在する肉体を持たない生命が、絶滅したコイノリア人の遺産が
ジェレミーを不幸にした事に責任を感じたのだ。
だが、架空の世界で幸せにはなれないと、ウォーフはジェレミーを養子にする。

 と言うわけで、幻影に混乱する展開は面白いが、それほど悪意のあるものではなく
簡単に引き下がるのはやや拍子抜け。突然ピカードの吹き替えの声が変わった。

TV放送 96/06/02  08CH  03:40-04:35
 

第52話 メンサー星人の罠

 艦は1000年前の罠にかかり、強力な電磁波で脱出できなくなる。
さらに、電磁波が人体に悪影響を及ぼしている。
ラフォージはホロデッキで、艦の設計者ブラームス博士と討論。
数十万個のアシュミレーターを、コンピューター制御で切り抜けるのは不可能。
逆に慣性を利用し、ピカードが手動で脱出する事に成功。罠を爆破する。

 と言うわけで、罠から脱出できたわけはよくわからないが、
1000年前の罠にかかったり、ホロデッキの博士と恋に落ちるあたりは面白い。

TV放送 96/06/09  08CH  02:55-03:50
 

第53話 宿敵!ロミュラン帝国

 ガロン・ドン・コア星を調査した上陸班は、ロミュラン人の負傷士官を収容。
ラフォージは穴に落ちて負傷。磁気嵐のため、置き去りにしてライカーらは帰還。
生存者バクラを発見したラフォージは、バイザー不調のため、協力して救難を求める。
一方、ロミュラン艦のコムロク司令官は、士官の返還を要求。
ウォーフは細胞提供を拒否し、士官は死亡。戦闘の危機に陥る。
だが、バクラらの生存を知ったピカードは、士官の返還を盾に戦闘の危機を回避する。

 と言うわけで、再びロミュランが現れ、お互いの偏見から危機に陥るが
腹を割って話してみれば、自分たちと変わらないと理解できたと言う話。

TV放送 96/06/23  08CH  02:55-03:50
 

第54話 非情なる駆け引き

 バーダン星は安定したワームホールを発見し、競売に出す。
これは数百年の距離を数秒で旅行できるもので、フェレンギの交渉団も関心を持つ。
ピカードは安定性に不信を抱き、データらを調査に向かわせる。
一方、外交官のデビノはベタゾイド人で、その能力を生かし、交渉を有利に運ぶ。
権力争いの連邦とフェレンギを候補からはずさせ、バーダン人と契約が決定した後
密約していたフェレンギと契約。だがワームホールの安定性は低いと判明する。

 と言うわけで、ワームホールを競売にかけると言う設定が奇想天外と言う気がするが
それをめぐる人々の確執はそれなり。デビノにトロイがまいるあたりは……?
ワームホールの安定性が低いとわかるが、痛快感のある勝利を得るわけではない。

TV放送 96/07/07  08CH  02:55-03:50
 

第55話 復讐の虜

 アカマ星人のギャザラ盗賊団の被害が減らないため、女王マルークに交渉を要求。
ギャザラのチョーガンらは交渉を承諾。だがボルノスが変死。
ドクターの検死では人工的なマイクロウイルスによるもので、
同様の事故は53年前ヘンソーモルの死でもあった。共通点はローナック族である事。
実は女王の召使いユタは、絶滅したトラレスタ一族の生き残りで
細胞性質変換手術で年をとらず、復讐の機会をうかがっていたのだ。
ライカーは彼女を説得するが聞かず、やむなく彼女を射殺する。

 と言うわけで、盗賊団との交渉の駆け引きが主題かと思えば
途中から復讐話にそれてしまった。ライカーがちょっと惹かれたのに殺すのが
やや悲しいテーマぽいが、別に失神させるだけでもよかったのでは?

TV放送 96/07/21  08CH  03:00-03:55
 

第56話 亡命者

 ロミュランのシートール中尉が亡命を求めてきた。彼によれば、
ネルバナ恒星系中立地帯に基地を建設中で、戦争の危機にあると言う。
だが、ピカードは極秘情報は明かさない彼に、半信半疑だ。
やがて中尉の正体が、大虐殺で知られるジャロック提督と判明。
彼は子孫を守る事が目的で、ロミュランを裏切る意思はないと言う。
しかしネルバナ星に基地はなく、彼の忠誠心がテスとされていたと判明。
ロミュランは反逆者として引渡を要求するが、クリンゴンが救援に現れ撤退。
自らの行動が無意味だったと知った提督は、自決する。

 と言うわけで、亡命はするが、国家を裏切る気はないと言う人物が現れ
一悶着あるのだが、結果的に彼の行動が何の役にも立たず、
むなしさを描いたのだろうが、物語としての魅力に欠ける。

TV放送 96/07/28  08CH  03:00-03:55
 

第57話 恐怖の人間兵器

 ネイロック アンゴジア3号の総理
 ロガ・デイナ 元兵士の囚人

 アンゴジア3号の連邦加盟を審査する事に。
ネイロック総理が案内するさなか、凶暴な囚人ロガが貨物船で逃走。
センサーから逃れるなど、高度な戦術を身につけている。
さらにセンサーの生命反応を回避する能力を持ち、
フェーザーも効果ないが、ウォーフが何とか捕らえる。
彼は戦士として、細胞能力を変える能力を持たされるが、
やがて政府に危険視され、収容所に入れられたのだ。
移送される事になるが、ロガは姿を消す。
監視の目をすり抜け、護送船団に囚人仲間を集め、母星の攻撃を開始する。
ピカードが乗り込み、彼らを元の体へ戻す事を求めるが、
ネイロックは共存は不可能として、対決する構えだ。
ロガ一味を現れるが、ピカードが武器をおろさせると、
一味は手出しできずにらみ合いに。
後は当事者に任せると言って、ピカードらは退散する。

 と言うわけで、今回の主役はまあランボーみたいな人で
囚人扱いされるが、実は彼もまた犠牲者だったなんて、まさにランボーな展開で
今の時代となっては、あえてSFにしなくてもいいような感じ。

TV放映 CS放送
 

第58話 異次元テロリスト

 ルチア4号星の暴動に対し、治療活動を行ったドクターが捕らわれてしまう。
過激派はセンサーに反応しない、独自の転送システムを開発したのだ。
ルチア警察に捜査協力を要請。彼らの対立は70年も続いている。
転送装置は次元を越えて移動するため、DNAに異常が発生し、死ぬ者もいる。
テロリストはエンタープライズを攻撃すれば、連邦は政府に圧力をかけるはずとにらみ
転送装置を利用し、ピカードを捕らえる。だがジョーディらが逆探知に成功。
基地を発見。リーダーのフィンを射殺。和解を勧め、終わりへの第一歩を踏ませる。

 と言うわけで、文化はいまいちなのに、新たな転送装置のために、
エンタープライズすら危機に陥ると言う展開は面白いが、
どこか傍観者的でピカードらの態度は冷たい感じだ。

TV放送 96/08/11  08CH  03:50-04:40
 

第59話 DEJA Q

 ブレール4号の月が軌道をはずれ、衝突の危機に陥る。
艦は軌道修正に奔走するが、パワー不足で有効な手が打てない。
そんな時、またもQが現れる。彼は力を奪われ、Q連続体から追放されたと言うのだ。
知識面で協力しようと言うQだが、ピカードらは半信半疑だ。
月の重力定数を変えると言う彼の案を採用するが、
カラマレインと言うガス体の種族が、Qへの復讐のため、妨害行動をとる。
データは彼を救うが、そのために損傷。Qは人間としては価値のない事を悟る。
彼はシャトルでカラマレインをおびき寄せ、その間に月の起動を変える事に成功。
彼の行動を評価した別のQは、彼に力を戻す事にする。

