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蕎麦湯ぶれいく

知床五湖ウォーキング

2013年10月3日

 一晩中降っていた雨も朝には止んでいた。空を見ると急速に回復している様子。

 夜中に一度目が覚めて温泉に入りに行ったが、今朝も朝風呂に行く。温泉に来たら何と言っても朝風呂でしょ。

 7時30分朝食。厚切りベーコンとサニーサイドアップ、サンマ、昆布の煮物、納豆、ほうれん草のお浸し、イクラなど。おいしい、おいしい。ゆっくり味わって完食。

 今日は東京に戻るが、飛行機に乗るのは夜だから時間はたっぷりとある。食後にも、もう一度温泉に入り部屋でのんびりする。

 9時45分チェックアウト。ウトロ・バスターミナルまで歩く。

 10時15分発の知床五湖行きのバスに乗車。乗客は一人旅の中年男性と、やはり一人旅の中国人らしき若い女性だけ。

 バスは昨日の知床峠方面へ行く道とは離れ、知床半島方面へ入って行く。
 途中、岩尾別温泉の前を通る。左側に岩尾別ユースホステルの建物が見えた。昨日の羅臼湖トレッキングで一緒だった老夫婦が泊まったという所だ。まさに国立公園の中にポツンと建っている。電気は来ていないから自家発電なんだそうだ。周りは大自然。野生動物もいっぱい。もちろん熊も出るだろうけれど、今度知床に来るときは是非泊まってみたいものだ。

 終点の知床五湖で降り、250円払い、フィールドハウスで熊対策などのレクチャーを受けてからフィールド内に入る。周遊は3kmの大ループと、1.6kmの小ループがある。一緒にレクチャーを受けたグループのうち中国人観光客らしい大人数の一団は小ループ方向に行ってしまった。大ループのルートを選んだのは、バスで一緒だった中年の一人旅と中国人女性の一人旅。そして子供連れのカップル。

 道は実に良く整備されていて歩きやすい。アップダウンもほとんどないと言っていい。知床五湖とは言うが、湖というよりは沼と言う感じ。沼と湖の違いは厳密には難しいが、水深が深い方が湖で浅いと沼らしい。ただし、水草が生えていれば沼で、生えていなければ湖とする場合もあり、知床五湖はこれを適用すると知床五沼。まあ、沼だと響きがよくないので湖にしたのかも。ひとつひとつ固有名詞の名前が付けられているわけでもなく、一湖、二湖、三湖・・・なのも悲しい。

 大ループは回るのに90分と表示されていたが、ゆっくり歩いてやはり90分だったから標準的なペースで回ったことになる。

 帰りのバスまでは、まだ時間があったので売店でソフトクリームを食べる。はまなす・こけもも味。はまなすも、こけももも食べたことが無いから本当にそんな味なのかはわからない。300円だが、鮭チップを付けてもらうと320円(笑)。

 帰りのバスの車窓からは、キタキツネが見られた。運転手さんが気が付いて停まってくれる。それがもう道路の脇でチョコンと座っていて、まるで観光用に出てきたみたいで笑ってしまった。仕込まれていてシフト組んで交代で出てきているんじゃないの?(笑)
 さらに走ると、今度は鹿。ええーっ! 鹿までシフト組んでるの?(笑)

 ウトロで知床斜里行きのバスに乗り換え。これは観光バスの形になっていて、行きに乗った路線バスよりも100円高い。ただし、ガイドさんが付いてくれ、途中、通称希望の丘という農道を走ってくれる。さらにはにんじんジュースのプレゼント付き。オンネベツ川では橋の上で停まってくれて、鮭と鱒の遡上を真上から見ることが出来た。これは凄い数だ。

 知床斜里駅からJRで網走。
 網走駅からタクシーで[博物館 網走監獄]へ。広い敷地に作られた刑務所のテーマパーク。実際にあった建造物を移送して建てられたものもたくさんあって臨場感あり。なんだか怖い感じもする。監房は板の間で、これはさぞかし冬は寒かったろうと思われる。『網走番外地』シリーズはよく観ていたが、よく似ているから、あのセットはよく作られていたものだと思う。

 路線バスで市内へ戻る。
 旅の最後は、網走の居酒屋での夕食。
 インターネットで調べて評判がよかった[喜八]に入る。予約でいっぱいだと言われたが、かろうじてカウンターに座らせてもらえた。さすがに人気店らしい。生くじらの刺身、ボタンエビの刺身、ホッケのフライ、マスのハラス焼き、レッドムーン(じゃがいも)の炙りバター。どれもおいしかった。

 バスターミナルから再び路線バスで女満別空港。20時25分発のJAL1190で一路羽田へ。今回、二泊三日をフルに活用した旅だった。

10月6日記





















静かなお喋り 10月3日

静かなお喋り

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