ここの背景画像は「素材工房Closet」さんからお借りしました。

リュシル・デムーラン の小部屋

La Chambre de Madame Du Barry

「幸せだわ。もう少しでカミーユに会えるんですもの」

リュシル・デムーランの小部屋にようこそ。ここは、リュシル・デムーランだけの小部屋です。夫カミーユを心から愛した「やさしのリュシル」をご紹介します。

はじめに

人に歴史あり

  「年表」

  

「やさしのリュシル」 既存のページから

  「リュシル・デムーラン」

  「カミーユ・デムーラン」

  

「索引」




●はじめに

かなりフランス革命の本を読んでいる人でも、リュシル・デムーランを知っている人は少ないかもしれません。リュシルは、マリー・アントワネットのように王妃でもなく、ロラン夫人のように革命を引っ張ったこともなく、テロワーニュのような女性闘士でもなく、ただの専業主婦に過ぎないのです。特別なことはなにひとつしませんでした。

しかし、そんな平凡な専業主婦に過ぎないリュシルがなぜ一部の人たちの目を引いたのでしょう。考えて見れば、有名人の夫を持ったといって妻まで注目をされることはあまりありません。ダントン夫人やラファイエット夫人について知っている人は少ないでしょう。あんなにたくさん革命家が現れたのに、その夫人となると、デムーラン夫人以外にある程度知られているのは、マラー夫人ル・バ夫人くらいではないでしょうか。そして、この三人の中でもおそらくリュシルが一番平凡です。

リュシルがしたこと…、それはひたすら夫を愛することでした。長い恋愛期間を経てようやく結ばれた二人は本当に愛し合っていました。夫とともに生活し、夫と同じ空気を吸い夫の幸福を自分の幸福とする…。私にはとてもできないことですが、そこまで愛することのできる人物に出会ったリュシルを本当に羨ましく思います。もちろん男女は平等であると思っていますが、このような生き方をしたリュシルに、一種の理想の生き方を見てしまいます。…尤も、女性にここまで献身させるには、男性もそれなりの人物である必要がありますが。

 

ホームに戻ります 小部屋のトップへ