突発企画第2弾「ネターズ地獄行きの旅日記・後編」
コンテンツ
4日目・9月15日」(写真

5日目・9月16日」(写真

6日目・9月17日」(写真・工事中)

7日目・9月18日

後日談

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9月15日「愛」
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 とりあえず、午前3時に起床してしまったのだが、やることが無い。
仕方が無いので、自分一人で迷わない程度に薄野市街の再探索に出かけることにする。
しかし、本当にここはいわゆるひとつの「ふーぞく」が多い!!
典型的な歓楽街というわけですな。目のやり場に困る……。
 「薄野の良心的なお店では客引きは行っておりません。」と
書いてある看板の目の前で堂々と客引きをするお兄さんがいたのが
物凄く印象的だった。さすがだ。奴は漢だった。
 どこの歓楽街もやっぱり租界(日本の領地内にもかかわらず日本の法律が通じない場所のこと)
なんだな、と思ったりして。
(よっぽど写真を撮ろうかと思ったけど、殴られそうなので止めておきました)
 大体、午前3時というと、朝、というよりまだ夜という感じで、街中も夜の雰囲気が出過ぎていた。
たった今、目が覚めたばかりの男の散歩コースとしてはあまりにもふさわしくない。
 というわけで、1時間ほどぶらっと見て回ると私はすぐにホテルに戻った。

  と、そこで遭遇したのはトニー氏!!
あんた、起きてたんかい!!っつーか、何故こんな非常識な時間に?
まさかこいつあの後徹夜してたなんてことは言わないだろうな……という思いが一瞬頭を掠めたが、
実際にはトニー氏も私と同様あの後すぐ寝てしまったらしい。
で、やっぱり今目が覚めたばっかりなのか……。
 トニー氏と二人で近くのコンビニに行って食料の買出しやら、漫画の立ち読みやらをしていると、
何時の間にか朝食の時間。
 眠りこける二ハーン氏を叩き起こし、朝食を取る。
(何を食べたのかはよく覚えてなかったり)
二ハーン氏だけはあの後かなり粘ったらしく、ちょっと辛そうだったが、
そんなこと私の知ったことではない。

  朝食後、チェックアウトした私達は、とりあえず今夜の宿を確保するため
(宿優先ってのがすでに終わってる感じも)小樽に向かうことに。
 まあ、薄野から小樽ならそんなに遠くないし、悪くはないな、と思った。
(全然記憶が正確じゃないですけど、多分2,3時間もあれば着くんじゃないか、と)
 まず、旅館の確保。
旅館といってもこの日はただのビジネスホテルだったのだが。
貧乏旅行につきもののビジネスホテル。チェックインの時間までまだ時間があったので、
小樽市内を観光することにする(今度こそ、本当に観光)。

 小樽といえば、小樽運河とガラス工芸。
(初めて私の口から観光っぽい単語が出てきましたな)
 二ハーン氏とトニー氏は、ガラス工芸を非常に楽しみにしていたらしく、
とにかくガラス工芸の体験ができる場所に行くことに。
ガラス工芸の体験ができる工房は小樽運河沿いに建っていたので、
ついでに小樽運河も見ることができて一石二鳥。
……ただの面白くも何ともない運河だったような……。
つまらないので、小樽港で一枚写真を撮る。
 ガラス工芸体験は、なんと午前10時からで、すでに満員とのこと。
 

トニー氏:「あっ、い、たーっ!!」

二ハーン氏:「何だよー。無理なのか。」

Steven:「しょうがないな。諦めるか?」

トニー氏:「明日また来よう!!」

二ハーン氏:「激しく同意。」

Steven:「まあ、行く当てもないし、それでもいいかな。」

ニンフィ:「(あら?あんまり乗り気じゃないみたいじゃない?)」

Steven:「(まあね。なんとなくやる気がしないんだ。でも、あの二人が行くっていうんなら行かなきゃな。)」
 

 このあたりでちょうど昼食の時間。
とにかくケチケチ旅行を標榜していた私達に、軽く2000円ぐらいする
やたらと高い丼物などに手を出せるはずがなく、
安い店を探して回る。
(二ハーン氏は食べたがっていたが、トニー氏と私が強硬に反対したため、不採用)
 あちこちうろつきまわった後、ジンギスカン100分食べ放題で一人1000円ちょっとという
破格の安さの店を発見し、100分間ひたすら食べつづけること決定。
ジンギスカンという料理には一応食べ方があるらしいが、そのことに気がついたのは
既に半分ぐらい時間が過ぎた後だった。
それまではみんなひたすら肉ばっかり食べてた。
栄養のバランス悪っ!!みんな若いねえ。もちろん私も。
 

