「文学横浜の会」
読書会
評論等の堅苦しい内容ではありません。2023年10月09日更新
「火垂るの墓」サブ「アメリカひじき」野坂昭如
担当者 金田
「掲示板」に書き込まれた内容
「火垂るの墓」レジメに代えて
小説らしいテーマにしたいと思い、思案したが、浮かぶのは過去に自分が取り上げた作ばかり。
今の世相を感じると、何処の国も軍事費増の動きで、この流れはやみそうもない。
そこで思い浮かんだのが「火垂るの墓」だ。
野坂昭如は、もうマスコミ上でその名を聞くこともなくなったが、我々の世代では知られた作家で、と言うよりテレビによく出ていたタレント的な人物との印象しかないが、この時代にこの作品を読むのもよかろうと思いテーマ作とした。
とはいえ、手元に本はなかったので急遽購入した次第である。
「火垂るの墓」はそれほど長くないので、余裕のある方は「アメリカひじき」も、好き嫌いはあるだろうが、併せて皆さんの感想を!
以上 金田 記
まとめ
担当:金田
野坂昭如は、もう世代によっては耳慣れない作家だが、幸いと言うかメンバーの構成からいっても身近な作家(或いは人物)の一人だったのではないか。
野坂の小説についてはその文体からして「読みづらい」との書き込みや意見も多かったが「慣れれば読める」との意見もあり、
「火垂るの墓」についてはアニメを観て知っていたが、今回初めて原作を読んだ方も何人かいた。
作品で描かれた世界は二度と起きてはならないが、残念ながらただ安穏としているだけで、そうした事態とはならない、とは言えない。
「アメリカひじき」については主人公の敗戦直後の社会風俗をフラッシュバックしながら20年後の主人公・俊夫と妻・京子の、
一方、身内に戦争の犠牲者になった多くの人間がいるのにも関われず、終戦直後のアメリカ兵に対する接し方は、物不足であったにせよ、なんとも日本的ではないかとの意見もあった。
◆10月読書会
注)岡井さんは見学に来られた方です。
・「掲示板」からの参加(敬称略)10/8現在
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