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The Journey


Dances of Time Dances of Time Dances of Time 75
国内盤
(VJCP-25422)
輸入盤
(CDVE940 7243 8 46674 2 9)
75歳記念盤
(00028948178629)
Dances of Time Special Edition Dances of Time Promo
スペシャル・エディション
(VJCP-68025・26)
プロモ盤
(n/a)
アルバム解説
1998年に発表されたAdiemusの3rdアルバムです。
今作は各曲毎に異なる伝統的なダンス音楽の要素を取り入れたのが特徴です。
そしてもう一つの特徴は今までは基本的にボーカルはMiriam1人でしたが今作よりAdiemus Singersが加わる様になりました。
Adiemus Singersとはフィンランドで行われたAidemusのコンサートの際、アルバムの複雑なボーカル・サウンドを再現する為に6人の地元シンガーが参加しました。
彼女等のパフォーマンスにKarl Jenkinsは感激して正式にAdiemusプロジェクトに加えられる事になりました。
Karl Jenkinsは「Adiemus Singersの参加によってアルバムのサウンドがより豊かなのものになったのに加えて曲ごとに異なる質感が生まれるようになった」と言っています。
またパーカッションは前作まではサンプリングしたものを使用しましたが今作より全て生演奏で行っています。
前作までは国内盤と輸入盤のアルバムはジャケットデザイン等がかなり異なっていましたが今作は全く同じです。
(筆者はジャケットには3頭のイルカが出てくると思っていました。)
曲名も原題を直訳するかそのままカタカナで表記したものばかりです。
これはAdiemusのコンセプトが日本でも広く知られる様になって来たからではないでしょうか。
スペシャル エディションは日本独自の企画によるアルバムで最大の特徴はNHKスペシャル「世紀を越えて」のテーマ曲「Beyond the Century」が収録されている事です。
このアルバムは既に通常盤を持っている日本のファンを迷わせた罪作りな作品です(笑)
海外のファンの中にはこれを新曲が多数収録されたAdiemus4に相当する作品だと思った人がいた様です。
国内盤と輸入盤の違い
国内盤にのみボーナストラックとして「Tango」が収録されていますがこれは「African Tango」のショートバージョンなので無理して国内盤にする必要は無いと思います。
(ちなみにこの「Tango」は海外のAdiemus専用掲示板でも「一体これは何だ?!」と話題になりました。)
解説書は輸入盤と全く同じで(つまり全部英語です。)それに評論家の解説が書かれた紙が入っています。
スペシャル エディションは2枚のCDで構成されており1枚目は輸入盤と全く同じ内容です。(当然「Tango」は含まれていません。)
2枚目にはNHKの番組のテーマ曲「Beyond the Century」、日本未発表曲「Elegia」、ファーストアルバムより「Hymn」、「Corrente」のショートバージョンが収録されています。
ジャケットはオリジナルデザイン(やっぱりイルカが登場!)ですが解説書は通常盤と全く同じです。
が、Adiemusの歴史についてかなり詳しく書かれた紙が付いてきます。
故にもしまだDances of Timesを持っていないならばスペシャル エディションをお勧めします。
(既に通常盤を持っている方は・・・自分で判断して下さい。筆者は迷わず全部買いました)
各曲の解説
※下のリストは通常盤とスペシャル エディションを一つにまとめてあります。
  曲名(上:原題 下:邦題) 解説
1 Corrente[Courante]
(クーラント)
今作は前作よりも明るい曲が多いがこれもその一つ
今迄よりも民族音楽色は薄れたが相変わらずAdiemus節は健在である
なお、クーラントとは16世紀にイタリアで成立したダンス曲である("Corrente"はイタリア語綴りで"Courante"は英語綴り) 最近判明した事だがなんとこの曲にはMiriamは参加していない、つまりAdiemus Singersのみで構成された曲である
2 Un Bolero Azul[Blue Bolero]
(ブルー・ボレロ)