二ハーン氏:「ウマー!!ウマー!!(ひたすら食べつづける)」

トニー氏:「これって、ラムって奴なのかなあ?」

二ハーン氏:「多分そうだと思うけど?子羊の肉だったと思うけど。」

トニー氏:「子羊!!子供かあ……いいなあ……。」

Steven:「いいのか??」

トニー氏:「だって、子供だぞ、子供!!これに興奮せずして何に興奮するんだ!?」

Steven:「いや、興奮するっていうか食べてるし……。」

トニー氏:「このやわらかな肉の感触、何かやっちゃいけない事をやってるような気分にならないか?」

Steven:「そんなことは…………うっ!!なんとなく分かるかも……。」

ニンフィ:「(ヘンタイ!!)」
 

 そんなことで私までペドフェリアになったわけではないが、ちょっとだけそういう人々の気持ちが
わかったような気がした。分からないほうがよかったのかもしれないが。
ただ、どちらにしろここの肉がものすごく美味しかったのははっきりと記憶されている。
この美味しさならどんなに食べても飽きがこないんじゃないか、と錯覚を起こさせるほどに。
(いくらなんでも、永遠に飽きないなんてことはありえませんからね)
 結局、100分間3人の箸は一度も停止することはなかった。はっきり言って食べ過ぎ。
あまりにも食べ過ぎたため、満足に晩御飯を食べることができなかった。
しかし、100分間食べ続けた割にはそんなに「もう要らない!」という気分にならなかったのは
やはりジンギスカンの魔力のせいなのだろうか。

  他には、普通の博物館に行って狐の子供の剥製の可愛さにメロメロになったり、
「なんだろ館」とかいう怪しい所に入ったり、と、旅行四日目にしてようやく
観光らしい事をしていたが、こんなありふれた話など語りたくはないので、この話は封印する。
  さて、全く普通な観光を楽しんだ私達はさっきのビジネスホテルに今度こそチェックイン。
実は、私は生まれて初めてビジネスホテル、というものを使用する事になった。
今回の旅行は何だか初めて尽くしのような気がするが、事実である。

 さて、初めてのビジネスホテル、私はもっと酷いところを連想していたが、
とりあえず寝るにはまったく困らないようなのでちょっと拍子抜けした感じがした。
(まあ、野宿するわけじゃないですし、一応お金を払って泊まるとこではありますからね)
部屋のテレビにゲームの接続端子がつけられないので、この日は「ブシドーブレード弐」は
お休みということになった。
(一応この後ラーメンを食べにいったりしたんですけど。これでラーメン二度目)
 

Steven:「いやー、あの博物館の熊の剥製、ちょっと怖かったねー。」

ニンフィ:「あなた、熊さん大好きなんじゃないの?」

Steven:「うん。大好きなんだけどね。やっぱり本物の熊と俺が好きだといっている

『熊』は別もんなんじゃないかな、と。」

ニンフィ:「同じ熊だと思うけど……?そういうもんでもないのね……。」

Steven:「まあ、相変わらず『死ぬときは本物の熊パンチか本物のベアハッグで昇天したい』って

思ってるけど。」

ニンフィ:「あなたって、心底救いようがないわね……。」


9月16日「道」
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 さて、前日に決めていた通り、この日はとにかくガラス工芸体験を受けに行く、ということで
行動が決まっていた。
 そう。そこまでしか決まっていなかったはずなのだ。
ガラス工芸体験の後もどこかを見て回る予定だったのだ。少なくとも私は。
だが、あんな事になるとは、夢にも思わなかった。

 言うまでもなく朝1番でガラス工房を訪れる。
先に述べた通り、なぜか私はガラス工芸にあまり乗り気ではなかった。
が、いざ始めてみるとこれが面白くて止まらない。
気がつくと既に昼近くになっていたりした。
(ちなみに、私達が体験したのはガラスコップを曇りガラスにして絵を描く、という代物でした)
 「面白くて止まらない」などと言った割には私が一番早く仕上げ終わり、
(根気が無いんです。根気が。ちゃちゃっと終わらせちゃうんですよねえ。こういうのって)
その次に二ハーン氏が。
 そして、問題となったのがトニー氏だった。
……いつまで経っても終わらーん!!!
 

