マスター
間桐 雁夜
間桐の魔術と父(と本人は思っている。戸籍上も父)臓硯に嫌気が差し、才能的には兄よりはマシであったが、家を出て普通の人間として生きていた。フリーのルポラーター。
幼馴染かつ初恋の人、遠坂葵の娘、桜が間桐に養子として迎え入れられたと聞いて、彼女を解放する為に、間桐に戻り、急造の魔術師となった。
時臣憎しの念と過酷な修行(蟲in)から、おかしくなっているけれど、他人のお嬢さんの為に命を賭けられる、基本的には良い人。
Zero登場人物で数少ない純粋善人側では。
父親や夫を殺された人たちが幸せなわけがない――という当たり前のことにすら気付けなかったのは、それだけ色々辛かったんでしょう。蟲とか蟲とか。
葵さんの結婚が決まった時に、きちんと告白してちゃんと振られていれば良かったのだとあちこちのイベント等で言われている。
『普通の世界』で、平凡に幸せに生きる道は確かにあったのに。
Zeroスタート時、臓硯から余命一ヶ月と宣言されていましたが、意外にも超終盤まで生存。
但し、言峰は見ていて愉しいから、切嗣は彼の狙いが明らかに遠坂だし、マスターはいつでも始末できるから泳がせていた――という哀しい状況。
言峰に利用されアイリ(というか目的は聖杯)を攫い、時臣との対面(但し遺体)シーンに葵を呼ばれ、激昂した彼女に罵られ、危害を加えてしまう。
最期に至っては、幸せな妄想を見ながら、蟲にもぐもぐされるという不憫極まりない人生……。
……戻ってこなければ、数少ない間桐の家から逃れられた人になれただろうに。
バーサーカー
狂戦士。真名 サー・ランスロット。
アーサー王(セイバー)に従う円卓の騎士の一人。
パラメータUP、頭ダウンというバーサーカーの特性を、本人スキルの無窮の武練(どんな精神状態でも技量がくもらない)によってカバーしてしまったズルいお人。
基本的に叫ぶだけなのに、中の人が豪華。
ブルーレイ特典で、多分全編を凌駕するほどしゃべっていた。
手にした武器を自分の宝具にできるスキル持ちなので、基本強力な武器を放り投げるギルに対し、比較的相性が良い。
逆に魔力を通して宝具化しているので、魔力キャンセル持ちのランサーとは相性が悪い。
武器と認識できれば何でも良いので、サブマシンガンから戦闘機まで、現代兵器を使いこなしていた。
ちなみにあの戦闘機、一機で百億くらいするらしい。
大損害だ自衛隊。
素顔はロンゲ紫髪のイケメンさん。
間桐家のサーヴァントは、紫じゃなきゃアカンのだろうか。
王(セイバー)の手で罰して欲しかったが、許されてしまったから逆に恨んだ――という、責められた方がむしろ気が楽になるというのは、まぁ分からんでもないけれど。傍迷惑ではある。
間桐臓硯
間桐の真の当主。
500年生き続ける妖怪みたいな存在なので、10年前程度では全く変わらず。
聖杯の異常を察していた為、乗り気でなかったが、自分に逆らった雁夜が苦しむ姿見たさに参加を決め、わざわざまともな魔術師でも制御困難なバーサーカーを与える。
相変わらずな御方。
お爺ちゃんに同類呼ばわりされてキレる四次言峰を、ちょっと可愛いと思ってしまいました。
間桐 鶴野
間桐雁夜の兄で慎二の父。桜の養父。名目上の間桐家現頭主。
切嗣に尋問される為だけに登場。お気の毒に。
間桐 桜
後継者を失った間桐の要請により、遠坂家から養女として迎えられた。
蟲蔵にて調整され、既に間桐の色に染められている。
最後の雁夜への言葉は、『役立たずのカスが( ゚д゚)、ペッ!』という意味ではなく、せっかく間桐から逃げられていた彼が何をしたかったのか本当に分からず、考えた結果、臓硯に逆らうとこうなるという教材だったのだと理解した為。
それほどに壊れている可哀想な幼女。
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