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 Q&A   NO.11

Q13.アレルギー・アトピーと好き嫌いとの関係を教えてください。
子どもが好き嫌いをいうことはわがままだからではないのですか?

A.子どもが食べ物の「好き嫌い」をいうときには、子どもが自分の体に「ある食べ物」への違和感やわだかまりを持っているときなのです。
おおよそ、70%くらいは「嫌い」だという食物にアレルギーがあると考えていいのですが、30%くらいは「体にとって必要である」という判断と「体から排出しなければならない」という判断が逆に意識されてしまうために、アレルギーのない食物を「嫌いだ」と思い、アレルギーのある食物を「好きだ」と思いこむケースがあります。

子供たちにとってのアレルゲンは、一人一人の子どもによって違い、また成長の過程によってアレルゲンも変化します。

戦後の栄養学は、「人間の標準的な成長にとってどのような栄養が必要か」という観点から出発しましたので、「一人一人の人間にとって必要な栄養は個体差がある」という観点や、「一人一人の人間にはアレルギーが起こっている」という観点や、「人間には自分の体の中に深い判断機構があり、食物の「好き嫌い」の判断は、その判断機構から響くものが多い」といった観点が抜け落ちていたのです。
多くの日本人は、良くも悪くも頑張りやですので、「体にいいものは食べなければならない」と思い、「体にいいものを食べようとしないあなたはわがままです。そのわがままを直さなければならない。」と思い、子供たちにその努力を押しつけてきたのです。

1.アレルゲンを発見する方法

Q11.子どもにアレルギーのある場合に簡単にアレルゲンを見つける方法はないでしょうか。
を参照してください。
Oリングテストを使えば、簡単に子どものアレルギーを検査できます。

1.お母さん又は保母が左手で子どもの右手を握ります。
2.お母さん又は保母は、右手の親指と人差し指と中指でリングをつくり力を込めます。
3.まず、子どもの左手に何も触らせない状態で、
お母さん又は保母の右手のリングを第3者の右手と左手のリングで引っ張ってもらい、お母さん又は保母の右手のリングが開くか開かないかのバランス点を探ります。
4.子どもの好き嫌いのあるものやアレルゲンとなりそうなものを、子どもの左手に触らせ、 お母さん又は保母の右手のリングを第3者の右手と左手のリングで引っ張ってもらいます。
すると、子どもにとってアレルゲンであるものに子どもが触っているときには、 お母さん又は保母の右手のリングに力が入らなくなり、リングが簡単に開き、
子どもにとってアレルゲンではないものに子どもが触っているときには、 お母さん又は保母の右手のリングにはいる力に変化が無く、
子どものアレルギーを治す力のあるものに子どもが触っているときには、 お母さん又は保母の右手のリングにはいる力が強くなりリングが開かなくなります。

その子どもを愛している母親や保母が被験者となって行う限り、Oリングテストは現在アレルギーの専門医が行うアレルギーテストより正確にアレルゲンを特定することができます。

2.アトピーとアレルゲン

アレルゲンを体外に排出しようとする機構が狂い十分その機能が発揮されない場合に、関節の裏の皮膚等からアレルゲンを排出しようとする「アトピー性皮膚炎」や、気管支や目や鼻の粘膜からアレルゲンを排出しようとする「アレルギー性鼻炎」が起こります。
本来、アレルゲンの排出は肝臓と腎臓の働きで起こるのですが、副腎皮質ホルモンが十分分泌されていないと、リンパ液がアレルゲンを肝臓と腎臓に運ぶ前に関節や粘膜から体外に排出しようとしてしまうのですね。
肝臓と腎臓のアレルゲンを排出する働きが十分起こっていないと、アレルゲンの濃度が高まり、乳児から幼児では、体がのけぞったり、つまさきだちになったり、噛めなかったりという体の現象が起こります。
さらに、高熱が出ますと、自閉症系や脳性麻痺系のSDやLDがおこったり、てんかんが起こったりする場合があるのです。

3.アレルギーとアレルゲン

人間の体の機能が、アレルゲンをどのように扱ったらよいか訳が分からなくなったときに、中耳炎や扁桃腺炎や蓄膿症や、喘息や、接触アレルギーや、食物アレルギーが起こるのです。
人間の体の各部位では、それがアレルゲンであるかどうかの判断を下し、どのように処理をすべきかを副腎皮質に聞いている状態にあるのです。
ところが、知覚神経系が仙骨と腸骨でつまってしまうために、各部位から副腎皮質への報告の情報が途絶え、
副交感神経系が頸椎と肩胛骨でつまってしまうために副腎皮質から各部位への命令の情報が途絶えてしまうのです。
すると、格部位では、アレルゲンをどのように扱ったらよいか訳が分からなくなり、身もだえが起こりアレルギー現象を起こすのです。

上記の意味のアレルギーが体にある場合には、手足が冷たくなり、乳児から幼児期に高熱が出ますと、自閉症系のSDやLDが起こる場合があります。

4.アトピーとアレルギーの治療

(1)代謝系を改善する方法(食事法)

1.アレルゲンとなる食物を食事から除去します。(鶏卵、鶏肉、青身の魚、レタス、緑黄野菜、貝類、牛乳、牛肉、豚肉、米等、……一人一人違いますよ、そのために具体的に調べることが必要なのです。)

2.接触アレルギーを起こすものを除去します。(化学繊維、プラスチック、ダニ、杉花粉、ブタ草、金属など、……日本人の幼児のほとんどは化学繊維とプラスチックに対するアレルギーを持っています。ポリエステル混紡のものを着せたり、テッシュペーパーで乳児の肌に触ったり、紙おむつを常用したり、プラスチックのおしゃぶりを吸わせたりすることは、ほんとは言語道断なことなのです)

3.アレルゲンとなるものを体外に排出する機能を回復するための食物を食べます。
 ア)胚芽米や五分搗き米を食べます。(米にアレルギーがある場合には、米へのアレルギーがなくなるまで待って食べます。)
 イ)粟や稗を混ぜた米を食べます。(米にアレルギーのある場合に有効なときがあります)
 ウ)ライ麦パンを食べます。(米にアレルギーのある場合に有効なときがあります)
 エ)ジャガイモを食べます。(米にアレルギーのある場合に有効なときがあります)

(2)体の基本情報を治す方法

1.マッサージ
  幼児マッサージを毎日励行する。

2.オステオパシィ
  全身のオステォパシィをおこない、骨格の歪みを治す。(特にアトピーの場合は蝶形骨大翼、前頭骨、仙骨、腸骨のオステオパシィ、アレルギーの場合には仙骨、腸骨、肩胛骨、頸椎、肋骨のオステオパシィが必要です)

(3)心の歪みを治す方法

1.わらべうた  にぎりぱっちり、アシアシアヒル、など

2.絵本     もこもこもこ、かささしてあげるね、はっぱのおうち、コッコさんのおみせ、など

3.キミ子方式絵画  折り鶴らんを描く

4.オィリュトミー    中段のOをとり胸声で発声する、右斜め前へ歩く、右回りの円を描く、など

 

2000年10月22日

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