 と言うわけで、Qと言ういまいち好きになれないキャラがまたも登場。
今回は力を失ったとかで、やや面白いが、最後には力が回復してしまい
また次回はかき回すに違いない。

TV放送 96/08/18  08CH  02:55-03:50
 

第60話 疑惑のビーム

 ライカーはタヌマ星のアパガー博士に会うが、基地の爆発で博士は死ぬ。
クラック調査官は、関係者の証言からライカーを容疑者と言う。
ホロデッキで検証が行われる。訪問の目的は、クリーガー波の研究査察だった。
ライカーによれば妻マニヤが彼を誘惑。博士と口論になり帰還。
だが、マニヤや助手ティナの証言では、ライカーは暴力的だったと言う。
艦内で謎のビームが発生。クリーガー波がホロデッキより発射されたと判明。
ホロデッキでもエネルギー増幅は可能で、研究が完了していた事がわかる。
博士はフェレンギに売る意図で、妻らにウソをつき、ライカー殺害を計画。
だが転送装置で反射し、爆発を引き起こしたとわかり、ライカーの無実は証明される。

 と言うわけで、ライカーが裁判にかけられると言う、
旧シリーズの切り裂きジャック事件を思わせる展開。
ホロデッキでもビームを作れると言うのは面白いが、
3回も似たようなシーンを、各人の証言通りに再現するのはやや退屈。

TV放送 96/09/01  08CH  02:55-03:50
 

第61話 亡霊戦艦エンタープライズC

 謎の放射現象の後、保安主任がヤー大尉になっていたが、誰も異変と気づかない。
彼らの前に、22年前に不明になったエンタープライズCが現れる。
C型艦はロミュランの攻撃からクリンゴン基地を救えず、クリンゴンとの中が悪化。
20年も戦争が続いているのだ。ガイナンだけがこれを異変と認識。
ピカードを説得し、C型艦を時空の裂け目に戻さねば、歴史が狂うと言う。
戻れば死が待つのだが、C型艦のギャレット艦長も納得。彼女は戦闘で死亡。
自らが無意味な死を遂げたと知ったヤーは、砲撃手としてC型艦に乗る事を決意。
さらに戦闘でライカーも死に、C型艦は時空の裂け目へ。
艦は正常に戻り、保安主任はウォーフに。それに気づいたのはガイナンだけだった。

 と言うわけで、シリーズの中でも印象深いパラレルワールドもの。
ヤー大尉が契約の関係で、本当に無意味な死に方をしたのを、
ゲスト出演の今回、かっこよくしてしまうあたりはなかなかいける。
パラレルワールドで突然記憶が変わるのは変だが、
ガイナンだけが異変に気づくのは、映画版を見ると納得できる気がする。

TV放送 96/09/15  08CH  02:55-03:50
 

第62話 アンドロイドのめざめ

監督 ジョナサン・フレイクス

 データは電子頭脳をコピーし、自らの子供としてラルを作る。
自分に性別を選ばせ、地球人女性になる事に。ピカードは異例事態に困惑気味だ。
彼女は知識欲を持ち、感情にも関心を持つ。連邦は研究材料としてラル引渡を要求。
恐怖感を覚えたラルは機能異常が発生。連鎖的な故障で機能停止する。
データはラルを忘れまいと、彼女の記憶回路を頭の中に入れる。

 と言うわけで、データが自分の子供を作り、感情を持ってしまうが……と言う話。
ラルを教育する過程は面白いが、恐怖感で異常を起こすあたりは都合よすぎ。

TV放送 96/09/22  08CH  03:40-04:35
 

第63話 クリンゴン戦士として

 クリンゴンとの交換派遣で来たカン中佐は、実はウォーフの義弟だった。
彼によれば、父モーグがロミュランのキトマー基地攻撃を手引きした反逆者だと
元老院が発表したのだ。ウォーフは一族の汚名と異議を申し立てるが
通らねば彼は処刑される事になる。実は、検事デュラスの父が犯人だったと判明。
大物デュラス家を守るため、すでに親族がいないはずのモーグを犯人にしたのだ。
ウォーフが異議を申し立て、義弟の存在がわかっても、判決は変えられない。
ウォーフはカンを処刑から救うため、あえて臆病者の汚名を受け、追放される。

 と言うわけで、クリンゴン本星がついに登場したと言う作品。
ウォーフの家族にまつわるエピソードがわかるが、物語自体はそれほど面白くない。

TV放送 96/10/20  08CH  03:10-04:05
 

第64話 姿なき誘拐犯

 ピカードは突然別の場所へ移動。そこにはボリアス星人の連邦アカデミーのミテラ、
マイザー人のソル、そしてチャルガ星人のエソクが同じように捕らわれていた。
脱出を試みても、うまく行かず、お互いに敵ではと言う猜疑心が生まれる。
一方、艦にはニセ者のピカードが現れ、ライカーらは別人だと感じ、命令を無視する。
ピカードは機密を知っていたミテラが敵だと見抜く。
異星人は上下関係のない社会で、ピカードらの反応を調査したかったのだ。
ピカードは艦に返されるが、人を拘束すれば必ず報復を受けると警告する。

 と言うわけで、ピカードが捕らわれ実験される一方、
艦にはニセ者が現れ、最初はその違いにわからないと言う展開は
旧シリーズにもあったような感じ。異星人が意外に弱いのが拍子抜け。

TV放送 96/10/27  08CH  03:25-04:20
 

第65話 大いなるホリディ

 ピカードはライカーらに強引に休暇を取らされ、ライサ星へ。
そこで27世紀の保安警察と言うモルゴン星人ジュールに会う。
彼らは惑星の核反応を停止させられるウタッドを、過去に隠したが消えたと言うのだ。
ウタッドの地図を持つと言うバッシュやフェレンギのソバクが接近。
共にソバクの権利を主張。バッシュは地図の場所を探すが、そこには何もなかった。
実はバッシュはウタッドを発見済みで、つきまとうソバクをだます罠だったのだ。
モルゴン星人はウタッドの権利を主張するが、ピカードにはどちらも信用できない。
そこで彼はウタッドを破壊。それこそ歴史の記録通りだった。

 と言うわけで、ピカードが強引に休暇を取らされるのは、旧シリーズにもあった。
ウタッドとか言うものをめぐって、取り合いになったり、
未来の人が来たりするわけだが、その効果のほどは見られず
少ない人数で、意外にもめずに終わったりして拍子抜け。

TV放送 96/11/10  08CH  02:55-03:50
 

第66話 孤独な放浪者

 まもなく新星になるベータストロングレンを調査するため、科学者タムが来る。
彼はベタゾイド人だが、感情的でガルシダの事故も彼が原因と言われていた。
知覚が発達しすぎ、ストレスが多すぎるのだ。
彼らの前にブリキ缶と言う宇宙船が出現。それ自体が生命体らしい。
タムはそれがガムトゥと言い、孤独な存在で死ぬ気だと知る。
タムもその中に入れば、静かな生活ができるとその内部へとどまる事とする。

 と言うわけで、新星の話は途中から脇にそれ、
タムと言う知覚が異常に発達した人物と、奇妙な存在であるガムトゥが登場。
安住の地を見つけたとか言うが、何がうれしいのやらよくわからないし。

