E.S. Posthumus (イーエス ポステュマス)

解説
ES. PosthumusはアメリカのFranz VonlichtenとHelmut Vonlichtenの二人(双子)で構成されたユニットでE.S. Posthumusの「E.S.」は「Electronic Sound(もしくはExperimental Sounds)」の略で「Posthumus」は「All Things Past:全て過ぎ行くもの」を意味します。
音楽スタイルは造語系コーラスを積極的に用いたeRaHashemに近いスタイルですが決して音楽性はそれ等の模倣の類ではなく独自の世界観を構築しています。
1stアルバム「Unearthed」はセンセーショナルなヒットを飛ばし収録曲は数多くの映画やドラマ番組のトレイラーに使用されています。

2010年5月に兄のFranzが亡くなりました。
弟のHelmutはE.S. Posthumus名義での創作活動はこれ以上行わないと宣言しました。


アルバム一覧
アルバム名 説明
Unearthed
E.S. Posthumusの1stアルバムです。
幻想的な造語系女性ボーカル&混声コーラスとオーケストラさらにシンセ系の音楽が絶妙なコラボレーションを展開しており過去にOther Musicで取り上げたアーティストではeRaPilgrimageに似た雰囲気です。
曲名は全て遺跡・古跡の残る地名から取られています。
日本からも「奈良(Nara)」が引用されこれは米ドラマ「コールドケース」のテーマ曲になっています。
Cartographer
本編&ボーナスの2枚組みCDでリリースされたE.S. Posthumusの2ndアルバムです。
本編CDは全編Oceaniaに似た雰囲気を持つ造語による女性ソロボーカルで構成されています。
曲名は造語のようです。
Piri Reis Remixと名付けられたボーナスCDは本編全曲+新曲を女性ソロボーカルから混声コーラスに置き換えてアレンジされています。
ただコーラスは楽器の一つと位置付けられているのか控えめな使い方です。
個人的にはもっとコーラスを前面に押し出して欲しかったです。
Makara
3rdアルバムですが実は前作「Cartographer」よりも前に2ndアルバムとして制作開始されていたにもかかわらず制作に8年もかかったために3rdアルバムとしてリリースされました。
それだけに内容的にも「Unearthed」の正当後継者と言える内容です。(「ボツ曲だけでCD-BOXができる」そうです)
曲名はクラシックからのカヴァー2曲を除いて全てヒンドゥー教の神々の名が用いられており「Unearthed」の持つ壮大なスケール感が好きな人には必ず満足できる作品に仕上がっています。



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