注:この旅行日記は、私が旅行中に記した日記から書かれたものです。
正直言って、まともな日記を書けるような環境ではなかったし、 また、逐一全ての出来事を記録するつもりもなかったので、 一部に事実とは異なる記述があるかもしれません。 ですが、この日記の内容は『ニンフィ』のセリフを除いて90%以上の精度で ノンフィクションであると言いきれます。 |
「同行者リスト」(すぐ下ですね) |
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「ネターズ地獄行きの旅日記・前編」
同行者リスト (注:「」内のセリフは「蒼天の拳」という名の漫画から引用させてもらったものです) ・『冒険馬鹿の』Steven:言うまでもなくこのHPの管理人本人のこと。
・『脳みそ筋肉』二ハーン:本来のハンドルは別に持っているが、ある一件以降
・『ネタ袋』トニー梅田(トニー):固有のハンドルを持たない同行者2号。
・『夢見ない乙女』ニンフィ:人間(か?)の同行者二人に、とうとうその存在を
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9月11日「凶兆」
この日は、出発の前日である。 (本来ならば、この日が出発の日だったのだが) 私は、全く理由の無い強烈な不安感にさいなまれていた。 症状だけを見れば私は立派な精神病患者だが、 この日に不安にならなかった人間がもしいたとしたら 底抜けにお気楽な人間か、ただの馬鹿だっただろう。 次の日に船出するっていうのに、なんで表はこんなに激しい嵐なんじゃあ!!!
ニンフィ:「わーい、竜の巣だぁー♪」
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9月12日「多分、船出」(写真はこちら)
9月11日の夜、いわゆる「アメリカ同時多発テロ事件」が 発生したらしく、この日に備え早めに就寝していた私は、 ニハーン氏に電話で叩き起こされた。 アメリカ人には悪いが、そんなくだらんことで人の睡眠を妨げるな!! 私には、睡眠を邪魔される事を何より嫌う性質がある。 旅の途中に、必ずニハーン氏に報復する事を、ブッシュ大統領並みに 固く心に誓い、私は再び眠りに就いた。 そして、9月12日の朝。
ニハーン「どうしよう……?」 トニー「とりあえず、晩飯でも食べようか……。」 Steven「だね……。」 ニンフィ「(お腹へった〜。)」
この時間(0時近く)になってもまだ晩御飯を食べてなかったりする私達。
行くあてもなく周囲の探索に出ようとしている(どうせ時間なら
トニー「って、滅茶苦茶遠いやん!!!!」 ニハーン「まあぁああ〜!!まあぁ〜ああ〜あ!!」 ニンフィ「(ニハーンさんが壊れた……。)」 Steven「どうせ時間ならはいて捨てるほど余ってるんだし、いくか!」
もちろん、全員既にやけくそになっていたのは言うまでもない。
旅行1日目の夕食が、まさかただのコンビニ弁当になるなどとは
当然、普段ならこんな時間に目を覚ましていたら眠くてフラフラになっているはずの
とりあえず、フェリー出航の瞬間に立ち会えたので大満足。
Steven:「いやー、あのバイクのにーちゃん、いい根性してたな……。」
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9月13日「あずましく北進」(写真はこちら)
私がぶっ倒れるように眠りについた後、目を覚ましたのは午前8時。 普通に朝食を取る時間だ。だが、朝起きた瞬間からもう既に私は完全なる 船酔い状態に陥っていた。 台風が過ぎ去った直後の海、ということでかなり荒れていたというのも 私にとっては不運だったかもしれない。 唯一の救いは吐いてしまうことが一度もなかったことぐらいで、 最悪の目覚めだったことは間違いない。 (船に乗る前に飲んだ酔い止めを、もしも飲んでいなかったら 間違いなく海に向かって吐き散らしていたことだろう) はっきり言って会話をするのもつらいぐらいだったが、 しっかりと食事をとっておいたほうがいいと考えた私は、 (この考え、結果論としてはよかったんですけど、一般論としてはどうなんでしょうね?) 多少無理をしつつも軽めに朝食をとった。 奇跡的にも、ニハーン氏もトニー氏も目を覚ましていたので、 (というか、ひょっとして寝なかったのでは?)朝食は一緒。 本当は船の中をいろいろと見て回りたかったのだが、気持ち悪さと格闘中の私は
最も、「探索する」等と言えるほど船内が広かったわけではないが、
いわゆる「格闘ゲーム」に非常に疎い私だが、名前しか聞いたことがない、
あとは、ものめずらしさから甲板にしょっちゅう出ていたりした。
甲板上にて写真を撮影していたとき、強風にあおられカメラを入れていた袋が乗客立ち入り禁止
いいかげん嫌になってきた頃(すでに日は落ちていました)、ようやく苫小牧港の明かりが!!
