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天女がつかんだ幸せは
不幸の始まり命の終わり
暴徒に襲われ命を奪われ
子供の行方も人知れず
哀れ天女の怨念は
お宮のどこかで泣いている
我が子を返せと泣いている
聞くも涙、語るも涙、昔々の物語

内容
悲願を達成し朱点童子を倒したが、呪いの解かれる気配は無い・・・
ふいに禍禍しい気配が満ち溢れ、朱点の骸からなにかが現れる
そこには黄川人がいた。見慣れた半透明の姿ではなく実体を持って。
彼は語る。神によって頑丈だけが取柄の部下の鬼の躯に封じられていた、 それを一族が救ってくれたのだと。そしてやっと真の復讐を行えると。
彼は嘲笑とともに消え、新たな迷宮が出現。戦いは終わらない。

人物紹介

主人公一族

昼子からは黄川人を倒すために、黄川人からは神による封印から抜
け出すために、両方から利用されていた、やっぱり不幸な一族。
始祖(主人公本人)は3人目の朱点童子。おそらく朱点童子とは人
と神の間に生まれ、双方を凌ぐほど巨大な力を持つ者と思われる。

イツ花
(大照天昼子)

1人目の朱点童子で片羽のお業と人間の若者の間に生まれた黄川人の姉。
大照天昼子との交神の儀の言動から判るように、大照天昼子本人。
実は結構なやり手で大江捨丸や太刀風五郎たちに一族と戦うことによって
恩赦を出してやったりした。3人目の朱点童子を作る計画もこの人による。
一応、主人公一族のことは、それなりに大切に思っていたと信じたい・・・・。

黄川人(朱点)

2人目の朱点童子で、片羽のお業と人間の若者の間に生まれたイツ花の弟。
神や人間たちによって家族を殺され(イツ花もこの時人間としては死亡して
魂は天界に行って昼子に、体はイツ花に生まれ変わったという設定らしい)
全てに対し復讐しようとしたため、神々によって鬼に封じ込められていた。
昼子の計画(3人目の朱点童子に黄川人を倒させる)を母から聞き、逆に抜
け出すために利用した。力をつけ過ぎぬ様に、二つの呪いをかけた上で。

片羽のお業

人間に恋をしその子を産んだ天女。見世物小屋で見世物にされた上に殺された。
その怨念が相翼院の天女の間にいる。お夏から聞いた昼子の計画を朱点に伝えた。

お輪
(片羽のお輪?)

3人目の朱点童子を生むために、下界へきたお業の双子の姉の天界人。
子供や源太の事はちゃんと本気で好きになっていたと思われる。

赤猫お夏

猫に変えられて天界を追放されたために、昼子を嫌いだったので、個人的
な恨みから、お業に昼子の計画をばらした。ある意味で、全ての元凶。

敦賀ノ真名姫

人魚の肉の不死伝説につられた人間に生きたまま肉を食われ続け、そこを
黄川人に助けられた。人間を恨んでいたが、何も知らない一族に同情する。

氷ノ皇子

天界最高位・最強の男神で、黄川人に術を教えた養い親。
人間に色々な物を与え続けて、今のような血も通わぬ姿となった。
でも乳が出ないからって、血を与えるのは人として(神だけど)どうかと思うが・・・・。

九尾吊りお紺

神社で、まだ赤子の黄川人を拾った養い親。
子供が欲しくてお百度参りの最中に黄川人を見つけ、喜んで拾う。
黄川人は恩返しのつもりで、宝くじを当てたり幸運を授けるが、亭主が
バカで若い女と金を持ち逃げしたので、彼女は神社で首を吊って自殺。
それが、何故神になっているのかは、わからないが。


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