９Ｒのお相手は、若手の有望株、Ｎ君。レートは1886で、この年の秋にオリンピックに出るとはね･･･。
大学生相手ならともかく、中高生と試合をするのは、好きではありません。
なんで、子供にいじめられなきゃならないんだと･･･（涙）。
[Event "Zenkoku Taikai"]
[Site "PIO"]
[Date "2002.05.03"]
[Round "9"]
[White "anon-emperor"]
[Black "R.N"]
[Result "0-1"]
参考資料：「The Grand Prix Attack」Gary Lane著
「sicilian grand prix attack」James Plaskett著
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| 【図−１】 | ||||||||||
第９局に至って、初のシシリアン。
こちらは当然の如く、グランプリ・アタックです。
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| 【図−２】 | |||||||||||||||||||
白としては、いつf5を突くか、というのがポイントの一つなのですが、じーっとその機会を伺っています。
結論としては、伺いすぎ（笑）。6.f5で勝負するのが良いようです。
8.a3はいるか師匠に怒られた弱気の手。
7. ... a6は、... b5を見越している手ですが、それを防ぐなら 8.a4が正着です。
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| 【図−３】 | |||||||||||||||||||
淡々と駒組みが進みます。
10.d3で e4のポーンを補強し、11.Rb1で b2のポーンを守ります（黒のビショップがg7にいるため）。
そして、12. ... 0-0のキャスリングを見て、いよいよ戦闘開始。
13.f5?!で勝負です。フリッツ君は、13.e5を推奨ですが（笑）。
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| 【図−４】 | |||||||||||||||||
14.Qh4とクイーンを出ていきましたが、14.Qg3の方が良かったようです。
16. ... Kxg7?は間違い。16. ... Nxf3+とチェックとなり、c2のビショップにも当たります。
17.gxf3 exf3で、このf3のポーンはb7のビショップで守られますから、黒が良いようです。うーん、難しい。
17.Qg5+を見たＮ君は、「ドローオファー？」と質問。
オイオイ、こんな序盤でドローオファーするわけないだろ！
断ると、黒は17. ... Ng6。
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| 【図−５】 | ||||||||||
引き続き、白は攻めなければなりませんが、18.Nxe4?はダメなようですね。
フリッツ君は、18.Nxd4を推奨。その後は、18. ... cxd4 19.Qf6+ Kg8でイコールとか。
で、黒からポンポンと駒交換が行われて、図−５。
うっ、ポーンの形が乱されてしまいました。
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| 【図−６】 | |||||||||||||||||
黒のワンポーンアップで、黒が狙うはどうやらクイーン交換です。
何とかそれは避けたかったのですが、23. ... Qg5でクイーン交換を迫られ、仕方なく交換。
ここから、どうやらルックエンディングに入っていくようです。
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| 【図−７】 | |||||||||||||||||||||||||||||
極めて怪しいエンディングです（笑）。
実は、29. ... Rab8?が悪手で、ここで白が優勢になっています。
29. ... Kg6が正着です。
何故なら、30.Nxe6+が白の好手で、黒はポーンでは取れません（チェックになります）し、ルークで取ると、b8のルークがタダです。
30.Nxe6 Kg6 31.Nc5で白優勢です。
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| 【図−８】 | ||||||||
黒が優勢ですが、それでもまだまだ難しい局面。
しかし、私は 33. ... Nd3の狙いに気づいていませんでした。
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| 【最終図】 |
33. ... Nd3は、勿論 b2のポーンを狙っていますが、f2のマスを抑えています。
うっかり、b4のポーンを取りにいってしまいました。
34. ... Rc1+でバックランクのメイトになります。
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