top地下食料庫knockin'  on  heaven's  door

■ knockin  on  heaven's  door
       
■  ZORO*SANJI
 

 

■5■
■予感■
 
 

サンジはうとうととした眠りから覚めた。
クソ、酒でも飲むか。あれから夜が来る度に、ゾロの事を思い出す。
灼熱の太陽のように感じられた、ゾロの体。はーーー。何であんな奴のことなんか。
また、あいつとヤったら。そう思うと背筋がゾクリとする。どうしたっていうんだ。
あの体にまた翻弄されたいと願う自分。バッカみてえ。あんな奴に。
デッキに出てタバコをくゆらす。

ゾロはサンジがデッキに出てくるのを見ていた。寝酒飲んで寝ようかと思っていたところだ。
サンジは無言でタバコを吸っている。月明かりに白い横顔が浮かび上がる。
ゾロはいつもは一度寝た相手には興味を失う。なんの新鮮味もない。
そう思うと二度と手を出す気がしない。
だが、サンジは違っていた。掴みきれない感じ。

サンジは何気なく振り返り、そこにゾロがいるのを見つけた。
胸がざわめく。正面から視線がからまる。ゾロといるといつもそうだ。
きちんとした言葉が出てこない。だから、いつもケンカになる。
でも何を言えばいい? 何も言えねえ時はオレは余計な事をいっちまう。心にもねえことを。

「なんだ、オレとヤりてえのか?」
ゾロはあまりの直球に笑いを隠せない。
「・・んだよ。コラ。やるのか!!」
「ああ、犯る」
まったくサンジって奴は予定調和でなくておもしれえ。バカだけど。
「あっ、てめえ、今、オレをバカにしたろ!!」
サンジは急に怒りはじめた。バカの癖に敏感で、それで鈍感。ヘンな奴だ。
ていうか、緊張感ねえんだよ。かと思うと妙なところで色気あるんだよな、コイツ。

ゾロはサンジをデッキに押し倒した。
「ココですんのか?」
確か前もそんな事言ってなかったか、コイツ。なら、どこが良いんだよ。いちいち聞くな。
ヤりてえとこがヤる場所だ。

ゾロはゆっくりとサンジの体に手をかける。
はだけたシャツの間から手を入れて、敏感な部分を愛撫すると、確実に反応する体。
こういうことまであの爺さんに仕込まれたのか。
「なあ、てめえ、いくらで売ってた?」
なめらかな肌に指を這わしながら尋ねた。
本当はどうでもいい事だ。だが、サンジを辱めるためには効果のある言葉。
サンジの口に指を入れると懸命に舌を絡めてくる。零れ落ちる唾液。
ゾロは勃ったモノの先端をサンジのモノに擦りつけた。
「ああっっ」
体を震わせてサンジが喘ぐ。既に先走りの液が滲んでいるモノが喜びに揺れる。
「言わねえと、ヤらねえぞ」
そう言って慣らした指を一本ずつゆっくりとサンジの中てかき混ぜる。
「・・・ゃっ・・・ゾロ!!・・・」

サンジは涙を流しながらゾロを見た。
こんなにヒートアップが速いことは今までにないことだ。早くも限界を感じている。
たった指だけで。ゾロもカンジテルのに。底が見えない。
何で。ゾロが欲しくて・・・。自分はオカシクなる。

「正直者には褒美をやる」
ゾロはそう言ってサンジの感じる部分を全て責めた。
触って声を上げるところがそうだから、凄く分かりやすい。
嫌がるところもそうだし。もうサンジは蕩けそうな目をして喘いでいる。
つまらないプライド。オレはそれを壊すのが好きだ。抱かれる奴なんて皆同じだ。
自分の快楽にしか興味がねえ。オレはそいつらを天国に連れていってやる。
終わった後、地獄になるらしいけど。過ぎた夢を追い求め始めたとき、そいつは地に落ちる。
飛べなくなるんだ。サンジ、お前も同じだ。オレはお前に天国の扉を見せてやる。
決して入ることのできない扉を。人に見せられた夢なんて自分の夢じゃねえ。
人にあたえられた快楽なんて自分のものじゃねえ。そんな事も分からねえ奴はどうなってもいい。

「・・・なん・・・で・・・ん・・なこと、聞く?」
サンジは途切れ途切れに言うのが精一杯だ。
気持ちいい。気持ちよすぎて、ドウニカナリソウ。これは手軽なトリップ法。
なんで最後にシテほしい事って決まってるのか。なんで中に欲しいのか。
そんなこと誰も疑問に思わねえ。突っ込まれて、ヨガってるオレが思うのもヘンだけど。
「金・・・くれ・・・ん・・・のか?」

ゾロは動きを止めた。
あのな−−−。そういうことじゃねえんだけど。オレがもらうほうじゃねえのか。
いや、これって合意だろ。冗談にもならねえぜ。普通、ここは恥ずかしがったりするとこだろ。
調子狂う。恥ずかしいこと言わせて、もっとエロくすんだろよ。精神まで犯して。

サンジはゾロの動きが止まったのに気づく。
もうトリップ中だ。なんのためらいもなく、ゾロのモノを扱き始めた。
「はやく・・・」
もうイっちまってるじゃねえか、コイツ。一人で。この状態じゃ後で何も覚えていねえだろな。
ちっ。しょうがねエな。勝手にその気になるんじゃねえ。でも、オレも気持ちいい。
突っ込んでやるよ。

ゾロを体の中に感じてサンジは嬌声をあげた。
自ら腰を振ってゾロのリズムに合わせる。激しい突き上げに幾度も精を放つ。
もう何が何だか分からない。快楽の天国。
ゾロもまた幾度となく精を放った。繋がったままで溢れ出る精が床を濡らす。

辺りはばかることなく漏れる嬌声。
あいつら、起きてくるかな。
ゾロは一瞬、日常にかえる。何をしてるかなんて誰が見たって分かるだろ。
裸の男が二人、繋がってリゃ。
とりあえず、サンジの手で口を塞ぐ。
無意識に逃げようとする様子を見たら更に欲情した。いいねえ、コイツ。
これから航海は楽しくなりそうだ。ゾロはサンジの奥にたっぷりと己の精を注ぎこんだ。
 
 
 
 

6■