Enigma (エニグマ)

解説
レゴリオ聖歌とハウスミュージックの融合という斬新な手法が話題となったアーティストです。
アルバム発表当初はEnigmaというアーティスト名以外は一切秘密だったためEnigmaの正体も話題となりました。
結局、後になってEnigmaの正体はドイツのアーティストMichael Cretu(マイケル クレトゥ) のプロジェクトであることが判明しました
彼はEnigmaの正体を秘密にしている理由について「音楽に先入観を持って欲しくなかった為」と語っています。
(同様の理由でジャケットには意図的に意味不明な絵を使用しています)
しかし、詳細については彼が明かしたがらない為、未だに謎(=Enigma)の多いアーティストです。
なおEnigmaは代表的なヒーリングミュージックとして紹介される事が多いですが筆者はこれには懐疑的です。
それから蛇足ながら元ネタの収録元との著作権上のトラブルが多いのもEnigmaの特徴です。(苦笑)
現在は全てのアルバムがiTunesで購入可能です。

アルバム一覧
アルバム名 説明
Enigma
MCMXC a.D.
グレゴリオ聖歌とハウスミュージックの融合して大ヒットとなったEnigmaのファーストアルバムです。
タイトルは「紀元後1991年」を暗号化したものですが国内盤には「サッドネス(永遠の謎)」という謎なタイトルが使われてます。
Enigma2
The Cross of Changes
Enigmaの中でも一番人気が高いアルバムです。
世界中の様々な民族音楽がサンプリングされて使用されていて中でも「Return to Innocence」はEnigma最大のヒット曲になりました
この曲中には印象的な男声が多用されていてその声の主の正体は長い間はっきりしませんでしたがようやく台湾の先住民族の長老が歌っていることが判明しました。
Enigma3
Le Roi Est Mort, Vive Le Roi !
ヨーロッパの伝統音楽を取り入れた曲あり、ヨーロッパ圏以外の民族音楽を取り入れた曲ありで過去の2枚のアルバムをミックスさせたような内容です。
CDのジャケットが凝った作りになっています。
タイトルはフランス語で「国王は死んだ、新王万歳!」という意味です。
Enigma
The Screen Behind the Mirror
Enigma4thアルバムです。
今作はヨーロピアンな曲で構成されていてファーストアルバムに近いつくりになってますが全く同じ路線というわけではありません。
例えば今作ではグレゴリオ聖歌は使用されてなくてその代わりに「カルミナ・ブラーナ」がサンプリングされているなどEnigmaの新境地を感じさせてくれるアルバムです。
なお、「新たなEnigmaサウンドのスタート」という意味もこめて意図的に『Enigma "4"』としなかったそうです。
Remember the Future
過去のEnigmaのPVの大半を収録したDVDです。
日本のショップに輸入されているものはNTSC&リージョンフリーなので日本のプレイヤーでも再生可能です。
いずれの映像もEnigmaの持つ不可思議さや背徳的な雰囲気が上手く表現されていて良質なものばかりです。
Love Sensuality Devotion
- The Graetest Hits -
待望のEnigmaのベストアルバムです。
新曲「Turn Around」を除いては過去のアルバムで特に人気の高かった曲で構成されています。
選曲も順当なものなのでEnigma初心者には最適のアルバムです。
Love Sensuality Devotion
- The Remix Collection -
上記ベスト盤と同時に発売されたりミックス集です。
なお、Enigmaプロジェクト立ち上げ時にMichel CretuはVirginと6枚のアルバムを制作する契約を結んでいたのでこれでEnigmaが終了するのではとの懸念が一部のファンの間で持ちあがっていましたがMichel Cretuは今後もEnigmaを続けて行く事を明言してます。
Voyageur
Enigma5thアルバムです。
過去の作品と比較すると背徳感・エスニック・チャント的な要素がかなり薄まっています。
過去のアルバムと比較するとパワー不足の感が否めませんが逆にEnigma初心者には聴き易いかもしれません。
A Posteriori
Enigma6thアルバムです。
収録曲の半分以上がインスト或いは限りなくそれに近くしかも一部ではアンビエント色の強い内容です。
Enigma特有のアグレッシブな部分が大幅に薄まっているのでファンの間で評価が大きく分かれそうです。
Seven Lives Many Faces
Enigma7thアルバムです。
最近の作品に比べてエスニック要素が多く取り入れられて「Enigmaらしさが戻った」内容となっています。
国内盤および2枚組輸入盤には重複しないボーナストラックが収録されていますがiTunesで全て曲単位で購入可能なので無理してCDを両方買わなくてもいいと思います。
The Fall Of A Rebel Angel
Enigma8thアルバムです。
Sadeness (Part II)が収録されている事からも判るように1stアルバムの続編的位置付けの作品です。
各曲にはモチーフとなった寓話が存在しており国内盤では日本語訳が、輸入盤のリミテッドエディションには英語・フランス語・スペイン語で朗読したディスクが付属します。
なお国内盤はSHM-CD仕様でボーナストラックとしてSadnessとReturn to Innocenceが収録されています。

アルバム一覧
(関連作品)
アーティスト名 アルバム名 説明
V.A.
Orgel Relaxing
「Whisper」
大ヒットコンピレーションアルバムである「feel」をオルゴール曲にアレンジしたもので「Return to Innocence」のオルゴールバージョンが収録されています。
英語歌詞がオルゴールで、Difangの歌声はシンセで表現されています。 他にもAdiemus姫神東儀秀樹が収録されています。
Musica De Los
Dioses V.1
スペイン(?)のコンピレーションアルバムで「Sadness」と「Return to Innocence」のカヴァー曲が収録されてます。
アレンジはオリジナルのイメージを損なわないような程度のアレンジなので素直に聴く事が出来ると思います(ただし「Return to Innocence」のDifangの歌声がサンプリングされている部分はかなり間違っていますが・・・)。
他にもAdiemuseRaDeep Forest、Wesのカヴァー曲も収録されてます。
Raindance 1
「BCI eclipse」というレーベルがリリースしているCDのコンピでレーベル独自の曲に混じって「Sadness」がカヴァーされてます。
他にもAdiemusのカヴァー曲も収録されてます。
Mystic Lounge
ドイツのコンピレーションアルバムで全てカヴァー曲で構成されています。
Enigmaの曲は「Sadness」(Raindance 1と同じ内容です)「Beyond The Invisible」が収録されています。
他にもAdiemusEnyaeRaMaire BrennanBeautiful World、Mike Oldfieldのカヴァー曲も収録されています。
Middle Earth
Mystic Loungeと同じレーベルからリリースされているドイツのコンピレーションアルバムでこちらも全てカヴァー曲で構成されています。
Mystic Loungeと同じアーティストによってカヴァーされた「Return to Innocence」「Beyond The Invisible」が収録されています。
ちなみに「Return to Innocence」DifangのパートがデラタメでMusica De Los Dioses V.1のカヴァー曲がまともに感じてしまうほどです。
ある意味、「えびくま少年合唱団」に匹敵する珍曲かもしれません。
他にもAdiemusEnyaeRa、Celtic Spirit、Secret Gardenのカヴァー曲が収録されています。



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