二ハーン氏:「おーい、まだ終わんないのかよー?」

Steven:「というか、もうこんな時間なんだが……。ちょっと妥協してくれよ。」

ニンフィ:「(待ちくたびれたー!!)」

トニー氏:「うー!!仕方ない……この辺で適当に終わらせとくか。」
 

……「適当に終わらせた」という時間で午後4時ですからね。
彼はかれこれ6時間ほど創りつづけたわけですわ。
 トニー氏の尋常ではない集中力にいまさらながらに驚かされた私と二ハーン氏だったが、
もうそろそろこの日の宿を探さねばならない時間。
 しかし、この時間から行ける場所というと、どこだろう……。
結論。札幌に戻りましょう。
  というわけで札幌に戻る事に。

  今回の旅で訪れた街は「札幌(薄野)」「小樽」「苫小牧」の3ヶ所にとどまったというのが凄い。
全日程が7日間のはずなのに。
二ハーン氏は、本当は牧場などにも行きたかったらしいが、そんな事ができるなどとは
さすがに思っていなかった。
 牧場は次回に回す(って、あるのか、次回!?)ことにし、とにかく、
この日の宿を探さねば……私達は、ガラス細工に気合を入れすぎてすでに精神の疲労度が
ピークに達しつつあったので(椅子の座り疲れもあったかもしれない)、
どこでもいいから適当に泊まれい!!ということになり、本当に適当に見つけたホテルにチェックイン。
名前が「リッチホテル」などという凄まじく高級そうなホテルだったが、実際、料金は今までの
ホテルの2倍近く取られた……。

 恐るべし「リッチホテル」。だが、正直な感想を言ってしまうと薄野で泊まった
ホテルと大してレベルが変わらないように思えた。
まあ、いずれにしろ私としては雨風しのげさえすればそれで十分だったから、
ホテルの質などはどうでもよかった。
 さて、宿は確保したことだし、札幌市街に遊びに繰り出そうか、と思ったのだが、
宿を探している最中に偶然見つけた規模のそれなりに大きいゲームセンター「パロ」
に少し立ち寄ったぐらいで、観光らしいことは何一つしていない。
(しかも、ゲーセンは観光じゃない)

 やたらと広い札幌市街をぶらつくだけの体力が私達に残っていなかった、という事実もあって、
札幌市街では何も見ていないに等しい。
(時計台の前を通過しましたけど、文字通り「通過した」だけで、ちっとも観光なんてしてません)
 後はガラス細工で疲れ切った体をゆっくりと休め、何ていう風にハッピーな展開に
……なるはずがない。
 この「リッチホテル」のテレビでは、ゲームに接続することができたのだ。
しかも、薄野の時のように音量が調整できないなどという理解不能な現象も起こらなかった。
 完全無欠な「ブシドー弐」徹夜体制完成!!
私達は、夕食を適当なところで取ると(この時の一件以後「二ハーン」氏の
「二ハーン」という呼び名が私の中で定着した)、
さっさとホテルに引き上げ、トニー氏の部屋に3人で立て篭もる。

 そして、レッツ!!「ブシドー」!!
この日、結局熱戦は午前4時近くまで続いたが、
(そんな体力あるなら観光しろ!と言われそうですが、私達にとって、この体力は女性にとっての
 「別腹」のようなもので、「興味のあるゲームをやる時」のみに発揮される特殊な体力です)
私の体力がとうとう本物の限界を向かえてしまってダウン。
(体力が残っていればあっさり徹夜できたであろうことは保証します)
その後、二人もすぐに寝てしまったらしい。
 蛇足だが、このあたりになってくると3人とも理性が崩壊しだしていて、
会話のネタの中に大量にホモネタが入ってくるようになる。
もう数週間滞在していたら私達は本当に……。
いや、何も言うまい。
 

ニンフィ:「観光しなさいよ!!観光!!」

Steven:「ああ〜ん!?タレがどぶねずみだってぇ〜ん!?」

ニンフィ:「いや、その逃げはもう使わせないわよ!せっかく観光しに来たんだから、

観光しなきゃだめじゃないの!」

Steven:「チッチッ。ニンフィ、そいつは違うな。」

ニンフィ:「??」

Steven:「俺達は『避暑』しに行ったんだぜ?『観光』しにに行ったわけじゃない。」

ニンフィ:「屁理屈ね。要するにへそ曲がりなだけじゃない。」

Steven:「それを言うな、それを!」

ニンフィ:「やっぱり気にしてたのね。天邪鬼!」

Steven:「第一、他人も行くようなところに行って何が楽しい?

