根室まで、日本最東端の根室本線は、花咲線のニックネームで呼ばれています。人家のあまりない、ゆるやかに起伏する自然のただなかを、ひたすらに東に向かう孤高の鉄路です。19年前の冬に乗って、感激してしまいました。今回、釧路から網走へのルートも考えたのですが、この線の魅力と、端っこまで行きたい気持ちが勝ちました。 |
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このあたり、ここ何年か鹿が増えすぎて、事故が多発しているそうです。実際、根室までの間で、何度も線路を横断する鹿を見ましたし、急ブレーキで列車が止ったこともありました。トップの写真のように、列車に慣れてしまって、なかなか逃げません。逃げるのも、横に逃げればいいのに、先へ先へと走っていくのです。線路のあるところは走りやすいのだろうと、補助の方がおっしゃっていました。下の写真は、不幸にも事故にあった鹿の屍骸を、カラスやオジロワシ(!)が食べにきている様子です。 | ||
そんなことで、なかなかゆっくり座席にすわっている気分になれない区間でした。厚岸湾のあたりは、湾と沼と湿地が入り混じり、複雑な自然環境と、様々な鳥たちが目を楽しませてくれました。下の写真には、タンチョウと白鳥が写っています(撮影;永田博子)。そんな自然の中を東へ東へと辿り、10時40分、根室着。 | ||
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