「4日目・9月15日」(写真) 「6日目・9月17日」(写真・工事中) 「後日談」 |
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9月15日「愛」 とりあえず、午前3時に起床してしまったのだが、やることが無い。 仕方が無いので、自分一人で迷わない程度に薄野市街の再探索に出かけることにする。 しかし、本当にここはいわゆるひとつの「ふーぞく」が多い!! 典型的な歓楽街というわけですな。目のやり場に困る……。 「薄野の良心的なお店では客引きは行っておりません。」と 書いてある看板の目の前で堂々と客引きをするお兄さんがいたのが 物凄く印象的だった。さすがだ。奴は漢だった。 どこの歓楽街もやっぱり租界(日本の領地内にもかかわらず日本の法律が通じない場所のこと) なんだな、と思ったりして。 (よっぽど写真を撮ろうかと思ったけど、殴られそうなので止めておきました) 大体、午前3時というと、朝、というよりまだ夜という感じで、街中も夜の雰囲気が出過ぎていた。 たった今、目が覚めたばかりの男の散歩コースとしてはあまりにもふさわしくない。 というわけで、1時間ほどぶらっと見て回ると私はすぐにホテルに戻った。 と、そこで遭遇したのはトニー氏!!
朝食後、チェックアウトした私達は、とりあえず今夜の宿を確保するため
小樽といえば、小樽運河とガラス工芸。
トニー氏:「あっ、い、たーっ!!」 二ハーン氏:「何だよー。無理なのか。」 Steven:「しょうがないな。諦めるか?」 トニー氏:「明日また来よう!!」 二ハーン氏:「激しく同意。」 Steven:「まあ、行く当てもないし、それでもいいかな。」 ニンフィ:「(あら?あんまり乗り気じゃないみたいじゃない?)」 Steven:「(まあね。なんとなくやる気がしないんだ。でも、あの二人が行くっていうんなら行かなきゃな。)」
このあたりでちょうど昼食の時間。
二ハーン氏:「ウマー!!ウマー!!(ひたすら食べつづける)」 トニー氏:「これって、ラムって奴なのかなあ?」 二ハーン氏:「多分そうだと思うけど?子羊の肉だったと思うけど。」 トニー氏:「子羊!!子供かあ……いいなあ……。」 Steven:「いいのか??」 トニー氏:「だって、子供だぞ、子供!!これに興奮せずして何に興奮するんだ!?」 Steven:「いや、興奮するっていうか食べてるし……。」 トニー氏:「このやわらかな肉の感触、何かやっちゃいけない事をやってるような気分にならないか?」 Steven:「そんなことは…………うっ!!なんとなく分かるかも……。」 ニンフィ:「(ヘンタイ!!)」
そんなことで私までペドフェリアになったわけではないが、ちょっとだけそういう人々の気持ちが
他には、普通の博物館に行って狐の子供の剥製の可愛さにメロメロになったり、
さて、初めてのビジネスホテル、私はもっと酷いところを連想していたが、
Steven:「いやー、あの博物館の熊の剥製、ちょっと怖かったねー。」 ニンフィ:「あなた、熊さん大好きなんじゃないの?」 Steven:「うん。大好きなんだけどね。やっぱり本物の熊と俺が好きだといっている 『熊』は別もんなんじゃないかな、と。」 ニンフィ:「同じ熊だと思うけど……?そういうもんでもないのね……。」 Steven:「まあ、相変わらず『死ぬときは本物の熊パンチか本物のベアハッグで昇天したい』って 思ってるけど。」 ニンフィ:「あなたって、心底救いようがないわね……。」 |
9月16日「道」 さて、前日に決めていた通り、この日はとにかくガラス工芸体験を受けに行く、ということで 行動が決まっていた。 そう。そこまでしか決まっていなかったはずなのだ。 ガラス工芸体験の後もどこかを見て回る予定だったのだ。少なくとも私は。 だが、あんな事になるとは、夢にも思わなかった。 言うまでもなく朝1番でガラス工房を訪れる。
二ハーン氏:「おーい、まだ終わんないのかよー?」 Steven:「というか、もうこんな時間なんだが……。ちょっと妥協してくれよ。」 ニンフィ:「(待ちくたびれたー!!)」 トニー氏:「うー!!仕方ない……この辺で適当に終わらせとくか。」
……「適当に終わらせた」という時間で午後4時ですからね。
今回の旅で訪れた街は「札幌(薄野)」「小樽」「苫小牧」の3ヶ所にとどまったというのが凄い。
恐るべし「リッチホテル」。だが、正直な感想を言ってしまうと薄野で泊まった
やたらと広い札幌市街をぶらつくだけの体力が私達に残っていなかった、という事実もあって、
そして、レッツ!!「ブシドー」!!