さて、このフェリー、出航が3時間ほど遅れた、という話はさっきしたはずだ。
ニハーン氏:「なあなあ、やっぱタクシー来るまで待とうよぉ。」 ニンフィ:「(ほんと、もう、あたし、疲れちゃったわ。)」 トニー氏:「何言ってるんだよ。そんな高いもの使えるわけないだろ?」 (何しろ旅行資金がとても少ない。移動費滞在費すべて込みで私は10万円しか持っていなかった
Steven:「そうそう、こういう旅のほうが楽しいぞ!」 トニー氏:「というわけで2対1で歩くことに決めるぞ。」 Steven:「民主主義の勝利だ。」 ニンフィ:「(ちょ、ちょっと、あたしは人数に入ってないの!?)」 Steven:「(ああ〜ん、タレがどぶねずみだってぇ〜ん?)」 ニンフィ:「(第一、それって民主主義って言わないわよ!ただの数の暴力じゃない!)」 Steven:「(いいんだよ!!無茶を通すのが漢の生き様って奴なんだ!)」
というわけで、苫小牧港から苫小牧市街へ向かって歩き始めたのはいいのだが、
客A:「おお?お兄ちゃん達、苫小牧駅まで行くのかい?だったらそこまで乗せていってやるよ。」
この超親切なコンビニの客Aさん(名前は知らない。おっさん……もとい、ナイスミドルでした)
さて、苫小牧市外についた我々だったが、当然のことながらほとんどすべての店はすでに閉店。
ニハーン氏「ハァ!?」 トニー氏「というか、誰だよ、『お茶の会』って!!」 Steven「カ・エ・レ!!」
「お茶の会」をこの手で叩き潰したやりたいという衝動に駆られたのは
ほとんどすべての店が既に店じまい状態で、正直言って私は途方にくれたが、
資金が極端に乏しい私達は、あまり派手に酒を飲みまくるわけにもいかず、
私達が時間をつぶしたのは「魚民」という居酒屋です!
と、まあ、「魚民」の宣伝はこのぐらいにしておいて、続きは9月14日の方に。 ニンフィ:「ところで、『あずましく』って何なの?」
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9月14日「日常」(写真はこちら)
朝、5時ごろだったんじゃないかと思うが、とりあえず急行電車に乗り、 (正直言って少し痛い出費だったが、私達の肉体、精神共に既に空中分解寸前だったため、 さっさと乗り込んでしまうことにしました) 札幌を目指す。札幌に入ってしまえば、もう薄野(すすきの)など目と鼻の先である。 (札幌駅から5〜10分ぐらい、かな?) 快適な急行列車内で、思わず眠り込んでしまいそうになるが、「寝たら死ぬぞ!!」ネタ
結局、薄野(すすきの)にたどり着いたのは午前7時ぐらい(だったと思います。)。
フロント:「すみません、チェックインは午後3時からとなっております。」 3人:「(ハァ!?)」
神は私達を眠らせない気か!!畜生!!神なんて、神なんて(以下自主規制)。
って、元より満足に歌える体力が残ってなかったりするんだが。
その際にゲームショップなんぞに立ち寄ってみたりして、
その後、すでに私達の日常の一部となっているゲーセンへ。
まあ、こんな感じで時間を潰し、午後3時。
二ハーン氏、トニー氏も、やはり休めることが嬉しかったらしく、
Steven:「ちょっと晩御飯の時間まで眠ってくるわ。」 二ハーン&トニー「いいよー。どうせ今夜の晩御飯はみんなばらばらに食べることになるだろうし。」
私が眠りについたのは大体午後5時ぐらい。
日付が変わっとるー!!!!! 「時が飛ぶ」感覚を生まれて初めて味わった。 Steven:「いやー、このときはビックリしたね。」
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