初級編
4句目は「やすく軽く」付けます。丈高く品位ある前句の第三と好対照をなす句 柄が好ましいのですが、やすく軽い句とは案外に難しいものです。 |
表6句の序は、なるべく穏やかに、恋・述懐(じゅっかい)無常(むじょう)神 祇(じんぎ)釈教(しゃっきょう)などは出さないとされています。 |
1巻の最後の句です。一巻の成就をよろこび、あっさりとめでたく歌い上げます。発句にある文字を避け、字余りも嫌います。 |
発句・脇が初春であれば、第三は中春、晩春または三春に転じます。発句・脇が晩春であれば、第三は三春に通じる季語に転ずることによって、春季のうちにも変化をはかり、また季節が逆戻りしないように注意します。【8】参照 |
歌仙36句のおおよそ半分が四季の季語を詠み込む句で、半分は無季の句です。有季の句は、季語の働きとあいまって詩情を表現します。無季の句を雑(ぞう)の句と言いますが、人事句で人情の機微を謳うときなどは、季語に文字数を費やすことなく縦横に詠むことができます。 |