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スパイダー・パニック! /
Eight legged freaks /
Arac Attack - Angriff der Achtbeinigen

Elloy Elkayem

2002 USA 99 Min. 劇映画

出演者

David Arquette
(Chris McCormack)

Kari Wuhrer
(Sam Parker - 保安官)

Scott Terra
(Mike Parker - 息子)

Scarlett Johansson
(Ashley Parker - 娘)

Doug E. Doug (Harlan)

Leon Rippy (Wade)

見た時期:2002年6月

2002年 ファンタ参加作品

ストーリーの説明あり

なぜ今ここでこの作品を扱うかというと、完全犯罪クラブで女刑事の話が出たばかりだからです。それ以外に深い意味はありません。こちらは実に軽い話なので、筋がばれていてもそれほど大きな被害はない・・・ことを祈っています。

アラク・アタックというタイトルだったのですが、どこかからイラク・アタックに聞こえるというクレームがついて変更になったと聞きました。ドイツではまだ公開されていません。ドイツ語のタイトルは「アラク・アタック−八本足の攻撃」。

アークウェットと聞くとどうもぱっとしないイメージを持ってしまうという悪い癖があるのですが、デビッド・アークウェットは知る人ぞ知る、あのスクリーム1・2・3連続出演、最後にあっと驚かせてくれた保安官ドゥーウィー。ここでは保安官の友達の役です。

ポップコーン・キノという言葉があるのですが、スパイダー・パニック!はその類に入ります。ややこしい事は考えず、ポップコーンをかじりながらスクリーンに釘付け、というタイプの映画です。冒頭はロジャー・コーマンを思わせるシーン。三流映画風なのですが、田舎の景色、意味ありげな事故などコーマンの映画が好きな人は大喜びです。

田舎で蜘蛛を育てている人がいて、近所の少年と仲良くしています。この少年は頭脳明晰で、蜘蛛に関しては詳しいです。ある日、路上のウサギを轢いては行けないと避けたトラックが事故を起こし、ドラム缶が川に落ちます。その中に何やら怪しげな液体が入っていましたが、誰も気づく人はいませんでした。暫くして蜘蛛を飼っていた人が襲われ死亡。仲良しだった少年が訪ねて来て惨状を見ます。死体は無く、異常に大きな蜘蛛の足を1本みつけて持って帰ります。帰路ヒッチハイクで拾ってくれたクリスに蜘蛛の話をしますが、そんな事を信じる大人はいません。一方行方不明になる人が出始め、徐々に事件としての形をなして来ます。

事件となると保安官の出番。保安官サムはとびきりの美人ですが、どんどん威勢良く法律に触れる人をつかまえてしまいます。女だからと軽く見るとしょっ引かれてしまいます。スタイルはこの間のサンドラ・ブロックと対照的。元気いっぱいです。2人の子持ちのシングル・マザーで家でも町でも大忙し。蜘蛛少年はその保安官の息子です。少年が蜘蛛の話をしても誰も信じなかったのですが、蜘蛛は遂に町にその姿を現わします。車1台分ぐらいの大きさに成長しています。で、ありったけの火器を持ち出してドンパチ撃ち合いが始まります。蜘蛛は捕まえた人間をすぐには殺さず、糸でぐるぐる巻きにして食料としてどこかに保存しておくため、助かる人もいます。あとはもうご都合主義で大ハッピーエンドに突入。他愛のない話です。

サムというのはサミュエルのサムではなくサマンサのサムです。この映画の魅力は全然期待しないで行くと数々のパロディー、ギャグに驚かされるという点です。使い古したギャグでもリサイクリングが上手だとおもしろいです。映画館にはプロの批評家が20人か30人ほど座っていただけ。ところがこの人たちの笑い声が空の映画館に響き渡っていました。問題はこれをドイツ語に移した時にユーモアが生き残れるかという点ですね。

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