自由千韻「ばいばいBIGLOBE」の巻(4/5)
起首 2001.10.06 満尾 2002.07.14
0601 残酷な神にまつろふ巻毛の子 野猿
0602 何を思いて橋に佇む みど
0603 いつの日かアリア聞かそか遠い海 梨乃
0604 おまえに音を作ってやろう 野猿
0605 おじさまの好きなアブサンちょっぴりと みど
0606 赤毛かわいい私の従妹 梨乃
0607 11人いる!ときづいてどうしよう 野猿
0608 マザーの元へ巡礼の列 みど
0609 空を指すあれが故郷赤い星 梨乃
0610 戦いつづく千億の夜 野猿
0611 まずお茶を陽気な精霊笑い声 みど
0612 キャベツ畑で魔法実験 梨乃
0613 たてがみは一角獣の証なり 野猿
0614 背中の傷の話を聞いて みど
0615 ここに居た私のタマゴどこにある? 梨乃
0616 感情なんていらない二度と 野猿
0617 大学のパーティーの夜のあの仮装 みど
0618 月を食う夢砕けゆく夢 梨乃
0619 幕間の人間国宝蕎麦すする みど
0620 小首かしげてお軽もの言ふ 無耶
0621 義太夫の寝言聞かさる迷惑さ 宗海
0622 丁稚はいつも眠いものにて 海砂
0623 あかぎれの痛さ忘れる母の夢 無耶
0624 英国製のクリームひとびん みど
0625 衛兵の交替式のバグパイプ 海砂
0626 女王様はいらっしゃる旗 無耶
0627 密室の手掛りとなる駒ひとつ 宗海
0628 憎まれて住む高利金貸 海砂
0629 水の町ヴェニスでもらふ伝染病 無耶
0630 ぽっきり折れた紅天狗茸 宗海
0631 人力の飛行機乗の名は音吉 無耶
0632 消燈喇叭に新兵が泣く 海砂
0633 英雄の説話は虚実取りまぜて 宗海
0634 算数×でまたも居残り 水壷
0635 黒板に好きなセンセのへのへのへ 無耶
0636 チムール帝国滅亡の午後 鶴鳴
0637 砂嵐吹く回廊の石の城 蘭石
0638 一体欠けし十二神像 宗海
0639 オークション発止と鳴らす槌の音 無耶
0640 咲く処には咲く銭の花 薊子
0641 百歳はいつだっけかと首ひねり 水壷
0642 ダボダボソースかけてハムカツ 蘭石
0643 美代ちやんが裏の畑で待つてゐる 宗海
0644 きれいなべべを着せてもらふの 無耶
0645 丑三ツのマネキン倉庫さわがしく 薊子
0646 鉄砲玉が小指詰めたる 宗海
0647 握りこむ拳に牌の二三枚 蘭石
0648 便器の汚れこそぎ落として 鶴鳴
0649 座布団の扱ひばかりうまくなり 水壷
0650 碁会所であふ初恋のひと 無耶
0651 お湯割りに茶柱の立つおもしろさ 宗海
0652 結界を張る霊峰の奥 蘭石
0653 弁天を祀る祠に春の雨 鶴鳴
0654 亭主見立てる女房の着物 みど
0655 緋めだかのタンゴを踊る昼寝覚 海砂
0656 シーザースサラダ皿に残れる 無耶
0657 たそがれのハーフ&ハーフ胸に沁み 宗海
0658 はや三月の暦めくる手 薊子
0659 新学期組織編成歓迎会 鶴鳴
0660 いじめ対策マニュアルの怪 蘭石
0661 子づくりは今更教ふるまでもなし 宗海
0662 キャベツ畑で煙草吸うてろ 海砂
0663 ギギギーッとお化け屋敷の扉あく みど
0664 水の壷には嘘が八百 水壷
0665 南洋の邪宗の海に蛇が棲む 宗海
0666 猿の親子は野山駈けゆく 野猿
0667 ナマ足のベビーフェイスもママとなり 蘭石
0668 ジェンダー論議うやむやとなる 無耶
0669 海砂らは今は罷らむ猫鳴くらむ 海砂
0670 その猫の妻も吾を待つらむぞ 海砂
0671 行燈の油の減りが常ならず 宗海
0672 うしろ頭に口もあるべし 無耶
0673 妖怪がラスプーチンを従へて 薊子
0674 白ションすれば大魔王出づ みど
0675 ヘソ出しの娘唱へる開けゴマ 宗海
0676 金のピアスに金のピンヒール 無耶
0677 還暦を過ぎれば恐いものは無し みど
0678 性転換でもやってみようか 宗海
0679 信仰になんだか飽きた牧師さま みど
0680 ゲームソフトの裏技クリア ロコ
0681 パソコンは通信時代からの勇 みど
0682 電子メールの起源知ってる ロコ
0683 欠席の報せは葉書で夜OLT みど
0684 一人笑いを照らす朝の陽 みど
0685 パン咥え行って来ますと早打ちで みど
0686 それきり帰って来ない宿六 無耶
0687 気がつけば箪笥にゴンの衣更 みど
0688 前景気つけワールド・サッカー 無耶
0689 楽しみは山形蕎麦の暴れ喰ひ 宗海
0690 降りこむ花の膳に袂に 海砂
0691 ほろ酔ひの脳を浮かべる大宇宙 薊子
0692 夜々の宴のさもあらばあれ 無耶
0693 寝過ごしてこともあらうに小淵沢 海砂
0694 さくら食いたいとばかりの夢 無耶
0695 跳ね駒の鬣光る朝露に 海砂
0696 牧場に散るは筑紫の花よ 無耶
0697 元寇に玄海灘の波高く 海砂
0698 甕の如きか時宗の胆 無耶
0699 稲妻の刃に走る竜ノ口 海砂
0700 はったと睨む不動明王 無耶
0701 小人の悪事所詮はたかが知れ 薊子
