Fate-セイバールート |
Fateは、ルート攻略順が完全固定の為、1番目のルートです。
半人前の魔術師が、最優のサーヴァント セイバーを召喚し、絆を深めながら、聖杯戦争を勝ち進んでいく王道ストーリー。
前半の山場 ライダー、中盤 バーサーカー ラスボス 金色+そのマスター。
正直、士郎が一番ウザいルート。
他の連中に比べて、悪いこと何もしてないのに、エロゲ最悪主人公ランク上位に入ってしまうだけはある。
間違ったこと言ってないんですけどね。規格外の存在庇うし、基本は足手まといなのに戦いに割ってはいるし。
このルートでは、そうそう死なない能力(アヴァロン)があるとはいえ、おそらく彼は、そんなものなくて、一撃死の状況でも間に入るでしょうけど、自分が死んだら、結局セイバーも消滅するという事実を認識すべきだと思うのです。
ラストの覚悟決まった決戦とか、セイバーとの綺麗な別離とか、彼にも色々良いとこもあるとは思いますが。
個人的には、アーチャーさんが、普通に格好良いのは、このルートだと思います。
散り様といい、要所要所でのアドバイスといい。
ちなみに道場での選択肢で、セイバーにアーチャーについて聞いたときの選択肢にうけました。
『あの腕で、何であんなに棒立ちだったんでしょうね。まあ斬りましたけど』(意訳)
容赦ないな、おい。
結局、本来なら反応できてたかもしれないけど、久しぶりに会った彼女に見惚れてたということで宜しいのでしょうかね。
彼は、セイバールートに近い過去を通った彼だそうですからねぇ。
|
Unlimited Blade Works-凛ルート |
いわゆる別名アーチャールート。二番目。
セイバールートクリア後、セイバーが斬捨て御免のシーンで、令呪を使ってでも止めるという選択肢が出現するので、選択すると入れるルート。
前半の山場 キャスター、中盤 アーチャー? ラスボス 金色。
セイバールートでの難敵たちが、他者にやられてしまい、本当にバトルロイヤルなんだなと実感したり。
セイバールートであっさりにもほどがあったキャスターとか、大活躍でしたね。
彼女のおかげで、マスターとサーヴァントの組み合わせが変わり、それもまた楽しい。
神話レベルの悪女が、純情&純愛とか良いですよね。
その所業は、普通に酷いけど。
あれだけ頼りになった凛が、このルートでは結構長い間、囚われの姫になってしまうのがやや難かなと思いました。
どうもきのこさんは、高い戦闘能力持ったヒロインたちでも、攻略ルートでは弱体化する気がします。
そんなにお姫様を守らせたいか。
いや、八極拳で英霊ぶちのめす彼女の、どこが弱いのかって言われればその通りなんですが。
セイバールートで美味しいとこ持ってったランサーは、こちらでも美味しく。
まあ、気の毒でしたが出番多かったですね。
死力を尽くして闘いたいという彼の願いが、全ルートで唯一叶うのが、ここでの2回目アーチャー戦でしょうし。
アーチャーさんは、このルートだと、結構面倒な人なんだな(凄惨な過去ありなのは分かりますが)と、ちょっと思ってしまった……。
でも、ラストの彼の笑顔と台詞は、確かに反則だと思う。
そりゃ元エロゲでありながら、人気投票で男キャラが3位取るよ。
|
Heaven's Feel-桜ルート |
三番目。上記2ルートクリア後、序盤で桜寄り選択肢を選ぶ。
斬捨て御免時に選択肢が出ず、凛からの同盟を断ったら確定しています。
セイバールートで理想を追い続け、凛ルートで、それを一度疑い、だが確信し、桜ルートでダンクシュートばりに投げ捨てる。
どれが間違ってるわけではないし、どれが正しいとも断言できないものですが。
このルートでは、何故聖杯戦争があるか、このシステムはどうなっているのか的なものが主になっていくので、今までの英雄譚は潜め、ドロドロし出します。
サーヴァントはバンバン脱落していき、今まで黒幕な存在だった人が結構協力的。
前回の聖杯戦争のことも、士郎の養父との因縁とかも、聞けば教えてくれる。
Fate/zeroの後だと(まあ、実際は本編が先、Zeroが後から作られたのでしょうが)、その辺の語りが良いです。
奴は人為的な人でなしで、私は人為的な聖職者だった。
『普通』から遠く離れているから、他から同類扱いされたが、実際は鏡に映したかのように正反対。
↑互いに大嫌いで、本当に宿敵な感じで良かったです。(801的な意味でなく)
桜が普通の人を手に掛けてしまっても、それでも守るか否か――今までの理想を追うか捨てるかの煩悶とか、士郎の非人間的な『善の行動を取る』ところが、ある意味で修正されるところ、好きです。
アーチャーのその選択ができるなら、私たちは違うモノだって語りも。
逆に、一応バッドED扱いですが、今まで通りの正義を選んだ後の展開も好きです。
いわゆる鉄心エンド。このED後の話書いたSSなども結構見かけます。
切嗣と同じ――大の為に小を切り捨てる――選択をしていく士郎ってのは、結構そそる題材なんでしょうな。
イリヤの『切嗣と同じ、顔も知らない多数の誰かの為に、身近な少数の人を切り捨てるんだね』という哀しい台詞も、言峰のはしゃぎっぷり(←マジ嬉しそう)も何か良いよなと。
このエンドは、タイガー道場のふたりさえしんみりしてて、これも取りうる未来のひとつなんだなと思えました。
ラストは、ノーマルの方が綺麗だし、言い方悪いけど、桜は愛する人を喪うという報いを受けてて正しい気はしますが、グッドエンディングの幸せ感も違う意味で報われててありかなと。
橙子さんやら宝石翁やら、すごい人たちの力添え(橙子さんは普通に金銭かな?)があってのことですが。
しかし桜ルートは、バッドエンドが怖いわ。
イリヤはスプラッタだけど、桜はホラーという虎師匠の道場の台詞は、ホントその通りだと思います。
|