TV放送 96/11/17  08CH  02:55-03:50
 

第67話 倒錯のホログラム・デッキ

 バークレー中尉は遅刻常習で問題視され、しかも人前では何も言えない。
そんな彼は、ホロデッキではピカードらをけちらし、トロイに惚れられる存在だ。
艦内では反重量装置や転送装置、さらにはワープエンジンで故障が発生。
ライカーはバークレーに調査させるが、装置に異常はない。
バークレーは未知の物質が原因と推理。医療用サンプルのインベディウムが侵入。
現在は使用されず、スキャンされなかったのだ。冷却で不活性化させ、装置は回復。
バークレーは自信を取り戻し、ホロデッキのプログラム9以外を消去する。

 と言うわけで、特攻野郎Aチームでも異色の存在だったモンキー役
ドワイト・シュルツが、今回はホロデッキに病みつきになった男を演ずる。
事件の方はおまけみたいなもので、このキャラクターがなかなか笑える。

TV放送 96/11/24  08CH  03:25-04:20
 

第68話 究極のコレクション

 データはジョビス号からハイトリチウムを回収。だが爆発事故で死亡してしまう。
実はジョビス号の貿易商ファージョは、珍品を集める趣味で、データを捕らえたのだ。
ラフォージはデータの死に疑問を感じ、その原因を調査する。
ファージョが意図的に水質汚染を起こし、ハイトリチウム輸送をさせたと判明。
バリアは改心し、データを逃がそうとするが、ファージョに撃たれて死ぬ。
データはファージョを撃とうとするが、転送収容され、ファージョは逮捕される。

 と言うわけで、データをコレクションに入れようとする人物が現れる話。
データが人殺しをしそうになると言うのがテーマらしいが、それはわかりづらい。

TV放送 96/12/01  08CH  02:55-03:50
 

第69話 英雄症候群

 連邦とレガラ星の同盟交渉のため、サレック大使(マーク・レナード)を迎える。
彼は202歳だが元気。しかし側近たちは彼の健康を気づかう。
その頃から船内で小競り合いが多発。ドクターはサレックの影響だと言う。
感情的になるベンダイ症候群になり、同行したサカスがテレパシー制御していたのだ。
ピカードは感情に乱されたサレックに任務は無理と言うが、
レガラ星人はサレック以外とは交渉せず、また延期もできない。
そこで精神融合で感情面をピカードに移し、交渉を成功させる。
ピカードはサレックが家族に対する愛情を秘めている事を知る。

 と言うわけで、旧シリーズの関係者がドクターに続いて登場。
サレックが感情的になったり、2人目の地球人の妻ペリンを迎えたとか
彼の登場させた事にまつわるエピソードで時間をかせいで、話全体はありきたり。

TV放送 96/12/08  08CH  02:55-03:50
 

第70話 愛なき関係

 ベタゾイドでの貿易会議に参加したフェレンギトグ艦長は、ラクサナの能力に注目。
ライカーらと共に艦に捕らえ、彼女に味方になるよう説得。
ライカーは通信装置を奪うが、アクセスコードがわからず、ノイズに似せて通信。
ラクサナは娘たちを返す事で、味方になる事を承諾。
ピカードは恋敵のフリをし、フェレンギ艦攻撃を示唆。
危険を感じたトグはラクサナを返す。

 と言うわけで、フェレンギとラクサナが久々に登場。
ウエスリーがアカデミー試験よりライカーらの捜索を優先するエピソードもあるが
フェレンギ艦での思ったほどいざこざがなく、中途半端。

TV放送 96/12/22  08CH  02:55-03:50
 

第71話 輝きの中へ

 墜落した1人乗り宇宙船から、重傷の男性を発見。彼は驚くべき回復力を見せる。
ジョンと名付けられた彼は、記憶がまったくなかったが、
彼が触れると負傷した者も完治してしまう能力を持っていた。
細胞に急激な突然変異が生じているらしく、苦痛を感ずる。
やがて彼を追って、ザルコン宇宙船のスナッド司令官が現れる。
スナッドによれば、ジョンは秩序を乱した罪の死刑囚で、脱走したと言うのだ。
ピカードは彼自身に申し開きができないと、引渡しを拒否。
ジョンは記憶を取り戻す。肉体を越えた存在に進化し、異端者として排除されたのだ。
やがてジョンの肉体は発光し消滅。いずれスナッドにもわかると告げて去る。

 と言うわけで、またも高度な存在が登場する話で、その能力もたいした事ないが
進化の過程で、進化した方が差別されると言うのが面白み。
それにしても、たった数日で変化してしまうと言うのは強引では。

TV放送 97/01/12  08CH  02:55-03:50
 

第72話 浮遊機械都市ボーグ 前編

 ジュネ4号星が破壊され、艦隊はボーグによるものと断定。
ライカーの後任候補であるシェルビー少佐が、対策のため乗船する。
接近するボーグ艦に戦闘能力では勝ち目がないため、引きつけて援軍を待つ事に。
だが攻撃で被害を受け、乗船してきたボーグはピカードを連れ去り撤退した。
ライカーはピカード救出のため、ボーグ艦に乗り込むが、
ピカードはロキュータスと名乗り、ボーグに改造されていた。
攻撃にパワーを集中するためには、追跡は不可能と一同は帰還。攻撃を決意する。

TV放送 97/01/19  08CH  02:55-03:50
 

シーズン4

第73話 浮遊機械都市ボーグ 後編

 連邦はピカードを戦死と断定し、ボーグへの総攻撃を打つが全滅する。
艦長となったライカーは、情報を入手するために捕らわれたピカードから
逆にボーグの情報を得る事を思いつく。
総攻撃の間に、データらがボーグ艦に侵入。ロキュータスを奪取する事に成功する。
だが外科手術は危険な状態だ。ボーグ艦は地球へ進行。
ピカードを利用しアクセスに成功。全ボーグに休息命令を出す。
ボーグ艦は急停止のため自滅し爆発。ピカードは回復するが、心に傷を残す。

 と言うわけで、初の前後編でボーグと本格的な戦闘に突入。
ピカードが捕らわれてボーグに改造されると言う展開も、なかなか興味深いものが。
艦隊が全滅するほどの敵に対する手としては、ライカーの手は奇想天外さに欠ける。

TV放送 97/01/26  08CH  03:25-04:20
 

第74話 戦士の休息

 マッキンリー基地での整備中、クルーは休暇を取る。
ウォーフは地球人の育ての親セルビエ夫妻を迎え、夫妻は元老院追放の件を心配する。
ピカードは故郷フランスで兄ロベールと再会。彼とはケンカ別れしたままだった。
艦長の仕事に疲れたピカードは、故郷でマントル調査に従事する事を考える。
彼は敵の手先になった屈辱に耐えられなかったのだ。
だが兄は屈辱を抱いて生きろと説得。ピカードは艦へ戻る事を決意する。

 と言うわけで、この作品はブリッジが一度も出てこない画期的な作品らしい。
ピカード他、ウォーフやウエスリーの家族も出てきて番外編的色彩が強い。
まあ、たまにはこう言うのがあってもいいと思う。

