黄粉亭日乗
1月3日
    
 新年明けましておめでとうございます。そして黄粉亭日乗久々の更新でございます。うーっ頑張るぞーっ!と念頭の誓も新たに気合の入るワタクシでございます。皆様お元気でお過ごしでいらっしゃいましょうか。ええ正月から飲んだ暮れの日々であります。飲む気まんまんでワインも5本、発泡酒(くーっ貧乏クセェな〜)も2ケース仕入れたあたし、そりゃもうお出かけもクソもなく(泣)朝っぱらからぐいぐいいっております。おほほ。この休みも風前の灯と気づき、当たったら翌出勤日から会社なんか行くもんかっ!!!と呪いにも似た願いを込めていた宝くじも空振りに終わり、フンッ人生ってこんなものさ〜と悟った本日ではありますが、何の何の、まだ今年は始まったばかり、いろいろ心機一転頑張るぞーっとゆう気構えだけは立派な今日この頃。

 まずは去年のニュースから始めるといたしましょう。
 その一 以前この日乗において欲しい欲しいと囀っていた時計を入手いたしました。以前見つけて欲しかったやつとはモデルが違うけれども、文字盤がアナログで漢数字のG−SHOCKでございます。すでに愛用しすぎてバンドが汚れ放題なのが悲しいが、まぁいいか。2年越しのラヴが成就した歓びは何者にも変えられないわ〜♪ちなみに購入したのも西武リーグ優勝セールで2割引。ラッキッキー。(後日、会社の人から「私の友達が西武のセールで時計買ったら結構割引があったんですよねーオメガの時計なんですけど」と言われてプチブルーだったけれども、いいのいいのあたしはノンブランド志向だもの〜←ただ貧乏なだけじゃねーのかよ)
 その二 太った(爆)以前、健康診断に備えて頑張るわっ!と決意してほんのちょびっと人間に近づいていた頃よりさらにオマケがついてジャパネットたかたのように余計なもの(ぉぃ)が。立派なリバウンドっちゅうやつですな。こっそりサイトを再開させねば。というわけで、年末の財布の紐が緩んだ隙にヴィタロッソを購入しました(爆)。がっ、やはりこれは気休めでしょうか…トホホ。何とか4月の健康診断までは、以前の努力以上の成果を叩き出すことを目標に頑張ります。何せ投資したんだからよっ!この元を取り戻さずして討ち死にするわけにはまいりませんからねっ。と言いつつ思う存分アテと共に飲んだくれているワシって一体…ぐはっ。
 さてその三…その三…うーんない、ないなぁ。ってことはおい、何だか相変わらずの日々ってことかい。去年は何もなかったのかい。えーえーそうですとも何にも成さずして試合終了のゴングが鳴った去年だったのさ。ふんふん。えーい今年はきっと!(と言い続けて早幾年月か…)

 まぁ何ですな、今年はもっとニュウスな女になるわ〜とか何とか言って今日のところはこれにて終了というわけで。



1月5日
    
 さて、昨日は夕方から遊びに出かけて朝帰り(爆)←しかし後半ヨレヨレのヘロヘロのくたくた。いかん。全然いかん。ノリだけで遊び続けるのだけは本当にもうヤメようと、年の初めから失敗してダメ人間道の邁進にストップをかけるぞー!と後悔&決意の昼下がりなのだ。節度ある遊び態度こそ、真実のリフレッシュなのに。嗚呼。まぁ失敗あってこそ明日の成功に繋がるのだ。後悔を反省の礎に明日から構築し直すぞ!!・・・と申しますか、まぁ寄る年波で次の日に響いてしょうがないので、やはり年齢に合った時間配分を心掛けなければなりますまい。夜更かしはお肌のためにもよくないし、ましてやコンタクトレンズ装着の眼球にもよろしくない。(特に居眠りがっ)

 明日から仕事か…仕事始めから心機一転頑張れるんだろうか。すでにイヤイヤモードに突入してしまってるんだが…いや、いかんいかん。何といっても年の初めは新たな気分で気合を入れていかなくっちゃ。年頭より数年ぶりっこのお友達と朝っぱらから京都駅周辺を徘徊し、痛飲し、語り尽くすという実によい日もあったことだし、ここは一つそのテンションをキープして何とか突っ走らなくては。しかし何だ、こうも仕事がイヤというのは、プロレタリアートとしてはどうもいかんのではなかろうか。もともとからして外に出たくなんかない引きこもり体質でもあり、休みが何日続いても、決して「退屈だわ〜身の置き場がなくて、もう早く仕事に戻りたいわ〜」とか思われる勤勉な方々とは180度違った種類の生物だ。さらには職場においては友人も即座に見破る猫かぶりぶりであるからして、その背伸び加減は自分の身を削るのにも似た感が否めない。かといって、その我が身を削る価値がこの仕事自体に存在するかどうかというのも、改めて考えればこれまた疑問を呈さざるを得ない。雑用・言い付け仕事のみにここまで自分を偽り、粉飾してあたるのは、どうも自分にとって割高感があるような気がしてきた今日この頃。転職直後は、それはもうお気楽さや気遣いの必要のなさが前職と雲泥の差であり、譬え収入が激減したとしても、それに見合った仕事の内容であるなぁと自ら納得もしていたわけで、実に「こりゃええ塩梅やのぅ〜」と実感していたはずだったのに、いつの頃からか「ん〜どうも何だか疲労が…」とちょっとしょぼしょぼになってきてしまった。
 あーそうか、年老いて頭が固くなって能力も衰え、ぬるま湯に浸かりきってふやけてしまった結果なのか…確かに思えば以前よりも能率が下がったような気がする。間違いも、多いような気がする。自分を甘やかしてしまった結果と言えばそれまでかもしれない。水は低きに流れる、あたしは怠ける方向に寄る。うーん。
 がっ、ここは2003年の始まりを記念して、これらのぬるま湯をビシッと熱湯に変え、「うぉりゃぁぁぁぁっ!」の気合でサクサク仕事を片付けてササッと自分に戻る時間を取り戻し、そしてその時間をキープする。決して日付変更を職場で迎えない、あくまでも定時あがりを目標に、ぱちもん社員の誇りをもって仕事を片付ける。そういう人にあたしはなるぞーっ!

 明日から。そう、あたしには明日があるから〜!(ちゃ〜ら〜らら〜♪←BGMは「風邪と共に去りぬ」のタラのテーマ)

・・・・ってほんとだなっ!?



1月10日
    
 ぱちもん社員の誇りを持って定時あがりを目標に頑張るとか言いながら朝は7時過ぎから夜は12時過ぎまで馬車馬のように働きまくった今週であったが、その週末にとんでもない事件が勃発。きなちゃんピーンチな精神状態に追い込まれた週末である。とか言いながら明日の土曜日も出勤だよ!まったく。フテ寝したいっつーの!仕事始めからこっち、ずっとフトンで寝てない疲労の溜まりまくったギシギシ言う体に実に堪えるな〜トホホ。(フトンで寝てないのはただ単に自堕落なだけ。そしてとんでもない事件と言っても、あくまでも黄粉的に、という意味においてだけだが…)

 この職場に身を移してから数年続けてきた仕事内容が、ガラリと変わることになった。今日の午後9時半頃に通達があったばかり。何故にこんな時間に通達が!?おせーよ…腹減ってんだよ。理解力いつもより7割減だよ。←10割の時だって人より劣ること甚だしいというのに…

 今までは、ぱちもんなりに事務所の運営において結構必要不可欠な処理内容なんぞにもいっちょ噛みしてきた黄粉さまではあったが、今後は、そういった責務からはトンと離れた閑職に追いやられることとなった。
 色んなハンパ仕事を沢山請け負うことによって存在価値を見出していたあたしにとってそれは非常に痛手。これまでのように文句を言いながら馬車馬のように働けなくなった。あら〜っ、年頭の誓いととってもリンクしててラッキッキー♪と思えないところにあたしの暗さが滲み出る。Theネガティヴシンキング。決して責任ある仕事を任されることのない低カーストであることや、ハンパ仕事ばっかしをやることや、お茶汲みであることや、週末ごみ収集人であることや、洗濯ババァであることが、虚しくなる瞬間から逃げて逃げて逃げて、知らん顔してシカトして、虚しさを文句に変えて馬車馬ってちょっといい感じ〜なんてバリバリやってたあたしはバカです。大馬鹿野郎です。元から「認められる」ということがない存在だったのです。いや、それはちゃんとわかっていたはずなんだが、どこでどう勘違いしたのか、このガックシ加減って一体何だ!?