判で押したような他人と全く同じ思い出を作って何が楽しい?」

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9月17日「欲望」
 さて、実はこの日が北海道にとどまることができる最後の日だったりする。
この日の夜には苫小牧フェリーターミナルから帰りのフェリーに乗り込まなければいけない、
というわけなのだ。

 で、最後の日なんだから何か有効に使ったか、と言うと……完全なる無駄遣い!!
まあ、札幌市内からそう遠くにいけないだろうということは想像がつくと思うが、
それにしても1日中「パロ」に入り浸ることはないだろうが!!
それもこれも「ギターフリークス」と「ドラムマニア」の最新版が出ていたせいである。
二ハーン氏とトニー氏、腕はどちらが勝っているのか分からないが、
二人ともかなりの「『音ゲー』マニア」だったりする。
(「マニア」とはいえその腕は全国レベルではない、というのは間違いないです。
ただの熱狂的ファンだと思います)
最新版の「音ゲー」が出ていると聞いて黙っていられるような人種ではない。
ただでさえここのところ全く「音ゲー」に触ってなくてうっぷんがたまっていたようで、
二人はそのうっぷんを晴らすべく全精力をかけて「音ゲー」に戦いを挑んでいた。

 ちなみに、私は「音ゲー」はあまりやらない人間なので、
偶然そこで見つけた「R−TYPE(初代)」をひたすらプレイしていたり。
懐かしさのあまり、涙が出そうだった。
ボス戦の時は思わずボスの曲を口ずさんでしまったほどだ。
(ちなみに、やっぱり隻腕プレイ)

 そうしてひたすらうっぷんを晴らしつづけていると、いつの間にやら日が傾いてたり。
いい加減苫小牧に向かわないと帰れなくなってしまうので、
苫小牧行きの電車に乗る。
 この時、札幌駅で最後の写真を撮った。枚数はまだまだ撮れたはずなのだが、
電池が切れてきてしまったらしい。
実に残念。今度は替えの電池を持参することを誓った。
 特に何事もなく苫小牧駅に到着。
さっきえらそうなことを言っておいてなんだが、やっぱりゲーセン遊びというものは
疲れるもので、歩いて苫小牧フェリーターミナルまで行こうなど言う馬鹿はさすがにもういなかった。
(というか、もしも万全の体力でもためらったはず)
 正直言って少し痛かったが、タクシーを使って一気にフェリーターミナルへ。
(来たときと違ってまだタクシーが出ていた時間でしたし)
 フェリー到着時刻まで若干時間が余っていたので、
フェリーターミナルで少しくつろぐ。

  二ハーン氏とトニー氏は、フェリーターミナルでお土産を買っていたようだが、
私は偶然発見した「『ミスタードリラーG』マグネット」のガシャポンに500円つぎ込む。
私は、恐らくこの時ホクホク顔だっただろう。
トニー氏に、ショタ野郎などと言われても気にしない気にしない。
この「『ミスタードリラーG』マグネット」、こちらの方では一度も見かけたことがないのだが、
北海道限定販売なのだろうか?

