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DARUMASHI-KIKOU PRESENTS 続・TAHITI BORABORA

爆笑!mamiのタヒチ珍道中 !! 2004フアヒネ編

●だって、きらいなんだもーん

滞在2日目。今日も雲ひとつない快晴!
昨日は海に入ってないし、今日こそ!...でもやっぱりこわっという訳で、ホテル内のビーチで慣らすことにしました。
遠浅なんだけど、いい感じ。徐々に深い所まで行って勘を取り戻したら、部屋からも海に入ろう作戦。
ほとんどの人が泳がずにデッキチェアでくつろいでる中フィンをつけ、マスクをつけていざー!!という瞬間大慌てで駆け寄ってきたマダム
いきなりフランス語で「ここは魚が全然居ないでざます。あの水コテの辺りの深い所じゃなきゃ楽しくないざます」と何度も何度も忠告。
要するにこんな浅瀬で潜らんと、もっと深いとこに行けっちゅーことです。
泳ぎに自信がないのよという言葉を返せる訳でなしメルシーと笑顔でその場を去るしかなかった私たちなのでした。
水コテの間にひっそり存在している浅瀬の人気のないビーチに移動しほんとに魚いないなーと思いながら、珊瑚で足をすりむきつつのシュノーケル。魚、カモーン!!

南の島好きとは言え、どうにもこうにも慣れることが出来ないのが神出鬼没のヤモリ
「いちいちキャーキャー言ってるようじゃ、南国に来る資格なし」と主人に嫌味を言われるけど、嫌いなものは嫌いなんだってば。
よく見ると目がクリクリしてて可愛いんだって。何もしてこないから、ちょっとだけ見てみ」と言われて、恐る恐る覗き込んだけど、(私的にはめいっぱい近づいてるつもり)「可愛くないよー!気持ち悪いよー、汚い色して、舌出してる」と言う私の言葉と同時に主人が「あ、それ、とかげだ」
ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。ヤモリもトカゲもいやだー


●無念、今夜もパーティ野郎に敗れる

部屋に戻るとミニバーの中身が補充されていたものの忘れられたのか、水とインスタントコーヒーの補充がなし。
到着時、スタッフが部屋の説明をしてくれた時コーヒーなどのセットの脇に置いてあったのは1Lの水。「水はサービスですよ」とのこと。ラッキー!!
というのも、私は物にあたりやすく、予防の為飲み水もミネラルを沸かしたものを口にするよう気をつけています。だから利用本数がとても多い。それがタダなんて、嬉しすぎるぅ。

水がないから2本持ってきてと電話するとすぐさま届けてくれましたがサインさせられました。頼むとお金がかかる?なんだかわかんないシステム。ま、いいや。
今夜も「パーティ野郎」との戦いに敗れた主人。製氷機の底から数個の氷だけを持ってきました。背中が小さく見えました...。

 

●「さしみ」と見つからないホテル

滞在3日目
ヤバイ程の晴天続きから一転、どんよりとした曇り。
まま、あの暑さが続いたら倒れるかもという感じだったので私たち的には全然オッケーです。

今日こそは水とコーヒーの補充をしてもらわなきゃとミニバーの上にわかりやすく空のペットボトルとコーヒーの袋を置いて、昨日買った水は誤解されないようにとスーツケースの中にしまってから部屋を出ました。

今日はフアヒネ島一周ドライブ。
タヒチ島同様、ヌイとイティで構成されています。そんなに大きくないので、簡単に一周出来そう。
ユーロップまたはエイビスが一般的との事前知識を得ていたので初日に場所は抑えておきました。ボートでファレまで行き、歩き始めたら雲よー、雲、何処に行くんだー!!という位の快晴に。
雲がなくなった途端に襲う暑さに耐えられずついついファレのメインストリートで目に入った小さなお店に入りました。