 職務的に閑散期となってほとんど定時上がりがルーティン化しているもう一人の女子と、あたしが今までやってきた仕事とを、ほとんどお取替えということになったのだ。決して全額つかない超勤を、少しだけでも多くせしめようとして色んなハンパ仕事を請け負って馬車馬のように労働してきたのに、このセコさが災いしたのか、あさましさが嫌われたのか、「お前は鬱陶しいからとっとと定時で帰りなさい」というわけ。超勤全額どころか、ついても半分が関の山。これってとってもサーヴィスなのよねぇ?そいで、労基法に違反してるのよねぇ?郵便局や、大手電機メーカーなんかでも問題になってたのよねぇ?でも、今日び大抵の企業じゃ当然よねぇ? だから文句は言わないけどさ〜文句は言わないけど、ちょっとは頑張りを認めてもらえるかしらんと思って頑張ってたのよねぇ。プロレタリアートとしては至極当然のことかと思ってたんだけどさ〜 定時上がりがルーティン化しているもう一人の女子は、豪農の娘であって給料全額お小遣いのお嬢様だってのに、プチプチ高収入時代に貧乏人の見栄っ張りだか血迷いか、定期的な高額支払いを決めてしまったり贅沢な車を購入したばっかりに必要経費にヒーヒー言う体たらくな、土台なしのキリギリス野郎ゆえに現在はどん底貧乏人道一直線のあたしからわずかな超勤取り上げて何が嬉しいんだよこのぉ!!!
 あーこんなに180度変わってしまうと、何だかとってもあたしの存在意義というものが底抜けに希薄になっていく気がしてならない。当然ながらあたしのやってた仕事なんざ誰でも出来るお手軽なお仕事ではあるわけだが、お手軽なお仕事なりに、あたし流に構築してきた何かというものが、それなりにあったわけで… それらを全てお取り上げされてしまって、新たな仕事に配置転換。うーん、それよかさ〜年寄りに新しい仕事はキツいんじゃないのぅ!?

 しかし、これらの暗黒な非常事態に気づいたのは通達を受けてから数時間を経て風呂に入ってる時だというのが我ながら笑えてしまった。その気づきの瞬間まで、通達吏である上司の甘言に惑わされ、「新たな仕事でも更なる効率化を図るべく仕組みを構築してもらいたい」だの、未だ決まらぬ提案営業中の案件を引き合いに出して、今後はこのビッグプロジェクトについても任せることがあるだの、そんなことを鵜呑みにしていた大馬鹿野郎なあたしであった。トホホ〜。大体この不景気に、そんなビッグプロジェクトの獲得が出来るかどうかすら怪しいんじゃねーのかよ!!くそー騙された〜…ってあたしだけか?こんな大風呂敷に包まれてしまうのは(泣)

はー 今日は何だか明るい展望が見えないよぅ。タラのテーマが聞こえない。全部うーそさそんなもーんさ そんなもんだカンガルゥ〜ッ!!!←これは、ちょっとマニアック(爆)

来週は引継ぎ関係で忙殺されそうだ…あーイヤだなぁ。休んじゃおうかな…(あくまでも後ろ向きなきなっぴー←カワイイ(嘘))



1月13日
    
 今日で連休も終わり。明日からまた一週間の始まりであります。という休日明けの憂鬱気分な黄粉さんですけれども、昨日は憂鬱加減を吹っ飛ばせとばかりにお買い物にイソイソと出かけたのでありました。友人宅に借りパクしていた本を返しがてら、本屋で豪遊、家電屋で徘徊。友人の頼まれ物を購入ついでにパソコンコーナーからオーディオコーナー、家電品コーナーと何を購入する目的もなくウロウロ。わーパソコンか〜いいよな〜欲しいよな〜サクサク仕事が出来るやつがいいんだよな〜このけんさんもなかなかいい仕事してくれるけどもやっぱしいろんなアプリ立ち上げてたらすぐに固まるしな〜OSも古いし、しかしXP入れるにはメモリ最大限に増やしてもやっぱしちょっと不安だし〜CPUなんか昨今のに比べたらもうシオシオのパーで悲しい限りだし…あっ、コンポ欲しいな〜8800円で激安購入したラジカセは病気がちで、それこそバンッと叩いて気合を入れないと音が出ない始末だし…今度はやっぱしMDもついたちょっとしたミニコンポが欲しいよな〜…をっ、液晶テレビか〜いいなー部屋でテレビ見れないからフトンで寝られない日々が続いちゃうんだもんなー(←これは、詭弁)しかしどれもこれもなかなか手が届かないお値段だ…さーて頼まれものの電球も買ったし目の保養もしたし、そろそろ帰るとするかな〜と思ったところで見つけた餅つきパン焼き器。餅もつければパンも焼けるハイブリッド家電。年末に購入した「NHKきょうの料理12月号」の広告ページで見て以来、ちょいと魅力に憑りつかれていたブツである。定価45000円と書いてあったのを見て諦めモードだったブツ。それが税込みポッキリ価格で22000円!!!うわ〜〜〜〜半額以下じゃん、これはちょっと買いかもぉぉぉぉぉっっ!!とママンに電話したところ、「そんなん知らん!あんたが決めな!」というつれない返事。うーんうーんと唸りつつ、やっぱし一人じゃ決められね〜と後ろ髪引かれる思いで、一応パンフレットだけは引っつかんで帰宅した。しかし一旦憑りつかれてしまった物欲は自力ではなかなか祓い切れるものではなく、憂鬱を吹っ飛ばせ〜!の勢いで大量に購入してきた本を袋から出すこともせず、パンフレットを見つつ一人うーんうーんと唸り続けること数時間。「あら、結構コンパクトなものなのねぇ?」というママンの声を聞いた途端に我慢の糸(極細よわよわ)がプツンとと切れた。「おかん!やっぱし買いに行こ!早メシして買いに行ったら閉店時間に間に合うし!!!」と結局物欲に負けてしまったデブの黄粉さんであった。日頃は獲物を待つカメレオンかナマケモノかというほど不動の姿勢(引力に極力逆らわない)をキープし続け、棒でつつかれてもやっとケツを掻くのが関の山というくらいに動かない黄粉さんが、このときばかりは俊敏な動きであった。
 早メシ後、黄粉モービルのナビにママンを乗せて家電屋へ。餅つきパン焼き器と共に、なぜか体脂肪計付きヘルスメーターも購入してしまった切れ加減。いや、ヘルスメーター、広告の品で4980円のを見ていたからついでにそれも、と思って見に行ったら、何だかやっぱし上等のが欲しくなってしまった完全に家電屋のカモである。でもね〜そのヨンキュッパのやつは、体重測るのとは別に体脂肪計がついてるやつで、一度乗りなおさなきゃならないもんだったし、最小目盛りは体脂肪0.5%、体重500gに対して、上等のやつは体脂肪は0.1%、体重100gで、しかも内臓脂肪も計測できるという機能がついているものだったのね…なので、お買い物魂に火がついた物欲魔人の黄粉さんは、えーいやっぱしこっちの上等なのをくれぃ!と啖呵を切ってしまったのね…

 さて、これで「うちの体重計は購入後数十年を経たご老体だからきっと正確な計測ができないんだわ〜だからこの目盛りもウソ臭いし、あたしはこんなに体重重いわけないわ〜」とかいう言い訳が通用しなくなってしまったわけで…100gと言えばご飯1杯分にも満たない重量すら計測できるわけで…年齢・身長を入力したあたし専用の登録番号(3)で、たちどころに体重と体脂肪が計測され、デジタル表示されるわけで…恐る恐る乗っかってみて、購入後数十年を経たアナログ式体重計の真面目一本槍の実直な正確性が実証され、黄粉ちゃん、こっちでもピーンチ。体脂肪もピーンチ。トホホ。パンなんか焼いてるヒマねーぞおい。いや、焼いてもいいが食っちゃダメだぞおい。

 しかし、久しぶりに強力粉なぞというものを購入し、何かを製作するというのはほとんど機械任せとは言え楽しいものであることを思い出した。年端も行かぬ思春期頃の黄粉さん(あたしにだってそういう時代はあったのさ)は菓子作りパン作りに異様な執着を見せて激太りした前歴がある。普通作ったら誰かにあげたりするだろうよ!全部食うなよ全部!!!(爆)
 今回はそういうことにならないように、ゆめゆめ気をつけなければなりますまい。

 そして、パン焼き器使用第一回の記念すべきときがきた。材料の計測もキッチリ怠りなくセットした、つもりであった・・・・がっしかしっ!!材料をすべてぶち込み、電源を入れてよっこらしょと座ってドライイーストの箱を眺めるともなく見つめていてハッと気づいた。「ありゃ?何だか取説に書いてあった分量としこたま誤差があるんだけど…???」取説の分量を見ながらセットしたイーストの量は30g。対してイーストの箱に書いてあった分量は6g。
パン焼き器専用のレシピとは言え、これだけの誤差は如何!?ともう一度取説を見て、あたしはリングに崩折れるファイターのごとくガックリと膝をついた。30gとは「ショートニング」の欄に記載されていた分量であり、ドライイーストはやっぱり5g程度でよかったのだ。トホホ。やっちまったよ〜ジョォォォォォォ(丹下のオッサン風味)初っ端から大失敗。覆水盆に帰らず。いや、これだけの投資をおめおめゴミとしてしまうのはあまりにも勿体無い。ただちにパン焼き器のスイッチを切り、あらかたこね上がった生地を取り出し、ドライイーストの正規な量の分だけちぎって(つまり6等分目安)ラップしてフリーザーにぶち込んでみたのだが、いやはや、これって再利用できるんですかね?冷凍したらイースト菌死んじゃうんじゃないですかね…嗚呼。
 とは言えパン焼き器の成果はどうしても見たい見たい今日見たい。やっぱしもう一回トライ!!!今度はちゃんと指差し呼称で間違いなくセット完了、スイッチオン。しかし何だ、パンが出来上がるまでにはゆうに3時間20分ばかりかかるんだ。再トライはすでに10時過ぎ、いやいや翌日も休みだもん、きっとその成果をこの眼で確認した上で眠りに就くべし、と頑張っていたのも束の間、結局またまたテレビの前で気を失う自堕落黄粉さんであった。

