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キャラクター

剣陣営

マスター
衛宮切嗣

Zeroの主人公。
Fate/stay nightの主人公 衛宮士郎の養父。

アインツベルン家が、自分たちの魔術が戦闘に向かないことを認め、今回の聖杯戦争勝利の為に、傭兵的に迎え入れた外部の戦闘特化の魔術師。「魔術師殺し」と呼ばれ恐れられている。

代を重ねた魔道の血筋で、封印指定の魔術師である父を持ち、火と土の二重属性、珍しい時間干渉系の魔術を使う――と、相当な資質を持っているが、彼自身は魔術をあくまでただの手段と見なしている。

一般的な魔術師が忌避する近代兵器・機械を駆使し、『魔術師としては格上』の相手を冷酷に仕留める姿はまさに殺し屋。

不可視の結界はサーモグラフィで熱源を精査(魔術行使中は回路が熱を持つことを発見)し、あらゆる魔術的罠の仕掛けられた敵の工房はフロアごと爆破し、使い魔に小型カメラを搭載する手腕は、普通に鬼。
狙撃技術・破壊工作に優れ、魔術なしでも、裏社会で生きていけそうな人物。

少年時代、死徒(型月世界用語:いわゆる吸血鬼)になりかけの少女を殺せず、結果として島ひとつ丸ごと滅ぼされることになった経験がトラウマとなっているのか、強迫観念のように、少数を切り捨て、多数を救う。
切り捨てる方がどれほど大事な人物で、拾われる方が、顔も知らない人々でも、ただ数のみで判断する。


Fate/SNで言峰が語った切嗣は、超合理的な人でなし魔術師という人物像だったが、Zero原作者の虚淵さんが、Fate/SNでのセイバーの『マスターと三回(令呪分)しか話していません』という台詞を話しかけられたのが三回だけだったとか解釈すればよいものを、忠実に会話三回としたため、基本的にセイバーを無視し続ける非常に大人気ない人になってしまったところがあります。

実際、戦場の旗印である英雄が嫌いな切嗣と、典型的な正側英雄のアルトリアは相性が良くはないのでしょうが、ガン無視は如何なものかと。
本当に合理的だったら、相性が悪いの我慢して、もっと利用するもんな。

例によって、パラメータ厨のアインツベルン家が最優クラス:セイバーを用意してしまったが、今回のアサシンを切嗣が召喚していたら、数日で終わってた(他マスターを全員暗殺で終了)んじゃないですかねーと、きのこさんと虚淵さんが言ったとか言わないとか。

でもまあ、外道だろうが厨二だろうが、Zeroで一番好きですけどね。
ぶっちゃけアニメの方が、御大より絵が上手いし声優の小山力也さんが好きなのもあって、更に好きになりました。
普段グッズ系に全く興味ないのですが、Fate/Zeroの一番くじは死ぬほど悩んだ。
↑結局、あっという間に売切れてて買えませんでしたが。


聖杯戦争後、『この世全ての悪』の呪いによって魔術回路の大部分を失い、衰弱していく身体で、何度もイリヤを取り戻そうと、アインツベルンへ赴き、その度に失敗したという話が悲しすぎる。

最期のシーンは、Fate snプレイ済なのだから、当然知ってたし、そもそも小説読んでたんですが、涙腺に来た。
色々失ってしまったけれど、それでも彼は不幸なだけではなかったと信じたいです。



セイバー

剣の騎士。真名 アルトリア・ペンドラゴン いわゆる イギリスのアーサー王。
Fate/SNのセイバーと同じ人。

まともな魔術師と正式な契約を結んでいるため、パラメータ的には、かなり五次より上昇しているが、残念ながら、相性の悪いマスター、序盤の怪我など、相変わらず実力を活かせない。
Fateの世界、運パラメータ、超重要。

