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曲名(上:原題 下:筆者訳) |
解説 |
1 |
Canción amarilla (イエローの歌) |
コンセプトは「輝き」「華麗」「堂々たる」
新生Adiemusのアルバムの冒頭を飾るこの曲は今作のコンセプトに相応しい情熱的な楽曲となっている
Pacho FloresによるトランペットはCanción blanca以外全ての曲で用いられており過去作のリコーダー的な位置付けになっているのかもしれない |
2 |
Canción violeta (バイオレットの歌) |
コンセプトは「暖かさ」「実行」「陽気」
Dances of TimeのUn Bolero Azulと同様に徐々にフェードインして始まり同じフレーズを繰り返しながら盛り上がっていくこの曲もAdiemus版ボレロと言えるかもしれない |
3 |
Canción negra (ブラックの歌) |
コンセプトは「ロマンチック」「憂鬱」「強い心」
イントロおよびソロパートをポルトガルの民族歌唱であるファドの歌手であるCuca Rosetaの愁いを帯びた歌声が印象的な曲である
同じく哀愁を帯びたトランペットやMilos Karadaglicのギターの音色との親和性は高く聞く者を切ない気分にさせてくれる |
4 |
Canción rosa (ピンクの歌) |
コンセプトは「活気」「気楽」「楽天的」
トライバルなヴォーカルが前面に出ておりアディエマスらしさが感じられ「ラテンのアディエマス」と言う今作のコンセプトを体現したものに仕上がっている
また前作までは使われる事の無かったアコーディオンも効果的に使われている |
5 |
Canción azul (ブルーの歌) |
コンセプトは「クール」「ファンキー」「青」
トランペットのソロから始まりスローテンポなコーラス経てしっとりとした女声ソロで構成されたこの曲は筆者には青い海をイメージさせるものであり今作で一番長いトラックでもある |
6 |
Canción turquesa (ターコイズの歌) |
コンセプトは「感覚」「魅惑的」
テノール歌手であるRolando Villazonの哀調を帯びたソロパートが印象的であるこの曲はMilos Karadaglicのギターとの相性が良くさながら壮大なオペラのようである |
7 |
Canción naranja (オレンジの歌) |
コンセプトは「元気」「活力」「熱情」
Canción rosaと同様にAdiemusらしさが良く現れておりメリハリの効いた曲となっている
ホイッスルのような笛の音が躍動的なラテンのリズムを際立たせている |
8 |
Canción verde (グリーンの歌) |
コンセプトは「自然」「癒し」「生命力」
静謐さを感じさせるMilos Karadaglicのギターソロに絡まるように優しげなヴォーカルが聞く者を落ち着かせてくれる |
9 |
Canción blanca (ホワイトの歌) |
コンセプトは「純真」「優しさ」
クラシカルな雰囲気が強い曲で筆者にはVocaliseに近い印象を受けた
とは言えもちろんラテン的な要素はきちんと押さえている |
10 |
Canción dorada (ゴールドの歌) |
コンセプトは「楽観」「晴天」
Sampo Haapaniemiによる冒頭のバスヴォーカルによるスキャットがいかにもラテンな雰囲気を作り出している |
11 |
Canción plateada (シルバーの歌) |
コンセプトは「エレガンス」「内省」
Karl Jenkins自らが奏でるピアノによるインスト曲でそれまでに上がってたテンションを一旦クールダウンさせてラストの曲へと繋ぐ役割を果たしているように思える |
12 |
Canción roja (レッドの歌) |
コンセプトは「激情」「強烈」「熱」
ラストを飾るのはどこかタンゴチックな曲でDances of TimeのAfrican Tangoを連想させつつクライマックスな場面ではコンセプト通りの情熱を感じさせる
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13 |
Canción turquesa(Instrumental Version) (ターコイズの歌) |
ボーナストラックであるこの曲はタイトル通りCanción turquesaのインスト版でありテノールのボーカルがトランペットに置き換えられた構成になっている |