皇帝の正しくないチェス

全日本選手権飲み会レポート−1


 表彰式で出されたアルゼンチンワインで既に顔の赤くなった我々でしたが、打ち上げに向かいました。メンバーはゴールデンオープン出場組のryohmaさん(主催者!),yuukyuuさん(優勝者!),トクト(Aクラス2位!),シーム、さらに全日本出場組の4人組の合計8人です。

 この日の打ち上げの主役は、yuukyuuさんとトクトです。なんといっても、yuukyuuさんはゴールデンオープン3日コースの優勝者ですし、最終8Rのyuukyuuさん対トクト戦は、勝った方が優勝という注目の一番でしたし、そこに至るトクトの健闘ぶりも素晴らしいものでした。
 そのトクトは、「1ゲーム1サクリ」の看板を掲げて日本トップレベルをバタバタとなぎ倒したまし、Aクラス2位となりましたが、yuukyuuさんとの最終8Rでは勝負局面でクイーンが撤収(笑)してしまい、そのままyuukyuuさんに軍配があがりました。

 yuukyuuさんも「あそこはサクってこなきゃぁ〜」と仰っていたので、大ジョッキを8つ注文した途端に、その勝負局面では本当にサクリファイスできないのか、という検討が開始されました(笑)。

 クイーン撤収の局面では、トクトが30分ほどの長考に沈んだとのことで、yuukyuuさんも「これは絶対に来る!」と確信していたそうです。
 「それなら、トクトの目の前で『カモン』とばかりに挑発(ブルース・リーが手をチョイチョイとやるポーズ)すれば良かったんですよ。そうすれば、トクトも(-_☆)キラーン とサクったのに」などと言いながら、それでも検討は真剣です。

 さて、クイーン撤収の局面は、ナイト切りだのルーク切りだの、いろいろサクリファイスのパターンがあったのですが、全て成立せず、「サクらせなかった時点で、yuukyuuさんの勝ち(笑)!ゴールデン・チャンピオンおめでとうございます!カンパーイ!」という結論に至りました(笑)。

 そして黒白師匠も勿論、主役です。黒白師匠は最終13Rで、前年度日本チャンピオンの権田さんを破るという快挙を成し遂げました。
 いつもの黒白師匠の対局パターンは、とにかくエンディング勝負。特に私なんかは勝つも負けるも20数手で決着をつけるパターンが多いのですが、黒白師匠はきっちりとエンディングに持っていきます。私が対局を終え、感想戦をし、ふと振り返ると、黒白師匠はワンポーンアップの難解なエンディングを戦っていた、なんてこともしょっちゅうででした(笑)。

 そんな黒白師匠ですが、権田さんとの対局は序盤から激しくピースが飛び交うという、ある意味で「らしくない展開(笑)」でした。それを勝っちゃうんだから、黒白師匠!やっぱスゴイっすよ!!
 ということで、この自戦記を強制的に寄稿してもらいました(笑)。→まだです。

 そんな飲み会でしたが、千歳は最終の飛行機に乗るとのことで、中座。いるか師匠も翌日が仕事とのことで、2時間ほどでお開き。実はもう一人大いなる主役がいらっしゃったのですが、この場では秘密にしておきます(笑)。
 お開きの後は、残った6人でhiyagon先生が参加している飲み会に合流することにしました。

 実は、シームがhiyagon先生対Bibbyさんの棋譜を持っていたので、これも併せて検討していたのです。途中のhiyagon先生の指し手に対して、yuukyuuさんが「その手ではなく、別の手ではどうか?」と指摘。Ryohmaさんを始めとして、そのyuukyuuさんの手は「なかなかの好手だ」と意見が一致しました。

 そこで、hiyagon先生に合流する旨を電話した際、
皇:「実は、先生とBibbyさんとの対局をこっちで検討したんです」
hi:「えー、恥ずかしいなぁ」
皇:「で、先生の指し手に対して、ゴールデンチャンピオン(=yuukyuuさん)の方からちょっと待ったコールが出たんです」
hi:「本当ですか?」
皇:「ええ。チャンピオンが言うには『この手に気付くかどうかがチャンピオンになれる者とそうでない者の差だ』とのことなんですよ」

 「言ってなーい!」というyuukyuuさんの言葉を無視して続けます(笑)。

皇:「『チャンピオンの俺様がちょっと実力を見せてやる』と申されていますので、これからそっちへ合流します」
hi:「わ、わかりました。敬礼でお迎えします!!」

 かくして、ryohmaさんを筆頭に我々6人は、hiyagon先生達の飲み会へと場を移すのでありました。
 「ゴールデンオープンの優勝盾を掲げながら入場するのって、どう?」とか訳のわからないことを言いながら・・・(笑)。

 余りにも長くなってしまったので(笑)、「全日本選手権飲み会レポート−2」につづく・・・。