 翌朝、朝食の準備に取り掛かったママンからキドニーに一発見事なケリを頂いて目が覚めたあたし。「わーすいません、パンの出来上がりを見ようと思ってたら気を失ってしまって〜〜〜」という言い訳の余地もなく、「あんたーっフリーザーの引き出し開きっぱなしやないの〜キィィィッ」という怒声が飛んで慌てて冷蔵庫の前に走ると、冷凍して発酵を抑える算段であったイーストお化けの生地が、ムチムチプリプリに膨らんでいるではないか。慌てふためいた黄粉さんは、フリーザーの引き出しを完全に閉めていなかった模様で、またまた大失敗。やっちまったよ〜ジョォォォォォォ(丹下のオッサン風味)
 いやはや失敗の坂は一度下り始めるとなかなか歯止めが利かないもんだ。ヤバい。
 だが、お化け生地は未だ捨てる気に至らず、あらためてフリーザーで眠りに就かせている訳だが、はたして彼らは陽の目を見るのだろうか…

 指差し呼称でセットしたパンはというと、イギリスパン風でなかなかよい出来であった。よかったよかった。これが失敗作だったら、ちょっと悲しすぎるではないか。

 ところで、失敗の坂はまだまだ続いているようで、さっき風呂の湯を入れたつもりになってどれ入ろうかと思ったら、風呂の栓が完全になされていなく、フタを開けたら空っぽだったのは、これまた悲しい事件であった…あーこれで下りきったことにしてくれよ〜明日が怖すぎるではないか(泣)



1月19日
    
 今日で連休も終わり。明日からまた一週間の始まりであります。という休日明けの恒例憂鬱気分な黄粉さんです。(先週も同じ台詞が書き出しであった(爆))
 先週は体調をモロ崩してしまい、会社を何と2日半も休んでしまいました。ははははは。気分悪くて吐き気はするわ、熱は出るわ、すわインフルエンザか!?と危惧したものの、どうやらそうではなかったらしい。まー何ですか、イヤイヤ病と言いますか、ヘタレ病と言いますか、そんな塩梅であったのではないかと思われ、あーもうやる気なしなしやないのぅ黄粉はん。

ま、そんな現し事はさておき、昨日の出来事から。

 昨日は2日半休んだにもかかわらず、しっかり公休をとったワタクシ。そしていそいそと出かけた先は、あー何と、モノホンの寿司屋。回ってない寿司屋。板さんが、和服姿の仲居さんが働く寿司屋。
 こんなとこ自前で行ったのは初めての経験でやんす。まぁ街にある(近所の仕出屋ではない)寿司屋はやはり敷居が高いもの。京都に限らず、こういったオトナの店というものは、きっと知らない仕来りや、いちげんお断りのところがあるに違いない。なのでいちげんさんや馴染みの客ばかりが集う店ではないであろうと、ホテルの出店に赴いた黄粉さんであります。

 出かける前は、やはりそれなりの準備も必要。当然、いつものジャージで出かけるわけにはいかない。ジーパンによれシャツでもダメであろう。というわけで、最近とんと着ることなく日々を過ごしてきたよそ行きの装いというものを引っ張り出さねばと気づいたあたしは、タンスやら衣装箱やら押し入れやらを引っくり返していろいろと引っ張り出してみたものの、ガガーン、何とショックなことに、そのどれもがキツいではないか!!!!
 ああやはりここ最近のデブりようは常軌を逸していたのか…最早過去の栄光は遠のき、転落人生をまざまざと見せ付けられた一瞬。(っていうか、それらの服を入手したときですら、決して細身でなかった我が身であるゆえに、更なる転落がことさらにショック)
 スカートはどれも太ももから上に上がらず、パンツ類はピチパチ。はおるジャケット類もどうもきつめ。嗚呼。
 今までずっとジャストサイズのブラウスやジャケットやスカートやパンツを着用していなかったからこういうことになっていると気づくのが遅れた模様…トホホ。伸びるカットソーに緩めのセーター、ツータックのチノパンやゆったりめのストレートジーンズといった洋服でウロウロしていたツケが今ここに…

 迫る待ち合わせの時間、遅々と進まぬお出かけ用意。あーもう行くのやんなっちゃったよぅ〜〜〜〜と半べそのあたし…いやしかし、回らぬ寿司屋に行くと決めたからには何としてでも!!と、結局ずいぶん昔のロング丈ジャケットと、これまたずいぶん昔のスエードスカートを無理矢理穿いて、カバンも替えずにいつものバカスカ入るデカいトートでGO。

 待ち合わせ場所で相まみえた相棒はというと、何とびっくりの和服姿。普段用としてしか機能しないと言われる黄八丈ではあるが、そこらのちょいとした小紋なんぞよりはずっと高価であると言われる黄八丈。えーいこのお嬢め。何と非日常感あふるる装い。うーんおぬしなかなかやるではないか…それに比べてあたしときたら、お出かけ用の服は全て用を成さない体たらくとは…(泣)

はーいやしかし。こんなうまい寿司を自前で食うとはあたしも随分オトナになったものよのぅ。プロレタリアートのちょいとした贅沢である。しかし一晩飲み歩くのに比べれば少しお得な値段であると思えば、そない無理な出費であるとも言えず、これはやはり数ヶ月に一度は行ってみたいものだと思った次第。えっ何?自前で寿司とは笑止?フン。そんなスポンサーいねぇよ!チッ!!!(小泣)
カウンターで「うひゃ〜うめ〜」なぞと連呼してしまい、さぞや板さんも「何じゃこやつら…下賎なヤカラめ」と思ったに違いない。いやしかし、うまいんだからしょうがないじゃないの。
でもさー何だね〜 コースで先付けから始まってお造り、太刀魚の塩焼き、茶碗蒸、そして握りと進んできた訳なんだが、握りは手で食いたいと、少し思ったんだよねぇ〜 でも今まで箸で食ってきたから、どうしてもその箸を置くことができず、握りも箸で食ってしまって、そこだけがちょっと後悔…だって手で食ったらもっとうまそうな感じだったのよ!その握り。型押しシャリのお持ち帰り寿司じゃないんだもん。今度は握りのみで勝負と行くか…いや〜しかしおかずもうまかったしなぁ〜〜〜〜 やっぱ箸で食ってもいいか〜別にそれを怒るようなヘンな馴染み客もいないしさ〜

そうそう、あたし、一度怒られたことあるよ。学生の頃、年は近いがとっても大人の友達に連れられて回らぬ寿司屋(とは言え、住宅街の一角にある普通の寿司屋ね)に行ったことがあるんだが、何人かで箸で食ってたら、カウンターに座ってた馴染み客に「寿司の食べ方も知らないで」って聞こえよがしに言われたんだよね。大将は優しそうな人でちょっと困った笑顔でそのオヤジ客を宥めるような感じだったのを覚えてる。寿司の味は、覚えてない(爆)だって何だか随分間違ったことをしたようなこっ恥ずかしい気持ちとか、えー何でアカンの?という疑問とか、たかだか寿司屋で知らんおっさんに意見されるとは!という怒りとか色んなことが頭の中をぐるぐるしてしまってゆっくり味わうことができなかった小心者の若かりし黄粉さんだったから…しかしその後、職場の接待で高級寿司屋に連れて行ってもらったこともあるが、その時はボスも含めてみんな箸で食ってたし、別に誰も何も言わないし、林望の本で「私は寿司は箸で食べる。指に酢飯の匂いがつくのが嫌だ」とかって書いてあるのも読んだし、別に箸で食ったっていいんじゃん!と納得もしたので、別に今は気にならないんだが、いや〜ホンマ何だかそういう決まりのありそげなとこに顔を出すのはちょっともうごめんなさいだわ〜みたいなトラウマにはなってるね。

まぁ今となってはそんな人の意見なんざ気にしませんよ あたしはどうせオバサンだもの〜オーホホホ!という厚かましさも充分会得したので、あの頃のように味もわからぬくらいに舞い上がることはないであろうと思うけどね(笑)

で、話を元に戻すと、えーっと、寿司屋を出てから同じホテル内にあるラウンジで数杯傾けた後、ウチの近所まで戻って夜半までカラオケに興じた一日だと。うーん、よく食いよく飲みよく遊んだわい。
明日の活力になったのか???