TV放送 97/01/26  08CH  03:25-04:20
 

第75話 宇宙孤児ジュノ

ジョノ タレリア船にいた地球人の子供
エンダー艦長 タレリア人。ジョノの育ての親
コノート・ロサ提督 ジョノの祖母

 タレリヤ船から救難信号を受け急行する。
かつても救難信号で呼び出され、ゲリラ攻撃を受けた相手だ。
船内には訓練兵らしき5人の子供がいて、1人は地球人だとわかる。
彼はジョノと名乗り、エンダー艦長のもとへ返せと要求。
女性を蔑視する一方で、艦長であるピカードには一目を置いている。
ジョノはロサ提督の孫で、タレリヤの攻撃で両親を殺されたと判明。
このまま提督に返す事はできないと、
ピカードが地球人としての自覚を持たせるよう訓練する事に。
ピカードはジョノの素性を知らせるが、彼はエンダーを慕い、聞く耳を持たない。
エンダーはジョノの引き渡しを求め、拒否すれば攻撃する姿勢だ。
ジョノは祖母がピカードの上官と知り、さらに虐殺の記憶に悩まされる。
同年代のウエスリーともうち解けるが、思い悩んだ末ピカードを刺し拘留される。
ジョノはエンダーの恩は裏切れないと言い、
ピカードも彼の意志を無視していた事に気づき、エンダーに引き渡す。

 と言うわけで、またまたもとは地球人だが価値観の違う人物が登場。
ちょっと違うのは、旧シリーズならば最後は地球人に同調しそうだが
最後まで異星人側についたと言う点か。

TV放映 CS放送
 

第76話 永遠の絆

 少年ジェフのイタズラで弟ジェイクが重態に。
手術のため宇宙基地へ急行するが、データに異変が発生。
彼はピカードの声紋を使い、ブリッジを閉鎖。どこかの惑星へ自らを転送する。
そこで待っていたのは、データの生みの親で死んだはずのスン博士だった。
生き延びた彼は、脳の誘導装置でデータを呼び寄せたのだ。
だが、破壊されたはずの兄ローアまでもが現れてしまった。
博士はデータのために感情チップを作るが、ローアが奪ってしまう。
彼との格闘で博士は死に、データはライカーらに救出される。
宇宙基地へ急行し、ジェイクは回復。兄弟の絆は簡単には切れないと知る。

 と言うわけで、データが反乱を起こすがおとがめなしで
データと兄ローアとスン博士の3役をブレント・スパイナーが演ずる1作。
それがウリで、ローアは再登場しそう。感情チップは映画で出た物だと思う。

TV放送 97/02/09  08CH  03:10-04:05
 

第77話 恐怖のワープ・バブル

 ウエスリーがエンジンの実験中、ドクターは何かの光を感じる。
彼女は恩師クエイスの失踪に気づくが、他のクルーは誰も彼の存在を認めない。
それどころか、次々乗員が消え、ライカーらまでもが姿を消す。
ピカードと2人だけになるが、彼は異変と認めず、さらに彼自身も消える。
実はウエスリーの実験で発生したワープバブルに、彼女は巻き込まれたのだ。
彼女は自身の意識の世界に存在し、ワープバブルの消滅と共に消えてしまうのだ。
ウエスリーは「旅人」と共に道を開く事に挑戦。
事態を認識したドクターは、間一髪竜巻に飛び込み、帰還に成功する。

 と言うわけで、ドクターが主役で彼女以外のクルーが消えていく話。
だが、事件に巻き込まれているのは彼女自身だったと言う展開も面白いが、
「宇宙の果てからきた男」に出てきた「旅人」なる人物が協力したり
正体不明の「ワープバブル」とか出てきたり、わけがわからない事ばかり。

TV放送 97/03/02  08CH  02:55-03:50
 

第78話 革命戦士イシャーラ・ヤー

 貨物船アーカスが遭難し、故ヤー大尉の故郷タカーナ星へ不時着。
ここは連邦と交流がなく、「同盟」と「連邦」と称する連中が対立していた。
連合は乗員捜索に協力を約束。ヤー大尉の妹イシャーラを送り込んできた。
乗員はイシャーラを疑っていたが、次第に親しくなる。
彼女は乗員救出作戦に同行。救出に成功するが、真の目的は敵システムの破壊だった。
データは彼女を止め、イシャーラを信じすぎたと感じる。
だが、信じなければ友人はできず、信じるしかないのだ。

 と言うわけで、犬死にしたヤー大尉の周囲を、後になっていろいろ掘り下げてきた。
今回は妹が登場で俳優は別人。裏切られても信じるしかないと言う話。

TV放送 97/04/23  08CH  03:05-04:00
 

第79話 勇者の名の下に

監督 ジョナサン・フレイクス

 クリンゴンのケーラ大使は息子アレキサンダーを連れて現れる。
アレキサンダーは、実はウォーフの息子だった。
帝国の指導者クンペックは、後継者候補デュラスかガウロンのいずれかに毒を盛られ、
ピカードに後継者選びをゆだねて死ぬ。
デュラスはウォーフに汚名を着せ追放した人物だった。
儀式の途中爆発事故が発生。調査の結果、ロミュラン型の爆弾と判明する。
ケーラはウォーフ追放の真相を知るが、デュラスに殺される。
爆発事件の犯人もデュラスと判明。怒ったウォーフは彼と対決し殺害。
アレキサンダーは、ウォーフの養父母が育てる事になる。

 と言うわけで、クリンゴンの後継者を巡る争いに巻き込まれる話。
ウォーフも意外に、クリンゴン内の重要な位置を占めるが、
決闘とは言え、殺人を犯した人物をほっといていいのか?

TV放送 97/05/14  08CH  03:05-04:00
 

第80話 悪夢のホログラム

 ライカーらは無人のオナイアス3号を調査。ガスでライカーだけが転送収容に失敗。
気がつくと16年後で、今や彼はエンタープライズ艦長だと言う。
潜伏していたウイルスで発病し、16年間の記憶を失ったと言うのだ。
ピカード提督は、ロミュランとの友好条約交渉にライカーを指名。
だが、死んだ妻がミヌエットと判明。彼女はホロデッキの存在だったので、
この世界がすべて、ライカーの記憶をもとに、宿敵トモロクが作ったものとわかる。
トモロクの目的は前哨基地の場所を聞き出す事だったのだ。
息子役の少年イーサンと共に監禁されるが、実はすべて少年の作った幻と判明。
侵略者により星は全滅。少年バラシュは、望む物を作成する装置を得たのだ。
孤独だった彼は、ライカーと共に艦へ帰還する。

 と言うわけで、ライカーが未来へタイムスリップしたような話。
面白げな展開だが、後半は二重の幻だと判明して、何だかだまされたよう。

TV放送 97/05/14  08CH  03:20-04:15
 

第81話 ファイナル・ミッション 新たなる旅立ち

 ウエスリーのアカデミー入学が決まり、
ピカードは最後の任務として鉱山労働者の紛争調停に同行させる。
だが事故でシャトルは惑星へ不時着。そこは砂漠で水がすぐにも必要となる。
洞窟で噴水を発見するが、周囲にバリアがあり接近できない。
ライカーはシャトルの遭難を知るが、別の任務を優先。
同行したダーゴ艦長はバリアを破ろうとし、ピカードが負傷。ダーゴは死ぬ。
ピカードはウエスリーに果てしない未来があると励まし、
ウエスリーはバリアの解除に成功。ライカーらに発見され救出される。

 と言うわけで、ウエスリーがレギュラーからはずれると言う事で、
最後にちょっと活躍させたと言う感じだが、派手な事件でないのでいまいち。
以前見逃していた序盤も補いました。

