車をモデリングしていくとき、まずどこから作るのか。
これは人によっても、車によっても違ってくるでしょう。
（いきなりハンドルから作る人もいないでしょうが・・・）
私の場合、だいたいフロントセクションから作っていくことが多いです。
フロントセクション、つまりボンネット、バンパーフロントフェンダーといったあたりからです。
ボンネットは、まあ言ってみれば一枚の板です。
ですから、三面図の上からの図を見ながらこんな面を作成しました。
次にナイフの「接続面を連続切断」で下図のように切断して形を整えます。
視点を前からにしてボンネット前縁と後縁の高さを合わせます。
上からの図で「連続切断」でこのように分割します。
前から、斜めから（透視図）を使って、形状を整えます。
このとき、Y軸にしか動かないように編集オプションで制限します。
ここからさらにナイフツールの「連続切断」で下のように切断して形状を整えます。
全体を選択して、プラグインの「Solidify」で後方に「1」だけ押し出します。
押し出した後、真中に位置する面を削除します。（下図参照）
削除した後、X=0 付近の点を全て選択し、位置を X=0 に揃えます。
これは「左右を分離した鏡面」でボンネットを作るためです。
（曲面化すると左右が繋がる部分に面があると分離してしまうため）
オブジェクトの設定で、「Catmull-Clark」、「左右を分離した鏡面」にするとこのような感じになります。
この状態では尖らせたい部分やキャラクターラインを入れたい部分がぼんやりと丸い状態です。
＜後端のエッジ
＜ライトからのキャラクターライン
ここで活躍するのはナイフツールの「連続切断」と「連続消去」です。
ボンネットの縁の面に対して「連続切断」を繰り返して行うと、縁に沿って細長い面が出来ます。
縁の細長い面だけ残して、切断で出来た不必要な辺は「連続消去」で消していきます。
これを前、後、横の縁に対して行うと縁のエッジがきれいにつきます。
この作業はどういうことかといいますと、サブデビにすると下図左のように曲面化されるので、下図右のように分割してエッジを表現するということです。
また、キャラクターラインをつけたい部分も、エッジをつけたい部分も同様に細長い面になるように切断と消去をします。
仕上がるとこんな感じ。
縁のエッジもキャラクターラインもくっきりと浮かび上がってます。
今回はサブディビジョンサーフィスでエッジをつける方法を詳しく説明しましたが、次回からは省略します。
次回はフロントフェンダーを作る予定です。