セイバーは、五次で救われるのが確定しているから、Zeroではどうにも不遇。
変なの(弓・魔・狂)ばっかに好かれますし。

それほど騎士道できゃっきゃうふふしてたキャラでもなかった気がしますが、四次では同類のランサーが居たせいか、またはお話の都合か、m9 (^Д^) 騎士道www 的な扱いを受けることが多い。
カリスマ王が、他にふたりもいたからイカンかったのか。
(きのこさんの四次は、『セイバーがギルとイスカにいじめられる』という漠然としたイメージだけあったというので、間違ってはいないんでしょうが、ホントいびられたなぁ)

五次では死にスキルだった騎乗スキルが、魔改造V-MAXにて存分に活かされたのは良かったかと。

V-MAX用意したり、槍の呪いを解こうとしたり、エクスカリバー用の船(盾として)を設置したり、ちゃんと能力を活用する気はあったのだから、やっぱ切嗣さん、もうちょっと会話すべき。
セイバー、アイリ・舞弥とはそれなりに上手く行ってたのだし。


ラストバトル、ギルにボコられた上に、挙句聖杯を自分で破壊するハメになり、絶望したまま消えていくのは可哀相すぎる。
あと、Fate/SNの時の『マスターがまともだった前回は、おくれをとってません』という台詞が突っ込まれまくってますが、Zeroが後から作られたのだから仕方ない。

それに、明確に負けてはいないから、嘘ではない。
(対ギルも、まだギブアップしてなかったからね!)



アイリスフィール・フォン・アインツベルン

五次サブヒロインのイリヤの母親。切嗣の妻。
イリヤとは違い、純度100%のホムンクルス。
聖杯戦争開始時に大聖杯の元となったアインツベルンの聖女 ユスティーツァをベースとしている。

治癒術・錬金術を習得し、魔術師としてもかなり優秀であり、囮としてセイバーのマスター役を務める。

聖杯を体内に内蔵し、サーヴァントが消滅するごとに、生体機能・人格が消失していくように造られていて、それは本人も切嗣も理解している。

生まれてからずっとアインツベルンの城に居たため、外の世界が新鮮で反応が一々可愛い。
(但しスピード狂)
製造年数的にはまだ9年の為、天然で無邪気な面もある。

切嗣は、彼女とイリヤ攫って何処かで短くとも平和な時を過ごせば良かったのに。

ま、今更それを選べないのが切嗣だし、アイリは自分の寿命も含めて、そんな夫を受け入れてるんでしょうけども。



久宇 舞弥

切嗣の助手兼、弟子兼、愛人の女性。
貧国で、少年兵として生きていた彼女を切嗣が拾い育てた。
過酷な経験から、心が壊れていて(本人談)感情が希薄。

無表情で忠実に切嗣に従う、軍用犬系わんこ属性。
隠れ甘党で、ケーキバイキング巡りが趣味とか超可愛い。
出番が少ないのが惜しい。

しかし、正妻は銀髪・巨乳ぎみ・お姫様・派手美女・優秀魔術師
愛人は黒髪・普通乳・貧困出・地味美女・優秀兵士とか、切嗣さんは、駄目な人だな。
妻と愛人、被ってるところがないのが、余計に駄目だ。

弓陣営
マスター
遠坂時臣

Fate/SNヒロインの遠坂凛・間桐桜の父親。

属性:火。宝石魔術の使い手。
凡才ではあったがたゆまぬ努力にて、一流と言われる魔術師にまでなった。

なんというか優雅。声も優雅。
赤のスーツはない。

自身のレベルも高く、サーヴァントも最強で、本来ならば、ぶっちぎりで優勝できた人。
多分、この人の最良の選択肢は、倉庫街でキャスター以外が揃ったときに、『その場にいるサーヴァントを皆殺しにしろ』と令呪で命じること。

