R20
悪の華
XS

届かない大空
(九代目×S・家光×S ほか)

罪と罰
Squalo14-22
R20

(オッタビオ×S その他×S 注意)
注意
スク陵辱(20禁)


6



 
ボンゴレ本部では、九代目に呼ばれた家光が苦虫をかみつぶしたような顔をして、スクアーロを見下ろしていた。
「どういうつもりだ。
九代目に触れていただく前に、他の男を銜えこんでくるとは」

九代目は、椅子に腰を下ろし、深いため息をついた。
「スクアーロ君、本部に入院したのは、この前ここに来たあとだね。
そんなに嫌だったのかい?」

スクアーロはうなだれたきり、顔も上げない。
「いい子にしていたら約束も守れるけれど、お前から反故にするなら話は別だ。
この前のこともそうだ。
お前はわれわれと契約を交わしたのだ。
確かに、ちゃんと呼び出しには逆らわず来ているが、
そんな汚れた身体で九代目に触れていただけるわけがない」

返事をしないスクアーロに家光はいらだった。
九代目は、この小僧を支配せねばならないのに、丁重に扱っている。
これではなめられてしまう。
これは、罰なのだ。
ガキの気分で逃れられる罰ではない。

今日のスクアーロの行動記録を見ると、
ヴァリアーのアジトから、本部が迎えに出した車でまっすぐにここに来たことになっている。

家光は、スクアーロの係にしている隠密ドライバーに連絡をとった。
「家光様ですね。はい、正直に・・・申し上げても・・・?
今日は、少しいつもと違うことがありました。
その・・・なんというか、最初から帰りの時のような感じでして・・・。
オッタビオ氏がちょうど出かけるところだったらしくて、
ちょっと気分がすぐれないようだが、具合が悪ければ向こうで処置してもらえばいいから、寄り道などせず、まっすぐ本部に行くように。
と言われました」
家光は眉をひそめた。
隠密ドライバーも、スクアーロの帰りの変化に気づいていたのか。
継続的に使っていれば、知れるというものだ。
オッタビオが、念を押して送り出したのか・・・。
では、情事はヴァリアーのアジト内で行われていたということになる。

「相手は、誰だ?
おまえのいかれたお仲間か?
オカマか?
それとも気違い王子か?
大男のレヴィか?」
家光の言葉に、スクアーロはきっと顔をあげた。
「あいつらを、バカにすんなぁ!!!
そんなことするわきゃねえ!!!」
家光にとびかからんばかりに目がギラギラと光っている。

じゃあ誰だってんだ。
隊員か・・・?
こいつが下っ端なんかに簡単にやられるか?
それに隊員相手なら、オッタビオが気づきそうなものだ。
今までの報告には、そういうものは・・・。
オッタビオ・・・?
まさかな・・・。

「オッタビオか・・・?」
スクアーロの目の光が弱々しくなり、かすかに目を反らした。
反論もない。

家光は、舌打ちした。
オッタビオか。
影のような男なので存在を忘れていた。
あの男は、ザンザス一筋だったではないか。

オッタビオにはまだヴァリアーを任せておかなければならない。
あの男は冷静に任務を遂行することができるからだ。

「お前が誘ったのか?」
家光は、スクアーロのあごをつかむと、
無理に上を向かせた。
「違う!!」
「他の奴とも寝たのか?」
家光の言葉に、スクアーロは唇をぎゅっと噛みしめた。

このバカなガキは嘘がつけない。
ザンザスといる時から、こいつの感情など簡単に見てとれた。

オッタビオなら、こんな単純なガキに言う事を聞かせる方法などいくらでも考えつくだろう。
「命令」、「任務」、どれでもいい。
「ヴァリアー」や「ザンザス」という名を出すだけで、いとも簡単に脚を開く。

一度、こいつの肉を味わうと、もう一度食ってみたくなる。
こんなガキは他にはいない。

スクアーロが誰にどうされようとも構わない。
これは罰なのだ。
しかし、九代目が関わっているとなると話は別だ。
九代目が触れた身体を簡単に切り売りするわけにはいかない。

「どうなさいますか?」
家光の問いに、九代目はしばらく答えなかった。
「今日はよしておく。
あとは任せるよ」
九代目は沈んだ表情を浮かべて立ち上がった。

「申し訳ありません。
二度とこんなことのないようにさせます!!」
家光はあわてて声をかけた。

九代目を落胆させてしまった。
あってはならないことだ。
このガキは汚れた子どもだ。
こいつを大切に扱う価値などないのに。

スクアーロはのしかかってくる男をぼんやり見た。
もう、誰でも同じだった。
ザンザスでなければ、誰が相手でも、どうでもよかった。
穿たれると、仕込まれた身体は熱くなった。
苦痛と快楽が入り乱れ、身体は暴走していく。
早く終わって欲しい。
早くイって欲しい。
早くイかせて欲しい。
快楽に支配されている間はすべてを忘れられる。

こんなこと何でもないんだあ。
こんな罰、どってことないんだあ。
スクアーロは、うすれゆく意識の中、
自分に言い聞かせた。








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