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AdiemusIV The Eternal Knot

Adiemus New Best & Live Next
AdiemusV Vocalise

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Adiemus Live JP Adiemus Live JP
国内盤スリーブケース(左)&ジャケット(右)
(VJCP-68372-73)
Adiemus Live UK Adiemus Live UK
EU圏向け廉価盤(?)スリーブケース
(7243 8120172 5)
輸入盤ジャケット
(CDVE960 7243 8 48476 2 7)
Adiemus Live Promo Adiemus Live Promo
プロモ盤(UK)
(n/a)
プロモ盤(アメリカ)
(72438-11476-2-7V)

アルバム解説
2001/3/16にカーディフにて行われたコンサートの模様を収録したAdiemus初のライブアルバムです。
ただしコンサートで演奏された全ての曲をCD化したのではなく、全体で半分くらいの曲をピックアップしてCDに収録したものになっています。
曲の前後の観客の拍手や歓声によってライブの雰囲気が良く伝わってきて、来日公演に行った筆者もこのCDを通してあの時の光景が鮮やかに脳裏に蘇りました。
また、曲をライブ用に全面的なアレンジを加えたDeep Forestのライブと異なりAdiemusのライブは「なるべくCDに近いものを生で演奏する」方針で構成されている様でアルバムの雰囲気と大きく違う事もありませんでした。(これを期待を裏切らないと取るか、意外性が無いと取るか意見が分かれるところだとは思いますが)
いずれにせよ「もう一度来日公演の雰囲気を味わいたい」「Adiemusのコンサートはどんな雰囲気なのか知りたい」という人は買って損はないと思います。
国内盤と輸入盤の違い
このアルバムは国内盤と輸入盤では全くコンセプトが異なります。
輸入盤は純然たるAdiemusのライブアルバムですが、輸入盤に約3ヶ月送れて発売された国内盤は2枚組になっていて1枚目には日本独自で企画したAdiemusI〜IVのベストアルバム+新曲(Immrama 〜 ユキへ)が収録されています。
(タイトル名やベストアルバムの方が先になっている事から発売元の東芝EMIはこちらのディスクがメインと定義している、と筆者は推測しています)
そしてDisc2は輸入盤と全く同じ、つまり2001年の来日公演を収録したものでは無くカーディフ公演の演奏が収録されています。
更に国内盤はThe Best Of Adiemus国内盤と同様にスリーヴケースに収められています

2002年6月に渋谷タワレコにてスリーブケース入りの輸入盤を見つけました。
断定は出来ませんが2002年にEU圏向けに廉価盤として発売された物と考えられます。
(値段はスリーブケース無しの輸入盤よりも安かったです)
中身は通常の輸入盤と全く同じスリーブケースの製品番号と中身の製品番号が異なるというかなりの珍品です。

ちなみにDisc1の収録曲は以下のとおりです。
Immramaについては「各曲の解説」にて詳細を説明してありますがそれ以外は既存のアルバムからのものなので説明は省きます。
1. Beyond the Century[Makare Maka] 7. Chorale VI [sol-fah] / Cantus-"Song of Aeolus" 13. Elegia
2. Immrama 8. Chorale I [za ma ba] 14. The Eternal Knot
3. Adiemus(Full Version) 9. Cantus-"Song of Tears"(Edit) 15. The Wooing of Etain
4. Cantilena 10. Rain Dance(Edit) 16. King of the Sacred Grove
5. Hymn 11. Zarabanda[Saraband] 17. Children of Dannu
6. Kayama(Radio Edit) 12. La La La Koora[Landler] 18. Hermit of the Sea Rock

このように国内盤と輸入盤は全くコンセプトが異なるのでどちらをお勧めすべきかというのは非常に難しいです。
もしあなたがまだ1枚もAdiemusのアルバムを持っていないのならば国内盤をThe Best Of Adiemusと同じくらい(もしくはそれ以上に)最初に買うアルバムとしてお勧めします。

もしAdiemusのアルバムを一通り持っているがAdiemus Liveはまだ持っていない、という方はライブアルバムと新曲が一度に手に入るのでコストパフォーマンスがやや悪いですが国内盤をお勧めします。

Adiemusのアルバムを一通り持っていて、なおかつAdiemus Live輸入盤も買ってしまったという方(輸入盤は国内盤の3ヶ月前に発売されているのでこういうケースは結構多いと思います)は・・・
新曲1曲の為だけに国内盤を買えるかどうかを自分で判断してください・・・・・・・。