後は、どうにか謝り倒しながらキャスターを倒させ、言うことを聞く状態の言峰にアサシンを自害させれば、はい、ギル自害用の令呪が残ってますね。

正攻法で全て薙ぎ倒せるだけの実力があったのに、安全策を取ったがゆえにねぇ。

桜を養子に出したので、評判悪めですが、彼なりに娘を気遣ってのこと。
単純に彼を責めまくるヘイト創作を結構見かけるのは哀しいお話。

Fate/SNで、言峰が『師なら背後からぶっ刺したったww』と語るシーンがあるので、最期は分かってはいましたが、お気の毒だったなぁ。



アーチャー

弓の騎士。真名 ギルガメッシュ。
最古かつ最強の英霊。古代メソポタミアの英雄王。
物語終盤で聖杯の泥によって受肉し、Fate/SNに至るまで現界し続けている。

時臣に召喚されたサーヴァントだが、余程その慎重な戦略が退屈だったらしく、歪みを抱える言峰を繰り返し唆し、遂に裏切らせる。
王と貴族(時臣のこと)気質なんだから、もう少し互いに上手く付き合えば良かったのに。

魔術師としては初級レベルの言峰がマスターになったことで、能力値的には低下したが、基本的に高性能武器をぶっ放すだけのギルに支障はなかった――というお話。

四次では、ライダーを認めたこともあって、五次より王様してますな。
まあ、五次に至るまで、十年間も平和な世界で暮らしてたのだから、慢心に磨きが掛かったのかもしれませんな。
ぶっちゃけ、油断がないギルに勝つのはハードモードすぎるし。


遠坂凛

後のヒロイン。
冬木で多発する子供の行方不明事件に、友人が巻き込まれ、聖杯戦争中の立ち入りを禁止されていた冬木に戻り友人を探す。

アニメでは救えたが、原作では……。

父を失い、幼くして当主を継いだ彼女の気丈さは、目覚めた言峰の良いおもちゃとなっていた模様。

ただ、言峰も玩具としてのみ扱い、凛も彼を嫌っていただけだとは思えません。
Fateルートで彼女を殺さなかった言峰や、アゾット剣を切り札として渡した凛、自分の命を奪うモノが何かを認識した言峰の反応には、士郎には入れない何かがあったと思います。


遠坂葵

時臣の妻。
禅城家は優れた遺伝特質を持ち、凛と桜が凄まじい素質で生まれたのは彼女の力。
但し、当人は魔術師ではなく、戦闘能力はない。

雁夜は、年下であることもあり、弟のような幼馴染という認識。

好意に気付いた上での利用とかは全くなく、そんな強かさがあれば、逆に上手く回ったのかもしれない。

雁夜首を絞められた酸素欠乏症と、夫を失ったショックから、戦争終了時には、正気を失っており、第五次開始時点では、既に故人。

狂陣営

マスター
間桐 雁夜

間桐の魔術と父(と本人は思っている。戸籍上も父)臓硯に嫌気が差し、才能的には兄よりはマシであったが、家を出て普通の人間として生きていた。フリーのルポラーター。

幼馴染かつ初恋の人、遠坂葵の娘、桜が間桐に養子として迎え入れられたと聞いて、彼女を解放する為に、間桐に戻り、急造の魔術師となった。

時臣憎しの念と過酷な修行(蟲in)から、おかしくなっているけれど、他人のお嬢さんの為に命を賭けられる、基本的には良い人。
Zero登場人物で数少ない純粋善人側では。

父親や夫を殺された人たちが幸せなわけがない――という当たり前のことにすら気付けなかったのは、それだけ色々辛かったんでしょう。蟲とか蟲とか。

葵さんの結婚が決まった時に、きちんと告白してちゃんと振られていれば良かったのだとあちこちのイベント等で言われている。
『普通の世界』で、平凡に幸せに生きる道は確かにあったのに。

Zeroスタート時、臓硯から余命一ヶ月と宣言されていましたが、意外にも超終盤まで生存。
但し、言峰は見ていて愉しいから、切嗣は彼の狙いが明らかに遠坂だし、マスターはいつでも始末できるから泳がせていた――という哀しい状況。