「ボレロ」と言えばラヴェルの曲が有名だがこれはそのAdiemus版とも言うべき曲でラヴェルのそれと同様に同じメロディーが繰り返されるうちに段々とクレッシェンドしていく
ちなみにボレロはスペインのダンス曲である
3 La La La Koora[Landler]
(ラ・ラ・ラ・クーラ)
Landlerとはオーストリアやスイス辺りのフォーク・ダンス曲であるがそれをモチーフにしただけあって素朴で優しいリズムが心地よい曲である
4 Dawn Dancing
(夜明けの舞)
Adiemusの曲の中では珍しく曲の殆どがインストで占められているがそれだけにPamelaのリコーダー・ソロを堪能できる
この曲は特定のダンス曲をモチーフにはしていない
5 Kaya Kakoya[Rumba]
(カヤ・カクーヤ)
ルンバはキューバ発祥のダンス曲であるがその為にこの曲は他の曲よりもトライバルな曲である (特にイントロ部分が)
6 Intrada & Pavan
(イントラーダ&パヴァーヌ)
今作では珍しい悲しげな歌声で始まる曲
イントラーダとはイントロという意味でパヴァーヌとは16,7世紀頃成立したイタリアの宮廷ダンス曲である
7 Minuet
(メヌエット)
今作中最も短い曲
メヌエットはルイ14世の頃のフランスで成立したダンス曲である
8 Rain Dance
(レイン・ダンス)
今作中最もトライバルな曲で最も人気が高い曲でもあるがこれにもMiriamは参加していない
『日照りが続く地に待望の雨が降り嬉しさのあまり思わず雨の中に飛び出した』といったシチュエーションである
9 African Tango
(アフリカン・タンゴ)
タンゴのリズムにアフリカンなエッセンスを加えた曲
Karl Jenkinsは今作中で一番気に入っている曲だと言っている(『強いて挙げるならば』と言う条件付ではあるが)
タンゴはアルゼンチンのダンス曲であるがこの曲はタンゴにキューバ音楽の要素をミックスさせている
10 Zarabanda[Saraband]
(サラバンド)
パルマでのユネスコ・コンサートの為に作られた曲
歌詞は全て「U・N・E・S・C・O」と言う文字だけで構成されている
サラバンドはラテンアメリカ及びスペインで16世紀頃成立したダンス曲である
11 Ein Wiener Walzer[A Viennese Waltz]
(ウィーン・ワルツ)
ワルツをベースにしただけあって最もクラシックっぽい曲である
ワルツはLandlerから派生したダンス曲で19世紀頃のウィーンで人気は頂点に達した
12 Hymn to the Dance
(聖なる舞踏)
Miriamのソロが堪能できるこの曲はKarl Jenkinsのオリジナルのダンス曲であり、ある意味最もAdiemusらしい曲かもしれない
13 Dos A Dos[Square Dance]
(ドス・ア・ドス)
囁くような声で早口でまくし立てるイントロが特徴の異色作
スクウェアダンスはアメリカのダンス曲で「ドス・ア・ドス」とはその基本動作の一つである
14 Tango
(タンゴ)
日本の通常盤にのみ収録されている曲
この曲の正体を巡っては国内外のAdiemusファンの間でちょっとした話題になったが実は単なる「African Tango」のショートバージョンである
15 Beyond the Century[Makare Maka]
(世紀を越えて)
NHKスペシャル「世紀を越えて」のテーマ曲として書き下ろされたこの曲は放送開始直後から大きな話題を呼び日本に於けるAdiemusの知名度を大きく上昇させた
おそらく日本で最も有名なAdiemusの曲である
なお、クレジットによるとこの曲のボーカリストはMiriamのみでAdiemus Singersは参加していないようである
16 Elegia
(エレーシア)
スペシャル エディションにのみ収録されているが元々は Cantata Mundiのゴールドディスクの限定盤、スペシャル エディション及び アメリカ盤にボーナストラックとして収録されていた曲である
どうせならついでに「Cantilena」も入れて欲しかった・・・
17 Hymn
(静寂)
スペシャル エディションにのみ収録されている Songs of Sanctuary収録の曲と同じもの
18 Corrente-edit
(クーラント-エディット)
スペシャル エディションにのみ収録されているCorrenteのショートバージョン



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