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2006 J/USA/F 127 Min. 劇映画
見た時期:2006年5月
クライング・フリーマン:
小池一雄・池上遼一、出演:マーク・ダカスコス、ジュリー・コンドラ、加藤雅也、島田陽子、チェッキー・カイリョ、マコ他、ファンタでは伝説的な作品
セントラリア:
ゲームは見たことがないので分かりませんが、映画のベースに使われている景色は、非常に実際の町と似ています。事件があったのはアメリカのペンシルベニア州、セントラリアという町ですが、以前センターヴィルとも呼ばれていたそうです。何となくサイレント・ヒルと韻が合いそうな名前です。
以前は普通の炭坑の町で、千人ちょっとの人口だったそうですが、1962年にゴミから石炭に引火し、地下の巨大な鉱脈に火が入り、現在も燃え続けています。巨額な金と長い時間をかけて消火活動をしてみたものの効果が無く、お手上げ状態のまま現在に至っています。一説では今後まだ百年間は燃え続けるとの話です。ちゃんと消して、また石炭を掘り出すなり、現在燃えている地下の熱を何かに使うなりすればいいのに、もったいない話です。
ほとんどの住民が保証金と交換に移住したため、現在はゴーストタウンに近く、映画に使われているシーンとそっくりの状態。それでも2桁の数の住民が残っているそうです。2桁と言っても20人前後だという話です。
出生の秘密:
アリサはダリアの娘ですが、ダリアは父親が誰か言いませんでした。そのためアリサは最初から町で虐めに遭い、その上コリンという男に虐待も受けます。事態がエスカレートし、ついには罪の子としてクリスタベラの指揮の元中世の火あぶりのような目に遭います。ててなしごという言葉自体がもう古臭くなっていたはず。ちょっとこの辺の時代公証が甘いような印象を受けます。
シャロンはアリサの分身で、孤児院に赤ん坊として引き取られます。後にダ・シルバ夫妻に引き取られます。
グッチ刑事の活躍:
当時の町はやたら保守的で、父親が分からないまま生まれたアリサには町中の非難が集中します。狂信的なクリスタベラに扇動されて、町の人はアリサを清めなければ行けないという考えに取り付かれ、彼女を火あぶりにすることに決めます。
いざ実行という時に母親のダリアが警察を呼びに行き、グッチ刑事と共に現場に戻って来ます。その時すでにアリサは真っ黒になるまで焼かれていましたが、まだ息があります。それを素手で解放し、病院に担ぎ込んだのがグッチ刑事でした。刑事の手に大きな火傷の跡があるのはそのためです。グッチは彼女を病院に担ぎ込んで集中治療室へ。
アリサの呪いに理解者現わる:
アリサの意識はまだあり、彼女は満身の恨み、復讐の意思を次の世代に託します。アリサの呪い誕生。
ここからは悪魔も絡み、全く現実から逸脱してしまいますが、取り敢えずローズはアリサの事件について本人の口から説明を受け話に納得。ローズがアリサの敵ではないこと、ダリアは娘を救おうと力を尽くしたなどの事情があって、ローズは無事シャロンを取り返します。
しかしこの解決は意外な方向に向き、こういう話の結末としては個性があります。それを画面で実現するのが難しかったのか、今一つ効果が弱いです。
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