言峰に利用されアイリ(というか目的は聖杯)を攫い、時臣との対面(但し遺体)シーンに葵を呼ばれ、激昂した彼女に罵られ、危害を加えてしまう。

最期に至っては、幸せな妄想を見ながら、蟲にもぐもぐされるという不憫極まりない人生……。
……戻ってこなければ、数少ない間桐の家から逃れられた人になれただろうに。



バーサーカー

狂戦士。真名 サー・ランスロット。
アーサー王(セイバー)に従う円卓の騎士の一人。

パラメータUP、頭ダウンというバーサーカーの特性を、本人スキルの無窮の武練(どんな精神状態でも技量がくもらない)によってカバーしてしまったズルいお人。

基本的に叫ぶだけなのに、中の人が豪華。
ブルーレイ特典で、多分全編を凌駕するほどしゃべっていた。

手にした武器を自分の宝具にできるスキル持ちなので、基本強力な武器を放り投げるギルに対し、比較的相性が良い。
逆に魔力を通して宝具化しているので、魔力キャンセル持ちのランサーとは相性が悪い。

武器と認識できれば何でも良いので、サブマシンガンから戦闘機まで、現代兵器を使いこなしていた。
ちなみにあの戦闘機、一機で百億くらいするらしい。
大損害だ自衛隊。

素顔はロンゲ紫髪のイケメンさん。
間桐家のサーヴァントは、紫じゃなきゃアカンのだろうか。

王(セイバー)の手で罰して欲しかったが、許されてしまったから逆に恨んだ――という、責められた方がむしろ気が楽になるというのは、まぁ分からんでもないけれど。傍迷惑ではある。



間桐臓硯

間桐の真の当主。
500年生き続ける妖怪みたいな存在なので、10年前程度では全く変わらず。
聖杯の異常を察していた為、乗り気でなかったが、自分に逆らった雁夜が苦しむ姿見たさに参加を決め、わざわざまともな魔術師でも制御困難なバーサーカーを与える。

相変わらずな御方。
お爺ちゃんに同類呼ばわりされてキレる四次言峰を、ちょっと可愛いと思ってしまいました。


間桐 鶴野

間桐雁夜の兄で慎二の父。桜の養父。名目上の間桐家現頭主。
切嗣に尋問される為だけに登場。お気の毒に。


間桐 桜

後継者を失った間桐の要請により、遠坂家から養女として迎えられた。
蟲蔵にて調整され、既に間桐の色に染められている。

最後の雁夜への言葉は、『役立たずのカスが( ゚д゚)、ペッ!』という意味ではなく、せっかく間桐から逃げられていた彼が何をしたかったのか本当に分からず、考えた結果、臓硯に逆らうとこうなるという教材だったのだと理解した為。

それほどに壊れている可哀想な幼女。

魔陣営

マスター
雨生 龍之介

基本フリーター。趣味が快楽殺人。
行き当たりばったりの殺人を繰り返してきたが、標的の警戒を解く話術・証拠隠滅能力等など、殺人者としての天性の才能があり、警察の捜査から逃れている。
職業的暗殺者にでもなっていれば、かなりのランクになれていたであろうというお話ですが、彼には仕事にするなんて発想はない模様。

廃れた魔術師の家系であり、魔術回路を有していた為、適当な召喚であったが成功する。
触媒なしの相性召喚の為、術者と似たサーヴァントが召喚された。

キャスターを師と崇め、キャスターも彼の探究心・その哲学に感服し、最初から最後まで良好な関係を築く。
おそらく全陣営で、最も仲良し。

善性でありながら目的と効率のため、悪を為してきた切嗣。
悪性でありながら培われた良識により、善を為してきた綺礼。

彼らが望みと実際の行動との齟齬に、心の奥底では悩み苦しんでいるのに対し、悪性で赴くままに悪事を楽しむ龍之介は、とても幸せなのかもしれない。

『こんな、こ、これが人間のやることかよッ』は、CV.石田さんのステキな演技も相まって、視聴者から総突っ込みを食らえる名台詞。

キャスターの海魔召喚現場で、魔術回路を起動していた(熱源反応が出てしまう)為、『結構な確率でマスターだろう』と判断した切嗣に狙撃される。
一応、腹部を先に撃ってキャスターの反応を確認したのは、切嗣なりの優しさなのだろうか。