すんなり借りられた車はプジョー。しかもこのお店安い!
国際免許って手続きが高いし、私もタヒチを運転したかったけど今回は主人だけ。
そして車に乗り込んでびっくり。マニュアル車でした。ははは。これじゃ私が国際免許持参しても何の意味もなかったわ。(おそらく大手で借りればオートマもあるでしょう)

久々のマニュアル車に四苦八苦し、敷地から出るまでに2度もエンストさせつつやっと発進。
ところが、エアコンの効きが悪く、暑くて暑くてたまらない。人間、暑いとイライラするもんですわ。
些細なことでケンカ口調になり、車内は一触即発の緊張状態。

嫌なムードのまま、マラエを発見。これが篠遠さんの復元したマラエなのかと思うとちょっと感激です。
停車し、写真を撮りさあ出発と思ったら、私たちに前に停車していた4駆も出発しました。そうそう、マラエを巡るツアーがあるんです。。
乗っていたのはテティアレの宿泊客。レストランで何度も見かけている人たちでした。どうやら家族でのバカンスらしく、両親と子供が3人。(子供とは言え、上の2人は結構大きい)。
長男くんはすごいおっとこまえでした。しかも、器用に箸をつかって刺身を食べていたのが印象に残り、以来私たちは「さしみ」と名づけていました

さしみご一行さんの車を追いかける形で私たちも出発。次のマラエでまた一緒になり、そしてまた追う形。。
ところが私たちは一箇所立ち寄りたい所がありました。それは2004年末を持って閉鎖のホテル ヘイバです。

さしみご一行さんたちの車を見送り、私たちは停車。。
ヘイバの看板が立っている分かれ道に架かっている橋は老朽化の為、車の通行を禁じています。。
何故だか私、橋からはホテルはすぐ、と勝手に思い込んでいたのです。しかし、歩けど歩けどホテルなんか出てきやしない。。
空は雲ひとつない晴天、日陰もない。帽子は被ってたし、水を飲みながら歩いてたのですがだんだん滝のような汗が流れてきました。。
それに、何処から入って来たのか車が私たちを追い抜いてゆく。15分歩き続けた所でもう危険と判断。諦めて引き返すことに。


●想い出はこの目に焼き付けて・・・

死ぬ思いで車まで戻り、効かないエアコンを諦め車外の風を入れながら走り出しました。でも、どんどん気持ち悪くなっていくー。
「あぁぁぁ熱射病になったんだー」救急車に乗せられる自分を想像し更に具合が悪くなっていく。

道端の看板を見つけ、一旦車を止めることにしました。そこは簡単なスナックで、飲み物が売っているようです。
車から降りることも出来ない位気持ち悪い私に代わり主人がコーラを買いに。
「冷たいものですっきりするかも知れないし、とにかく車からは降りろ」と言われ、這うように木陰へ。
う○こ座りで苦しんでいると、なんとさしみが!!ツアーでの休憩ポイントもここだったようで、またまた会ってしまったのです。

ホテルでは私を完全しかとなのに、何故かこんな時だけにこやかに挨拶してくる。なにもこんなに気持ち悪いときじゃなくたってぇ。
脇の小川を見つめていたら、うなぎがくねくねしていました。まっすぐ泳いでよ、気持ち悪いんだから!と軽く八つ当たり(無茶

しばらくすると落ち着いてきました。どうも、単なる「車酔い」だったみたい...。
もともと乗り物に強いタイプじゃないのですが、国内は道路状況がいいし、オートマに慣れていた。
ここは舗装されてるとは言え、くねくね道の連続で度重なるギアチェンジで、まいってしまったみたい。

原因が判明すると、気持ちも楽になるもので加えて冷たいコーラですっかり回復。
さ、気分一新と車に乗り込んだのです。

バックで駐車場から出そうとした主人。
車の前方には簡素なベンチがあり、地元のタヒチアンがのんびりおしゃべりしていました。
そこに、突然けたたましく響くクラクション。おしゃべりも中断し一瞬びっくりした彼らでしたが主人の操作ミスに気づいた途端指をさしての大笑い。えへへ、ごめんなさーい!笑って謝る私たちでした。

