オトナ帝国の逆襲01:プロローグ


あらすじ

東宝マークの後、最初はEXPO'70大阪万博の会場が映し出されます。エスカレーターを上がって見えてくる巨大な太陽の塔、そして人人人・・・。そしてその一角にしんのすけ・みさえ・ひまわりがいるのです。ひろしが来たいって言ったからということで野原一家は万博会場にいるようです。ガイドブックを手に驚きの声を上げるみさえです。しかしそんな万博会場に物騒なアナウンスが。なんでも会場に怪獣が接近しているのだとか。そして、ついに怪獣がやってきたのです。すると、客やコンパニオンが逃げ惑う中でしんのすけたちは「万博防衛隊」を結成し、怪獣に立ち向かっていくのでした。そして、そこにひろしからの連絡が。ひろしは戦闘機に乗り、怪獣を倒そうとしているのです。しかし、怪獣はひろしの攻撃、さらには地上からのみさえやしんのすけの光線銃ももろともせずにソ連館を崩壊させ、日本庭園を炎上させ、アメリカ館も破壊します。ひろしはまだ見ていない月の石のこともあり、怒りが頂点に達します。しかし、怪獣に近づきすぎたために戦闘機は破壊され、ひろしが乗ったまま戦闘機は墜落していくのでした。

感想など

まず最初に観た時は、1970年に開催されたはずの大阪万博に、なぜ2001年現在の野原一家がいるんだろうと感じましたね。タイムスリップでもしたのかい?って。そう感じた人は多かったんじゃないかと思うのですがいかがなものでしょうか。その後みさえがガイドブック片手に万博の解説をしますが、あれは万博を知らない観客にとってありがたい解説でしたね。1970年、という年代が今後の展開で効いてきますし。「さすが母ちゃん、古いことよく知ってるね」って言うしんのすけですが、しんのすけの方がよっぽど古いことをよく知ってると思いますよ。コンパニオンを見つけておパンツにサインしてもらいたがるしんのすけと、メチャクチャな英語で謝るみさえの姿がまたいいものでした。そしてオープニングテーマは「ダメダメの歌」まあこの歌に関してはいろいろと言われていますが、何はともあれ粘土アニメの石田卓也氏、今回も見事な作品を作ってくれました。しんのすけの「でかい・・・みさえのケツ」では会場が沸きました。やっぱり子どもはこういうネタが好きなんですね。その後戦闘機に乗って現れるひろし、この部分は末吉作画なのですがその表情に笑いが起きていましたね。ひろしは「アーッ、ソ連館が崩壊したー!」って叫んでますが、このあたりはさすがに今の子どもにはわからなかったでしょう。ソ連が崩壊してからすでに10年以上も経つわけですからね。「アァーッ、月の石がー!俺まだ見てないのにー!」は、後々涙のシーンにつながるってわけなのですね。もちろんこの時点では知るよしもありませんが・・・。


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