TV放送 97/06/04 08CH 03:05-04:00
 

第82話 失われたテレパシー

 艦は謎のフィールドに接触。それは平面状に浮遊する生命体だった。
その影響でトロイはテレパシー能力を失い、ショックでヒステリックに。
艦は流動体に引かれ、ブラックホールのような宇宙ひもに接近。このままでは危険だ。
トロイは流動体が我々の存在には気づいていると指摘。
宇宙ひもの反応を反射させ、そのスキに脱出する事に成功。
トロイは能力を回復し、流動体にとって宇宙ひもこそ故郷だと気づく。

 と言うわけで、トロイが能力を失ってヒステリックにと言う展開は面白いが
流動体とか宇宙ひもとか、よくわからない物でごまかされた感じ。

TV放送 97/06/11  08CH  03:05-04:00
 

第83話 ヒューマン・アンドロイド・データ

 オブライエンとの結婚を控えたケイコは、突然式をやめたいと言い出す。
データは素直に解釈するが、それが真意でないと知り困惑。
ロミュランとの交渉のため、バルカンのティペル大使を迎える。
だが大使は転送事故で死亡。だが、データはロミュランにさらわれたと気づく。
実は大使はロミュランのスパイ、セレックで事故を装って帰還したのだ。
結局、ケイコは結婚を決意。データは人間の感情を得るまで成長し続けると感じた。

 と言うわけで、ロミュランとの一触即発の事件もあるが、あまくでおまけ。
データの1日をオブライエンらの結婚を交えて描いたと言う感じ。
面白い事は面白いが、派手な展開はない。

TV放送 97/07/09  08CH  03:05-04:00
 

第84話 不実なる平和

 カーデシアのマセット艦長は、連邦のマックスウェル艦長の攻撃を受けたと抗議。
マックスウェルはカーデシアの停戦違反を主張。攻撃によって、戦争を防ごうと言う。
だが和平協定の破棄はできないと言うピカードは、連邦への引き渡しを決定。
マックスウェルはカーデシア船攻撃を仕掛けるが、元部下のオブライエンが説得する。

 と言うわけで、かつての敵との停戦を快く思わない人物が事態を悪化させる話で
面白そうな感じだが、意外に展開はありがちでいまいち。

TV放送 97/07/16  08CH  03:10-04:05
 

第85話 空白の1日

 艦は正体不明のエネルギーのひずみに接触。乗員らは30秒間気絶する。
だが細胞の変化等が1日の経過を示すと判明。データだけがなぜかそれを否定する。
彼がウソをつき、記録を改ざんした事は明らかで、真相を追及するため惑星へ接近。
パクサン人が出現。高い文明を持つ彼らは、存在を隠し、
接触した者を冬眠させて移動させてきたが、データは気絶させられなかった。
そこで乗員の記憶を消し、記録を改ざん。データには二度と口にするなと命じた。
手がかりを残しすぎたのが原因とわかり、彼らは再度記録を消す事に挑戦する。

 と言うわけで、知らない間に1日が経過していたと言うSF的な体験の話。
発想はなかなか面白いのだが、乗員以外の者と接触すれば、
時間のずれに気づくはずだが?

TV放送 97/07/23  08CH  03:25-04:20
 

第86話 悪魔の契約

 ベンタックス星は1000年の平和の後、悪魔アードラに星を渡す契約をしたと言う
言い伝えがあり、その時期が来て、指導者ジャラットをはじめ、人々は脅える。
彼らの前にアードラが現れ、予言通り地震などを起こす。契約書にも不備はない。
だがピカードはアードラを信用せず、調停裁判をする事に。
1000年前に来たのが、アードラ自身である証拠はないと主張する。
ラフォージの逆探知で、一味の透明宇宙船を発見。
ホログラムや転送等を利用したトリックで、あちこちの惑星で詐欺行為をしたと判明。
契約は白紙となり、アードラは捕らわれる。

 と言うわけで、悪魔に扮して人々をだます連中が出てくる話は面白いが
トリックの解明や、詐欺組織の正体などが描かれず、だまされたよう。

TV放送 97/08/13  08CH  03:05-04:00
 

第87話 ファースト・コンタクト

 ワープ研究を進めるマルコリア星に対し、潜入調査するライカーは暴動で負傷。
医師は宇宙人と気づき、彼を警戒するようになる。
ピカードはライカー捜索のため、ミラスタ博士やダーケン首相に会い事情を説明。
だが、今まで宇宙の中心と思っていた彼らにとって、ピカードらは侵略者にも思えた。
連邦との条約に反対するクローラは、自殺をはかりライカーの仕業に見せようとする。
その事態に、首相は国民の心の準備はできていないと、
ワープ開発を遅らせるよう指示。ピカードは再び戻ると約束して去る。

 と言うわけで、映画第2作と同じ題名のエピソード。
今回は地球人が彼らにとって宇宙人となると言う展開で、
必ずしも宇宙開発を進める事が得策ではないと言う結論は、なかなか面白い。

TV放送 97/08/13  08CH  03:40-04:35
 

第88話 ギャラクシー・チャイルド

 エンジンの改良を調査するため、リア博士が訪問する。
かつてホロデッキの博士に惹かれたラフォージは、改造を批判する博士に困惑。
艦は謎の巨大生命体の攻撃を受け、これを殺してしまうが、子供がいたと判明。
フェーザーによる帝王切開に成功するが、艦を母親と思いこみエネルギーを奪われる。
リアは自分がホロデッキでもてあそばれたと感じ、ラフォージに反発。
だが協力し、嫌がる周波数で生命体を離す事に成功。仲間と合流させる事に成功。
すでに結婚していたリアだが、2人は意気投合する。

 と言うわけで、生命体の話はおまけと言う感じで、
ラフォージとリアの再会(実は初めて会う)が主題。
予想外の人物で反発しあうまでは面白いが、意気投合するに至る展開はいまいち。

TV放送 97/08/20  08CH  03:40-04:35
 

第89話 謎めいた狂気

 漂流していたプリテイン号では、乗員が殺し合い全滅していた。
唯一、ベタゾイド人ヘーガンだけが無事だが、ショック状態だ。
次第に、乗員たちが幻覚を見るように。不信感がつのり、小競り合いが増加。
おまけに宇宙の亀裂に入り、爆発の力を作れねば脱出はできなくなる。
亀裂の向こうの何者かが、ベタゾイド人の夢に何かを伝えていると判明。
その影響で、他の乗員はレム睡眠に達せず、精神が侵されてしまったのだ。
そこでトロイは彼らに接触。協力して爆破を起こす事に成功。空間を脱出する。

 と言うわけで、「魔の宇宙病」的な展開で、面白くなりそうだが
レム睡眠がどうとか、もっともらしい言い訳が出たのが興ざめで
向こうの存在は姿を見せずじまいだったし。

TV放送 97/09/03  08CH  03:05-04:00
 

第90話 アイデンティティー・クライシス

 惑星タチアナンの失踪事件を調査したアリーズ号の乗員が、5年後失踪し始めた。
残るのはスザンナとラフォージだけだ。どうやら皆惑星に戻ったらしい。
やがてスザンナの体に異変が。5年前に体内に入った寄生生物が、
生殖行為のためにDNAを書き換えたのだ。生物は透明で見つけられなかったのだ。
ドクターはスーザンから生物を取り出し、DNAの書き換えに成功。
だが、その間にラフォージが変化を起こし惑星へ。
スザンナは同化途中のラフォージを説得。連れ返し、手術は成功する。

 と言うわけで、5年前の影響で異変が起き、次第に怪物になると言う展開を
科学的にこじつけた話で、その展開はなかなか面白い。
だが、他の者は手遅れだが、ラフォージはまだ途中だから戻れると言うのは
どうも御都合主義的で困りもの。

