アシモフの小説に近い作品。ロボット3原則は予習しておいた方が分かり易いと思います。
科学が発達した2044年。環境は限界まで破壊されています。主人公はロボット会社の調査員。ロボットが設計時の予定と違う動きをするため、持ち主が違法な改良をしたのではないかということで調査員が調べ始めます。実際はそうではなく、ロボットが自立して考え、行動するようになっていました。ロボットとなっていますが、圧迫された少数民族の自立、独立のような話。
離婚したグリフィスも共演。
ちょうど今ホーキング博士とビル・ゲイツが別々な分野から同じ結論を出しました。「人工知能は発達し過ぎると人類に害になる」とのこと。過去にそういう筋の映画がたくさん作られて来ましたが、人類が果たしてそこから学んだか・・・まだ学んでいないような気がします。映画を制作することが目的になっていて、筋は何でも良かったのかな。

トレイラー:　カメラが良く、それだけでも楽しめそうです。トレイラーが見せたシーンだけですと、ブレードランナーのアンドロイドの立場がこの作品のロボットに当たる感じです。ただ、こちらのロボットは本物の機械。人間のような体は持っていません。

Final Girl - Jörg Buttgereit

舞台はベルリン。若い女性が目を覚ますと隣の寝室に半裸の中年男がいる・・・。

Alraune - Andreas Marschall

秘密クラブのような所でパーティー。参加している人は極端なセックスなどを楽しむ集団。使われているドラッグには副作用が・・・。デカダンスの時代を反映した作品。

Make a Wish - Goran Mimica

聾のカップルがフーリガンに襲われるが、2人には守り神がいて・・・。

トレイラー:　わざわざドイツ人の評判を落とすような感じの作品です。こんな事やっているドイツ人って何人ぐらいいるんだろうと思ってしまいます。生活保護を貰ったりして毎日の生活を切りつめている人が大多数だというのにねえ。

監督はこれまで短編を作っていた女性。長編デビュー。

イランからは時々欧州のインテリ層に気に入られそうな作品を出す監督が出ていますが、エンターテイメント性のある作品は知りません。政権交代になる前は結構開けた国だったのであの当時何か作っていたのかも知れませんが、私はその頃映画を見ている余裕が無かったので、情報がありません。この作品はアメリカ製です。

イライジャ・ウッドが制作に関係。ウッドには独創性があるので、ちょっと期待。女吸血鬼が人の少ない街で獲物を探すという話らしいです。字幕が英語やフランス語で、元の言語はペルシャ語かも。ペルシャ語なら印欧語なので、まあ何とかついて行けるか？

トレイラー:　モノクローム、密度が濃い感じです。

ファンタにも出たV/H/Sの監督（なので、心配）。
ハロウィンの頃、イラクで戦死した息子の戦友が訪ねて来ます。息子の残した写真に写っている人物。家族との折り合いが良く、両者は親しくなりますが、男には物事にエキセントリックに取り組むという困った面もあります。程なく家族の周囲には死体の山。
見た人は賛否真っ2つに意見が分かれています。

トレイラー： 解説通りの内容。興味があるのは男の兵士という以外の素性と、動機。

典型的な性格の違う2人の殺人担当の刑事の話。事件は1980年に田舎で発生。2人の少女の死体発見。本庁からやって来た2人の刑事が事件を担当。閉鎖的な田舎の村は女性を軽視する傾向があり、よそ者の刑事が事件を解決するのは難しそう。しかも殺人はこの2件だけではなさそう。

トレイラー： 気合の入ったシリアス・ドラマです。

監督の姓はドイツ語で《黄色》という意味。
死者を蘇らす実験ティーム。スタッフの1人が事故死。恋人を再生すべく未完成の薬を与えたため起きる騒動。家族や恋人が死んでしまうと、関係者は黄泉の国から連れ戻したいと考えるのは理解できますが、一歩下がって見ると、まだ若い両親なら次の子供を作ることを考えたり、新しい恋人をと考えた方がいいのではと思います。科学がここまで発達するまでは人は人生を川の流れのようにとらえ、死者は手厚く弔い、まだ生きていることを喜び、次の世代をと考えたものです。懐かしい時代。

トレイラー： ファンタでは平凡な部類に入る実験物ホラー。

母親が長患いの末亡くなり、息子は今後どうやって生きて行ったらいいのか分からなくなり、全てを放り出し、リュックサックを背負って欧州へ。母親の世話でこれまでそんな事をしたことが無かったのです。素敵な村へ到着。うら若い女性がすぐ彼を受け入れ、恋愛に発展。無口な青年とオープンな女性、いいコンビ。ところがこの女性には秘密が・・・。

トレイラー： 正統派のホラー映画に加え、イタリアの景色も楽しめそうです。

スミス親子・姉妹、デップ親子、コール夫妻など家族経営の作品。
珍しい体験を配信している主人公の所へ船乗りからおもしろい話が寄せられます。取材でカナダへ行って見ると、薬を盛られ、とんでもない目に遭う主人公。船乗りからセイウチとの共同生活を強いられ、挙句に・・・。

トレイラー： 船乗りは現在引退していて、車椅子生活。船乗りと言うより、学者風。体験談取材の主人公は人体を改造されて行く・・・かなりグロテスクで、コメディーかどうか疑わしいです。コメディーだとしたらかなりブラック。

12歳の少年がカブ・スカウトの一員として滞在中の森が変だと感じます。実際彼は家を発見し、妙な少年と出会います。スカウトのリーダーは嫌な奴で主人公の少年を苛めます。誰かが森中に罠を仕掛けていて、そのやり方は執拗。せっかく12歳の少年がそれに気づいても他のメンバーは彼を信じようとしないのです・・・。・・・でないとホラー映画は成立しませんし。
原題はカブ・スカウトのカブらしい。英語のタイトルも当を得ています。

トレイラー このジャンルとしては正統派な印象を受けます。死者はかなり出そう。ボーイ・スカウトやカブ・スカウトは未成年者が山や森でのサバイバルを習う機会。この年齢でいきなり本番のサバイバルというのはちょっと同情。冒険映画と言えるのかは疑問。

隕石が地球に落下。ゾンビ誕生。ゾンビになった人間と、普通の人間の戦いが始まる。主人公の妻と娘はゾンビになったため、殺さざるを得なくなる。残った妹は狂信的科学者集団に拉致される。集団はゾンビを捕虜にして研究中。
クラシックなゾンビ映画に近い作り。フィナーレに向きそうな内容。最近オーストラリアからは滅亡が近く、荒れ果てた世界の映画が来るようになりました。もう少し希望の持てる作品も作ってよと突っ込みたくなります。

トレイラー： 賑やかなゾンビ映画。