「イギリス料理はおいしくない」という偏見があり、当初は期待はしていませんでした。
しかし雑誌などで、こぞって「イギリス料理が変わった!」と特集していたために、ついついその気に…。 我々の結論としては「やはりイギリス料理は…」 前菜までは頑張れてもメインが力不足(ボリュームは満点なんだけど)という感じがしました。 独断と偏見ですがイギリスで食したものを並べてみました。 |
英国もの | その他いろいろ |
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ジャズブランチ
V&A博物館にて約£10。 メインは肉やパスタなどからチョイスでき、飲み物もワインなど各種揃っています。サラダやパンは取り放題。 日本を出発以来はじめての“まとも”な食事(機内食,ホテルの超コンチネンタルブレックファスト続き)だったせいもあり、とても美味しくいただきました。 日曜日の昼間限定ですが、ぜひお試しを。メインだけでもかなりの量(おまけに付け合わせもどっさり盛ってくれる(「少なくして」「これはいらない」と言えばOK)なので、胃袋と相談しながら取らないと苦しむはめになるかも。
追記:むろん、ジャズの生演奏あり。我々が訪れた時は"brilliant young pianist"が出演中でした。残念ながら我々にはどうbrilliantなのかはわかりませんでしたが、ドラムの方の頭は確かにbrilliantでした(女王様1号談)
パブの夕食 2日めの夜はホテル近くのパブで夕食をとりました。メニューをよく理解しないまま注文したのですが(念のため3人別々のメニュー)、メインは違ってもフライドポテトや人参
の付け合わせが大皿にどどーんと盛られてくるのは全く同じ。
昼食は上記ジャズブランチだったせいもあり、「ポテトはもういらないの」と全員げんなり。
ちなみにイギリスのビール(エールやビター)にもトライしましたが、いまいち我々の口には合いませんでした。(我々はギンギンに冷えた日本のビールが好きなのさ)
イングリッシュブレックファスト 「イギリスの料理はあまり関心しないが朝食だけは別」とサマセット・モームが言ったとか言わないはおいといて、旅行前から食べたかったものの一つ。 とはいっても、イギリスの宿ならどこでもというわけにはいかないようです(ダイエットブームのせいかしらん?)
我々はマナーハウスで食べたのですが、各種パン,ペーコンエッグ,ソーセージ,ブラックプディング(豚の血入りソーセージ),焼きトマト&マッシュルーム、シリアルなどもりだくさん(もちろんジュースや紅茶も)で美味しかった。 事前調査で「自家製ハチミツ」を楽しみにしていたのですが、初回は別のテーブルに置いてあるのを見逃してしまい、2回目でようやく「あったー!」(汗)。
それ以外にも魅力的なメニュー(フルーツヨーグルトとか…たぶん別料金)があったのですが、スタッフとのコミュニケーションが難しい上(小声&早口なのでヒアリング難)、また標準のメニューでお腹いっぱいだったのでチャレンジできず。 ちょっと心残りです。
なお、英国式朝食として有名なキッパードヘリング(ニシンの燻製)は別料金になるところが多いようです。
アフタヌーンティ 食事奉行として候補は探してあったのですが、実際には本式のアフタヌーンティはナシ(時間がなかった)。 ただ、旅行前にリハーサルと称して2回ほどトライ済。
旅行中は、マナーハウスの庭でスコーン&ティーを食べました。スコーンは焼きたて、クロテッドクリーム(別名デヴォンシャークリーム。生クリームよりこってりとした質感だが甘くはない)と自家製ジャム(何のジャムか不明)つき、と本格的で申し分なかったのですが、空腹の時に注文したため(昼食として(^ ^;)、待ち時間に耐えきれず危うく女王様による暴動が起きるところでした。
目の前に広がる芝生や花々に囲まれて、夏の午後にゆったりとスコーン&ティーができたのは幸せだったなと思います。 日本で本式のアフタヌーンティを食べても、かなわないなと思います。 味やセッティングは真似できても、「緑の中で紅茶を飲みながらくつろぐ時間」までは無理なようです。