自分の血の鮮やかさに感動し、幸福感に包まれながら死亡する。



キャスター

魔術師。真名 ジル・ド・レェ。
フランス解放の英雄。ジャンヌダルクの副官。

漫画ドリフターズでも出てましたな。
あちらのジルは、狂か槍で呼び出されそうな人でしたが。

Zeroでも最後に相性召喚されたので、残り物のキャスタークラスになった感じで、本来剣・槍辺りの人なのかもしれませんね。晩年、黒魔術に傾倒しただけで、元々騎士だし。

やってることは非道極まりないのですが、龍ちゃんとの愛溢れる師弟関係は結構好きです。
オルガンの辺りの、才能ないのかなぁと凹む龍ちゃんを、独創性豊かなアイディアを試してみる貴方は素晴らしいと慰める旦那は、なんかじわじわくる。

海魔召喚前のやりとりとか、本当にこの二人は信頼しあってるよなぁ。

相談室でのイケメン化に吹きました。
そうか、この人の顔ってインスマス面(クトゥルフ神話:魚っぽい容貌)だったのか。


中の人ネタ。
鶴岡聡さん(若イケメンでびびった)は、私は聞いたことのない人だった(他の面子が有名すぎるとも言う)のですが、サイコパスやジョジョに出演なさってて、ああ良かったなと思いました。

騎陣営


ウェイバー・ベルベット

時計塔の生徒で、ケイネスの門下生。
歴史の浅い家柄の出身で、魔術師としての力量は平凡。

自分を認めさせる為に、聖杯戦争に参加しようと思いたち、ケイネスの手配した聖遺物をネコババし、ライダーを召喚する。

脅威の関係者死亡率を誇る四次聖杯戦争において、未熟な腕でありながら、無傷で生還したリアルラックEXの持ち主。
切嗣・綺礼でさえ、広い意味では聖杯戦争の影響で命を落としていることを考えると、凄まじい実績。

当初、豪放なライダーとはソリが合わなかったが、振り回される形で戦場に出て成長していった。
未熟であるが故に魔術師の定石から外れ、キャスターのアジトを発見したり、切嗣の探索から逃れたりと、当人の功績も実は大きい。

ライダーやマッケンジー夫妻との良好な関係、強運、成長性などから、Zeroの真主人公またはヒロインなどと言われる。


日本語が話せないらしく、対人間の会話は全て英語らしい。
(サーヴァントは翻訳こんにゃく機能あり)
当然だけど、アイリ・切嗣、英語話せるんだなぁ。

ライダーとの最後のシーンは泣ける。
その後、彼はライダーの臣下としての自覚からか、戦いを知った覚悟ゆえか、協会に戻った後は頭角をメキメキと現し、時計塔に知らぬ者のない名物講師となる。

やはり残念なことに魔術師としての素質は乏しいようで、本人のランクは成長後もそうでもないが、『人の才能を伸ばす』才能が凄まじく、彼の教え子は皆大成している。

Fate/SNの遠坂凛が、未来彼に師事するとかいうお話。

ちなみに19歳からでも背は伸びたようで、ずいぶんとやさぐれた印象のロンゲ青年となっている。
あとゲームに転んだ。



ライダー

騎兵。真名 イスカンダル。
いわゆるアレキサンダー大王。
享年32。つまりあの外見で、32歳以下。(全盛期の姿で召喚)

なんというかステキなおっさん。
対キャスター戦でランサー呼んで来たり、聖杯問答では町で見かけたアーチャーに声を掛けたり、コミュ力の高い御方。

気ままに――思うままに振舞う暴君でありながら、飾らない人柄が人を惹きつけ、その結晶が宝具 王の軍勢。

『軍神がいた。マハラジャがいた。以後に歴代を連ねる王朝の開祖がいた。そこに集う英雄の数だけ伝説があり、その誰もが掛け値なしの英霊だった。そして彼ら全員が、その威名の大元に等しく同じ出自を誇っているのだ。──かつて偉大なるイスカンダルと轡を並べし勇者、と』

