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DARUMASHI-KIKOU PRESENTS 続・TAHITI BORABORA
爆笑!mamiのタヒチ珍道中!!vol.3 ―ティケハウ編(4)―

と、ときめいちゃう・・。

3日目の朝食。
桟橋ですれ違ったいかにも「おフラーンス」な男性。
うーん、年の頃は20代前半って感じかしら?
目が合ったので「ボンジュー!」と気取って挨拶した所
(主人は私の前を歩いていました)
なんとウィンクだよ、ウィンク!!
そんなもん生まれてこの方、されたことのない私はそりゃー
衝撃で興奮しきって主人に報告しました。
朝食を済ませた後にもまた会ったのですが、またウィンク。
こんな「おフラーンス」初めてです。


ボラに吸い付かれた女

今日は唯一申し込んでいたアクティビティ「モツピクニック」
その集合時間になったのですが、
高そうなカメラを持参してあのウィンクおフラーンス
参加
。だーかーらー。ウィンクはもういいっちゅうの。
それにしてもこの人の彼女は何処にいるんだろ。

風が強かったこともあって潮の流れも関係
していたのかも知れませんが、ボートはのろのろ、ゆっくり。
主人の解釈は「景色も楽しめってことなんじゃないの?」
だったけど、だんだんと気分悪くなってきたような...。
なんだよ!30分で着くって言ったじゃないかぁ!
もっとスピードあげろぉ!結局1時間も揺られていました。
だけど途中でマンタが見られたのには感激!何しろミニマンタと
命名して呆れられた過去を持つ身
ですからね。

コテージ付近ではどうしても流されてしまうので
モツピクニックに期待を寄せていました。今度こそ、泳ぐぞー!
でもやっぱり川みたい。ほとんどの参加者が海に入ることを
諦め、日光浴状態。
諦めきれずに挑戦したのですが、簡単に流されてしまって...。
日焼けをするつもりのなかった私は、ヤドカリを追い掛けていました。

どの島でも見かけるボラみたいなグレーがかった魚が
このモツはかなりのミニサイズで波打ち際まで
沢山集まってきたので、じゃこの「子ぼら」たちにパンでも
あげようと足先を海につけました。
そうしたら、何処にいたのって程にうじゃうじゃと集まってくる。
ここまで近い距離であのボラたちを見て初めて気づいたのですが、
ボラの口は吸盤みたいな変わった形をしているんです。
パンもシュパッシュパッと音を立てて吸いこんでいるみたい。
そのあまりの食い意地に呆れて見ていたら
(子ボラの上に子ボラが乗って、そのまた上に子ボラが
乗って...そんな感じでした)足首に違和感を覚えました。
ふと見るとパンまで辿りつかない子ボラが悔し紛れに
私の足首をその吸盤でシュパッシュパッと吸いついて
いくのです。
き、気持ち悪いぃぃぃぃぃ。
痛みなんて全くありませんが魚に吸われるなんて妙な体験。
今回魚に好かれたのは私のほうでした。

後は、ランチ位しか楽しみがない...。

 

 


待てなかった私・・。
のんびりタヒチアンは楽しくおしゃべりをしながら
ランチの支度。でもなかなかランチにならない!
ええぃ、その手をもう少し早く動かしてくれーい。
じっと見つめる私に主人が言いました。
「フルーツはもう出してあったよ。持ってきていいんじゃない?」
「でもラップかかってるよ。ダメなんじゃないの?」
話しているその脇で、スタッフと楽しげに会話をしていた
フランス人がラップをはがして、フルーツをつまんだのです。
なーんだ、いいんじゃん!
お腹がぺこぺこだった私は、意気揚揚とそのフランス人に続きました。

すると「すみませ〜ん。まだです。やめてくださ〜い!!」
日本語で!!注意されました。
とほほだよー。
しかももう口にくわえていた私...。
どうしろってんだよぉ!

 

なんだ、ガキじゃんかよぉ!
それからしばらく待たされ、ようやくランチとなりました。
われ先に!とお皿を持って並びます。
その顔がよっぽど嬉しそうだったのか、卑しそうだったのか
写真を撮らせて下さいとのこと。
いいわよいいわよ!
満面の笑みをたたえてカメラに収まったのです。
(フランスの取材記者たちがティケハウの取材にピクニックまで
同行していました)

みんなの目がそちらに集中していた時、事件はおこりました。
写真に撮られている私の背後から主人が近づこうとしたら
私の後ろにもう一人のカメラマンが居て、泥棒のように
ささーっと大慌てで
去っていた
そうです。しかも主人の姿に
慌てた様子
だとか。食べ物を目前にした私は、全く気づかなかったし
「別アングルも必要だったんじゃないの?」
と言ったのですが、返ってきた言葉は違いました。
「違う違う!あのおフラーンスだってば。しかも、何撮ってたと
思う?しゃがみこんでお前のケツ撮ってだぞ!」

なぁにぃぃぃぃ!!

彼は本当にあの取材クルーの一員なのか?
それからは、あのおフラーンスをつぶさに観察してみました。
すると...。衝撃の事実が!
たいそう高価なカメラを持っていたので、私たちはハナっから
取材クルーと信じて疑わなかった
のです。
でもスタッフの誰とも会話をしていないし、いつも別行動。
一体彼は何者?と更に彼をじっと見ていたら、なんと
パパとママが一緒だ!
そうなんです。家族でバカンスに来てたらしい。
よくよく見れば、体型がイヤに華奢なのは細いからじゃなく
まだ子供だから。
あんまりにも行動がキザなので、私たちは絶対に大人だろうという
固定観念でおフラーンスを見ていただけのこと
だったんです。
じっくり見ていたら、中学生位の年齢だということも判明。
主人は大爆笑です。
「がははははは!!お前あんなガキにウィンクされて
照れてたのかよぉぉぉ。
そりゃ、あの位の歳なら親と離れて
行動したいよな!きっと向こうは向こうでお前が自分と同じ
位の歳にしか見えてないんだよ。あの年齢じゃ異性に興味深々だろうし
写真も撮られるはずだよ、がはははは」
と涙を流さんばかりに笑う...。自分だって大人だと
思ってたクセにぃぃぃ。
その時点でおフラーンスはカメラ小僧へと呼び方を変えました。
それきっとパパのカメラだろー!!

 

 


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