ドライブ再スタート。道は一本なので、迷うことはありません。ただひたすらに進めばいいだけ。
でも、くねくねなのでまた気持ち悪くなってきた...。必死になって堪えていると峠にさしかかり、道はさらにくねくね。私はもうマラエを探すとか景色を楽しむとかって余裕はゼロ。
そんな中視界が突然開けました。高台から見下ろすマロエ湾の見事な景色。
主人は車酔いの私に気づくこともなく「スピード落とすからシャッターチャンスだから、ほらほらほら!」と急かすのですが、手元で細かな操作をする神経などもう皆無の私は「い、いい。目に焼き付けとく」と写真を拒否。

マニヒの時みたいに撮りまくればカメラが壊れてたり、しっかり準備すればこんなアクシデントに遭遇したりと私たちの旅行にカメラは要らないのかも...。


●ホテル発見!と思いきや・・・

しばらくするとルレマハナを発見。ここでランチ&シュノーケルをすることにしました。
家族で経営しているというこのホテルはこじんまりと可愛らしく、とってもいい感じ。
まだ酔っていた私はとてもランチどころではなく倒れるようにフロントのソファに座り込むこと数十分。
やっとレストランに移動。ジュースをすすり、なんとか正気になって主人のお皿からポテトをつまみつつ回復。

その後ビーチに移動しました。目の前がすぐ海というベストロケーション。
では早速!と思ってあ然。なまこがたっくさん居るのです。ここはサイパンかー!ためらいつつも、せっかくだからとなまこを避けながら海に入りました。
滞在ホテル周辺より、こっちのほうが魚が多かったかな。

帰り支度をしていた時、ふと隣接していたお店(何のお店かは不明)の人が海辺でラジカセを聞いており、メロディが耳に入ってきました。
何故か懐かしさを感じてしまい、じっくり聞いているとなんと日本語。でも日本人の発音ではなく、歌もまるで聴いたことはない。
そしてその歌詞は「かるいざわ〜かるいざわ〜。真珠のようなかるいざわ〜」 は、はい?ハワイアン風のメロディに乗って流れてきたのは軽井沢を讃える歌でした。もう大爆笑。
どうしても手に入れたい!!探しています。誰か知りませんか?(笑

かるいざわ〜かるいざわ〜と歌いながら帰路へ。ほどなく一周ドライブも終わりに近づきました。
ファレの町まで戻ったところで、どうにも納得出来ないとレンタカー一時間延長の手続きをとり、ホテルヘイバに向かいます。
空港の脇の一本道(未舗装)を延々と行くと、どうも私たちが歩いた道に出そうだと分かり、チャレンジ。
こうなったら、どうしたってお茶したい!!ガタガタ道を揺られるうちにまた酔ってきたのですがもうすぐだーと言い聞かせ頑張る。
そのうちに雨がぽつぽつ落ちてきて、あっという間にどしゃ降りに。
それでも進むとさっき歩いた道と合流しました。道の終点に、あったー!!やっとやっと在ったよ。もうたらふくお茶飲んでやるー!と勇んで近寄ると...
「ホテルは閉鎖しました」という頑丈なゲートと看板がっっ。

今年いっぱいじゃないの!どんだけ苦労してたどり着いたと思ってんのよー!!と怒り心頭。
でも怒ってみたところで、ゲートが開く訳でなく...。言いがたいほどのがっかり状態で帰ったのでした。

GSで満タンにして車を返し、追加料金は幾ら?と尋ねると「満タンになってるんでしょ、いいわよサービス!」優しいお姉さんでした。ありがとう!

ホテルに戻るとやっぱり水もコーヒーも補充されてなくてがっかり。
ただ、夜毎のライバル「パーティ野郎」は帰ってしまったのか氷が製氷機からあふれんばかりに作られていました。
主人大喜び...でも闘う相手がいなくなって寂しいと。競り勝つことが大切なんだってさ。男心は複雑なのねー。


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