ビルとテッドの大冒険
BILL&TED'S EXCELLENT ADVENTURE 1989年
監督:スティーブン・ヘレク
脚本:クリス・マシソン、エド・ソロモン
キアヌ・リーブス、アレックス・ウィンター、ジョージ・カーリン、
ダン・ショア、バーニー・ケーシー

1988年のカルフォルニア、サンディマス。「ワイルド・スタリオンズ」という自分らのバンドを 愛する青年テッド・ローガン(キアヌ・リーブス)、ビル・プレストン(アレックス・ウィンター)は 、学校の歴史の点数が足りず「落第」を目前にしていた。もし落第してしまうと、テッドは警官の 父親との約束でアラスカの陸軍学校へと通わされてしまい「ワイルド・スタリオンズ」は解散することに なってしまう。それを阻止するには、明日の午後に行なわれる「歴史最終発表会」でライアン先生を あっと言わせる素晴らしいレポートを作り上げなくてはならなかった。しかしテーマは「歴史上の偉人たちは 我々の時代をどう見るか」。全く知識を持たない彼らにとってこのレポートはあまりにも難しい…。

2688年。同じくカルフォルニア、サンディマス。すべてに満たされているこの世界は、実は彼ら「 ワイルド・スタオリンズ」の音楽才能が後に作りあげた世界だった。700年前、つまり1988年の歴史のレポート で失敗し、バンドを解散されてしまうとこの素晴らしい未来がなくなってしまうと感じた未来のリーダーは、 レポートの手助けとしてひとりの男を1988年のふたりの元へ送るのだった…。

1988年。サークルKの前で勉強するテッドとビルだが思うようにはかどらない。そんなふたりの前に ふたつの電話ボックスが暗い空から降ってくる。最初のボックスからはルファスと名乗る男が現れ、ふたりの 歴史のレポートの手伝いをすると言い出した。不信感を抱くふたりの前のもうひとつのボックスからは、 なんと未来のテッドとビルが現れるのだった。彼らはルファスを信じることだけを言い残しレポートを仕上げる ために未来に帰ってゆくのだった…。

ルファスから電話ボックス型タイムマシーンをもらったテッドとビルは、さっそくナポレオン、ビリー・ザ・キッド 、ソクラテスなど歴史上の人物を現代に連れてくるのだった。はたしてふたりは発表会に間に合うように レポートを仕上げることが出来るのか?そしてふたりが作り上げたレポートとは…。

次作の「ビルとテッドの地獄旅行」に比べると、バカさ加減が少なく、予算の少なさ が目につくような印象を受けます。しかし、ドラえもんのような夢のようなストーリーと、のび太くん以上に 楽天的で深刻さが無くテンションの高いふたりの様子はかなり楽しめます。また他にも歴史上の人物たちをショッ ピングモールに連れていきみんなが自由行動をとるシーンはハチャメチャでおもしろいです。 最後の発表会でのみんなのコメントもユーモアがあり楽しめます。

しかしあくまで「B級」なのは次作。この作品は自分の中で次作の設定を知るための前振りでしか考えていません。 この「大冒険」を見て少しでも楽しめた方は、ぜひ次作「地獄旅行」へとつなげましょう。 キアヌの真面目なイメージしか持っていない方は、このシリーズや「殺したいほどアイ・ ラブ・ユー」などがお勧めできます。どちらも天然な感じがいいです。