1月27日
    
 あーっまたまた今日で連休も終わり。明日からまた一週間の始まりであります。という休日明けの恒例憂鬱気分な黄粉さんです。(先週も、先々週も同じ台詞が書き出しであった…おいおいっ!)
今日は一日天気が悪く、インドア生活を余儀なくされたため(晴れててもインドア体質のくせに!!)借りパク中のDVDを見ることに。TRICK2のDVD5枚組だっ!19000円だっ!!とっても自前じゃ買えないぜ!!他にも沢山借りパクDVDを握るあたしであるが、ついつい軽めのものから見てしまうのは、やはりおつむの状態が非常に弱いからに他ならない。いかんいかん。とっとと見て早く返還しなくては。
 しかし何だ、あたしは自前の手持ちDVDソフトというものが非常に少ない。貧乏ゆえの所業だが、ならば何故ソフト再生機能しか持たないDVDなぞ購入したのか?当初はものすごく沢山ソフトを購入するつもりだったのでは?せめて月に一枚とか…(せこっ)
 LDでコレクションを頓挫してしまったTNG(新スタートレック)のDVDも、お誕生日のプレゼントにゴネて拝み倒して買ってもらったその1しか持ってないし、早く揃えていかねば追いつかないよぅ〜〜〜(泣)何故か大大大好きというわけでもない(ちょっとは好きなんだけど〜)サミュエル・L・ジャクソンが出ているDVDが数枚あるのも気になる。とっても大好きなジャン・レノ様やブルース・ウィリスなんかのDVDは持ってないのに…あっ、面白くないからあげますと言われてもらった「ローラーボール」があるか・・・確かにあんまし面白くなかったが(爆)うーん。もっと吟味して購入せねば。札びら切って珠玉混交の買い方が出来るほどお大尽じゃないんだから…あっ、とっても失敗だったのは「サウスパーク」だな。ちょっとは面白かったけど、あれはやっぱし失敗だった。同じ1500円ならもっと他にいいのがあったに違いないのに〜何でそんなの買う!?<あたし。
 っていうか、最近全然見てないスカパーのスターチャンネルに毎月2500円払ってるってのも、ちょっとおかしいと思う。これ止めれば確実に一枚くらいは好きなDVDが買えるよね。いや3800円や4700円のはちょっと足さないと無理だけどね…廉価版なら何とかなるよね…本当に引締め政策を敷かないと。ちょっとダダモレのところが多すぎるよなぁ。あーもう。これだから貧乏って!!!!(きっちりしてない性格が破綻を招くよい例)



2月2日
    
 おぉ、もう2月になったか…1月はあっという間に終ってしまったなぁ。っていうか一週間ぶりの更新ではあるものの、見事に仕事以外、何もしていない一週間であった。
 っていうか、この一週間というものは、誠に不運というか、ドンクサの花満開というか、いやはや春を待たずして何故にこんなに花が咲く!?といった趣の一週間。
 ある綴じ物がないとワーワー騒ぎ立て、事務所中を巻き込み、やれ誰が持ち出したの、誰がどっかに隠したのと推理ゲームを展開し、あらゆる所を開けまくった挙句に隠した(というか無意識にしまい込んでいた)犯人こそが言い出しっぺのワタクシであったりとか、人の言うことを聞かずに適当に返事したことがまったく明後日の方向の返答で周囲の人の失笑を買ったりとか、すいませんとお辞儀をした途端に足元のゴミ缶を蹴飛ばして中身をぶちまけた上にあっと伸ばした手が机に置かれていた書類に当たって撒き散らしたりだとか、いや〜何だかここまでくると既にギャグ!?というか、人に迷惑をかけた上に自分も哀れになる事件満載。こんな失敗続きの日だもの、今日くらいはおとなしくしていようと決心した朝に昨日の失敗が明るみに出てしまったりとか、いやぁもう次から次へと不幸(というか過去の悪事がバレ続ける)に襲われてしまい、もういやぁぁぁぁぁぁあたしは引きこもりたいぃぃぃぃぃと頭抱えてしゃがみこむ毎日であります。
 明日の月曜日からは大丈夫なのかしら…(滝汗)

 閑職に追いやられたとは言うものの、引継ぎやらサボリにも似た病欠のツケやらで残業を止められているにも関わらず、何くれとなく帰宅が遅れた一週間であり、これまた後悔のネタにもなるのだけれども、いやマジな話、あたしゃホントにボケが来ちまったのか!?ってな恐れも抱く今日この頃。
 不肖黄粉御年六十五歳、年とは言えまだまだ使い手ありまっせー!というのが売りでもあったはずなのに、ああそれなのに。
 会社の人には「年を取るとダメですねぇ」なんぞとしみじみ言われるしなぁ…トホホ。

 かくなる上は、年寄りらしく窓際らしくしおらしく、下っ端らしくへつらって、決して奢ることなく身の丈どおりの自分で真面目にことにあたることにだけ心血を注いで、ひとたび仕事から離れたならば、直ちに自らの生活を確立することを念頭に、仕事に飲み込まれない自分でいることを頑張るぞ。(言葉は違えど、百年も前からこうしたことを言い続けているような気もしないではないが…)


 そうした一週間の合間の休日、またまたずっと家にいて本を読んだり過食をしたり(これだけはヤメて(泣))、犬を洗ったり、パンを作ったりでもう夕刻を迎えてしまったわけでありますが、いやー何ですな。ちっとは外に出て活動したいような気もする。
 映画を見たり、美術館に行ったり、散歩したり、買い物したり、おいしいお茶を飲んでみたり、そんな普通の休日を過ごして見たい。(やればいいじゃん)
 なのに何であたしは外に出ないのか。
 お出かけするのに適当な服がない? 当たり。お出かけするのに必要な、履いて行く靴がない? 当たり。お出かけしても恥ずかしくないビジュアルがない? 当たり。お出かけするのに必要なお金がない? 当たり。
 身の回りのことに構わなくなったら、それは気持ちが壊れていることのサインであると何かで読んだ気がするが、いやはや、どうも当たりクサい。いかんいかん。社会からどんどん乖離していくこの身が怖い。
だからまずはダイエットから。社会復帰の第一歩。えーんそれがなかなか(号泣)



2月9日
    
 今日は日曜日の夜更けであるけれども、何となくウキウキで夜更かし中なのは、それはあたしが月曜日も休みで、火曜日も祝日のためお休みなので、何と滅多にない三連休だからであります。ウッキッキー♪
 しかし結局何もしていない連休初日の本日。あー何だかなぁ。と、すでにココロはブルー系に染められつつあるものの、いやまだまだ休みは3分の2も残っているではないか、明日から充実の休日を過ごすぞ!と柔らかく決意している現在はすでに連休二日目のとっかかりであります。あー明日は何をしよう。せめて午前中に起きることだけは実行したいな、と。それからちゃんと一日思い通りに生きるぞ!

 さっき、久しぶりにネット友とメッセンジャーで話をした。パソ通時代を経てICQ時代、そしてメッセとずいぶん長い付き合いだ。喋る速度でキーボードを叩いたのもこれが実に数年ぶりという嬉しさだ。いやぁ昔取った杵柄、まだまだ衰えてはいませんわ!とか言いながらミスタッチも多くてちょっとヘコんだのも事実。ちぇー。特打のソフト、どっかにあったはずだが、またやるかぁ(笑)
手先を鍛えておけばボケ予防にもなるし、って既に始まってるから、進行を止める意味でも(爆)


 と、ここまで書いて明けて11日の午前中。やたっ朝のうちに起きたぞ〜!エライッ!(そこまで自分を誉めてやらなくても…)
何しよう、何しよう。っつーか、休みになっても予定が定まらない身の上っていうのもやっぱしちょっと寂しいのかも〜(吐血)
まぁ、やらねばならぬことっていうのは山ほどあって、それらに目を瞑って見ないフリをしているだけではあるんだが。身の回りを整えるという大仕事が。車はシマウマ状態であり、部屋は坂口安吾状態であり、頭髪は打ち捨てられた庭木状態であり、腹回りは鍛えるより前に大きくなるべくちゃんこをモリモリ食べる入門直後のおすもうさんである。(←これは、一朝一夕ではいかんともし難いのだが)
 えーいどこから片付けるか、はたまたそれらはまたまた見ないことにして、何かをやるか。
 では今日一日何をしたかは、後ほどご報告ということで〜



2月10日
    
 さて。今日一日何をしたか。それはお買い物〜(笑)
靴を買った。2足買った。あたしはバカの大足であるからして、ディスプレイされている靴をササッとためし履きすることが出来ない悲しい下品な身の上であるからして、ディスプレイの棚下にある箱からガサガサ探さなくてはためし履きもできないので非常に疲労する。今日はコンタクトレンズをしないでメガネで行ったので汗ばんだ顔面からメガネがずり落ちて、この世のものとは思えないほど酷いご面相を晒していたわけで…はーいやはや。
 購入したとは言っても、結局運動靴なわけですが(笑)
一応、これであの汚れアディダスを始末することができる。嬉しい。しかし、お出かけ用の靴がないな…ヒール無しのいい塩梅の靴はないもんか。デパートに行ってもなかなかヒットな靴が見つからん。デカ足コーナーに行ってもヒールの靴が多いよな。何でかな。デカ足のお嬢さんは多少増えたが背のバカでかいお嬢さん(モデル様タイプ除く)はまだまだいないのかな。

