たった今、嫁と「ハリー・ポッターと賢者の石」を見てきました。
とはいえ、私は映画オタクでは無いので、別に映画そのものについて語るつもりはありません。この映画に、チェスが使われたシーンがあったのです(またかよ)。
でもって、またもや映画の中でのチェスについて語ろうと思うのですが、今日現在(H14.1/20)「ハリー・ポッターと賢者の石」は絶賛上映中なので、これから見に行くつもりの人は、これは読まない方が良いかも(笑)。
あ、でもチェスのシーンがあるから、ここはきちんと見てきてくださいね、重要だから。
この映画の主役は勿論ハリー。そしてハリーと仲良しのロンとハーマイオニーの3人組で、ホグワーツ魔法魔術学校で様々な冒険をするお話しですな。
まずは映画の中盤あたり、ホグワーツ魔法魔術学校の食堂(?)でハリーとロンが「魔法使いのチェス」に興じていましたね。
「魔法使いの」といっても、ルールは普通のチェスと同じ。どうやら駒には手を触れずに魔法で動かし、さらに相手の駒を取るときには、自分の駒がその相手の駒をぶち壊すというものでした。
チェスの他にもチェッカーをやっている生徒もいたようで、やはり海外ではチェスやチェッカーといったボードゲームが当たり前のように映画の小道具として使われるのだなぁと思いましたね。
さてと、重要なのはいよいよクライマックスでの話。3人組が賢者の石を探す(守る?)ために、3つの頭を持つ犬、フラッフィーの部屋の隠し扉から、ホグワーツ魔法魔術学校の地下室(?)へと侵入していきます。
その途中にいろいろな関門が用意されており、その中の一つに、実際に自分たちがチェスの駒となって、「魔法使いのチェス」をやらなければならなくなります。勝てば先に進めるようですが、もし自分が担当する駒が取られるときには、自分が殺されてしまうということになるのでしょうか?
ここから話がややこしくなってきます。十分に注意して読んでくださいね。
3人組は黒番を持ちました。そして、ハリーは黒マスビショップ、ロンはキングサイドのナイト、ハーマイオニーはクイーンサイドのルークとなり、ゲーム開始です。実際に黒番の手を指すのはロンでした。
白番の初手は1.e4です。この応手としてロンが指したのは、1. ... d5でした。
センター・カウンターですかぁ(笑)。ロン君、なかなかやりますねぇ。
まぁ実際のところ、2.exd5でそのポーンが取られる=駒が壊されるわけですから、この駒が壊れるシーンを最初に見せたかったんでしょうけどね(笑)。
ここからは、駒がバカバカ壊されるイメージシーンが次々と続きます。途中で、ロン君が「ポーンをc3へ!」とか言っていましたね。黒番持っているのに、ずいぶんポーンが進んだんだなぁ。
そんなこんなで、いよいよゲームの決着がつく時が来ました。
ロン君は言います。「次に僕がクイーンに取られる。その間に君は相手のキングを取れ」
カッコイー、ナイト・サクリファイスですね!!「僕が犠牲になるから・・・」という字幕の後ろで、ロン君は「・・・サクリファイス・・・」とか言っていました。
の前に、ちょっと待て。チェスに「キングを取る」という手は無いぞ、戸田奈津子さん。「君は相手のキングを詰めろ」と訳しなさい。とはいえ、実際のロン君の台詞は聞き取れなかったんだけどね(笑)。
そのロン君、自らh3に動いて「チェック」と言っている。つまりは、○. ... Nh3+だな。しかも元の位置はg5だったようだ。ということは、白キングはg1かf2、あるいはf4にいることになるのかな。
でもって、○.Qxh3でロン君のナイトは取られてしまう。この時にクイーンは真横に動いていたようなので、白クイーンはサードランクにいたようだ。おそらくd3かe3にいたと思えますね。
ロン君の乗るナイトが白クイーンにばっさりとやられちゃった後(実際、ロン君はケガしただけなのだが)、ハリー(黒マスビショップ)は画面の左奥から右手前(白番の方から見て)へ動いて、チェックメイトとしました。
さぁ、ここからが面倒くさい(笑)
仮に白キングがg1かf2にいたら、黒マスビショップが白番から見て左奥から右手前へと動いてチェックメイトにすることは不可能です。
何故なら、○. ... Bg3+,Bh2+,Bh4しか手が無く、いずれもh3にいるはずのクイーンに取られてしまいます。ということは、白キングはf4にいるのかなぁ。
ハリーは黒マスを斜めに2〜3つくらい動いたっぽかったなぁ。ということは、○. ... Bg5#かぁ?
これでメイトってことは、白キングは、先ほど白クイーンが横にさーっと動いていった、e3,f3,g3には逃げられないのか・・・。あぁ、ややこしい。
僕の実力では、ここまでです(笑)。そもそも、このチェスのシーンもいまいちうろ覚えだし(笑)。
この「魔法使いのチェス」の謎を解いた方、連絡下さい(笑)。待ってます(マジで)。
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