ここの背景画像、gifアニメは「QUEEN」さんからお借りしたものを若干加工しました。

 あ・ら・かると サン・ジュスト編   


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大好きなサン・ジュストの華麗なお話。サン・ジュストの背景にはやっぱり薔薇でしょう。でもって「革命の大天使」ですから、羽のアニメーションにしてみました。

  1. サン・ジュストで失恋した(H11.4.19.)

サン・ジュストで失恋した (H11.4.19.)

慌てないでくださいね。これはサン・ジュストが失恋した、という話ではなく、サン・ジュストのせいで失恋した、という話です。

そう、あれはもうずいぶん前のことです。まだ私が若かった頃、友人に男の人を紹介してもらったことがありました。その人は某国立外語大学でフランス語を専攻したなかなかのインテリジェンス。フランス文学とフランス語とフランス革命が好きだったにもかかわらず、英文科に進んだ私は会う前からわくわくでした。

ようやく会う日が来ました。その人はいかにも私好みで、私は友人に深く感謝しました。

彼も私のことがまんざらではなさそう(たぶん…)です。ランボーの話やフランス文学の話で多いに盛り上がり、お互い、また会おう、というようなことを匂わせて話が進みました。私はすっかり嬉しくなって、フランス革命についても話し出しました。彼もかなり詳しく知ってます。おーお、何て話が合うのだろう、と嬉しくなりました。で、こう言いました。

私「フランス革命で誰が一番好きか当ててみて」
彼(すかさず)「マリー・アントワネット
私(嬉しそうに)「どうしてわかったの」
彼「女の人は皆マリー・アントワネットが好きだから」
私「へえ、そうなの。でも、本当はマリー・アントワネットより好きな人いるの。でも、マイナー過ぎるから知らないと思う」
彼(少し考えて)「サン・ジュスト?」
私(更に喜ぶ)「どうしてわかったの」
彼「女の人ってサン・ジュスト好きだから」
私「へえ、そうなの」
彼「でも、テロリストが好きだなんて、信じられない」
私「サン・ジュストはテロリストじゃないわよ」
彼「テロリストじゃないか。あんなに人を殺しておいて。そんな人を好きになるなんて信用できない」
私「別に好きって言っても歴史上の人なんだから。この人と友達になるとかそういうわけではないもの」
彼「いや、たとえそうでもそういう感覚はおかしい」

この後、急速に会話は途切れ、冷え冷えとしました。彼も私もお互いいやーな気持ちになり、早々にさよならし、ニ度と会うことはありませんでした。

…こんなつまらないことで気まずくなってしまったなんて今でも不思議ですが、彼はきっと正義感が強かったのでしょう。テロリスト(違いますが)を好きになる人間など許せなかったというわけでしょうか。

でも、一体どうしてサン・ジュストをテロリストだなんて思いこんだのでしょう。大抵の本にはそんなことは書いてありません。「革命の大天使」「恐怖の大天使」「死の大天使」と言われることはあっても通常の本は比較的好意を持ってサン・ジュストを書いてます。

私が知っている限り「サン・ジュスト=テロリスト」と断定しているメジャー(マイナーではいくつかありますが、特にサン・ジュストを弾劾しているわけありません。)のものは、アニメのベルばらです。あれはひどかった。すごくきれいなんですが、ピストル持ってやたらと貴族を殺していました。滅茶苦茶だわー。彼もアニメベルばらを見ていたのでしょうか。

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