 あとは本屋。文庫のコーナーでいろいろ物色。しかし本屋で物色中、隣に人がいるときってあるじゃん?あたしはそっち方向に移動したいのに、その人がいる為にそっちの棚が見れないということが。でもって、その隣の人もあたしがいるためにあたしのいる方向に移動できなくて二人固まってしまうって場面。そいでもどっちがが譲って別の棚に移動すればことなきを得るんだが、両方とも強情張って動かない、「お前がどっか行けや!」と思ってる。とかそういう場面。あたしは本当によくあるんですが(爆)今日もまさにそれで、今日隣り合わせたオヤジときたら、文庫の棚にいるのに延々立ち読みしてんですよ。文庫くらいちゃっちゃと買えや!と随分な時間待ちながら、あたしはついついイライラしてしまったんですよ(何と徳の低い行動であろうか)ちょっと後ろに行けば、座り読みが出来る椅子も置いてある本屋なのにですよ。もー!
 あたしは、文庫本に関してはあんまし吟味せずに表紙とタイトルと作家、後ろの案内文くらいしか見ないで即買いしてしまう性質なので、じっくり立ち読んでる人の気が知れない…(とは言え、あたしの選択方法では往々にして過去に購入済みのブツを買ってしまうということもある…←読んだ端から忘れる鶏頭のせいもあるが)文庫本がいくら値上がりしたからと言って、せいぜい数百円じゃありませんか。千円にも満たないお値段で、一冊買うのにそないじっくり立ち読まなくてもいいじゃありませんか。まぁちょっとした情報本とかなら、立ち読みもわからんでもないが、海外ミステリのコーナーで、ですよ。プンスカ。しかもこのオヤジ、じっくり立ち読んだその本を、デイパックのチャックを開けて中に入れようとしたんですよ!あたしの眼前で。「ええええっ!?」と思わず声が出てしまいました。何て堂々とした窃盗行為。あまりにあたしが凝視したものだから、そのオヤジは本をカバンにしまうのをヤメて手に持ったままどっかへ立ち去って行きましたけれども、何じゃあれ。オヤジ、そんなに読みたいなら座り読み用の椅子で閉店まで粘っとけよ。何もウチに持って帰らなくてもええやないか。っつーか貧乏ならば図書館に行けよ…今日なら平日だ、開いてんだろ…哀愁だなぁ。
 しかし、あんな風に堂々とカバンの中に本をしまおうとするのはどうなんだろう?隣にあたしがいるのに?あたしはそのオヤジがいつどいてくれるかと切望してやまず、オヤジの一挙手一投足を観察しているのに?うーん。フリップ抜いてカバンに入れとけば、「いや、これは私の本だっ!」と主張できると思ってるのか?いやーよくわからん。

 文庫数冊と、中島らも(先日麻薬取締法違反で逮捕されてしまった…)の本を購入し、今日のお買い物は終了。
 中島らもの本は、それこそずいぶんと初期の頃から追いかけて揃えていたのに、最近ちょっと追いつかなくなっていたため小銭が財布に残っているうちにエイヤッ!と購入した次第。追いかけて揃えていた作家は数人いるけれども、最近そのどれもが追いついていない。これも貧乏のなせる技か、行動力が衰えた加齢の結果か。
 揃えていたで思い出したが林望。リンボウ先生は、そのエバリまくった口調と高飛車な態度が結構好きで随分と揃えていたけれども、あるエッセイを読んだのをきっかけに止めてしまった。リンボウ先生が家を新築しようと思い立ったのが神戸の地震のあとで、どんな家を建てるかを決めるに当たっては地震に遭っても倒れない家というのを念頭においてどんな家を建てるか決めたらしい。それはまぁ至極当然な動機ではあるが、その文章が「テレビニュース等で倒壊した家々を観察すると」みたいな言い方であり、あたしは直接な地震の被害に遭ったわけではなかったが、その倒壊した家々の下で苦しんだ人々のことを思えば、その災害から間なしの時期に倒れずに残った家の工法を突き止めて自分の参考にしようなんぞということを何のフォローもなしにシレッと言えたリンボウ先生にいたく幻滅してしまったのだった。そのエッセイというのが、またクレジット会社のゴールドカード会員専用の機関誌であったというのも、「お金持ちの皆さんがお住まいのお宅は大丈夫でしょうからこの際正直に申しますけれど」とかいう何とも嫌味なざぁます根性が垣間見えたような気がしていたたまれなかったのだ。(実際のところではお金持ちのお宅も随分と壊れてしまったんですが)
 そのエッセイを見たときに感じた幻滅は、しかしそれでも「まぁゴールドカード専用だし、読み手を限定した高飛車な差別意識はリンボウ先生の持ち味ではあるかもしれない」なんぞと思ってはいたのだが、それらのエッセイが単行本になったときも、やっぱし何の修正も加えられることなく(いや、よくはわからんが、あたしが一番いたたまれなかった言葉はそのままあったから)残っていたのを見て、さらにいたたまれなくなってしまったのだった。これではパンが食えないなら菓子を食えと言ったマリー・アントワネットと同じじゃん?エゲレス料理のレシピ本だの、書肆学の本だの、結構好きだったんだけどもなぁ…オヤジになっても人を踏みつけにすることを無自覚のうちにやって、それで金儲けしてるんだもんなぁ。いいなぁ。

 というわけで、(どういうわけ?)今日は一日お買い物と読書で終了でした。明日は何だろう?(笑)


 
2月25日
    
 先週、祖母が亡くなった。その前日に、日帰りでお見舞いに行ってきたばかりだった。1月の半ばから肺炎で入院していた祖母であるが、なかなか治らないのが気にはなっていたものの、あたしはこれっぽっちも疑っていなかった。病院からお家に帰れるとばかり思っていた。院内感染という到底割り切れない理由で帰れなくなるとは…おばあちゃんは96歳だったけれど、人はいつまで生きたって、どんな状態だってもう充分とは思えないし言えない。向こうの世界がどんなものか知らないからかもしれないけれど、いつまでも、ここにいてほしい。身の回りのことは全部自分で出来たし庭仕事もしていた。寝る前には読書を欠かさないおばあちゃん。お茶を淹れるのがとても上手で、あたしはおばあちゃんのご機嫌を伺いに行くことが極端に少ない不肖の孫ではあったけれども、おばあちゃんの家に行ったときはお茶を淹れてもらうのが大好きで、きっと他の親戚達は「あんたが淹れてあげろ!」と眉をしかめていたに違いないが、いつもせがんで淹れてもらっていた。本当に美味しいお茶だった。あたしより年下のいとこ達がどんどん独立していくなかで最後の最後まで学生やってプラプラして、今でもパラサイトで、いつまでも心配をかけていたあたしだった。ついこの間も、帰郷した母に、「黄粉へ」とお小遣いをことづけるくらい、あたしはおばあちゃんのなかでは(というか、「も」)いつまでもガキんちょだった。いつかはうんと大人になったあたしを見てもらいたいと、そんな願いも持っていたけれど、あまりの遅さに叶わぬ夢になってしまった。
 ごめん。

 訃報を受けてから呆然とするヒマもなく、現実が否応なくあたしを襲う。看病の為に母はすでに帰郷していたわけで、儀式のための準備なんぞ何もしていなかったから、慌てたのなんの。箪笥を引っくり返して様々なものを引っ張り出すが和装の心得のないあたしにはチンプンカンプンで、母の喪服の準備が全く整わない。「もういいよ、洋服でいいよ」と半ば呆れ声の母。トホホ。
 洋服でいいと言われてハタと思い当たるあたし。あたし自身のブラックフォーマルがない!!!今までは単なる黒の上下で済ましていたというお行儀の悪さ。または母の洋服を拝借して済ましていたお気楽さ。この年で!!!(泣)今回はもうどうしようもない。閉店間際のデパートへ駆け込み、店員さんのお見立てどおりの品を即決で購入。(後で値段を見て腰が砕けた…予算を軽くン万円もオーバーしてくれた…近所のスーパーにしときゃよかった(爆))
 何かとこういったお決まりの式典に弱いあたしは、今回こそは何もドジを踏むまい!!と自分なりに気をつけていたつもりだが、やはりお行儀の悪さと気の回らなさがとっても災いして他の親戚の苦笑を誘った場面が多々あったに違いない(泣)

 でも、お見舞いに行く日はドジの連続で、目も当てられないほどだったのだ。まず、会社に少し顔を出したその足で向かうはずだったのだが、家に携帯電話を忘れてきた。(病院の場所が不案内のため、親戚に連絡をとるのに絶対必要だというのに!)そして、家に携帯を取りに戻って気がついたら、会社の机の引出しに財布を忘れてきていた。(カードその他も全部入っているから、これがないと高速にも乗れやしない!)あまりの鈍クサさにガックリしつつ、もう一度会社に戻ってやっと出発できたのだった。思えば、これはおばあちゃんが早々にドジを踏ませてくれて、お別れの時にはもっとちゃんと気をつけられるよう、何とか取り繕えるように段取りしてくれたのかもしれないなぁ…しんどいのに、色々気を遣わせてしまった…トホホ。

 しかし、田舎のお葬式というのは本当に忙しい。何の役にも立たない木偶の坊のあたしが悲しむ暇もないほど、台所に立ち続けだった。お茶出しに、洗い物に、掃除に、お握り作ったり、お膳出したり、お供え物を分けたり…本当に目が回るほど。でも、それがよかったのかもしれないと、少し思った。



3月2日
    
 さて3月。いよいよ春の足音が大きくなってきました。ならぬ前から心配な、憂鬱の春がもうすぐそこまで。ううう。今はまだその気配はないが、何だかあと一歩間違えばその淵にどっぷりと足を浸けてしまいそうな予感がないでもない(取り越し苦労ならばそれにこした事はないのだが)