TV放送 97/09/10  08CH  03:05-04:00
 

第91話 謎の頭脳改革

 アーガス情報基地の機能が停止。調査するバークレー中尉(ドワイト・シュルツ)は
エネルギー波を受けて人が変わったように。脳の伝達速度が5倍の超天才に。
トロイを口説く自信家に。アーガス基地爆破の危機に、
バークレーは自らをコンピュータと接続し危機を回避。船を制御できるように。
さらにピカードらの制止を無視し、亜空間に艦を突入させる。
3万光年彼方に住むサイセリア人は、知識交換のため、外の者を連れてきたのだ。
バークレーは元に戻るが、その知識は残されたままだった。

 と言うわけで、Aチームのモンキーことバークレーが再登場。
ホロデッキマニアだった前回ほどの面白みはないが、
だんだん超人になっていくのは、旧シリーズの「光るめだま」のよう。
また人気キャラなので、最後には元に戻るのが安易にも思える。

TV放送 97/10/22  08CH  03:05-04:00
 

第92話 QPID

 考古学シンポジウムが行われ、ピカードの恋人バッシュが訪れる。
再び現れたQは、彼女がピカードを破滅させると警告。
ピカードは取り合わないため、Qは彼をロビン・フッドに。
バッシュをマリアンに扮しさせ、命の危険を冒して救出に行くか試す事に。
ピカードはバッシュを救出。Qはピカードの弱さを見たと言う。
バッシュは、Qと共に宇宙探検の旅をする事になる。

 と言うわけで、Qがまたも登場。今回はピカードが恋人を助けるかが焦点で
彼女が勝ち気で、自分の身のために寝返ったりする所はあるものの、
やっぱり助けに行く展開は容易に想像できて、ちょっとまだるこしい気が。

TV放送 97/11/05  08CH  03:15-04:10
 

第93話 疑惑

 艦内で機密が漏洩。エンジンの爆発事件が発生する。サティ提督が調査に。
クリンゴンのジダン中尉が機密盗難を認めるが、爆発への関与は否定。
共犯者がいると考え、サティは実はロミュランの血を持つターセスを怪しむ。
爆発自体は摩耗によると判明するが、サティの追及は留まらない。
公聴会でターセスの追及が続き、ピカードは人権侵害だと反発。
するとサティは、ピカードやウォーフも適任でないと言い出す。
ヘンリー提督により質問会は中止に。サティは艦を去る。
彼女は英雄と言われ、自分を見失い、魔女狩りを繰り返していたのだった。

 と言うわけで、未来にあっても、魔女狩りが繰り返されると言う話。
実際にありそうな話だが、結局の所、双方の意見は平行線で
一応はサティの父の言葉で説得した感じだが、スカッと解決はしていない。

TV放送 97/11/05  08CH  03:15-04:10
 

第94話 決別の儀式

 ケイロン2号星のティムソン博士は、太陽の爆発を止める研究のため乗船。
実験は失敗するが、研究を続ければ必ず成功するはずだ。
だが、ケイロンでは60歳の者は決別の儀式として、死ななければならない慣習が。
高齢化社会に対応し、尊厳を失わないまま死ぬと言うのだ。
彼に惹かれていたラクサナは、誤った習慣と非難するが、干渉はできない。
ティムソンもラクサナに惹かれ、研究を続けるため亡命する事を決意。
だが彼の行為はケイロンの戦闘態勢を導き、娘ダーラも父を尊敬できなくなる。
ラクサナはアダになったと自らの行為を反省。ティムソンは故郷へ戻る事にする。

 と言うわけで、旧シリーズならば命令違反を犯しても直させた悪癖が
このシリーズでは、干渉はできないと言う理念のもとに、そのまま通ってしまう話。
そんなわけだから、物語としてはやや消化不良を感じさせる。

TV放送 97/12/03  08CH  03:05-04:00
 

第95話 愛の化身オダン

 ペリアゼル星の2つの衛星ベータとアルファの対立を調停するため、
トリル族のオダン大使が訪れる。ドクターとオダンは互いに惹かれあう。
調停に向かうシャトルが攻撃を受け、衝撃でオダンは衰弱。
その結果、ドクターはトリル族が体内に寄生する生物で、体は借り物と知る。
ホストは死に、新しいホストが届くまでの間、ライカーの体を貸す事に。
拒否反応による苦痛に苦しむが、調停は続行。
困惑するドクターも、やはり彼を愛していると感じる。
調停は成功し、新しいホストが到着。今度のホストは女性だった。
オダンは新しいホストへの寄生に成功。
だがドクターは、度重なる変化についていけないと感ずるのであった。

 と言うわけで、奇妙な人物に恋してしまったレギュラーのドクターが、
結局、彼を愛し続け事はできないと感じるわけで、
きれい事ばかりではいけないのだぞと言っている感じだ。

TV放送 97/12/10  08CH  03:10-04:10
 

第96話 裏切りの序曲

 クリンゴンの植民地で反乱が発生。調停のためカドロフ大使が乗船。
バーグ総督は、惑星連邦が反乱を援助しているのではとの疑惑を捨てきれない。
クリンゴンと連邦の同盟を崩そうとするロミュランは、ラフォージを捕らえて洗脳。
彼は、何者かの妨害工作を調査するかたわら、自らが武器を反乱軍に転送。
実は一味のカドロフの指示で、バーグを殺そうとする。
データは脳波に類似した電波を受信。それで人間を操作していると判断。暗殺を阻止。
カドロフは逮捕され、ラフォージは記憶を取り戻す治療を受ける事に。

 と言うわけで、ラフォージが洗脳され暗殺に利用される話で
旧シリーズで言えばチェコフの役どころ。このシリーズでも似た話があった気が。
そんな目にあった連中が、意外に簡単に現場復帰してしまうのが困りものだ。

TV放送 98/01/20  08CH  03:05-04:05
 

第97話 恋のセオリー

監督 パトリック・スチュアート

 恋人と別れたジェナ大尉は、データの優しさに惹かれつきあうように。
データは困惑するが、恋人らしい振る舞いをするように努力する。
一方、未知の星雲の影響で空間にひずみが生じ、艦は爆発の危機に。
ピカードがシャトルで誘導し、何とか空間からの脱出に成功。
ジェナはデータの心に触れられないと気づき、彼と別れる事を決意する。

 と言うわけで、データに恋人ができると言う売りだが、
何しろ勝手に惚れられて、勝手にふられるのではデータも困惑するばかり。
未知の星雲の話は、それにはまったく影響しない。

TV放送 98/02/04  08CH  03:05-04:05
 

シーズン5

第98話・第99話 クリンゴン帝国の危機

 ピカードはクリンゴン総裁ガウロンの就任式に招待される。
デュラス一族はルーサとベトールの姉妹が、トラルを総裁候補として立てて対抗。
ピカードは調停役としてガウロンを選ぶが、デュラス一味は強力な軍を用意する。
ウォーフは弟カーンとガウロン側につく事に。ガウロンは汚名返上を認める。
彼はピカードに協力を要請するが、内政には干渉できない。
だがデュラス側にロミュランが協力しているとわかり、牽制作戦をとる事に。
ロミュランのシーラ司令官は、パラレルワールドから過去へ行った
ターシャの娘だった。ターシャはとらわれ、シーラを産んだ後殺されたのだ。
データが接近するロミュラン艦を検知。結託が発覚し、シーラらは撤退。
デュラス姉妹は逃走し、トラルは有罪となる。