ちなみに筆者は例に漏れず躊躇することなく両方買いました
各曲の解説
  曲名(上:原題 下:邦題) 解説
1 Adiemus
聖なる海の歌声
  (from Songs of Sanctuary)
ご存知Adiemusの代表曲
Adiemus Singersも加わっているので厳密に言えばベスト盤に収録されたAdiemus 1999の方に近い
もちろん来日公演時も披露されたがMiriamは何種類もの声を瞬時に切り替えて歌っていたのには驚いた
2 In Caelum Fero
天空へ
  (from Songs of Sanctuary)
来日公演では1曲目を飾った曲
と言う訳で筆者にとってはライブの象徴的な存在の曲である
原曲に比べるとかなりパーカッションが強調された作りになっている(これはライブ全体で言える事だが)
3 Kayama
大地
  (from Songs of Sanctuary)
この曲もかなり原曲を忠実に再現している
敢えて違いを挙げるとすれば原曲ではフェードアウトしていた曲の最後の部分がライブ用に変更されている
4 Cantus Insolitus
孤独
  (from Songs of Sanctuary)
Miriamの真骨頂である「尋常でない低音」が十二分に発揮されるこの曲はカーディフだけでなく来日公演でも演目に加えられている
CDではわからないかもしれないが実際にこの曲を聴いた時はMiriamの低音が観客席にいた筆者の所までビリビリと伝わってきた
5 Cu Chullain
クー・クラン
  (from The Eternal Knot)
The Eternal Knotのリードトラックであるこの曲ももちろん日本でも演目に入っている
ただ、来日公演時は冒頭にThe Dagdaの冒頭部分が追加されていたがこちらは原曲そのままの内容である
6 The Wooing of Etain
ウーイング・オブ・エータン
  (from The Eternal Knot)
原曲ではDavy Spillaneによるイーリアンパイプが使用された曲だったがライブ版ではNigel Hitchcock(ナイジェル ヒッチコック)のソプラノサックスに置き換わっている
7 Connla's Well
コンラス・ウェル
  (from The Eternal Knot)
The Wooing of Etain同様にイーリアンパイプがソプラノサックスになっている点以外は原曲を忠実に再現している
Karlはどんな曲でも必ず生演奏で再現出来る様に考慮しつつ曲を作っているそうであるがこの曲はそれを結果によって証明してると言えるのではないだろうか
8 Hymn
静寂
  (from Songs of Sanctuary)
この曲は唯一ライブ用に大幅に手が加えられた曲でMartin Taylorによるギターソロの曲になっている(もちろんインスト曲)
もしかしたらMartin Taylor自らがアレンジしたのかもしれない
9 The Dagda
ザ・ダグダ
  (from The Eternal Knot)
この曲はカーディフ公演時のみに演奏され来日公演時には演目に加えられなかった
(その代わり冒頭部分がCu Chullainの冒頭として使用された)
10 Ceridwen's Curse
ウェールズの魔女
  (from The Eternal Knot)
この曲もライブであるにもかかわらず原曲を忠実に再現しており「Adiemusの音楽はライブに向かないのでは?」という懸念を見事に払拭してくれる
原曲との違いはKayama同様にフェードアウトするラストをライブ用に直したくらいである
11 Dawn Dancing
夜明けの舞
  (from Dances of Time)
これも来日公演時には演目に入らなかった曲
リコーダーソロが主体の曲なのでPamela Thorbyが来日できなかった日本公演ではこの曲が演目に入らなかったのでは?と筆者は勘繰っている(注:あくまで個人的な推測です)
12 Dos A Dos
ドス・ア・ドス
  (from Dances of Time)
来日公演時はアンコール曲として披露された曲
カーディフ公演時もサビの部分で観客が曲に合わせて手拍子を打っていた様である
そういう意味ではこの曲がライブならではの醍醐味を最も堪能できたといえる
13 Immrama
Immrama 〜 ユキへ
邦画「コンセント」のテーマ曲の為に書き下ろした新曲で国内盤のみに収録されている
内容的にはThe Armed Man収録の「Sanctus」をAdiemus流にアレンジした曲である
「Sanctus」は鎮魂歌の雰囲気漂う曲であるが「Immrama」はCantata Mundi収録曲のような叙事詩的な雰囲気の曲である
ちなみに「Immrama」とはケルト語で「旅」を意味する
また「ユキ」は映画の主人公の名前である



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