一 : 今回は敵の巨大移動砲台のシーンね。
風 : やっと登場ですね・・・第三回で作ったのに今まで放置してたっていうのもかわいそうな・・・
一 : 真打登場!って思えば・・・
風 : このシーンは、砲台の下からカメラが近付いて、上部のアップ。そして巨大レーザーの発射!というような感じに・・・
一
: それで?
風 : だから・・・下から上へのモーションと、レーザー発射のモーションの二つに分けます。
一
: はい、よく出来ました。
風 : 先輩、前回でレーザーの発射方法はわかりましたけど、今回はこう・・・もっとタメというか、なにか演出効果が欲しいんです。
一
: う〜ん・・・「波動砲発射!」みたいな?
風 : 波動砲?それってなんですか?
一
: ・・・ヤマト世代じゃなくても一般常識として知っていて欲しいんだけど・・・
風 : ???
一
: まあ、いいわ。簡単な演出方法だったら、こういうのはどうかしら?
胸の発射口に光球が発生して大きくなっていく。
光球が発射口より大きくなったところでレーザー発射!
風 : なるほどぉ〜!光球を少しずつ大きくしていくことでタメを演出できますね!
一
: それじゃ、今回は光球が大きくなっていくっていう演出の解説をするわね。
風 : でも先輩。大きさを変化させるなんてモーションは可能なんですか?
一
: あら、風子、覚えてないの?
風 : え?何をですか?
一
: 初めて移動物体を設定したとき、始点と終点で大きさが変わってしまったことがあったじゃない。(第六回参照)
風 : ありました!ということは・・・移動物体にして視点は小さく、終点は大きくすれば・・・
一
: その通り!位置を変えないで大きさだけ変化させたいときは、ピンクのマーカーを赤のマーカーに重ねて消して、始点と終点も重ねてしまうの。
風 : 今回は・・・その場で大きくするよりは、少しだけ前進させていこうかな・・・
一
: できた?再生してみて。
風 : 出来ました〜!
一
: あとは、出現時刻と消失時刻を決めればOKね。
風 : 先輩、レーザーも細いのからグワッと大きくするっていう感じにしたいんですけど。
一
: そうね・・・だったらどうすればいいと思う?
風 : えっと・・・移動物体で最初は小さく細い形にしておいて、大きく太い形に変形させればいいんですね!
一
: そのとおりよ。でも、もう一工夫が必要ね。
風 : もう一工夫って?なんですか?先輩。
一
: 細い状態から太い状態にして、しばらく太いままで維持して、その後消失という流れにしたい場合は、次のような方法を使うといいのよ。
細い形から太い形へ変形する移動物体を配置
太くなった時点で移動物体は消失させる
消失した次のフレームから、消失した位置に静止物体を出現させる
(静止物体になっているのが分かります?)
風 : あ、静止物体でも出現時刻とか消失時刻は設定できるんですか?
一 : あら、言ってなかったかしら・・・静止物体を選択した状態で「速度調整グラフ」を表示すればいいの。
風 : ・・・えっと・・・こうすると・・・太くなったレーザーが消えた後に同じ位置に太いままの静止したレーザーが現れる・・・ってことですね!
一
: そういうこと。このテクニックを応用すれば、複雑な軌道で動く物体を作ることも出来るのよ。
風 : え?複雑な軌道を?
一
: 簡単な軌道で動かし消失させたあと、消失した位置に同じ物体を出現させて動かし始めればいいのよ。
風 : さっすが先輩!!
一 : 物体ならこの消失と出現の繰り返しで複雑な動きも作れるんだけど、カメラに関してはこれができないのよねぇ・・・
風 : はぁ・・・
一
: まあ、そういう複雑なカメラワークはL2、L3でってこと!
★ 始点と終点で大きさを変えれば、大きさの変化するアニメーションになる!
★ 物体の消失位置、時間と出現位置、時間を重ねることで複雑な動きも可能!