 と言うわけで、旧シリーズでもなかったクリンゴンの内乱にまつわる物語。
これにウォーフがからみ、さらにターシャの娘も登場となかなか面白い展開。
この後も出てくるシーラやデュラス姉妹が死なず、中途半端な感じも。

VHS
 

第100話 謎のタマリアン星人

 タマリアン星より信号を受け接触に。彼らの言語は理解不能で交流はない。
タマリアン艦長(ポール・ウインフィールド)とピカードは、転送でエルアドレ星へ。
タマリアン艦の妨害で、惑星への着陸も転送もできない。
艦長は、ダーモクとジラードと謎の言葉を話すが、その意味は分からない。
彼は惑星の怪物に襲われて重傷。必死に話すピカードは、
タマリアン人の言葉はすべて比喩で、2人の英雄が戦いを通じて絆が生まれたと知る。
彼らの意図は、命をかけて絆を作ろうと言う事だったのだ。
タマリアン艦長は死に、両艦は戦闘状態に。転送収容されたピカードは、
理解した言葉で、絆が結ばれたことを説明し、戦闘を回避する。

 と言うわけで、映画「スタートレック2」に出たウインフィールドが登場。
価値観の違う宇宙人との接触がテーマだが、価値観が違うあたりがわかりづらい。

TV放送 98/03/11  08CH  03:05-04:05
 

第101話 流浪のベイジョー星人

 カーデシアの併合に抵抗するベイジョー人の過激派が、
ソラリア星の連邦コロニーを破壊。ケナリー提督は、指導者オータを探せと指示。
ベイジョー人のロー少尉が任務につくが、乗員の彼女への不信感は否めない。
オータに接触するが、彼はコロニー破壊とは無関係と主張。
ローによると、提督はベイジョーに復讐するため、カーデシアと手を組んだと言う。
オータを居留地への移送すると、待ち伏せていたカーデシア艦がこれを破壊。
だがそれはピカードの罠で、移送船は無人だった。
連邦を巻き込むカーデシアの罠だと判明。提督は処分を受け、ローは艦に留まる。

 と言うわけで、続くDS9では主要人物になるベイジョー人が初登場。
カーデシアとの確執の設定を見せ、準レギュラーのロー少尉も紹介。
全体的に顔見せと言う感じだ。

TV放送 98/04/23  08CH  03:05-04:00
 

第102話 殺戮の宇宙水晶体

 メローナ植民地が謎の水晶体に襲われるが、ライカーらは避難し難を逃れる。
マー博士は水晶体の生存者は初めてと興味を持って調査。
彼女の息子も水晶体に殺され、誘導したローアの弟データにも嫌悪感を示す。
だが、データが息子の記憶を保存していると知り、態度を一変。
ピカードは水晶体との交渉を進めるが、博士は震動で破壊。
息子のためにやったと言うが、データの記録は息子がそれを望んでいなかったと言う。

 と言うわけで、11話で登場したと言う水晶体と再び戦う話。
初期の話なので印象はほとんどない。
データとマー博士の関係は面白かったのだが、途中から息子の話が出てきて妙に。
水晶体は脇にそれてしまい、何かだまされた感じ。

TV放送 98/05/07  08CH  03:05-04:05
 

第103話 エイリアン・ゲーム

 ウエスリーが休暇で帰還するが、船内ではライカーが持ち込んだと言う
エイリアン・ゲームと言うゲームに皆熱中していた。
ウエスリーは不審に思い調査。どうやら脳を刺激し、中毒性があるらしい。
ピカードを含む船内全員が影響を受ける。クタリアン人の陰謀だった。
ウエスリーは破壊されたデータを修理。
捕らわれるが、データが作った装置で洗脳から回復し、クタリアン人を捕らえる。

 と言うわけで、乗員がゲームで洗脳されると言う今でもありそうな話で
1人だけが影響を受けないのもホラー的で面白い。
でも、それがゲストのウエスリーと言うのはいただけない。

TV放送 98/05/14  08CH  03:05-04:05
 

第104話 両性具有ジェナイ星人

 ジェナイ星のシャトルが行方不明になり、ライカーがジェナイ星人ソランと調査に。
ジェナイ星人は両性具有だったが、ソランは女性寄りでライカーに惹かれる。
だが、こうした存在はジェナイでは異端視されていた。
シャトル乗員の救出は成功するが、ソランは逮捕され裁判に。
愛を否定はできないと主張するが、ジェナイ星人には聞き入れられない。
内政干渉はできず、ライカーは救出のため潜入するが、ソランは身を引く事を決意。

 と言うわけで、過去にも似たような話のあった、
価値観の相違から来る対立が生じるというもの。
最後はソランが人格矯正を受けたようにも思え、大逆転の痛快感はない。

TV放送 98/05/21  08CH  03:05-04:05
 

第105話 26世紀のタイム・トラベラー

 小惑星によるペンセラ4号の天候悪化に対し、温度低下の対策を打つ。
彼らの前に、26世紀から来たと言うラセビーセン教授は、
伝説の人物ピカードによる偉業を見届けたいと言う。
ピカードはフェーザーによる温度上昇作戦を強行。見事成功し天候は回復する。
教授は去ろうとするが、怪しんでタイムポッドを調査。そこには盗まれた武器が。
実は彼は22世紀の人間で、26世紀の男からタイムポッドを奪ったのだ。
そして、未来の武器を奪って、世界制覇を企んだのだ。
教授は逮捕され、時間が来たためタイムポッドは消えてしまった。

 と言うわけで、未来の人物が現れて思わせぶりをする展開は、やや困りもの。
それが過去の人物で、意外にせこいたくらみを持っていたとわかると、
もう少しうまい手があったのではと思わされてしまう。

TV放送 98/06/04  08CH  03:05-04:00
 

第106話 エンタープライズ・パニック

 量子フィラメントとの衝突で、艦内は隔壁遮断され、乗員は各場所に孤立。
ピカードは子供たちとリフトから脱出。ブリッジのトロイは指揮をとるハメに。
ラフォージはエンジンの放射能放出を阻止。
ライカーとデータは抑制フィールドを回復させる。
ウォーフは、産気づいたケイコの出産に立ち会う。
各自の努力で艦は回復し、ケイコは無事出産する。

 と言うわけで、物語としてはそれほど意外な展開があるわけではないが
各自が独自の判断でも最善の道をとると言う展開を描いたわけ。
トロイと、ロー大尉の確執が面白いが、ロー大尉はこの後大して出番はないらしい。

TV放送 98/06/18  08CH  03:05-04:00
 

第107話 新ワープ航法ソリトン・ウェーブ

 艦は新推進法ソリトンウェーブのテストに参加することに。
一方、ウォーフの養母は、アレクサンダーを父のもとで育てるべきと預ける。
ウォーフは良き父であろうとして振り回させるが、ウソをつく息子に困惑。
テストは成功かに思えたが、ウェーブが暴走して付近の惑星が危険に。
アレクサンダーのウソはなくならず、ウォーフはクリンゴンの学校に入れる事を決意。
だが両親を失った心の傷が原因と気づく。
ウェーブを爆破で阻止する事になるが、アレクサンダーが実験室にいて危険。
間一髪救出して、ウェーブの消失にも成功。
試練に耐えるため、アレクサンダーは艦に残す事にする。