イタリアン ウィンザー(昼食),ロンドン(夕食)の2回、イタリア料理を食べました。 前年、同じメンバーでイタリアに行った際にはかなり「あたり!」という店に出会えたので、密かにそれを期待していたのかも。 イタリアンならメニューを見ればだいたいどんなものが見当がつく、ということもあったかな。
イギリスのイタリアンは、「イギリス料理より外す可能性は少ないが、イタリアほどうまくはない」という感じでした。 パスタはどちらの店もちょっとゆですぎでしたし…。 ロンドンのお店の方は、我々が片言のイタリア語を話すととても喜んで、パスタにかけるチーズを大盤振る舞いしてくれました。 でも、イタリアのイタリア人に比べると、リアクションは地味で、ちょっとがっかりでした。
中華 ロンドンでの宿ROYAL NATIONAL1階にある「プーンズ」という店を利用。 ここはチェーン店で、我々の旅のオブザーバー(英国留学経験者)もお
めの店。 初日にはやくもイギリス料理の“どっさりごってり”パンチをくらったメンバーは「イギリス料理じゃないものを食べよう」という、情けないポリシーで食事を考えるようになっていました。
「プーンズよってく?」「いいねえ」 雑誌でチェックした「プーンズ」(別の支店)でのお薦めメニューは見あたらなかったので、棒棒鶏, 海老焼売,鴨とパイナップルのレモンソース,炒飯,ビール(カールスバーグ(汗)をオーダー。しめて£31.10。※英語では棒棒鶏(バンバンジー)を"BON BON CHICKEN"というらしい。確かに"棒"の中国語読みは"BON"に近いけれど…。なんか変。
いきなり炒飯が運ばれてきた時には「をいをい」という感じでしたが、食べてみたらどれも美味しい!! 米の飯と東洋の味付けを噛みしめるメンバー。鴨とパイナップルのレモンソースというメニューは、私自身はじめて食べましたが、レモンでさっぱり仕上がっていてGoodでした。 食後は、ポット(かなり大きい)のウーロン茶(英中折衷?)を追加注文し、ほとんど空になるまで飲み倒しました。
**番外**
海外で「疲れていてどうも現地の食事はつらいなあ…」という時、中華料理はわりとお薦め。
ケニヤ、イタリアでも中華料理を食べましたが、高級店でなければ値段も高くないし、何より外す確率が低い。 日本食に比べてお店の数も多く、世界各地にある(華僑さまさま)ところもポイントが高いです。
日本食(お好み焼き) 「海外旅行で日本食食べるなんて…」と思っていたのにやってしまいました。 疲れが出ていた旅の後半、ピカデリーサーカスで人相(猫相?)の悪い巨大な招き猫を見たのがきっかけ。 ガイドブックを見るとそこは日本食の店「ほてい」。 "お好み焼きがおいしい"という解説を食事奉行が読み上げたとたん、きらり~ん、と輝いた女王様1号の目(大げさと思われるでしょうがマジです)。
かくして「ほてい」の椅子席に陣取った3人はまずはビール(一番絞り)を注文。 グラスもきりきりに冷えており、感動のあまり「おいしいのだ、嬉しいのだ、ビールはやっぱり一番絞りなのだ」と2号は急に椎名誠化して「のだ」を連発。
(注)旅の後半には3人とも壊れはじめ、変な言葉が流行しがち 調子にのって豆腐サラダ、焼きそば、お好み焼き、ビール(お代わり)を頼む。 米だけが日本食ではない。焼きそば&お好み焼きのソースの香ばしさが、食欲をそそる。 3人ともようやく元気を取り戻し、周囲を見回す余裕も。当然ながら、日本人観光客だけが客ではない。 「一杯のかけそば」さながらにラーメンを回して食べる東洋の若者3人組あり、運ばれてきたラーメンを一目見るなり派手に顔をしかめて店員に文句をつける中東系(?)らしき女性2人組あり。 (後者は、ラーメンを「こんなの食べ物じゃない」と言わんばかりだった。一体、何がいけなかったのだろう??)
ちなみに、合計£24.20でした。
コンチネンタルブレックファスト イギリスに限らず、フリー旅行で3ツ星クラスのホテルに泊まると朝食はこれ。 パンとミルクorコーヒーor紅茶。わかっていてもだんだんわびしくなってくるもの。 女王様2号が持ってきたビーフジャーキー&スーパーで買ったオレンジを加えただけで満足度がUP!
