遠野　志貴は、幼少の頃、事故により死に瀕した。
奇跡的な回復後、彼の眼には、奇妙な線が見えるようになっていた。

なぞれば強度に関係なく、物体を容易に解体できる、他の人間には見えない線。
発狂してもおかしくない、壊れやすすぎる世界から、解放してくれたのは、偶然出会った女性であった。彼女から、眼を封じる眼鏡を貰い、掛けている間は線が見えなくなった志貴は、危ういバランスながら、『正常』な生活を手に入れる。


それから八年の平穏な時が経過した。
虚弱となった身体を理由に、勘当同然に分家筋へと出されていた志貴であったが、その命を下した父が死去し、新たに当主を継いだ妹　遠野　秋葉によって、本家へ呼び戻される。

泣き虫だった面影もなく気丈に、厳格に育った妹、使用人の双子の姉妹らとの新しい生活を、戸惑いながらも始めた志貴であったが、時を同じくして、街では猟奇殺人が発生していた……。

半人前の魔術師である衛宮士郎が、『聖杯戦争』に巻き込まれる。

過去、冬木市で幾度か繰り返された『聖杯戦争』。
手にした者の願いを叶えるという万能の聖杯を奪い合う、魔術師たちの殺し合い――それが聖杯戦争。

聖杯に選ばれしマスター(魔術師)７人。
マスターに召喚される英雄の分霊であるサーヴァント(使い魔)７騎。

最後の一組となった勝者のもとに、聖杯は現れる。


ちなみに、私が購入したのは、PS2版　フェイト/ステイナイト［レアルタ・ヌア]。
一般向なので、ちょこちょこ変更されていますが、the Best版で安かったし、特に問題なし。