ニンフィ:「観光しなさいよ!!観光!!」 Steven:「ああ〜ん!?タレがどぶねずみだってぇ〜ん!?」 ニンフィ:「いや、その逃げはもう使わせないわよ!せっかく観光しに来たんだから、 観光しなきゃだめじゃないの!」 Steven:「チッチッ。ニンフィ、そいつは違うな。」 ニンフィ:「??」 Steven:「俺達は『避暑』しに行ったんだぜ?『観光』しにに行ったわけじゃない。」 ニンフィ:「屁理屈ね。要するにへそ曲がりなだけじゃない。」 Steven:「それを言うな、それを!」 ニンフィ:「やっぱり気にしてたのね。天邪鬼!」 Steven:「第一、他人も行くようなところに行って何が楽しい? 判で押したような他人と全く同じ思い出を作って何が楽しい?」 |
9月17日「欲望」
さて、実はこの日が北海道にとどまることができる最後の日だったりする。 この日の夜には苫小牧フェリーターミナルから帰りのフェリーに乗り込まなければいけない、 というわけなのだ。 で、最後の日なんだから何か有効に使ったか、と言うと……完全なる無駄遣い!!
ちなみに、私は「音ゲー」はあまりやらない人間なので、
そうしてひたすらうっぷんを晴らしつづけていると、いつの間にやら日が傾いてたり。
二ハーン氏とトニー氏は、フェリーターミナルでお土産を買っていたようだが、
行きの時のように3時間遅れたとかそういう事は全然なく、
続きは次の真の最終日に。 ニンフィ:「いやー、長かったわねー。って、ちょっと、Steven、臭うわよ!!」 Steven:「かも知れないな。だって、この一週間風呂に入ってないんだもん。」 ニンフィ:「キャー!!不潔!!変態!!」 Steven:「『不潔』は分かるが『変態』ってのは何だ……?」 ニンフィ:「そんなことはどうでもいいの!!とにかくお風呂に入りなさいよ!!」 Steven:「ああ、同行者二人からもかなり言われてたよ。『汚い』ってね。そりゃあ、汚いわな。」 ニンフィ:「何でお風呂に入らなかったの?」 Steven:「面倒臭かったっていうのもあるんだけど、やっぱり転んだら危ないからかな。」 ニンフィ:「??」 Steven:「俺達のような障害者は、やっぱりバランスが凄く悪いんだよ。 普段は普通に歩いてるように見えるかもしれないけどさ。」 ニンフィ:「だから、お風呂で滑って転ぶと危ないってこと?」 Steven:「俺だってこんな間抜けなことでまた病院生活に戻りたくはないからな。」 |
9月18日「廃人」
船に乗り込んだときは、「よーし、豪華になったことだし一杯遊ぶぞお!」と思っていたのだが、 朝食のアナウンス…… Steven:「ああ〜ん!?タレがどぶねずみだってぇ〜ん!?(就寝)」 昼食のアナウンス…… Steven:「(完全に熟睡)」 という感じで、殆ど一日寝ていた。
だが、船の中のゲームコーナーでは殆ど遊ぶことができなかったし、
それだけに、帰りの船旅は一瞬で終わってしまったかのような錯覚を覚えた。
この、恐らく一生の思い出に残るであろう旅もこの日で終わり。
Steven:「まあ、いろいろあったけど、何とか無事に帰ってこれてよかったね。」 ニンフィ:「はじめからちゃんと予定を立てて行動してればこんなことにはならなかったんじゃない?」 Steven:「当たり前のことを言うな。そんな旅は面白くも何ともないだろう。」 ニンフィ:「それは言い過ぎじゃない??」 Steven:「それはさておき、お土産に熊カレーを買ったトニー氏、 いつか必ずぶっ殺す!!!!!!」 ニンフィ:「それだけが言いたかったのね……。」 |
後日談
といっても、この旅行からずいぶんと時間が経っちゃいましたし、 今更「後日談」も糞もないような気がしますが。 「後日談」なんて言っても、別にこの旅行の後に私の生活に 何か変化があったわけではありません。 ただ、人間って、かなり頑丈にできてるんだなぁ、 としみじみと思いましたね。そういう意味で、この旅行の後は 余計に無茶をするようになりました。 決められたパック旅行とかがとことん性に合わないって事も はっきりと自覚できましたし。 「たとえ、溺れ死ぬことになろうとも、私は、自由の海に飛び込みたい。」 うろ覚えで、間違ってる可能性大ですが、
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