自身も英霊である彼らが死後も尚、ライダーを慕い集う。
当人の戦闘スキルのみなら、イスカより強力な者達もいるそうで。

まぁ純粋な戦闘力なら、統治者であるイスカやギルより、戦闘者たち(槍・剣・狂・五次弓など)の方が上でもおかしくないのですが。


微弱ながら神性スキルを持つので、ああ……と思ってたら案の定。
(Fateにおいて神性スキルはギルに天の鎖でやられるフラグ。マジ負のスキル)


現世を存分に楽しみ、新たな臣下も得た彼は、二度目の生を謳歌できたと思います。



マッケンジー夫妻

冬木に住む外国人の老夫婦。
日本語が話せないウェイバーが、資金節約も兼ねて暗示で潜り込んだ。

ウェイバーのことは、遊びに来た孫として認識していたが、いくつかの違和感とウェイバーのスキルの低さから、おじいさんは暗示が途中で解けていた。

生還したウェイバーは、聖杯戦争後もしばらくお世話になっていたそうで。

四次聖杯戦争のおかげで幸せになった稀少な人たち。

槍陣営


マスター
ケイネス・エルメロイ・アーチボルト
由緒正しい魔術師の家系・アーチボルト家の九代目頭首。
風と水の二重属性。降霊術、召喚術、錬金術に通じ、時計塔で一級講師の地位にある超優秀なエリート中のエリート魔術師――ということで、もう設定からかませになるために在るような御方。

実際の所、この人は既に語られていた切嗣の所業(根城ごと爆破・恋人を人質にとり、しかも殺害)から逆算されたキャラ造形なのでしょう。

『月霊髄液』(別名水銀ちゃん)はオートで攻撃・防御をこなす優れた礼装で、サーヴァント供給用の魔力を温存した彼は、四次マスターで最強、『魔術師として』対抗可能なのは時臣くらいで、分裂アサシン相手なら、唯一渡り合えるという強さもあるのに、あの悲惨な状態ですよ。
お気の毒に。

ソラウのことは、名家同士の許婚としては珍しいことに、一目惚れで本当に好きだった。
ソラウからは、多分好きでも嫌いでもなかったのだと思うと、更に気の毒。



ソラウ・ヌァザレ・ソフィアリ

名家の生まれの魔術師。ケイネスの婚約者。
ケイネスが聖杯戦争の召喚システムを解析成功し、ランサーへの魔力提供部分を担当している。

正当後継者の兄のスペアとして生まれ育てられ、兄が無事に家を継いだ為用済みとなり、美しい容姿・一級品の魔術回路・家柄を備えた政略結婚用の道具とされた。

『高飛車なお嬢様』は、自身の生まれから振舞うべき処世術のようなものであり、彼女自身は、願いも喜びも殆どない希薄な人物。

そう考えるとこの人も十分可哀相。

ランサーに魅了され、初めて知った激しい感情を信じ、色々な意味で突っ走る。
半身不随となったケイネスから令呪を半ば脅し取る形で譲り受け、仮マスターとなる。

が、そんな不安定かつ、単身でいる戦闘力のないマスターを見逃す切嗣ではなく、共闘の空気も冷めやらぬなかで舞弥に襲撃・拉致され、その後殺害される。



ランサー

槍兵の英霊。真名 ディルムッド・オディナ。
ケルト神話 フィアナ騎士団の一員。
絶世の美男子で、ホクロには女性を魅了する呪い(彼の意思によらない)がかけられている。

二刀・二槍を操る忠義に篤い騎士――とのことですが、この人こそ四次・五次通じて最もマイナーな人ではないかと。
私は聞いたことすらなかったです。

神話で彼が持つ最も強力な武器は、剣のモラルタらしく、それを持ち込めればねぇ。
セイバー枠なら良かったのに。

いわゆるイケメンな方のランサーですが、彼にとっては『魔貌』『呪い』。
これほど女性にもてることが羨ましくない人も珍しい。

生前、忠節と愛との間で、愛を選んでしまったので、今度は忠節を捧げたいと願っていただけなのに、またしても主の婚約者を魅了してしまう実績の幸運E。
そして安定の自害枠。

