地球ゴルフ倶楽部 | パー3 |
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ヘローコース 17番 |
挑戦
神秘的な現象と言えるが、多忙を極める男ほどゴルフに強く引きつかれる。コースで人一倍熱心なゴルファーがいたなら、彼は会社で重要な決定を下す責任ある立場にいる一人だろう。よく知らない人から見ると、ゴルフは単なる球転がしのゲームに過ぎない。その人たちに対して、責任ある男たちがなぜ強くゴルフに引きつけられるのか、説明するのは難しいように思える。
多少なりともゴルフが理解出来る人なら、男たちがゲームの虜(とりこ)になる必然を知っている。ひとたび球を打ち始めるや否や、ほかのことは何一つ考えることなど出来やしないのだ。この世のすべてを忘れ、純粋にゲームの虜となって挑戦を続ける限り、男たちにとって、ゴルフはこの上ない精神療法となるだろう。 (ボビー・ジョーンズ、1960年)
ゴルフは「最も人間臭いゲーム」であり、さらには「人生が色濃く反映されたゲーム」とも言われる。私たちがゴルフを楽しみ、ショット毎に挑戦意欲に燃える一つの理由は、ゴルフが人間の感情のすべての領域をさり気なく経験させてくれるからだろう。
チャンピオンシップには、多くのドラマがつきまとい、それなりに強烈な体験となり得る。しかし、それほどの大舞台でなくとも、平凡な日常のゴルフでさえ、チャンピオンシップと何ら変わらない挑戦意欲とドラマを提供してくれる。パブリックコースの午後、9ホールをプレーしただけで、すべてのつらい種類の感情が味わえて、胃が痛くなることもある。だが心配無用、どれほど感情が波立とうとも、ホールアウトと同時によい思い出しか残らないはずだ。
コースにいる短い時間、人は無情な運命の犠牲となっても頑固に抵抗し続ける。すべては数時間のドラマだ。悲劇的な一撃に打ちのめされ、信じ難いメロドラマのヒーローになり、他人が腹を抱えて笑うコメディの道化役になることもある。しかし、ゴルフは単なるゲームだ。死体を埋める必要もなければ、ゲーム中にネジ曲がった性格を直す必要もない。この世にある感情のすべてを味わったというのに、誰もゴルフが嫌いにならない。 (ボビー・ジョーンズ、1962年)
「ゴルフ大全」 発祥から現代までの名スピリッツ100選 マイケル・ホッブス編 夏坂 健 訳 1998年4月17日発行 ゴルフダイジェスト社より |
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