 言葉というものに、どれほどの力があるのだろう。自分の思いと、それを表す言葉の間に、どれくらい誤差があるのだろう。どうすれば、自分の思いを忠実に言葉に換えることができるのだろう。自分の伝えたい事が、何かの拍子に誤解されることって稀じゃなく起こり得ることだ。それは、自分の思いをちゃんと言葉に換えられなかったせいだ。言葉の使い方を間違った自分を呪う一瞬だ。その反対に、自分が表したかったと思った以上に、言葉それ自身の持つ力が自分の思いを代弁してくれるときもあったりする(こっちは、ごくごく稀ではあるが)。言葉の持つ力を実感する瞬間だ。
 あたしは誰かに何かを伝えたいと思ったときは、迷わず言葉の力を信用してそれに思いを託してきたつもりだが、それが伝わらないとわかったときに、ずいぶんと落胆した。肌で感じる態度や感情より、飾らぬ言葉があれば、そっちのほうを信用してしまうあたしにとって、それはかなりショッキングな出来事だ。確かに人の感情の動きや態度は見てわかる(かもしれない)けれど、その思いの内訳は、言葉がなくてはわからない。っていうか、言葉で説明してもらわないと気が済まない。「見りゃわかるだろうが!」と言われようが何だろうが、言葉で説明してもらわなければ確認のしようがない。だって、その人の心の中をキッチリ見ることなんか不可能だもの。
 だからあたしが書くメールは長いものが多い。あたしの思いをわかって欲しいから。まだ言葉にならない思いを言葉に換えて伝えたい。そういう気持ちが働くと、とても長いメールになってしまう。しかし何だなーっ、それが結局相手に伝わらなければ、あたしの抱いている思いは思いのままで、言葉に換えた価値ゼロで、結局自分の中に放置されたままの状態と何ら変わるところがないんだなーっ。ということは、思いを言葉に換える作業に費やした時間というものは、まったくの無駄、水泡に帰す、ってやつってわけで、何だか脱力ってわけで、しかも相手にとっても何だかわけのわからん長いメールが届いて迷惑だーみたいな、ちょっとやるせない状況に陥るってわけで、だったらごろごろ寝ていたほうがよっぽどよかったじゃん!みたいな逆切れ状態にこっちもなるってわけで、これまた悪循環なんだなーっ。

 幸いにも、今までずっとあたしの舌足らずな言葉をちゃんと汲み取ってくれる優秀かつ奇特な人ばかりの中でぬくぬく呑気に暮らしてきたあたしは、そういう障壁にぶつかった事がなかったので、そうかそんなこともあったのかー、と眼からウロコが落ちているところ。かと言って、障壁乗り越えて人間的に成長したいという願望がない怠惰怠慢体脂肪なあたしは挫けそう。言葉で説明することなく自分の思いを説明するにはどうすんだ?黙って目を見りゃわかるのか?水晶球に映るのか?わからんちん。

 以前、友達が「神の存在」について話していた事を思い出した。あたしは「神」と言ったらイコール偶像、人の形をしているものだとばかり思っていて、その人の形をした固体が、その眼でもって色んな事を見ていて、その口でもっていろんな命令を下したり、人を励ましたりして、その手でもって誰かに救いの手を差し伸べたり何かを掴んだりひねり潰したりしているんだと、そういうイメージを抱いていたんだけれども、その友達は、「神」とは形の無いもので、何かの現象を引き起こす力こそが「神」だと、何かの現象を引き起こした力にこそ「神」を感じる、と、そういうことを言っていたのを聞いて、ものすごくショックを受けたのだった。形の無い物を「そこにある」と思える友達にすごく感動した。
 感動したはずなのに、あたしは今でも形あるものにこだわり続けているのかもしれない。例えば「思い」は形がないもの。でも、「言葉」は形あるもの。だから「言葉」に重きを置く。見える物が全てじゃないことは、わかっているつもりだったけれど…
 人の「思い」を「思い」のままで自分が感じることが、果たしてできるんだろうか?言葉に変換せずにダイレクトに自分の中に受け止めることが、できるんだろうか?
 自分の「思い」すら、こうやって日乗なんかで言葉に換えて片付けてみたいと思ってしまうあたしなだけに、人の思いも言葉に換わっていなければ到底解ることはできなさそう…

 えーいだからあたしはこれからも言葉に執着するぞ!!(と叫びつつちっとも上達しないのは成長したいという上昇志向がないためだ…情けない。トホホ)言葉に換わらない思いなんか、無いも同然の扱いだ!!!それで分からず屋と言われたって、別にいいやいっ!(何を一人煮詰まっとるんじゃこいつわ)



3月12日
    
 食パンってさー、トースターに入れる前に一口齧りません?え、齧らない?あたしはついつい一口齧ってからトースターにぶちこむのが癖なんだよねー。コーヒーや紅茶はブラックで、ストレートでいただくのが通常だけど、たまには砂糖やミルクを入れたい時もある。そういうときは砂糖やらミルクは混ぜない。
 何でだろぉ〜何でだろうーと考えてみたら、まぁ「一粒で二度美味しい」という意地汚な根性が働いてるんだと思うんだけど。一枚で生パンとトーストの味わい。一杯でストレート→薄甘い→甘い→激甘の味わい(あ、こっちは二度以上美味しい)。まぁコーヒー紅茶の場合はスプーンを使わない=洗わなくて済むという利点もあるな。
 食パンは最近も自作が続いていて、これがやはり大手パン工場のものに比べると相当うまい。(エバったパン屋のそれには負けると思う。しかし原料が自分で判っているだけに非常に安心←小麦粉にはいささかの心配もあるが、そんなこと気にしてたらコンビニクエストはできないのだ!)あたしは前にもどこかで愚痴ってると思うがモチモチするパンが苦手。何で「外はさっくり中はモチモチ」って宣伝してるんだろう?さっくり一噛みしたらあとは口の中で団子になっていつまでもうにゃうにゃしてるのって何かヘンじゃないか?・・・とか言うことをブツブツ言ってたら、「だって朝からいつまでもモソモソ食ってるヒマないじゃん!」と言われた。確かにそうか。あたしは朝パンというのが苦手なのは時間が無いのにモソモソしてガサガサしてパン屑はバラバラこぼれるし口の周りにもつくし、手は汚れるしで面倒くさいからに他ならない。休みの日ならいつまでも食べてられるからモソモソしようがバラバラしようが全然いいんだけど(爆)

 とかいう戯言を午前中で一旦切り上げて、今日は休みなので昼から映画に。レディー(「ス」はつけないように)の特権を利用してレディースデイ1000円に突撃だー!
 ターゲットは「ロード・オブ・ザ・リング」。
「1」のほうは会社の人にDVDを借りて観たのだが、いやーなかなか面白かった。SFは観るがファンタジー系にはトンとご縁がなかったあたしですが、いやはや間違ってました。これからはファンタジーも観るよ。本だって読もう、と思わせてくれる映画だったので、ここはやはり「2」のほうも観なくっちゃ。
全席指定入れ替え制のエバったシネコンだがまーしゃぁないか。何といってもウチの近所にあるのがいい♪んだし。
チケットカウンターで「かなり混んでまいりまして、お席の方ですがI列の端、Hのこちらあたりが空いております」と中盤から後列をオススメしてくださるおねーさんに「前の方は?」と問えば「Eより前は全て空席でございます」というお答え。なんだそんなに混んでないじゃんか〜「そいじゃCの9で!」と前から3列目を指定。
あたしは映画はいっつも前の方に座るんです。これってかなり特異なの?できれば前列後列両隣は誰も座らないというのが希望なのだ。コーヒーを一杯購入して席につく。いやー前列後列両隣、誰もいないねぇいい塩梅だねぇ〜とコーヒーを啜りながらぼんやりしてると、いきなし真後ろで「ウィッウィッ」という小さな声が。一体何事?と後ろを窺えうと、人が座る気配なんだなー。ちょっとがっかし。しかし何で「ウィッウィッ」なのか?芸人のテントさんか?それがひっきりなしに聞こえてくるもんだからちょっと心配した。シャックリという感じでもなさげだし・・・まぁ小さな声なので映画が始まれば気にならんだろうと捨て置くことに。しかしこのお人、「ウィッウィッ」の他に貧乏ゆすりの癖もあるらしく、カタカタと踵を鳴らす音まで聞こえて・・・落ち着きなさいって(笑)
 そして上映。冒頭のシーンが始まったと思ったら、いきなり後ろで映画の音声に負けじと声を張り上げる女の人が。「一緒に来た人がトイレに行ったっきりはぐれちゃって…Dの12番ってどこですか?」とあたしの真後ろの人に問うている模様。何だよー自分で探せよ!うるせーなーと心の狭いワタクシは思ったんですが、真後ろのテントさん(勝手に命名)はご親切に教えてあげた模様。優しい。
 で、クライマックスの戦闘シーン。あたしはすっかり動体視力の落ちた眼をグリグリ開いて熱中していた。わーんアラゴルンの動きが見切れないよ〜レゴラスの放つ矢がどこに刺さったか分からない〜と嘆きつつも必死こいて観ていたその時。後ろからいきなりギュッと髪の毛をつかまれた。ワッと驚いて後ろを見ると、さっきの大声張り上げていた女の人(声の割に大変小柄でもグラマーしかしたぶんオバサン)が、テントさんの前を堂々と通りながら、あたしが座っている椅子の背もたれを手すり代わりにつかんだところだった。あたしは尻を非常にずらして(座高の高いのを隠匿するため)座るので、髪の毛が背もたれに引っかかっていたらしい。ひえ〜何だよぉ〜反対側は誰も座ってないのに、何でわざわざ人が座ってる前を通るんだよぉ?そっち行けばいいじゃんかよぅ〜トイレに行ってはぐれたお供を探しに行ったのか、はたまた自分がトイレに行きたかったのかわからんが、とにかく自分の席に戻るところだったのだ、その女の人。そんなに気になるんだったら自分の席に戻らないで空いてる端っこの席にでも座ればいいものを。まったく。映画が終ったら絶対顔見てやる!と心の狭いワタクシはまたしても怒ってしまったのだった。
 で、映画もエンドロールに差しかかろうかというその時、またもやその女の人はテントさんの眼前を、あたしの椅子の背もたれを手すり代わりにしながら、あたしのカネボウSALA(普通のシャンプーよりプチ高い。寄る年波でバサついてきた毛質を労わろうと清水の舞台からバンジージャンプしたかの勢いで購入)で洗い上げた自慢の髪を掴みつつ通って出て行ったのであった。クソー顔見れなかった!でもねぇ、エンドロールに差しかかろうという時ではあったけれど、やっぱしやっちゃいかんよ、あんなこと。何度も言うが反対側は誰も座ってないの!そっちから出ていけば問題ないじゃんかよー。もしあたしの前を通ろうとしたら、絶対に足で通せんぼしてやったのに。(尻をずらして座っているため、足はアメリカ人のオヤジの如く行儀の悪い組み方になっているので絶対に通れないのだ)しかし本当に心が狭いなーあたし。日頃人がわんさかいるところに行かないから、ちょっとした他人の行動が気に障るんだろうなぁ。いかんいかん。

