「文学横浜の会」

 読書会

評論等の堅苦しい内容ではありません。
小説好きが集まって、感想等を言い合ったのを担当者がまとめたものです。

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2012年01月16日


山本周五郎「よじょう」

 新年早々のせいか、寒さのせいか、何時もより集まりは少なかった。
山本周五郎は、読者層の幅広い作家と思っていたが、初めて読んだという方もいた。しかし、映画、芝居となったものが以外と多く驚いた。 劇化の作品や回数を調べてきた方によると、中には3回・4回と繰り返し、趣向を変え上演されている作品もあるようだ。
劇化し易い作家といえる。

補足 山本周五郎と「よじょう」

評、

・周五郎の49才頃の作品で、発表されるや、各方面から注目され、賞賛を浴びた。
・周五郎は作家として、最も脂の乗った時期にあったが、後半の道を開いたと自分でいいきったた作品。

・周五郎の作品中、最も注目すべき作品という評がある。つまり大衆文学から、純文学に脱皮した作品といえる。
・吉川英冶の剣聖宮本武蔵の偶像化したイメージを嫌い、反発して、武蔵を、平凡で滑稽で、戯画化した。
・同年輩の吉川英冶を意識したようだ。

    以上、浅丘記

(文学横浜の会)


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