16話Aパートまでのセイバーとのキャッキャウフフは、もうスタッフも声優さんも、分かってて楽しんでるだろうとしか言いようのない爽やかさ。


……槍陣営は、ホテルで全員爆死してた方がマシだったなぁ。

暗陣営

マスター
言峰綺礼

聖杯戦争 監督役:言峰 璃正の息子。
聖堂教会の神父であり、元代行者。

三年も前に令呪が出た為、時臣と璃正の共謀により、時臣に弟子入りし、彼を勝利させるべくサポートしていた。
魔術師としては見習修了レベルだが、治癒魔術は時臣さえ凌駕する使い手。

己の暗部をまだ理解しておらず、何も感じることのできない空虚な人間であることに悩み苦しんでいた。
マスターの情報から『魔術師殺し 衛宮切嗣』が自分と同じ虚無を抱え、苛烈な人生を選んだ人物で、何か答えを見出したからこそ、アインツベルンのマスターとして聖杯を手に入れようとしているのだと考え、彼に執着する。

終盤、アインツベルンと不可侵の同盟を結ぼうとした時臣により、聖杯戦争からの離脱を命じられたことが、最後のダメ押しとなり時臣を殺害。
アーチャーと再契約し、彼のマスターとなる。

だが、アイリから切嗣は叶わない理想のために、幸福を手にしながら切り捨てて生きてきたのだと聞かされ、自分と同じく『普通』から逸脱した、だが全く逆の人間なのだと知りアイリを殺害。
切嗣を妬み、憎み、その願いを目の前で砕くために戦いに挑む。

切嗣に心臓を撃ち抜かれるが、聖杯の泥によって蘇生。
ゆえに彼は、第五次にて聖杯が降臨すれば、必ず死亡する。あらゆる可能性の世界(hollow ataraxia)であっても登場することができない。


Zeroでの蘇生後、燃え盛る世界で、歓喜と絶望から吐き出された台詞

「こんな歪みが――こんな汚物が、よりにもよって言峰璃正の胤から産まれたと? ははははっ、有り得ん! 有り得んだろうッ? 我が父は狗でも孕ませたというのか!?」

は、ものすごく哀しいと思う。
本当に父のことを尊敬していて、良識も倫理観念もあって、確かに神を信仰していて、それでも彼は壊れる世界に喜びと美しさを感じてしまったんだなぁと思うと。

切嗣と眼が合った後、お互い八つ当たり気味に殴り合いでもしてたら、彼ら結構違ってたんじゃないのかなぁ。


言峰の戦闘関連、虚淵さん、カンフー映画みまくって、カンフー凄い、マジ凄いと暗示を掛けて書き上げて見直さなかったという話ですが、カンフーマジ凄い。


第四次
特技:鍛錬
好きなもの:鍛錬
苦手なもの:独り酒

第五次
特技:特になし
好きなもの:悲運
苦手なもの:信頼

ていうプロフィールだけで、変わりようが笑える。



アサシン

真名 ハサン・サッバーハ。

百の貌のハサンの異名を持つ暗殺教団教主「山の翁」の一人。


生前、多種多様な能力を使い分けた彼(?)は多重人格者であり、宝具により、人格に応じた身体で現界している。最大80体。
あくまで分割する為、力の総量は変わらず、分割すればするほど一個体の能力は落ちていくが、アーチャーという規格外の陣営と組み、諜報メインとして扱うには、利点が大きい。

気配遮断は健在で、圧倒的多数(王の軍勢は反則)で囲むことが可能なので、敵マスターの殺害を躊躇わない積極的なマスター(ぶっちゃけ切嗣ですよな)であれば、かなりの有力候補らしい。

まだサポート専念中の言峰の令呪により、未知数の実力を持つライダーに突撃を命じられ玉砕。
名実共に最初の脱落者となる。


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