さて「ロード・オブ・ザ・リング」は面白かった。しかし3時間座りっぱなだったので尻が痛かった。瞬きするのを忘れて超ドライアイとなった目に常から携帯している目薬をさしてしょぼつく眼で映画館を後にしたあたしであった。いやー映画ってホントにいいもんですね。せめて月イチのペースで観たいもんですねー(といつも心に決めるのだが尻が重くて…←何だか今日はシリの話ばっか)

 尻と言えばもう一つ。映画を観た後、パンツを買いに。シネコンはスーパーの併設なのでこういうとき便利だ。最近とみにデブってきたため手持ちのパンツがどうも伸び気味(激恥)ここらへんで恐怖の二段尻防止のためにも新しいのを購入しようと下着売り場へGO。
 そしたらねー 何だか野郎が数人ウロウロしてんのよ。カップルでいろいろ物色してるのや、単独でウロウロしてるのや、はたまた店員さんにお見立てを任せているのなんかが。えー何でなのぉ〜おばちゃん恥ずかしいじゃん。早くどっかに行ってくれよぉ〜と思いつつハタと気付いた。あーホワイトデーか。し、しかしホワイトデーに下着を…(小泣)おばちゃんついてイケマセン〜 っつか、スーパーで買うなよ!下着あげるくらいなんだから彼女だろぉ〜彼女へのプレゼントをスーパーで済ますなよ〜(号泣)

 というわけで、平日休の愉しい一日は終わりを告げる・・・あーっ休みが終った(泣)



3月25日
    
 あいやーもう3月も終盤。いやー何とねぇ。今日は春の嵐っていうか、ものすごい雹混じりの雨がドバッと降ってびっくりした。

 先週は金曜日から日曜日まで嬉しい3連休だったのだ。初日は何とビックリ部屋のお片付けに着手した黄粉さん。エライッ!しかし埃と山のような紙製品(本やらプリントアウトやらメモ用紙やら、くしゃくしゃポイした紙くずやら)を相手に終わりなき戦いを挑んだわけでありますが、いやー久しぶりに自分の部屋を改めて見回すと何だか要らないものばかりかも!?と思ってしまった(笑)
今まであれも大事〜これも大事〜だってせっかく手に入れたものだもん〜と捨てることなんぞこれっぽっちも考えていなかったあらゆる物どもが、やっぱしよく考えるとうーんどれもこれも既に自分の中で流行りが終った物であって、これ以上溜め込んでいたところで今後の自分に役立つのか!?という気がしてきた今日この頃。
 いやーしかしこの休みの間では、それらを一つ一つ手にとって分別しゴミ袋にぶち込むまでの作業には至らず、結局明らかなる紙くずを捨て去ることまでに留まった。うーん。これらをカンペキに片付けようと思ったら、一体どれくらいの時間とゴミ袋がいるんだろう・・・あー考えるだに恐ろしい。

 捨て去ると言えば、そうそう、髪の毛も捨て去ってきました。
もうポニーテールができるくらい伸びてきていた髪の毛だったが、やっぱしもう耐え切れなくなり、行きつけの美容院(とは言え約一年ぶりというあまりに不精な客である)に駆け込み、「どっさり切っちゃって下さい!」とオーダーしてしまった。
あーこれでまたもやロン毛への夢が絶たれてしまったか。しかし結局あたしは髪の毛短いほうが小マシらしい。ええもう橋田壽賀子くらいな感じになりましてねえ。ところで、行きつけの美容院でかかりつけであった担当M氏はずいぶん前にご結婚されて別のところに移られた由。ああ〜少し残念。しかし新たなるかかりつけ(とは言え過去数回担当していただいたこともある)のこれまた「M」っちの腕もなかなかだ。決して都会ではないご近所の美容院でこれだけのスタイリストがいるということはかなりお得だ。だってーいちいち遠くまで行くようなことになったらただでも不精なあたしはもっともっと不精になってしまうし(爆)Mっちは、M氏とは少し違ってマシンガントーク系なのだが、客をちゃんとご覧になると言うか、きちんとこちらの会話と合わせてくださるのでキィィともならずいい塩梅だ。ついつい一人断髪式を敢行した前科も白状してしまった。「もうねぇ、ウチ帰ってご飯食べて風呂入ろうかなぁ〜って時に突然髪の毛がウザくなるんっすよねぇ〜そいでもうガマンできなくて〜ついついっ」「仕事終るの遅いの〜?」(←仕事終ってからでも来れるだろうがよ!の意であろう)の質問に「ええ…帰る頃にはもうこの近所で開いてると言ったらコンビニくらいしかないような感じで…」「そんないつも忙しい仕事なの?」「いやー手が遅いだけなんですけどねっ(汗笑)」「またまた〜 っていうか、他の人もみんな遅くまで仕事してるの?」「そうそう〜みんな手が遅いんですよねぇ〜」「ハハハハハ何ちゅう会社やねん!」とか…やはり関西、ボケと突っ込みはお約束であろう。
 そして何でも自宅のテレビを大掃除の時にエイヤッと捨ててしまったらしい。部屋は広くなるし静かになるし色んな事ができるしでなかなか快適らしい。いやーあたしにはそんな勇気は持てないが…どうよテレビを捨てるなんて? 以前ほどテレビっ子ではなくなったあたしだが、ウチに帰ってまずすることはテレビのスイッチオン!だなぁ。それに今だって液晶テレビを購入して自分の部屋に置くのが夢だし。っていうか新しいDVDコンボドライブとビデオキャプチャボード付きのパソコンを導入すればいいんだよなぁ。いいなぁほしいなぁ。(@ほのぼのレイク)
 カットも終盤に差し掛かった頃、とうとう話題に困ったのか、Mっちが突然、「黄粉さんって…別嬪さんですよねぇ?」(←かなりおずおずといった風情)この世に生れ落ちて65年、正反対の評論なら腐るほど頂いた経験のあるあたしだが、「別嬪」なんぞという言葉が自分に投げかけらることがあろうとはハイヒールを履き続けるお嬢さんの足の小指の爪先ほどにも予想したことがなかったために思わず固まるワシ。いやぁ、そんな守備範囲をはるかに逸脱した話題を振られたら、軽くいなすことすらできやしないぜぇ〜(滝汗)っつか、おずおずといった風情なら、そんなこと言わなくていいやんかMっちよ。あーびっくりした。「どこをどんな風に誤解したらそう見えるんですかー」とマジ反論してしまったわい(爆)「何にも出ませんかー」と言われて「はい…ウラ拳くらいなら」とまたまたマジ回答。去年の健康診断で心電図に若干の異状が見られた黄粉さん(トシだからのぅゴホゴホ)ゆえに、誰もが気を遣って触れなかった不可侵な話題に斬り込んではいかんぞ〜ハァハァ。っていうか、マジに受け取るなよあたしったら〜もー!!!(激反省)

 あっ健康診断で思い出した!!!体重測定が・・・・トホホ。



4月12日
    
 とか言ってる間に、もう桜もずいぶん散り初めの4月であります。あーあたし何してんの〜 健康診断も終ってしまったわ〜日乗も書かず、こっそりサイトも更新せず(シクシク…気力が続かないってダメ〜!)結局やっぱしデブのまま終ってしまった健康診断。とは言え、二日前からプチ断食をして、「激太り!」から「少々増加」という程度にまで誤魔化す事には何とか成功…って成功じゃないやーい!!!!(号泣)

