神の悪戯
序 〜ある一通の手紙〜
親愛なるお父様、お母様、そして弟よ。
わたくしは、運命とは自らの手で掴み、切り開いてゆくものだという信念の下、旅立とうと思います。
おそらく、この手紙が読まれる頃には、もうわたくしはもうこの地にはいないでしょう。
十五年もわたくしのような不良娘を育てていただいた恩を、このような形で返す事は、ただただ、心苦しいばかりです。
出来る事ならば、わたくしの心を理解していただけるよう、もっと努力したかったのですが、そのような時間の余裕はなく、もはやわたくしには唯一つの道しか残されていませんでした。
わたくしは、たとえ神の定めし理であろうとも、わたくしを偽り、従う事は出来ません。
どうか御理解下さい。そして、捜さないで下さい。不肖の娘より。
訳;
分からず屋の頑固親父と、脳天気な母様と平和な弟へ。
私は、誰かが敷いたレールの上を走るなんて、まっぴらごめんよ。
我慢できないわ。冗っっ談じゃない。
ってな訳でとんずらします(くすっ)。
まあ、十五年も養ってもらっといて何だけど、いくら言っても分かってくれないし、いくら温厚な私もいい加減、頭にきたの。
私にだって、夢も希望もあるんだから。
じゃっ、そういう事で。捜すなよっvプリチー栞ちゃんより。
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