Delerium (デレリアム)

解説
DeleriumはカナダのBill Leeb(ビル リーブ)とRhys Fulber(ライス ファルバー)からなるユニットです。
なお、下のアルバムのリストにはSemantic Spaceから紹介していますが実際はそれ以前に10枚以上アルバムをリリースしています。
(ここに掲載されているアルバムとされていないアルバムでは音楽的な方向性がかなり違うそうです。)
Adiemusとは毛色が違いますがAdiemusには無い「カッコイイ妖しさ」を持ったアーティストです。
・・・が最近の作品はポップス化してます。
よって今後の作品の方向性が注目されます。


アルバム一覧
アルバム名 説明
Semantic Space
Deleriumの作品中でもKarma(下記参照)と並んで最も高く評価されているアルバムです。
チャント(もしくはチャント系)のヴォイスが多用されていてEnigmaのファーストアルバムに近い雰囲気です。(一部にはエスニックなサウンドも使用されています)
Karma
唯一国内盤がリリースされていてDelerium最高傑作と評される事が多いアルバムです。
Semantic Spaceに比べてかなりエスニックなボーカルの使用率が高くDeep ForestEnigma的な怪しさを加えた様な内容となっています。
収録曲「Silence」はDeleriumの代表曲とも言える曲で様々なアレンジ版が存在します。
阿部2号さんのサイトでは膨大な数のアーティストが扱われていますが満点の10点がついているのは僅か2つだけです。
そしてこれはその2つのうちのひとつです。(ちなみにAdiemusは8〜9点です)
残念なことに国内盤は現在廃盤になってしまっています。
Poem
今作には何故かRhys Fulberの名前がクレジットされていません。
基本的な路線は変わっていなませんがポップス色が強くなってKarmaと違う方向性を指向している事が感じられる作品ですがChimeraと比較すると民族音楽サンプリングやチャントなどKarmaの要素も内包した作品です。
Chimera
Poem路線を継承したアルバムです。
今作ではRhys Fulberが復帰しています。(が今後は完全にDeleriumから離れるそうです)
Poemから更にポップス色が強まって過去の作品で度々用いられてきた民族音楽サンプリングやチャントはほとんど使用されていないKarmaと完全に方向性が異なった作品となってるある意味KarmaからPoemを経由して到達した新たな方向性の頂点とも言える作品です。
The Best of
Semantic Space〜Chimeraまでの曲を収録したベストアルバムです。
その他にも新曲「Paris」「You & I」やリミックス曲も新規に収録されています。
ちなみにSemantic Spaceより前のアルバムの曲を収録した「Archives 1」「Archives 2」というベスト盤が存在します。
Nuages Du Monde
アルバムのタイトルは「世界を蔽う雲」を意味します。
発売前から「Karma路線の復帰」と噂されていましたが確かにChimeraやPoemに比べるとダークな雰囲気ですがKarmaの重要なファクターであるトライバルな要素が皆無で筆者はちょっと肩透かしを食らいました。
国内盤はボーナストラック付きです。
Music Box Opera
今作もChimera以降の作品に近い路線でトライバルな要素はありません。
ボーナストラックが収録された限定版が存在しますがトラックリストには3曲のタイトルがあるのに対して実際のCDには2曲しか収録されていません。
どうやら制作サイドの収録ミスのようです。
ただしこの幻のボーナストラック「Stargazing」はitunesにて単品で購入可能です。
Rarites & B-Sides
新曲3曲に未発表曲や過去作のアレンジ版で構成された作品なのでアルバムというよりも企画盤と言った方が正しかもしれません。
例えばKarmaからはSilenceが収録されています。
タイトルは「レコードのB面に収録されていそうな曲」を意味するようです。
Mythologie
「神話学」を意味するタイトルを持つ今作はタイトルには反して民族音楽や宗教音楽的なものを大幅に押さえておりある意味Karmaの対極に位置づけられる作品になっています。
とは言え本質的な部分ではDeleriumらしさをきちんと受け継いでおり新しいものを意識し過ぎて本質を見失う事はありません。



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