 っていうか〜あたしね〜この年頭から痩せる決心をしていたはずなのね〜そいで去年の年末のお買い物のときに、ダイエットサプリメント購入(しかも薬局で!)という嬉し恥ずかし体験もしつつ、(ちっとも恥ずかしいことなんかないんですけどね…でもね、あたしみたいな正真正銘のモノホンがそういうサプリ購入するってのはねぇ、やっぱしこれちょっと勇気がいるもんなんですよ。特にレジが野郎のときなんかは!(笑))そして何と一本298円!という超高価なミネラルウォーターなんかも続けて飲んでいたりしてね、さらには健康雑誌の特集を信用して「にがり」なんかも購入してみたりして、痩せることに関してはかなりの投資をしてるんですよ。でもね〜何だかね〜投資の割にはちっとも痩せていなくて、っていうかむしろ体重増加!?みたいな時もあったりして、本当に何でだろう〜って感じなんだけどね…計画ではね、桜咲く頃には細い胴体がシャツの中を泳いでるぅ〜っていうか、スリムのジーンズも穿けちゃうわけぇ!?みたいな感じになってるハズだったんですけどね…うーん。夏までには痩せるぞ〜〜〜〜(50回目の「夏まで痩せ宣言)

 しかし健康診断当日が実はママンのお誕生日であったことをすっかり忘れ去っていた。
 ウチに帰ったら手ぶらのあたしを見てやけに批判的な視線を投げかけるママンがいる。ん?今日は特段遅い帰宅でもないし、予告なしに外メシ食ったわけでもないし、ごく普通に帰ってきたのになぜ?と一向に気付かぬあたし。
「・・・・・ケーキは?」とボソリと言われてやっと気付いた。
 はぁ!?あたしの誕生日にもケーキなかったんですけど!?なんぞとせっかくのお誕生日にそんなことでケンカおっぱじめてもいけませんな。もう充分すぎるほどオトナな年齢の黄粉さんでありますからして「わーごめんねー」と一応詫びを入れ、「明日までガマンしてねー」と何とか偽笑顔で宥める事に成功し、健康診断が終ったお祝いにアホほど鱈腹食った大馬鹿黄粉さんでありました。いやーメシがうまい。菓子がうまい。何もかもうまいー!(←ダメ)

 で、翌日は会社を早く退けて(まぁ定時プラス30分程度。早い早い!!)ケーキ屋に飛び込む。元はウチに近所にあったのに(白金台にも店があるらしいし、デパ地下にも出店を出すケーキ屋がなぜウチの近所に!?という疑問はかねがね抱いていたのだが)去年の夏ごろ忽然と潰れてしまったケーキ屋が、少し離れた所にこっそり(いやこっそりではなかろうが)開店していたのをつい先日発見したのだった。で、そこに駆け込んで、目もくらむほどの様々なショートケーキ達に後ろ髪を引かれつつも、お誕生日だもの、ここはやはりホールでしょ!とフルーツデコレーションを注文。キャー!ホールのケーキなんて何年ぶりなの〜!!!とウキウキで帰宅。とは言え、これはママンへのお祝いゆえ、果たしてどれだけの分け前に与かれるものなのか…そう、ウチのママンときたら大の甘党。ケーキにまんじゅう、何でもござれの兵だ。なのにあたしより体重が少ないとは一体!!!(激怒)予想通り、家人の分だけ小さめに切り分けて皿にのっけた後、フォークで直接いくママンであった。(ホールのケーキを切らずにフォークで。うーんなんと言う贅沢。素晴らしい!!あたしも誕生日がきたら絶対やるぞと決心←ダメ)
 というわけで、健康診断終了二日目も、鱈腹食った大馬鹿黄粉さん。いやーメシがうまい!菓子がうまい!ケーキがうまい!何もかもうまいー!(←ダメダメ)



4月16日
    
 くそライカー!テメェは自分が思ってるほど男前じゃねぇ!!せめて痩せやがれ〜バカー!!ハァハァ。・・・ってデブのあたしがデブを糾弾してどうする。しかし糾弾せずにはいられない。何をそれほどに怒ってるかと申しますと、今日は仕事の帰りにレイトショーで「ネメシス」を観て来たんです。スタートレックの映画版です。これが最後かもとか言われている、アレです。(って言うてもどれだけの方がご存知であろうか…)あーもう。他の俳優さんたちはそれはもうずいぶんと努力されているであろうと推測されるほど、見事にテレビシリーズの時と年輪を感じさせる部分はあるとは言え、そんなに変わる事のないグッドシェイプを保っていらっしゃるというのに(「宇宙大作戦」シリーズの映画版は、その点、皆さんがどんどんどんどん中年太りになっていくというのが非常に悲しかった記憶があるのだが…特にカーク船長!ついでにスコット!)くそライカーだけはもう中年太りもいいところで画面に映るたんびにゲゲゲゲッとなるし(しかもベッドシーンさえあるんだ。たるみ気味の背中二の腕大写し。ゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲッ)敵役と取っ組み合いになっても全然大した働きしなくて弱っちぃのもいいとこだし、船の一大危機が迫っているというのにブリッジに戻ろうともしないで、ただ運が良くて助かるなんてそんなシーンに時間を使うならもっと他の人映しなさい!って感じだっつーの(泣)
 何が不満ってあたしイチ押し大ご贔屓の
データ様が木っ端微塵になってしまったということが大変不満だ〜(あっ!ネタバレ警報〜ビビーッ!一応申し訳程度にフォントの色を変えてみたりしよう(爆)) ああ〜ある程度予想はしていたけれども、まさかこうなるとは…あたしは、その予想を裏切って、ライカーこそがそうなって欲しいと希望していたのに…いつも艦長の言うことに反対していたツケをここで払ってもらう!と思っていたのに…くそう。
 しかし何だ、ホントにスタートレック、これで終わりなのかな…そう聞くと、何だかちょっと悲しいな〜 

 あっ!今日はまったく発作的にレディースデイ(年齢に関係なく女子は1000円)ということを思い出してついフラフラと映画館方向へハンドルを切ってしまった(会社の制服の上からユニクロジャンパー着たなりで行くかよ〜もう〜(涙))のだが、よくよく考えてみればお友達のポモヨちゃんとこの映画を観に行こうかという話をしていたかも(爆)し、しまった。ゴメン。うーん自己中ぶりはライカー並みだわ、あたしったら(泣)



4月24日
    
 昨日今日と平日2連休だったのだ。ウッキッキー何をしようかな〜って一昨日は思っていたのよねー晴れた夕空に夢膨らませていたというのに、ああああああああああああああああああああたしったらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ 期限の切れたマンスリーディスポーザブルコンタクトレンズをはめ続けるあたしぃぃぃぃぃぃぃぃぃ仕事に使う高速料金表平成15年度版も購入せねばいかんのにぃぃぃぃぃぃ腰痛も再発しているというのにぃぃぃぃぃぃぃぃぃファンデーションも切れてからずいぶん経つというのにぃぃぃぃぃぃぃぃお友達のお誕生日プレゼントも何ヶ月も買ってないしぃぃぃぃぃぃぃ橋田壽賀子チックな短髪も伸びてきたしぃぃぃぃぃぃぃぃぃと平日に片付けたほうがいいと思うやらなきゃいけないことってのがたくさんたくさんあったんだけどぉぉぉぉぉぉぉぉ

もう、何にもしてねぇっ!

はー我ながらへこむなぁ。ここまで怠惰が染み込んでるとは。っていうかぁ、一昨日はあんなに晴れていたのに、昨日今日ともう悲しくなるくらい雨。泣けるくらい雨。何でや?何でやねん?シーツ洗うくらいこのことはしたかったしさぁ、何でだろうねぇ〜春だねぇ〜 試練に簡単に屈するワシ。情けないのぅ〜(泣)トホホ。
 本だけは読んだ。3冊読んだ。寝ててもできる唯一の娯楽。トホホ。


 というわけで昨日今日とネタのないあたしなので、先日お友達と行った飲み屋さんの話題でもするか。ウチの近所であんなにお洒落っぽくてお料理も美味しく、お酒もそこそこ揃っているお店があるなんて、思わなかったんですが、それがねー旬の野菜ふんだんの和食中心創作系メニューがたくさん。肉系が少ないのが玉にキズと言えば言えなくもないが、その分お魚関係充実の素晴らしさ。それに何より板さん男前過ぎなのぉ〜!背の高さからか、ちょっと俯き加減で寡黙。辛口ハンサム。もーステキステキステキなのぉ〜!キャーキャー。で、その板さんがじっくり観察できる席にどっかと座ってあれもこれもそれもどれもと次々オーダーしまくって、終いにはオーナーと思しき奥さんに、気に入られたのか何なのか、「また是非来てくださいねぇ〜」と横に座って長々と挨拶された体たらく。あーまたやっちまった食い過ぎ飲み過ぎアーンド喋り過ぎ。この節操のなさ何とかならんか<ワシら。
 しかし気の置けないお友達との会合で、喋らず食わず飲まずだなんて出来やしない!日常生活のマイナス分をすべて食欲に変換できるワシら(ワシらと言うな!という叱責のお言葉がお友達から聞こえそう)は、美味しいお料理を前にぐっと我慢だなんてできやしないって。はー本当に、この日は大満足で帰宅した次第。終電だって気にしなくてもいいのが何より!!! これはもうマンスリールーティンとしたい会合というわけでありました。

 ところで。
 掲示板がいつの日からかお亡くなりになっています。なので、こっそりサイトの掲示板をメインに据えたいと思いますので、ちょいと感じが変わりますけれども、どうぞよろしく。




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