明治生命館
(東京都千代田区丸の内)
うんちく
明治生命館は岡田信一郎の手による設計で、起工は1930(昭和5),1934(昭和9)年に完成しました。
欧米の一流建築物の水準に達した記念すべき建物で、昭和の建築物としては初の重要文化財
に指定されています。
構造は鉄骨鉄筋コンクリート造となっており、外壁には岡山産の花崗岩を使用しています。
道路に面した側には大きなコリント式の列柱が並んでおり、神殿か何かを思わせるような作りです。
建物内部は1階が営業事務所で2階まで吹き抜けがあり、ギャラリーが巡っています。この作りは
当時の銀行建築などに良く見られた形で、開放的な雰囲気を出すため・防犯上の都合がよい・役員が
上から営業事務所の様子を観察できるなどといった理由で採用されているみたいです。
壁や柱、床はイタリア産の大理石を使用していて、天井からはトップライトを取っています。
この建物が完成したときから、建物内に施工者の竹中工務店の事務所が設置され、ここのメンテナンスを
担当しており、非常に状態も良いです。
なお、この建物は現役で使用されているため、普段は見学することが出来ませんが、毎月1回、日曜日
に一般公開されているらしいです。しかし、見学可能なのは1階南側の営業室の一部に限られます。
地下の食堂とかのインテリアや7階のホールとか他にも見所はあるらしいのですが・・・(^-^;
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