0702 地獄の沙汰も門前払い ロコ
0703 船頭に渡す小銭のちゃらちゃらと みど
0704 時刻たずねるネタは古いぞ 薊子
0705 大洋に放り出される気分する ロコ
0706 なまくらナマコ哲学が好き みど
0707 来世はマンボウの身にケセラセラ 薊子
0708 小さな頃に聞いたあの歌 ロコ
0709 お手玉の縫い目すっかり綻びて みど
0710 お道具箱に隠す恋文 薊子
0711 携帯のメール宛先間違えて ロコ
0712 返事しようも幽霊悩み 梨乃
0713 沖縄にチャットブームが訪れる みど
0714 お買物ならわしたショップ 梨乃
0715 モー食べようよとポスターの牛が言ふ 薊子
0716 苦瓜ならば豚がいいわさ 無耶
0717 シーサーの睨みきかせる外務省 海砂
0718 明日はわが身の浮世なりけり 無耶
0719 占ひが稼ぎ頭のプロバイダ 薊子
0720 蛇つかひ座の女難水難 海砂
0721 ミルクでも飲んでこれから寝てしまお 無耶
0722 赤んぼだってストレスはある 薊子
0723 ほんとかなスポック博士育児法 海砂
0724 育母育父が追い付かぬ今 無耶
0725 雑巾をドラッグストアで売る時代 薊子
0726 掃除する気があればまだまし 海砂
0727 便利屋が毎度と通うワンルーム 無耶
0728 越境入学架空引っ越し ロコ
0729 土曜日を持て余してる子供達 みど
0730 ゲームソフトは留守番の友 ロコ
0731 PTAペイオフ心配する会長 野猿
0732 どこにしまおう五月人形 みど
0733 蔵の中ねえさまひとりで笑ってる 野猿
0734 死体の髪がどんどん伸びて みど
0735 生まれた子ボブ・マーリーに生き写し 野猿
0736 首振りながらココナツジュース みど
0737 ちびくろの虎のバターにバター犬 野猿
0738 男二人でタンゴ踊れば みど
0739 絡み合う脛毛胸毛のじょーりじょり 野猿
0740 性同一性障害など知らぬ子羊 みど
0741 阪神がこんなに強いはずがない 野猿
0742 タコ焼き食べるタコおやじ連 みど
0743 桜散る土井チルドレンまたしかり 野猿
0744 平和のお船に乗ってしまおう 野猿
0745 桜花賞次第で決まる五連休 みど
0746 イタリア人の腕にまかせた 野猿
0747 ティラミスとパスタでいかが今日の昼 梨乃
0748 椅子とテーブル庭先に置く みど
0749 お休みのお父さんの大傑作 梨乃
0750 標本箱にオオクワガタが 薊子
0751 明け方にまた行ってみる砂の城 無耶
0752 引く波音は人声に似て 海砂
0753 新兵が武者震ひするノルマンディ 宗海
0754 プライベートなこと語りつつ 無耶
0755 ぶかぶかの制服姿で初登校 ロコ
0756 ダイエットして家庭訪問 みど
0757 新任の教師娘と同い年 梨乃
0758 校長先生親の友達 ロコ
0759 盆栽の出来を張り合うお隣さん みど
0760 世界を鉢に収める野望 梨乃
0761 月面の着陸映像ちょっとヘン ロコ
0762 あばた面でも彼が好きなの みど
0763 雲の上九ちゃんの歌聞えてる 梨乃
0764 玉葱入れるスキヤキもあり 無耶
0765 コチュジャンの辛味もひとつ足らぬなり 宗海
0766 マヌカン人形横抱きに往く 海砂
0767 バイトにも様々な顔苦学生 無耶
0768 若者言葉すぐに身に付く 宗海
0769 教科書がこんなに薄くなっちゃって 海砂
0770 ゆとりで生きる力つけよう 無耶
0771 停年で習ひ始める台所 薊子
0772 銘入り出刃に錆がうつすら 宗海
0773 茎立てパンツのゴムが緩むなり 海砂
0774 春を惜しんで磨く古靴 無耶
0775 週末の夜も書類と格闘し ロコ
0776 噂伝える携帯が鳴る みど
0777 あこがれのそろったそろったフィーバーだ ロコ
0778 銀玉かかえ右往左往の 梨乃
0779 今度こそ当ててみせるぞ皐月賞 みど
0780 たまる一方スクラッチ屑 梨乃
0781 この道はいつか来た道とおりゃんせ みど
0782 ドーナツ分はウォーキングで 梨乃
0783 お館を守るロボット壊れ果て みど
0784 遊ぶ親子はキツネリスのみ 梨乃
0785 ナウシカはパンツをはいていましたか? みど
0786 ストレッチなのスタイル補正 梨乃
0787 思い出も共に取り出す衣更 みど
0788 バーゲン漁り来年のため 梨乃
0789 金太郎の腹掛け似合う赤ん坊 無耶
0790 男勝りの末頼もしき 宗海
0791 ままごとのお父さんの髭猫ぢゃらし 海砂
0792 遊び疲れた鐘は入相 薊子
0793 鍋抱え豆腐のラッパ追いかける 海砂
0794 原っぱ暮れて空は茜に 無耶
0795 立ちしょんは昔まりとは言ひつべし 無耶
0796 ウンが付くともウンの尽きとも 薊子
0797 天皇賞いづれあやめかかきつばた 無耶
0798 3連休の予定まだなし ロコ
0799 山の端に一列となる惑星群 みど
0800 40年に一度のイベント ロコ
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