早朝、列車に乗り込み、「LILLE(リール)」へ。
そこから乗り換えてベルギーの「BRUSSELS(ブリュッセル)」に到着。
そこからまたすぐに乗り換えてドイツの「KOELN(ケルン)へ向かう。
ブリュッセルからの列車で一人の日本人男性に話しかけられる。
彼は40歳くらい。すでに1ヶ月くらい旅をしているようだ。
「君はどこへ行くの?」と尋ねられたので、「ケルンまで・・・」
と言ったら、「じゃあ私もそこに行きます。」(唖然)
ちょっと疑いながらも、ビュッフェ(軽食堂車?)に一緒に行った
「何でも注文してください、おごりますよ。」と彼。怖いので、コーヒーだけを注文。
(結局2杯飲んだが、どうせならもっと何か食べておけばよかったと後悔・・・)
身の上相談などをされたがよく覚えてない。
たっぷり2時間話をして、ケルンに到着。
そこで別れるのかと思いきや、ユースホステルも一緒にいくことになった。
後方・ケルン大聖堂(普通の観光客風に)
夜には隣町の「DUESSELDORF(デュッセルドルフ)」で
レギオナリーガ(3部リーグ)の試合がある。
(試合日程などはある程度日本で調べておいた。)
それまで時間が充分あるので、4年前に行ったケルン大聖堂に登ることにした。
もちろん彼もついてきたが、大聖堂から降りたときに彼は疲れ果てたらしく、
「宿に戻ります」と僕に言い残し、どこかに消えていった。
30分ほど電車に乗るとデュッセルドルフに到着。
しかしここからが問題で、どの「路面電車に乗っていいか分からない。
もちろん切符の買い方も分からない。
うろうろしているとユニフォームを着た人々がいた。
「I WANT TO GO TO THE FOOTBALL STADIUM!」(←この旅で一番使った英語。)
と聞いてみると、「NO!」「NO!」って答えが・・・
君たちはどこへ行くのよ?って思いながら別の人を見ると、違うほうの電車を指差す。
どうやら彼らはアイスホッケーのサポらしい。
(ドイツはアイスホッケーも盛ん。危なくついていくところだった。)
路面電車内の光景。ちなみに前の少年は16歳。
赤い集団が路面電車を待っていた。
今度はFORTUNA DUESSELDOLFのサポーターのようだ。
列車の中は赤い人ばかり。みんなビールを片手に、歌いまくっている。
終点がスタジアム。キックオフはもうすぐだ。チケットを適当に買って、スタジアムの中へ。
バック側からメインとアウェー側サポを望む。(黒くなってる部分がミュンスターサポ)
スタジアムの規模は駒場くらいであろう。観衆は見た感じで3000人くらい。、
多くの人間がウルトラ化しているので、それ以上の感覚があった。
「デューッセールドルフ!デューッセールドルフ!」・・・3部とは思えない熱狂振り。
まぁ現在は3部だが、100年以上も前からある名門だし当たり前か。
バック中央は家族連れが多い。しかし上段はサポ席。紙くずがたまーに飛んでくる。
対戦するのは隣町の「MUNSTER(ミュンスター)」。緑と黒がクラブカラーのようだ。
もちろん相手サポも来ている。隔離されているので、密集していて余計に格好がいい。
結果は3−4という大味な試合でデュッセルドルフの負け。
デュッセルドルフサポの中心部。
足早にスタジアムを後にすると、運が悪い事に
僕はミュンスターサポと同じ路面電車に乗せられてしまった。
スタジアムから彼らはきちんと警官に守られていたが、
駅ではどうなってしまうんだろう・・・と心配した。
駅ではなぜか、(先回りしたと思われる)デュッセルドルフサポが待っていた。
しかし、警官がそこでも待っていて2クラブのサポをうまく分離していた。
もちろん、ミュンスター方面の列車がくるホームまで罵声が飛び交っていた。
デュッセルドルフ中央駅。向こう側のホームにミュンスターサポがわんさかいます。
でも、見た限りではお互いに口だけで、決して手や足を出すことは無かった(ようだ)。
まぁ、当然僕は何を言っているのかは分からないが、恐怖とは感じなかった。
警官も市民も分かっているようで、ピリピリとした雰囲気は無く、いたって普通だった。
おそらく、これ(罵りあい)も含めて楽しんでいるのかなぁ・・・とちょっとだけ思ったりして。(つづく)
参照「FORTUNA DUESSELDORF OFFICIAL HP」 http://fortuna-duesseldorf.de