 と言うわけで、ウェーブの話よりはウォーフが息子をどう育てるかがメイン。
今回は導入部という感じ。話自体はそれほど面白みがない。

TV放送 98/07/09  08CH  03:20-04:14
 

第108話 記憶侵入者ユリア星人

 忘れた記憶を呼び起こす能力を持つユリア星人ターミ一家が乗船。
だがその後、トロイ、ライカー、ドクターと次々謎の昏睡を起こす。
有害物質等は観測されず、ユリア人に何らかの関係があると思われるのみ。
トロイが回復し、ターミの息子ジェブが記憶をさぐると、
ターミが3世紀前に禁じられた、記憶に侵入して犯す行為をしたと判明。
しかし彼らが訪問した惑星でも同様の事件があり、ターミはいなかったとわかる。
全事件に立ち会ったのはジェブが犯人と判明し逮捕。ライカーらは回復する。

 と言うわけで、誰が犯人かはバレバレだが
未来にあっても、安易な暴力はなくならないと言う話。
設定は工夫したなと思われるが、それほど変わりばえはしない。

TV放送 98/08/13  08CH  03:05-04:00
 

第109・第110話 潜入!ロミュラン帝国

 連邦大使スポック(レナード・ニモイ)がロミュランで発見され、捜索命令が出る。
彼の父サレク(マーク・レナード)とスポックは対立状態にあったが、
裏切行為ではないと断言。急進派の評議員パーデックと接触したと推理する。
そこでピカードらはロミュラン人に扮し、クリンゴンの透明船で急行。
一方、フェレンギ貨物船でバルカン船の破片が見つかり、ライカーが調査。
クアラ星の解体所にあるトパア号が盗まれたのだ。
ピカードらはパーデックの導きで、スポックに会い、サレクの死を伝える。
ロミュラン内でもバルカンとの再統一を目指す者が増え、
スポックは独自の判断で、活動に参加していたのだ。
ネラル総督は再統一を指示するが、実はパーデックと組んだ罠だった。
盗んだバルカン船とスポックの声明で信用させ、バルカンを制圧するのが目的だ。
しかしピカードらが一味を逮捕。ロミュランは退却。
スポックは活動のため、留まる事を決意する。

 と言うわけで、スポックが特別出演すると言う事で、ついでにサレクまで登場。
特別版と言う事で、話はやや派手め。ピカードはサレクと感応した経験あり。
サレクは別の妻もらったようで、それも地球人のペリン。
スポックとデータのからみは、それなりに面白い。

TV放送 95/01/28  BS05  20:00-21:47
 

第111話 暗黒星団の謎

 暗黒星団の探査船リコが行方不明に。少年ティモシーのみ生存しており救出する。
ティモシーは何者かの襲撃を受けたと言うが、その痕跡はない。
やがて彼はデータになつき、彼のマネをするように。現実逃避の行動らしい。
暗黒星団を調査するが、重力波が上昇し、すべてのエネルギーが反射される。
攻撃を受けた可能性は低いと追及。ティモシーはパネルの操作と同時に艦が破壊され
自らの責任だと誤解していたのだ。
艦はスクリーン強化のためワープパワーを回そうとするが、データが解除する。
強化するほど共鳴し、自らを傷つけ、リコは破壊されたのだった。

 と言うわけで、前半はティモシーがデータのマネをする話で面白いが
現実逃避で片づけられ、後半は暗黒星団の謎が中心になって拍子抜け。

TV放送 98/09/17  08CH  03:05-04:00
 

第112話 謎めいた記憶喪失

 亜空間通信を受けた艦は、小型宇宙船と接触。何かにスキャンされる。
気がつくと乗員全員が記憶気を失い、データを含めて互いの素性がわからない。
人事記録から状況を分析。自分たちの素性と、リシア同盟軍と交戦中だったと知る。
敵中央司令部破壊の任務を受けるが、トロイは作戦を確認すべきと主張。
敵の手薄な防衛体制にピカードも疑問を感じるが、マックラフ中佐は攻撃を主張。
ついには指揮権を奪おうとするが逮捕。実は彼はリシア星と対立するサタラン星人で、
兵器開発の遅れた彼らは、連邦の武力を利用しようとしたのだった。

 と言うわけで、乗員全員が記憶喪失し、知らない中佐がメンバーになると言う
まさにSF的な設定の話。互いに暗中模索するあたりはなかなか面白いが
途中からだいたい筋が見えてしまうのが困りもの。

TV放送 98/10/15  08CH  03:15-04:15
 

第113話 亡霊反逆者

 生命がいないはずのマブー星系から救難信号を受け、
データらが惑星へ上陸するが、嵐の影響で倒れ、転送収容される。
ところが、帰還後のデータらは艦の制御を奪い、コースを南極へ向ける。
転送データに異変があり、どうやら生命体が入りこんだらしい。
負傷していたライカーは影響なく、痛みで追い出せると判明。
一味は遭難したエセックスのシュマー大佐らで、体が変質。惑星を脱出したいと言う。
だがピカードは怪しみ、転送すると称してフィールドで隔離。爆破も辞さない覚悟だ。
生命体はウックスマールという恒星から追放された囚人たちだった。
エセックスでは脱出できなかったが、ピカードらが屈服しないと知り去る。

 と言うわけで、データらが反乱を起こすという話で、それは面白いのだが
いろいろ画策するが、どうも効果的と思えない作戦ばかりで
最後には、自爆すると言い出す始末でパッとしない。

TV放送 98/10/22  08CH  03:15-04:15
 

第114話 神経医療エキスパート ドクター・ラッセル

 コンテナが崩れてウォーフが負傷。脊髄損傷で動けなくなる。
治療法はなく、ラッセル医師はDNAによる細胞再生を提案。
だがドクターは実験段階だと否定的だ。
ウォーフは生き恥をさらしたくないと、死を選ぼうとする。
やむを得ずラッセルの手術をする事に。だが手術は失敗で機能停止。
クリンゴンの予備器官のおかげで快復する。
ドクターはラッセルの治療法にはあくまで否定的。研究に近道はないと言う。

 と言うわけで、ウォーフが死を選ぶほどの負傷するという話で
旧シリーズを含めて、いろんな病気やケガをしてきたが
レギュラーは、結局元通りになると言う鉄則が今回も守られ、話はいまいち。

TV放送
 

第115話 恐怖の宇宙時間連続体

 艦はタイコン星域へ。ラフォージはめまいを起こすが、ドクターは治療した記憶が。
艦は宇宙連続帯のひずみに接近し、突然現れた艦と衝突し爆発を起こす。
気がつくと再びタイコン星域へ。ドクターはそれから起きる出来事を予知。
乗員は乗員自身の声を聞き、ラフォージのバイザーは異変を捕らえていた。
時間の循環の輪に閉じこめられ、前回の声のエコーを聞いているのだ。
衝突のショックで循環から出られず、時間が戻ると記憶もなくなるのだ。
データの脳に記憶を残すよう細工するが、艦は再び危機に陥り爆発する。
さらに艦はタイコン星域へ。データは「3」と言う数字を記憶していた。
やがて循環の輪に捕らわれた事に気づくが、「3」の意味はわからない。
艦は衝突の危機に。データはライカーの意見を受け入れ、格納庫の減圧で衝突回避。
ひずみはなくなり、17日間捕らわれていたと判明。
「3」はライカーの階級を意味し、接近していた艦は80年前のボーズマン号だった。

 と言うわけで、時間の輪から抜け出られなくなると言うSF的な展開。
同じ場面を4〜5回も見せられるが微妙に乗員の反応が異なると言うわけで
発想としては面白いものの、見ているのにはちょっと退屈な気もする。

TV放送 98/11/05  08CH  03:15-04:15