**番外**
イギリスはわりと安いホテルでも部屋にポットがついているようです。 今回、女王様1号は粉末緑茶(缶入り)を持ってきたのですが、疲れた時に飲むとうまいんだな、これが。 年をとったことを噛みしめつつも「やはり日本茶はいいよね」としみじみしたのでありました。 今度海外旅行に行くときには、部屋にポットがなくてもお茶が飲めるように携帯用湯沸かし器を買ってもっていこうかな、と思っています。
<持っていくと便利なもの>
- 万能ナイフ(女王様2号):果物を剥いたり、ワインの栓を抜いたりと使い道いろいろ
- 粉末緑茶(女王様1号):今回の旅でのヒットはこれ
- ビーフジャーキー(女王様2号),乾燥梅(女王様3号にとっては酔い止めがわり), ペットボトルクーラー(女王様1号)
ディナー@マナーハウス 既にお気づきの方も多いと思うが、3人は「貧乏性」である。しかし、社会人になって?年、一応の貯金もあるのだし、時には豪華にディナーを満喫しようではないか。 というわけで、一体いくらかかるのかはわからないまま、マナーハウスのレストランに予約を入れたのであった。
各自ドレスアップして食堂へ。
ドローイングルームでアペリティフ。頼み慣れないためちょっと恥ずかしいやりとりのあと、3人ともドライ・シェリー(ティオ・ペペ)に落ち着く。 サービス(らしい。請求されていないと思う)のカナッペは小さいバゲットをカリカリに焼いた上にキャビアなどをのせた本格的なもので、とても美味しかった。
- 1号 … 焦茶のニットワンピース&ボレロ。レースのような透かし編みでシノワズリー風。
- 2号 … 焦茶の地に細かい花柄を散らしたスリップロングドレス。
- 3号 … 黒のノースリーブワンピースに白地にブルーの柄のシフォンストール。
ドライ・シェリーを舐めつつメニューとにらめっこ。やはり高い(メインは5千円以上)。 上背はないがひときわ品がよくて上半身の分厚い紳士(勝手にオーナーのギューニング氏と3人は決めつけていた)に、各自前菜とメインを注文。
ディナールームでは窓際(=庭に面している)に案内される。
#到着以来、ウェルカムドリンク,スコーン&ティ,全て庭を指定してきた3人を、スタッフはよほどの庭好きと思ったらしい。 折しも庭師が芝刈り中で、手持ち無沙汰の3人はじっとそれを眺めていたため、何度も目があってしまう。前菜はほぼ同じようなイタリアン風(サラダ仕立て)。ドレッシングもさっぱりしていてなかなかいける。
さて。いよいよメインディッシュ。
3号の前に運ばれてきたのは見まごうことなき「豚足」。毎回食事奉行を拝命しているだけあって、全く好き嫌いはない。 見た目はちょっとグロテスクだが、問題なし。しかし…。3号は生まれて初めて食べ物に「敗北」。旅の疲れにゼラチン質はきつかったらしい。 味付けもスタッフィング(詰め物)も悪くないのだが、どーしても、食が進まない。
- 1号 … ピジョン(鳩)料理(注.エジプトでも鳩料理を食している)
- 2号 … ラム料理
- 3号 … 豚料理
1号いわく「エジプトで食べた鳩料理より、骨がとってある分食べやすい」
2号いわく「まずいということはないが、お値段分おいしいというわけではない」
3号はショックでデザートもコーヒーも省略。メインも泣く泣く殆ど残しました(;;)。
みやげもの お菓子を海外旅行のおみやげにする人も多いのでは? お薦めを2つほど。
その1 … ハロッズのサブレ
名前を忘れてしまったんですが、←こんな形をしたサプレがすごくおいしい。 以前にロンドンを経由して当時ケニヤに住んでいた友人を訪ねた際に、おみやげとして買ったもの。 その友人宅で一緒に食べたらとてもおいしかったので、自分用と職場用に買いました。今回の旅行でももろんお買いあげ。
あまり甘くなく、とても香ばしいんです(全粒粉を使っているのかな?)。ざくっとした歯ざわりで、バターの香りはするけどしつこさはないし。 いちおうサブレと書きましたが、本当は違うかも。クッキーとは感じが違うし、クラッカーではないし…。
の絵をたよりに探してみて下さい。 #ホントに似てる…。
その2 … プレスタットのチョコレート
プレスタットは王室御用達のチョコレート店でトリュフが有名。お店はジャーミンSt近くにあります。訪れてみると意外に小さな店でびっくり。 でも店内に入ると各種トリュフのほかチョコレートがならんでいます。
夏場だったため「溶けるのでは?」という心配が先に立ち、少しずつしか買えませんでした。 私は、比較的溶けにくそうな「チョコレートがけアーモンド」の小袋を購入。日本に戻ってあけてみても全く溶けていませんでした。 そして、このチョコレートのおいしさときたら…。あと2袋ぐらい買ってくればよかった。
見た目はただの「アーモンドチョコ」だけど、チョコの部分が厚すぎず薄すぎず、口の中で絶妙に溶けて、アーモンドのカリッと合わさるともう…。ああ、食べたいよぉ。 甘くないのに、しっかりチョコの味がする。きっとトリュフもおいしいんだろうなあ。
イタリアでチョコのジェラートを食べたときも感動しましたが、外国のチョコはくどくないのに、しっかりと味があってホントにおいしい。
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