 行きの時のように3時間遅れたとかそういう事は全然なく、
ほぼ定刻どおりの時間にフェリー到着。
(着いたのは21:00ぐらいだったと思います)
うんうん。素直でよろしい。というか、3時間遅れはさすがにまずいと思うが。
船というものとは、そういうものなのだろうか。
 行きの船でかなり辛かったため、酔い止めをしっかりと飲み、
(って、行きも飲んでたんだけどなあ)船に乗り込む。
豪華になっとるー!!
入り口もなんとエスカレーターつきだし!
 疲れた体を引きずってやはり出航の瞬間には立ち会う。
さみしい……。
とにかく、私は再びこの地に帰ってくることを固く心に誓い、
(この時は本当に絶叫してたなあ)布団の中へ。

続きは次の真の最終日に。

ニンフィ:「いやー、長かったわねー。って、ちょっと、Steven、臭うわよ!!」

Steven:「かも知れないな。だって、この一週間風呂に入ってないんだもん。」

ニンフィ:「キャー!!不潔!!変態!!」

Steven:「『不潔』は分かるが『変態』ってのは何だ……?」

ニンフィ:「そんなことはどうでもいいの!!とにかくお風呂に入りなさいよ!!」

Steven:「ああ、同行者二人からもかなり言われてたよ。『汚い』ってね。そりゃあ、汚いわな。」

ニンフィ:「何でお風呂に入らなかったの?」

Steven:「面倒臭かったっていうのもあるんだけど、やっぱり転んだら危ないからかな。」

ニンフィ:「??」

Steven:「俺達のような障害者は、やっぱりバランスが凄く悪いんだよ。

普段は普通に歩いてるように見えるかもしれないけどさ。」

ニンフィ:「だから、お風呂で滑って転ぶと危ないってこと?」

Steven:「俺だってこんな間抜けなことでまた病院生活に戻りたくはないからな。」

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9月18日「廃人」
 船に乗り込んだときは、「よーし、豪華になったことだし一杯遊ぶぞお!」と思っていたのだが、
朝食のアナウンス……

Steven:「ああ〜ん!?タレがどぶねずみだってぇ〜ん!?(就寝)」

昼食のアナウンス……

Steven:「(完全に熟睡)」

という感じで、殆ど一日寝ていた。
もう体がいうことを聞いてくれなくなっていて。
さすがに最後のほうでは少しだけベッドから出ることができたが、
事実上殆ど一日中動けなかったと断言していいだろう。

  だが、船の中のゲームコーナーでは殆ど遊ぶことができなかったし、
(こっちもかなり豪華になってました。古いゲームやら見たことのないゲームやらばかりだったですが)
まともに食事も取れない状態で、殆ど植物人間状態といったところだったようだ。
乗り込んだときは一杯遊ぶつもりだったんだけど、ねえ。
懐かしの「VIPER PHASE1」とか、「沙羅曼蛇(さらまんだ)2」とか、
いろいろやりたいゲームがあったんだけど。死亡していたんだからしょうがないといえばしょうがない。

 それだけに、帰りの船旅は一瞬で終わってしまったかのような錯覚を覚えた。
(もちろん行きと同じ時間がかかっていたのですが)
殆ど思い出らしい思い出もない。
 ただ、行きほど船酔いしなかったのは嬉しかった。
慣れたのか、それとも波が静かだったせいかは分からないが。

 この、恐らく一生の思い出に残るであろう旅もこの日で終わり。
一生の思い出に残る旅の最終日がこんなにボロボロになっているなんて……。
何度も思っていたことではあるが、やっぱり根本的なところを間違えてるような気がした。

Steven:「まあ、いろいろあったけど、何とか無事に帰ってこれてよかったね。」

ニンフィ:「はじめからちゃんと予定を立てて行動してればこんなことにはならなかったんじゃない?」

Steven:「当たり前のことを言うな。そんな旅は面白くも何ともないだろう。」

ニンフィ:「それは言い過ぎじゃない??」

Steven:「それはさておき、お土産に熊カレーを買ったトニー氏

いつか必ずぶっ殺す!!!!!!

ニンフィ:「それだけが言いたかったのね……。」

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後日談
  といっても、この旅行からずいぶんと時間が経っちゃいましたし、
今更「後日談」も糞もないような気がしますが。
  「後日談」なんて言っても、別にこの旅行の後に私の生活に
何か変化があったわけではありません。
  ただ、人間って、かなり頑丈にできてるんだなぁ、
としみじみと思いましたね。そういう意味で、この旅行の後は
余計に無茶をするようになりました。
決められたパック旅行とかがとことん性に合わないって事も
はっきりと自覚できましたし。

「たとえ、溺れ死ぬことになろうとも、私は、自由の海に飛び込みたい。」

  うろ覚えで、間違ってる可能性大ですが、
どこかで聞いたこんな言葉を最後の締めに。
自分でも言ってて意味不明ですが。